PT・OT国試対策 › 第58回 作業療法士

NETWORK-PRIMER 国試対策

第58回 作業療法士国家試験 過去問・正答・解説

2023年2月19日実施・全200問

全200問の正答と独自解説を無料公開。問題文・選択肢つきでそのまま演習できます。解答を隠して解く「演習モード」、合格基準と照らす「自己採点」も使えます(登録不要・端末内保存)。

83.8%合格率
168/279点合格基準(総得点)
43/120点実地問題基準
4問不適切問題
このページの使い方 閲覧=正答・解説を見ながら読む/演習=解答を隠し、選択肢をタップして答え合わせ/自己採点=本番の自己採点(合格基準と自動照合)。解答状況はこの端末のみに保存され、送信されません。
演習モード:選択肢をタップすると答え合わせされ、解説が開きます。「2つ選べ」の問題は2つタップで確定。「解き直す」でやり直せます。
自己採点モード:各問であなたの解答をタップしてください(「2つ選べ」は2つタップ)。画面下部に得点と公式合格基準の判定がリアルタイム表示されます。実地1問3点、採点除外・複数正解の公式取扱いを完全反映しています。

午前全100問

AM問1実地
正答2

60歳の女性。右中大脳動脈閉塞による脳梗塞。左片麻痺や感覚障害は重度で、車椅子座位では頸部右回旋がみられる。また、食事時にはしばしば左側の見落としがみられる。机上での模写検査の結果を図に示す。結果の解釈として最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

右中大脳動脈領域の脳梗塞で、頸部右回旋や食事での左側の見落としから左半側空間無視が疑われる。模写では左側が完全に脱落するとは限らず、公式正答と選択肢の内容から、図は左側の要素も部分的に描かれ、左方への探索が残っている結果と考えられる。

  • ×1. 模写は見本を見ながら写す課題で記憶の保持を要さないため、この結果から記憶障害の有無は判断できない。
  • 2. ○。公式正答から、図は左側の対象も部分的に描かれた結果と考えられ、左方への探索が残存していると解釈できる。
  • ×3. 模写課題そのものは指示に沿って実施できたと考えられ、この結果から理解力の低下を判断する根拠にはならない。
  • ×4. 食事で左側の見落としがあり、左空間への選択的注意はむしろ障害されていると考えられる。
  • ×5. 左方への探索が一部残っていると考えられ、左半側空間無視を「重度」と断定する根拠に乏しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問1)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問2実地
正答5

80歳の女性。右変形性股関節症に対し人工股関節置換術(後方アプローチ)が施行された。現在、術後2週が経過し、患肢全荷重が許可されている。この患者に対する ADL 指導として最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

人工股関節置換術の後方アプローチでは、股関節の過屈曲・内転・内旋が脱臼肢位となり、原則としてこれらを避ける指導を行う。階段は昇るときは健側から、降りるときは患側から下ろすのが基本である。

  • ×1. 割り座(女の子座り)は股関節内旋位となり、後方アプローチ後の脱臼肢位にあたるため避ける。
  • ×2. 椅子座位で床の物を拾うと股関節が90°を超えて屈曲し、内転・内旋も加わりやすく危険である。
  • ×3. 体育座りは股関節の深屈曲位となり、後方への脱臼の危険が高いため避けるべき肢位である。
  • ×4. 足を組む動作は術側股関節の内転・内旋を強制する典型的な脱臼肢位であり、指導としては不可。
  • 5. ○。降段は患側の右足を先に下ろすことで、健側で体重を支えながら術側の負担と過屈曲を抑えられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問2)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問3実地
正答2

30歳の男性。右利き。交通事故による右前頭葉背外側部の頭部外傷で大学病院に入院。全身状態が安定したため、回復期リハビリテーション病院に転院となった。転院後もリハビリテーション治療が継続され、現在5か月が経過した。運動障害や感覚障害を認めず、歩行は自立している。しかし、日中はボーッとして過ごし、促されないと行動に移せない。会話は成立するが、自発性に乏しい。この患者の高次脳機能評価として最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

右前頭葉背外側部の損傷で、運動麻痺や感覚障害はなく、発動性の低下・自発性の乏しさが前景に立つ。計画を立て行動を開始・切り替える遂行機能の障害を、日常場面に近い課題で評価する検査が適する。

  • ×1. CBSは日常生活場面での半側空間無視の程度を評価する尺度で、本例の主症状には合致しない。
  • 2. ○。BADS(遂行機能障害症候群の行動評価)は計画・実行・切り替えの障害を生活に近い課題で評価でき、本例に最も適する。
  • ×3. SLTAは標準失語症検査で言語機能をみる。会話が成立している本例の評価目的には合わない。
  • ×4. SPTAは標準高次動作性検査で失行の評価に用いる。動作の誤りは本例の主症状ではない。
  • ×5. VPTAは標準高次視知覚検査で視覚失認などをみる。視知覚の障害は問題になっていない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問3)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問4実地
正答3

胸郭出口症候群の検査法における手技とテスト名の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

胸郭出口症候群の誘発テストは、圧迫が起こる部位ごとに肢位が定められている。公式正答が③であることから、③には肩90°外転・外旋、肘90°屈曲で頭部を反対側へ回旋させるAllenテストの手技が描かれていると考えられる。

  • ×1. Morleyテストは鎖骨上窩の斜角筋間を指で圧迫し上肢への放散痛を誘発する手技で、①の図とは一致しないと考えられる。
  • ×2. Attention(気をつけ)テストは気をつけ姿勢で両肩を後下方に引き肋鎖間隙を狭める手技で、②の図とは一致しないと考えられる。
  • 3. ○。Allenテストは肩90°外転・外旋、肘90°屈曲で頭部を対側へ回旋させ、橈骨動脈拍動の減弱と症状再現をみる。
  • ×4. Adsonテストは頸部を患側へ回旋・伸展させ深呼吸させて前斜角筋部の圧迫をみる手技で、④の図とは一致しないと考えられる。
  • ×5. Wrightテストは肩を過外転させ小胸筋下での圧迫をみる手技で、⑤の図とは一致しないと考えられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問4)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問5実地
正答4

42歳の女性。最近、手の震え、歩行時のふらつきがひどくなり、神経内科を受診した。精査の結果、脊髄小脳変性症と診断された。頭部 MRI(別冊No.1)を別に示す。頭部 MRI の画像で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脊髄小脳変性症では小脳半球・虫部の萎縮による小脳溝の開大や第四脳室の拡大がみられ、多系統萎縮症では橋・中小脳脚の萎縮を伴う。公式正答から、④はこうした小脳(および脳幹)の萎縮を示す画像と考えられる。

  • ×1. ①は小脳や脳幹の萎縮を示す画像ではないと考えられ、脊髄小脳変性症の所見としては適さない。
  • ×2. ②は小脳虫部・半球の萎縮を示す所見に乏しいと考えられ、本症の典型像とはいえない。
  • ×3. ③は小脳の萎縮を示していないと考えられる。脳室拡大や大脳皮質萎縮は他疾患を示唆する所見である。
  • 4. ○。公式正答から、④は小脳の萎縮と小脳溝の開大が明らかな画像と考えられ、脊髄小脳変性症に合致する。
  • ×5. ⑤は小脳の萎縮所見に乏しいと考えられ、本症の画像診断の根拠にはならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問5)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問6実地
正答3

簡易上肢機能検査(STEF)の検査法(別冊No.2)を別に示す。移動方向および設定で正しいのはどれか。ただし、検査は右手で行うこととする。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

STEFは10種の物品を規定の枠から枠へ運ぶ速さで上肢の動作能力をみる検査で、物品ごとに配置と移動方向、傾きが定められている(検査は原則として右手から実施)。公式正答から、③が右手検査時の設定と移動方向を正しく示していると考えられる。

  • ×1. ①は物品の配置または移動方向が右手検査の規定と異なると考えられ、正しい実施とはいえない。
  • ×2. ②も定められた枠間の移動方向と合致しないと考えられ、標準的な検査設定にあたらない。
  • 3. ○。公式正答から、③は右手検査時の物品の配置と運ぶ方向が規定どおりに示されていると考えられる。
  • ×4. ④は移動方向が規定と逆になっているなど、標準の設定と一致しないと考えられる。
  • ×5. ⑤は物品の傾きや置く枠(例えばピンは右手検査では右傾きに配置する)が規定と異なると考えられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問6)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問7実地2つ選べ
正答1・3

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。2022年4月改訂の「関節可動域表示ならびに測定法」に照らし、各図の基本軸・移動軸・測定肢位・運動方向が規定どおりかを判断する問題で、公式正答は1と3の2つである。

厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問7)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問8実地
正答3

33歳の男性。交通事故で完全頸髄損傷(C7頸髄節まで機能残存)を受傷した。受傷後2か月が経過し、全身状態は良好で ADL の拡大が図られている。排泄については核上型神経因性膀胱と診断され、自排尿が困難である。この患者の排尿管理として適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

C7機能残存の完全頸髄損傷では手関節伸展と肘伸展が使え、自助具を併用すれば自己導尿の自立が期待できる。核上型(排尿筋過活動と排尿筋括約筋協調不全)では膀胱内圧が高く、低圧で残尿をなくす管理が求められる。

  • ×1. 圧迫排尿は核上型では膀胱内圧をさらに高め、膀胱尿管逆流や水腎症を招く恐れがあり原則避ける。
  • ×2. 骨盤底筋訓練は随意収縮が可能な腹圧性尿失禁などに用いる方法で、脊髄損傷の核上型膀胱には無効。
  • 3. ○。清潔間欠自己導尿は残尿と膀胱内圧を減らし尿路感染や腎機能低下を防ぐ方法で、この患者では自立が見込める。
  • ×4. 尿道カテーテル留置は尿路感染や尿道損傷の危険があり、長期の排尿管理としては望ましくない。
  • ×5. 膀胱瘻は自己導尿が困難な場合などに検討する侵襲的手段で、この患者の第一選択にはならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問8)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問9実地
正答5

70歳の男性。診断名は COPD。mMRC 息切れスケールはグレード4、画像所見では肺の過膨張が指摘されている。在宅酸素療法が導入されていたが、感冒を契機に入院し、入院1週後に作業療法が開始となった。酸素安静時1L/分、労作時2L/分で、開始時(安静時)のバイタルサインは心拍数86/分、呼吸数22/分、SpO 94%、修正 Borg Scale 2であった。2作業療法で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

mMRCグレード4は重度の息切れで、肺の過膨張もあり動作時の息こらえが起こりやすい。COPDでは動作を呼気に同調させる指導が中心となり、運動の調整はSpO2や修正Borg、自覚症状を指標に判断する。

  • ×1. 一度に多量に摂ると腹部膨満で横隔膜が押し上げられ呼吸困難が増すため、少量頻回の摂取を指導する。
  • ×2. パンフレットの配布だけでは実際の動作は変わらない。実動作での練習と環境調整を併せて行う必要がある。
  • ×3. 安静時86/分に対し110/分は軽度の上昇にすぎず、これを中止基準にすると必要な活動が行えなくなる。
  • ×4. SpO2 85%は低すぎる。一般には90%以上を保つように行い、90%未満へ低下すれば休息をとる。
  • 5. ○。洗体は上肢挙上や体幹前屈を伴い息こらえが生じやすいため、呼気に合わせて行うと息切れを抑えられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問9)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問10実地
正答5

30歳の男性。脊髄損傷(第5胸髄節まで機能残存)。受傷から5か月が経過、セルフケアは自立し、退院に向けて住宅改修を検討している。排尿は自己導尿、排便は座薬を使用し便器上で排泄。自宅のトイレの改修前の見取り図を示す。必要な住宅改修で適切でないのはどれか。ただし、車椅子は全幅58cm、全長80cm とする。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

第5胸髄節まで機能残存の対麻痺では下肢の随意運動がなく、実用的な立位・歩行は困難で日常は車椅子を使用し、便器上で排泄する。住宅改修は車椅子での進入・接近のしやすさと、座位のまま行う移乗を支える視点で考える。公式正答から、⑤は移乗に活かしにくい手すりの設置と考えられる。

  • ×1. 引き戸は開閉時に車椅子を後退させる必要がなく、狭い空間でも出入りしやすいため適切である。
  • ×2. 車椅子の全幅58cmに対し開口幅85cmは余裕があり、正面からの進入が可能になるため適切である。
  • ×3. 洗面台に下部空間があれば車椅子に座ったまま正面から近づけ、上肢が届くようになるため適切である。
  • ×4. フローリングは畳やカーペットより駆動抵抗が小さく、車椅子の操作性が高まるため適切である。
  • 5. ○(適切でない)。立位がとれない対麻痺では縦手すりは活かしにくく、側方移乗を支える横手すりやL字型手すりが有用。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問10)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問11実地
正答4

48歳の男性。脳梗塞後の右片麻痺。左利き。発症から5か月経過。Brunnstrom 法ステージは上肢、下肢ともにⅢ。関節可動域制限は認めず、座位バランスは良好である。短下肢装具と T 字杖で歩行は自立している。この患者に対する自助具で最も適切なのはどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。左利きで麻痺側が右のため利き手交換は不要である。Brunnstrom法ステージⅢの右上肢は粗大な共同運動が可能なため、道具を台に固定し麻痺側の粗大な動きで操作できる自助具を用いると、非麻痺側の爪を切るなど片手だけでは困難な動作を補える(公式正答は4)。

厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問11)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問12実地2つ選べ
正答2・3

痙直型四肢麻痺の脳性麻痺児の抱き方で適切なのはどれか。2つ選べ。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。痙直型四肢麻痺では伸展・後弓反張パターンが出やすいため、頸部と体幹をやや屈曲位に保ち、肩を前方に出し、股関節・膝関節を屈曲、下肢は軽度外転位で抱くのが適切である(公式正答は2と3)。

厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問12)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問13実地
正答1

65歳の男性。3年前から右手に振戦がみられるようになり、体の動きが固く、すくみ足がみられ、表情も乏しくなっていった。日常生活の支障に対して作業療法が処方されたが、本人は何かと理由をつけてなかなか参加せず、無為に過ごす様子が目立ってきた。この患者の治療方針を検討する際に、評価すべき精神医学的な合併症として最も重要なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

経過と症状(安静時振戦・固縮・すくみ足・仮面様顔貌)からParkinson病が考えられる。本症では非運動症状としてうつが高頻度に併存し、意欲低下や治療への不参加として現れるため、その評価が治療方針上重要となる。

  • 1. ○。Parkinson病では高頻度に併存し、興味の減退や意欲低下として現れ、作業療法参加の不良を招きやすい。
  • ×2. 解離性障害は健忘や同一性の障害が主体で、本例の意欲低下や無為な過ごし方を説明できない。
  • ×3. 強迫性障害は強迫観念と儀式的行為が中心で、参加を渋る背景として最も重要とはいえない。
  • ×4. 身体表現性障害は身体症状の訴えが前景に立つもので、意欲低下が目立つ本例とは合致しない。
  • ×5. 統合失調症は幻覚・妄想などを伴う。この年齢・経過で新たに発症すると考えるのは無理がある。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問13)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問14実地
正答1

58歳の男性。不動産関係の会社勤務。半年前に新プロジェクトを担当してから、下肢のしびれと疼痛を訴えるようになった。整形外科や神経内科を受診したが、身体的な疾患は認めなかった。次第に食思低下や不眠を自覚したため、精神科を受診して入院となり、作業療法が導入された。開始当初に、「足のしびれや疼痛があるので整形外科を受診できるように担当医に伝えて欲しい」と作業療法士に訴えた。このときの作業療法士の対応として最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

身体的疾患が否定され、心理的要因の関与する身体症状と考えられる。作業療法の導入当初は訴えを否定も肯定もせず傾聴し、信頼関係を築くことが優先される。心理的背景への直面化や説得は時期尚早で、抵抗を強めやすい。

  • 1. ○。訴えを受け止めて傾聴に留めることで、患者の体験を否定せずに治療関係を築くことができる。
  • ×2. 受診を約束することは作業療法士の役割を超え、身体症状へのとらわれを強める恐れもある。
  • ×3. 精神的な問題だと繰り返し説明すると、否定されたと感じて反発を招き、治療中断につながりやすい。
  • ×4. 開始当初から発症の心理的背景に踏み込むのは時期尚早で、防衛を強めて関係形成を妨げる。
  • ×5. 参加すれば症状が軽減すると保証するのは根拠がなく、改善しなかった場合に不信を招く。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問14)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問15実地2つ選べ
正答3・5

19歳の女性。大学生。1か月前から通学途中の電車の中で突然、強い不快感を覚え、大量の汗をかき、呼吸困難となり、このままでは死んでしまうのではないかと恐怖心を抱くようになった。次第に電車に乗れなくなり、通学ができなくなった。母親と精神科クリニックを受診して、外来作業療法が処方された。この患者の発作時に予想される症状はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

電車内で突然生じる強い恐怖と自律神経症状、予期不安による外出困難から、広場恐怖を伴うパニック症が考えられる。発作時は動悸・発汗・身震い・息切れ・めまいなどが数分でピークに達し、意識は清明で意識障害は伴わない。

  • ×1. 健忘は体験の記憶が失われる症状。パニック発作では意識が保たれ、発作の様子を本人が語れる。
  • ×2. 昏迷は意欲や行動が停止した状態で、緊張病やうつ病でみられる。パニック発作の症状ではない。
  • 3. ○。身震い・振戦はパニック発作の診断項目に含まれる代表的な自律神経症状である。
  • ×4. せん妄は意識混濁を伴う急性の脳機能障害で、意識が清明なパニック発作とは区別される。
  • 5. ○。動悸・心悸亢進はパニック発作で最も高頻度にみられる症状のひとつである。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問15)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問16実地
正答5

35歳の男性。強迫性障害。中学生のころから洗浄強迫と確認癖があり、高校へ進学したが不登校が続き退学した。アルバイトに短期間従事したことがあるが未就労である。症状悪化のため半年前から精神科病院に入院し、家庭復帰を目的として作業療法を開始した。作業療法開始2か月目に「完全な作品ができない」と訴え、症状が増悪してきた。作業療法士の対応として最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

強迫性障害では完璧主義的なとらわれから「完全でなければ意味がない」と感じ、作業が進まなくなることがある。中断や種目変更は回避を助長するため、達成できている部分に目を向けさせ、不完全でも進められる体験を積ませる関わりが有効。

  • ×1. 種目を変えても完璧主義のとらわれは新しい作業にも持ち込まれ、回避を助長するだけで解決にならない。
  • ×2. 中止は成功体験の機会を奪い、家庭復帰という目標からも遠ざかるため適切でない。
  • ×3. 訴えを聞くだけで様子をみると、とらわれが続いたまま症状の増悪を放置することになりかねない。
  • ×4. 担当者の交代は関係形成をやり直すことになり、症状増悪への対応としての根拠に乏しい。
  • 5. ○。できている部分へ注意を向けることで完璧主義的な自己評価を修正し、達成感と自己効力感を高められる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問16)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問17実地
正答2

52歳の男性。アルコール依存症。警備会社に勤務。若いころから飲酒が習慣化していたが、最近、朝から酒を飲むようになった。同居する両親に対する暴力行為で警察の介入があり、2日後に入院した。入院後、振戦せん妄が出現し、5日目に消失した。落ち着きがみられるようになり、作業療法が処方された。この時期に優先すべき作業療法の目的はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

振戦せん妄が消失した直後は離脱期を脱した回復初期にあたる。長期の飲酒による低栄養や廃用で体力が低下しているため、まず身体面の回復と生活リズムの安定を図り、心理社会的な課題は状態が安定してから扱う。

  • ×1. 家族関係の調整は重要だが、暴力の経緯もあり、本人の状態が安定してから段階的に取り組む課題。
  • 2. ○。離脱期を脱した直後は栄養状態や体力が低下しており、基礎体力の回復・維持が最優先となる。
  • ×3. ストレス対処技能の獲得は再飲酒予防に不可欠だが、心身が回復したリハビリテーション期の課題。
  • ×4. 集団での協調的な活動は有用だが、体力と集中力が回復してから段階的に導入するのが順序。
  • ×5. 職業的技能の修得は退院を見据えた社会復帰期の目標であり、この時期に優先する内容ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問17)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問18実地
正答4

32歳の女性。統合失調症。1年前から小売店で週3日のパート勤務をしているが、最近、同僚から嫌がらせを受けているという被害的な訴えが増え、主治医の指示で週2日、精神科デイケアを利用することになった。この患者の治療目的に合ったプログラムとして適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

就労は継続できている一方で、同僚の言動を被害的に解釈する社会認知(表情や意図の読み取り、結論への飛躍、被害的な原因帰属)の問題が前景にある。この領域を直接扱う訓練プログラムが治療目的に合致する。

  • ×1. ACTは重症で頻回に入院する人への多職種訪問型の包括的支援で、就労を続けている本例の目的とは異なる。
  • ×2. IPSは援助付き雇用による就労支援。すでにパート勤務中で、課題は被害的な対人認知にある。
  • ×3. NEARは記憶や注意など神経認知機能の改善を図る方法で、対人場面の解釈の偏りを直接扱うものではない。
  • 4. ○。SCITは表情認知や結論への飛躍、被害的な帰属の修正を扱う社会認知の訓練で、本例に適する。
  • ×5. TEACCHは自閉スペクトラム症に対する構造化を用いた支援体系であり、対象が異なる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問18)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問19実地
正答5

32歳の女性。境界性パーソナリティ障害。高校生のころから情緒不安定で、慢性的な空虚感を訴えるようになった。卒業後は事務の仕事に就いたが、異性との交際のトラブルから抑うつ気分が強くなり、自傷行為を繰り返した。今回、尊敬していた職場の男性上司との関係が悪化したことを契機に自殺企図があり入院した。この患者に対する作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

境界性パーソナリティ障害では、見捨てられ不安や理想化と脱価値化により治療関係が揺れやすく、自傷などの行動化も生じやすい。時間・場所・約束事といった枠組み(治療構造)を明確にし、一貫した対応を保つことが基本となる。

  • ×1. 交際トラブルを指導する立場をとると、批判されたと受け取られて治療関係が不安定になりやすい。
  • ×2. 対人交流を限定すると孤立感や見捨てられ感を強め、対人関係を学び直す機会も失われる。
  • ×3. 時間や場所を決めない対応は要求の拡大や行動化を招きやすく、治療構造を曖昧にしてしまう。
  • ×4. トラブルのたびに担当を替えることは、理想化と脱価値化(スプリッティング)を助長する。
  • 5. ○。双方が守る規則を明確にすることで一貫した関わりが可能となり、行動化の予防にもつながる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問19)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問20実地
正答5

26歳の男性。統合失調症。不動産会社社員。約半年前に仕事のトラブルから次第に欠勤するようになって退職し、引きこもりの生活になった。次第に服薬が不規則になり、幻聴と妄想が出現し入院となった。入院2か月で症状は改善したが、無為の生活が続いており、作業療法が処方された。この時期に優先すべき作業療法の役割はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

幻聴・妄想は改善したが無為の生活が続く回復期前期である。この時期はまず起床・食事・活動・就寝という基本的な生活リズムを整えて活動性を高めることが優先され、対人技能や社会生活技能はその後の段階で扱う。

  • ×1. 仲間づくりは有用だが、生活リズムが整い活動に参加できるようになってから取り組む課題である。
  • ×2. 社会生活技能の習得は退院・社会復帰を見据えた段階の目標であり、この時期には早すぎる。
  • ×3. 身辺処理も無為により低下しうるが、その前提として一日の生活の枠組みを整えることが先である。
  • ×4. 対人交流技能の向上は、活動性が回復し他者と関わる余裕が生まれてから取り組む段階の目標。
  • 5. ○。昼夜の乱れや無為を改善し、規則的な生活リズムを取り戻すことがこの時期の中心的な役割。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問20)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問21一般
正答2

過去に行われた信頼性の高い複数の研究結果を定量的に検討する研究方法はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

複数の既存研究の結果を統計的手法で統合し、全体としての効果の大きさを定量的に推定する研究方法がメタアナリシスである。システマティックレビューとあわせてエビデンスレベルの最上位に位置づけられる。

  • ×1. 群間比較試験は介入群と対照群を設定して効果を比べる個々の臨床試験であり、既存研究を統合する方法ではない。
  • 2. メタアナリシスは過去の複数の研究結果を統計学的に統合し、効果量を定量的に推定する方法で、これが該当する。
  • ×3. 群内前後比較試験は同一集団の介入前後を比べる単一の研究デザインで、複数研究の統合は行わない。
  • ×4. クロスオーバー試験は同一被験者に順序を変えて2種類の介入を行い比較する単一の試験デザインである。
  • ×5. ケースコントロール研究は疾患群と対照群で過去の曝露を遡って比較する観察研究であり、統合的手法ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問21)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問22一般
正答5

上肢にリンパ浮腫(病期分類Ⅱ期)がある患者に対する生活指導として最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

リンパ浮腫II期は圧痕性浮腫から線維化へ移行する時期で、用手的リンパドレナージ・圧迫療法・運動療法・スキンケアからなる複合的治療が基本となる。治療としての圧迫は行うが、血圧測定など局所を締めつける行為や加温、皮膚損傷は蜂窩織炎や増悪の誘因となるため避ける。

  • ×1. 日光浴による日焼けは皮膚の炎症や感染の契機となり浮腫を悪化させうるため、患肢の日焼けは避ける。
  • ×2. 患肢の挙上は静脈・リンパ還流を助け浮腫の軽減に有用であり、避けるという指導は適切でない。
  • ×3. 患肢での血圧測定は駆血による圧迫となり、浮腫の増悪や皮膚障害を招くため健側で測定する。
  • ×4. 高温での入浴は血管拡張とリンパ産生の増加を招くため、ぬるめの湯で短時間の入浴が望ましい。
  • 5. 用手的リンパドレナージは健常なリンパ節・領域へ向けて誘導するのが原則で、生活指導として適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問22)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問23一般
正答5

脊髄性運動失調で陽性となるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脊髄性(後索性)運動失調は深部感覚の伝導障害によるもので、視覚による代償が働くため開眼では保てるが閉眼で著明に動揺する。この閉眼時の動揺増強がRomberg徴候陽性である。小脳性失調では開眼でも動揺し、閉眼による増悪は目立たない。

  • ×1. Babinski徴候は足底刺激で母趾が背屈する病的反射で、錐体路障害を示し深部感覚性の失調とは異なる。
  • ×2. Hoover徴候は下肢麻痺が器質性か非器質性かを鑑別する際にみる徴候で、運動失調の指標ではない。
  • ×3. Kernig徴候は髄膜刺激徴候であり、髄膜炎やくも膜下出血で陽性となる。
  • ×4. Myerson徴候は眉間叩打反射の消失がみられない状態で、Parkinson病など前頭葉徴候として現れる。
  • 5. Romberg徴候は閉眼で動揺が増強する所見で、後索障害による脊髄性運動失調で陽性となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問23)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問24一般
正答1

廃用症候群で増加するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

廃用症候群では循環・呼吸・骨格筋機能が広く低下する。心血管系では循環血漿量と1回拍出量が減少し、それを代償するため安静時心拍数が増加する。予備力や肺気量分画、疼痛閾値はいずれも低下する方向に変化する。

  • 1. 1回拍出量の低下を代償して心拍数が上昇するため、安静時心拍数は増加する。臥床数日から認められる。
  • ×2. 長期臥床では背側の換気低下や無気肺により換気血流比の不均等が生じ、増加するとはいえない。
  • ×3. 最大心拍出量や運動耐容能が低下するため、心臓予備力はむしろ減少する。
  • ×4. 不動や活動性低下では疼痛閾値は低下し、同じ刺激でも痛みを感じやすくなる。
  • ×5. 呼吸筋力低下と胸郭可動性の低下により肺気量分画は減少し、予備呼気量も低下する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問24)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問25一般
正答2

歩行周期の立脚期において常に筋活動がみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

立脚期の筋活動は相ごとに切り替わるものが多いなかで、前脛骨筋は初期接地から荷重応答期に足関節底屈を遠心性に制動し、立脚中期にいったん活動を休止したのち、踵離地以降の前遊脚期に再び活動する。立脚期の前半と後半の両方で働くため、本問では立脚期に常に活動する筋とされる。

  • ×1. 大殿筋は初期接地から荷重応答期に股関節伸展・体幹の保持のため働くが、立脚中期以降は活動が乏しい。
  • 2. 前脛骨筋は接地時の底屈制動に加え、踵離地以降の前遊脚期にも再び活動し、立脚期の前半と後半の両方で筋活動がみられるため本問の正答となる。
  • ×3. 股内転筋群は荷重応答期と立脚終期から前遊脚期に二相性に活動し、立脚期全体で持続するわけではない。
  • ×4. 大腿四頭筋は荷重応答期の膝屈曲を制動する活動が主体で、立脚中期以降は活動が著しく減弱する。
  • ×5. ハムストリングスは遊脚終期から荷重応答期にかけて活動し、立脚中期以降は活動が低下する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問25)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問26一般
正答4

飛沫感染予防策で対応する感染症はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

感染経路別予防策は接触・飛沫・空気の3つに分かれる。飛沫感染は咳やくしゃみで生じる比較的大きな粒子が約1〜2m以内に飛散して起こるため、サージカルマスクの着用と距離の確保で対応する。

  • ×1. 疥癬はヒゼンダニによる皮膚寄生で、直接接触や寝具を介して伝播するため接触感染予防策で対応する。
  • ×2. 結核は飛沫核による空気感染であり、N95マスクと陰圧個室など空気感染予防策が必要である。
  • ×3. 麻疹は感染力が非常に強い空気感染で、空気感染予防策の対象となる。
  • 4. インフルエンザは咳やくしゃみの飛沫による感染で、飛沫感染予防策で対応する感染症である。
  • ×5. 流行性角結膜炎はアデノウイルスによるもので、眼脂や手指、器具を介した接触感染予防策で対応する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問26)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問27一般
正答4

病室で患者が倒れている場面に遭遇した。緊急時対応として作業療法士が最初に行うことはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

急変時対応は安全確認と反応の確認を行い、ただちに応援を要請して人手と救急資材を集めることが原則である。単独で処置や連絡を進めるとその場を離れることになり、救命処置の開始が遅れる。

  • ×1. 頭部外傷や骨折の可能性があり、状態を確認せずにすぐ起こすと損傷を悪化させるおそれがある。
  • ×2. 医師への連絡は必要だが、そのために場を離れる前に、まず近くのスタッフを呼んで人手を確保する。
  • ×3. 車椅子を取りに行くとその場を離れることになり、移乗の可否も不明なため最初の行動としては不適切である。
  • 4. 応援を呼ぶことで人手や救急カート・AEDの手配ができ、以後の評価と処置を速やかに進められる。
  • ×5. バイタルサインの確認は重要だが、応援を要請しながら並行して行うもので、単独で先行させない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問27)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問28一般
正答3

作業分析で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

作業分析は作業活動を工程(段階)ごとに分解し、各工程が要求する身体機能・認知機能・心理社会的要素や、道具・環境の条件を明らかにする方法である。結果だけでなく遂行の過程を多面的に観察する。

  • ×1. 道具や場所、人的環境は作業の遂行に大きく影響するため、環境条件も分析の対象に含まれる。
  • ×2. 動作の把握には正面・側面など複数方向から、また複数場面での観察が必要で、一方向では不十分である。
  • 3. 作業を工程ごとに分解し、各工程に要求される機能や条件を分類・分析するのが作業分析である。
  • ×4. 完成した作品などの結果だけでなく、どのように遂行したかという過程の分析が重要である。
  • ×5. 観察と解釈に基づくため、分析者の知識や経験の程度によって結果は左右されうる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問28)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問29一般
正答1

FIM の評定で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

FIMは実際に行っている介助量で7〜1点に評定する。用具の準備やセッティングのみの介助は5点、患者が75%以上を自分で行えば4点、50〜74%なら3点、自助具や補助具を用いて自立していれば6点となる。

  • 1. 万能カフの装着は食事の準備(セッティング)にあたり、食べる動作自体は自分で行うため5点でよい。
  • ×2. タオルを持ってきてもらうのは準備介助にあたるため5点であり、4点とするのは誤りである。
  • ×3. 下着やズボンを膝まで通してもらう場合、本人の遂行割合は50〜74%程度にとどまり3点が妥当である。
  • ×4. 拭く紙を用意してもらうのは準備介助なので5点となる。6点は用具を用いた自立の場合である。
  • ×5. 自らメモという代償手段を用いて生活できているのは修正自立にあたり、6点と評定される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問29)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問30一般2つ選べ
正答4・5

心不全患者への生活指導で適切なのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

心不全の生活指導では、体液貯留を防ぐ減塩と、心負荷を高める急激な血圧・心拍数の変動を避けることが柱となる。水分の過剰摂取、高温浴や食直後の入浴、寒冷曝露はいずれも心負担を増やす。

  • ×1. 1日4Lの飲水は体液量を増やしうっ血を悪化させるため、原則として過剰な水分摂取は避ける。
  • ×2. 食直後は消化管への血流増加に入浴の負荷が加わり心負担が大きいため、時間をあけてから入浴する。
  • ×3. 44℃の高温浴は交感神経を刺激し血圧と心拍数を上げるため、40〜41℃程度のぬるめの湯が望ましい。
  • 4. 寒冷刺激は末梢血管を収縮させ血圧を上昇させるため、冬季の保温と肌の露出を減らす指導は適切である。
  • 5. 慢性心不全では1日6g未満の減塩が推奨されており、体液貯留の予防のため適切な指導である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問30)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問31一般
正答3

慢性疼痛を有する患者のリハビリテーション治療で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

慢性疼痛は生物心理社会モデルで捉え、運動療法と認知行動療法を軸に活動性を高める集学的アプローチが推奨される。安静や受動的治療への依存は廃用と痛みの遷延を招くため避ける。

  • ×1. 運動療法は慢性腰痛などの慢性疼痛に対しガイドラインで推奨される中心的な治療であり、推奨されないは誤り。
  • ×2. 慢性腰痛では安静ではなく、活動性の維持と早期の日常生活復帰が推奨されている。
  • 3. 認知行動療法は破局的思考や恐怖回避的な行動を修正し、疼痛による生活障害の改善に有効である。
  • ×4. 患部への積極的なマッサージは受動的治療への依存を強めやすく、慢性疼痛の中心的治療とはならない。
  • ×5. 疼痛の程度にかかわらず活動性の維持・向上が目標であり、ADL訓練が不要になるわけではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問31)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問32一般
正答4

介護予防事業の「介護予防教室」で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

介護予防教室は介護予防・日常生活支援総合事業の一般介護予防事業(介護予防普及啓発事業など)にあたり、地域支援事業として市町村が実施主体となる。回数や期間は地域の実情に応じて市町村が設定する。

  • ×1. 実施回数は法令で一律に定められておらず、市町村が地域の実情に応じて設定する。
  • ×2. 運動器の機能向上だけでなく、栄養・口腔・認知機能・社会参加など幅広い介護予防が目的である。
  • ×3. 対象は第1号被保険者とその支援に関わる者であり、要支援者のみに限られない。
  • 4. 地域支援事業として市町村が主体となって実施する(事業者などへの委託も可能である)。
  • ×5. 実施期間の下限は定められておらず、1年以上という要件はない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問32)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問33一般
正答1

作業療法に関する歴史で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

設問は誤っているものを問うている。加藤普佐次郎は東京府巣鴨病院(後の松沢病院)で精神障害者に対する作業療法(作業治療)を実践・体系化した人物であり、結核患者の作業療法への貢献ではない。

  • 1. 加藤普佐次郎は精神科領域における作業療法の実践者であり、結核患者の作業療法とするのは誤りである。
  • ×2. 呉秀三は巣鴨病院長として欧州の無拘束の理念と作業の治療的効果をわが国に紹介した。正しい記述である。
  • ×3. Jean Ayresは米国の作業療法士で、感覚統合理論・感覚統合療法を提唱した。正しい記述である。
  • ×4. 高木憲次は「療育」の概念を提唱し整肢療護園を創設するなど肢体不自由児の療育を体系化した。正しい。
  • ×5. Philippe Pinelは精神障害者を鎖から解放し、道徳療法(モラルトリートメント)を始めた。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問33)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問34一般2つ選べ
正答2・3

手指の巧緻性向上を目的とした作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

手指の巧緻性向上には、指先での物のつまみ・持ち替えや両手の協調を反復して要求する作業が適する。素材が細く、指腹での操作が中心となる編む・結ぶ作業が該当し、粗大な力や上肢全体の運動が主体の作業は目的に合わない。

  • ×1. 陶芸の菊練りは体重を乗せた上肢・体幹の粗大な力を用いる作業で、巧緻性より筋力や協調的な全身運動の要素が大きい。
  • 2. 籐細工の編み込みは細い籐を指先でつまみ、通す・引き締める分離運動を反復するため巧緻性向上に適する。
  • 3. マクラメの平結びは複数のひもを指先で持ち替えて結ぶ作業で、両手の協調と手指の巧緻動作が中心となる。
  • ×4. 木版画の摺りはバレンを手掌で押し当てる上肢の圧迫・粗大運動が主体で、手指の巧緻性が主目的とはならない。
  • ×5. 木工の鋸挽きは把持力と上肢の反復的な粗大運動が中心で、手指の巧緻性向上を目的とする作業ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問34)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問35一般
正答1

Down 症候群の乳児の保護者に対する指導で最も優先度が低いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Down症候群では全身の筋緊張低下と関節弛緩性(過可動性)が特徴で、乳児期に関節拘縮が生じることはまれである。むしろ哺乳・摂食の困難、姿勢保持の不安定さ、発達支援、保護者の心理的支援への対応が優先される。

  • 1. 低緊張と関節の過可動性が特徴で乳児期に拘縮は生じにくいため、拘縮予防の指導は優先度が低い。
  • ×2. 低緊張により吸啜・咀嚼や口唇閉鎖が拙劣になりやすく、離乳食の与え方の指導は優先度が高い。
  • ×3. 低緊張で姿勢が崩れやすいため、頭頸部と体幹を支える抱き方の指導は乳児期から重要である。
  • ×4. 診断告知後の保護者は心理的負担が大きく、早期からのストレス対処や支援は優先度が高い。
  • ×5. 発達を促すうえで、乳児期からの働きかけ方やコミュニケーションの取り方の指導は重要である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問35)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問36一般
正答5

摂食嚥下障害で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

嚥下後に食塊が残りやすい部位は喉頭蓋谷と梨状窩である。梨状窩の残留は咽頭収縮力の低下や食道入口部の開大不全で生じ、残留物が嚥下後に気道へ流入して誤嚥の原因となる。

  • ×1. 液体は流速が速くまとまりにくいため最も誤嚥しやすく、必要に応じてとろみ付けで対応する。
  • ×2. 先行期(認知期)の障害により食物の認識や一口量・ペースの調整が困難となるなど、認知機能の影響を受ける。
  • ×3. 咳反射が低下していると、むせのない不顕性誤嚥(silent aspiration)が起こりうる。
  • ×4. 頸部前屈(屈曲)は咽頭と気道の位置関係を整え誤嚥を防ぐ姿勢であり、嚥下反射が遅れるわけではない。
  • 5. 梨状窩は喉頭蓋谷とともに咽頭残留の好発部位であり、正しい記述である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問36)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問37一般
正答4

関節リウマチ患者の日常生活の評価に用いられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節リウマチの評価は、疾患活動性・関節破壊・機能(日常生活)で用いる指標が異なる。日常生活動作の遂行能力を表すのがSteinbrockerのclass(機能)分類である。同じSteinbrockerでもstage分類はX線所見に基づく病期分類なので区別する。

  • ×1. DAS28は28関節の腫脹・圧痛関節数、炎症反応、患者全般評価から算出する疾患活動性の指標である。
  • ×2. Larsen分類はX線像による関節破壊の程度の評価であり、日常生活の評価ではない。
  • ×3. Lansbury指数は朝のこわばりや握力、赤沈などから算出する疾患活動性の指標である。
  • 4. Steinbrockerのclass分類は身のまわり動作や職業活動の可否でclassI〜IVに分ける機能(生活)の分類である。
  • ×5. AIMSはQOLを含む健康状態を多面的に測る患者立脚型の包括的尺度で、日常生活の機能分類として用いる指標ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問37)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問38一般
正答4

Hoehn & Yahr の重症度分類ステージⅢの Parkinson 病への作業療法で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Hoehn&YahrのステージIIIは姿勢反射障害が出現し方向転換などで不安定となるが、日常生活は介助なしにおおむね自立している段階である。前傾前屈姿勢や体幹の固縮が進む時期であり、伸展方向の運動やバランス練習が適する。

  • ×1. ステージIIIでは歩行が可能であり、この段階での車椅子操作の導入は時期尚早で廃用を招きやすい。
  • ×2. 把持機能は保たれている段階であり、握りを代償する万能カフの導入は必要性が乏しい。
  • ×3. 小字症はみられうるが上肢操作は可能な段階で、音声入力への切り替えは優先度が低い。
  • 4. 棒体操による頸部・体幹の伸展運動は、前傾姿勢や体幹の固縮に対する可動域維持として適切である。
  • ×5. 机上での細かいビーズ手芸は姿勢反射障害や体幹の可動性低下の改善にはつながらず、優先度が低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問38)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問39一般2つ選べ
正答1・5

SOAP による作業療法記録で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

SOAPはWeedが提唱した問題志向型診療記録(POMR/POS)の経過記録の書式である。S(主観的情報)は患者・家族の訴え、O(客観的情報)は観察や検査所見、A(評価)は情報の解釈と分析、P(計画)はAを踏まえた具体的な対応を記載する。

  • 1. SOAPは問題志向型システム(POS)に基づく問題指向型診療記録の経過記録形式であり、正しい。
  • ×2. Sは患者や家族の訴えなど主観的情報を記載する。作業療法士が観察した情報はOに記載する。
  • ×3. Oは観察・測定・検査などの客観的情報を記載する。本人や家族から得た訴えはSに記載する。
  • ×4. Aは情報の解釈・分析(評価)を記載する欄であり、作業療法プログラムはPに記載する。
  • 5. PはAに基づく治療・訓練・指導などの具体的な対応や計画を記載するもので、正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問39)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問40一般
正答5

高次脳機能障害で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

高次脳機能障害は身体障害を伴わないことも多く外見からわかりにくい「見えない障害」である。原因疾患は脳血管障害と外傷性脳損傷が大半で、若年では外傷が、60歳以上の高齢層では脳血管障害が多くを占める。

  • ×1. 前頭葉の損傷などで脱抑制や意欲低下といった社会的行動障害が生じ、性格の変化としてみられることがある。
  • ×2. 身体的な麻痺を伴わない例も多く、外見からは障害の存在を判断しにくいことが問題となる。
  • ×3. 損傷部位により失語、半側空間無視、記憶障害、遂行機能障害など症状は異なり、一定ではない。
  • ×4. 一般に注意障害は比較的改善が得られやすく、記憶障害のほうが残存しやすいとされる。
  • 5. 60歳以上では脳梗塞や脳出血などの脳血管障害を原因とするものが多く、正しい記述である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問40)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問41一般
正答1

11種類の筆記検査と4種類の器具検査から9つの適正能を測定し、適職を吟味することができる職業評価はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

職業評価法の識別問題。GATB(厚生労働省編一般職業適性検査)は11種の紙筆検査と4種の器具検査から、知的能力・言語能力・数理能力・書記的知覚・空間判断力・形態知覚・運動共応・指先の器用さ・手腕の器用さの9適性能を測定し、適職を吟味する。

  • 1. 11種の筆記検査と4種の器具検査で9つの適性能を測定し、適性職業群と照合して適職を検討する検査で、記述と一致する。
  • ×2. MODAPTSは身体各部の動作を記号化して所要時間を見積もる動作時間分析法で、作業の標準時間設定に用いる。適性能の測定ではない。
  • ×3. マイクロタワー法は13種の作業標本(ワークサンプル)で職業能力をみる評価法で、筆記11種・器具4種という構成ではない。
  • ×4. ワークサンプル幕張版(MWS)は障害者職業総合センターが開発した作業課題による職業評価・訓練ツールで、9適性能を測るものではない。
  • ×5. 内田クレペリン精神検査は一桁数字の連続加算作業から作業曲線を求め、作業能率や性格・行動面の特徴を把握する検査である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問41)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問42一般
正答5

「893」のような数字の組を口頭で提示し、提示した数を小さい順に答えさせようとしたところ、順番を間違ったり回答できないことがみられた。この患者の症状として考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

数唱の逆唱に近い課題である。提示された数列を一時的に保持しながら順序を並べ替える「保持+操作」が求められ、ここでの誤りは短期的な情報の保持と操作を担うワーキングメモリの障害を示唆する。

  • ×1. 見当識障害は時・場所・人の把握が困難になる状態で、日付や場所を尋ねて確かめる。数の並べ替えの誤りは説明できない。
  • ×2. 意味記憶障害は語や物の意味・一般知識が失われる状態。数の大小という知識自体は保たれており、この課題の誤りとは異なる。
  • ×3. 言語流暢性障害は制限時間内に語を想起して列挙する能力の低下で、語想起課題で評価する。本課題は語の想起を求めていない。
  • ×4. 巧緻運動機能障害は手指の細かい運動の障害。本課題は口頭で提示し口頭で答えるもので、運動要素は関与しない。
  • 5. 数列を頭の中に保ちながら小さい順に並べ替える操作を要する課題であり、保持と操作を担うワーキングメモリの障害が考えられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問42)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問43一般
正答1

自閉症スペクトラム障害にみられる行動の特徴として最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

自閉症スペクトラム障害は、社会的コミュニケーションおよび対人相互反応の持続的な障害と、限定的・反復的な行動様式を特徴とする。言葉を字義通りに受け取り、比喩や冗談など言外の意味を読み取りにくい点は前者を反映する代表的な特徴である。

  • 1. 言葉を字義通りに解釈し、比喩・皮肉・冗談といった言外の意味の理解が困難なのは、社会的コミュニケーション障害の典型的な現れである。
  • ×2. ケアレスミスの多さは不注意症状であり、注意欠如・多動症(ADHD)に特徴的な行動である。
  • ×3. 語の途中で区切って読むのは読みの正確さ・流暢性の障害で、限局性学習症のうち読字障害(ディスレクシア)にみられる。
  • ×4. 突発的なまばたきの反復は運動チックであり、チック症・トゥレット症でみられる不随意的な症状である。
  • ×5. 家では話すのに学校では話さないのは場面緘黙(選択性緘黙)で、特定の社会的場面で発話ができなくなる不安症群の一つである。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問43)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問44一般
正答4

精神科作業療法における治療的態度で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

精神科作業療法では、幻覚・妄想などの異常体験を頭ごなしに否定したり訂正したりしないことが原則である。訂正は「わかってもらえない」という不信を生み治療関係を損なう。訴えは受け止めつつ、現実的な作業に注意が向くよう関わる。

  • ×1. 退院後の生活を見据えた支援は、地域生活への移行と再入院予防に不可欠であり、精神科作業療法の重要な役割で正しい。
  • ×2. 過度に巻き込まれず適切な心理的距離を保つことは、治療関係を安定して維持するために必要な態度で正しい。
  • ×3. 患者の主体性・自己決定を尊重して活動を支援することは作業療法の基本姿勢であり、治療的態度として正しい。
  • 4. 異常体験の訴えをその都度訂正すると、否定されたと感じて不信や被害的解釈を強め治療関係が崩れる。否定も肯定もせず受け止めるのが原則で、誤り。
  • ×5. 無理に活動しなくてよいと保障することは安心感を生み、参加への意欲を引き出すことにつながる態度で正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問44)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問45一般
正答1

疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

依存症とその治療法の組合せを問う。AA〈Alcoholics Anonymous〉はアルコール依存症の当事者による自助グループで、12ステップに基づき断酒の継続を支え合う。他の肢はいずれも対象疾患と治療法の対応がずれている。

  • 1. AAはアルコール依存症者の自助グループで、断酒会と並ぶ代表的な回復資源である。組合せは正しい。
  • ×2. コリンエステラーゼ阻害薬はアルツハイマー型認知症の治療薬。覚醒剤依存症にはSMARPPなど認知行動療法的プログラムが用いられる。
  • ×3. ビタミンB1(チアミン)補充はアルコール依存症に伴うWernicke脳症の予防・治療で行う。大麻依存症の治療法ではない。
  • ×4. SMARPPは覚醒剤など薬物依存者向けに開発された再発予防プログラムであり、タバコ依存症に対するものではない。
  • ×5. ニコチン置換療法はタバコ(ニコチン)依存の禁煙治療。ヘロインなどオピオイド依存には該当しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問45)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問46一般
正答4

亜急性期の統合失調症患者への作業療法で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

亜急性期は急性期の激しい症状が収まりつつも消耗しやすく、刺激に過敏な時期である。低負荷で個別性の高い活動から始め、病気と回復の見通しを伝える心理教育によって不安を和らげ、主体的な療養につなげることが適切である。

  • ×1. 行動範囲を速やかに拡大すると刺激が過剰となり、疲労や症状の再燃を招きやすい。回復に合わせて段階的に広げる。
  • ×2. 亜急性期は易疲労性が強く、身体的負荷の高い活動は消耗や症状悪化を招く。負荷の少ない活動から始める。
  • ×3. 妄想をその都度訂正すると否定されたと受け取られ、不信を強めて治療関係を損なう。訂正せず受け止める対応が原則である。
  • 4. 回復の道筋や対処法を伝える心理教育は不安を軽減し、治療への主体的な取り組みを促すため、この時期に適切である。
  • ×5. 対人交流は緊張と負担を強いる。この時期は交流の少ない個別活動から始め、状態に応じて交流の機会を広げる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問46)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問47一般
正答4

自傷や社会的問題行動が絶えない境界性パーソナリティ障害の患者に対する作業療法士の対応として適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

境界性パーソナリティ障害では強い陽性・陰性の転移が生じやすく、転移を治療的に扱うのは高度な精神療法の技法である。作業療法士は転移を利用するのではなく、治療の枠組みを保った一貫性のある現実的な関わりを維持することが求められる。

  • ×1. 治療目標を適宜確認することは治療の枠組みを保ち、行動化を防いで治療を進めるうえで適切な対応である。
  • ×2. 主体的な参加を促すことは、自律性と自己責任を育て、行動の自己調整を支えるうえで適切である。
  • ×3. 疾患に伴う問題を率直に説明することは、患者と課題を共有し治療への動機づけを高めるうえで適切である。
  • 4. 転移を利用する関わりは陽性・陰性転移の激化や自傷などの行動化を招きやすく、作業療法士の対応としては適切でない。
  • ×5. 薬物療法や他職種による支援を含めた統合的な治療の検討は、この疾患の対応として適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問47)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問48一般
正答5

認知症患者の認知機能を高めるための介入法として最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

認知機能そのものへの働きかけを問う。リアリティオリエンテーションは日時・場所・人物などの基本情報を繰り返し提示して見当識をはじめとする認知機能の維持・改善を図る介入で、認知症に対する代表的な認知刺激法である。

  • ×1. 回想法は昔の思い出を語り合って情緒の安定やQOLの向上を図る方法で、認知機能を高めることを主目的とはしない。
  • ×2. ピアサポートは同じ立場の当事者同士による支え合いで、心理的な支援や孤立の防止が中心となる。
  • ×3. マインドフルネスは「今ここ」への気づきを促す方法で、ストレスや不安の低減を目的とする。
  • ×4. バリデーション療法は認知症の人の感情や訴えを受容・共感し、尊厳と情緒的安定を支える方法で、認知機能訓練ではない。
  • 5. 日時・場所・人物などを繰り返し提示して見当識を保つ訓練であり、認知機能を高める介入として最も適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問48)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問49一般
正答2

就労継続支援 A 型事業で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

就労継続支援A型は、一般就労が困難だが雇用契約に基づく就労が可能な者に対し、事業所が雇用契約を結んで就労の機会と能力向上の訓練を提供する障害福祉サービス(雇用型)である。最低賃金が保障される点がB型と異なる。

  • ×1. A型に標準利用期間の定めはなく、期間の上限は設けられていない。標準利用期間が定められているのは就労移行支援(原則2年)である。
  • 2. A型は事業所と利用者が雇用契約を結び、最低賃金が保障された就労の場を提供する。雇用型と呼ばれるゆえんで正しい。
  • ×3. ジョブコーチ(職場適応援助者)は主に一般就労の職場適応を支援する制度で、A型事業所への配置義務は定められていない。
  • ×4. 対象は原則として利用開始時に65歳未満の者と定められている(一定の要件を満たせば65歳以上も可)ため、年齢要件はある。
  • ×5. 一般就労を6か月継続している者を対象とするのは就労定着支援である。A型は一般就労が困難な者を対象とする。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問49)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問50一般
正答4

医療安全対策で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

医療安全では、患者の安全確保と自由・主体性の尊重を両立させることが原則である。無断離院のリスクがある患者は集団場面では所在の把握が難しく、当面は1対1で実施して状態と所在を確認できるようにすることが適切である。

  • ×1. 必要性の根拠なく室内の自由な移動を一律に禁じるのは行動制限にあたり、患者の自由の尊重に反するため適切でない。
  • ×2. 切り絵はカッターなど鋭利な道具を使う。自傷行為がある患者に希望のまま行わせるのは危険で、道具の管理や代替活動の検討が必要である。
  • ×3. 易怒性のある患者を集団で行うと対人刺激で興奮が誘発され、他患者とのトラブルや事故につながりやすい。
  • 4. 無断離院のリスクがある患者は、1対1であれば所在と状態を継続して把握でき、当面の安全確保として適切である。
  • ×5. 過負荷の状態で励まして継続させると疲弊や症状悪化を招く。早期改善を優先せず負荷を調整すべきである。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問50)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問51一般
正答4

手の外来筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

手の外来筋は前腕に筋腹をもち腱が手部に及ぶ筋、手内在筋は起始・停止とも手部にある筋である。選択肢のうち前腕から起こるのは短母指伸筋のみで、他はすべて母指球・小指球などを構成する手内在筋である。

  • ×1. 短母指外転筋は舟状骨・大菱形骨・屈筋支帯から起こり母指基節骨に停止する母指球の筋で、手内在筋である。
  • ×2. 短小指屈筋は有鉤骨鉤と屈筋支帯から起こり小指基節骨に停止する小指球の筋で、手内在筋である。
  • ×3. 短母指屈筋は屈筋支帯・大菱形骨などから起こり母指基節骨に停止する母指球の筋で、手内在筋である。
  • 4. 短母指伸筋は橈骨後面と前腕骨間膜から起こり母指基節骨底に停止する。前腕に筋腹をもつ手の外来筋である。
  • ×5. 短掌筋は手掌腱膜から起こり小指球尺側の皮膚に停止する手掌の皮筋で、手内在筋である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問51)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問52一般
正答5

下行神経路はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

下行路は大脳皮質や脳幹から脊髄へ運動指令を伝える経路である。外側皮質脊髄路は延髄錐体で交叉して側索を下行し随意運動を担う代表的な下行路で、他の4つはいずれも脊髄から上位中枢へ向かう上行性の感覚路である。

  • ×1. 後脊髄小脳路は主に下肢からの無意識的な深部感覚を同側の小脳へ伝える上行路である。
  • ×2. 前脊髄視床路は粗大な触圧覚を対側の前索を通って視床へ伝える上行路である。
  • ×3. 前脊髄小脳路は下肢からの無意識的な深部感覚を小脳へ伝える上行路である。
  • ×4. 外側脊髄視床路は温度覚・痛覚を対側の側索を上行して視床へ伝える上行路である。
  • 5. 外側皮質脊髄路は大脳皮質運動野から起こり延髄錐体で交叉して側索を下行し、脊髄前角細胞に至る下行性の運動路である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問52)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問53一般
正答5

閉鎖神経で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

閉鎖神経は腰神経叢(L2〜L4)から起こり、骨盤壁を下って閉鎖管を通り大腿内側に達して内転筋群を支配する。薄筋も長内転筋・短内転筋などとともに閉鎖神経の支配を受ける。

  • ×1. 閉鎖神経はL2〜L4の線維からなる腰神経叢の枝であり、第1仙髄神経根の線維は含まない。
  • ×2. 閉鎖神経の皮枝が支配するのは大腿内側の表在覚である。大腿外側は外側大腿皮神経(L2〜L3)が支配する。
  • ×3. 閉鎖神経は腰神経叢から分岐する。仙骨神経叢から出るのは坐骨神経・上殿神経・下殿神経などである。
  • ×4. 閉鎖神経は閉鎖孔上部の閉鎖管を通って大腿に出る。坐骨切痕(大坐骨孔)を通るのは坐骨神経や殿部の神経である。
  • 5. 薄筋は大腿内側にある内転筋群の一つで閉鎖神経に支配される。正しい記述である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問53)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問54一般2つ選べ
正答1・3

大動脈弓から直接分枝するのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

大動脈弓から直接分枝するのは、腕頭動脈・左総頸動脈・左鎖骨下動脈の3本である。右総頸動脈と右鎖骨下動脈は腕頭動脈から分かれ、椎骨動脈は左右とも鎖骨下動脈の枝として起こる。

  • 1. 腕頭動脈は大動脈弓の第1枝として直接起こり、右総頸動脈と右鎖骨下動脈に分かれる。
  • ×2. 右鎖骨下動脈は腕頭動脈から分岐する枝であり、大動脈弓からの直接分枝ではない。
  • 3. 左鎖骨下動脈は大動脈弓の第3枝として直接起こり、左上肢へ向かう。
  • ×4. 右椎骨動脈は右鎖骨下動脈の枝であり、大動脈弓から直接は起こらない。
  • ×5. 左椎骨動脈は通常は左鎖骨下動脈の枝である(まれに大動脈弓から直接起こる破格がある)。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問54)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問55一般複数正解2つ選べ
正答1・2/1・3/2・3

小網でつながる臓器はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は2つ選べる問題で、厚生労働省の正答値表では1と2、1と3、2と3という複数の組合せが正答として認められました(複数正答)。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。示された組合せのいずれかを選んだ場合が正解です。小網は肝胃間膜と肝十二指腸間膜からなり、肝臓・胃小弯・十二指腸上部の3臓器を結ぶため、そのどの組合せも成立します。

  • 1. 小網のうち肝胃間膜が肝門部と胃小弯を結ぶため、胃は小網でつながる臓器である。
  • 2. 小網は肝門部から起こり、肝胃間膜・肝十二指腸間膜として胃と十二指腸に連なる。肝臓は小網の起点となる臓器である。
  • 3. 肝十二指腸間膜が肝門部と十二指腸上部を結ぶ。その中を総胆管・門脈・固有肝動脈が走行する。
  • ×4. 腎臓は後腹膜臓器で腹膜の後方に位置し、小網とは連続しない。
  • ×5. 膵臓は大部分が後腹膜臓器で網嚢の後壁側にあり、小網でつながる臓器ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問55)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問56一般
正答4

肺の構造で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

気管支は分岐を重ねて細くなるにつれ壁の軟骨板が減り、内径およそ1mm以下の細気管支では軟骨も腺も失われ、平滑筋と弾性線維によって内腔が保たれる。これが細気管支の定義上の特徴である。

  • ×1. 左肺は上葉・下葉の2葉からなり葉気管支も2本である。葉気管支が3本あるのは3葉からなる右肺である。
  • ×2. 区域気管支の数は葉によって異なり(右上葉3本、右中葉2本、右下葉5本など)、一律に6本ではない。
  • ×3. 左肺の区域気管支はS1+2の癒合とS7の欠如により通常8〜9本で、12本ではない。10本の区域気管支をもつのは右肺である。
  • 4. 細気管支は壁から軟骨板が消失し、平滑筋と弾性線維で内腔が支えられる。軟骨を欠く点が細気管支の特徴で正しい。
  • ×5. 肺胞は左右合わせて約3〜5億個とされ、約5,000万個という数は1桁小さい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問56)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問57一般2つ選べ
正答1・5

腎臓から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

腎臓は排泄器官であると同時に内分泌器官でもあり、傍糸球体細胞からレニンを、尿細管周囲の間質細胞からエリスロポエチンを分泌する。ビタミンDの活性化も腎で行われる。

  • 1. レニンは腎の傍糸球体細胞から分泌され、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系を介して血圧を上昇させる。
  • ×2. メラトニンは間脳の松果体から分泌され、概日リズム(睡眠・覚醒リズム)の調節にはたらく。
  • ×3. カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌され、血中カルシウム濃度を低下させる。
  • ×4. バソプレシンは視床下部で産生され下垂体後葉から分泌される。腎は作用する標的器官であって分泌部位ではない。
  • 5. エリスロポエチンは腎の尿細管周囲の間質細胞から分泌され、骨髄での赤血球産生を促進する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問57)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問58一般
正答5

眼球で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

瞳孔の大きさを変えるのは虹彩にある瞳孔括約筋(動眼神経・副交感性)と瞳孔散大筋(交感神経性)である。毛様体の役割は毛様体筋による水晶体の厚さの調節(遠近調節)と眼房水の産生であり、肢5が誤りとなる。

  • ×1. 視細胞には色覚と明所視を担う錐体と、暗所視に働く桿体があり、正しい記述である。
  • ×2. 視神経乳頭は黄斑より鼻側すなわち内側に位置する。正しい記述である。
  • ×3. 中心窩には錐体が最も密に集まり桿体を欠く。ここが視力の最も高い部位で、正しい記述である。
  • ×4. 角膜と虹彩の間にある前眼房は、毛様体で産生された眼房水で満たされている。正しい記述である。
  • 5. 瞳孔径を調節するのは虹彩の瞳孔括約筋・瞳孔散大筋である。毛様体は水晶体の調節と眼房水産生を担うため誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問58)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問59一般
正答2

皮下組織の直下に筋腹を触知できる筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

皮下組織のすぐ下に筋腹があり直接触れられるかを問う。深指屈筋は名称と異なり、前腕近位部の尺側で尺側手根屈筋と尺骨のあいだの筋腹が皮下に現れ触知できる。他の4筋はいずれも他の筋に覆われた深層の筋である。

  • ×1. 棘上筋は棘上窩にあり僧帽筋に覆われている。触診は僧帽筋越しとなり、皮下組織の直下ではない。
  • 2. 深指屈筋は前腕近位の尺側で、尺側手根屈筋と尺骨のあいだの筋腹が皮下組織の直下にあり直接触知できる。
  • ×3. 方形回内筋は前腕遠位掌側の最深層にあり、屈筋腱群に覆われるため直接触知できない。
  • ×4. 中間広筋は大腿直筋の深層にあり、内側広筋・外側広筋にも挟まれるため直接触知できない。
  • ×5. 後脛骨筋は下腿後面の深層区画にあり、腓腹筋・ヒラメ筋に覆われるため直接触知できない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問59)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問60一般
正答1

腸骨稜に付着する筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

腸骨稜への付着を問う。広背筋は腰背部で胸腰筋膜を介するとともに、腸骨稜の後方部(外唇)から直接起こる線維をもつ。他の4筋は腸骨翼外面・棘突起・仙骨・腰椎椎体などに付着し、腸骨稜には付かない。

  • 1. 広背筋は下位胸椎・腰椎の棘突起や胸腰筋膜、下位肋骨とともに腸骨稜の後方部からも起始する。正しい。
  • ×2. 小殿筋は腸骨翼外面の前殿筋線と下殿筋線のあいだから起こる。腸骨稜まで及ぶのは中殿筋である。
  • ×3. 僧帽筋は後頭骨・項靱帯・第7頸椎〜第12胸椎の棘突起から起こり、鎖骨と肩甲骨に停止する。
  • ×4. 多裂筋は仙骨後面・上後腸骨棘・腰椎の乳頭突起などから起こり、上位椎骨の棘突起に停止する。
  • ×5. 大腰筋は第12胸椎〜第4腰椎の椎体・椎間円板・肋骨突起から起こり、大腿骨小転子に停止する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問60)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問61一般
正答3

細胞内小器官の働きで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

細胞内小器官と機能の対応を問う基本問題。粗面小胞体は表面にリボソームが付着し、分泌蛋白や膜蛋白の合成と折りたたみを担う。中心小体は紡錘体形成、リソゾームは加水分解、Golgi装置は糖鎖修飾と選別輸送、ミトコンドリアはATP産生を受け持つ。

  • ×1. 転写はDNAを鋳型にmRNAを合成する核内の過程。中心小体は分裂時に紡錘体を形成する微小管形成中心であり、転写には関与しない。
  • ×2. ATPを合成するのはミトコンドリア内膜の電子伝達系。リソゾームは加水分解酵素を含み、不要な蛋白や取り込んだ異物の分解を担う。
  • 3. 正しい。粗面小胞体は表面にリボソームが付着し、そこで分泌蛋白・膜蛋白が合成され、内腔で折りたたみと修飾を受ける。
  • ×4. Golgi装置は小胞体で作られた蛋白に糖鎖修飾を加えて選別・輸送する器官。細胞内の分解を担うのはリソゾームである。
  • ×5. 染色体の分離は中心小体から伸びる紡錘糸が担う。ミトコンドリアの主な役割は酸化的リン酸化によるATP産生である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問61)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問62一般
正答5

深部腱反射で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

深部腱反射は、腱の伸張→筋紡錘(錘内筋線維)→Ⅰa線維→脊髄→α運動ニューロン→錘外筋線維の収縮という単シナプス反射である。γ運動ニューロンは錘内筋線維を収縮させて筋紡錘の感度を高めるため、その興奮では腱反射はむしろ亢進する。

  • ×1. 正しい。腱の伸張を感知する受容器は筋紡錘であり、錘内筋線維とそれに巻きつく感覚終末がその本体をなす。
  • ×2. 正しい。筋紡錘の一次終末からの求心性入力は、太い有髄線維であるⅠa線維を介して脊髄後根に入る。
  • ×3. 正しい。反射の遠心路は脊髄前角のα運動ニューロンで、錘外筋線維を支配して筋収縮を起こす。
  • ×4. 正しい。Renshaw細胞はα運動ニューロン軸索の側枝から入力を受け、同ニューロンを抑制する(反回抑制)。
  • 5. 誤り。γ運動ニューロンの興奮は錘内筋線維を収縮させ筋紡錘の感度を高めるため、深部腱反射は減弱ではなく亢進する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問62)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問63一般複数正解
正答1/2

消化酵素で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢1・2のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢1・2のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。αアミラーゼの記述もトリプシンの記述も酵素と基質・産物の対応が正しいため、一意に絞れなかったと考えられます。

  • 1. 正しい。唾液および膵液のαアミラーゼはデンプンのα-1,4結合を切り、デキストリンやマルトースにまで分解する。
  • 2. 正しい。膵液中のトリプシンは蛋白質のペプチド結合を内部で切断し、ポリペプチドへと分解するエンドペプチダーゼである。
  • ×3. 誤り。ペプシンは胃酸下で蛋白質をペプトンに分解する。トリグリセリドを脂肪酸とモノグリセリドに分解するのはリパーゼ。
  • ×4. 誤り。マルターゼが分解するのはマルトース(麦芽糖)でブドウ糖2分子を生じる。スクロースを分解するのはスクラーゼ。
  • ×5. 誤り。ラクターゼは乳糖をブドウ糖とガラクトースに分解する。マルトースを生じるわけではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問63)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問64一般2つ選べ
正答3・4

心臓の刺激伝導系で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

刺激伝導系は洞房結節→房室結節→His束→左右脚→Purkinje線維の順に興奮が伝わる。これらの細胞は自動能をもち自ら活動電位を発生できる。伝導速度は房室結節が最も遅く、活動電位持続時間はPurkinje線維が最も長い。

  • ×1. 誤り。洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近にある。心室中隔内を走行するのはHis束と左右脚である。
  • ×2. 誤り。房室結節の伝導速度は約0.05m/秒と刺激伝導系で最も遅く、His束(約1〜2m/秒)よりも遅い。
  • 3. 正しい。興奮は洞房結節→房室結節→His束の順に伝わるため、房室結節の興奮はHis束より先に生じる。
  • 4. 正しい。刺激伝導系の細胞は自動能(歩調取り電位)をもち、外部からの刺激なしに自発的に活動電位を生成できる。
  • ×5. 誤り。活動電位持続時間はPurkinje線維が心臓で最も長い。洞房結節のほうが長いという記述は成り立たない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問64)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問65一般
正答3

Ⅰ型アレルギーに関与する抗体はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Ⅰ型(即時型)アレルギーは、抗原特異的IgEが肥満細胞や好塩基球のFcεレセプターに結合し、再曝露した抗原で架橋されてヒスタミンなどの化学伝達物質が遊離することで起こる。花粉症、気管支喘息、アナフィラキシーが代表である。

  • ×1. 誤り。IgAは唾液・腸液・母乳などに分泌される二量体の抗体で、粘膜面の局所感染防御を担う。
  • ×2. 誤り。IgDは主にナイーブB細胞の膜表面に発現し、その生理的役割は十分には解明されていない。
  • 3. 正しい。IgEは肥満細胞・好塩基球に結合し、抗原による架橋で脱顆粒を起こしてⅠ型アレルギーを引き起こす。
  • ×4. 誤り。IgGは血中に最も多い抗体で、Ⅱ型・Ⅲ型アレルギーや胎盤通過による移行抗体として働く。
  • ×5. 誤り。IgMは感染初期に最初に産生される五量体の抗体で、補体活性化を介しⅡ型・Ⅲ型アレルギーに関与する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問65)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問66一般2つ選べ
正答1・2

排尿に関与する神経はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

排尿には、交感神経の下腹神経(排尿筋弛緩・内尿道括約筋収縮=蓄尿)、副交感神経の骨盤神経(排尿筋収縮=排尿)、体性神経の陰部神経(外尿道括約筋の随意的制御)が関与する。選択肢では陰部神経と下腹神経が該当する。

  • 1. 正しい。陰部神経(S2〜S4)は外尿道括約筋を支配する体性神経で、随意的な排尿の我慢や中断に関与する。
  • 2. 正しい。下腹神経(交感神経、L1〜L2)は排尿筋を弛緩させ内尿道括約筋を収縮させることで蓄尿に働く。
  • ×3. 誤り。上殿神経は中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋を支配する運動神経であり、排尿の調節には関与しない。
  • ×4. 誤り。閉鎖神経は股関節内転筋群を支配し大腿内側の感覚を担う神経で、膀胱や尿道の支配はない。
  • ×5. 誤り。迷走神経の副交感支配は消化管の横行結腸付近までで、膀胱には及ばない。膀胱の副交感支配は骨盤神経である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問66)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問67一般2つ選べ
正答1・4

血糖を上昇させる作用のあるホルモンはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

血糖を上昇させるホルモンにはグルカゴン、アドレナリン、糖質コルチコイド、成長ホルモン、甲状腺ホルモンなど複数があるのに対し、低下させるのはインスリンのみである。選択肢ではアドレナリンとグルカゴンが該当する。

  • 1. 正しい。副腎髄質から分泌されるアドレナリンは、肝グリコーゲン分解と糖新生を促進して血糖を上昇させる。
  • ×2. 誤り。アルドステロンは副腎皮質球状層由来の電解質コルチコイドで、腎尿細管でのNa再吸収とK排泄を促す。
  • ×3. 誤り。カルシトニンは甲状腺傍濾胞細胞から分泌され、破骨細胞を抑制して血中カルシウム濃度を低下させる。
  • 4. 正しい。膵ランゲルハンス島A(α)細胞のグルカゴンは肝グリコーゲン分解・糖新生を促し血糖を上昇させる。
  • ×5. 誤り。パラトルモンは副甲状腺から分泌され、骨吸収促進や腎での再吸収により血中カルシウムを上昇させる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問67)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問68一般
正答5

女性生殖器で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

排卵は下垂体前葉からの黄体形成ホルモン(LH)が急増するLHサージによって誘発される。黄体ホルモン(プロゲステロン)は排卵後の黄体から分泌され、子宮内膜の分泌期変化や基礎体温の上昇をもたらすホルモンである。

  • ×1. 正しい。卵祖細胞は胎生期に分裂を終えて原始卵胞となるため、出生時の新生児の卵巣にすでに存在する。
  • ×2. 正しい。成人女性の卵巣は母指頭大で、重さは片側おおむね5〜7g(約6g)とされる。
  • ×3. 正しい。原始卵胞は思春期に性腺刺激ホルモンの分泌が増えることで成熟を開始し、月経周期が始まる。
  • ×4. 正しい。卵細胞は胎生期に卵黄嚢に生じた始原生殖細胞が生殖腺原基へ移動し分化したものに由来する。
  • 5. 誤り。排卵を誘発するのは黄体形成ホルモン(LH)のサージである。黄体ホルモンは排卵後の黄体から分泌される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問68)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問69一般2つ選べ
正答4・5

肺活量算出に最低限必要な肺気量分画はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肺活量は最大吸気位から最大呼気位まで吐き出せる量で、予備吸気量+1回換気量+予備呼気量という3分画の和で表せる。一方、全肺気量から残気量を差し引いても求められ、この2分画が最低限必要な組合せとなる。

  • ×1. 誤り。予備吸気量だけでは足りず、1回換気量と予備呼気量を加えた3分画が必要となり最低限とはいえない。
  • ×2. 誤り。予備呼気量も3分画方式を構成する一要素にすぎず、これ単独では肺活量は算出できない。
  • ×3. 誤り。1回換気量も同様で、予備吸気量・予備呼気量と合わせて初めて肺活量となるため最低限の組合せにならない。
  • 4. 正しい。肺活量=全肺気量−残気量であり、全肺気量は2分画だけで算出できる式の一方である。
  • 5. 正しい。全肺気量から残気量を差し引けば肺活量が得られるため、残気量が最低限必要なもう一方の分画となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問69)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問70一般
正答3

足部内側縦アーチの維持に最も関与するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

内側縦アーチは、骨の形態と足底腱膜・底側踵舟靱帯(バネ靱帯)などの静的支持に加え、筋による動的支持で保たれる。なかでも後脛骨筋は舟状骨粗面や楔状骨・中足骨底など足底に広く停止し、アーチを引き上げる最大の動的支持機構である。

  • ×1. 誤り。三角靱帯は足関節内側で距腿関節の外反を制動する靱帯であり、内側縦アーチの保持が主たる役割ではない。
  • ×2. 誤り。長足底靱帯は踵骨底面から立方骨・中足骨底に至り、主に外側縦アーチの保持に働く。
  • 3. 正しい。後脛骨筋は舟状骨粗面をはじめ足底に広く停止し、アーチを引き上げる最も重要な動的支持となる。
  • ×4. 誤り。足底筋は下腿三頭筋に伴走する小さな筋で踵骨腱に合流しており、内側縦アーチへの寄与はごくわずかである。
  • ×5. 誤り。第三腓骨筋は第5中足骨底に停止し足関節の背屈・外反に働く筋で、内側縦アーチ保持には関与しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問70)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問71一般
正答5

右下肢の筋を伸張している様子を図に示す。最も伸張される筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

図は見えないため断定はできないが、公式正答と選択肢の内容から、図は右股関節を伸展・内転(必要に応じ外旋)させて腸脛靱帯を緊張させる、Oberテストに準じた肢位と考えられる。大腿筋膜張筋は股関節屈曲・外転・内旋に働くため、その逆方向の肢位で最も伸張される。

  • ×1. 誤り。薄筋は股関節内転・膝屈曲に働くため、伸張には股関節外転位かつ膝伸展位をとる必要がある。
  • ×2. 誤り。中間広筋は膝関節伸展筋であり、伸張には膝を深く屈曲させる肢位が必要となる。
  • ×3. 誤り。半膜様筋は股関節伸展・膝屈曲に働くため、伸張には股関節屈曲かつ膝伸展(SLR様)の肢位を要する。
  • ×4. 誤り。大腿方形筋は股関節外旋筋であり、伸張するには股関節を内旋位にする必要がある。
  • 5. 正しい。大腿筋膜張筋は股関節屈曲・外転・内旋に働くため、股関節伸展・内転位で最も伸張される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問71)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問72一般
正答4

手指の筋と作用の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

虫様筋は深指屈筋腱から起こり指伸展機構(側索)に停止するため、MP関節を屈曲しPIP・DIP関節を伸展させる。骨間筋も同様にMP屈曲+IP伸展に働き、加えて掌側骨間筋は内転、背側骨間筋は外転を担う。

  • ×1. 誤り。掌側骨間筋はMP関節を屈曲・内転させ、PIP・DIP関節を伸展させる。MP関節伸展の作用はない。
  • ×2. 誤り。浅指屈筋は中節骨底に停止しPIP関節を屈曲する。DIP関節を屈曲するのは末節骨底に停止する深指屈筋。
  • ×3. 誤り。短母指伸筋は母指基節骨底に停止しMP関節を伸展する。IP関節の伸展は長母指伸筋の作用である。
  • 4. 正しい。虫様筋はMP関節を屈曲させ、同時にPIP・DIP関節を伸展させる(内在筋プラス肢位をつくる)。
  • ×5. 誤り。背側骨間筋はMP関節の外転と屈曲、PIP・DIP関節の伸展に働き、PIP関節を屈曲させることはない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問72)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問73一般
正答2

鉄棒に肩関節屈曲90°、肘関節屈曲90°の肢位で懸垂している状態からゆっくりと体を下降させているとき、遠心性収縮をする筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

懸垂位からゆっくり下降する場面では、重力によって体が下がり肩関節はより屈曲した位置へ戻っていく。この運動を制動するのは肩関節伸展・内転筋であり、筋は伸張されながら張力を発揮する遠心性収縮となる。その主動作筋が広背筋である。

  • ×1. 誤り。棘上筋は肩関節外転の初動と骨頭の求心位保持に働く筋で、下降を制動する主要な筋ではない。
  • 2. 正しい。広背筋は肩関節の伸展・内転・内旋筋で懸垂の主動作筋であり、下降時は伸張されながら制動する遠心性収縮となる。
  • ×3. 誤り。烏口腕筋は肩関節屈曲・内転の補助筋。下降時は肩が屈曲方向へ動くため短縮側であり遠心性収縮とはならない。
  • ×4. 誤り。三角筋前部は肩関節屈曲・内旋に働く筋で、下降時には短縮する方向に動くため遠心性収縮とはならない。
  • ×5. 誤り。大胸筋鎖骨部も肩関節屈曲に働くため、下降時に伸張されながら張力を出す筋には当たらない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問73)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問74一般2つ選べ
正答1・2

正常歩行で遠心性収縮をする筋はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

遠心性収縮とは、筋が伸張されながら張力を発揮して関節運動を制動する状態をいう。歩行では、踵接地直後に足部の落下を制動する前脛骨筋と、足底接地から立脚中期に下腿の前傾(背屈)を制動する下腿三頭筋が代表例である。

  • 1. 正しい。踵接地後は足部が底屈して床に下りるため、これを制動する前脛骨筋は伸張されながら収縮する。
  • 2. 正しい。足底接地から立脚中期は下腿が前方へ倒れ足関節が背屈するため、下腿三頭筋が伸張されつつ制動する。
  • ×3. 誤り。大殿筋は踵接地から荷重応答期に股関節伸展のため主に働き、立脚中期以降は活動が低下する。
  • ×4. 誤り。加速期(足趾離地〜遊脚初期)は膝が屈曲する時期で内側広筋の活動は乏しく、膝を伸ばす求心性収縮は遊脚後期に起こる。
  • ×5. 誤り。遊脚中期から減速期は股関節屈曲にブレーキがかかる時期で、遠心性に働くのは腸腰筋ではなくハムストリングスである。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問74)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問75一般
正答1

退行性病変はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

病理学では細胞・組織の変化を、機能や量が低下する退行性病変(萎縮・変性・壊死)と、増大・増殖する進行性病変(肥大・過形成・再生・化生)に大別する。萎縮はいったん正常に発育した細胞・組織が縮小するもので、退行性病変の代表である。

  • 1. 正しい。萎縮は正常に発育した細胞・組織が容積を減じる変化であり、退行性病変の代表例である。
  • ×2. 誤り。化生は分化した組織が別の性質をもつ組織に置き換わる変化で、進行性病変に分類される。
  • ×3. 誤り。肥大は個々の細胞の容積が増して臓器が大きくなる変化であり、進行性病変である。
  • ×4. 誤り。異形成は細胞の大きさ・形・配列に乱れが生じる前癌病変的な変化で、退行性病変には含まれない。
  • ×5. 誤り。過形成は細胞数の増加によって組織が増大する変化であり、進行性病変に分類される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問75)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問76一般
正答4

胃全摘出術後の巨赤芽球性貧血で欠乏する栄養素はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

胃全摘では胃底腺壁細胞から分泌される内因子が失われ、回腸末端でのビタミンB12吸収が障害される。肝貯蔵が枯渇する術後数年で巨赤芽球性貧血(胃切除後貧血)を生じるため、定期的なB12補充が必要となる。なお自己免疫性胃炎によるものは悪性貧血と呼ぶ。

  • ×1. 誤り。ニコチン酸(ナイアシン)欠乏はペラグラ(皮膚炎・下痢・認知機能障害)を起こし、巨赤芽球性貧血の原因ではない。
  • ×2. 誤り。ビタミンA欠乏は夜盲症や角膜乾燥症を生じる。造血への直接的な関与は乏しい。
  • ×3. 誤り。ビタミンB1欠乏は脚気やWernicke脳症の原因となるが、巨赤芽球性貧血は起こさない。
  • 4. 正しい。内因子の欠如でビタミンB12の回腸吸収が低下し、DNA合成障害から巨赤芽球性貧血を生じる。
  • ×5. 誤り。ビタミンC欠乏は壊血病を起こし出血傾向をきたすが、巨赤芽球性貧血の原因ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問76)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問77一般
正答5

末梢神経の脱髄がみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Guillain-Barré症候群は先行感染後に生じる自己免疫性の急性炎症性脱髄性多発根神経炎で、末梢神経の髄鞘が障害され神経伝導検査で伝導速度低下や伝導ブロックを示す。中枢神経の脱髄疾患である多発性硬化症と対比して覚えるとよい。

  • ×1. 誤り。多発性硬化症は脳・脊髄・視神経など中枢神経の脱髄疾患であり、末梢神経の脱髄は原則としてみられない。
  • ×2. 誤り。de Quervain病は短母指伸筋腱・長母指外転筋腱の狭窄性腱鞘炎であり、神経の脱髄とは無関係である。
  • ×3. 誤り。進行性核上性麻痺はタウ蛋白の蓄積による中枢の神経変性疾患で、末梢神経の脱髄は生じない。
  • ×4. 誤り。腰部脊柱管狭窄症は馬尾や神経根が機械的に圧迫される疾患であり、免疫性の脱髄が主体ではない。
  • 5. 正しい。Guillain-Barré症候群は末梢神経の髄鞘を標的とする自己免疫機序による急性脱髄性多発根神経炎である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問77)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問78一般
正答3

性的な欲動をコントロールするために、性的なことを理論的に分析しようとする防衛機制はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

知性化は、受け入れがたい感情や欲動を直接体験する代わりに抽象的・理論的な言葉で扱い、情動から距離をとる防衛機制である。性的な事柄を学術的・分析的に論じることで不安を回避する例が典型とされる。

  • ×1. 誤り。抑圧は受け入れがたい欲動や記憶を無意識に押し込めて意識に上らせない機制で、理論的分析は伴わない。
  • ×2. 誤り。行動化は言語化されない葛藤が衝動的な行動として直接表出されるもので、欲動を統制する働きではない。
  • 3. 正しい。知性化は欲動や感情を理屈・理論の言葉に置き換えて扱い、情動的な体験を回避する防衛機制である。
  • ×4. 誤り。反動形成は受け入れがたい欲動と正反対の態度や行動をとる機制で、理論化によって扱うものではない。
  • ×5. 誤り。スプリッティングは対象を全面的に良い/悪いへと二分する機制で、境界性パーソナリティ症などで目立つ。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問78)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問79一般
正答2

Freud の発達論において1 〜 3歳ころはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Freudの心理性的発達段階は、口唇期(0〜1歳ころ)、肛門期(1〜3歳ころ)、男根期(3〜6歳ころ)、潜伏期(6歳ころ〜思春期)、性器期(思春期以降)の順に進む。1〜3歳ころは排泄のしつけが課題となる肛門期にあたる。

  • ×1. 誤り。口唇期は生後1歳ころまでで、吸う・かむなど口唇を通じた快が中心となる時期である。
  • 2. 正しい。肛門期は1〜3歳ころで、排泄の自律とそのしつけを通じて自己統制を学ぶ時期である。
  • ×3. 誤り。性器期は思春期以降の最終段階で、成熟した対象への性愛が確立していく時期である。
  • ×4. 誤り。潜在(潜伏)期は6歳ころから思春期までで、性的関心が潜み学習や仲間関係が広がる時期である。
  • ×5. 誤り。男根期は3〜6歳ころで、性器への関心やエディプス葛藤が生じる時期である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問79)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問80一般
正答5

障害受容に至る5つの過程において2番目に現れるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

上田敏による障害受容の過程は、ショック期→否認期→混乱期→解決への努力期→受容期の5段階で示される。2番目にあたるのは、障害の永続性を認めず回復を期待しようとする否認期である。

  • ×1. 誤り。解決への努力期は4番目で、他者への依存から脱し価値の転換が進んでいく時期である。
  • ×2. 誤り。ショック期は1番目で、受傷直後に現実感が乏しく、かえって平静にみえることもある時期である。
  • ×3. 誤り。混乱期は3番目で、否認が維持できなくなり怒りや恨み、悲嘆や抑うつが表れる時期である。
  • ×4. 誤り。受容期は5番目(最終段階)で、障害を自己の一部として受け入れ社会的役割を再獲得していく時期。
  • 5. 正しい。否認期は2番目で、障害の永続性を認めず回復を期待する心理的防衛が働く時期である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問80)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問81一般
正答1

思考記録表(コラム表)を用いて現実に沿った考え方や判断ができることを目標とする認知行動療法の技法はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

認知行動療法の技法の識別問題。思考記録表(コラム表)は、出来事・自動思考・感情・根拠・反証・適応的思考を書き出し、偏った認知を検証して現実に沿った考え方に修正していく道具であり、認知再構成法の中核をなす。

  • 1. 正しい。コラム表に自動思考と根拠・反証を記載して検証し、より現実的でバランスのとれた考えに修正する技法である。
  • ×2. モデリング法は、手本となる他者の行動を観察・模倣することで新しい行動を学習させる技法で、コラム表は用いない。
  • ×3. 問題解決技法は、問題の明確化・解決策の案出・選択・実行・評価という手順を踏んで対処能力を高める技法である。
  • ×4. 系統的脱感作法は、不安階層表とリラクセーションを組み合わせ、弱い刺激から段階的に慣らして不安反応を減らす技法である。
  • ×5. 行動活性化技法は、活動記録表を使って快や達成感を伴う行動を増やす技法。用いるのは思考記録表ではなく活動記録表である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問81)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問82一般
正答4

脳卒中の評価法とそれに含まれる項目の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脳卒中の代表的評価法の構成項目を問う問題。SIASは9領域22項目からなる総合評価で、腹筋力と垂直性からなる体幹機能が含まれる。他の4つはいずれも組合せの項目を評価内容に含まない。

  • ×1. JSS(Japan Stroke Scale)は意識・言語・運動麻痺など神経学的重症度を数量化する尺度で、ADLの項目は含まない。
  • ×2. mRSは介助の必要度から生活自立度を0〜6の段階で表す包括的な尺度であり、バランス機能を個別に評価する項目はない。
  • ×3. Fugl-Meyer Assessmentは運動機能・バランス・感覚・関節可動域と疼痛を評価する。歩行速度の測定項目は含まれない。
  • 4. 正しい。SIASには腹筋力と垂直性(座位保持)を評価する体幹機能の項目が含まれ、体幹の機能を数量的に把握できる。
  • ×5. NIHSSは意識・視野・眼球運動・顔面/四肢の運動・失調・感覚・言語・構音・無視の11項目で、関節可動域は含まない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問82)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問83一般
正答5

積極的な全身持久力トレーニングを開始してよい状態はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

リスク管理の基本。積極的な全身持久力トレーニングは、循環動態が安定し感染徴候や致死的不整脈がないことが前提となる。SpO2は一般に90%以上が運動継続の目安であり、94%は開始可能な状態である。

  • ×1. 心室頻拍は心室細動へ移行しうる致死性不整脈で、循環破綻の危険がある。積極的な運動負荷は行わず、まず医学的治療を優先する。
  • ×2. 安静時脈拍が120/分以上では運動を行わないのが一般的な目安であり、140/分は頻脈で心負荷が過大なため開始できない。
  • ×3. 38.6℃の発熱は感染や炎症の活動性を示す。全身状態が不安定で脱水や心負荷を招くため、原則として積極的な運動は控える。
  • ×4. 収縮期血圧60mmHgは著明な低血圧で、脳や臓器の灌流が保てない。運動によりさらに血圧が低下する危険があり不可である。
  • 5. 正しい。SpO2 94%は概ね良好な酸素化を示し、90%以上という目安を満たすため、積極的な持久力トレーニングを開始してよい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問83)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問84一般
正答4

ASIA の評価対象はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ASIA(ISNCSCIによる脊髄損傷の神経学的分類)は、左右各10筋の徒手筋力検査、28か所のkey sensory pointの触覚・痛覚、深部肛門圧覚と随意的肛門収縮を評価する。仙髄機能の残存が完全麻痺と不全麻痺の判定を左右する。

  • ×1. 意識レベルはJCSやGCSで評価するもので、脊髄損傷の神経学的高位と残存機能を判定するASIAの評価項目には含まれない。
  • ×2. 運動失調は主に小脳や後索の障害でみられる症候で、ASIAの評価項目ではない。ASIAは筋力と感覚を髄節ごとに採点する。
  • ×3. 眼球運動は脳神経の評価項目であり、脊髄損傷の残存高位を判定するASIAには含まれない。
  • 4. 正しい。深部肛門圧覚(肛門感覚)と随意的肛門収縮は仙髄S4-5の機能を示し、完全損傷か不全損傷かの判定に必須である。
  • ×5. 深部腱反射はASIAの採点項目に含まれない。ASIAで用いるのは徒手筋力検査と触覚・痛覚の点数、および仙髄機能の有無である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問84)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問85一般
正答5

ワルファリンの作用を減弱させるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ワルファリンはビタミンK依存性凝固因子(第Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ因子)の産生を阻害して抗凝固作用を示す。したがってビタミンKを摂取すると拮抗され作用が減弱するため、納豆・クロレラ・青汁は禁止される。

  • ×1. ビタミンAは視覚や上皮の維持に関わる脂溶性ビタミンで、ビタミンK依存性凝固因子の合成には関与せず、作用を減弱させない。
  • ×2. ビタミンB1は糖代謝の補酵素として働き、欠乏で脚気やWernicke脳症を生じる。ワルファリンの効果を打ち消す作用はない。
  • ×3. ビタミンCはコラーゲン合成や抗酸化に関わるが、ビタミンK依存性凝固因子の産生を促す作用はなく、効果を減弱させない。
  • ×4. ビタミンEは抗酸化作用をもち、大量摂取ではむしろ出血傾向を助長し抗凝固作用を強める可能性が指摘される。減弱ではない。
  • 5. 正しい。ビタミンKはワルファリンと拮抗して凝固因子の産生を回復させ作用を減弱させる。納豆や青汁の摂取は避ける。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問85)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問86一般複数正解
正答3/4

原始反射と誘発される運動の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢3・4のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢3・4のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。原始反射と誘発される運動パターンの対応を問う問題である。

  • ×1. 探索(口唇探索)反射は口角周囲を刺激すると刺激側へ頭部を回旋し口を開く反射で、誘発されるのは頸部の側屈ではない。
  • ×2. Galant反射は腹臥位で脊柱の側方を擦ると刺激側へ体幹が側屈する反射であり、体幹の回旋が誘発されるわけではない。
  • 3. 正しい。一側下肢を伸展位に保って足底を刺激すると、反対側の下肢が屈曲したのち伸展・内転する交差性伸展反射がみられる。
  • 4. 正しい。非対称性緊張性頸反射では、頸部を回旋させた顔面側の上下肢が伸展し、後頭側の上下肢が屈曲する。
  • ×5. 対称性緊張性頸反射は頸部伸展で上肢が伸展し下肢が屈曲する。屈曲と伸展の組合せが逆で、頸部屈曲時のパターンにあたる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問86)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問87一般
正答3

リンパ浮腫で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

リンパ浮腫はリンパ管の輸送障害により蛋白濃度の高い組織間液が貯留する病態で、乳癌・婦人科癌の手術や放射線治療後に多い。皮膚のバリア機能と局所免疫の低下から、蜂窩織炎やリンパ管炎を繰り返しやすい点が重要である。

  • ×1. リンパ浮腫は四肢など局所の組織間液貯留が主体で、腹水は通常伴わない。腹水を伴うのは肝硬変や低アルブミン血症などである。
  • ×2. 貯留液は蛋白濃度が高く、利尿薬では改善しにくい。用手的リンパドレナージ・圧迫療法・運動・スキンケアからなる複合的治療が基本である。
  • 3. 正しい。皮膚のバリア機能と局所の免疫能が低下するため、蜂窩織炎やリンパ管炎などの感染を繰り返しやすい。
  • ×4. 初期は圧痕を残す可逆性の浮腫で、線維化による皮膚硬化や象皮症は進行期にみられる所見であり、発症初期の特徴ではない。
  • ×5. 肺血栓塞栓症の主な塞栓源は下肢や骨盤の深部静脈血栓であり、リンパ管の輸送障害であるリンパ浮腫はその原因とはならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問87)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問88一般2つ選べ
正答3・5

Perthes 病で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Perthes病は大腿骨頭(近位骨端部)の血行障害による阻血性壊死で、4〜9歳ごろの活発な男児に多い。男女比は約4:1で、両側例は1割程度と少なく大部分は片側性である。装具や免荷により骨頭の適合性を保ちながら再生を待つ。

  • ×1. 男児に多く、男女比は約4:1とされる。女児に多いという記載は誤りで、小柄で活発な男児に好発する点が特徴である。
  • ×2. 原因は大腿骨頭への血行障害だが、その誘因は明らかでない。外傷が原因として確立しているわけではなく、誘因とはいえない。
  • 3. 正しい。両側に発症するのは約10%程度で、大部分は片側性である。両側例も左右で発症時期がずれることが多い。
  • ×4. 好発年齢は4〜9歳で7歳前後にピークがある。12歳以降の発症は少なく、この年代では大腿骨頭すべり症などを考える。
  • 5. 正しい。大腿骨近位骨端部(大腿骨頭)の血行が途絶えて阻血性壊死に陥り、圧潰・変形をきたすのが本症の本態である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問88)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問89一般
正答4

Colles 骨折で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Colles骨折は転倒時に手をついて生じる橈骨遠位端骨折で、遠位骨片が背側へ転位しフォーク状変形を呈する。骨粗鬆症のある高齢女性に多い。腫脹や手根管内圧上昇により正中神経麻痺を合併しうる点が要注意である。

  • ×1. 骨粗鬆症を背景にした高齢女性に多い骨折である。小児では若木骨折や骨端線損傷の形をとることが多く、小児に多いわけではない。
  • ×2. 橈骨遠位端の骨折である。尺骨茎状突起骨折を合併することはあるが、骨折の本体は尺骨ではなく橈骨遠位端である。
  • ×3. 遠位骨片は背側に転位し、側面でフォーク状変形を呈する。掌側に転位するのは逆のSmith骨折(掌側Barton型を含む)である。
  • 4. 正しい。腫脹や転位による手根管内圧の上昇で正中神経が圧迫され、急性期にも遅発性にも正中神経麻痺を生じうる。
  • ×5. Garden分類は大腿骨頸部骨折の分類である。橈骨遠位端骨折にはFrykman分類やAO分類などが用いられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問89)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問90一般
正答5

発症後2時間の脳梗塞において典型的な画像所見はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

超急性期脳梗塞の画像診断。拡散強調像(DWI)は細胞性浮腫による水分子の拡散制限を反映し、発症数分から1時間以内に高信号として描出される。単純CTやT2強調像で明らかな変化が出るのはより後になる。

  • ×1. 単純CTの高吸収域は出血や石灰化を示す。超急性期には閉塞血管がhyperdense MCA signとして高吸収を呈しうるが、虚血に陥った脳実質自体が高吸収になることはない。
  • ×2. 単純CTの明瞭な低吸収域は通常6〜24時間以降に出現する。超急性期には早期虚血変化がわずかに見える程度で典型所見とはいえない。
  • ×3. T1強調像では急性期梗塞はむしろ等〜低信号を示す。高信号となるのは亜急性期の出血や脂肪、メラニンなどである。
  • ×4. T2強調像やFLAIRの高信号は血管性浮腫を反映し、おおむね数時間以降に明瞭化する。発症2時間では描出されにくい。
  • 5. 正しい。DWIは細胞性浮腫による拡散制限を捉え、発症直後から高信号を示すため超急性期脳梗塞の診断に最も有用である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問90)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問91一般
正答4

糖尿病性神経障害に特徴的な所見はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

糖尿病性神経障害で最も多いのは、高血糖の持続による左右対称性の遠位優位多発神経障害である。長い神経線維から侵されるため、足趾・足底から始まり下肢に広がる靴下型(手袋靴下型)の感覚障害が特徴となる。

  • ×1. 多発神経障害は数年単位で緩徐に進行するのが典型である。急激に発症するのは血管障害による単神経障害などで、特徴的所見ではない。
  • ×2. 自律神経過反射はT6より高位の脊髄損傷でみられる病態である。糖尿病では起立性低血圧や無自覚性低血糖などの自律神経障害を生じる。
  • ×3. 末梢神経の障害であるため、アキレス腱反射をはじめ深部腱反射は低下・消失する。亢進は中枢(上位運動ニューロン)障害の所見である。
  • 4. 正しい。長い軸索から障害されるため、足部から左右対称性に始まる靴下型(進行すれば手袋靴下型)の感覚障害が特徴である。
  • ×5. 筋力低下も遠位優位に出現する。近位筋優位の筋力低下は糖尿病性筋萎縮症など比較的まれな病型で、典型像ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問91)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問92一般
正答3

肝不全でみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肝不全では蛋白合成能の低下による低アルブミン血症と、門脈圧亢進が重なって腹水が貯留する。ほかに黄疸、肝性脳症、出血傾向、脾機能亢進による血小板減少、食道静脈瘤などがみられる。

  • ×1. 肝不全で意識障害を起こすのはアンモニアなどの蓄積による肝性脳症であり、感染や炎症による脳炎とは病態が異なる。
  • ×2. 裂肛は硬便などによる肛門の裂創で、肝不全に特徴的ではない。門脈圧亢進では痔核や直腸静脈瘤が問題となる。
  • 3. 正しい。アルブミン合成低下による膠質浸透圧の低下と門脈圧亢進により、腹腔内に腹水が貯留する。
  • ×4. 脾腫による脾機能亢進とトロンボポエチン産生低下により、血小板は増加ではなく減少する。出血傾向の一因となる。
  • ×5. 肝でのアルブミン合成が低下するため、高アルブミン血症ではなく低アルブミン血症となり、浮腫や腹水の原因となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問92)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問93一般
正答4

ビタミンと欠乏時の症候との組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ビタミン欠乏症の代表的症候の対応を問う問題。ビタミンDは腸管からのカルシウム吸収と骨代謝に関与し、欠乏すると小児ではくる病、成人では骨軟化症を生じ、骨量低下・骨粗鬆症の危険因子ともなる。

  • ×1. ビタミンA欠乏では夜盲症や眼球乾燥症を生じる。舌炎はビタミンB2・B12・ナイアシンなどの欠乏でみられる症候である。
  • ×2. ビタミンB1欠乏では脚気やWernicke脳症を生じる。皮下出血をきたすのはビタミンCやビタミンKの欠乏である。
  • ×3. ビタミンC欠乏では壊血病(歯肉出血や皮下出血)を生じる。末梢神経障害はビタミンB1・B6・B12欠乏でみられる。
  • 4. 正しい。ビタミンD欠乏はカルシウム吸収低下と骨石灰化障害を招き、骨量減少・骨粗鬆症や骨軟化症(小児ではくる病)の原因となる。
  • ×5. ビタミンK欠乏では凝固因子産生が低下し、新生児メレナなどの出血傾向を生じる。壊血病はビタミンC欠乏による。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問93)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問94一般
正答4

肺塞栓症で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肺塞栓症の多くは下肢・骨盤の深部静脈血栓が遊離して肺動脈を閉塞するもので、股関節や膝関節の手術など下肢の術後に多い。上肢術後に多いという記述が誤りで、これが正答となる。

  • ×1. 正しい記述である。脱水は血液濃縮を招いて血栓形成を促し、長期臥床とともに深部静脈血栓症・肺塞栓症の誘因となる。
  • ×2. 正しい記述である。換気血流比の不均衡によりPaO2が低下し、PaCO2は正常〜低下にとどまるⅠ型呼吸不全を呈する。
  • ×3. 正しい記述である。血栓の形成と線溶亢進を反映してDダイマーが上昇する。陰性であれば除外診断に有用とされる。
  • 4. これが誤りで正答。塞栓源の多くは下肢・骨盤の深部静脈であり、人工股関節・膝関節置換術など下肢の術後に多く発生する。
  • ×5. 正しい記述である。肺塞栓症の主な塞栓源は下肢深部静脈血栓であり、両者は静脈血栓塞栓症として連続した病態をなす。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問94)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問95一般
正答4

介護保険制度で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

介護保険の要介護認定は、市町村への申請後、認定調査と主治医意見書に基づくコンピュータによる一次判定を経て、市町村に設置された介護認定審査会が二次判定として要介護度を判定する。

  • ×1. 申請窓口は保険者である市町村(特別区)である。都道府県は介護保険審査会の設置や事業者指定などを担い、認定申請は受け付けない。
  • ×2. 第2号被保険者の16特定疾病に慢性腎不全は含まれない。末期がん、関節リウマチ、初老期認知症、脳血管疾患などが該当する。
  • ×3. 第1号被保険者は65歳以上である。40歳以上65歳未満の医療保険加入者が第2号被保険者となる。
  • 4. 正しい。保健・医療・福祉の学識経験者で構成され市町村に置かれる介護認定審査会が、二次判定で要介護度を判定する。
  • ×5. 認定結果に不服がある場合は、都道府県に設置された介護保険審査会に審査請求を行うことができる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問95)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問96一般採点除外
正答採点除外

アルコール依存症で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

採点除外は全員に得点が与えられるのではなく、その問題自体が採点対象から外れ、満点(分母)が減る扱いです。第58回作業療法士は午前96問1問が除外され、一般問題は160点満点が159点となり、実地問題120点と合わせた総得点の満点が280点から279点となりました。

  • ×1. 依存性パーソナリティ障害などのパーソナリティ特性は依存形成の危険因子として挙げられており、明らかな誤りとはいえない。
  • ×2. 依存が成立した時期には中枢神経の適応により耐性が増大し、同じ効果を得るのに必要な飲酒量が増えるとされる。
  • ×3. 断酒後も一口の飲酒をきっかけに短期間で以前の依存状態へ戻りやすく、再発性の高さは本症の重要な特徴である。
  • ×4. アルコール幻覚症は意識清明下で幻聴を主症状とする。振戦せん妄で幻視が主体となるのとは区別される。
  • ×5. 双生児研究や家族研究から遺伝的要因の関与が示されており、環境要因とともに発症に影響するとされる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問96)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問97一般
正答1

興奮や昏迷などの意志発動の異常が主体となる統合失調症の病型はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調症の病型分類を問う問題。緊張型は昏迷と興奮を両極とする精神運動性の障害(意志発動の異常)を主体とし、カタレプシー、常同、拒絶症、反響言語などを伴う。急性に発症し比較的予後は良好とされる。

  • 1. 正しい。昏迷と興奮という意志発動の異常が前景に立ち、カタレプシーや常同、拒絶症などの緊張病症候群を呈する病型である。
  • ×2. 残遺型は急性期の陽性症状が軽減した後に、感情鈍麻や意欲低下などの陰性症状が遷延している状態を指す。
  • ×3. 単純型は目立った幻覚・妄想を欠いたまま、意欲低下や社会的引きこもりが緩徐に進行する病型である。
  • ×4. 破瓜型(解体型)は思春期・青年期に緩徐に発症し、感情の平板化や思考の解体、意欲低下が主体となる。
  • ×5. 妄想型は比較的遅い年齢で発症し、被害妄想や幻聴が主体で、人格の統合や社会機能は比較的保たれることが多い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問97)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問98一般
正答4

欠神発作で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

欠神発作は小児期に好発する特発性全般てんかんの発作型で、数秒から十数秒の意識消失と動作停止を示し、脳波では3Hz棘徐波複合を認める。過換気で誘発されやすく、診断的検査として過呼吸賦活が用いられる。

  • ×1. 心因性ではなく、大脳の同期性異常放電による全般てんかん発作である。脳波で3Hz棘徐波複合が確認される。
  • ×2. 多くは学童期(おおむね4〜10歳、6〜7歳ごろ)に発症する。高齢発症のてんかんでは焦点意識減損発作などが多い。
  • ×3. 発作は数秒から十数秒で終わり、直後にもとの動作を再開できる。発作後の睡眠やもうろう状態は強直間代発作の特徴である。
  • 4. 正しい。3分間程度の過呼吸で誘発されやすく、光刺激でも誘発される。過呼吸賦活は診断に用いられる。
  • ×5. 短時間の動作停止と一点凝視のみで痙攣を伴わないため、ぼんやりしている・集中力がないと誤解され見過ごされやすい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問98)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問99一般
正答4

統合失調症患者の健康関連 QOL の測定に用いることができるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

健康関連QOLの測定尺度を選ぶ問題。SF-36は身体機能・日常役割機能・体の痛み・全体的健康感・活力・社会生活機能・心の健康の8下位尺度からなる包括的尺度で、疾患を問わず使えるため統合失調症患者にも適用できる。

  • ×1. BPRSは面接に基づき精神症状の重症度を評価する尺度で、症状の程度を測るものであり健康関連QOLの測定尺度ではない。
  • ×2. NEO-PI-Rは神経症傾向や外向性など5因子でパーソナリティ特性を測る性格検査であり、QOLの測定には用いない。
  • ×3. RDQは腰痛による日常生活の支障度を測る腰痛特異的尺度で、統合失調症患者の健康関連QOL測定には適さない。
  • 4. 正しい。SF-36は8下位尺度からなる包括的な健康関連QOL尺度で、疾患を限定せず統合失調症患者にも使用できる。
  • ×5. SFSは統合失調症患者の社会機能(対人交流や自立生活能力など)を評価する尺度で、健康関連QOLそのものの測定尺度ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問99)この問題だけのページ(解説・関連問題)
AM問100一般
正答2

強迫性障害で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

強迫性障害は、不合理と自覚しながらも繰り返し浮かぶ強迫観念と、それによる不安を打ち消すための強迫行為を特徴とする。治療はSSRIによる薬物療法と、認知行動療法である曝露反応妨害法が中心となる。

  • ×1. SSRIが薬物療法の第一選択で有効性が確立している。無効という記述は誤りで、認知行動療法との併用も広く行われる。
  • 2. 正しい。不安を生じる刺激にあえて曝し(曝露)、強迫行為を行わせない(反応妨害)ことで不安の減衰を体験させる技法である。
  • ×3. させられ体験(作為体験)は統合失調症の自我障害である。強迫行為は自分の意志による行為で、自分のものと自覚されている。
  • ×4. うつ病の併存は高頻度で、生涯経過中に多くの患者が合併するとされる。まれという記述は誤りである。
  • ×5. 原則として患者は強迫観念や行為の不合理性を自覚し苦痛を感じている。ただし病識に乏しい例もあり、程度には幅がある。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問100)この問題だけのページ(解説・関連問題)

午後全100問

PM問1実地2つ選べ
正答1・3

Daniels らの徒手筋力テスト(段階3)の対象者の体位で正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、矢印は対象者の運動方向を示す。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。Danielsらの徒手筋力テストの段階3は、重力に抗して全可動域を動かせるが徒手抵抗には抗せない状態で、判定は抗重力肢位で行う。したがって対象筋の運動方向(矢印)が重力と反対向きになる開始肢位が正しい。公式正答は1と3の2つであり、この2つが各筋の抗重力肢位と運動方向に合致していると考えられる。

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問1)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問2実地
正答5

43歳の女性。多発性硬化症。発症から3年経過。寛解と再燃とを繰り返している。四肢筋力は軽度低下し、表在感覚が軽度鈍麻している。疲労の訴えが多く、入院となった。最近徐々に視覚障害を生じてきた。この患者に対する作業療法で最も適切なのはどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。多発性硬化症では易疲労性が強く、過度な運動負荷や体温上昇(Uhthoff現象)が症状を悪化させるため、エネルギー節約と休息を組み込んだ活動が原則となる。本例は視覚障害も進行しており、視覚に頼りすぎない方法や環境調整も要点である。公式正答は5で、これらに合う場面と考えられる。

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問2)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問3実地
正答3

80歳の男性。入院リハビリテーション中に胸部不快感を訴えたため心電図を施行した。入院時の心電図(別冊No.1A)と発作時の心電図(別冊No.1B)を別に示す。考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

入院時(別冊No.1A)と胸部不快感の発作時(別冊No.1B)の心電図を比較する問題である。公式正答が3であることから、発作時にのみST部分の変化などの虚血性変化が新たに出現していると考えられ、一過性の心筋虚血、すなわち狭心症が想定される。

  • ×1. 胸部不快感の訴えに一致して入院時と異なる所見が現れているからこそ出題されており、著変なしでは症状の説明がつかない。
  • ×2. 徐脈は一般に心拍数が60/分未満に低下した状態を指す。公式正答が3であることから、本問の変化は心拍数ではなく波形の変化と考えられる。
  • 3. 冠動脈の一過性虚血で胸部不快感が生じ、発作時のみST低下などの虚血性変化が現れて消失とともに戻る。本例の経過と合致する。
  • ×4. 心房細動はP波が消失してf波となりRR間隔が絶対不整になる所見。公式正答が3であり、この所見が主体とは考えにくい。
  • ×5. 左室肥大は左室高電位などを示す慢性の所見で、発作時に急に出現するものではなく、一過性の胸部不快感の原因とはならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問3)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問4実地
正答3

45歳の男性。2週前に下痢症状があった。2日前から両下肢に力が入りにくくなり、病院を受診し、Guillain-Barré 症候群と診断された。意識は清明で、言語機能、認知機能に問題はなかった。四肢の腱反射は低下し、感覚障害を認め入院となった。入院後、上下肢筋力が低下し、座位や食事動作が困難となり、水を飲むときにむせるようになった。入院5日目の時点で行わないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Guillain-Barré症候群は発症からおよそ2〜4週まで症状が進行し、その後回復に向かう。入院5日目は進行期にあたり、球麻痺や呼吸筋麻痺への備えと廃用・変形の予防が中心となる。負荷の高い運動は過用性筋力低下を招くため避ける。

  • ×1. 水でむせており誤嚥の危険がある。安全な姿勢や食形態の調整を含む嚥下訓練は進行期でも必要であり、行う。
  • ×2. 呼吸筋麻痺が起こりうる時期であり、換気の維持や排痰、呼吸状態の観察を目的とした呼吸訓練は必須である。
  • 3. 脱髄が進行している時期に抵抗運動を行うと過用性筋力低下を招く恐れがあり、入院5日目の進行期には原則として行わない。
  • ×4. 筋力低下による関節拘縮を防ぐため、愛護的な自動介助運動や他動的関節可動域訓練は進行期から行う。
  • ×5. 座位保持が困難になっており、褥瘡や変形の予防、呼吸を助ける姿勢設定としてポジショニングは行う。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問4)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問5実地
正答4

座位の発達段階の順序で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢のA〜Cは図であり、図そのものは確認できない。座位は支えのある座位から手支持なしの独座、さらに座位で体幹を回旋してリーチする段階へと発達する。公式正答が4であることから、Cが最も未熟、Aが中間、Bが最も成熟した段階を示すと考えられる。

  • ×1. A→C→Bの順とする肢。公式正答が4であることから最初にくるのはCと考えられ、Aを起点とする本肢の順序は誤りである。
  • ×2. B→A→Cの順とする肢。Bは最も成熟した段階と考えられ、これを最初に置く点で発達の順序として誤りである。
  • ×3. B→C→Aの順とする肢。起点をBとしている点で誤りであり、最も未熟なCから始まる順序になっていない。
  • 4. C→A→Bの順とする肢で公式正答。支えのある座位から独座、さらに座位でのリーチや回旋へという発達の流れに一致する。
  • ×5. C→B→Aの順とする肢。起点のCは妥当だが2番目と3番目が入れ替わり、最も成熟した段階が中間に来る点で誤りである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問5)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問6実地
正答4

手指動作の発達で最も難易度が高いのはどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。手指の把握は、手掌全体で握り込む握り(尺側から橈側へ)から、母指と示指の指腹でつまむ形へ進み、最後に母指と示指の指尖でつまむピンチが完成する。細かい対象を指先だけで扱う動作ほど難易度が高い。公式正答は4で、最も成熟した把握形態を示すと考えられる。

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問6)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問7実地
正答5

40歳の女性。保険会社の営業職。くも膜下出血の診断で開頭クリッピング術が施行され、現在、回復期リハビリテーション病院に入院している。事務職への配置転換が可能であるが、本人は営業職への復職を希望している。身体機能に問題はない。Barthel Index 100点、HDS-R 25点、Kohs 立方体組合せテスト IQ 88、BIT 141点、RBMT 標準プロフィール14点、BADS 総プロフィール8点、TMT-A 120秒、TMT-B 145秒であった。復職に向けた作業療法として最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

BIT141点で半側空間無視は認めず、ADLも自立している一方、RBMT標準プロフィール14点で記憶障害、BADS総プロフィール8点で遂行機能低下、TMT-A・Bの延長で注意機能の低下が示唆される。復職支援ではまず外的補助手段による代償の確立が要点となる。

  • ×1. 記憶・遂行機能・注意の低下があり、臨機応変な対人折衝を要する営業職への即時復職を勧めるのは時期尚早である。
  • ×2. 記憶障害があるため翌日には課題自体を想起できない。誤りはその場でフィードバックし修正する方が効果的である。
  • ×3. スタッフの固定は混乱の強い時期には有効だが、復職を目指す段階では多様な人や場面へ般化させる必要があり最適ではない。
  • ×4. 復職に向けては個別訓練から集団や実際の職場に近い場面へ広げるのが順序で、個別へ戻す方向は適切でない。
  • 5. メモリーノートは記憶障害と遂行機能低下を補う代表的な外的代償手段で、使用を習慣化できれば職場でも活用でき最も適切。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問7)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問8実地2つ選べ
正答4・5

49歳の男性。右利き。脳梗塞による右片麻痺、Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅳ、感覚障害を認める。MMSE は30点、高次脳機能障害は認めない。杖と短下肢装具を使用して歩行は自立。ドライブが趣味である。運転再開に向けた自動車の改造として適切なのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

右利きだが右上肢・手指がBrunnstrom法ステージⅢで右手による操作は困難であり、右下肢もステージⅣで短下肢装具を使用しておりペダルの踏み替えが不安定である。高次脳機能障害はなく、健側の左上下肢で安全に操作できるようにする改造が適切となる。

  • ×1. 移乗ボードは車椅子と座席の間の移乗を補う用具である。歩行が自立している本例には不要で、運転操作の改造でもない。
  • ×2. 体幹機能低下の記載はなく座位保持は可能である。シートベルト以外の体幹固定はかえって運転操作を妨げる。
  • ×3. 手動運転装置は両下肢が使えない対麻痺などで用いる。本例は左下肢が使え、逆に右上肢麻痺のため手動操作は困難である。
  • 4. 右手が使えず片手で操舵する必要があるため、ハンドルに旋回ノブを付けると左手だけで確実にハンドルを回せる。
  • 5. 右下肢はステージⅣで短下肢装具使用のため踏み替えが不安定である。アクセルを左足操作に変更すると安全性が高まる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問8)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問9実地
正答2

68歳の男性。急性心筋梗塞のため14日間入院し、退院後2か月が経過した。心臓リハビリテーションのために実施した検査場面を図に示す。測定項目に含まれないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

急性心筋梗塞後の心臓リハビリテーションで行う検査は、呼気ガス分析を併用した運動負荷試験(心肺運動負荷試験)と考えられる。マスクを装着して自転車エルゴメータなどで負荷を漸増しながら、呼気ガス・心電図・血圧を連続して測定する。

  • ×1. 運動中は血圧と心電図を継続的に監視して安全域を確認するため、測定項目に含まれる。
  • 2. 肺活量は最大吸気位から最大呼気位まで呼出させて測るスパイロメトリーの項目で、運動負荷試験中に測定するものではない。
  • ×3. 呼気ガス分析では換気量を連続測定し、1回換気量と呼吸数から分時換気量が算出されるため含まれる。
  • ×4. エルゴメータのワット数やトレッドミルの速度・傾斜として負荷量を設定・記録するため含まれる。
  • ×5. 酸素摂取量は呼気ガス分析の中心的指標で、peak VO2や嫌気性代謝閾値の算出に用いるため含まれる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問9)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問10実地
正答2

42歳の男性。右利き。自営業。3年前に脳出血発症後、回復期リハビリテーション病院を経て自宅退院し復職したが、仕事中に再発した。初発時の頭部 CT (別冊No.2A)と再発時の頭部 CT(別冊No.2B)を別に示す。再発時の新たな症状として最も考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

初発時と再発時の頭部CTを比較する問題である。復職できるまで回復していた点から初発の障害は軽度であり、公式正答が2であることから、再発巣は初発と対側の被殻など基底核領域にあり、両側性の病変となって構音障害が新たに加わったと考えられる。

  • ×1. 昏睡は覚醒も反応も失われた重篤な意識障害である。仕事中の再発で受診できており、また公式正答とも一致しない。
  • 2. 両側の皮質延髄路が障害されると偽性球麻痺として構音障害が生じる。初発と対側の再発により新たに出現したと考えられ最も妥当。
  • ×3. 被殻や視床の出血でも血腫が視放線に及べば同名半盲は生じうるが、限局した血腫では必発ではなく、新たな症状として最も考えられるのは構音障害である。
  • ×4. 回転性めまいは小脳や脳幹の病変で生じる症状であり、大脳の病変が想定される本例の再発症状としては考えにくい。
  • ×5. Gerstmann症候群は失書・失算・手指失認・左右失認からなり、左角回など頭頂葉の障害で生じる。基底核の病変では出現しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問10)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問11実地
正答4

28歳の女性。5年前の外傷性脳損傷による右片麻痺。Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ。最近、右手指の屈曲拘縮が悪化し、手指衛生が困難となった。最も適切な装具はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

受傷から5年経過した右片麻痺で手指の屈曲拘縮が悪化し、手掌が開けず衛生保持が困難な状態である。手掌から前腕まで広く接触して手指・手関節を伸展位に保ち、持続的な伸張と皮膚の保護を行える装具が適応となる。

  • ×1. BFOは前腕を支持して弱化した上肢の水平方向の動きを補助する装具であり、屈曲拘縮の伸張や手指衛生の確保には用いない。
  • ×2. RICスプリントは頸髄損傷C6レベルなどで手関節背屈による腱固定作用を利用しつまみを作る把持装具で、拘縮の矯正用ではない。
  • ×3. ナックルベンダーはMP関節を屈曲方向へ矯正する装具で、MP伸展拘縮やかぎ爪変形に用いる。屈曲拘縮の本例では矯正方向が逆である。
  • 4. パンケーキ型装具は手掌から前腕まで広い接触面で手指・手関節を伸展位に保持でき、屈曲拘縮の持続伸張と手掌の衛生保持に適する。
  • ×5. コックアップ・スプリントは手関節を背屈位に保つ装具で橈骨神経麻痺の下垂手などに用い、手指の屈曲拘縮には対応できない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問11)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問12実地
正答1

スプリントの型紙で正しいのはどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。スプリントの型紙は、目的とする固定肢位を保てる十分な支持面積があること、固定しない関節(母指や自由にする指のMP関節など)の運動を妨げないこと、骨突出部を圧迫しない形であることが要件となる。公式正答は1で、これらを満たす形状と考えられる。

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問12)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問13実地
正答5

63歳の男性。脳出血による左片麻痺。Brunnstrom 法ステージは上肢Ⅲ、手指 Ⅲ、下肢Ⅳ。上肢の分離運動促通を目的とした自主訓練として最も適切なのはどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。Brunnstrom法ステージⅢは共同運動が随意的に行える段階で、屈筋共同運動が優位である。分離運動の促通には、肩・肘・前腕を共同運動パターンから外して組み合わせる課題が有効で、健側の介助を用いて安全に行える形が自主訓練に適する。公式正答は5である。

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問13)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問14実地
正答5

63歳の女性。うつ病。元来、働き者で、園芸や裁縫を楽しんでいた。定年退職し、子どもの独立、親の死が続いたころから、趣味や家事をする気力がなくなり、不眠と強い倦怠感を訴え、入院した。薬物療法により症状が軽快し、1か月後には病棟内 ADL はほぼ自立したため作業療法が開始された。作業療法の初期評価で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

うつ病で薬物療法により症状が軽快し、病棟内ADLが自立した段階での初期評価である。この時期は負荷の高い課題や失敗体験、症状への注意を高める関わりを避け、まずは負担の少ない方法で生活状況や活動量を把握することが求められる。

  • ×1. 調理は工程が多く判断や段取りの負荷が高い。回復途上で失敗体験になりやすく、初期評価としては不適切である。
  • ×2. 疲労度を頻繁に問うことは症状への注意を強め、かえって負担となる。確認は必要最小限にとどめる。
  • ×3. 裁縫は元来の趣味だが、開始早々に作業遂行を観察するのは負荷が高く、できない体験につながる恐れがある。
  • ×4. 集団活動は対人的な負荷が大きく、意欲が十分に回復していない初期には適さない。個別的な関わりから始める。
  • 5. 面接で日中の過ごし方や睡眠・活動リズムを聞き取る方法は負担が少なく、生活状況と回復の程度を把握でき最も適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問14)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問15実地
正答1

23歳の女性。パーソナリティ障害。高校生のころから、わざとらしい言動や芝居がかった振る舞いで、たびたび友達と喧嘩になっていた。高校卒業後は、対人関係のトラブルで仕事が長続きせず、職を転々とした。最近、感情が不安定で、派手な外観や見栄を張るような言動が目立ち、無断外泊を繰り返すため、母親に連れられて精神科を受診した。情緒の安定を目的に作業療法が処方された。作業療法場面で予想される行動特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

芝居がかった振る舞い、派手な外観、見栄を張る言動、感情の不安定さから演技性パーソナリティ障害が考えられる。他者の注目を求め、自己演出的で、他者や場の影響を受けやすい(被暗示性が高い)ことが特徴である。

  • 1. 演技性パーソナリティ障害では被暗示性が高く、他者の言動や場の雰囲気に影響されやすい。作業療法場面でも周囲に流されやすい。
  • ×2. 注目を集めたい傾向が強く他者のいる場を好む。単独での活動を好むのはシゾイドパーソナリティ障害の特徴である。
  • ×3. 感情表出はむしろ誇張的で移ろいやすい。平板化した感情は統合失調症の陰性症状などにみられる特徴である。
  • ×4. 過度の依存や決断を他者に委ねる傾向が前面に出るのは依存性パーソナリティ障害であり、本例で最も予想される特徴ではない。
  • ×5. 作業工程の細部への固執は強迫性パーソナリティ障害の特徴で、本例の演技的で情緒不安定な像とは合わない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問15)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問16実地
正答2

26歳の女性。幼少期は手がかからず、人見知りはなかった。小学校では友人とのおしゃべりが苦手で、一人で読書をすることを好んだ。中学校では、場の雰囲気に合わせて対応できず、孤立しがちで、一時不登校となった。成績は優秀で理系の大学院を修了後、大手企業に就職した。しかし、上司に接客態度を注意され、同僚とも馴染めず、1か月で退職した。急な退職を心配した両親に付き添われ精神科を受診した。この患者の生活歴から最も考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

幼少期から人見知りがなく、雑談や場の雰囲気に合わせることが苦手で孤立し、一方で成績は優秀で一人での読書を好むという一貫した経過は、社会的コミュニケーションの障害と限局した興味を特徴とする自閉症スペクトラム障害に合致する。

  • ×1. うつ病は抑うつ気分や興味の喪失が一定期間続く病相をもって発症する。幼少期から持続する対人特性は説明できない。
  • 2. 対人的相互交渉や非言語的文脈の理解の困難が幼少期から持続し、就労後に対人面で行き詰まった経過が典型的である。
  • ×3. 双極性障害は躁病相とうつ病相を繰り返す疾患だが、気分の高揚や活動性亢進、抑うつの病相の記載がなく該当しない。
  • ×4. 統合失調症では幻覚・妄想や思考のまとまりのなさがみられるが、そうした記載はなく、大学院修了に至る経過も異なる。
  • ×5. パニック障害は予期しないパニック発作と予期不安が中核だが、動悸や呼吸困難などの発作の記載がなく該当しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問16)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問17実地
正答2

55歳の男性。中学校教員。元来、几帳面で真面目な性格。半年前から経験のないバレー部の顧問を任され、心労が重なっていた。2か月前から早朝覚醒、食欲低下が出現し、抑うつ気分を自覚していた。1か月前から「どうやって授業をすればよいか分からない。死んで生徒にお詫びをしたい」などと述べるようになった。妻に付き添われて精神科を受診後、入院となり、薬物療法が開始となった。入院2週後から作業療法が開始された。作業療法開始時の対応で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

希死念慮を伴ううつ病で入院・薬物療法を開始してまだ2週の時期である。この段階は十分な休息の保証と心理的負担の軽減が最優先であり、負荷の高い活動や発症契機となった職務に関する具体的な検討、重大な決断は避ける。

  • ×1. 気分がよいときに自己判断で服薬を中断すると再燃を招く。抗うつ薬は医師の指示どおり継続するよう伝えるべきである。
  • 2. この時期は休息が治療の柱であり、休むことへの罪責感を和らげる説明は真面目で几帳面な本例に最も適切な対応である。
  • ×3. 集団でのスポーツは身体的にも対人的にも負荷が大きく、疲労や劣等感を強める恐れがあり、開始時に優先すべきではない。
  • ×4. 授業のやり方は心労の原因そのものであり、この時期に話題にすると負担を高め、決断を迫ることになる。
  • ×5. 抑うつ状態では判断力が低下しており、退職などの重大な決定は回復してから行うよう先送りするのが原則である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問17)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問18実地
正答3

8歳の女児。部屋の整理整頓が苦手で物をよくなくす。学校では忘れ物が多く、授業中もじっと座っていることができない。同級生に対しておせっかいであり、余計な一言が多く、けんかが絶えない。学級担任の勧めで、両親に付き添われ精神科を受診し、外来作業療法が開始された。この児に予想される作業療法中の行動の特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

整理整頓が苦手で物をなくし忘れ物が多いという不注意と、着席が保てない・余計な一言が多いという多動性‐衝動性が併存しており、注意欠如・多動症(ADHD)が考えられる。作業療法中も衝動性に基づく行動が予想される。

  • ×1. 過呼吸発作はパニック障害や強い不安を伴う場面でみられる。ADHDの中核症状ではなく、本例で予想される特徴ではない。
  • ×2. 活動性の日内変動(朝に調子が悪いなど)はうつ病など気分障害でみられる特徴であり、本例の行動像とは異なる。
  • 3. 順番を待てず割り込む行動は衝動性の代表的な現れで、作業療法場面でも予想される。じっとしていられない点とも一致する。
  • ×4. 長時間の手洗いは強迫症の洗浄強迫にみられる行動で、不注意・多動を主とする本例の特徴とはいえない。
  • ×5. 頻回のまばたきは反復する不随意運動でチック症の特徴である。合併はありうるが本例の記載からは予想される特徴ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問18)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問19実地
正答3

60歳の男性。Alzheimer 型認知症。若いころから日曜大工が趣味で、本棚や花壇などを作っていた。1年前から食事をしたことを忘れるようになった。最近、置き忘れた財布を「盗まれた」などと言い、家庭内でのトラブルが多くなり精神科を受診して入院となった。作業療法導入時、「ここは学校ですか。私は仕事がありますので帰ります」と言い、作業療法室内を歩き回り、他の患者に対する怒声や暴言が観察された。この時期の作業療法士の対応で優先すべきなのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

見当識障害、物盗られ妄想、歩き回りや暴言といったBPSDが前面に出ている導入期である。この時期はまず不安や混乱を和らげ、作業療法室という場と人に安心して馴染めるよう関わることが優先され、能力を試す課題の導入は後になる。

  • ×1. 厳しい叱責は自尊心を傷つけ不安と興奮を強めてBPSDを悪化させるため、原則として行わない。
  • ×2. 「仕事がある」という発言は見当識障害に基づくもので、実際の就労を目指す段階ではなく職業リハビリテーションの適応ではない。
  • 3. 混乱と不安が強い導入期には、安心できる環境と受容的な関わりで場の雰囲気に馴染めるよう援助することが最優先である。
  • ×4. 木工は趣味を生かせる活動だが、興奮や暴言がみられる導入期に工具や刃物を扱う作業を始めるのは危険で時期尚早である。
  • ×5. 記憶課題は失敗体験となって不安や混乱を強めやすく、Alzheimer型認知症の記憶障害そのものの改善も期待しにくい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問19)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問20実地
正答2

42歳の女性。統合失調症。定期的に訪問看護を受けながら社会生活ができている。服薬が不規則になったり、強いストレス状況下で時折幻聴があるが、ある程度は対処できている。本人は、一般就労を希望しており、訪問看護と外来作業療法で支援することになった。訪問看護師からの情報では、本人の部屋には服や食器が散乱しているとのことであった。開始当初の作業療法士の対応で最も優先すべきなのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

訪問看護を受けながら地域生活ができており、幻聴にもある程度対処できている。一般就労という本人の希望がある開始当初は、信頼関係の形成と本人の興味・関心の把握が優先され、生活上の指摘や指導から入るべきではない。

  • ×1. 本人が困っていない部屋の状態をまず指摘すると、関係づくりを妨げ意欲を損ないやすく、開始当初の優先事項ではない。
  • 2. 本人の興味や関心を把握することが目標設定と信頼関係の基盤となり、一般就労の希望を支える出発点として最も優先される。
  • ×3. 服薬は不規則になることがあるが本人なりに対処できている。開始当初に指導から入ると指示的な関係になりやすい。
  • ×4. 幻聴に対処しながら社会生活が営めており入院の必要はない。生活基盤を損ない、本人の希望にも反する対応である。
  • ×5. 作業療法士が自身の私生活を積極的に伝えることは治療関係の枠を崩し、専門職としての関わりとして適切でない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問20)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問21一般
正答3

洗顔ができない単関節の障害における関節運動と可動域制限の組合せで正しいのはどれか。ただし、自助具は使用しないものとする。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

洗顔は手を顔面まで運ぶ動作で、肘関節屈曲の可動域が最も強く要求される。洗顔には概ね100〜140°の肘屈曲が必要とされ、屈曲50°では手が顔に届かず、肩や体幹の代償でも補いにくいため洗顔が成立しない。

  • ×1. 肩屈曲40°でも肘を深く曲げれば手は顔面に届き、体幹を前傾させる代償も使えるため洗顔は可能である。
  • ×2. 洗顔で主に必要なのは肘屈曲であり、内旋60°あれば手を体幹前面から顔前へ運べるので支障は生じない。
  • 3. 正しい。洗顔にはおよそ100°以上の肘屈曲が要り、50°では手が顔面に届かず洗顔動作が成立しない。
  • ×4. 洗顔では手掌で水をすくうため前腕回外を用いるが、正常可動域90°に対し60°まで回外できれば洗顔は可能である。
  • ×5. 手関節背屈10°でも手掌や指腹を顔に当てられ、肩・肘の運動で代償できるため洗顔は可能である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問21)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問22一般2つ選べ
正答3・5

FAI の項目で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

FAI(Frenchay Activities Index)は脳卒中者のIADLを実施頻度で評価する15項目の尺度で、食事の用意・片づけ、洗濯、掃除、力仕事、買い物、外出、屋外歩行、趣味、交通手段の利用、旅行、庭仕事、家や車の手入れ、読書、勤労からなる。

  • ×1. 階段昇降はFAIの項目に含まれない。Barthel IndexやFIMなど基本的ADLの評価に含まれる移動関連項目である。
  • ×2. 銀行貯金の出し入れなどの金銭管理はFAIにはなく、LawtonのIADL尺度や老研式活動能力指標で扱われる。
  • 3. 正しい。自転車・車・バス・電車・飛行機などの利用として、交通手段の利用はFAIの項目に含まれる。
  • ×4. 請求書の支払いもFAIの項目ではない。金銭管理や服薬管理はLawtonのIADL尺度などで評価される。
  • 5. 正しい。庭仕事はFAIの項目の一つで、過去6か月間の実施頻度を4段階(0〜3点)で評価する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問22)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問23一般
正答3

顔面と上下肢に感覚脱失を呈する脳卒中片麻痺の患者に対する生活指導で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

顔面と上下肢の感覚脱失では、熱さ・痛み・刃物の当たり具合が分からず熱傷や切創を起こしやすい。安全を確保する用具や環境への配慮を行いつつ、麻痺手の使用自体はむしろ促す指導が適切である。

  • ×1. 片麻痺では両手駆動は困難で、感覚脱失のある麻痺手ではハンドリムへの巻き込みなどの外傷にも気づきにくい。
  • ×2. スリッパは脱げやすく躓きやすい。感覚脱失で足底からの情報も得にくく、転倒リスクが高いため不適切である。
  • 3. 正しい。顔面の感覚脱失では刃の当たり方や出血に気づけないため、切創を防げる電動カミソリが安全である。
  • ×4. 使用を控えると学習性不使用を助長する。安全面に配慮しつつ麻痺手を生活場面に取り入れる指導が望ましい。
  • ×5. 温度覚が脱失した麻痺側で湯呑を持つと熱傷を起こしやすく、把持の緩みで落とす危険もあり勧められない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問23)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問24一般
正答1

障害と就労支援の機器との組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

就労支援機器は障害特性に応じて選択する。記憶障害では指示や作業手順を記録して必要時に何度も確認できる代償手段が有効であり、録音再生機はその代表である。他の肢は障害と機器の対応が入れ替わっている。

  • 1. 正しい。録音再生機は指示や作業手順を録音して繰り返し聞き返せ、記憶障害の外的代償手段として有効である。
  • ×2. 磁気誘導ループは音声を磁気信号に変えて補聴器に直接届ける装置で、視覚障害ではなく聴覚障害への支援機器である。
  • ×3. 筆談支援機器は聴覚障害者との意思疎通を助ける機器である。四肢麻痺では書字操作自体が困難で適合しない。
  • ×4. 音声メールソフトは画面の文字情報を読み上げるもので視覚障害向け。聴覚障害では文字情報の方が有用である。
  • ×5. 活字文章読み上げ装置は印刷物を音声化する視覚障害用機器。両上肢切断では入力補助や環境制御装置が必要となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問24)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問25一般
正答5

筋電義手で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

筋電義手は断端の筋活動電位を電極で検出して電動ハンドを制御する義手で、能動義手のようなハーネスとケーブルによる牽引を必要としない。電極が1個しか得られない場合でも制御方式を工夫すれば開閉操作は可能である。

  • ×1. 小児用の筋電ハンドは1〜2歳頃からの適合・訓練が行われており、6歳以上に限られるわけではない。
  • ×2. 筋電義手は自己懸垂式ソケットで懸垂するのが基本で、能動義手のようなハーネスは原則として不要である。
  • ×3. 市販されている筋電義手に感覚フィードバック機能は一般に備わっておらず、現状は研究開発段階の技術である。
  • ×4. i-limbやbebionicなど各指を個別のモーターで駆動する多指駆動型の筋電ハンドが実用化されており、誤りである。
  • 5. 正しい。単サイト(1電極)制御では筋収縮の強弱などで開閉を切り替えられ、スイッチの併用も可能である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問25)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問26一般2つ選べ
正答3・4

理学療法士及び作業療法士法で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

理学療法士及び作業療法士法では、作業療法は応用的動作能力または社会的適応能力の回復を図るために手芸・工作その他の作業を行わせることと定義され(第2条)、守秘義務は作業療法士でなくなった後も継続する(第16条)。

  • ×1. 作業療法士は名称独占資格であり、業務独占ではない。無資格者がその名称を用いることが禁じられている。
  • ×2. 同法に1日の治療患者数の規定はない。実施単位数の上限などは診療報酬上の取扱いで定められている。
  • 3. 正しい。第2条で、作業療法は応用的動作能力または社会的適応能力の回復を図るために行うと定義されている。
  • 4. 正しい。第16条により守秘義務は在職中に限らず、作業療法士でなくなった後も同様に課される。
  • ×5. 免許は厚生労働大臣が与えるもので、免許証の再交付も厚生労働大臣に申請する。都道府県知事ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問26)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問27一般
正答4

原始反射のうち正常児の7 〜 8か月でみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

原始反射の残存・消失時期が問われている。探索反射・Galant反射・手掌把握反射・非対称性緊張性頸反射はいずれも生後6か月頃までに消失するのに対し、足底把握反射は9〜12か月頃の起立・歩行獲得期まで残存する。

  • ×1. 探索反射は口唇周囲への刺激で刺激側に顔を向ける反射で、生後3〜4か月頃までに消失する。
  • ×2. Galant反射は背部側方への刺激で体幹が同側へ側屈する反射で、生後2〜4か月頃に消失する。
  • ×3. 手掌把握反射は手掌への圧刺激で手指が屈曲する反射で、生後4〜6か月頃に消失する。
  • 4. 正しい。足底把握反射は足底の圧刺激で足趾が屈曲する反射で、9〜12か月頃まで残存し7〜8か月でもみられる。
  • ×5. 非対称性緊張性頸反射は頸部回旋で顔面側の上下肢が伸展する反射で、生後4〜6か月頃に消失する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問27)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問28一般2つ選べ
正答2・4

対象者に直接、満足度を問うことができるのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

COPMは本人が挙げた作業課題について遂行度と満足度を各10段階で自己採点させる面接評価である。MTDLPも合意目標に対する実行度と満足度を本人に10段階で確認する。いずれも対象者に直接、満足度を問うことができる。

  • ×1. AMPSは作業療法士がADL・IADL課題の遂行を観察し運動技能とプロセス技能を採点する観察評価で、満足度は問わない。
  • 2. 正しい。カナダ作業遂行測定は、本人が特定した作業課題の遂行度と満足度を各10段階で自己評価してもらう。
  • ×3. 作業に関する自己評価(OSAⅡ)は自記式だが、各項目の遂行状況と自分にとっての価値(重要度)を評定する。
  • 4. 正しい。生活行為向上マネジメントでは、合意した生活行為目標の実行度と満足度を本人に10段階で自己評価してもらう。
  • ×5. NPI興味チェックリストは多数の活動について興味の程度や経験の有無を問うもので、満足度を評価する尺度ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問28)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問29一般
正答5

知覚検査とその方法の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

2点識別覚はノギスやディスクリミネーター(2点識別器)で2点間の距離を変えながら刺激し、2点として識別できる最小距離を測定する。他の肢は用具や刺激条件が本来の検査法と一致しない。

  • ×1. 触覚は毛筆や脱脂綿で四肢の長軸方向に沿って(平行に)触れるのが原則で、直角方向に触れるのではない。
  • ×2. 温度覚は40〜45℃の温水と5〜10℃程度の冷水を用いる。0℃では痛覚も刺激され温度覚の判定ができない。
  • ×3. 振動覚は音叉を橈骨茎状突起や内果などの骨の突出部に当てて調べる。筋腹では振動が骨に伝わらない。
  • ×4. Semmes-Weinstein monofilamentは触圧覚の閾値検査である。受動運動覚は他動的に関節を動かし方向を答えさせる。
  • 5. 正しい。2点識別覚はノギスやディスクリミネーターで2点間距離を変えて刺激し、識別可能な最小距離を測る。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問29)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問30一般
正答1

上肢・手指の Brunnstrom 法ステージとテスト動作の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Brunnstrom法ステージのテスト動作の対応が問われている。上肢Ⅳは共同運動からの分離が始まる段階で、手を腰の後ろへ回す・肘伸展位で前方水平位へ挙上する・肘90°屈曲位で前腕回内外を行う、の3つがテスト動作である。

  • 1. 正しい。手を背中(腰)の後ろへ回す動作は、上肢ステージⅣのテスト動作の一つである。
  • ×2. 肘伸展位で上肢を前方水平位へ挙げるのは上肢Ⅳのテスト動作。Ⅴは肩90°外転や上肢の頭上挙上である。
  • ×3. 肘伸展位・肩90°屈曲位での前腕回内外は上肢Ⅴのテスト動作。Ⅵは分離運動が自由で協調性がほぼ正常となる段階である。
  • ×4. 横つまみ(側つまみ)ができるのは手指Ⅳ。手指Ⅲは全指同時握りが可能だが随意的な手指伸展はできない段階である。
  • ×5. 全可動域にわたる指の伸展は手指Ⅵ。手指Ⅴは随意的な集団伸展が可能だが、その可動域は一定しない段階である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問30)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問31一般
正答5

FAB に含まれる課題はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

FAB(Frontal Assessment Battery)は前頭葉機能を簡便に評価する検査で、類似性(概念化)、語の流暢性(知的柔軟性)、運動系列(Luria)、葛藤指示、Go/No-Go(抑制制御)、把握行動の6課題・18点満点からなる。

  • ×1. 計算はMMSEやHDS-Rなどに含まれる課題であり、FABの6課題には含まれていない。
  • ×2. 色の呼称は失語症検査や視覚性呼称課題などで用いられるもので、FABの課題ではない。
  • ×3. 書き取りはMMSEや失語症検査で用いられる課題で、FABに書字を求める課題は含まれない。
  • ×4. 左右判別はGerstmann症候群の評価などで用いる頭頂葉機能の課題であり、FABには含まれない。
  • 5. 正しい。指定した頭文字で始まる語をできるだけ多く挙げる語の流暢性課題が、知的柔軟性の項目として含まれる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問31)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問32一般
正答3

脳卒中片麻痺の上肢に対する機能回復訓練の課題内容で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動学習の原則として、課題は単純なものから複雑なものへと段階づける。運動も粗大から巧緻へ、共同運動から分離運動へ、ゆっくりから速くへ、短時間から長時間へと進めるのが基本であり、正答以外はいずれも順序が逆である。

  • ×1. 順序が逆である。まず粗大運動で安定した運動を獲得し、その後に手指の巧緻運動へと進めるのが原則である。
  • ×2. 順序が逆である。速い運動は制御が難しいため、ゆっくりした運動で正確性を高めてから速度を上げていく。
  • 3. 正しい。単純な課題から始めて成功体験を確保し、徐々に要素の多い複雑な課題へ段階づけるのが適切である。
  • ×4. 順序が逆である。片麻痺の回復は共同運動から分離運動へ進むため、訓練課題もその方向に沿って進める。
  • ×5. 順序が逆である。短時間で行える課題から始め、耐久性や集中力の向上に応じて所要時間を延ばしていく。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問32)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問33一般2つ選べ
正答1・4

治療に関するインフォームドコンセントで正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

インフォームドコンセントは、選択し得る治療法とその利益・不利益を十分に説明したうえで、患者が自らの意思で同意することをいう。説明と同意の内容は文書として保存し、患者はいつでも同意を撤回できる。

  • 1. 正しい。説明内容と同意は同意書や診療録として文書化・保存し、後から内容を確認できるようにする。
  • ×2. 患者はいつでも理由を問わず同意を撤回でき、撤回によって不利益な扱いを受けないことも保障される。
  • ×3. 発生頻度の高い軽微な合併症も含め、起こり得る不利益は説明の対象となる。省略してよいものではない。
  • 4. 正しい。当該治療のほか、代替となる治療法や治療を行わない場合の経過まで含めて説明する必要がある。
  • ×5. 意思決定能力を欠く場合は家族などの代諾者から同意を得る。本人の同意が必須というわけではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問33)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問34一般
正答1

高齢者への薬物療法で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

高齢者では腎・肝機能の低下により薬物の代謝・排泄が遅れ、体内水分量減少など体組成の変化も加わって薬物有害事象が起こりやすい。多剤併用(ポリファーマシー)もリスクを高めるため、処方の見直しが重要である。

  • 1. 正しい。加齢に伴う腎・肝機能低下や体組成の変化で薬物が蓄積しやすくなり、有害事象の頻度が高まる。
  • ×2. 高齢者は予備能が低く、転倒・骨折やせん妄、腎障害など重症化しやすい。重症化しないというのは誤りである。
  • ×3. 投与量を増やしても効果が比例して高まるとは限らず、高齢者ではむしろ有害事象が増えるため少量から開始する。
  • ×4. 過去の服薬歴は薬剤性パーキンソニズムや転倒、認知機能低下などを介して現在の身体機能に影響し得る。
  • ×5. 服薬数が増えるほど相互作用や飲み間違いが増え、6種類以上で薬物有害事象が増加すると報告されている。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問34)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問35一般
正答4

透析患者の血液生化学検査で正常値より大きく低下するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

透析患者では腎からのエリスロポエチン産生低下により腎性貧血をきたし、ヘモグロビンが正常値より大きく低下する。一方、尿素窒素・クレアチニン・尿酸などの老廃物は排泄障害のため上昇する。

  • ×1. CRPは炎症マーカーで、透析患者では慢性炎症や感染を反映して正常〜上昇することが多く、大きく低下しない。
  • ×2. 血清尿酸は腎からの排泄が低下するため上昇する。透析で一時的に下がるが正常値より大きく低下はしない。
  • ×3. 血中尿素窒素は蛋白代謝産物で、腎排泄が障害されるため上昇する。透析効率の指標としても用いられる。
  • 4. 正しい。腎性貧血によりヘモグロビンは低下し、ESA製剤や鉄剤による貧血管理が行われる。
  • ×5. 血清クレアチニンは筋由来の老廃物で、腎排泄障害により著明に上昇する。低下することはない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問35)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問36一般
正答5

主な障害部位と高次脳機能障害の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

後頭葉から後頭側頭葉腹側の視覚連合野が障害されると、視力は保たれているのに見たものが何か分からない視覚失認を生じる。他の肢は責任病巣と高次脳機能障害の対応が誤っている。

  • ×1. 失読失書は左角回(頭頂葉)の障害で生じるもので、前頭葉の障害によるものではない。
  • ×2. 聴覚失認は両側の側頭葉(上側頭回・横側頭回)の障害で生じ、前頭葉の障害ではない。
  • ×3. 運動性(Broca)失語は左前頭葉の下前頭回後部の障害による。頭頂葉の障害ではない。
  • ×4. 着衣失行は主に右頭頂葉の障害で生じる症状であり、後頭葉の障害によるものではない。
  • 5. 正しい。視覚失認は後頭葉の視覚連合野の障害で生じ、触れば分かる・音を聞けば分かるのが特徴である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問36)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問37一般
正答2

上腕切断の術後管理で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

切断術後はまず創傷治癒を最優先し、それに応じて浮腫管理・拘縮予防・断端形成を進める。上腕切断では肩関節の外転拘縮が起こりやすいため、内転・中間位での良肢位保持が原則である。

  • ×1. 上腕切断では肩の外転拘縮が生じやすいため、外転位は避けて内転・中間位に保持するのが原則である。
  • 2. 正しい。創が残る段階では感染や創離開を防ぐ創傷治癒が最優先で、それに合わせて断端管理を進める。
  • ×3. 早期からの義手装着・訓練はむしろ幻肢痛の軽減や早期復帰に有利とされ、悪化させるものではない。
  • ×4. リジッドドレッシングはギプスで断端を覆うため創の観察が難しい。観察が容易なのはソフトドレッシングである。
  • ×5. 弾性包帯は断端先端ほど強く、中枢に向かうほど緩く巻き、末梢から中枢への圧勾配をつくるのが原則である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問37)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問38一般
正答4

誤嚥性肺炎への対応で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

誤嚥性肺炎への対応では、口腔ケアによる口腔内細菌の減少と、胃食道逆流・不顕性誤嚥を防ぐ姿勢管理が柱となる。就寝時に頭側を軽度挙上する体位は、夜間の逆流と誤嚥の予防に有効である。

  • ×1. 食事直後の臥位は胃内容の逆流と誤嚥を招く。食後30分〜2時間程度は上体を起こした姿勢を保つ。
  • ×2. 酸素投与中でも全身状態が安定していれば離床や運動を行う。安静臥床は廃用や肺炎の遷延を招く。
  • ×3. 絶飲食中はむしろ唾液分泌が減って自浄作用が低下し細菌が増えるため、口腔ケアはより重要になる。
  • 4. 正しい。頭位を軽度挙上すると夜間の胃食道逆流と不顕性誤嚥が減り、誤嚥性肺炎の予防につながる。
  • ×5. 総エネルギー必要量は体重・基礎代謝量に活動係数などを乗じて算出する。肺炎の重症度だけで決まるものではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問38)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問39一般
正答4

認知症の新しいスクリーニング検査法の精度を検証するために、1,000人の高齢者に検査を施行したところ以下のような結果が得られた。この検査法の特異度はどれか。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。認知症計ありなし陽性40 50 90検査陰性10 900 910計50 950 1,000

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

特異度は疾患がない人のうち検査が陰性となる者の割合で、真陰性÷(真陰性+偽陽性)で求める。本問では認知症なし950人のうち陰性が900人なので、900÷950=94.7…%となり、四捨五入して95%である。

  • ×1. 5%は偽陽性率(1−特異度、50÷950≒5%)にあたる値であり、特異度そのものではない。
  • ×2. 44%は陽性的中率(40÷90≒44%)にあたる値で、特異度と取り違えた選択肢である。
  • ×3. 80%は感度(40÷50)にあたる値で、疾患のある人を陽性と判定する割合であり特異度ではない。
  • 4. 正しい。900÷950=94.7…%を小数点以下第1位で四捨五入して95%となる。
  • ×5. 99%は陰性的中率(900÷910≒98.9%)に近い値であり、特異度とは異なる指標である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問39)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問40一般
正答4

検査法とその方法の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Rehab(精神科リハビリテーション行動評価尺度)は、対象者を一定期間観察した結果に基づき、スタッフが逸脱行動と全般的行動を評定する行動観察式の尺度である。他の肢は検査法と実施方法の対応が誤っている。

  • ×1. BPRS(簡易精神症状評価尺度)は面接と観察に基づき評価者が精神症状を評定する他者評価尺度で、自記式ではない。
  • ×2. GAFは機能の全体的評定尺度で、臨床情報をもとに0〜100点で評定する。半構造化面接という形式の検査ではない。
  • ×3. HTP(House-Tree-Person)テストは家・木・人を描かせる描画法(投影法)であり、構造化面接ではない。
  • 4. 正しい。Rehabは一定期間の行動観察に基づき、逸脱行動と全般的行動をスタッフが評定する尺度である。
  • ×5. SDS(自己評価式抑うつ性尺度)は20項目を本人が4段階で回答する自記式質問紙であり、描画法ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問40)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問41一般
正答5

せん妄で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

せん妄は身体疾患や薬剤を背景に急性発症する意識障害で、注意障害を中核とし、夕方から夜間に増悪する日内変動を示す。過活動型と低活動型があり、脳波では基礎律動の徐波化がみられ、認知症との鑑別に役立つ。

  • ×1. 急性・突然に発症し数時間〜数日で症状が出そろう。緩徐発症は認知症の特徴であり誤り。
  • ×2. 注意の集中・維持・転換の障害はせん妄の中核症状であり、注意力は保たれない。
  • ×3. 過活動型では活動性が亢進するが、低活動型では活動性が低下し、傾眠様にもみえる。
  • ×4. 夕方から夜間に悪化する日内変動(夜間せん妄)が典型的で、症状は時間帯で動揺する。
  • 5. 正しい。脳波で基礎律動の徐波化(θ・δ波の出現)を認め、意識障害の存在を裏づける。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問41)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問42一般
正答2

統合失調症の認知機能を評価するために用いるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

BACS(統合失調症認知機能簡易評価尺度)は、言語性記憶・作動記憶・運動機能・言語流暢性・注意と情報処理速度・遂行機能の6領域を約30分で測る、統合失調症の認知機能評価に特化した検査バッテリーである。

  • ×1. 遅発性ジスキネジアなど抗精神病薬による不随意運動の重症度を評価する尺度で、認知機能は測らない。
  • 2. 正しい。統合失調症の認知機能を6領域から簡便に測定する検査で、本問の目的に合致する。
  • ×3. 精神障害者社会生活評価尺度で、日常生活・対人関係・労働などの生活障害の程度を評価する。
  • ×4. 陽性・陰性症状評価尺度で、精神症状の重症度を測る面接尺度であり認知機能検査ではない。
  • ×5. 陽性症状評価尺度で、幻覚・妄想・奇異な行動など陽性症状の重症度を評価する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問42)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問43一般
正答4

統合失調症再発防止のために患者本人に対する同居家族の対応として最も有用なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調症の再発には家族の感情表出(EE)が関与し、批判的コメント・敵意・情緒的に巻き込まれ過ぎが強い高EE家族では再発率が高い。口論が生じるなら対面接触時間を減らし、距離を保つ対応が有用とされる。

  • ×1. 外出への毎回の同行は情緒的に巻き込まれ過ぎにあたり、自立を妨げ再発の危険を高める。
  • ×2. 無条件の返済は問題行動を強化し、本人の責任や現実検討力を育てないため適切でない。
  • ×3. 人格への批判は高EEの批判的コメントそのもので、再発の危険因子となるため避ける。
  • 4. 正しい。口論が生じる高EE状況では、対面接触時間を減らすことが再発防止に有効とされる。
  • ×5. 叱責は批判的関与を強めるだけで、副作用や病識など服薬中断の背景把握と工夫が先である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問43)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問44一般2つ選べ
正答3・4

疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肝性脳症は分岐鎖アミノ酸製剤やラクツロースで治療し、芳香族アミノ酸はむしろ病態に関与する。神経梅毒はペニシリン、単純ヘルペス脳炎はアシクロビルを用いる。尿毒症性脳症は透析、ペラグラはニコチン酸補充が治療となる。

  • ×1. 芳香族アミノ酸の相対的増加が病態に関与する。治療は分岐鎖アミノ酸製剤やラクツロースで誤り。
  • ×2. 神経梅毒の治療はペニシリンGの大量静注が標準であり、ステロイドは主たる治療ではない。
  • 3. 正しい。腎不全で蓄積した尿毒素の除去が必要で、人工透析(血液透析)が治療の中心となる。
  • 4. 正しい。ペラグラはナイアシン(ニコチン酸)欠乏症であり、ニコチン酸の補充が治療となる。
  • ×5. 単純ヘルペス脳炎には抗ウイルス薬アシクロビルを用いる。抗菌薬のペニシリンは無効である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問44)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問45一般
正答5

うつ病回復期前期の作業療法で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

うつ病回復期前期は休息中心から活動へ移行する時期で、負担の軽い作業や集団活動を通じて生活リズムを整える段階にあたる。集団での心理教育により疾患・服薬・再発サインの理解を深めることが適切とされる。

  • ×1. 活動を短時間にとどめるのは急性期の対応であり、回復期前期では活動時間を徐々に延ばしていく。
  • ×2. リワークプログラムは復職準備であり、症状が安定した回復期後期以降に導入する内容である。
  • ×3. 新たな生きがい探しは価値観の再検討を伴い負担が大きく、回復期後期以降に扱う課題である。
  • ×4. 家族を交えた再発予防の話し合いは、状態が安定し退院後を見据える回復期後期以降が適する。
  • 5. 正しい。集団の心理教育で疾患理解や服薬・再発予防の知識を得ることは回復期前期から有用。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問45)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問46一般2つ選べ
正答1・4

解離性障害に対する初期の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

解離性障害の初期は、安心できる治療関係の構築が基盤となる。支持的・受容的に接し、葛藤への直面化や退行の助長は避けながら、作業を通じてストレスへの現実的な対処法や適応的な行動パターンの獲得を促す。

  • 1. 正しい。受容的・支持的に接して安全感と信頼関係を築くことが初期対応の基本となる。
  • ×2. 退行の促進は依存を強め症状を遷延させる恐れがあり、初期の作業療法では適切でない。
  • ×3. 要求通りに進めることは治療構造を失わせ、依存的・操作的な関係を助長するため不適切。
  • 4. 正しい。作業を通じて現実的な対処や適応的な新しい行動パターンを形成することが目標となる。
  • ×5. 解離症状は心理的葛藤やストレスと関連して生じるため、無関係と説明するのは誤りである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問46)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問47一般
正答5

他の認知症と比較して、Lewy 小体型認知症患者にみられやすいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Lewy小体型認知症は、変動する認知機能、繰り返す具体的な幻視、パーキンソニズム、レム睡眠行動異常症を中核的特徴とする。パーキンソニズムとして静止時振戦・筋強剛・動作緩慢がみられやすい点が他の認知症との違いである。

  • ×1. 失行はAlzheimer型認知症など大脳皮質の変性で目立ち、本疾患に特徴的な所見とはいえない。
  • ×2. 失語はAlzheimer型や前頭側頭葉変性症でみられる症状で、本疾患の中核的特徴ではない。
  • ×3. 視空間認知の低下は生じうるが、失認そのものは他の認知症と比べた鑑別点にはならない。
  • ×4. 尿失禁は正常圧水頭症や血管性認知症で早期からみられやすく、本疾患に特有ではない。
  • 5. 正しい。パーキンソニズムが中核的特徴で、静止時振戦や筋強剛、動作緩慢が出現しやすい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問47)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問48一般
正答2

医療保護入院を規定する法律はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

医療保護入院は精神保健福祉法第33条に規定される入院形態で、精神保健指定医の診察により入院が必要と判断され、本人の同意が得られない場合に、家族等の同意(得られないときは市町村長の同意)により行われる。

  • ×1. 障害者施策の基本理念や国・自治体の責務を定める法律で、精神科の入院形態の規定はない。
  • 2. 正しい。第33条に医療保護入院を規定し、任意入院や措置入院など入院形態を定める法律である。
  • ×3. 不当な差別的取扱いの禁止と合理的配慮の提供を定める法律で、入院に関する規定はない。
  • ×4. 障害福祉サービスや自立支援医療の給付等を定める法律で、精神科入院の要件は規定しない。
  • ×5. 重大な他害行為を行った者への鑑定入院・指定入院医療等を定める法律で、別の医療制度である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問48)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問49一般
正答5

精神障害者に対する就労支援として最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

障害者就業・生活支援センター(通称なかぽつ)は、就業面の支援と生活面の支援を一体的に行う機関で、就労中の生活リズム・金銭管理・健康管理などの相談にも応じる。就労支援は本人の希望を軸に多職種で検討する。

  • ×1. 障害を開示するオープン就労は職場の配慮を得やすい利点があり、本人の意向を踏まえ選択する。
  • ×2. 方針は本人の希望を中心に、主治医や関係機関と協働して決めるもので、独断での決定は不適切。
  • ×3. 生活リズムが不安定でも、就労移行支援事業所や就労継続支援などの併用・利用は可能である。
  • ×4. 地域障害者職業センターの職業評価は、就労経験の有無にかかわらず利用することができる。
  • 5. 正しい。就業と生活の一体的支援を行う機関で、就労中の生活面の問題も相談対象となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問49)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問50一般
正答2

精神障害を有する高校生への就学支援で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

精神障害を有する高校生の就学支援では、担当医・家族・学校が情報を共有し、通学の負担や出席・単位の扱い、復学の進め方を調整することが要となる。本人の意思を尊重し、休学や転校も選択肢として柔軟に扱う。

  • ×1. 通信制や定時制への転校が負担軽減と就学継続につながることもあり、一律に避けるのは不適切。
  • 2. 正しい。医療・家族・学校が連携して情報を共有し、支援方針を調整することが最も適切である。
  • ×3. 年限内の卒業を最優先すると無理な登校を強いる。回復状況と本人の状態を優先すべきである。
  • ×4. 本人の希望や意思を中心に据えるべきで、親の希望のみで方針を決めるのは適切でない。
  • ×5. 試験登校(慣らし登校)は復学に向けた段階的な準備として有用であり、禁止する必要はない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問50)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問51一般
正答5

骨で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

骨は関節軟骨部を除く表面を骨膜が覆い、その内側に緻密な皮質骨、内部に骨梁からなる海綿骨がある。長骨の骨幹には髄腔があり、成人では赤色骨髄が脂肪化した黄色骨髄が多くを占める。

  • ×1. 髄腔をもつのは長骨の骨幹部である。手根骨などの短骨は薄い皮質骨と海綿骨からなる。
  • ×2. 黄色骨髄は脂肪に置き換わった骨髄で造血能はほぼない。造血を担うのは赤色骨髄である。
  • ×3. Havers管を含む骨単位(オステオン)は緻密骨=皮質骨の構造で、海綿骨は骨梁からなる。
  • ×4. 骨芽細胞は類骨の産生と石灰化など骨形成を担う。骨吸収を行うのは破骨細胞である。
  • 5. 正しい。関節面を除く皮質骨の表面は骨膜に覆われ、Sharpey線維によって骨と結合する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問51)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問52一般
正答2

前骨間神経に支配される筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

前骨間神経は正中神経から分岐する純運動枝で、長母指屈筋・深指屈筋の橈側半(示指・中指)・方形回内筋を支配する。麻痺すると母指と示指のIP/DIP屈曲ができず、涙のしずく徴候(perfect Oがつくれない)を呈する。

  • ×1. 短母指伸筋は後骨間神経(橈骨神経深枝)支配で、母指のMP関節伸展に働く。
  • 2. 正しい。長母指屈筋は前骨間神経支配で、麻痺すると母指IP関節の屈曲が障害される。
  • ×3. 長母指伸筋も後骨間神経支配であり、母指IP関節の伸展と伸展・内転方向の運動を行う。
  • ×4. 尺側手根屈筋は尺骨神経の支配であり、前骨間神経の支配筋ではない。
  • ×5. 長母指外転筋は後骨間神経支配で、母指の橈側外転(手根中手関節での外転)に働く。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問52)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問53一般2つ選べ
正答2・3

眼球運動に関わる脳神経として正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

外眼筋を支配するのは動眼神経(III)・滑車神経(IV)・外転神経(VI)の3つである。滑車神経は上斜筋、外転神経は外側直筋、動眼神経は上・下・内側直筋と下斜筋、および上眼瞼挙筋を支配する。

  • ×1. 視神経は網膜からの視覚情報を伝える感覚性の脳神経で、眼球運動そのものには関与しない。
  • 2. 正しい。外転神経は外側直筋を支配して眼球を外転させ、麻痺では内斜視と複視を生じる。
  • 3. 正しい。滑車神経は上斜筋を支配し、眼球の下転(外転・内旋を伴う)に関与する。
  • ×4. 顔面神経は眼輪筋など表情筋を支配し閉瞼に働くが、眼球自体を動かす筋は支配しない。
  • ×5. 三叉神経は顔面の知覚と咀嚼筋の運動を担い、眼球運動には関与しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問53)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問54一般2つ選べ
正答3・4

脊髄で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脊髄には頸膨大と腰膨大の2つの膨大部があり、灰白質の前角に運動ニューロンが並ぶ。後根の途中には感覚神経細胞体の集まる脊髄神経節があり、交感神経の節前線維は胸髄と上位腰髄(T1〜L2)の側角から出る。

  • ×1. 膨大部は上肢に対応する頸膨大と下肢に対応する腰膨大の2つであり、3つではない。
  • ×2. 前角は神経細胞体が集まる灰白質で、α運動ニューロンを含む。白質は伝導路の走る部分である。
  • 3. 正しい。後根の途中に一次感覚ニューロンの細胞体が集まる脊髄神経節(後根神経節)ができる。
  • 4. 正しい。交感神経の節前線維はT1〜L2の側角から起こり、胸髄と上位腰髄が起始となる。
  • ×5. 成人の脊髄円錐は第1〜2腰椎の高さで終わり、第3〜4腰椎レベルではない(そこは馬尾)。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問54)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問55一般
正答4

心臓の構造で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

僧帽弁は2尖、三尖弁・大動脈弁・肺動脈弁は3尖である。洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近にある。卵円窩は胎生期の卵円孔が閉鎖した痕で、心房中隔の右心房側に浅い陥凹としてみられる。

  • ×1. 僧帽弁(左房室弁)は前尖と後尖の2尖からなる。3尖なのは右房室弁である三尖弁である。
  • ×2. 大動脈弁は3つの半月弁からなる3尖弁であり、2尖弁は狭窄症をきたしやすい先天異常である。
  • ×3. 洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近にある刺激伝導系の起点で、左心房にはない。
  • 4. 正しい。卵円窩は卵円孔の閉鎖痕で、心房中隔の右心房側に陥凹としてみられる。
  • ×5. 三尖弁は右心房と右心室の間、すなわち右心室の流入口にある。流出口にあるのは肺動脈弁。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問55)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問56一般
正答5

左肺の内側面に接するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肺の内側面(縦隔面)には心臓や大血管の圧痕がつく。左肺には心圧痕に加えて大動脈弓の溝と胸大動脈の溝があり、右肺には上大静脈・奇静脈・食道の圧痕がみられる点が左右の違いとなる。

  • ×1. 気管は縦隔の正中を下行して気管分岐部に至るため、左肺の内側面に接する構造ではない。
  • ×2. 横隔膜が接するのは肺の下面すなわち横隔面(肺底)であり、内側面ではない。
  • ×3. 奇静脈は脊柱の右側を上行し、右肺の内側面に奇静脈溝をつくる。左肺には接しない。
  • ×4. 上大静脈は右前縦隔を下行し、右肺の内側面に圧痕をつくる血管である。
  • 5. 正しい。大動脈弓は左肺内側面に大動脈弓溝をつくり、下方へ胸大動脈の溝が続く。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問56)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問57一般
正答3

腎臓で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ネフロン(腎単位)は腎小体(糸球体とBowman囊)と尿細管からなる腎の機能単位である。糸球体は腎皮質にあり、輸入細動脈から血液が入り輸出細動脈が出る。尿細管は集合管に注ぎ、腎乳頭から腎杯へ尿が流れる。

  • ×1. 糸球体を含む腎小体は腎皮質に分布する。髄質を走るのはHenle係蹄や集合管である。
  • ×2. 輸出細動脈は糸球体を出て尿細管周囲毛細血管や直細動脈となる血管で、集合管は尿路である。
  • 3. 正しい。ネフロンは腎小体(糸球体とBowman囊)と尿細管からなる腎の機能単位である。
  • ×4. 輸入細動脈は糸球体に入る血管である。Henle係蹄は近位尿細管に続く尿細管の一部にあたる。
  • ×5. Bowman囊が包むのは糸球体である。腎乳頭は集合管が開口して腎杯に突出する部位をいう。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問57)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問58一般
正答3

平衡聴覚器で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

内耳の骨迷路(蝸牛・前庭・半規管)は側頭骨錐体内にあり外リンパで満たされる。中耳の鼓室には耳小骨があり、耳管によって上咽頭(鼻咽頭)と交通して鼓室内の圧を外気圧と等しく保っている。

  • ×1. 蝸牛は内耳(骨迷路)の一部である。鼓室は耳小骨が収まる中耳の含気腔で、部位が異なる。
  • ×2. 鼓膜の内面に付着するのはツチ骨柄である。アブミ骨底は前庭窓(卵円窓)にはまり込む。
  • 3. 正しい。耳管は鼓室と上咽頭を結び、嚥下時などに開いて鼓室内圧を外気圧と等しく保つ。
  • ×4. 耳小骨は空気で満たされた鼓室内にあり、外リンパに浸っているわけではない。
  • ×5. Corti器(ラセン器)は蝸牛管の基底板上にある。半規管膨大部にあるのは膨大部稜である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問58)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問59一般
正答4

動脈の触知部位で正しいのはどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。体表から拍動を触れるのは動脈が浅在し骨などの上を走る部位で、浅側頭動脈(耳前部)、総頸動脈(胸鎖乳突筋前縁)、上腕動脈(肘窩の内側)、橈骨動脈(手関節橈側)、大腿動脈(鼠径部中央)、膝窩動脈(膝窩)、後脛骨動脈(内果の後方)、足背動脈(第1・2中足骨底の間)が代表的である。公式正答は選択肢4であり、正答と選択肢の構成から、図は動脈の実際の走行に一致した触知点を示していると考えられる。

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問59)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問60一般2つ選べ
正答1・2

距骨と関節を構成するのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

距骨は上方で脛骨・腓骨と距腿関節、下方で踵骨と距骨下(距踵)関節、前方で舟状骨と距舟関節を構成する。距踵関節と距踵舟関節は距骨下関節として内がえし・外がえしを担う。距骨には筋の付着がない。

  • 1. 正しい。距骨の下面が踵骨と距骨下(距踵)関節をつくり、内がえし・外がえしに関与する。
  • 2. 正しい。距骨頭が舟状骨と距舟関節を形成し、踵骨とともに距踵舟関節を構成する。
  • ×3. 立方骨は踵骨と踵立方関節をつくる。距骨とは直接には関節を構成しない。
  • ×4. 第1中足骨は内側楔状骨と足根中足関節をつくり、距骨とは離れており接していない。
  • ×5. 内側楔状骨は舟状骨および第1中足骨と関節をつくり、距骨とは直接接していない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問60)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問61一般
正答3

骨格筋で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

骨格筋は健常成人で体重の約40%を占める。遅筋(赤筋)線維は有酸素代謝が主体でミトコンドリアに富み、サイズの原理により低強度運動で先に動員される。神経筋接合部の伝達は神経から筋への一方向性である。筋疲労の化学的原因としては古典的に乳酸の蓄積が挙げられる。

  • ×1. 健常成人の骨格筋は体重の約40%を占めるとされる。約10%というのは過小評価で誤りである。
  • ×2. 赤筋線維(遅筋)は有酸素代謝が主体で、ミトコンドリアやミオグロビンに富む。少ないのは白筋線維である。
  • 3. ○ 解糖系亢進による乳酸の蓄積と筋内pHの低下が、筋疲労の化学的原因として古典的に挙げられる。
  • ×4. 神経筋接合部ではアセチルコリンが神経終末から筋側へのみ作用し、興奮の伝達は一方向性である。
  • ×5. サイズの原理により低負荷ではまず運動単位の小さい赤筋線維が動員される。白筋の動員は高強度時。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問61)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問62一般
正答4

下垂体前葉から分泌されるホルモンはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

下垂体前葉は成長ホルモン、プロラクチン、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、性腺刺激ホルモンを分泌する。オキシトシンとバソプレシンは視床下部で産生され下垂体後葉から放出され、メラトニンは松果体、アルドステロンは副腎皮質から分泌される。

  • ×1. メラトニンは松果体から分泌され、概日リズムの調節に関わるホルモンである。下垂体前葉ではない。
  • ×2. オキシトシンは視床下部で産生され下垂体後葉から放出される。射乳反射や子宮収縮に働く。
  • ×3. バソプレシン(抗利尿ホルモン)も視床下部で産生され、下垂体後葉から放出されるホルモンである。
  • 4. ○ プロラクチンは下垂体前葉から分泌され、乳腺の発育と乳汁産生を促進するホルモンである。
  • ×5. アルドステロンは副腎皮質球状層から分泌される鉱質コルチコイドで、Na再吸収を促進する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問62)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問63一般
正答2

視覚で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

視神経乳頭は視神経線維が集まって眼球外へ出る部位で、杆体・錐体などの視覚受容器を欠くため盲点となる。明順応は1〜2分程度、暗順応は30分以上を要する。夜盲症はビタミンA欠乏で生じ、近視では焦点が網膜の前方に結ばれる。

  • ×1. 明順応は1〜2分程度で完了する。20〜30分以上の時間を要するのは暗順応のほうである。
  • 2. ○ 視神経乳頭には杆体・錐体がなく、生理的な盲点(Mariotte盲点)として視野の欠損部となる。
  • ×3. 夜盲症は杆体の視物質ロドプシンの材料であるビタミンAの欠乏で生じる。ビタミンC欠乏は壊血病。
  • ×4. 近視では眼軸長が長いなどの理由で、平行光線が網膜より前方で焦点を結ぶ。後方は遠視である。
  • ×5. 毛様体筋は近くを見るときに収縮して水晶体を厚くする。遠くを見るときは弛緩し水晶体は薄くなる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問63)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問64一般2つ選べ
正答3・4

長期間の有酸素運動の効果として正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

長期間の有酸素運動では一回拍出量が増大し、安静時心拍数と安静時血圧は低下、安静時の交感神経緊張も低下して副交感神経優位となる。一方で最大心拍出量と最大酸素摂取量は増加し、骨格筋では毛細血管網とミトコンドリアが発達して酸素利用能が高まる。

  • ×1. 安静時血圧はむしろ低下する。高血圧に対して有酸素運動が運動療法として推奨される根拠でもある。
  • ×2. 一回拍出量の増加に伴い安静時心拍数は低下(徐脈化)する。上昇するというのは誤りである。
  • 3. ○ 心筋の適応と一回拍出量の増大により、最大運動時の心拍出量(最大心拍出量)は増加する。
  • 4. ○ 骨格筋の毛細血管密度が増し、酸素の受け渡しと有酸素性エネルギー産生能が向上する。
  • ×5. 安静時は交感神経活動が低下し副交感神経が優位となる。交感神経の緊張亢進は誤りである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問64)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問65一般
正答3

副交感神経の作用で抑制されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

副交感神経(迷走神経)は心臓に対して抑制的に働き、洞結節の自動能低下による徐脈とともに房室結節の伝導を遅らせる。一方、消化腺分泌、気管支平滑筋収縮、直腸平滑筋収縮、肝でのグリコーゲン合成はいずれも副交感神経優位で促進される。

  • ×1. 膵液分泌は迷走神経(副交感神経)刺激により促進される。抑制されるわけではない。
  • ×2. 気管支平滑筋は副交感神経刺激で収縮し気道が狭くなる。これは促進される反応である。
  • 3. ○ 迷走神経刺激は房室結節の伝導を遅らせ、房室伝導速度を低下(抑制)させる。房室ブロックの一因。
  • ×4. 直腸平滑筋の収縮は骨盤神経(副交感神経)により促進され、排便が進む方向に働く。
  • ×5. 副交感神経優位ではインスリン分泌も高まり、肝や筋でのグリコーゲン合成は促進される。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問65)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問66一般2つ選べ
正答3・5

血球とその働きの組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

赤血球はヘモグロビンを内包して酸素を運搬し、リンパ球のうちB細胞が形質細胞へ分化して抗体を産生する。止血を担うのは血小板、病原体の貪食は好中球などの顆粒球や単球・マクロファージであり、誤りの肢は血球と働きの対応が入れ替わっている。

  • ×1. 顆粒球(好中球など)は貪食による生体防御を担う細胞である。止血を担うのは血小板である。
  • ×2. 血小板は損傷部位への粘着・凝集により一次止血を担う。病原体の貪食能はもたない。
  • 3. ○ 赤血球はヘモグロビンを含み、これを介して肺から末梢組織へ酸素を運搬する。
  • ×4. 単球は組織へ移行しマクロファージとなって貪食を行う。栄養素の運搬は血漿蛋白などが担う。
  • 5. ○ リンパ球のうちB細胞が形質細胞へ分化し、抗体(免疫グロブリン)を産生する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問66)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問67一般2つ選べ
正答2・4

胃の分泌で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

胃酸分泌は迷走神経由来のアセチルコリン、ガストリン、ヒスタミンの3経路で促進される。壁細胞は塩酸と内因子を、主細胞はペプシノーゲンを分泌し、内因子はビタミンB12と結合して回腸末端での吸収に不可欠である。

  • ×1. ヒスタミンは壁細胞のH2受容体を介して胃酸分泌を促進する。抑制するというのは誤りである。
  • 2. ○ 迷走神経刺激はアセチルコリンを介し、壁細胞への直接作用とガストリン分泌を介して胃酸分泌を促進する。
  • ×3. ガストリンは幽門前庭部のG細胞が分泌する消化管ホルモンで、消化酵素そのものではない。
  • 4. ○ 壁細胞が分泌する内因子はビタミンB12と結合し、回腸末端での吸収に不可欠である。
  • ×5. ペプシノーゲンは主細胞から分泌される。壁細胞が分泌するのは塩酸と内因子である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問67)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問68一般
正答3

排便機構で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

便意は直腸壁が便で伸展されることで生じ、骨盤神経(副交感神経)を介したアセチルコリン作用で直腸平滑筋が収縮し内肛門括約筋が弛緩する。外肛門括約筋は陰部神経支配の随意筋である。大腸内容物の混和は分節運動が担う。

  • ×1. 便意は直腸壁の伸展受容器が刺激されて生じる。内肛門括約筋の伸張によるものではない。
  • ×2. 大蠕動は内容物を一気に肛門側へ送る輸送運動である。混和を担うのは分節運動(haustration)。
  • 3. ○ 骨盤神経(副交感神経)終末から放出されるアセチルコリンが直腸平滑筋の収縮を促進する。
  • ×4. 骨盤神経が弛緩させるのは内肛門括約筋である。外肛門括約筋は陰部神経支配の随意筋である。
  • ×5. 上行結腸では水分が多く液状〜半流動状である。半固形状となるのは下行結腸からS状結腸にかけて。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問68)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問69一般2つ選べ
正答3・4

筋と作用の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

短腓骨筋は外果の後方を通って第5中足骨粗面に停止し、足の外がえしと底屈に働く。薄筋は股関節内転筋であるが脛骨に停止するため膝関節の屈曲にも作用する。長指伸筋は背屈と外がえし、後脛骨筋は底屈と内がえし、縫工筋は膝屈曲に働く。

  • ×1. 足の長指伸筋は足関節背屈と外がえしに働く。内がえしは前脛骨筋や後脛骨筋の作用である。
  • ×2. 後脛骨筋は足の内がえしと底屈に働く代表的な筋である。外がえしは長・短腓骨筋の作用。
  • 3. ○ 短腓骨筋は外果の後方を走行するため、足の外がえしとともに底屈にも作用する。
  • 4. ○ 薄筋は股関節内転に働くが脛骨内側に停止し、膝関節の屈曲(と軽度内旋)にも作用する。
  • ×5. 縫工筋は股関節の屈曲・外転・外旋と膝関節屈曲に働く。膝伸展は大腿四頭筋の作用である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問69)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問70一般
正答4

肩甲骨外転・上方回旋を伴い肩関節屈曲位保持に作用するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

前鋸筋は肩甲骨を胸郭に押しつけて固定しつつ、外転(前方突出)と上方回旋を起こす。肩関節屈曲時には肩甲上腕リズムを成立させ、上肢を挙上位に保持する働きをもつ。麻痺すると翼状肩甲を呈し、上肢の前方挙上が困難となる。

  • ×1. 棘下筋は回旋筋腱板の一つで肩関節の外旋に働く。肩甲骨そのものを動かす筋ではない。
  • ×2. 広背筋は肩関節の伸展・内転・内旋に働き、肩甲骨を下制方向へ引くため屈曲位保持には適さない。
  • ×3. 小円筋も回旋筋腱板の一つで肩関節外旋に働き、肩甲骨の外転・上方回旋は起こさない。
  • 4. ○ 前鋸筋は肩甲骨の外転と上方回旋を担い、肩関節屈曲位での上肢保持に働く。
  • ×5. 菱形筋は肩甲骨の内転(後退)と下方回旋に働き、設問が示す動きとは逆方向である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問70)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問71一般
正答2

肘関節屈曲のみに作用するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

上腕筋は上腕骨前面から尺骨粗面に停止し、前腕の回内・回外肢位にかかわらず肘関節屈曲のみに作用する純粋な屈筋である。上腕二頭筋は屈曲に加えて回外、腕橈骨筋は屈曲に加えて前腕を中間位へ導く作用をもつ。

  • ×1. 肘筋は上腕三頭筋を補助して肘関節を伸展させる筋である。屈曲筋ではない。
  • 2. ○ 上腕筋は尺骨に停止して回旋作用をもたないため、肘関節屈曲のみに働く純粋な屈筋である。
  • ×3. 烏口腕筋は肩関節の屈曲・内転に働く筋で、肘関節をまたがないため肘の運動には関与しない。
  • ×4. 腕橈骨筋は肘屈曲に働くが、前腕を回内・回外の中間位へ導く作用も併せもつ。
  • ×5. 上腕二頭筋は肘関節屈曲に加えて前腕回外の主動作筋でもあり、屈曲のみではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問71)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問72一般
正答5

安静呼吸における吸気時で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

安静吸気では横隔膜が収縮して平低化・下降し、外肋間筋の収縮により肋骨が挙上する。上部胸郭は胸骨とともに前上方へ動くポンプハンドル運動で、下部胸郭は側方へ広がるバケツハンドル運動で拡張し、胸腔内圧は陰圧がさらに強まる。

  • ×1. 横隔膜は収縮すると平低化して下降し胸腔を拡大する。上昇するのは呼気時である。
  • ×2. 外肋間筋は横隔膜と並ぶ安静吸気の主動作筋で、収縮して肋骨を挙上し胸郭を広げる。弛緩するというのは誤りである。
  • ×3. 胸腔内圧は安静時でも陰圧であり、吸気時にはさらに陰圧が強まる。陽圧にはならない。
  • ×4. 安静吸気の主動作筋は横隔膜である。腹横筋は努力性呼気で腹腔内圧を高める呼気補助筋。
  • 5. ○ 上部胸郭は胸骨とともに前上方へ動くポンプハンドル運動によって拡張する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問72)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問73一般
正答5

基本的立位姿勢を矢状面から観察した場合、重心線が通るのはどこか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

基本的立位姿勢を矢状面からみた重心線は、乳様突起→肩峰→大転子→膝関節前部(膝蓋骨後方)→外果の前方(約2〜3cm前方)を通る。足関節では関節軸のやや前方を通るため、下腿三頭筋が持続的に働いて前方への倒れを制動している。

  • ×1. 重心線が通るのは後頭隆起ではなく乳様突起(外耳孔のやや後方)の高さである。
  • ×2. 肩では烏口突起ではなく肩峰を重心線が通る。烏口突起は肩峰より前内側に位置する。
  • ×3. 重心線は大転子のほぼ中央(股関節軸のやや後方)を通る。大転子前方というのは誤り。
  • ×4. 膝では膝蓋骨の後方、すなわち膝関節軸のやや前方を通る。膝蓋骨前方ではない。
  • 5. ○ 足部では外果の前方(およそ2〜3cm前方)を通り、足関節軸より前方に位置する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問73)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問74一般
正答5

運動学習の効率で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動学習では、練習課題が実際に習得したい基準課題に類似しているほど学習の転移が起こりやすく効率がよい。覚醒度は高すぎても低すぎても成績が落ちる逆U字関係にあり、フィードバックの過多は依存を招く。多様練習は基本が身についた学習後期に有効である。

  • ×1. 覚醒度と遂行成績は逆U字の関係(Yerkes-Dodsonの法則)にあり、中等度の覚醒度が最適である。
  • ×2. フィードバックが多すぎると外的情報に依存し、自身の誤差検出能力が育ちにくくなる。
  • ×3. 難度が低すぎると認知的な努力が生じず学習効果は乏しい。適度な難度の課題が望ましい。
  • ×4. 学習初期は条件を一定にする恒常練習が有効で、多様練習は応用力を高める学習後期に適する。
  • 5. ○ 練習課題が基準課題に類似しているほど学習の転移が大きく、学習効率が高まる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問74)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問75一般
正答3

病因のうち化学的要因はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

病因は物理的要因(熱・寒冷・圧力・電気・放射線・紫外線など)、化学的要因(薬物・毒物・アルコール・タバコなど)、生物学的要因(病原微生物)などに分類される。喫煙はニコチンやタール等の化学物質による障害であり、化学的要因に当たる。

  • ×1. 熱(高温・低温)はエネルギーによる組織障害であり、熱傷や凍傷を生じる物理的要因である。
  • ×2. 圧力は機械的な力による障害で、褥瘡や圧挫症候群を生じる物理的要因に分類される。
  • 3. ○ 喫煙はニコチン・タール・一酸化炭素などの化学物質による障害であり、化学的要因である。
  • ×4. 紫外線は電磁波としてDNA損傷などを起こす。日光皮膚炎や皮膚癌の原因となる物理的要因。
  • ×5. 放射線も電離作用により細胞・組織を障害する物理的要因に分類される。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問75)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問76一般
正答1

疾患と病因の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Creutzfeldt-Jakob病は異常プリオン蛋白による伝達性(感染性)海綿状脳症で、急速進行性認知症とミオクローヌスを呈する。Parkinson病は神経変性、肝性脳症は代謝性、正常圧水頭症は髄液循環・吸収障害、多発性硬化症は自己免疫性の脱髄疾患である。

  • 1. ○ Creutzfeldt-Jakob病は異常プリオン蛋白による伝達性(感染性)疾患に位置づけられる。
  • ×2. Parkinson病は黒質のドパミン神経細胞が変性・脱落する神経変性疾患であり、脱髄ではない。
  • ×3. 肝性脳症は肝不全に伴う高アンモニア血症などによる代謝性の脳症で、神経変性ではない。
  • ×4. 正常圧水頭症は髄液の循環・吸収障害により脳室が拡大する病態で、血行障害が本態ではない。
  • ×5. 多発性硬化症は中枢神経の自己免疫性脱髄疾患であり、腫瘍性の疾患ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問76)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問77一般
正答2

頭部単純 CT で低吸収域として描出されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

頭部単純CTでは、X線吸収の高い新鮮血液・石灰化・骨は高吸収域(白)に、水分が多い組織や陳旧化した梗塞巣は低吸収域(黒)に描出される。脳梗塞は慢性期に壊死組織が吸収・嚢胞化して水分が増えるため、明瞭な低吸収域となる。

  • ×1. くも膜下出血では脳槽や脳溝に血液が広がり、急性期には高吸収域として描出される。
  • 2. ○ 脳梗塞慢性期は壊死組織が吸収され嚢胞化して水分が増えるため、低吸収域として描出される。
  • ×3. 脳出血急性期は凝血塊のX線吸収が高く、明瞭な高吸収域(白)として描出される。
  • ×4. 急性硬膜下血腫は頭蓋骨内面に沿う三日月状の高吸収域として描出されるのが典型である。
  • ×5. 脈絡叢の石灰化はカルシウムによりX線吸収が高く、高吸収域として描出される。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問77)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問78一般
正答3

良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

悪性腫瘍は被膜を欠いて周囲との境界が不明瞭で、浸潤性・破壊性に発育して転移をきたす。増殖速度が速く核分裂像が多く、細胞の分化度は低く異型性が強い。良性腫瘍は被膜を有して膨張性に発育し、分化度が高く転移しない点が対照的である。

  • ×1. 被膜を有し周囲組織と明瞭に境されるのは良性腫瘍の特徴である。悪性腫瘍は被膜を欠く。
  • ×2. 悪性腫瘍は増殖が速く発育速度は大きい。発育が緩徐なのは良性腫瘍の特徴である。
  • 3. ○ 悪性腫瘍は周囲組織へ浸潤性・破壊性に発育し転移をきたす。これが本質的な特徴である。
  • ×4. 悪性腫瘍は細胞の分化度が低く異型性が強い。分化度が高いのは良性腫瘍の特徴である。
  • ×5. 悪性腫瘍では細胞増殖が盛んで核分裂像が多く、異常分裂像もしばしばみられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問78)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問79一般
正答1

即時記憶と関連があるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

即時記憶は情報を提示された直後に干渉を挟まずに保持・再生する記憶で、数字の順唱(digit span)が代表的な検査である。数分後の遅延再生や昨夜の夕食は近時記憶、結婚年齢や過去の社会的事件の想起は遠隔記憶に相当する。

  • 1. ○ 数唱(順唱)は提示直後に干渉なく再生させる課題であり、即時記憶の代表的な検査である。
  • ×2. 以前の社会的な事件の想起は、長期にわたり保持された遠隔記憶を調べる課題である。
  • ×3. 結婚した年齢の想起は数十年前の個人的な出来事であり、遠隔記憶に相当する。
  • ×4. 昨夜の夕食の想起は数時間から1日前の出来事であり、近時記憶に相当する。
  • ×5. 3分後の遅延再生は間に干渉課題を挟むため、即時記憶ではなく近時記憶の検査である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問79)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問80一般
正答4

我が国の自殺死亡率において年齢階級別で最も高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

厚生労働省・警察庁の自殺統計では、年齢階級別の自殺死亡率(人口10万対)は50歳代が最も高い。令和3年は50歳代21.3で最も高く、次いで20歳代20.7、40歳代20.1、30歳代18.7、60歳代17.3の順であった。

  • ×1. 20歳代は令和3年で20.7と50歳代に次いで高いが、最も高い年齢階級ではない。
  • ×2. 30歳代は令和3年で18.7であり、選択肢に挙げられた階級の中では低い部類である。
  • ×3. 40歳代は令和3年で20.1で、20歳代よりやや低く50歳代には及ばない。
  • 4. ○ 50歳代が21.3で最も高い。働き盛り世代の経済・生活問題や健康問題が背景にある。
  • ×5. 60歳代は令和3年で17.3であり、選択肢に挙げられた5階級の中で最も低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問80)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問81一般
正答3

Erikson の発達段階で成人前期に獲得すべき課題はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Eriksonの心理社会的発達理論では各段階に固有の課題がある。成人前期(前成人期)の課題は「親密性 対 孤立」であり、他者と深く相互的な関係を結ぶことが獲得すべき課題とされる。

  • ×1. 勤勉性は学童期の課題で、劣等感と対をなす。学習や作業をやり遂げる感覚を指し、成人前期ではない。
  • ×2. 自律性は幼児期前期の課題で、恥・疑惑と対をなす。排泄の自立など自分で行う感覚の獲得を指す。
  • 3. 親密性が成人前期の課題。孤立と対をなし、恋愛や友情など他者と深く関わる関係の確立を意味する。
  • ×4. 生殖性(世代性)は成人期(壮年期)の課題で、停滞と対をなす。次世代の育成や後進の指導を指す。
  • ×5. 統合性(自我統合)は老年期の課題で、絶望と対をなす。自らの人生を受け入れまとめ上げることを指す。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問81)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問82一般
正答5

脳卒中患者の歩行自立と関連が最も少ないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脳卒中後の歩行自立には、下肢の運動麻痺や深部感覚に加え、注意機能や半側空間無視といった高次脳機能が関与する。失語症は言語の障害であり、歩行動作の遂行そのものへの直接の影響は最も少ない。

  • ×1. 半側空間無視があると無視側の障害物を見落とし、進行方向が偏るため歩行自立を妨げやすい。
  • ×2. 両側性片麻痺では左右の下肢とも支持性と振り出しが低下し、歩行の自立は大きく妨げられる。
  • ×3. 深部覚障害では下肢の位置や荷重が把握できず立脚が不安定となり、視覚代償が必要で自立を妨げる。
  • ×4. 注意障害では周囲の状況や二重課題への対応が困難となり、転倒リスクが高まり歩行自立を妨げる。
  • 5. 失語症は言語の理解・表出の障害であり、歩行動作の遂行能力自体には直接関与しにくく、関連は最も少ない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問82)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問83一般2つ選べ
正答3・4

頸髄損傷完全麻痺(第6頸髄節まで機能残存)の上肢機能で可能なのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

第6頸髄節まで機能残存では、C5レベルの三角筋・上腕二頭筋に加えC6支配の長・短橈側手根伸筋が働く。手関節背屈による腱固定作用(テノデーシスアクション)で把持が可能となる。手内在筋(C8〜T1)は働かない。

  • ×1. 小指外転筋はC8〜T1支配の手内在筋であり、C6残存では機能せず小指の外転はできない。
  • ×2. 母指内転筋はC8〜T1支配の手内在筋であり、C6残存では機能せず母指の内転はできない。
  • 3. 長・短橈側手根伸筋はC6支配で機能するため手関節背屈が可能となり、テノデーシスによる把持の基礎となる。
  • 4. 上腕二頭筋・腕橈骨筋はC5〜C6支配であり、C6残存では肘関節屈曲は十分に可能である。
  • ×5. 中指DIP関節を屈曲する深指屈筋はC8支配であり、C6残存では働かない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問83)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問84一般
正答4

痙縮が出現し得るのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

痙縮は錐体路(上位運動ニューロン)障害で生じる速度依存性の筋緊張亢進である。多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患で錐体路が障害されうるため痙縮が出現する。他の4疾患は筋自体または末梢神経の障害であり、上位運動ニューロン徴候としての痙縮は生じない。

  • ×1. 筋強直性ジストロフィーは筋原性疾患で、みられるのは把握後の弛緩が遅れるミオトニアであり痙縮ではない。
  • ×2. Guillain-Barré症候群は末梢神経の脱髄で、弛緩性麻痺と腱反射消失を示し痙縮は生じない。
  • ×3. 多発性筋炎は骨格筋の炎症性疾患で近位筋の筋力低下をきたすが、筋緊張の亢進は生じない。
  • 4. 多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患で、錐体路病巣により痙縮・腱反射亢進・Babinski徴候がみられる。
  • ×5. 腕神経叢麻痺は末梢の神経叢損傷で、支配領域の弛緩性麻痺と感覚障害を生じ痙縮は伴わない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問84)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問85一般
正答5

Ⅱ型呼吸不全では正常で、Ⅰ型呼吸不全で増加するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Ⅰ型呼吸不全はPaO2低下のみでPaCO2は正常、Ⅱ型はPaCO2が45Torrを超えて上昇する。Ⅱ型の主因である肺胞低換気ではガス交換能自体は保たれA-aDO2は正常だが、Ⅰ型の換気血流不均等やシャントではA-aDO2が増加する。

  • ×1. 1秒率は閉塞性換気障害の指標。Ⅱ型の代表であるCOPDでこそ低下し、Ⅰ型で増加する指標ではない。
  • ×2. 肺活量は拘束性換気障害で低下する量的指標であり、Ⅰ型呼吸不全で増加するものではない。
  • ×3. 動脈血酸素分圧はⅠ型・Ⅱ型いずれも60Torr以下に低下することが呼吸不全の定義であり、増加しない。
  • ×4. 動脈血二酸化炭素分圧はⅡ型で45Torrを超えて増加し、Ⅰ型では正常であり、設問とは逆の関係になる。
  • 5. 肺胞気−動脈血酸素分圧較差は、肺胞低換気によるⅡ型では正常だが、換気血流不均等やシャントによるⅠ型では増加する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問85)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問86一般2つ選べ
正答3・5

遠城寺式乳幼児分析的発達検査において、生後12か月以前に観察されるのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

遠城寺式では6領域を月齢の目安で評価する。人見知りとコップを自分で持って飲む行動はいずれも1歳前(おおむね9〜11か月頃)に出現する。走る・3語言える・積み木を二つ重ねるはいずれも1歳を過ぎてからの項目である。

  • ×1. 走るのは1歳を過ぎてから獲得される移動運動で、生後12か月以前には観察されない。
  • ×2. 3語言えるのは発語の項目で1歳を過ぎた頃に達成され、12か月以前では通常みられない。
  • 3. 人見知りは対人関係の項目で、養育者と他者を区別できる1歳前(おおむね9〜11か月頃)に観察される。
  • ×4. 積み木を二つ重ねるのは手の運動の項目で、おおむね1歳2か月〜1歳4か月頃に可能となる。
  • 5. コップを自分で持って飲むのは基本的習慣の項目で、1歳前(おおむね10〜11か月頃)に観察される。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問86)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問87一般
正答3

ICF における「参加」の評価に最も関連する情報はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ICFの「参加」は生活・人生場面への関わりを指し、就労・就学・地域活動などが該当する。選択肢のうち職業に就くことに直接つながる職業適性が最も関連が深い。

  • ×1. 教育歴は過去の経歴であり、背景因子(個人因子)として扱われる。現在の関わりを示す参加そのものではない。
  • ×2. 住環境は環境因子に分類される。参加を促進・阻害する条件ではあるが、参加の評価情報そのものではない。
  • 3. 職業適性は就労という生活・人生場面への関わりに直結し、参加の評価に最も関連する情報である。
  • ×4. 認知機能は心身機能に分類され、参加を支える要素ではあるが参加そのものの評価情報ではない。
  • ×5. セルフケア能力は日常の課題遂行であり「活動」に分類される。社会参加の水準を示すものではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問87)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問88一般
正答4

関節リウマチで起こりにくいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節リウマチでは滑膜炎による関節破壊と靱帯・腱バランスの破綻から特徴的な変形が生じる。フォーク状変形はColles骨折(橈骨遠位端骨折)の外観を表す用語で、関節リウマチの変形ではない。

  • ×1. オペラグラス変形はムチランス型で骨吸収により指が短縮し皮膚がたるむ変形で、関節リウマチで起こりうる。
  • ×2. 尺側偏位はMP関節で手指が尺側に偏る関節リウマチの代表的変形で、手指機能を大きく損なう。
  • ×3. スワンネック変形はPIP過伸展・DIP屈曲を示す関節リウマチの典型的な手指変形である。
  • 4. フォーク状変形はColles骨折でみられる手関節部の外観を指す用語で、関節リウマチでは起こりにくい。
  • ×5. ボタン穴変形はPIP屈曲・DIP過伸展を示し、中央索の障害により関節リウマチで生じる典型的変形である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問88)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問89一般2つ選べ
正答3・4

CRPS type Ⅰに分類されるのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

CRPSは明らかな神経損傷を伴わないものをtypeⅠ(旧称 反射性交感神経性ジストロフィー)、主要神経の損傷を伴うものをtypeⅡ(旧称 カウザルギー)とする。肩手症候群とSudeck骨萎縮は神経損傷を伴わない病態でtypeⅠに含まれる。

  • ×1. 幻肢痛は切断後に失われた四肢に感じる痛みで、CRPSの分類には含まれない別の病態である。
  • ×2. 視床痛は視床病変による中枢性疼痛であり、末梢の病態であるCRPSには分類されない。
  • 3. 肩手症候群は脳卒中後などに肩と手の疼痛・腫脹・可動域制限を生じ、神経損傷を伴わないためtypeⅠに分類される。
  • 4. Sudeck骨萎縮は外傷後の疼痛と斑状の骨萎縮を示す病態で、神経損傷を伴わずtypeⅠに分類される。
  • ×5. 帯状疱疹後神経痛は水痘・帯状疱疹ウイルスによる神経障害性疼痛であり、CRPSには分類されない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問89)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問90一般
正答3

脳梗塞で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

心房細動では左房内に血栓が形成され、これが遊離して脳動脈を閉塞すると心原性脳塞栓症を起こす。脳梗塞では病型に応じて抗血小板薬と抗凝固薬を使い分ける点も重要である。

  • ×1. 脳動脈瘤は破裂するとくも膜下出血の原因となる病変であり、脳梗塞に合併が多いわけではない。
  • ×2. わが国の死因第1位は悪性新生物で、脳血管疾患は近年第4位である。脳梗塞単独ではさらに下位となる。
  • 3. 心房細動により左房内にできた血栓が飛び、脳動脈を閉塞して心原性脳塞栓症を起こす。代表的な原因である。
  • ×4. くも膜下出血の急性期死亡率は脳梗塞より高い。脳梗塞のほうが高いとする記述は誤りである。
  • ×5. 心原性脳塞栓症では原則として抗凝固薬を用いる。原因を問わず抗血小板薬とするのは誤りである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問90)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問91一般
正答1

手根管症候群の典型的な所見として正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

手根管症候群は手根管内で正中神経が絞扼される疾患で、母指球筋(短母指外転筋など)の萎縮により母指の対立が困難となる猿手を呈する。感覚障害は母指から環指橈側にみられる。

  • 1. 母指球筋の萎縮で手掌が平坦化し母指の対立が困難となる猿手は、手根管症候群の典型的所見である。
  • ×2. 骨間筋は尺骨神経支配であり、その萎縮(鷲手)は肘部管症候群など尺骨神経麻痺でみられる。
  • ×3. 前腕回内時に増強する疼痛は円回内筋症候群を示唆する所見で、手根管症候群の典型ではない。
  • ×4. Froment徴候は母指内転筋(尺骨神経支配)の麻痺を示す所見で、尺骨神経麻痺の検査である。
  • ×5. 環指尺側から小指の感覚障害は尺骨神経領域。手根管症候群では母指〜環指橈側に感覚障害が出る。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問91)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問92一般
正答5

血管疾患と関連因子の組合せで誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

結節性多発動脈炎は中小動脈の壊死性血管炎で、B型肝炎ウイルス感染との関連が知られる自己免疫性疾患である。糖尿病は動脈硬化の危険因子ではあるが、結節性多発動脈炎の関連因子ではない。

  • ×1. Buerger病(閉塞性血栓血管炎)は喫煙との関連が極めて強く、禁煙が治療の基本となる。組合せは正しい。
  • ×2. 妊娠では循環血液量増加と子宮による静脈圧迫で下肢静脈瘤が生じやすい。組合せは正しい。
  • ×3. 大動脈解離・解離性大動脈瘤の背景には高血圧とアテローム硬化があり、組合せは正しい。
  • ×4. 長期臥床は静脈血流のうっ滞を招き深部静脈血栓症の主要な危険因子である。組合せは正しい。
  • 5. 結節性多発動脈炎はB型肝炎ウイルスなどと関連する壊死性血管炎であり、糖尿病との組合せは誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問92)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問93一般
正答2

腎疾患と原因の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

わが国の透析導入原因の第1位は糖尿病性腎症であり、糖尿病は慢性腎不全の代表的な原因である。急性腎不全は、腎前性が腎血流低下、腎後性が尿路の閉塞によることを整理して覚えたい。

  • ×1. 腎硬化症の原因は主に高血圧による腎細動脈の硬化であり、尿路結石ではないため誤り。
  • 2. 糖尿病性腎症は透析導入原因の第1位で、慢性腎不全の代表的原因である。組合せは正しい。
  • ×3. 急性腎盂腎炎は大腸菌などの上行性の細菌感染で起こる。動脈硬化が原因ではないため誤り。
  • ×4. 腎後性急性腎不全の原因は前立腺肥大や結石などの尿路閉塞である。心不全との組合せは誤り。
  • ×5. 腎前性急性腎不全の原因は心不全や脱水による腎血流低下である。前立腺肥大との組合せは誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問93)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問94一般
正答3

気管支喘息の治療薬はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

気管支喘息の本態は気道の慢性炎症であり、長期管理の中心は吸入ステロイド薬である。発作時には全身性ステロイドも用いられる。

  • ×1. β遮断薬は気管支平滑筋のβ2受容体を遮断して気道を収縮させるため、喘息では原則として避ける。
  • ×2. アスピリンなどのNSAIDsはアスピリン喘息(NSAIDs過敏喘息)で発作を誘発しうるため治療薬ではない。
  • 3. ステロイドは気道の慢性炎症を抑え、吸入薬が長期管理の中心。発作時は全身投与も行われる。
  • ×4. フロセミドはループ利尿薬で、心不全や浮腫に用いる。気管支喘息の治療薬ではない。
  • ×5. マクロライド系抗菌薬はびまん性汎細気管支炎などで少量長期投与されるが、喘息の標準治療薬ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問94)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問95一般
正答4

大動脈解離の続発症で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

大動脈解離では解離が分枝血管に及ぶことで各臓器の虚血を生じ、上行大動脈に及べば心嚢内破裂や大動脈弁閉鎖不全を起こす。三尖弁は右心系の弁で大動脈とは連続せず、続発症とはならない。

  • ×1. 解離が腎動脈に及ぶと腎血流が途絶し、腎梗塞や急性腎不全を生じる。続発症として正しい。
  • ×2. 解離が腕頭動脈や総頸動脈に及ぶと脳血流が低下し脳梗塞を起こす。続発症として正しい。
  • ×3. 肋間動脈から分岐するAdamkiewicz動脈が閉塞すると脊髄虚血による対麻痺を生じる。正しい。
  • 4. 上行大動脈の解離で生じるのは大動脈弁閉鎖不全である。三尖弁は右心系の弁で続発症とはならない。
  • ×5. 上行大動脈の解離が心嚢内に破裂すると心タンポナーデを生じ、致死的となる。続発症として正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問95)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問96一般
正答4

全身性エリテマトーデスにみられにくいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

全身性エリテマトーデスでは中枢神経ループス(NPSLE)として頭痛・けいれん・精神病症状・気分障害などが多彩に出現する。音声チックはTourette症候群など別の病態でみられ、SLEの症状としては考えにくい。

  • ×1. 頭痛はNPSLEで最も高頻度にみられる症状の一つであり、SLEでよく経験される。
  • ×2. けいれん発作はNPSLEの代表的な神経症状で、SLEの診断基準にも含まれてきた。
  • ×3. 被害妄想などの精神病症状はNPSLEとして出現しうる。ステロイド治療に伴う精神症状もみられる。
  • 4. 音声チックはTourette症候群などのチック症でみられる症状で、SLEの症状としてはみられにくい。
  • ×5. 抑うつや躁状態など気分の変動はNPSLEの気分障害として比較的よくみられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問96)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問97一般
正答4

精神遅滞の発症と関連がない疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Wallenberg症候群は椎骨動脈や後下小脳動脈の閉塞による延髄外側の脳梗塞で、主に成人に生じ、嚥下障害や交代性感覚障害を呈する。発達期の知的障害とは関連がない。

  • ×1. Klinefelter症候群(47,XXY)では言語性の学習障害や軽度の知的障害を伴うことがあり、関連はある。
  • ×2. Prader-Willi症候群は筋緊張低下・過食・肥満とともに軽度〜中等度の知的障害を伴うことが多い。
  • ×3. Turner症候群では知能は正常範囲のことが多いが、視空間認知の学習障害や知的障害を伴う例があり無関係とはいえない。
  • 4. Wallenberg症候群は延髄外側の脳梗塞で成人に生じる病態であり、精神遅滞の発症とは関連がない。
  • ×5. West症候群(点頭てんかん)は乳児期に発症し、高率に精神運動発達遅滞を残すため関連が深い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問97)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問98一般
正答5

親しい人間関係を構築できず、奇異な考え方や風変わりな行動が継続してみられ、パーソナリティ障害を指摘された。最も考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調型パーソナリティ障害は、親密な関係を築けないことに加え、魔術的思考や奇異な信念・風変わりな行動・話し方を特徴とするA群のパーソナリティ障害であり、設問の記述に最も合致する。

  • ×1. 演技性パーソナリティ障害は過度に情緒的で注目を集めようとするB群で、奇異な考えや対人回避が特徴ではない。
  • ×2. 回避性パーソナリティ障害は否定的評価への過敏さから対人接触を避けるC群で、奇異な考えや行動は特徴でない。
  • ×3. 猜疑性〈妄想性〉パーソナリティ障害は他者への強い不信・猜疑が中心で、奇異な思考や風変わりな行動は主体でない。
  • ×4. シゾイド〈統合失調質〉パーソナリティ障害は孤立を好み感情表出が乏しいが、奇異な考えや行動は目立たない。
  • 5. 統合失調型パーソナリティ障害は、対人関係の障害に加え奇異な考え・風変わりな行動を示し、記述に最も合致する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問98)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問99一般
正答4

鉄欠乏性貧血の患者にみられやすい睡眠・覚醒障害はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)は、脳内ドパミン系の機能に関与する鉄の不足が病態に関わるとされ、鉄欠乏性貧血や透析患者に高頻度に合併する。鉄補充で改善することも多い。

  • ×1. 睡眠時遊行症はノンレム睡眠からの覚醒障害で小児に多く、鉄欠乏との関連は知られていない。
  • ×2. ナルコレプシーはオレキシン神経の脱落による過眠症で、鉄欠乏性貧血との関連はない。
  • ×3. 睡眠相前進症候群は入眠・覚醒が早まる概日リズム睡眠障害で、高齢者に多く鉄欠乏とは無関係。
  • 4. むずむず脚症候群は鉄欠乏が病態に関わり、鉄欠乏性貧血の患者に高頻度に合併する。
  • ×5. 閉塞性睡眠時無呼吸障害は上気道の閉塞によるもので、肥満などが危険因子。鉄欠乏との関連はない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問99)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問100一般
正答5

神経性無食欲症で生じやすいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

神経性無食欲症(神経性やせ症)では飢餓に対する代謝適応が働き、徐脈・低血圧・低体温を呈する。脂質代謝の変化により血清総コレステロールはむしろ高値を示すことが多い。

  • ×1. エネルギー消費を抑える適応と交感神経活動の低下により、頻脈ではなく徐脈がみられる。
  • ×2. 循環血液量の減少と交感神経活動の低下により、高血圧ではなく低血圧・起立性低血圧を生じやすい。
  • ×3. 摂取エネルギー不足により高血糖ではなく低血糖をきたしやすく、重症例では致死的となりうる。
  • ×4. 低栄養によりリンは低下傾向で、とくに再栄養(リフィーディング)時に低リン血症が問題となる。
  • 5. 低栄養にもかかわらず脂質代謝の変化により血清総コレステロールは高値を示すことが多い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問100)この問題だけのページ(解説・関連問題)

該当する問題がありません。

この解説をつくった職場で、働きませんか

この教材は、高松市のデイサービス3施設を運営する当社が職員の受験支援用に作成し、無償公開しているものです。就職活動中のPT・OT学生の方のカジュアル面談・新卒採用を受け付けています(合否発表前のご相談も歓迎/PT・OT 24万円〜・夜勤なし・17時退勤・年間休日108日)。

採用情報・カジュアル面談を見る →

国家試験に届かなかった方には、正社員として働きながら再挑戦する「国家試験リベンジ枠」があります(合格実績あり・先輩メンター制度・受験サポート)。

📊 採点結果
総得点 0/279実地 0/120未解答
総得点(基準 168点)0 / 279
実地問題(基準 43点)0 / 120
総得点基準:— 実地問題基準:— 全問入力で判定確定

第58回の公式合格基準(総得点168/279点以上かつ実地43/120点以上)に基づく参考判定です。実際の合否を保証するものではありません。