60歳の女性。右中大脳動脈閉塞による脳梗塞。左片麻痺や感覚障害は重度で、車椅子座位では頸部右回旋がみられる。また、食事時にはしばしば左側の見落としがみられる。机上での模写検査の結果を図に示す。結果の解釈として最も適切なのはどれか。
解説を読む(Network-Primer独自解説)
右中大脳動脈領域の脳梗塞で、頸部右回旋や食事での左側の見落としから左半側空間無視が疑われる。模写では左側が完全に脱落するとは限らず、公式正答と選択肢の内容から、図は左側の要素も部分的に描かれ、左方への探索が残っている結果と考えられる。
- ×1. 模写は見本を見ながら写す課題で記憶の保持を要さないため、この結果から記憶障害の有無は判断できない。
- ○2. ○。公式正答から、図は左側の対象も部分的に描かれた結果と考えられ、左方への探索が残存していると解釈できる。
- ×3. 模写課題そのものは指示に沿って実施できたと考えられ、この結果から理解力の低下を判断する根拠にはならない。
- ×4. 食事で左側の見落としがあり、左空間への選択的注意はむしろ障害されていると考えられる。
- ×5. 左方への探索が一部残っていると考えられ、左半側空間無視を「重度」と断定する根拠に乏しい。