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第58回 理学療法士国家試験 過去問・正答・解説

2023年2月19日実施・全200問

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午前全100問

AM問1実地2つ選べ
正答1・3

Daniels らの徒手筋力テストで股関節外転の段階3の測定をする際、図のような代償がみられた。代償動作を生じさせている筋はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

股関節外転の段階3は側臥位で行う。外転筋の力が不十分だと、股関節を屈曲・外旋させて腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)で下肢を引き上げる代償が起こる。公式正答と選択肢から、図はこの屈曲・外旋を伴う代償と考えられる。

  • 1. 腸腰筋を構成する股関節屈曲筋。外転が困難なとき、股関節を屈曲させて下肢を持ち上げる代償の原動力となる。
  • ×2. 大腿四頭筋の一部で膝関節伸展のみに働き、股関節の運動には関与しないため代償筋にはなり得ない。
  • 3. 大腰筋とともに腸腰筋をつくる股関節屈曲筋。屈曲・外旋を伴う代償動作の主体となる。
  • ×4. ハムストリングスの一つで股関節伸展と膝関節屈曲に働く。外転を屈曲にすり替える代償は生じない。
  • ×5. 半腱様筋と同じく股関節伸展・膝関節屈曲筋であり、下肢を屈曲位で引き上げる代償作用はない。
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AM問2実地
正答3

立位姿勢から膝関節を屈曲し、体幹を前傾させて静止した姿勢を図に示す。床反力ベクトルの作用線の向きが正しいのはどれか。ただし、矢印は力の向き、点線はその延長線を示す。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

静止した姿勢では身体に加速度が生じていないため、床反力は重力と大きさが等しく向きが逆、すなわち鉛直上向きとなり、その作用線は身体重心を通る。公式正答から、cが足圧中心から重心へ向かう鉛直上向きのベクトルと考えられる。

  • ×1. 公式正答はcであり、aは鉛直上向きで重心を通るという静止時の条件を満たさない向きと考えられる。
  • ×2. bも同様に、重心を通る鉛直上向きという条件を満たさない作用線と考えられ、正しくない。
  • 3. 足圧中心を起点として身体重心を通る鉛直上向きで、静止時に成り立つ床反力の条件を満たす。
  • ×4. dは体幹前傾に引きずられて前後に傾いた作用線と考えられ、静止時の鉛直上向きという条件に反する。
  • ×5. eも重心を通らない、あるいは鉛直でない作用線と考えられ、静止姿勢の力の釣り合いを満たさない。
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AM問3実地
正答5

82歳の女性。高血圧と糖尿病の治療を長期にわたり行っている。徐々に歩行障害がみられるようになり、転倒することが多くなった。頭部 MRI の FLAIR 像(別冊No.1)を別に示す。画像所見で考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

高血圧と糖尿病を長年治療している高齢者に、緩徐に進行する歩行障害と易転倒性がみられている。公式正答から、FLAIR像では穿通枝領域に多発する高信号病巣と白質病変が描出されていると考えられる。

  • ×1. 視床出血は急性発症の片麻痺や感覚障害を呈し、慢性期は限局した嚢胞性変化を示す。緩徐進行の経過と合わない。
  • ×2. 硬膜下血腫は頭蓋骨内板に沿った三日月形の貯留として描出され、穿通枝領域に多発する病巣とは異なる。
  • ×3. くも膜下出血は突然の激しい頭痛で発症し、脳槽・脳溝に沿った出血を示す。数か月単位の歩行障害の説明にならない。
  • ×4. 歩行障害という症状は合致するが、脳室拡大やDESHなどの水頭症所見が必要であり、公式正答は多発性脳梗塞である。
  • 5. 高血圧・糖尿病を背景に穿通枝のラクナ梗塞が多発すると、小刻み歩行や易転倒性を来す。本例の経過に合致する。
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AM問4実地2つ選べ
正答3・5

NICU に入院中の低出生体重児。在胎週数30週。腹臥位での姿勢を図に示す。この児に対するポジショニングとして適切な肢位はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

在胎30週の早期産児は子宮内の屈曲・正中位を保てず、伸展・外転位に崩れやすい。ポジショニングでは屈曲位と正中指向を促し、四肢を体幹に近づけて包み込む。公式正答から、図は伸展・外転優位の姿勢と考えられる。

  • ×1. 頭部は軽度屈曲・正中位に保つ。伸展位は気道の確保を妨げ、伸展パターンや姿勢の非対称を助長する。
  • ×2. 丸みのある屈曲位を促すのが原則で、体幹伸展位は反り返りを強めるため適切な肢位ではない。
  • 3. 肩甲帯を前方突出させると上肢が正中に近づき、手を口や体幹へ運ぶ動きを引き出せるため適切である。
  • ×4. 肩関節外転位は上肢を体幹から遠ざけ正中指向を妨げる。内転・前方位に保つほうが望ましい。
  • 5. 股関節を過度な外転(蛙肢位)にせず内外転中間位に保つことで、外転・外旋位の固定や変形を防げる。
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AM問5実地
正答3

66歳の男性。左下腿切断。30年前からの2型糖尿病で左下肢の閉塞性動脈硬化症のため切断し、下腿義足を製作した。この下腿義足ソケットの種類はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

糖尿病と閉塞性動脈硬化症による切断では、断端の血行と皮膚が脆弱で局所への圧集中を避ける必要がある。公式正答から、ライナーを併用し断端全表面で荷重を受けるTSB式ソケットと考えられる。

  • ×1. 膝蓋腱支持を基本に大腿骨顆部で側方支持と懸垂を行う方式。荷重部位が限られ、血行障害のある断端には不利である。
  • ×2. 膝蓋腱を主な荷重部位とし耐圧部と免荷部を作り分ける方式で、局所の圧が高く脆弱な断端には適さない。
  • 3. 断端の全表面で荷重を分散する全面接触・全面荷重型。ライナー併用で圧を均等化でき、血行障害例に適する。
  • ×4. 断端を陰圧で保持する懸垂方式で主に大腿義足に用いられ、下腿義足ソケットの分類としては該当しない。
  • ×5. 大腿コルセットと側方支柱で荷重を分担する旧来型で、現在の適応は限られ、本例で選択されるものではない。
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AM問6実地
正答2

A から照射される極超短波の強度は B の何 % か。ただし、cos 30°= 0.866とする。なお、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

極超短波の強度は照射距離の2乗に反比例し、照射面に斜めに当たる場合は入射角の余弦に比例する。公式正答21.7%は0.866÷2の2乗=0.2165と一致するため、図はAが距離2倍かつ30°傾いた条件と考えられる。

  • ×1. 0.866を8で割った値に相当し、距離による減衰を過大に見積もった場合の数値で計算と合わない。
  • 2. cos30°×(1/2)の2乗=0.2165となり、小数点以下第2位を四捨五入して21.7%となる。
  • ×3. 0.866÷2の値で、距離による減衰を2乗ではなく1乗として計算した誤りである。
  • ×4. cos30°のみを掛けた値で、距離の違いによる減衰をまったく考慮していない。
  • ×5. cos30°に2を掛けた値で、距離が遠い側と近い側を取り違えた場合に得られる数値である。
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AM問7実地
正答3

両眼を強く閉眼するよう指示したところ、左側の兎眼が認められた。同じ脳神経の障害で生じる症状はどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。強く閉眼できず眼が閉じきらない兎眼は、顔面神経(第Ⅶ脳神経)の末梢性麻痺で生じる。したがって同側の口角下垂、鼻唇溝の消失、前額のしわ寄せ不能など顔面表情筋の麻痺を示す図を選ぶ。舌前3分の2の味覚障害、聴覚過敏、涙液分泌低下も同じ神経の症状である。

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AM問8実地
正答1

53歳の女性。自転車走行中に転倒受傷し、鎖骨骨幹部骨折に対して観血的整復固定術が施行された。術後のエックス線写真(別冊No.2)を別に示す。術後翌日の患側の理学療法で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

鎖骨骨幹部骨折の観血的整復固定術後は内固定により早期からの管理が可能で、術翌日は浮腫と拘縮の予防を目的に手指・手関節・肘の自動運動から開始する。肩関節は疼痛と固定性を確認しながら段階的に進める。

  • 1. 手指の自動運動は骨折部に負荷をかけずに浮腫や拘縮を予防できるため、術翌日から行う運動として適切である。
  • ×2. 超音波は体内金属上への照射自体は禁忌ではないが、術直後の創部や急性炎症のある患部への適用は避けるため、術翌日には行わない。
  • ×3. 肩関節挙上の等張性運動は鎖骨に大きな力を加え、固定部の破綻や疼痛増強を招くため術翌日には行わない。
  • ×4. 内固定術後は全身安静とせず、離床と非患部の運動を早期から進めることで廃用の予防を図る。
  • ×5. 術翌日に他動での肩可動域練習を優先するのは適切でなく、疼痛と固定性を確認しつつ愛護的な範囲から段階的に開始する。
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AM問9実地
正答4

55歳の女性。趣味でジョギングを行っている。変形性膝関節症に対して手術療法が行われた。術後のエックス線写真(別冊No.3)を別に示す。術後の理学療法で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

55歳でジョギングへの復帰を望む変形性膝関節症では高位脛骨骨切り術が選択されることが多い。公式正答と選択肢から、画像はプレート固定された骨切り術後と考えられ、術後早期からの筋力増強と可動域練習が基本となる。

  • ×1. 抜釘を待たずにスポーツ復帰は可能で、骨癒合の状態と筋力・可動域の回復をみて時期を判断する。
  • ×2. 骨癒合まで完全免荷を続けるのではなく、固定性に応じて術後早期から段階的に荷重を進める。
  • ×3. 外側が高い楔状足底挿板は保存療法で内側の負荷を減らす目的で用いる。骨切りでアライメントを矯正した術後には要さない。
  • 4. 大腿四頭筋の筋力低下は術後早期から進行するため、術直後から等尺性収縮などの筋力増強運動を開始する。
  • ×5. 2週間の安静は拘縮を招く。可動域練習は疼痛と固定性に応じて術後早期から開始するのが原則である。
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AM問10実地
正答3

60歳の女性。図のような状態で右中指の使いづらさを訴え受診した。自動関節可動域角度は、DIP 屈曲45°、伸展30°、PIP 屈曲90°、伸展−45°、MP 屈曲80°、伸展0 °であった。この指の変形はどれか。

あなたの解答
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PIPが伸展−45°と屈曲位のまま、DIPが伸展30°と過伸展している。この組合せはボタン穴変形に一致し、中央索の断裂により側索が掌側へ滑ることでPIP屈曲・DIP過伸展が生じる。

  • ×1. Z変形は母指のMP屈曲・IP過伸展を指す変形で、中指のPIP・DIPに生じた本例の所見とは異なる。
  • ×2. 鉤爪変形は尺骨神経麻痺などでMP過伸展とPIP・DIP屈曲を呈する。本例はMP伸展0°でDIPも過伸展であり合わない。
  • 3. 中央索の損傷でPIP屈曲・DIP過伸展を呈する変形で、本例の自動可動域の測定値に合致する。
  • ×4. Krukenbergは前腕切断端を二指状に形成する手術の名称であり、指の変形を表す用語ではない。
  • ×5. スワンネック変形はPIP過伸展・DIP屈曲を示す。本例のPIP屈曲位・DIP過伸展とは正反対である。
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AM問11実地
正答4

頸髄損傷者の起き上がり動作を図に示す。Zancolli の四肢麻痺上肢機能分類における最も上位の機能残存レベルはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

起き上がりは上腕三頭筋がなくても、肩の外旋や前腕の回内、体幹の反動を利用して可能である。上腕三頭筋を欠くC6BIIが遂行できる最も上位のレベルで、公式正答から図はこの方法による起き上がりと考えられる。

  • ×1. 腕橈骨筋を欠き肘屈曲のみが可能なレベルで、手関節伸展も使えず上肢での支持ができないため起き上がりは困難。
  • ×2. 腕橈骨筋は働くが手関節伸展が得られず、上肢で体重を支えて体幹を起こすことは難しい。
  • ×3. 手関節伸展力が弱く、上肢での支持やテノデーシスが不十分で、起き上がり動作の遂行は困難である。
  • 4. 手関節伸展が強く円回内筋も働くレベル。上腕三頭筋がなくても反動を用いて起き上がれる最も上位のレベルである。
  • ×5. 上腕三頭筋に加え指伸展も働き起き上がりは可能だが、C6BIIより下位のレベルであり最も上位ではない。
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AM問12実地
正答2

5歳6か月の男児。脳性麻痺。歩行補助具を用いず屋外歩行が可能であるが、階段昇降時は手すりを必要とする。GMFCS のレベルはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

GMFCSの4歳から6歳の区分では、レベルIは手すりを使わずに階段を昇降でき、レベルIIは手すりを使って階段を昇降する。本例は補助具なしで屋外歩行ができるが階段に手すりを要するため、レベルIIに該当する。

  • ×1. 手すりを使わずに階段を昇降でき、走る・跳ぶなども可能な段階。手すりを必要とする本例は当てはまらない。
  • 2. 手すりを使って階段を昇降し、平地歩行は自立するが不整地や人混みでは制限がある段階で、本例に一致する。
  • ×3. 杖や歩行器など手で操作する移動器具を用いて歩く段階であり、補助具なしで屋外歩行できる本例とは異なる。
  • ×4. 自力での歩行は困難で、電動車椅子や介助による移動が中心となる段階である。
  • ×5. 手動車椅子で移送され、抗重力位での頭部・体幹の保持も著しく制限される最重度の段階である。
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AM問13実地
正答3

80歳の男性。両膝痛のため、自宅内で自走用標準型車椅子を使用することとなったが、廊下幅が狭く、方向転換ができないと相談があった。現在使用している車椅子で180度方向転換が可能となる最小の廊下幅は何cmか。ただし、使用する車椅子は全幅70cm、全長120cm とする。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

その場で180度向きを変えるには、車椅子の外形が回転して描く円が廊下に収まる必要がある。その直径は全長と全幅の対角線に相当し、√(120²+70²)≒138.9cmとなるため、選択肢では140cmが最小の廊下幅となる。

  • ×1. 全幅70cmの通行はできるが、回転に必要な対角線約139cmに満たず、その場での180度方向転換はできない。
  • ×2. 全長と同じ120cmでは対角線約139cmを下回り、回転の途中で車椅子の四隅が壁に当たってしまう。
  • 3. 対角線約138.9cmを上回る最小の選択肢であり、その場での180度方向転換が可能となる廊下幅である。
  • ×4. 回転は十分可能だが必要量を大きく超えており、設問が求める最小の廊下幅ではない。
  • ×5. 余裕はあるが最小値ではなく、必要な約139cmに対して過大な幅である。
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AM問14実地
正答1

42歳の女性。3か月前に手足がしびれるようになり、1か月前から手足の脱力を自覚した。神経内科を受診し慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーと診断され、ステロイド療法が開始された。筋電図検査所見として正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーは末梢神経の脱髄が主体で、神経伝導検査では伝導速度の低下、遠位潜時の延長、伝導ブロックがみられる。針筋電図では神経原性変化を示す。

  • 1. 髄鞘の障害で跳躍伝導が妨げられ、運動・感覚神経の伝導速度が低下する。脱髄性ニューロパチーの中核所見である。
  • ×2. 近位部を含む脱髄によりF波は潜時延長や出現率低下、消失を示す。潜時が短縮することはない。
  • ×3. 低振幅・短持続の運動単位電位は筋原性変化を示す所見。本疾患では高振幅・長持続の神経原性変化がみられる。
  • ×4. 反復刺激でのwaningは重症筋無力症などシナプス後膜の障害でみられる所見で、脱髄性ニューロパチーの所見ではない。
  • ×5. waxing(漸増反応)はLambert-Eaton筋無力症候群などシナプス前膜の障害でみられる所見である。
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AM問15実地
正答5

67歳の男性。Parkinson 病。発症後5年経過。Hoehn & Yahr の重症度分類ステージⅢ。四肢に中等度の筋強剛を認めるが、筋力や関節可動域に明らかな問題はない。歩行場面では、開始後しばらくして小刻み歩行で小走りとなり、会話しながらだとそれが顕著となる。腰掛けるために椅子に近づくと、すくみ足がみられる。この患者の歩行障害への対応で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

すくみ足や小刻み歩行には外的な手がかり(キュー)が有効で、メトロノームなど一定リズムの聴覚刺激は歩行リズムと歩幅を安定させる。逆に二重課題や狭い環境はすくみを増悪させる。

  • ×1. 狭い場所や方向転換はすくみ足を誘発しやすく、症状を悪化させるため対応として適切でない。
  • ×2. 継ぎ足歩行は支持基底面を狭め、姿勢反射障害のあるステージIIIの本例では転倒の危険が高い。
  • ×3. 長下肢装具は麻痺による支持性低下に用いる。筋力や関節可動域に問題のない本例には適応がない。
  • ×4. 会話をしながらだと症状が顕著になるとあるとおり、認知課題の追加は二重課題干渉により歩行を悪化させる。
  • 5. 一定リズムの聴覚刺激は外的手がかりとして働き、小刻み歩行やすくみ足を軽減する。本例に適した対応である。
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AM問16実地
正答4

80歳の女性。左片麻痺。夫と自宅で2人暮らし。ベッドから車椅子への移乗は夫に手を添えてもらう程度で可能だが、車椅子からベッドへの移乗では立ち上がる際に腰を引き上げてもらう。FIM の移乗動作は何点か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

FIMの移乗は複数の場面で介助量が異なる場合、最も介助量の多い場面で採点する。手を添える程度は最小介助で4点、腰を引き上げてもらう場面は中等度介助にあたるため、低い方の3点を採用する。

  • ×1. 6点は補助具を用いるが人の手を借りない修正自立。本例は接触介助を受けており該当しない。
  • ×2. 5点は監視・準備・指示のみで身体接触を伴わない場合を指す。本例は実際に身体を支えられている。
  • ×3. 4点は最小介助で患者が75%以上を行う場合。手を添える場面のみなら該当するが、より介助量の多い場面があるため採用しない。
  • 4. 腰を引き上げる介助は患者の遂行が50〜75%の中等度介助にあたり3点。低い方を採るため移乗は3点となる。
  • ×5. 2点は最大介助で患者の遂行が25〜50%の場合。立ち上がりを一部介助される本例よりも介助量が多い。
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AM問17実地
正答4

75歳の男性。2型糖尿病でインスリン療法中。腎症、高血圧症および増殖前網膜症を合併しており、週3回血液透析と理学療法のため外来通院している。運動療法で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

インスリン療法中の患者は運動により低血糖を起こしやすく、倦怠感・冷汗・動悸・手指振戦などが初期症状となる。血液透析と増殖前網膜症の合併があり、水分管理や眼底への配慮も必要である。

  • ×1. 透析日の運動は禁忌ではなく、体調や透析前後の状態を確認して実施する。透析中の運動療法も行われている。
  • ×2. HbA1cは過去1〜2か月の血糖管理を表す指標であり、運動強度は運動負荷試験の結果や自覚的運動強度で決める。
  • ×3. 血液透析中の患者は水分制限が必要で、口渇が消えるまで飲水させると体液量過剰や心負荷を招く。
  • 4. 倦怠感はインスリン使用下の低血糖の初期症状でありうるため、血糖測定などで確認し補食を検討する。
  • ×5. 2型糖尿病の運動療法の主目的はインスリン抵抗性の改善であり、インスリン分泌能そのものの改善ではない。
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AM問18実地
正答4

78歳の男性。COPD によるⅡ型呼吸不全。安静時および運動時に1L/分の在宅酸素療法を導入している。理学療法士による患者指導として正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

COPDのII型呼吸不全では、体調や呼吸器症状を日誌に記録するセルフモニタリングを行い、増悪の早期発見と活動量の調整に活かす指導が基本となる。酸素流量の自己判断での増量は避ける。

  • ×1. 上肢挙上の反復は呼吸補助筋の働きを妨げて呼吸困難を強める。動作を分割し休息を挟む工夫を指導する。
  • ×2. 口すぼめ呼吸は呼気時間を延長して末梢気道の虚脱を防ぐ手技であり、吸気時間の延長が目的ではない。
  • ×3. II型呼吸不全では安易な酸素増量がCO2ナルコーシスを招く危険があり、流量は医師の指示を守るよう指導する。
  • 4. 日誌への記録は症状の変化や増悪の早期発見に役立ち、活動量や動作方法の調整という生活指導の基礎となる。
  • ×5. リラクセーションは呼吸補助筋の過緊張を和らげ呼吸仕事量と呼吸困難を軽減することが主目的で、心理面だけではない。
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AM問19実地
正答5

68歳の女性。NYHA 心機能分類 class Ⅲの僧帽弁閉鎖不全症に対して経皮的僧帽弁形成術を受け、術後経過良好で退院することになった。退院時の運動機能評価として適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

退院時の運動機能・運動耐容能の評価には、特別な機器を要さず安全に実施できる6分間歩行テストが適する。他の選択肢は心不全の病態分類や虚血の診断のための検査であり、運動機能の評価法ではない。

  • ×1. クリニカルシナリオは急性心不全の来院時収縮期血圧などで初期対応を分類するもので、運動機能の評価ではない。
  • ×2. マスターシングルテストは階段昇降負荷後の心電図変化から心筋虚血を判定する検査で、運動機能評価には用いない。
  • ×3. Nohria-Stevenson分類は心不全の血行動態を4群に分ける病態分類であり、運動耐容能を定量する運動機能評価法ではないため適切でない。
  • ×4. ハンドグリップテストは等尺性負荷により血圧を急上昇させる検査で、弁膜症術後の運動機能評価には適さない。
  • 5. 6分間歩行テストは簡便かつ安全に運動耐容能を定量でき、退院時の評価や予後の推定に広く用いられている。
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AM問20実地
正答2

74歳の女性。変形性膝関節症に対して人工膝関節全置換術が行われた。術後に使用する CPM 装置で正しいのはどれか。

あなたの解答
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CPMは関節を持続的に他動運動させ、可動域の改善と拘縮・癒着の予防を図る装置である。疼痛や腫脹の程度をみながら、ゆっくりした速度で屈曲角度を段階的に拡大していく。

  • ×1. 他動運動であり随意的な筋収縮を伴わないため筋力増強にはならない。目的は可動域の維持・改善である。
  • 2. 疼痛や創部の状態に応じて屈曲角度を少しずつ広げていくのが正しい使い方であり、術後の可動域改善につながる。
  • ×3. 速い速度での運動は疼痛や炎症、腫脹を増強させる。ゆっくりした速度で行うのが原則である。
  • ×4. 患者は力を抜いて装置の動きに委ねる。抵抗をかけると他動運動という装置の目的から外れてしまう。
  • ×5. アーム長は患者の大腿長・下腿長に合わせて調整する。決められた長さのものを使うわけではない。
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AM問21一般
正答3

ICF の評価点で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ICFの評価点は共通尺度で状態像を示す。心身機能は第一評価点のみ、身体構造は第一=障害の程度・第二=障害の性質・第三=部位、活動と参加は第一=実行状況・第二=能力を表す。

  • ×1. 心身機能の第一評価点が示すのは機能障害の程度(大きさ)であり、障害の性質を示すのは身体構造の第二評価点である。
  • ×2. 身体構造の第二評価点は障害の性質(欠損・部分欠損・位置の変異など)を示し、部位を示すのは第三評価点である。
  • 3. 正しい。活動と参加の第一評価点は実行状況(performance)で、現在の環境で実際に行っている際の困難度を示す。
  • ×4. 活動と参加の第二評価点は能力(capacity)で、支援のない標準的環境での困難度を示す。支援ありの状況ではない。
  • ×5. 環境因子では+記号が促進因子を示し、阻害因子は小数点(ドット)を用いて表す。+は阻害因子ではない。
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AM問22一般
正答2

理学療法実施時のインフォームドコンセントで適切なのはどれか。

あなたの解答
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インフォームドコンセントは、患者が理解できる言葉で十分に説明し、自由な意思による同意を得る手続きである。説明内容と同意は後日確認できるよう文書化して保存することが望ましい。

  • ×1. 専門用語をそのまま用いるのではなく、患者が理解できる平易な言葉に置き換えて説明する必要がある。
  • 2. 正しい。説明内容と同意は文書として記録・保存し、後日双方が内容を確認できるようにする。
  • ×3. 患者の要求を待つのではなく、医療者側から目的・内容・危険性・代替手段を積極的に説明する義務がある。
  • ×4. 判断能力が不十分な場合は家族等の代諾や本人の意思の推定が必要で、本人の決定のみが常に優先されるわけではない。
  • ×5. 同意は理由を問わずいつでも撤回でき、撤回によって不利益な扱いを受けないことが原則である。
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AM問23一般2つ選べ
正答1・4

観察的研究を研究デザインとするのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
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観察的研究は研究者が介入を加えず、曝露と結果の関連をありのままに観察する研究で、コホート研究・ケースコントロール研究・横断研究が該当する。RCTは介入研究、メタアナリシスやシステマティックレビューは既存研究を統合する二次研究である。

  • 1. 正しい。曝露の有無で集団を分け、その後の疾病発生を追跡して比較する前向きの観察的研究である。
  • ×2. 複数の研究結果を統計的に統合する二次研究であり、対象者を直接観察する一次研究デザインではない。
  • ×3. 対象を無作為に割り付けて介入を加える介入研究であり、観察的研究には該当しない。
  • 4. 正しい。疾病のある群とない群を過去にさかのぼって曝露状況を比較する後ろ向きの観察的研究である。
  • ×5. 文献を系統的に収集・評価して要約する二次研究であり、観察的研究のデザインには含まれない。
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AM問24一般
正答5

IADL に含まれるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

IADL(手段的日常生活活動)は、調理・買い物・洗濯・掃除・金銭管理・服薬管理・交通機関の利用など、家庭生活や社会生活を営むための応用的な活動を指す。セルフケアや基本動作はBADL(基本的ADL)である。

  • ×1. 洗顔は整容にあたるセルフケアで、基本的ADLに含まれる項目でありIADLではない。
  • ×2. 靴下の着脱は更衣であり、セルフケアとして基本的ADLに分類される。
  • ×3. 寝返りは起居移動にあたる基本動作で、ADLの中でも最も基礎的な動作である。
  • ×4. シャワー浴・入浴はセルフケアであり、基本的ADLに分類される項目である。
  • 5. 正しい。食事の準備(調理)は代表的なIADL項目で、買い物や金銭管理と同じ応用的活動である。
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AM問25一般
正答3

厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」で、強度が4 METs 以上となる運動の例はどれか。

あなたの解答
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「健康づくりのための身体活動基準2013」の運動のメッツ表でラジオ体操第1は4.0メッツ(第2は4.5メッツ)とされる。他の選択肢は生活活動のメッツ表で3メッツ未満に分類される軽い活動である。

  • ×1. 皿洗いは1.8メッツで、立位での会話や読書と同程度の3メッツ未満の生活活動である。
  • ×2. ピアノの演奏は2.3メッツとされ、3メッツに満たない軽い生活活動に分類される。
  • 3. 正しい。ラジオ体操第1は4.0メッツで4メッツ以上の運動に該当する(ラジオ体操第2は4.5メッツ)。
  • ×4. 植物への水やりは2.5メッツで、3メッツ未満の生活活動に分類される。
  • ×5. 子どもを抱えながら立つのは2.0メッツで、洗濯や料理の準備と同程度の軽い生活活動である。
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AM問26一般
正答5

筋収縮で正しいのはどれか。

あなたの解答
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筋収縮は滑走説で説明され、細いアクチンフィラメントが太いミオシンフィラメントの間へ滑り込む。このためI帯とH帯は短縮するが、ミオシンの長さで決まるA帯の長さは変化しない。

  • ×1. 骨格筋の最大収縮時の短縮は静止長の約30%程度とされ、約10%という値は過小である。
  • ×2. アクチンは直径約6nmの細いフィラメントで、直径約15nmのミオシンフィラメントより細い。
  • ×3. 筋小胞体から放出されるのはCa2+であり、トロポニンCに結合して収縮が開始される。K+ではない。
  • ×4. ATPを分解するATPase活性をもつのはミオシンの頭部であり、アクチンにはこの酵素活性はない。
  • 5. 正しい。H帯はミオシンのみが存在する部分で、アクチンが滑り込むため収縮時に短縮する。
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AM問27一般2つ選べ
正答1・4

感覚神経のみの脳神経はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

感覚(知覚)線維のみからなる脳神経は、嗅神経(Ⅰ)・視神経(Ⅱ)・内耳神経(Ⅷ)の3つである。運動性のみはⅢ・Ⅳ・Ⅵ・Ⅺ・Ⅻ、混合性はⅤ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹに分類される。

  • 1. 正しい。第Ⅱ脳神経(視神経)は網膜からの視覚情報を伝える純粋な感覚神経である。
  • ×2. 第Ⅳ脳神経(滑車神経)は上斜筋を支配する運動神経であり、感覚線維は含まない。
  • ×3. 第Ⅵ脳神経(外転神経)は外側直筋を支配する運動神経であり、感覚神経ではない。
  • 4. 正しい。第Ⅷ脳神経(内耳神経)は聴覚と平衡覚を伝える感覚神経である。
  • ×5. 第Ⅹ脳神経(迷走神経)は運動・感覚・副交感の線維を含む混合性の脳神経である。
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AM問28一般
正答1

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で測定する運動方向と移動軸の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
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関節可動域表示ならびに測定法(2022年4月改訂版)の移動軸を問う問題。股関節屈曲・伸展の移動軸は大腿骨(大転子と大腿骨外顆の中心を結ぶ線)で、基本軸は体幹と平行な線である。

  • 1. 正しい。股屈曲・伸展の移動軸は大腿骨(大転子と大腿骨外顆の中心を結ぶ線)である。
  • ×2. 股外転・内転の移動軸は大腿中央線(上前腸骨棘から膝蓋骨中心を結ぶ線)であり、下腿中央線ではない。
  • ×3. 膝屈曲・伸展の移動軸は腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)であり、脛骨ではない。
  • ×4. 足関節背屈・底屈の移動軸は足底面(2022年改訂前は第5中足骨)で、基本軸は矢状面における腓骨長軸への垂直線である。第1中足骨ではない。
  • ×5. 足部外転・内転の移動軸は第2中足骨長軸であり、第2・3中足骨間の中央線ではない。
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AM問29一般
正答3

錐体路徴候はどれか。

あなたの解答
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錐体路(上位運動ニューロン)障害では、深部腱反射の亢進、痙縮による筋緊張亢進、Babinski徴候などの病的反射の出現、および腹壁反射・挙睾筋反射といった表在反射の消失がみられる。

  • ×1. 膝蓋腱反射の低下は末梢神経障害や脊髄前角・後根の障害など、下位運動ニューロン系の徴候である。
  • ×2. 深部感覚鈍麻は後索や末梢神経の障害による感覚障害であり、運動系である錐体路の徴候ではない。
  • 3. 正しい。腹壁反射は表在反射であり、錐体路障害では減弱・消失する。
  • ×4. 錐体路障害では痙縮による筋緊張亢進を生じる。筋緊張低下は小脳障害や下位運動ニューロン障害でみられる。
  • ×5. ジストニアは大脳基底核系(錐体外路)の障害による不随意運動であり、錐体路徴候ではない。
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AM問30一般
正答5

足関節内反捻挫後に筋力増強運動を行う下肢の筋で、再発予防に最も有効なのはどれか。

あなたの解答
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足関節内反捻挫は、足部が内がえし・底屈位に強制されて前距腓靱帯などを損傷する。再発予防には外がえしに働く腓骨筋群、なかでも長腓骨筋の筋力増強と固有感覚(バランス)練習が有効である。

  • ×1. 下腿三頭筋は主に足関節底屈に働く筋で、内がえしを制動する作用は乏しく再発予防の主体にならない。
  • ×2. 後脛骨筋は内がえし作用をもつ筋であり、強化しても内反ストレスの制動にはつながらない。
  • ×3. 前脛骨筋は背屈と内がえしに働く筋で、むしろ内反を助長する方向の作用をもつ。
  • ×4. 長指屈筋は足趾の屈曲が主たる作用で、外がえし方向への制動力は小さい。
  • 5. 正しい。長腓骨筋は外がえし・底屈に働き、内反ストレスに拮抗するため再発予防に最も有効である。
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AM問31一般
正答3

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で、足・足部の参考可動域角度が30°である運動方向はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

足・足部の参考可動域角度(2022年4月改訂版)は、外転10°、内転20°、内がえし30°、外がえし20°、足関節背屈(伸展)20°、底屈(屈曲)45°である。

  • ×1. 足部外転の参考可動域角度は10°であり、30°ではない。膝屈曲位・足関節0度で測定する。
  • ×2. 足部内転の参考可動域角度は20°であり、30°ではない。外転10°より大きい点に注意する。
  • 3. 正しい。内がえしの参考可動域角度は30°で、外がえしの20°より大きく設定されている。
  • ×4. 外がえしの参考可動域角度は20°であり、内がえしの30°より小さい。
  • ×5. 足関節背屈(伸展)の参考可動域角度は20°で、底屈(屈曲)は45°である。
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AM問32一般
正答4

脊髄小脳変性症の運動失調を評価するのはどれか。

あなたの解答
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SARA(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia)は歩行・立位・座位・言語障害・指追い試験・鼻指試験・手の回内回外・踵すね試験の8項目からなり、脊髄小脳変性症の運動失調の重症度を評価する。

  • ×1. BADSは遂行機能障害症候群の行動評価であり、前頭葉機能をみる神経心理検査で運動失調の評価ではない。
  • ×2. EDSSは多発性硬化症の神経学的障害度・重症度を段階評価する尺度である。
  • ×3. QMG scoreは重症筋無力症の症状を定量的に評価する尺度である。
  • 4. 正しい。SARAは8項目・0〜40点で運動失調の重症度を評価し、脊髄小脳変性症で広く用いられる。
  • ×5. UPDRSはParkinson病の運動症状や日常生活障害を評価する統一スケールである。
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AM問33一般
正答5

腱板損傷の検査で正しいのはどれか。

あなたの解答
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Drop armテストは、他動的に約90°外転させた上肢をゆっくり下ろさせ、保持できず落下すれば陽性とする検査で、棘上筋を中心とした腱板の断裂・損傷を示唆する。

  • ×1. Chair(椅子)テストは椅子を持ち上げて肘外側の疼痛をみる検査で、上腕骨外側上顆炎の誘発テストである。
  • ×2. Jacksonテストは頸椎を伸展位で圧迫して神経根症状を誘発する、頸椎椎間孔部の検査である。
  • ×3. Spurlingテストは頸椎を伸展・側屈・回旋し圧迫して神経根症状をみる、頸椎症性神経根症の検査である。
  • ×4. Thomsenテストは手関節背屈に抵抗を加えて疼痛を誘発する、上腕骨外側上顆炎の検査である。
  • 5. 正しい。外転位を保持できず上肢が落下すれば陽性で、腱板(棘上筋)断裂を疑う。
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AM問34一般
正答3

静的立位で下腿義足の足部外側が床から浮き上がった。原因はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

下腿義足の前額面アライメントでは初期内転角を約5°に設定する。内転角が大きすぎると荷重線が足部内側寄りを通り、内側縁に荷重が偏って足部外側が床から浮き上がる。逆に内転角が不足すると内側が浮く。

  • ×1. 後方バンパーが硬すぎると踵接地時に足部が底屈しにくく膝折れを生じやすいが、静的立位での外側の浮きは説明できない。
  • ×2. 初期屈曲角は矢状面の設定で、大きすぎると膝折れ感や膝窩部・前方遠位部の圧迫を生じ、前額面の浮きとは関係しない。
  • 3. 正しい。内転角が大きすぎると荷重が足部内側に偏り、足部外側縁が床から浮き上がる。
  • ×4. トウブレークが近位すぎると踏み返しが早まり矢状面での不安定(膝折れ)を招くが、外側の浮きの原因ではない。
  • ×5. ソケットが足部に対し後方すぎる場合は膝伸展モーメントが強まり反張膝を生じる、矢状面の問題である。
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AM問35一般
正答4

脊髄損傷で異所性化骨の好発部位はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脊髄損傷の異所性化骨は麻痺域の大関節周囲に生じ、股関節が最も多く、次いで膝関節に好発する。受傷後1〜4か月頃に発赤・腫脹・熱感と可動域制限で気づかれることが多い。

  • ×1. 肩関節は四肢麻痺例で生じることがあるが頻度は低く、脊髄損傷での最好発部位ではない。
  • ×2. 肘関節の異所性化骨は頭部外傷や熱傷後に多くみられ、脊髄損傷で最も多い部位ではない。
  • ×3. 手関節は比較的小さい関節で異所性化骨の好発部位ではなく、報告も少ない。
  • 4. 正しい。脊髄損傷では股関節周囲が最も多く、次いで膝関節に生じ、可動域制限の原因となる。
  • ×5. 足関節に生じることは少なく、麻痺域の大関節である股関節に比べて頻度は低い。
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AM問36一般
正答4

2010年に定められたアメリカリウマチ学会とヨーロッパリウマチ学会との合同による関節リウマチ分類基準に含まれないのはどれか。

あなたの解答
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2010年ACR/EULAR関節リウマチ分類基準は、①罹患関節の数と大きさ、②血清学的検査(RF・抗CCP抗体)、③急性期反応物質(CRP・赤沈)、④滑膜炎の持続期間(6週未満/6週以上)の4領域を点数化し、合計6点以上でRAと分類する。

  • ×1. 炎症反応(CRP・赤沈)は急性期反応物質の領域として基準に含まれている。
  • ×2. リウマトイド因子と抗CCP抗体は血清学的検査の領域として基準に含まれている。
  • ×3. 滑膜炎の持続期間(6週未満/6週以上)が罹患期間の領域として基準に含まれている。
  • 4. 正しい。朝のこわばりは1987年のACR分類基準の項目で、2010年の分類基準には含まれない。
  • ×5. 腫脹または圧痛のある関節数は最大5点が配点される、基準の中心となる領域である。
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AM問37一般
正答4

胸郭出口症候群で陽性となる検査はどれか。

あなたの解答
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Roosテスト(3分間挙上負荷試験)は、両上肢を90°外転・外旋位に挙げて手指の開閉を3分間続け、しびれ・脱力・疼痛のため続けられなければ陽性で、胸郭出口症候群を示唆する。

  • ×1. Jerkテストは肩関節後方不安定症や後方関節唇損傷を調べる検査である。
  • ×2. Kempテストは腰椎を伸展・側屈・回旋させ、腰部神経根症状や椎間関節性疼痛を調べる検査である。
  • ×3. McMurrayテストは膝を屈伸・回旋させ、クリックや疼痛から半月板損傷をみる検査である。
  • 4. 正しい。挙上位での手指開閉により症状が誘発されれば陽性で、胸郭出口症候群を疑う。
  • ×5. Thomsenテストは手関節背屈に抵抗を加え、上腕骨外側上顆炎の疼痛を誘発する検査である。
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AM問38一般
正答4

筋力増強運動で正しいのはどれか。

あなたの解答
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閉鎖性運動連鎖(CKC)は四肢末端を固定した状態で行う運動で、スクワットのように複数の関節と筋群が同時に働くため、複数筋の筋力増強や機能的動作の練習に適している。

  • ×1. 等運動性(等速性)運動は運動速度を一定に保つ専用機器を要し、徒手では速度を厳密に一定にできない。
  • ×2. 等尺性運動は筋の長さを変えずに張力を発揮する収縮で、関節運動を伴わない。
  • ×3. 等張性運動は張力(負荷)が一定で運動速度は一定にならない。速度を一定に調整するのは等運動性運動である。
  • 4. 正しい。閉鎖性連鎖運動は複数関節・複数筋の同時収縮を促すため、複数筋の筋力増強に適する。
  • ×5. 開放性連鎖運動は四肢末端が固定されず自由に動く運動で、末端を接地させて行うのは閉鎖性連鎖運動である。
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AM問39一般
正答2

健常者に自転車エルゴメータを用いて中等度の運動負荷を20分間行った。運動開始前と比べて低下するのはどれか。

あなたの解答
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中等度の有酸素運動では活動筋の細動脈が代謝性に拡張するため、総末梢血管抵抗は運動前より低下する。心拍数・心拍出量・収縮期血圧・体温は上昇し、健常者では動脈血酸素飽和度はほぼ変化しない。

  • ×1. 健常者では換気とガス交換が保たれるため、SpO2は運動中もほぼ96%以上に維持され低下しない。
  • 2. 正しい。活動筋の血管が代謝性に拡張するため、末梢血管抵抗は運動開始前より低下する。
  • ×3. 心拍出量の増加により収縮期血圧は上昇する(拡張期血圧は不変から軽度低下)。
  • ×4. 酸素需要の増加に伴い交感神経活動が高まり、心拍数は運動開始前より上昇する。
  • ×5. 筋活動による熱産生が増えるため体温は上昇し、低下することはない。
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AM問40一般2つ選べ
正答1・5

手背に生じた慢性期の熱傷後瘢痕拘縮に対する理学療法として正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
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手背の熱傷では、MP関節伸展・IP関節屈曲・母指内転といった変形肢位で拘縮しやすい。慢性期の肥厚性瘢痕には持続的な圧迫療法が有効で、拘縮予防には不足しがちな手指屈曲方向の可動域練習を行う。

  • 1. 正しい。持続的な圧迫は肥厚性瘢痕の増殖を抑え、瘢痕の成熟化を促すため慢性期に有効である。
  • ×2. 寒冷療法は急性期の疼痛や炎症の管理に用いるもので、慢性期の瘢痕拘縮を改善する手段ではない。
  • ×3. 神経筋電気刺激療法は筋力低下や麻痺への介入手段であり、瘢痕拘縮そのものの治療にはならない。
  • ×4. コックアップ・スプリントは手関節背屈の保持が目的。手背熱傷ではMP屈曲・IP伸展の安全肢位を保つ装具が適する。
  • 5. 正しい。手背熱傷ではMP伸展位での拘縮を生じやすいため、手指屈曲方向の可動域練習が必要である。
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AM問41一般
正答5

腹圧性尿失禁で正しいのはどれか。

あなたの解答
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腹圧性尿失禁は咳・くしゃみ・重量物挙上など腹圧が上昇した瞬間に、骨盤底筋の脆弱化と尿道の過可動によって尿が漏れるもので、経産婦や肥満の中高年女性に多い。膀胱(排尿筋)の不随意収縮を伴わない点が切迫性尿失禁と異なり、治療は骨盤底筋訓練が第一選択となる。

  • ×1. 肥満は腹圧を高め骨盤底に持続的な負担をかける危険因子であり、痩身ではなく肥満者に多い。
  • ×2. 骨盤底の支持が弱く尿道が短い女性、特に経産婦に多い。男性では前立腺全摘後などに限られる。
  • ×3. 排尿筋の不随意収縮を伴うのは切迫性尿失禁。腹圧性では膀胱は収縮せず、腹圧上昇のみで漏れる。
  • ×4. 漏れるのは腹圧が上がった瞬間だけで持続的ではない。持続的な漏れは尿瘻や高度の括約筋不全を示唆する。
  • 5. 骨盤底筋体操は骨盤底筋群を賦活して尿道閉鎖圧を高め、軽症〜中等症の第一選択の治療として有効である。
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AM問42一般
正答4

摂食嚥下障害の病態と手技の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
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Mendelsohn手技は嚥下時に挙上した喉頭を数秒間保持させる方法で、喉頭挙上の時間を延長させることにより食道入口部(輪状咽頭筋部)の開大時間と開大量を増やす。したがって食道入口部の開大不全に対する適応がある。

  • ×1. 鼻咽腔閉鎖不全にはブローイング訓練などを行う。Shaker(シャキア)法は頭部挙上により舌骨上筋群を鍛える手技である。
  • ×2. うなずき嚥下は頸部を屈曲して喉頭蓋谷の残留を除去する方法。梨状窩の残留には横向き嚥下や複数回嚥下が用いられる。
  • ×3. 横向き嚥下(頸部回旋)は健側の梨状窩へ食塊を導く方法で梨状窩残留に適する。喉頭蓋谷残留にはうなずき嚥下を用いる。
  • 4. 嚥下時の喉頭挙上位を保持させて食道入口部の開大時間を延長させる手技であり、開大不全の改善に用いる。正しい組合せである。
  • ×5. バルーン拡張法は輪状咽頭筋の弛緩不全や食道入口部狭窄に対する手技。舌骨上筋群の筋力低下にはShaker法などが適する。
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AM問43一般
正答1

アキレス腱周囲炎で正しいのはどれか。

あなたの解答
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アキレス腱周囲炎は腱を包むパラテノンの炎症で、ランニングやジャンプなど腱への反復負荷が原因となる。スポーツ活動層から中高年の男性に多い。治療は安静・ストレッチ・踵の補高などの保存療法が基本である。

  • 1. 男性に多いとされる。ランニングやジャンプなど腱への反復負荷を受ける機会が多いことが背景にある。
  • ×2. 保存療法が基本である。難治例に腱周囲の癒着剝離などを行うことはあるが、手術は第一選択ではない。
  • ×3. 腱の変性にスポーツ負荷が加わる成人〜中高年に多い。小児の踵部痛はSever病(踵骨骨端症)を考える。
  • ×4. Thompsonテスト(下腿三頭筋を握っても足関節が底屈しない)はアキレス腱断裂の所見で、周囲炎では陰性である。
  • ×5. つま先を高くすると腱の伸張が増して悪化する。逆に踵を補高して腱の張力を減らす足底板・靴が有効である。
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AM問44一般
正答3

呼吸性アシドーシスはどれか。pH PCO(mmHg) HCO −(mEq/L) 2 3 1 7.30 25 15 2 7.40 25 15 3 7.25 55 30 4 7.35 40 30 5 7.45 45 35

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あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

呼吸性アシドーシスは肺胞低換気でPCO2が上昇しpHが低下した状態で、腎代償によりHCO3−も上昇する。基準値はpH7.35〜7.45、PCO2 35〜45mmHg、HCO3− 22〜26mEq/Lで、これに合致するのは選択肢3である。

  • ×1. pH7.30と酸血症だがHCO3−15mEq/Lと低値が一次変化で、PCO2 25mmHgの低下は呼吸性代償。代謝性アシドーシスである。
  • ×2. pH7.40は正常でPCO2・HCO3−がともに低い完全代償の状態。慢性の過換気による呼吸性アルカローシスの代償型と考えられる。
  • 3. pH7.25と酸血症でPCO2 55mmHgと上昇しており、肺胞低換気による呼吸性アシドーシス。HCO3− 30mEq/Lは腎性代償を示す。
  • ×4. PCO2は40mmHgと正常でHCO3−が30mEq/Lと高値。呼吸性の一次変化はなく、代謝性アルカローシス側の所見である。
  • ×5. pH7.45とアルカリ側でHCO3− 35mEq/Lと高値。PCO2 45mmHgは呼吸性代償であり、代謝性アルカローシスを示す。
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AM問45一般
正答3

Guillain-Barré 症候群の治療で正しいのはどれか。

あなたの解答
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Guillain-Barré症候群の治療は免疫グロブリン大量静注療法または血漿交換が第一選択で、ステロイド単独は無効とされる。理学療法は進行期には過用性筋力低下を避けて良肢位保持と関節可動域維持を行い、呼吸管理下では胸郭可動性の維持が重要となる。

  • ×1. ステロイドは単独では有効性が示されておらず第一選択ではない。免疫グロブリン大量静注療法や血漿交換が用いられる。
  • ×2. 進行期の筋力増強運動は過用性筋力低下を招く恐れがある。この時期は関節可動域練習や良肢位保持を優先する。
  • 3. 人工呼吸管理下では胸郭可動性の低下や無気肺が生じやすく、早期からの胸郭ストレッチで拘束性換気障害を予防する。
  • ×4. 進行が停止しても回復初期は過用に注意し低負荷から始める。停止直後に漸増抵抗運動を開始するのは早すぎる。
  • ×5. 予後は比較的良好で多くは6か月〜1年で独歩可能となる。約半数が長下肢装具を要するという記述は当てはまらない。
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AM問46一般
正答4

CBR マトリクスの5つの主要領域に含まれないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

WHOのCBR(地域に根ざしたリハビリテーション)ガイドラインが示すCBRマトリクスは、保健・教育・生計・社会・エンパワメントの5つの主要領域と、各領域5要素の計25要素で構成される。ユニバーサルデザインはこの5領域には含まれない。

  • ×1. 教育は主要5領域の一つで、就学前教育・初等教育・中等以上の教育・生涯教育などの要素を含む。
  • ×2. 社会は主要5領域の一つで、人間関係・結婚と家族、レクリエーションや余暇、司法などの要素を含む。
  • ×3. 保健は主要5領域の一つで、健康増進、予防、医療、リハビリテーション、福祉用具の要素を含む。
  • 4. ユニバーサルデザインは環境や製品の設計理念であり、CBRマトリクスの主要5領域には含まれない。
  • ×5. エンパワメントは5領域の一つで、アドボカシーとコミュニケーション、コミュニティ動員、政治参加、自助グループ、障害当事者団体を要素とする。
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AM問47一般
正答5

普通型電動車椅子の装置で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

普通型電動車椅子はジョイスティックなどの操縦装置で走行し、標準的には後輪駆動である。操縦装置を中立に戻すと電磁ブレーキが作動して停止・停止保持がなされ、坂道での暴走を防ぐ。介助者が手押しできるようクラッチで手動走行に切り替える機構も備える。

  • ×1. 顎・頭部・足などで操作する特殊コントロールも用意されており、操縦装置の操作部位は上肢に限定されない。
  • ×2. 普通型は後輪(大車輪)駆動が標準的で、前方はキャスタである。前輪駆動型もあるが標準ではない。
  • ×3. クラッチを解除すると駆動輪とモータが切り離され、介助者が手押しで移動できる機構を備えている。
  • ×4. ジョイスティックは倒す方向で進行方向を、倒す量で速度を調節できるため、方向のみの操作ではない。
  • 5. 操縦装置から手を離して中立に戻ると電磁ブレーキが自動的に作動し、停止と停止保持が行われる。
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AM問48一般
正答2

介護保険制度の福祉用具貸与品目はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

介護保険の福祉用具貸与は、車椅子・特殊寝台とその付属品、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ、歩行器、歩行補助杖、認知症老人徘徊感知機器、移動用リフト、自動排泄処理装置の13種目である。入浴・排泄に関わる用具は再利用に抵抗があるため特定福祉用具販売となる。

  • ×1. 腰掛便座は排泄に直接触れ再利用に抵抗があるため、特定福祉用具販売(購入)の対象で貸与ではない。
  • 2. 特殊寝台(介護用ベッド)とサイドレールなどの付属品は、福祉用具貸与の代表的な種目である。
  • ×3. 短下肢装具は治療用装具、または障害者総合支援法の補装具にあたり、介護保険の福祉用具ではない。
  • ×4. シャワーチェアは入浴補助用具として特定福祉用具販売(購入)の対象であり、貸与種目ではない。
  • ×5. 携帯用会話補助装置は障害者総合支援法の補装具・日常生活用具等の対象で、介護保険の貸与種目ではない。
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AM問49一般
正答4

安全対策に関する理論である Heinrich の法則で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Heinrichの法則は労働災害の統計分析から導かれた経験則で、1件の重大な事故の背後に29件の軽微な事故、300件の傷害には至らない出来事(ヒヤリハット)があるとする。1対29対300の法則とも呼ばれ、医療安全にも応用されている。

  • ×1. もとは損害保険会社で労働災害を分析して導かれた法則であり、医療安全に特化したものではない。
  • ×2. ばらつきの法則ではなく1対29対300の法則と呼ばれる。ばらつきは品質管理などで扱われる概念である。
  • ×3. 示されるのは重大事故1・軽微な事故29・傷害のない出来事300の3層であり、5段階ではない。
  • 4. 1件の重大な事故の背後に29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットが存在するとする経験則で、正しい。
  • ×5. 重要な20%が全体を決めるのはパレートの法則(80対20の法則)で、Heinrichの法則とは異なる。
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AM問50一般
正答5

SOAP で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

SOAPはS(主観的情報=患者の訴え)、O(客観的情報=検査・測定結果)、A(アセスメント=情報の解釈・判断)、P(プラン=治療計画)の順に記載する形式で、Weedが提唱した問題志向型診療記録(POMR)の経過記録に用いられる。

  • ×1. Sには患者や家族の訴え、自覚症状などの主観的情報を記載する。評価結果はOに記載する。
  • ×2. Oには検査・測定など客観的に得られた情報を記載する。患者の訴えはSに記載する項目である。
  • ×3. Aには得られた情報の解釈・統合と問題点の判断を記載する。治療プログラムはPに記載する。
  • ×4. Pには治療・指導の計画や今後の方針を記載する。評価結果の解釈はAに記載する項目である。
  • 5. SOAPは問題志向型診療記録(POMR)における経過記録の記載形式であり、正しい記述である。
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AM問51一般
正答4

手の外来筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

手の外来筋は前腕に筋腹をもち、長い腱となって手部に停止する筋をいい、内在筋は起始・停止がともに手部内にある筋をいう。短母指伸筋は前腕背側の橈骨と骨間膜に起始するため外来筋である。

  • ×1. 短母指外転筋は舟状骨結節や屈筋支帯から起こり母指基節骨に停止する母指球筋で、手内在筋である。
  • ×2. 短小指屈筋は有鉤骨鉤と屈筋支帯から起こり小指基節骨に停止する小指球筋で、手内在筋である。
  • ×3. 短母指屈筋は屈筋支帯や大菱形骨などから起こり母指基節骨に停止する母指球筋で、手内在筋である。
  • 4. 短母指伸筋は橈骨背面と骨間膜に起始し母指基節骨底に停止する。前腕に筋腹をもつ手の外来筋である。
  • ×5. 短掌筋は手掌腱膜から起こり小指球尺側の皮膚に停止する皮筋であり、手内在筋に分類される。
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AM問52一般
正答5

下行神経路はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

外側皮質脊髄路(錐体路)は大脳皮質運動野に起こり、延髄錐体で交叉して脊髄側索を下行し前角細胞に至る下行性(遠心性)伝導路である。一方、脊髄小脳路や脊髄視床路はいずれも脊髄から上位中枢へ向かう上行性(求心性)伝導路である。

  • ×1. 後脊髄小脳路は同側の非意識性深部感覚を下小脳脚を経て小脳へ伝える上行路である。
  • ×2. 前脊髄視床路は粗大な触圧覚を対側の視床へ伝える上行路であり、下行路ではない。
  • ×3. 前脊髄小脳路は非意識性深部感覚を上小脳脚を経て小脳へ伝える上行路である。
  • ×4. 外側脊髄視床路は温度覚と痛覚を対側の視床へ伝える上行路であり、下行路ではない。
  • 5. 外側皮質脊髄路は運動野から錐体交叉を経て側索を下行し前角に至る、代表的な下行路である。
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AM問53一般
正答5

閉鎖神経で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

閉鎖神経は腰神経叢(L2〜L4)から起こり、骨盤内側壁を下って閉鎖孔上部の閉鎖管を通り大腿内側に出る。大腿内転筋群(薄筋、長・短内転筋、大内転筋の一部、外閉鎖筋)を支配し、大腿内側の皮膚感覚も担う。

  • ×1. 閉鎖神経はL2〜L4の腰髄神経根に由来し、第1仙髄神経根の線維は含まない。
  • ×2. 閉鎖神経が担う表在覚は大腿内側である。大腿外側の表在覚は外側大腿皮神経(L2〜L3)が支配する。
  • ×3. 仙骨神経叢ではなく腰神経叢から分岐する。仙骨神経叢から出るのは坐骨神経や殿筋の神経などである。
  • ×4. 坐骨切痕(大坐骨孔)を通るのは坐骨神経や上・下殿神経である。閉鎖神経は閉鎖孔(閉鎖管)を通る。
  • 5. 薄筋は恥骨下枝から脛骨粗面内側に至る内転筋群の一つで、閉鎖神経の支配を受ける。正しい記述である。
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AM問54一般2つ選べ
正答1・3

大動脈弓から直接分枝するのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

大動脈弓からは通常、腕頭動脈・左総頸動脈・左鎖骨下動脈の3本が直接分枝する。腕頭動脈はその後に右総頸動脈と右鎖骨下動脈へ分かれ、椎骨動脈は左右とも鎖骨下動脈の枝である。

  • 1. 腕頭動脈は大動脈弓の第1枝として直接分枝し、右総頸動脈と右鎖骨下動脈に分かれる。
  • ×2. 右鎖骨下動脈は腕頭動脈の枝であり、大動脈弓から直接分枝するわけではない。
  • 3. 左鎖骨下動脈は大動脈弓の第3枝として直接分枝する。左側は腕頭動脈を介さない。
  • ×4. 右椎骨動脈は右鎖骨下動脈から分枝する枝であり、大動脈弓からの直接分枝ではない。
  • ×5. 左椎骨動脈も通常は左鎖骨下動脈の枝である(まれに大動脈弓から直接分枝する破格がある)。
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AM問55一般複数正解2つ選べ
正答1・2/1・3/2・3

小網でつながる臓器はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は2つ選べる問題で、厚生労働省の正答値表では1と2・1と3・2と3という複数の組合せが正答として認められました(複数正答)。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。示された組合せのいずれかを選んだ場合が正解です。小網は肝門から胃小彎および十二指腸上部へ張る腹膜で、肝胃間膜と肝十二指腸間膜からなります。

  • 1. 小網のうち肝胃間膜は肝門と胃小彎をつなぐため、胃は小網でつながる臓器である。
  • 2. 小網は肝臓の肝門と静脈管索裂から起こる腹膜であり、肝臓は小網でつながる臓器である。
  • 3. 小網のうち肝十二指腸間膜は肝門と十二指腸上部をつなぎ、門脈・固有肝動脈・総胆管を含む。
  • ×4. 腎臓は後腹膜臓器であり腹膜に覆われないため、小網とは連続しない。
  • ×5. 膵臓も後腹膜臓器であり、網嚢の後壁に接するが小網でつながる臓器ではない。
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AM問56一般
正答4

肺の構造で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

気管は左右主気管支に分かれ、右は3本(上・中・下葉)、左は2本の葉気管支となる。区域気管支は右10本、左8〜10本である。気管支の壁には軟骨があるが、内径約2mm以下の細気管支では軟骨が消失する。肺胞は左右で約3〜5億個とされる。

  • ×1. 左肺は上葉と下葉の2葉からなり葉気管支は2本である。3本の葉気管支をもつのは右肺である。
  • ×2. 葉気管支から分かれる区域気管支の数は葉ごとに異なり(右上葉は3本など)、一律に6本ではない。
  • ×3. 左肺の区域気管支は8〜10本程度とされ、12本という数は当てはまらない。
  • 4. 細気管支は内径約2mm以下で気管支軟骨を欠き、平滑筋と周囲の弾性線維により内腔が保たれる。
  • ×5. 肺胞の総数は左右で約3〜5億個とされており、5,000万個では一桁少ない。
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AM問57一般2つ選べ
正答1・5

腎臓から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

腎臓は内分泌器官でもあり、傍糸球体細胞からレニンを、尿細管周囲の間質細胞からエリスロポエチンを分泌する。またビタミンDを活性型に転換する。メラトニンは松果体、カルシトニンは甲状腺傍濾胞細胞、バソプレシンは下垂体後葉から分泌される。

  • 1. レニンは腎血流低下時に傍糸球体細胞から分泌され、レニン・アンジオテンシン系を介して血圧を上げる。
  • ×2. メラトニンは松果体から分泌され、概日リズムの調節に関与する。腎臓からは分泌されない。
  • ×3. カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌され、血中カルシウム濃度を低下させる。
  • ×4. バソプレシンは視床下部で産生され下垂体後葉から分泌される。腎集合管は作用部位であって分泌部位ではない。
  • 5. エリスロポエチンは腎の尿細管周囲間質細胞から分泌され、骨髄での赤血球産生を促進する。
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AM問58一般
正答5

眼球で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

誤っているものを選ぶ問題である。瞳孔の大きさを調節するのは虹彩にある瞳孔括約筋(動眼神経・副交感性)と瞳孔散大筋(交感神経性)である。毛様体は毛様体筋の収縮で毛様体小帯を弛緩させ水晶体を厚くする遠近調節と、眼房水の産生を担う。

  • ×1. 視細胞は色覚と明所視を担う錐体と、暗所視を担う桿体の2種類からなる。正しい記述である。
  • ×2. 視神経乳頭は黄斑(中心窩)より鼻側すなわち内側に位置する。正しい記述である。
  • ×3. 中心窩には錐体が密集し桿体を欠く。最も視力の高い部位であり、正しい記述である。
  • ×4. 前眼房は角膜と虹彩の間の空間で、毛様体で産生された眼房水に満たされる。正しい記述である。
  • 5. 瞳孔の大きさを調節するのは虹彩である。毛様体は水晶体の厚さの調節と眼房水産生を担うため誤り。
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AM問59一般
正答2

皮下組織の直下に筋腹を触知できる筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

皮下組織の直下に筋腹があるのは表層に位置する筋である。深指屈筋は前腕遠位の尺側で尺骨掌側面に沿って走り、尺側手根屈筋の橈側で皮下から筋腹を触知できる。他の4つはいずれも他の筋に覆われた深層の筋である。

  • ×1. 棘上筋は棘上窩にあるが僧帽筋上部線維に覆われており、皮下組織の直下にはない。
  • 2. 深指屈筋は前腕遠位尺側で尺骨掌側面に沿う筋腹が浅層にあり、手指の屈曲に伴い触知できる。
  • ×3. 方形回内筋は前腕遠位掌側の最深層にあり、屈筋群と屈筋腱に覆われるため直接は触知できない。
  • ×4. 中間広筋は大腿直筋の深層で大腿骨前面に付着しており、皮下組織の直下では触知できない。
  • ×5. 後脛骨筋は下腿後面の深層コンパートメントにあり、腓腹筋・ヒラメ筋に覆われる深層筋である。
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AM問60一般
正答1

腸骨稜に付着する筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

広背筋は第7胸椎以下の棘突起、胸腰筋膜、腸骨稜後部、下位肋骨、肩甲骨下角から起こり、上腕骨の小結節稜に停止する。腸骨稜に付着する筋には他に外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋・腰方形筋・腸骨筋などがある。

  • 1. 広背筋は起始の一部が腸骨稜後部にあり、腸骨稜に付着する筋として正しい記述である。
  • ×2. 小殿筋は腸骨翼外面の前殿筋線と下殿筋線の間から起こり大転子前面に停止する。腸骨稜ではない。
  • ×3. 僧帽筋は後頭骨・項靱帯・第7頸椎〜第12胸椎棘突起から起こり、鎖骨と肩甲骨に停止する。
  • ×4. 多裂筋は仙骨背面・上後腸骨棘・腰椎の乳頭突起などから起こり、上位の棘突起に停止する。
  • ×5. 大腰筋は第12胸椎〜第4腰椎の椎体と肋骨突起から起こり、大腿骨小転子に停止する。
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AM問61一般
正答3

細胞内小器官の働きで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

細胞内小器官の機能を問う基本問題。粗面小胞体はリボソームが付着した小胞体で、分泌蛋白や膜蛋白の合成の場である。転写は核内、ATP産生はミトコンドリア、分解はリソゾーム、染色体分離は中心小体(紡錘体)が担う。

  • ×1. 中心小体は細胞分裂時に紡錘体を形成し染色体分離に関与する。転写は核内でRNAポリメラーゼが担うため誤り。
  • ×2. リソゾームは加水分解酵素を含み不要物や取り込んだ異物を分解する小器官で、ATP合成は行わないため誤り。
  • 3. 粗面小胞体は表面にリボソームが付着し、分泌蛋白や膜蛋白の合成の場となる。正しい。
  • ×4. Golgi装置は小胞体で合成された蛋白質に糖鎖修飾を加えて選別・輸送する。分解を担うのはリソゾームで誤り。
  • ×5. ミトコンドリアは酸化的リン酸化によりATPを産生する。染色体の分離を担うのは中心小体・紡錘体で誤り。
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AM問62一般
正答5

深部腱反射で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

深部腱反射は筋伸張により筋紡錘が興奮し、Ia線維→脊髄→α運動ニューロン→錘外筋収縮という単シナプス反射である。γ運動ニューロンは錘内筋線維を収縮させて筋紡錘の感度を高めるため、その興奮は反射を亢進させる。

  • ×1. 筋紡錘は錘内筋線維とそれに巻きつく感覚終末からなり、伸張を感知する受容器として働く。正しい記述である。
  • ×2. 筋紡錘一次終末からの求心性入力は太い有髄のIa線維を介して脊髄へ伝わる。正しい記述である。
  • ×3. 反射の遠心路はα運動ニューロンで、錘外筋線維を収縮させて腱反射が出現する。正しい記述である。
  • ×4. Renshaw細胞はα運動ニューロン軸索側枝から入力を受け、同ニューロンを抑制する(反回抑制)。正しい記述である。
  • 5. γ運動ニューロンの興奮は錘内筋線維を収縮させ筋紡錘の感度を高めるため、腱反射は減弱ではなく亢進する。誤り。
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AM問63一般複数正解
正答1/2

消化酵素で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢1・2のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢1・2のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。αアミラーゼの分解産物の表記とトリプシンの記述がともに妥当と判断されたためと考えられる。

  • 1. 唾液・膵液のαアミラーゼはデンプンのα-1,4結合を切り、デキストリンやマルトースを生じる。正答の一つ。
  • 2. トリプシンは膵液の蛋白分解酵素(エンドペプチダーゼ)で、蛋白質をポリペプチドに分解する。正答の一つ。
  • ×3. ペプシンは胃液中の蛋白分解酵素。トリグリセリドを脂肪酸に分解するのはリパーゼであり誤り。
  • ×4. マルターゼが分解するのはマルトース(麦芽糖)。スクロースを分解するのはスクラーゼであり誤り。
  • ×5. ラクターゼは乳糖をブドウ糖とガラクトースに分解する。マルトースは生じないため誤り。
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AM問64一般2つ選べ
正答3・4

心臓の刺激伝導系で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

刺激伝導系は洞房結節→房室結節→His束→脚→Purkinje線維の順に興奮が伝わる。洞房結節は右心房上部(上大静脈開口部近く)にあり、これらの細胞はいずれも自動能をもち自発的に活動電位を生成できる。

  • ×1. 洞房結節は右心房上部、上大静脈開口部付近に存在する。心室中隔にあるのはHis束や脚であり誤り。
  • ×2. 房室結節の伝導速度は刺激伝導系で最も遅く、His束より遅い。房室間の伝導遅延をつくるため誤り。
  • 3. 興奮は洞房結節から房室結節を経てHis束へ伝わるため、房室結節の興奮が先に生じる。正しい。
  • 4. 刺激伝導系の細胞は自動能をもち、外部刺激なしに自発的に活動電位を生成できる。正しい。
  • ×5. Purkinje線維の活動電位持続時間は心筋中で最も長く、洞房結節より長い。記述は逆で誤り。
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AM問65一般
正答3

Ⅰ型アレルギーに関与する抗体はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Ⅰ型(即時型)アレルギーは肥満細胞・好塩基球表面のIgEに抗原が結合し、ヒスタミンなどの化学伝達物質が遊離して数分以内に生じる反応で、アナフィラキシーや花粉症、気管支喘息が代表である。

  • ×1. IgAは唾液・腸液・母乳などの分泌液に多い分泌型抗体で、粘膜面の局所免疫を担う。Ⅰ型アレルギーの主体ではない。
  • ×2. IgDはB細胞表面に発現し、その分化・活性化に関与すると考えられている。Ⅰ型アレルギーには関与しない。
  • 3. IgEは肥満細胞・好塩基球に結合し、抗原架橋によりヒスタミン遊離を起こす。Ⅰ型アレルギーの責任抗体で正しい。
  • ×4. IgGは血中に最も多い抗体で胎盤を通過する。Ⅱ型・Ⅲ型アレルギーに関与し、Ⅰ型の主役ではない。
  • ×5. IgMは感染初期に最初に産生される五量体の抗体。Ⅱ型・Ⅲ型に関与し、Ⅰ型アレルギーの抗体ではない。
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AM問66一般2つ選べ
正答1・2

排尿に関与する神経はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

排尿は自律神経と体性神経が協調して行う。蓄尿は交感神経の下腹神経(T11〜L2)と陰部神経(S2〜4、外尿道括約筋)、排尿は副交感神経の骨盤神経(S2〜4)が担う。選択肢中で排尿機構に関与するのは陰部神経と下腹神経である。

  • 1. 陰部神経はS2〜4由来の体性神経で外尿道括約筋を随意的に支配し、蓄尿と排尿の制御に関与する。正しい。
  • 2. 下腹神経はT11〜L2由来の交感神経で、膀胱壁の弛緩と内尿道括約筋の収縮により蓄尿に働く。正しい。
  • ×3. 上殿神経はL4〜S1由来で中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋を支配する運動神経であり、排尿には関与しない。
  • ×4. 閉鎖神経はL2〜4由来で股関節内転筋群を支配し、大腿内側の知覚を担う。排尿機構には関与しない。
  • ×5. 迷走神経は頸部・胸部・腹部臓器の副交感性支配を担うが、その範囲は横行結腸付近までで、膀胱には及ばない。
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AM問67一般2つ選べ
正答1・4

血糖を上昇させる作用のあるホルモンはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

血糖を上げるホルモンはグルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンなどで、下げるのはインスリンのみである。アドレナリンとグルカゴンはいずれも肝グリコーゲン分解と糖新生を促進して血糖を上昇させる。

  • 1. アドレナリンは副腎髄質から分泌され、肝グリコーゲン分解と糖新生を促進して血糖を上昇させる。正しい。
  • ×2. アルドステロンは副腎皮質球状層由来の電解質コルチコイドで、腎でのNa再吸収とK排泄を促す。糖代謝への作用はなく血糖は上昇させない。
  • ×3. カルシトニンは甲状腺傍濾胞細胞から分泌され、破骨細胞を抑制して血中カルシウムを低下させる。血糖には作用しない。
  • 4. グルカゴンは膵ランゲルハンス島A(α)細胞から分泌され、肝グリコーゲン分解・糖新生を促進し血糖を上げる。正しい。
  • ×5. パラトルモン(副甲状腺ホルモン)は骨吸収と腎での再吸収を促し血中カルシウムを上昇させる。血糖上昇作用はない。
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AM問68一般
正答5

女性生殖器で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

排卵を誘発するのは下垂体前葉から急増する黄体形成ホルモン(LH)サージである。黄体ホルモン(プロゲステロン)は排卵後の黄体から分泌が増える。名称が紛らわしいので区別して覚えたい。

  • ×1. 卵祖細胞は胎生期に分裂を終え、出生時にはすでに原始卵胞として卵巣内に存在する。正しい記述である。
  • ×2. 成人女性の卵巣は母指頭大で、重さはおよそ5〜7g程度とされる。約6gという記述は妥当である。
  • ×3. 原始卵胞は思春期以降、性腺刺激ホルモンの分泌開始とともに周期的に発育・成熟を始める。正しい記述である。
  • ×4. 卵細胞は胎生初期に卵黄嚢に生じた始原生殖細胞が生殖巣へ移動して分化したものである。正しい記述である。
  • 5. 排卵を誘発するのは黄体形成ホルモン(LH)のサージであり、黄体ホルモンは排卵後に上昇する。誤り。
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AM問69一般2つ選べ
正答4・5

肺活量算出に最低限必要な肺気量分画はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肺活量(VC)は予備吸気量+1回換気量+予備呼気量の3分画の和だが、全肺気量から残気量を引いても求められる。「最低限必要な」=2つで算出できる組合せを問うており、全肺気量と残気量が該当する。

  • ×1. 予備吸気量は肺活量の構成要素だが、これだけでは足りず1回換気量と予備呼気量も必要で、2分画では算出できない。
  • ×2. 予備呼気量も肺活量の構成要素だが、予備吸気量と1回換気量を加えなければ肺活量にならず、2分画では不足する。
  • ×3. 1回換気量も肺活量の一部だが、残る2分画を加えて初めて肺活量となるため、最低限の2つには該当しない。
  • 4. 全肺気量は肺活量と残気量の和であり、残気量と組み合わせれば肺活量を算出できる。正答の一つ。
  • 5. 残気量は最大呼出後に肺に残る空気量で、全肺気量から差し引くと肺活量が求まる。正答の一つ。
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AM問70一般
正答3

足部内側縦アーチの維持に最も関与するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

内側縦アーチは踵骨・距骨・舟状骨・楔状骨・第1〜3中足骨で構成される。後脛骨筋は舟状骨や楔状骨、中足骨底に広く停止し、アーチを引き上げる動的支持機構として最も重要で、機能不全は成人期扁平足の主因となる。

  • ×1. 三角靱帯は内果と距骨・踵骨・舟状骨を結び、距腿関節の外反を制動する。アーチ保持への関与は補助的である。
  • ×2. 長足底靱帯は踵骨底面から立方骨・中足骨底に至り、主に外側縦アーチの静的支持に働く靱帯である。
  • 3. 後脛骨筋は舟状骨・楔状骨・中足骨底に停止し、内側縦アーチを動的に引き上げる。最も関与が大きく正しい。
  • ×4. 足底筋は大腿骨外側顆から起こり踵骨腱に合流する退化的な小さな筋で、アーチ保持への寄与はごくわずかである。
  • ×5. 第三腓骨筋は第5中足骨底に停止し足関節背屈と外反に働く。内側縦アーチの挙上には関与しない。
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AM問71一般
正答5

右下肢の筋を伸張している様子を図に示す。最も伸張される筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図は側臥位などで右股関節を伸展・内転位に保ち、腸脛靱帯につながる大腿筋膜張筋を伸張する肢位(Ober肢位に準じる形)と考えられる。大腿筋膜張筋は股関節屈曲・外転・内旋に働くため、伸展+内転で最も伸張される。

  • ×1. 薄筋は恥骨下枝から脛骨粗面内側に至る股関節内転筋で、伸張には股関節外転・伸展位が必要となる。
  • ×2. 中間広筋は膝伸展筋であり、伸張するには股関節肢位に関わらず膝関節を深く屈曲させる必要がある。
  • ×3. 半膜様筋は坐骨結節から脛骨内側顆に至り、股関節屈曲・膝関節伸展位(SLR様肢位)で伸張される。
  • ×4. 大腿方形筋は股関節外旋筋で、伸張には股関節内旋位が求められ、内転・伸展位が主体の肢位では最大とならない。
  • 5. 大腿筋膜張筋は股関節屈曲・外転・内旋作用をもち、股関節伸展かつ内転位で最も伸張される。正答である。
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AM問72一般
正答4

手指の筋と作用の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

虫様筋は深指屈筋腱から起こり指背腱膜に停止するため、MP関節を屈曲させ同時にPIP・DIP関節を伸展させる。骨間筋も同様の作用をもち、MP屈曲+IP伸展(内在筋プラス肢位)を形成する。

  • ×1. 掌側骨間筋はMP関節の内転(示指・環指・小指を中指へ近づける)に働き、MP関節は屈曲方向に作用する。伸展は誤り。
  • ×2. 浅指屈筋は中節骨底に停止するためPIP関節を屈曲させる。DIP関節を屈曲させるのは末節骨に停止する深指屈筋で誤り。
  • ×3. 短母指伸筋は母指基節骨底に停止しMP関節を伸展させる。IP関節伸展は長母指伸筋の作用であり誤り。
  • 4. 虫様筋は指背腱膜に停止し、MP関節屈曲とPIP・DIP関節伸展に働く。組合せとして正しい。
  • ×5. 背側骨間筋はMP関節の外転に働き、指背腱膜を介してPIP関節は屈曲ではなく伸展方向に作用するため誤り。
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AM問73一般
正答2

鉄棒に肩関節屈曲90°、肘関節屈曲90°の肢位で懸垂している状態からゆっくりと体を下降させているとき、遠心性収縮をする筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

懸垂位からゆっくり体を下降させる場面では、体重により肩関節が屈曲・外転方向へ動くのを、肩関節伸展・内転作用をもつ筋がブレーキをかけながら制動する。したがって広背筋が遠心性収縮する。

  • ×1. 棘上筋は肩関節外転の初動に働く。下降時は外転方向への動きを制動する立場になく、主働筋とはならない。
  • 2. 広背筋は肩関節伸展・内転・内旋に働き、下降時に屈曲・外転していく上肢を制動するため遠心性収縮する。正しい。
  • ×3. 烏口腕筋は肩関節屈曲・内転に働くが、体を下降させる局面で主として制動を担う筋ではない。
  • ×4. 三角筋前部は肩関節屈曲・外転に働く。下降で生じる屈曲方向の動きと同方向のため、制動する遠心性収縮とはならない。
  • ×5. 大胸筋鎖骨部は肩関節屈曲・内転・水平内転に働き、屈曲方向へ作用するため下降を制動する役割にはあたらない。
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AM問74一般2つ選べ
正答1・2

正常歩行で遠心性収縮をする筋はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

遠心性収縮は筋が張力を発揮しながら伸張される収縮で、歩行では衝撃吸収と動きの制動を担う。初期接地後の前脛骨筋は足部の底屈(フットスラップ)を制動し、立脚中期にかけての下腿三頭筋は下腿の前傾(背屈)を制動する。

  • 1. 踵接地から足底接地では足関節が底屈していき、背屈筋である前脛骨筋が伸張されながら制動する。遠心性収縮で正しい。
  • 2. 足底接地から立脚中期は下腿が前傾し足関節が背屈するため、底屈筋である下腿三頭筋が遠心性に働く。正しい。
  • ×3. 大殿筋は初期接地から荷重応答期に体幹・股関節伸展を担って活動し、立脚中期以降は活動が低下するため該当しない。
  • ×4. 内側広筋が働くのは荷重応答期の膝屈曲制動や遊脚終期の膝伸展であり、加速期から遊脚中期は活動が乏しい。
  • ×5. 腸腰筋は前遊脚期から遊脚初期に股関節を屈曲させる求心性収縮が主体で、遊脚中期から減速期は活動が乏しい。
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AM問75一般
正答1

退行性病変はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

退行性病変とは細胞・組織の機能や量が低下する変化で、萎縮・変性・壊死が含まれる。一方、肥大・過形成・化生・再生などは進行性病変に分類され、異形成は前がん病変として扱われる。

  • 1. 萎縮はいったん正常に発育した細胞・組織の容積が減少する変化で、代表的な退行性病変である。正しい。
  • ×2. 化生は分化した細胞が別の種類の細胞に置き換わる可逆的変化で、進行性病変(適応性変化)に分類される。
  • ×3. 肥大は個々の細胞の容積が増して臓器が大きくなる変化で、退行性ではなく進行性病変である。
  • ×4. 異形成は細胞の大きさや配列の異常を伴う前がん病変とされ、退行性病変には含まれない。
  • ×5. 過形成は細胞数の増加による臓器の増大で、肥大と同様に進行性病変に分類される。
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AM問76一般
正答4

胃全摘出術後の巨赤芽球性貧血で欠乏する栄養素はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

胃の壁細胞が分泌する内因子はビタミンB12と結合し回腸末端での吸収に必須である。胃全摘後は内因子が失われるためB12欠乏が生じ、数年の経過で巨赤芽球性貧血(悪性貧血に相当)を来す。

  • ×1. ニコチン酸(ナイアシン)欠乏はペラグラ(皮膚炎・下痢・認知症)を来す。巨赤芽球性貧血の原因ではない。
  • ×2. ビタミンA欠乏は夜盲症や角膜乾燥症を来す脂溶性ビタミン欠乏で、貧血の直接的原因ではない。
  • ×3. ビタミンB1欠乏は脚気やWernicke脳症を来す。造血には直接関与せず巨赤芽球性貧血の原因とはならない。
  • 4. ビタミンB12は胃の内因子と結合して回腸で吸収されるため、胃全摘後に欠乏し巨赤芽球性貧血を来す。正しい。
  • ×5. ビタミンC欠乏は壊血病を来し、出血傾向や創傷治癒遅延を生じる。巨赤芽球性貧血の原因ではない。
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AM問77一般
正答5

末梢神経の脱髄がみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Guillain-Barré症候群は先行感染後に自己免疫機序で末梢神経のミエリンが傷害される急性炎症性脱髄性多発根神経炎で、左右対称性の弛緩性麻痺と腱反射消失、神経伝導検査での伝導速度低下を示す。

  • ×1. 多発性硬化症は中枢神経(脳・脊髄・視神経)の脱髄疾患であり、末梢神経の脱髄は原則として生じない。
  • ×2. de Quervain病は短母指伸筋腱と長母指外転筋腱の狭窄性腱鞘炎であり、神経の脱髄とは関係しない。
  • ×3. 進行性核上性麻痺はタウ蛋白が蓄積する神経変性疾患で、脱髄疾患ではない。垂直性眼球運動障害や易転倒性を示す。
  • ×4. 腰部脊柱管狭窄症は骨・靱帯性の狭窄による神経の機械的圧迫が本態で、脱髄性疾患には分類されないため誤り。
  • 5. Guillain-Barré症候群は末梢神経の髄鞘が自己免疫性に傷害される急性脱髄性疾患である。正しい。
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AM問78一般
正答3

性的な欲動をコントロールするために、性的なことを理論的に分析しようとする防衛機制はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

知性化は受け入れがたい感情や欲動を、抽象的・理論的な思考や知識の枠組みに置き換えて距離をとる防衛機制である。感情を切り離して理屈で扱う点が特徴で、設問の記述に合致する。

  • ×1. 抑圧は受け入れがたい欲動や記憶を無意識に押し込め意識から締め出す機制で、理論的分析を行うわけではない。
  • ×2. 行動化は葛藤や感情を言語化せず衝動的な行動として表出する機制で、欲動を統制する方向とは逆である。
  • 3. 知性化は欲動や感情を理屈・理論として扱い、感情から距離をとって統制する機制である。設問に合致し正しい。
  • ×4. 反動形成は受け入れがたい欲動と正反対の態度や行動をとる機制で、理論的分析による統制とは異なる。
  • ×5. スプリッティングは対象を全good・全badに二分して認識する機制で、境界性パーソナリティ障害でみられる。
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AM問79一般
正答2

Freud の発達論において1 〜 3歳ころはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Freudの心理性的発達理論では、口唇期(0〜1歳ころ)、肛門期(1〜3歳ころ)、男根期(3〜6歳ころ)、潜伏期(6歳〜思春期)、性器期(思春期以降)の順に進む。1〜3歳ころは排泄のしつけが課題となる肛門期にあたる。

  • ×1. 口唇期は0〜1歳ころで、吸う・噛むといった口唇領域を通じて満足を得る時期である。1〜3歳より前にあたる。
  • 2. 肛門期は1〜3歳ころで、排泄の保持と排出のしつけが中心課題となる。設問の年齢に該当し正しい。
  • ×3. 性器期は思春期以降で、成熟した対象への性的関心が中心となる最終段階である。年齢が合致しない。
  • ×4. 潜伏期は6歳ころから思春期までで、性的関心が潜在化し学習や仲間関係が発達する時期である。
  • ×5. 男根期は3〜6歳ころで、性器への関心やエディプス葛藤が生じる時期であり、1〜3歳には該当しない。
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AM問80一般
正答5

障害受容に至る5つの過程において2番目に現れるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

上田敏による障害受容の過程は、ショック期→否認期→混乱期→解決への努力期→受容期の5段階とされる。2番目は障害の永続性を認めたくない否認期である。段階は一方向に進むとは限らず行きつ戻りつする点にも留意する。

  • ×1. 解決への努力期は4番目で、価値観の転換が進み積極的に問題解決へ取り組み始める段階である。
  • ×2. ショック期は1番目で、受傷直後に現実感が乏しく、かえって心理的に平静にみえる時期である。
  • ×3. 混乱期は3番目で、怒りや恨み、抑うつ、自責などが強く現れる不安定な時期である。
  • ×4. 受容期は5番目(最終段階)で、障害を自己の一部として受け入れ新たな価値観を確立する段階である。
  • 5. 否認期は2番目で、障害の存在や永続性を認めず回復への期待に固執する時期である。正しい。
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AM問81一般
正答1

思考記録表(コラム表)を用いて現実に沿った考え方や判断ができることを目標とする認知行動療法の技法はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

思考記録表(コラム表)は、状況・気分・自動思考・その根拠と反証・適応的思考を書き出す道具で、非適応的な自動思考を検証し現実に沿った考えへ修正することを目標とする。これを用いる認知行動療法の技法が認知再構成法である。

  • 1. コラム表を用いて自動思考の根拠と反証を検討し、より現実的で適応的な考えへ修正する技法。正答。
  • ×2. モデリング法は、他者の手本となる行動を観察・模倣させて新しい行動を学習させる技法で、コラム表は用いない。
  • ×3. 問題解決技法は、問題の明確化・解決案の列挙・選択・実行・評価という段階を踏んで対処力を高める技法である。
  • ×4. 系統的脱感作法は、弛緩訓練と不安階層表を組み合わせ、恐怖刺激に段階的に慣らしていく行動療法の技法である。
  • ×5. 行動活性化技法は、活動記録をもとに楽しみや達成感の得られる行動を増やして気分の改善を図る技法である。
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AM問82一般
正答4

脳卒中の評価法とそれに含まれる項目の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

SIAS(脳卒中機能障害評価法)は22項目からなる機能障害評価で、腹筋力と垂直性(座位での体幹傾斜)を測る体幹機能の項目を含む。他の4つは、その尺度に本来含まれない項目との組合せになっている。

  • ×1. JSS〈Japan Stroke Scale〉は意識・言語・運動麻痺など神経症候の重症度を数量化する尺度で、ADL項目は含まない。
  • ×2. mRSは日常生活の障害度を0〜5(死亡6)の段階で総括する尺度で、バランス機能を個別に測定する項目はない。
  • ×3. FMAは運動機能・感覚・関節可動域・疼痛・バランスを評価するが、歩行速度を測る項目は含まれていない。
  • 4. SIASは体幹機能として腹筋力と垂直性を評価する。正しい組合せであり正答。
  • ×5. NIHSSは意識・視野・眼球運動・麻痺・失調・感覚・言語などを評価する脳卒中重症度尺度で、関節可動域は含まない。
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AM問83一般
正答5

積極的な全身持久力トレーニングを開始してよい状態はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動療法の開始・中止基準(土肥・アンダーソンの基準など)では、危険な不整脈、著明な頻脈、発熱、著しい低血圧がある場合は積極的な運動を行わない。経皮的酸素飽和度94%は低下がごく軽度で、監視下に持久力トレーニングを開始してよい。

  • ×1. 心室頻拍は心室細動へ移行しうる危険な不整脈で、まず医学的管理が優先され、積極的な運動負荷は行わない。
  • ×2. 安静時脈拍140/分は著明な頻脈にあたり、基準上は運動を行わない状態と判断される。
  • ×3. 体温38.6℃の発熱は全身状態不良や感染の存在を示し、原則として積極的な持久力トレーニングは見合わせる。
  • ×4. 収縮期血圧60mmHgは著しい低血圧でショックが疑われ、運動負荷は循環破綻を招く危険がある。
  • 5. 94%は軽度の低下にとどまり、酸素化をモニタリングしながら持久力トレーニングを開始してよい。正答。
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AM問84一般
正答4

ASIA の評価対象はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ASIA(ISNCSCI)は脊髄損傷の神経学的評価法で、左右10のkey muscleによる運動スコアと28皮膚分節の触覚・痛覚に加え、仙髄最下位のS4-5領域の感覚(肛門周囲感覚・深部肛門圧覚)と随意的肛門収縮の有無で完全・不全を判定する。

  • ×1. 意識レベルはJCSやGCSで評価する項目であり、脊髄節機能を対象とするASIAには含まれない。
  • ×2. 運動失調は主に小脳症状の評価項目で、ASIAの運動スコアは徒手筋力検査に基づく筋力評価である。
  • ×3. 眼球運動は脳神経の評価項目であり、脊髄損傷の高位・重症度を判定するASIAの対象ではない。
  • 4. S4-5の肛門周囲感覚と深部肛門圧覚は、完全損傷か不全損傷かを分ける必須の評価項目である。正答。
  • ×5. 深部腱反射は別途の反射検査で評価する項目で、ASIAの評価用紙には含まれていない。
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AM問85一般
正答5

ワルファリンの作用を減弱させるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ワルファリンはビタミンKに拮抗し、ビタミンK依存性凝固因子(Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ)の肝での合成を阻害して抗凝固作用を示す。したがってビタミンKを多く含む納豆・クロレラ・青汁などを摂取すると作用が減弱する。

  • ×1. ビタミンAは視覚色素や上皮の維持に関与する脂溶性ビタミンで、ワルファリンの作用を減弱させることはない。
  • ×2. ビタミンB1は糖代謝の補酵素で、欠乏で脚気やWernicke脳症を来すが、ワルファリンの効果には影響しない。
  • ×3. ビタミンCは抗酸化やコラーゲン合成に関与するが、ワルファリンの抗凝固作用を減弱させる作用はない。
  • ×4. ビタミンEは抗酸化作用をもち、大量摂取では出血傾向を助長しうるとされ、作用を減弱させる方向ではない。
  • 5. ビタミンKはワルファリンと拮抗して凝固因子の合成を回復させ、抗凝固作用を減弱させる。正答。
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AM問86一般複数正解
正答3/4

原始反射と誘発される運動の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢3・4のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢3・4のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。交差性伸展反射と非対称性緊張性頸反射の記述がいずれも妥当と判断されたためと考えられます。

  • ×1. 探索反射(ルーティング反射)は口周囲への触刺激で刺激側に顔を向け口を開く反射で、頸部の側屈が誘発される反射ではない。
  • ×2. Galant反射は脊柱の側方の皮膚を擦ると刺激側へ体幹が側屈(凹側となる)する反射で、体幹の回旋ではない。
  • 3. 一側下肢への侵害刺激により、反対側の下肢が屈曲した後に伸展・内転する。刺激反対側下肢の伸展という記述は正しい。
  • 4. 非対称性緊張性頸反射では頸部を回旋させた顔面側の上下肢が伸展し、後頭側の上下肢が屈曲する。記述は正しい。
  • ×5. 対称性緊張性頸反射では、頸部伸展で上肢が伸展し下肢は屈曲する。上肢屈曲・下肢伸展は頸部屈曲時の反応で、記述は逆である。
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AM問87一般
正答3

リンパ浮腫で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

リンパ浮腫はリンパ管の輸送障害により高蛋白性の組織間液が貯留する病態で、皮下の高蛋白環境から蜂窩織炎(丹毒)を繰り返しやすいのが特徴。治療は用手的リンパドレナージや圧迫療法を柱とする複合的治療が基本となる。

  • ×1. 腹水は肝硬変や低アルブミン血症など全身性の病態でみられるもので、四肢のリンパ浮腫に伴う所見ではない。
  • ×2. 利尿薬は組織間の蛋白を残したまま水分のみを引くため効果に乏しく、原則として治療の主体にはならない。
  • 3. 皮下の高蛋白環境と局所免疫の低下により蜂窩織炎や丹毒を反復しやすく、増悪の主要因となる。正答。
  • ×4. 発症初期は圧痕を残す軟らかい浮腫で、皮膚の硬化・線維化は経過が長期化した進行期に生じる。
  • ×5. 肺血栓塞栓症の原因の多くは深部静脈血栓症であり、リンパ管の障害であるリンパ浮腫は原因とならない。
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AM問88一般2つ選べ
正答3・5

Perthes 病で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Perthes病は大腿骨頭(近位骨端部)の阻血性壊死で、4〜8歳の男児に好発する。多くは片側性で、跛行や股関節・大腿・膝の痛みで気づかれ、股関節の外転・内旋制限を認める。骨頭の圧潰を防ぐため免荷や骨頭を臼蓋に包み込む治療が行われる。

  • ×1. 男児が女児のおよそ4〜5倍と多く、女児に多いという記述は誤りである。
  • ×2. 軽微な外傷が受診契機となることはあるが、原因は骨端部の血行障害であり、外傷が誘因となる疾患ではない。
  • 3. 大部分が片側性の発症で、両側性は1割程度にとどまる。正しい記述であり正答の一つ。
  • ×4. 好発年齢は4〜8歳前後で、12歳以降の発症はまれである。年長発症例は予後不良とされる。
  • 5. 大腿骨頭骨端(近位骨端部)への血流が阻害されて阻血性壊死を来すのが本態である。正答の一つ。
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AM問89一般
正答4

Colles 骨折で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Colles骨折は手掌をついて転倒した際に生じる橈骨遠位端骨折で、遠位骨片が背側・橈側へ転位しフォーク状変形を呈する。骨粗鬆症を背景に高齢女性に多く、正中神経障害や複合性局所疼痛症候群、腱断裂を合併しうる。

  • ×1. 骨粗鬆症を背景とするため閉経後の高齢女性に多く、小児に多いという記述は誤りである。
  • ×2. 骨折部位は橈骨遠位端であり、尺骨遠位端の骨折ではない(尺骨茎状突起骨折を合併することはある)。
  • ×3. 遠位骨片は背側・橈側に転位しフォーク状変形となる。掌側転位を示すのはSmith骨折である。
  • 4. 腫脹や骨片転位により手根管内の正中神経が圧迫され、しびれや母指球筋の障害を来しうる。正答。
  • ×5. Garden分類は大腿骨頸部骨折の分類である。Colles骨折ではFrykman分類やAO分類が用いられる。
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AM問90一般
正答5

発症後2時間の脳梗塞において典型的な画像所見はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

拡散強調像(DWI)は細胞性浮腫による水分子の拡散低下を反映し、発症数分〜1時間程度で高信号となるため超急性期の脳梗塞検出に最も鋭敏である。単純CTの低吸収域やT2強調像の高信号が明瞭化するのは数時間以降で、発症2時間では捉えにくい。

  • ×1. 単純CTでの高吸収域は出血や閉塞血管内の血栓(hyperdense MCA sign)を示唆する所見で、梗塞巣そのものの典型像ではない。
  • ×2. 単純CTでの低吸収域が明瞭になるのは通常発症6〜24時間以降で、2時間では早期虚血変化がわずかに見える程度にとどまる。
  • ×3. T1強調像では梗塞巣は遅れて低信号を示すのが一般的で、超急性期に高信号となることはない。
  • ×4. T2強調像の高信号は血管性浮腫を反映し、出現は発症数時間以降であるため発症2時間では検出が困難である。
  • 5. 拡散強調像の高信号は細胞性浮腫を反映し、発症直後から描出される。発症2時間の典型所見であり正答。
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AM問91一般
正答4

糖尿病性神経障害に特徴的な所見はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

糖尿病性神経障害は代謝障害と細小血管障害により長い神経線維から障害される長さ依存性の多発神経障害で、両側性・左右対称に足趾や足底のしびれ・感覚低下から始まり、下肢の靴下型感覚障害を呈する。

  • ×1. 高血糖の持続を背景に緩徐・慢性に進行するのが典型で、急激な発症は単神経障害など例外的な病型に限られる。
  • ×2. 自律神経過反射は第6胸髄より高位の脊髄損傷でみられる病態である。糖尿病では起立性低血圧や無自覚性低血糖など自律神経機能の低下が特徴。
  • ×3. 末梢神経障害のためアキレス腱反射は早期から低下・消失する。腱反射の亢進は中枢神経障害を示唆する所見である。
  • 4. 下肢遠位から左右対称に始まる靴下型(さらに進むと手袋型を加える)感覚障害が典型的である。正答。
  • ×5. 筋力低下が生じる場合も遠位優位であり、近位筋優位の筋力低下は筋原性疾患などを疑わせる所見である。
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AM問92一般
正答3

肝不全でみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肝不全では蛋白合成能の低下による低アルブミン血症と門脈圧亢進から腹水が貯留する。ほかに黄疸、凝固因子低下による出血傾向、脾機能亢進による血小板減少、アンモニア上昇による肝性脳症などがみられる。

  • ×1. 肝不全でみられるのはアンモニアなどの蓄積による肝性脳症であり、感染や炎症による脳炎とは病態が異なる。
  • ×2. 裂肛は硬便などによる肛門管の裂創で、肝不全に特徴的な所見ではない(門脈圧亢進では痔核が生じうる)。
  • 3. 低アルブミン血症による膠質浸透圧低下と門脈圧亢進により腹水が貯留する。正答。
  • ×4. 門脈圧亢進に伴う脾腫・脾機能亢進により血小板は減少する。増加ではない。
  • ×5. アルブミンは肝で合成されるため、肝不全では低アルブミン血症となる。高値にはならない。
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AM問93一般
正答4

ビタミンと欠乏時の症候との組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ビタミンDは腸管でのカルシウム・リン吸収を促し骨石灰化に関与するため、欠乏すると小児ではくる病、成人では骨軟化症を来し、骨量減少・骨粗鬆症の要因ともなる。他の選択肢は欠乏症候の組合せが入れ替わっている。

  • ×1. ビタミンA欠乏では夜盲症や眼球乾燥症を来す。舌炎はビタミンB2やB12・葉酸の欠乏でみられる症候である。
  • ×2. ビタミンB1欠乏では脚気(末梢神経障害・心不全)やWernicke脳症を来す。皮下出血はビタミンCやKの欠乏による。
  • ×3. ビタミンC欠乏では壊血病(歯肉出血・皮下出血)を来す。末梢神経障害はビタミンB1やB12の欠乏でみられる。
  • 4. ビタミンD欠乏はカルシウム吸収低下を招き、くる病・骨軟化症、さらに骨量減少(骨粗鬆症)につながる。正答。
  • ×5. ビタミンK欠乏では凝固因子の低下による出血傾向(新生児メレナなど)を来す。壊血病はビタミンC欠乏による。
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AM問94一般
正答4

肺塞栓症で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

誤りを選ぶ問題。肺塞栓症の塞栓源の多くは下肢や骨盤内の深部静脈血栓であり、股関節・膝関節手術など下肢の術後に多く発症する。上肢の術後に多いとする選択肢4が誤りで、これが正答となる。

  • ×1. 脱水は血液濃縮と血流停滞を招き静脈血栓形成の危険因子となる。正しい記述である。
  • ×2. 換気は保たれたまま血流が途絶して換気血流比不均等となり、二酸化炭素貯留を伴わないⅠ型呼吸不全を呈する。正しい。
  • ×3. 血栓の形成と線溶亢進を反映してDダイマーが上昇する。陰性なら除外診断に有用で、正しい記述である。
  • 4. 塞栓源は下肢・骨盤内の深部静脈が主で、下肢の手術後に多い。上肢術後に多いとするのは誤りで、これが正答。
  • ×5. 深部静脈血栓症と肺塞栓症は静脈血栓塞栓症として連続した病態であり、合併が多い。正しい記述である。
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AM問95一般
正答4

介護保険制度で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

要介護認定は市町村(保険者)へ申請し、認定調査と主治医意見書によるコンピュータ一次判定を経て、保健・医療・福祉の学識経験者で構成される介護認定審査会が二次判定として要介護度を判定する。

  • ×1. 申請の窓口は市町村(特別区を含む)や地域包括支援センター等であり、都道府県ではない。
  • ×2. 16種類の特定疾病に慢性腎不全は含まれない(糖尿病性腎症は特定疾病に含まれる)。
  • ×3. 第1号被保険者は65歳以上の者で、40歳以上65歳未満の医療保険加入者が第2号被保険者である。
  • 4. 一次判定の結果と主治医意見書をもとに、介護認定審査会が要介護度を判定する。正答。
  • ×5. 認定結果に不服がある場合は、都道府県に置かれる介護保険審査会へ審査請求(不服申立て)ができる。
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AM問96一般採点除外
正答採点除外

アルコール依存症で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は採点除外となった問題です。採点除外は全員に得点が与えられるのではなく、その問題自体が採点対象から外れ、満点(分母)が減る扱いです。第58回理学療法士では午前96問と午後43問の一般問題2問が除外され、総得点の満点は280点から278点に減り、実地問題は120点のまま据え置かれました。

  • ×1. 依存性パーソナリティ障害などのパーソナリティ特性は、アルコール依存症の発症リスクを高める要因とされる。
  • ×2. 依存が形成される過程では同じ量では酔いにくくなる耐性の増大がみられ、記述を誤りとは言い切れない。
  • ×3. 断酒後も一杯の再飲酒から短期間で元の依存状態に戻りやすく(再燃)、再発率が高いことは広く知られている。
  • ×4. アルコール幻覚症は意識が清明な状態で幻聴を主体とする病態であり、記述は正しい(幻視主体は振戦せん妄)。
  • ×5. 双生児研究や家族研究から遺伝的要因の関与が示されており、記述は正しい。
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AM問97一般
正答1

興奮や昏迷などの意志発動の異常が主体となる統合失調症の病型はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

緊張型統合失調症は、興奮・昏迷・カタレプシー・拒絶症・常同症など意志発動(精神運動)の異常が前景に立つ病型である。青年期に急性に発症することが多く、他の病型に比べ経過や予後は比較的良好とされる。

  • 1. 興奮と昏迷という両極の精神運動異常を主徴とする病型で、設問の記述に合致する。正答。
  • ×2. 残遺型は急性期の幻覚や妄想などの陽性症状が消退した後に、感情鈍麻や意欲低下などの陰性症状が残る状態である。
  • ×3. 単純型は明らかな幻覚妄想を欠き、緩徐に意欲低下や社会的引きこもりが進行する病型である。
  • ×4. 破瓜型(解体型)は思春期に緩徐に発症し、感情の平板化や思考の解体が主体で、経過は慢性化しやすい。
  • ×5. 妄想型は比較的遅い年齢で発症し、被害妄想や幻聴が中心で、人格面の荒廃は比較的軽いとされる。
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AM問98一般
正答4

欠神発作で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

欠神発作は小児期に好発する全般起始発作で、数秒〜十数秒の意識消失と動作停止が突然始まり突然終わる。過呼吸で誘発されやすく、脳波では3Hz棘徐波複合を認める。

  • ×1. 脳の異常な同期性放電によるてんかん発作であり、心因性非てんかん発作とは病態が異なる。
  • ×2. 小児欠神てんかんは4〜10歳頃に好発する。高齢での発症は一般的ではない。
  • ×3. 発作は数秒〜十数秒で終わり、直後から元の活動に戻れるのが特徴で、発作後のもうろう状態や入眠を伴わない。
  • 4. 3分程度の過呼吸賦活で誘発されやすく、診断のための誘発法として用いられる。正答。
  • ×5. 短時間ぼんやりするだけで転倒もないため周囲に気付かれにくく、不注意や怠けと誤解されやすい。
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AM問99一般
正答4

統合失調症患者の健康関連 QOL の測定に用いることができるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

SF-36は疾患を限定せず用いる包括的な健康関連QOL尺度で、身体機能・日常役割機能(身体/精神)・体の痛み・全体的健康感・活力・社会生活機能・心の健康の8領域を測定する。統合失調症患者のQOL測定にも用いることができる。

  • ×1. BPRSは統合失調症を中心とした精神症状の重症度を面接で評価する尺度で、QOLの測定を目的としない。
  • ×2. NEO-PI-Rは5因子モデルに基づくパーソナリティ検査であり、健康関連QOLの尺度ではない。
  • ×3. RDQは腰痛による日常生活の障害度を測る腰痛特異的尺度で、統合失調症の健康関連QOL測定には適さない。
  • 4. 包括的健康関連QOL尺度であり、疾患を問わず使用できる。統合失調症患者にも適用可能で正答。
  • ×5. SFSは対人関係や就労など社会生活機能を評価する尺度で、健康関連QOLそのものを測る尺度ではない。
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AM問100一般
正答2

強迫性障害で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

強迫性障害では、不合理と自覚しながらも打ち消せない強迫観念と強迫行為が続き苦痛や生活障害を生じる。治療は曝露反応妨害法を中心とする認知行動療法とSSRIによる薬物療法が有効で、うつ病の併存も多い。

  • ×1. SSRIを中心とした薬物療法は有効で、認知行動療法と並ぶ標準的治療である。無効という記述は誤り。
  • 2. 不安を生じる状況にあえて曝露し、強迫行為(儀式)を行わせずに不安の減衰を体験させる。標準的治療で正答。
  • ×3. させられ体験(作為体験)は統合失調症の自我障害である。強迫行為は自分の意志による行為と自覚される。
  • ×4. うつ病の併存はまれではなく高率にみられ、治療計画上も考慮が必要である。
  • ×5. 患者は強迫観念や強迫行為が不合理であると自覚しており(病識がある)、それでもやめられず苦痛を感じる。
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午後全100問

PM問1実地
正答3

Daniels らの徒手筋力テストにおける肩甲下筋のテストで正しいのはどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。肩甲下筋は肩関節の内旋筋で、Danielsでは腹臥位で肩90度外転・肘90度屈曲し前腕を下垂させ、前腕遠位の掌側に抵抗して内旋筋力をみる。他の内旋筋と区別するため手背を腰背部に当て手を背部から離す肢位を用いる方法もある。図はこれに合う肢位と抵抗方向を示すと考えられる。

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PM問2実地
正答4

心電図波形(別冊No.1)を別に示す。特徴として正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

心電図の判読問題。公式正答が4であることから、図には先行するP波を伴わずに早期に出現する幅の広いQRS波が含まれると考えられる。これは心室期外収縮の所見であり、他の選択肢の所見は認められないと判断できる。

  • ×1. 洞調律は一定間隔のP波に規則的にQRSが続く状態。公式正答が4であることから、早期出現の幅広いQRSが混在し洞調律とは言えないと考えられる。
  • ×2. 持続頻拍は頻拍が30秒以上続くものを指す。心室期外収縮は単発ないし散発的に現れる早期収縮であり、持続する頻拍には当たらない。
  • ×3. ST上昇は急性心筋梗塞や心膜炎などで基線からST部分が持ち上がる所見。公式正答が4であることから、この波形にST上昇はないと考えられる。
  • 4. 先行するP波がなく、幅の広い変形したQRS波が本来より早期に出現するのが心室期外収縮の特徴であり、これが認められると考えられる。
  • ×5. Ⅲ度房室ブロックはP波とQRS波がまったく無関係に出現する完全房室解離を示す。P波とQRSの対応は保たれていると考えられる。
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PM問3実地
正答1

80歳の男性。胸部 CT(別冊No.2)を別に示す。この患者で低下が予想されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答が1秒率であることから、CTは気腫性変化(肺野の低吸収域や肺の過膨張)を示すと考えられる。肺気腫では呼気時に末梢気道が虚脱して呼出が制限されるため1秒率が低下し、他の4指標はいずれも増加する。

  • 1. 肺気腫では肺の弾性収縮力が失われ、呼気時に末梢気道が虚脱して呼出が妨げられる。その結果1秒量が減り1秒率が低下する。
  • ×2. 残気量は最大呼気後も肺に残る空気量。気道虚脱による空気とらえこみ(エアトラッピング)のため肺気腫では増加する。
  • ×3. 気道抵抗は末梢気道の狭窄や呼気時の気道虚脱によって上昇する。肺気腫では低下ではなく増加する。
  • ×4. 全肺気量は残気量の増加と肺の過膨張を反映して増加する。胸郭が樽状になるのもこの過膨張によるものである。
  • ×5. 肺コンプライアンスは肺の膨らみやすさを示す。肺胞壁が破壊され弾性収縮力が低下する肺気腫ではむしろ増加する。
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PM問4実地
正答2

Down 症候群が示す特徴的な姿勢はどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。Down症候群は全身の筋緊張低下と関節弛緩性が特徴で、乳幼児期には背臥位で股関節が屈曲・外転・外旋し膝も屈曲した蛙状肢位、腹臥位では四肢が広く開いた姿勢をとりやすい。図はこうした低緊張を反映した姿勢を示すと考えられる。

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PM問5実地
正答1

左大腿義足歩行の右立脚中期に図のような現象が観察された。原因はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

左大腿義足歩行における右立脚中期は、義足側(左)の遊脚中期にあたる。この相で問題になるのは義足の足部クリアランスである。公式正答が1であることから、図は義足を振り出すために健側の踵を上げる伸び上がり歩行などの代償現象を示すと考えられる。

  • 1. 義足が長すぎると遊脚期に足部が床に引っかかるため、健側の伸び上がりや分回しで代償する。健側立脚中期にみられる現象の原因として合致する。
  • ×2. 後方(底屈)バンパーが弱いと義足側の踵接地直後に足部が急に底屈する。これは義足側立脚初期の異常であり、健側立脚中期の現象ではない。
  • ×3. 初期内転角の異常は断端外側部や会陰部の圧迫など、義足に荷重する立脚期の問題として現れる。健側立脚中期の現象の説明にはならない。
  • ×4. 切断側の股関節外転筋力が不足すると、義足側立脚中期に体幹が義足側へ傾く外側動揺が出る。本問が問うのは健側立脚中期であり該当しない。
  • ×5. 切断側の股関節伸展可動域が制限されると、義足側立脚終期に腰椎前弯が増強する。これも義足に荷重している相での異常である。
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PM問6実地
正答5

次の文により、6、7の問いに答えよ。75歳の男性。一人暮らし。歩行時のふらつきを主訴に来院した。以前から食事が不規則で、5日前から食事を摂らなくなった。上肢に明らかな異常はないが、下肢筋力は MMT4レベルで、下肢遠位優位のしびれ感がある。膝蓋腱反射は亢進しているが、アキレス腱反射は低下し、Babinski 反射は陽性だった。眼振は認めない。血清ビタミン B の低下を認めた。重心動揺検査結果(別冊No.3)を別に示す。12可能性が高い疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

血清ビタミンB12低下に加え、膝蓋腱反射亢進とBabinski反射陽性(側索障害)、アキレス腱反射低下と下肢遠位優位のしびれ(後索・末梢神経障害)が併存している。重心動揺検査は閉眼で動揺が増すRomberg陽性の所見を示すと考えられる。

  • ×1. 皮膚筋炎は近位筋優位の筋力低下とヘリオトロープ疹などの皮疹が主体で、腱反射亢進やBabinski反射陽性、深部感覚障害は説明できない。
  • ×2. Shy-Drager症候群(多系統萎縮症)は起立性低血圧などの自律神経障害と小脳症状が中心で、後索・側索障害の所見とは結びつかない。
  • ×3. 筋萎縮性側索硬化症は上位・下位運動ニューロン徴候を示すが、感覚障害は原則としてきたさない。下肢遠位のしびれ感がある本例と合わない。
  • ×4. ポストポリオ症候群はポリオ罹患の既往があり、下位運動ニューロン障害による筋力低下が緩徐に進む。腱反射亢進やBabinski反射陽性は生じない。
  • 5. ビタミンB12欠乏で脊髄の後索と側索が障害される疾患。腱反射亢進・Babinski反射陽性と遠位のしびれ・深部感覚障害の併存によく合致する。
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PM問7実地
正答3

次の文により、6、7の問いに答えよ。75歳の男性。一人暮らし。歩行時のふらつきを主訴に来院した。以前から食事が不規則で、5日前から食事を摂らなくなった。上肢に明らかな異常はないが、下肢筋力は MMT4レベルで、下肢遠位優位のしびれ感がある。膝蓋腱反射は亢進しているが、アキレス腱反射は低下し、Babinski 反射は陽性だった。眼振は認めない。血清ビタミン B の低下を認めた。重心動揺検査結果(別冊No.3)を別に示す。12この患者の左右へのバランス障害に対する踵の補正で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

後索障害による感覚性運動失調では、足部からの深部感覚情報が乏しく左右方向の動揺が大きくなる。踵接地時に足部が外側へ倒れるのを防ぎ、支持基底面を側方へ広げる踵の補正が適する。

  • ×1. SACHヒールは踵部に柔らかいクッションを入れ、接地時の衝撃吸収と底屈運動の代償を目的とする。左右方向の安定性を高める補正ではない。
  • ×2. Thomasヒールは踵の内側部を前方に延長して内側縦アーチの支持性を高めるもので、外反扁平足などに用いる。左右のバランス障害への補正ではない。
  • 3. 外側フレアヒールは踵部の外側を広げて支持基底面を側方に拡大し、接地時の外側への安定性を高める。左右方向の動揺の補正として適切。
  • ×4. 逆Thomasヒールは踵の外側部を前方に延長して足部外側を支持するもので、内反尖足などに用いる。左右動揺そのものを補う目的ではない。
  • ×5. 内側ウェッジヒールは踵の内側を高くして後足部を回外方向へ傾け、外反足の矯正に用いる。バランス障害の補正を狙うものではない。
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PM問8実地
正答4

6歳の女児。公園で転倒し、骨折の診断で同日緊急手術を受けた。術後のエックス線写真(別冊No.4)を別に示す。術後の患側上肢の理学療法で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

6歳児が転倒し同日緊急手術を受けたという経過から、上腕骨顆上骨折に対する整復・ピンニングなどが行われたと考えられる。肘周囲は再転位や骨化性筋炎の危険があり、肘の可動域練習は仮骨形成を確認してから開始する。

  • ×1. 術後1週では骨癒合が得られておらず、患部の筋力増強運動は再転位を招く危険がある。この時期は固定を保ち、隣接関節の自動運動にとどめる。
  • ×2. 肘関節への他動運動は骨化性筋炎や異所性骨化を誘発しやすく、原則として自動運動を優先する。他動を優先するという記載は逆である。
  • ×3. 肩関節は固定の範囲外であり、拘縮予防のため術直後から自動運動を行える。2週間待つ必要はなく、開始時期として遅すぎる。
  • 4. 肘関節の可動域練習は、エックス線で仮骨形成が確認され骨癒合が進んでから開始する。早期の運動は再転位や骨化性筋炎の原因となる。
  • ×5. 術後翌日の急激な痛みは、Volkmann拘縮に至りうるコンパートメント症候群の初発徴候である。運動を続けず、直ちに医師に報告する必要がある。
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PM問9実地
正答2

図のような所見において考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答が右股関節脱臼であることから、図は背臥位で両膝を立てた際に右膝の高さが低くなるAllis徴候のような、右下肢の相対的な短縮を示す所見と考えられる。股関節脱臼では骨頭が臼蓋から後上方へ移動して患側下肢が短縮する。

  • ×1. 仙腸関節機能不全では仙腸関節部の圧痛やPatrickテスト陽性などが手がかりとなる。下肢長の左右差として現れる所見ではない。
  • 2. 股関節脱臼の大半を占める後方脱臼では骨頭が後上方へ逸脱し、患側下肢が短縮して屈曲・内転・内旋位をとる。膝の高さの左右差として観察される。
  • ×3. 膝蓋骨脱臼は膝蓋骨が外側へ偏位し、膝前面の変形と腫脹、膝の伸展困難が所見となる。下肢長の左右差は生じない。
  • ×4. 半月板損傷は関節裂隙の圧痛やMcMurrayテスト陽性、ロッキングなど膝局所の所見が中心で、下肢の短縮を示す所見にはならない。
  • ×5. 後十字靱帯損傷では膝屈曲位で脛骨が後方へ落ち込む後方サギング徴候がみられる。股関節レベルの下肢短縮とは異なる所見である。
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PM問10実地
正答3

67歳の男性。両下肢に脊髄後索性運動失調がみられる。座位で図のように床に記された複数の足形に対し、目で確認しながら自身の足を移動するよう指示した。この運動はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Frenkel体操は後索障害による感覚性運動失調に対し、視覚で代償しながら四肢を定められた目標位置へ動かす協調性訓練である。床に記した足形に目で確認しながら足を合わせる課題はこれに該当する。

  • ×1. Böhler体操は腰背筋や殿筋の強化を目的とした古典的な腰痛体操であり、運動失調に対する協調性訓練ではない。
  • ×2. Buerger-Allen体操は下肢の挙上と下垂を繰り返して側副血行の発達を促す運動で、閉塞性動脈疾患など末梢循環障害に用いる。
  • 3. 視覚を手がかりに目標へ四肢を正確に動かす協調性訓練で、深部感覚障害による運動失調に用いる。設問の課題の内容と一致する。
  • ×4. McKenzie体操は腰椎の伸展運動を中心とする腰痛体操で、症状の中央化を狙うもの。協調性の訓練を目的とはしていない。
  • ×5. Williams体操は腹筋強化と腰椎屈曲を中心とする腰痛体操で、腰椎前弯の軽減を狙う。運動失調に対する訓練とは目的が異なる。
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PM問11実地
正答1

80歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom 法ステージは上肢Ⅱ、下肢 Ⅲ。下肢の随意運動は分離運動がわずかに認められる程度である。歩行は T 字杖と短下肢装具を使用して自宅内移動が可能である。ADL 指導で最も適切なのはどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。上肢Ⅱは随意性がごく乏しく実用手にはならず、下肢Ⅲも分離運動はわずかである。ADL指導は非麻痺側上肢を主体とした片手動作と自助具の活用が基本で、麻痺側上肢に巧緻性を求める方法や、下肢の支持性を超える方法は不適切と考えられる。

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PM問12実地
正答3

標準的な体格の成人における松葉杖の調整で正しいのはどれか。a b 1 1横指10度2 1横指45度3 3横指30度4 3横指45度5 5横指30度

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

松葉杖は、腋窩当ての上端と腋窩の間に指3横指(約5cm)のゆとりをもたせ、腋窩部の神経・血管の圧迫(松葉杖麻痺)を避ける。握りの高さは肘関節が約30度屈曲する位置に合わせる。

  • ×1. 1横指では腋窩当てが腋窩に近づきすぎ、圧迫による橈骨神経麻痺の危険がある。肘屈曲10度も浅く、体重支持の効率が悪い。
  • ×2. 1横指では腋窩を圧迫する危険があり不適切。肘屈曲45度も深すぎて、荷重時に上肢で体重を支えにくい。
  • 3. 腋窩と腋窩当ての間隔3横指、肘関節屈曲30度が標準。腋窩の圧迫を避けつつ、上肢で効率よく体重を支持できる。
  • ×4. 間隔3横指は適切だが、肘屈曲45度は深すぎる。荷重時に肘が過度に曲がり、体重を安定して支えられない。
  • ×5. 肘屈曲30度は適切だが、5横指では杖が短く体幹が過度に前傾し、支持が不安定になる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問12)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問13実地
正答1

45歳の女性。身長155cm、体重60kg。3 METs 程度の歩行速度で1時間歩いた場合の消費カロリー量に最も近いのはどれか。ただし、ウォーキングで消費するカロリー(kcal)を1.05 × METs ×時間(H)× 体重(kg)とする。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

設問に示された式にそのまま代入する。1.05×3METs×1時間×60kg=189kcalとなり、最も近いのは190kcalである。身長は計算に用いない点にも注意する。

  • 1. 1.05×3×1×60=189kcal。選択肢の中で最も近い値であり、設問の式に代入するだけで求められる。
  • ×2. 230kcalとなるには体重約73kg、あるいは約1.2時間の運動が必要で、60kg・1時間・3METsという条件からは得られない。
  • ×3. 270kcalは計算値189kcalを大きく上回る。同じ体重・時間ではおよそ4.3METsの運動に相当し、条件と一致しない。
  • ×4. 310kcalは計算値189kcalの1.6倍を超える。同条件ではおよそ5METsの運動量に当たり、3METsの歩行では達しない。
  • ×5. 350kcalは計算値189kcalとかけ離れている。3METs程度の歩行を1時間行った際の消費量としては過大である。
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PM問14実地
正答3

68歳の男性。5年前に Parkinson 病と診断された。現在、両手に安静時振戦、両側上下肢に中等度の筋強剛を認める。「最近、歩いているときに足が出にくく、バランスを崩して転びそうになることが増えてきた」との訴えがある。日常生活は自立しているが、屋外歩行時には転倒への不安があるため外出を控えている。この患者の Hoehn & Yahr の重症度分類ステージはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Hoehn&Yahr分類はⅠが片側性、Ⅱが両側性で姿勢反射障害なし、Ⅲが姿勢反射障害はあるが日常生活は自立、Ⅳが高度障害を示すが起立・歩行は介助なしにどうにか可能、Ⅴが介助なしにはベッドまたは車椅子の生活である。本例は両側性でバランスを崩す一方、日常生活は自立している。

  • ×1. ステージⅠは症状が身体の片側に限られる時期。本例は両手の安静時振戦と両側上下肢の筋強剛があり該当しない。
  • ×2. ステージⅡは両側性の症状があるが姿勢反射障害がない時期。本例はバランスを崩して転びそうになる姿勢反射障害があり合わない。
  • 3. 姿勢反射障害があるものの日常生活は自立している段階がステージⅢ。すくみ足と易転倒性があり生活は自立している本例に合致する。
  • ×4. ステージⅣは高度障害を示すが起立・歩行は介助なしにどうにか可能で、日常生活に介助を要する時期。日常生活が自立している本例は当てはまらない。
  • ×5. ステージⅤは介助なしでは車椅子または臥床の状態。自力で歩行し外出も可能な本例とは重症度が大きく異なる。
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PM問15実地
正答2

58歳の男性。脳卒中による左片麻痺。Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅳ、手指Ⅲ、下肢Ⅳ。麻痺側の位置覚検査を行う際の患者への指示で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

位置覚は四肢がどのような肢位にあるかを認識する深部感覚である。検査側の関節を他動的にある肢位に置き、その肢位を反対側で再現(模倣)させる方法が標準的で、麻痺側を動かし非麻痺側でまねさせる指示が適切となる。

  • ×1. 掌を上に向けて両上肢を保持させるのはBarré徴候など運動麻痺や上肢の動揺をみる検査であり、位置覚の評価にはならない。
  • 2. 麻痺側の左腕を他動的に動かして肢位をとらせ、非麻痺側の右腕で同じ肢位を再現させる模倣法であり、麻痺側の位置覚を評価できる。
  • ×3. 動かした回数を答えさせるのは運動が起きたことの認識をみるもので、肢位そのものを認識する位置覚の検査とは異なる。
  • ×4. 非麻痺側を動かして麻痺側で模倣させると、麻痺側の運動障害のため肢位を再現できず、感覚の評価として成立しない。
  • ×5. 母指が動いた方向を上下で答えさせるのは、運動の方向を認識する運動覚(運動感覚)の検査であり、位置覚の検査ではない。
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PM問16実地2つ選べ
正答3・4

18歳の男子。野球肘の診断で理学療法を行うこととなった。上肢の関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動と測定肢位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節可動域表示ならびに測定法(2022年4月改訂版)に基づいて判断する。肘の屈曲・伸展は前腕回外位、前腕の回内・回外は肩関節0度で肘関節90度屈曲位が規定の測定肢位である。

  • ×1. 肩の屈曲・伸展は前腕を中間位として測定する。回外位という規定はなく誤り。体幹が前後屈しないよう固定する点も注意点とされる。
  • ×2. 肩の外旋・内旋は上腕を体幹に接し肘関節90度屈曲位とし、前腕は中間位で測定する。回内位という規定ではない。
  • 3. 肘の屈曲・伸展は前腕回外位で測定するのが規定。基本軸は上腕骨、移動軸は橈骨で、参考可動域は屈曲145度・伸展5度である。
  • 4. 前腕の回内・回外は肩関節0度、肘関節90度屈曲位で測定する。肩の回旋が代償として入らないようにするための肢位である。
  • ×5. 手関節の屈曲(掌屈)・伸展(背屈)は前腕中間位で測定する。前腕回内位とするのは橈屈・尺屈の測定肢位であり誤り。
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PM問17実地
正答2

44歳の女性。3年前に全身型重症筋無力症と診断され、拡大胸腺摘出術を受けた。現在ステロイド内服治療を継続し、定期的に γ グロブリン大量静注療法を受けている。この患者の理学療法で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

重症筋無力症は神経筋接合部の伝達障害により易疲労性を示す疾患である。理学療法では過用(オーバーワーク)による筋力低下を避け、症状の日内変動や薬効時間をふまえて低負荷から漸増するのが原則となる。

  • ×1. 血清CK値は筋線維の破壊を反映する指標で多発筋炎などで用いる。本症では通常上昇せず、運動量調整の指標にはならない。
  • 2. 易疲労性が本態であるため、過用性の筋力低下に注意しながら低負荷から漸増する。日内変動や薬効時間に合わせた実施が重要となる。
  • ×3. 本症は筋力低下が主体で筋緊張亢進はきたさない。ボツリヌス毒素は神経筋接合部の伝達を遮断するため、むしろ症状を悪化させうる。
  • ×4. クリーゼでは呼吸筋の筋力低下により肺活量が低下する拘束性換気障害をきたす。閉塞性換気障害を念頭に置くのは適切でない。
  • ×5. 体温上昇で神経症状が増悪するUhthoff現象は多発性硬化症に特徴的な所見であり、本症の理学療法でまず留意すべき点ではない。
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PM問18実地
正答1

46歳の男性。右中葉肺がん。入院して化学療法と放射線療法を行い、来月に胸腔鏡下肺部分切除術を予定している。6分間歩行距離は560 m で、経皮的動脈血酸素飽和度は95% 以上に保たれ、ADL は全て自立している。正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

6分間歩行距離560m、SpO2 95%以上、ADL自立と運動耐容能は良好である。術前は喀痰喀出のための咳嗽練習や呼吸練習、運動療法を行い、術後は疼痛管理のうえ早期離床を進めるのが原則となる。

  • 1. 術前から咳嗽やハフィングの練習を行い、創部痛のある術後でも喀痰を排出できるようにしておく。無気肺や肺炎の予防につながる。
  • ×2. 上部胸式呼吸は換気効率が悪く下側肺の換気を促さない。術前後に練習するのは横隔膜(腹式)呼吸や下部胸式呼吸である。
  • ×3. 術前の安静は筋力と運動耐容能を低下させ、術後合併症の危険を高める。耐容能が保たれた本例では術前から運動療法を行う。
  • ×4. 術後は疼痛管理のうえ早期離床を進めるのが原則で、1週間もベッド上の体位排痰法中心にとどめるのは適切でない。
  • ×5. 修正Borg指数2は「弱い」程度で負荷が低すぎる。合併症がなければ術後3か月にはより高い強度の運動療法を進めてよい。
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PM問19実地
正答1

16歳の女子。バスケットボールの試合中に受傷した。同日病院を受診し、左足関節外側靱帯損傷と診断され、理学療法を行う方針となった。急性期の対応で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

足関節外側靱帯損傷の急性期はRICE(安静・冷却・圧迫・挙上)が基本である。受傷直後は装具やテーピングなどで患部を固定して安静を保ち、修復途上の靱帯に伸張ストレスを加えないようにする。

  • 1. 受傷日から固定を行って患部の安静を保つのは急性期対応の基本。腫脹と疼痛を抑え、損傷靱帯の伸張や再受傷を防ぐ。
  • ×2. 受傷日から積極的に可動域練習を行うと、修復途上の靱帯を伸張して腫脹や疼痛を悪化させる。可動域練習は炎症が落ち着いてから始める。
  • ×3. 急性期に入浴などで血液循環を促すと腫脹と内出血が助長され、炎症はむしろ悪化する。この時期は温めるのではなく冷却する。
  • ×4. 鎮痛薬で痛みを隠して翌日の試合に出れば損傷を悪化させ、足関節不安定症を残す危険が高い。競技復帰は治癒の程度をみて判断する。
  • ×5. 氷水で常に冷やし続けると凍傷や神経障害を起こす危険がある。冷却は15〜20分程度を目安に、間隔をあけて反復して行う。
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PM問20実地
正答1

85歳の女性。右大腿骨頸部骨折のため入院し、人工骨頭置換術を行った。医師の診療録には、術後の経過は順調であるが、重度の右耳難聴と中等度の認知症があるとの記載があった。臨床実習での情報収集の方法として誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

重度の右耳難聴と中等度の認知症があり、本人の理解と表出を助ける工夫が必要である。誤っているものを選ぶ問題で、患者の反応を確認せずに一方的に進める方法は情報収集の方法として不適切である。

  • 1. 一方的に情報収集を行うと患者の理解や同意を確認できず、得られる情報の正確さも損なわれる。誤っている方法であり、これが正答となる。
  • ×2. 難聴は右耳が重度であるため、聞こえのよい左側から声をかけるのは適切。口元が見えるようにするとさらに伝わりやすい。
  • ×3. 質問事項を紙に書いて示すのは、難聴のある患者に内容を確実に伝えるための有効な工夫であり適切である。
  • ×4. 中等度の認知症があり本人の記憶が不確かなことがあるため、家屋状況を同居家族からも聴取するのは適切である。
  • ×5. 生年月日を患者本人と診療録の両方で確認するのは、患者誤認を防ぐための基本的な手順であり適切である。
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PM問21一般
正答5

介護保険制度で第2号被保険者がサービス利用可能となるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

介護保険の第2号被保険者(40〜64歳)は、加齢に起因する16種類の特定疾病が原因で要介護・要支援状態になった場合に限りサービスを利用できる。選択肢のうち特定疾病に該当するのは末期癌のみである。

  • ×1. 多発性硬化症は特定疾病16種に含まれない。名称の似た多系統萎縮症は含まれるが、両者は別の疾患であり混同しない。
  • ×2. 統合失調症は精神疾患であり加齢に起因しないため特定疾病ではなく、障害者総合支援法など他制度の対象となる。
  • ×3. 腱板損傷は外傷や変性で生じるが特定疾病16種に挙げられておらず、第2号被保険者の利用事由にはならない。
  • ×4. 白内障は加齢で増える疾患だが特定疾病には含まれず、介護保険サービス利用の事由とはならない。
  • 5. がん(末期)は特定疾病の一つで、医師が回復の見込みがないと判断した状態が対象となる。正しい。
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PM問22一般
正答1

個人情報の保護に関する法律〈個人情報保護法〉で個人情報として扱わないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

個人情報保護法上の個人情報とは、生存する個人に関する情報のうち、氏名・生年月日その他の記述等により特定の個人を識別できるものをいう。単独では個人を識別できない血液型は、それ自体では個人情報として扱わない。

  • 1. 血液型はA・B・O・ABなど少数の区分しかなく、それだけでは特定の個人を識別できないため個人情報に当たらない。
  • ×2. 氏名は単独で特定の個人を識別できる代表的な記述であり、個人情報として扱われる。
  • ×3. 生年月日は氏名などと組み合わせて特定の個人を識別できる記述等にあたり、個人情報として扱われる。
  • ×4. 電話番号は個人に割り当てられ、他の情報と容易に照合して個人を識別できるため個人情報として扱われる。
  • ×5. メールアドレスは氏名や所属が判別できるものなど個人を識別できる場合が多く、個人情報として扱われる。
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PM問23一般2つ選べ
正答3・4

歩行周期の中で単脚支持となるのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

単脚支持期は一側下肢のみが接地している時期で、対側が遊脚している時期にあたる。歩行周期では立脚中期と立脚終期が該当する。初期接地・荷重応答期・前遊脚期はいずれも両脚支持期である。

  • ×1. 初期接地は踵が接地した瞬間で、対側はまだ前遊脚期にあり接地しているため両脚支持である。
  • ×2. 荷重応答期は接地から対側の足趾離地までで、体重を受け止める両脚支持期にあたる。
  • 3. 立脚中期は対側の足趾離地から観察側の踵が離地するまでで、対側は遊脚中のため単脚支持となる。正しい。
  • 4. 立脚終期は踵離地から対側の初期接地の直前までで、対側は遊脚中のため単脚支持が続く。正しい。
  • ×5. 前遊脚期は対側の初期接地から自身の足趾離地までであり、両脚支持期にあたる。
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PM問24一般
正答5

頭痛を感じる痛覚受容器が存在しないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

頭痛は頭蓋内外の痛覚感受性組織から生じる。硬膜、脳主幹動脈や硬膜動脈、静脈洞、軟膜血管、頭蓋骨膜、頭皮や頸部筋には侵害受容器があるが、脳実質そのものには痛覚受容器がなく、大脳皮質は痛みを感じない。

  • ×1. 硬膜は三叉神経などの支配を受ける痛覚感受性組織で、炎症や牽引により頭痛を生じる。
  • ×2. 脳動脈は血管壁に侵害受容器をもち、拡張や攣縮が片頭痛などの頭痛の原因となる。
  • ×3. 脳軟膜は血管とともに痛覚線維の分布があり、くも膜下出血などで強い頭痛を生じる。
  • ×4. 頭蓋骨膜には痛覚受容器が分布し、打撲や炎症で局所の疼痛・圧痛を生じる。
  • 5. 大脳皮質を含む脳実質には痛覚受容器が存在せず、脳自体を切開しても痛みは生じない。正しい。
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PM問25一般
正答5

一次予防で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

一次予防は疾病の発生そのものを防ぐ健康増進・特異的予防、二次予防は早期発見・早期治療、三次予防は重症化予防やリハビリテーションを指す。健康な高齢者を対象とした転倒予防の講演会は健康教育であり一次予防にあたる。

  • ×1. すでに高血圧を発症した人への治療であり、合併症の発症・重症化を防ぐ二次〜三次予防に当たる。
  • ×2. 糖尿病発症後の治療として行う運動療法であり、合併症予防を目的とする三次予防に位置づけられる。
  • ×3. 検診は無症状の人から疾患を早期に発見する取り組みであり、二次予防の代表例である。
  • ×4. すでに骨折した人の再発や重症化を防ぐ取り組みであり、三次予防に該当する。
  • 5. 発症前の健康な高齢者への健康教育であり、転倒・骨折の発生自体を防ぐ一次予防である。正しい。
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PM問26一般
正答5

救急措置で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

一次救命処置では、まず周囲の安全を確認してから近づき、肩を軽くたたいて呼びかけ反応をみる。反応がなければ119番通報とAEDの手配を依頼し、正常な呼吸がなければただちに胸骨圧迫を開始する。圧迫は100〜120回/分、深さ約5cmが目安である。

  • ×1. 二次災害を避けるため、まず周囲の安全を確認してから近づく。一目散に駆け寄るのは不適切である。
  • ×2. 体をゆするのは頸椎損傷などを悪化させる恐れがある。肩を軽くたたきながら大声で呼びかけて反応をみる。
  • ×3. 応援者への最初の依頼は119番通報である。AEDの手配も併せて依頼するが、通報が優先される。
  • ×4. 反応と正常な呼吸がなければ、異物を探さずただちに胸骨圧迫を開始する。確認のための中断は避ける。
  • 5. 胸骨圧迫のテンポは100〜120回/分、深さは約5cm(6cmを超えない)が推奨される。正しい。
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PM問27一般
正答2

Daniels らの徒手筋力テストの検査肢位において、膝関節の伸展と屈曲が同じになる段階はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Danielsらの徒手筋力テストでは、重力を除いた肢位で行う段階2と抗重力位で行う段階3以上とで検査肢位が異なる。膝関節伸展の段階3〜5は端座位、屈曲の段階3〜5は腹臥位だが、段階2はいずれも側臥位(検査側を上にして支える)で行うため肢位が一致する。

  • ×1. 段階1は筋収縮の触知が目的で、伸展と屈曲では腱を触診しやすい肢位が異なり、両者の検査肢位は一致しない。
  • 2. 段階2は重力を除くため、伸展・屈曲とも検査側を上にした側臥位で行い、検査肢位が同じになる。正しい。
  • ×3. 段階3は抗重力位で行うため、膝伸展は端座位、膝屈曲は腹臥位となり肢位は異なる。
  • ×4. 段階4は抗重力位で徒手抵抗を加えるため、伸展は端座位、屈曲は腹臥位で肢位は異なる。
  • ×5. 段階5も段階3・4と同じ抗重力位で行い、伸展は端座位、屈曲は腹臥位のため一致しない。
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PM問28一般
正答1

GCS の評定で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Glasgow Coma Scaleは開眼E1〜4、言語V1〜5、運動M1〜6で評価する。開眼は自発的開眼がE4、呼びかけによる開眼がE3、痛み刺激による開眼がE2、開眼しないのがE1であり、E2の記述が正しい。

  • 1. E2は痛み刺激を加えたときに開眼する状態を指す。記述のとおりで正しい。
  • ×2. E3は呼びかけによって開眼する状態である。自発的に開眼しているのはE4である。
  • ×3. 日時や場所を正しく答えられる(見当識良好)のはV5である。V4は混乱した会話を指す。
  • ×4. 痛み刺激を払いのける(刺激部位を認識する)のはM5である。M4は痛みからの逃避的な四肢屈曲。
  • ×5. 指示に従って手を動かせるのはM6(命令に従う)である。M5は痛み刺激を払いのける反応である。
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PM問29一般
正答4

脊髄損傷者(完全麻痺)が両側の短下肢装具と杖によって安全に屋外歩行が可能となる最も上位の機能残存レベルはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

完全麻痺の脊髄損傷では実用歩行の可否が残存レベルで決まる。L4では大腿四頭筋と前脛骨筋が機能し膝の支持と足部の背屈が得られるため、両側短下肢装具と杖で屋外の実用歩行が可能となる。L2以上では長下肢装具を要する。

  • ×1. Th6では体幹下部や下肢の随意性がなく、長下肢装具と歩行器による治療的な立位・歩行にとどまる。
  • ×2. Th10は腹筋群が使えるが下肢は完全麻痺で、長下肢装具が必要となり屋外実用歩行は難しい。
  • ×3. L2は腸腰筋が働き股関節屈曲は可能だが膝伸展の支持が不十分で、長下肢装具を要する。
  • 4. L4は大腿四頭筋と前脛骨筋が機能して膝を支持でき、短下肢装具と杖で屋外歩行が実用的となる。正しい。
  • ×5. S1は下腿三頭筋まで残存し歩行はより安定するが、装具歩行が可能な最も上位のレベルではない。
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PM問30一般
正答3

健常成人の血圧で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

平均血圧は、心周期の約3分の2を拡張期が占めることから、拡張期血圧に脈圧(収縮期血圧−拡張期血圧)の3分の1を加えて近似的に求める。したがって選択肢3が正しい。

  • ×1. Korotkoff音が聞こえ始めた時点が収縮期血圧、聞こえなくなった時点が拡張期血圧である。
  • ×2. 触診法では弱い拍動を触知できないため、聴診法より収縮期血圧は数〜10mmHg程度低く測定される。
  • 3. 平均血圧=拡張期血圧+脈圧×1/3で近似される。記述のとおりで正しい。
  • ×4. 足関節上腕血圧比〈ABI〉の基準値はおおむね0.9〜1.3で、0.9未満は下肢閉塞性動脈疾患を疑う。
  • ×5. 血圧は日内変動により早朝から上昇して日中〜夕方に高く、夜間睡眠中に低下する。夕方は朝より高い。
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PM問31一般
正答4

PTB 式下腿義足のソケットにおける荷重部位で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

PTB式下腿義足は膝蓋腱を主な支持部とし、脛骨前内側面(内側フレア)、腓骨骨幹部、膝窩部などの耐圧部で荷重を分散する。一方、脛骨稜・脛骨粗面・脛骨顆部・断端末・腓骨頭などの骨性突出部は除圧部位とする。

  • ×1. 脛骨稜は皮下に鋭く突出し圧痛や皮膚損傷を起こしやすいため、代表的な除圧(免荷)部位である。
  • ×2. 脛骨粗面は膝蓋腱付着部の骨性隆起で圧に弱く、荷重ではなく除圧の対象となる。
  • ×3. 脛骨末端(断端先端)は皮膚が薄く圧に弱いため除圧部位であり、荷重を受けさせない。
  • 4. 脛骨前内側面は軟部組織に覆われ圧に耐えられるため、膝蓋腱とともに主要な荷重部位となる。正しい。
  • ×5. 脛骨顆部の隆起部は骨性の突出であり、圧迫による疼痛を避けるため除圧部位とされる。
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PM問32一般
正答4

骨壊死を合併しやすい骨折はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

骨壊死は骨折によって栄養血管が遮断される部位で生じやすい。大腿骨頸部骨折は関節包内骨折で、骨頭を栄養する内側大腿回旋動脈由来の支帯動脈が損傷され、大腿骨頭壊死や偽関節を合併しやすい。

  • ×1. 鎖骨遠位部骨折は転位や偽関節を生じうるが血行は保たれ、骨壊死が問題となることは少ない。
  • ×2. 上腕骨外科頸骨折は骨頭への血行が比較的保たれ壊死はまれ。骨頭壊死は解剖頸骨折で問題となる。
  • ×3. 中手骨骨幹部骨折は骨膜や周囲軟部組織からの血流が豊富で、骨壊死の合併はまれである。
  • 4. 大腿骨頸部骨折は支帯動脈が断裂しやすく、大腿骨頭壊死や偽関節を合併しやすい。正しい。
  • ×5. 膝蓋骨骨折は腱や周囲組織からの血行があり、骨壊死よりも膝伸展機構の破綻が問題となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問32)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問33一般
正答4

上肢・下肢の Brunnstrom 法ステージとテスト動作の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Brunnstrom法ステージは共同運動からどれだけ分離できるかで判定する。下肢Ⅴは立位で股関節を伸展位に保ったまま膝関節のみを屈曲できることが指標であり、組合せとして正しい。

  • ×1. 肘伸展位での前腕回内・回外は上肢Ⅴの課題である。上肢Ⅳは肘90°屈曲位での回内・回外を用いる。
  • ×2. 肘伸展位で前方水平位まで挙上するのは上肢Ⅳの課題。上肢Ⅴは側方水平位や頭上への挙上である。
  • ×3. 座位で股・膝・足関節を同時に屈曲するのは屈筋共同運動そのもので、下肢Ⅲに相当する。
  • 4. 立位で股関節伸展位を保ち膝のみ屈曲するのは共同運動から分離した動きで、下肢Ⅴにあたる。正しい。
  • ×5. 立位で膝伸展位のまま足関節を背屈するのは下肢Ⅴの課題。下肢Ⅵは立位での股外転や座位での下腿内外旋。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問33)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問34一般
正答5

Duchenne 型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Duchenne型筋ジストロフィーはジストロフィン欠損によるX連鎖潜性遺伝疾患で、体幹・下肢近位筋から筋力低下が進む。床から立ち上がる際に膝や大腿に手をついて体をよじ登るようにするGowers徴候(登攀性起立)がみられる。

  • ×1. 知的障害は約3分の1に合併するとされ、まれではない。平均IQも健常より低い傾向がある。
  • ×2. 筋萎縮は骨盤帯や大腿など近位筋から始まり、遠位筋の障害は経過が進んでから現れる。
  • ×3. 発症初期は拘縮が目立たず下腿三頭筋の仮性肥大が特徴で、拘縮は歩行不能となる前後から進行する。
  • ×4. 歩行不能となるのは10歳前後(おおむね8〜12歳)で、5歳ごろはまだ歩行可能なことが多い。
  • 5. 近位筋の筋力低下により、床からの起立時に膝や大腿に手をつくGowers徴候が出現する。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問34)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問35一般
正答5

広範囲Ⅲ度熱傷の受傷後12時間以内に生じやすいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

広範囲Ⅲ度熱傷では受傷直後から毛細血管透過性が亢進し、血漿成分が間質へ移動して急激な浮腫と循環血液量減少性ショック(burn shock)を生じる。浮腫の半分以上は受傷後1時間以内に形成され、12〜24時間でピークとなるため、12時間以内に生じやすい。

  • ×1. ICU-AWは長期の重症管理・不動・敗血症などを背景に数日〜数週間かけて生じ、12時間以内には起こらない。
  • ×2. 骨化性筋炎は関節周囲の異所性骨化で、受傷後数週〜数か月の経過で問題となる合併症である。
  • ×3. 肥厚性瘢痕は創が上皮化した後、おおむね1〜3か月以降に増殖してくる晩期の合併症である。
  • ×4. 関節拘縮は瘢痕形成や不動が続くことで数週間以上かけて進行し、受傷直後には生じない。
  • 5. 血管透過性亢進により受傷直後から浮腫が急速に進み、気道浮腫や循環血液量減少をきたす。正しい。
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PM問36一般
正答5

高次脳機能障害と症候の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肢節運動失行は、麻痺や失調では説明できない拙劣さが四肢の運動に現れるもので、習熟した行為の遂行がぎこちなくなるのが特徴である。中心前回・中心後回など病巣と対側の上肢に出現しやすく、組合せとして正しい。

  • ×1. 敬礼など単純な口頭指示による動作(自動詞的動作)ができないのは観念運動失行の特徴である。
  • ×2. 純粋失読は文字を指でなぞると読めるのが特徴で、なぞっても読めないという記述は誤りである。
  • ×3. 伝導失語は復唱障害と音韻性錯語が主体で呼称は比較的保たれる。呼称困難が中心なのは健忘失語。
  • ×4. 道具を適切に使用できない、一連の行為の順序が乱れるのは観念失行の症状である。
  • 5. 使い慣れた行為の遂行がぎこちなく拙劣になるのが肢節運動失行であり、組合せとして正しい。
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PM問37一般
正答2

がん検診の実施が規定されているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

がん検診は健康増進法第19条の2に基づき、市町村が健康増進事業として実施することが規定されている。対象は胃・大腸・肺・乳・子宮頸がんの5種類である。

  • ×1. 介護保険法は要介護認定と介護サービスの給付を定める法律で、がん検診の実施規定はない。
  • 2. 健康増進法第19条の2により、市町村が行う健康増進事業としてがん検診が規定されている。正しい。
  • ×3. 生活保護法は最低限度の生活を保障する各種扶助を定める法律で、がん検診の規定はない。
  • ×4. 障害者総合支援法は障害者への福祉サービス等の給付を定める法律で、がん検診は対象外である。
  • ×5. 健康日本21(第二次)は健康増進法に基づく基本方針・目標であり、法律ではなく実施を規定するものでもない。
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PM問38一般
正答3

装具と疾患の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

交互歩行装具〈RGO〉は左右の股継手をケーブル等で連結し、一側の股関節伸展を対側の股関節屈曲に変換して交互歩行を可能にする。Th12前後の対麻痺(二分脊椎や脊髄損傷)が主な適応であり、組合せとして正しい。

  • ×1. Williams型装具は腰椎の伸展・側屈を制限し屈曲を許す腰仙椎装具で、腰椎分離症・すべり症や脊柱管狭窄症に用いる。
  • ×2. Milwaukee装具は頸胸腰仙椎装具で、側弯症(特に胸椎カーブ)の矯正に用いる。脊柱管狭窄症用ではない。
  • 3. RGOは股継手を連結して交互歩行を助ける装具で、Th12レベルの二分脊椎による対麻痺は適応となる。正しい。
  • ×4. Oppenheimer型装具は手関節背屈とMP伸展を補助する装具で、橈骨神経麻痺の下垂手に用いる。
  • ×5. スウェーデン式膝装具は3点固定で膝の過伸展を制動する装具で、片麻痺などによる反張膝に用いる。
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PM問39一般
正答2

温熱の局所反応で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

温熱の局所反応では、細い有髄線維であるAδ線維が無髄のC線維より温度変化の影響を受けやすい。加温により血液粘性は低下し、代謝率は組織温1℃上昇で約13%増加、神経伝導速度は1℃上昇で約2m/秒増加する。

  • ×1. 加温すると血液粘性は低下して血流が増える。粘性が増加するのは冷却したときである。
  • 2. Aδ線維は細い有髄線維で、無髄のC線維より温度変化の影響を受けやすい。正しい。
  • ×3. 代謝率が2〜3倍になるのは組織温が約10℃上昇したときで、1℃上昇では約13%の増加にとどまる。
  • ×4. 反射性血管拡張は加温していない遠隔部位の循環が増える現象で、加温部位そのものの反応ではない。
  • ×5. 神経伝導速度は組織温1℃上昇でおよそ2m/秒増加する。0.2m/秒では桁が一つ小さい。
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PM問40一般
正答3

持久力に必要なエネルギー供給系の説明で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

エネルギー供給系はATP-CP系、解糖系(乳酸系)、酸化系(有酸素系)に分けられる。ATP-CP系と解糖系は酸素を必要としない無酸素性供給系で、酸化系はTCA回路と電子伝達系により酸素を用いる有酸素性供給系である。

  • ×1. 体内のATP貯蔵はごくわずかで、最大強度の運動では数秒で枯渇する。大量には保存できない。
  • ×2. 解糖系はグルコースをピルビン酸・乳酸へ分解する過程で、ミトコンドリアで働くTCA回路とは別である。
  • 3. 解糖系は酸素を用いずにATPを産生する無酸素性エネルギー供給系である。正しい。
  • ×4. 酸化系はTCA回路と電子伝達系で酸素を利用してATPを産生する有酸素性エネルギー供給系である。
  • ×5. ATP-CP系はクレアチンリン酸からATPを再合成する非乳酸性の無酸素性エネルギー供給系である。
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PM問41一般2つ選べ
正答3・4

Barthel Index で自立の場合、5点となる項目はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Barthel Index は10項目100点満点。自立時に5点となるのは配点が5点・0点の2段階評価である「整容」と「入浴」の2項目である。食事・更衣・排便/排尿コントロール・トイレ動作・階段は自立で10点、移乗・歩行は自立で15点となる。

  • ×1. 更衣は自立10点・部分介助5点・全介助0点の3段階。自立では10点となり、5点は部分介助の場合である。
  • ×2. 食事は自立10点・部分介助(切る、塗るなどの介助)5点・全介助0点。自立では10点である。
  • 3. 正しい。整容(洗面・整髪・歯磨き・ひげそり)は自立5点、要介助0点の2段階評価である。
  • 4. 正しい。入浴は自立(浴槽出入りを含め一人で可能)で5点、要介助0点の2段階評価である。
  • ×5. 排尿コントロールは失禁なし(収尿器やカテーテルを自己管理できる場合を含む)10点・ときに失敗5点・それ以外0点で、自立は10点である。
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PM問42一般
正答4

腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

腰椎椎間板ヘルニアは自然経過で軽快することが多く保存療法が基本である。ただし進行する筋力低下や膀胱直腸障害、保存療法で改善しない激痛では手術療法を考慮する。急性期は短期の安静と薬物による除痛が中心で、牽引や体操療法は疼痛が落ち着いてから行う。

  • ×1. 牽引療法は急性期には疼痛や神経根の刺激症状を増悪させうる。行うとしても急性期を過ぎてからである。
  • ×2. 急性期に用いるのは主に軟性コルセット。硬性コルセットの長期装着は体幹筋の廃用を招くため、原則として急性期からは用いない。
  • ×3. 体操療法(Williams 体操など)は疼痛が軽減した回復期以降に開始する。急性期の強い疼痛時に行うと症状を悪化させる。
  • 4. 正しい。進行性の筋力低下や膀胱直腸障害は手術適応とされ、神経障害の回復のため早期の手術療法を考慮する。
  • ×5. 数か月のベッド上安静は筋力低下や廃用を招き予後を悪くする。安静は必要最小限(数日程度)とし、早期離床を図る。
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PM問43一般採点除外
正答採点除外

運動機能低下がある軽症の変形性膝関節症で、理学療法診療ガイドライン(日本理学療法士協会)で日常生活活動が改善する可能性があると示されている理学療法はどれか。2つ選べ。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は採点除外となった問題です。採点除外は全員に得点が与えられるのではなく、その問題自体が採点対象から外れ、満点(分母)が減る扱いです。第58回理学療法士では午前96問と本問(午後43問)の一般問題2問が除外され、総得点の満点は280点から278点に減り、実地問題は120点のまま据え置かれました。

  • ×1. 干渉波療法などの電気刺激・物理療法は疼痛軽減の報告はあるが、ADL 改善を支持する根拠としては弱い。
  • ×2. 大腿四頭筋を中心とした筋力増強運動は疼痛・機能改善の根拠が強く多くの受験者が選んだが、公式には正答が示されていない。
  • ×3. 振動刺激療法(全身振動刺激など)は報告が増えているが、軽症例の ADL 改善を示す記載は限定的である。
  • ×4. 足底挿板(外側楔状足底板など)は内側型膝 OA で用いられるが、ADL 改善効果の扱いはガイドラインの版により異なる。
  • ×5. バランス練習は転倒予防や身体機能改善に用いられるが、単独で ADL が改善するという推奨としての位置づけは明確でない。
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PM問44一般
正答4

脊髄小脳変性症患者の四つ這いでのバランス練習で最も難易度が高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

四つ這いは支持基底面が広いほど安定する。四点支持→一肢挙上(三点支持)→二肢挙上(二点支持)の順に難しくなり、二肢挙上でも対角の上下肢を挙げれば残る支持点が対角線上にあり比較的安定する。同側の上下肢を挙げると支持点が反対側の2点に偏り支持基底面が最も狭くなる。

  • ×1. 一側下肢のみの挙上は三点支持が保たれ、支持基底面は比較的広い。二肢挙上より難易度は低い。
  • ×2. 一側上肢のみの挙上も三点支持が保たれる。難易度は中等度で、二肢挙上ほどではない。
  • ×3. 二肢挙上だが残る支持点が対角線上にあるため支持基底面が対角に確保され、同側挙上より安定する。
  • 4. 正しい。残る支持点が体幹の片側2点のみとなり支持基底面が最も狭く、失調のある患者では最も難易度が高い。
  • ×5. 四点支持で支持基底面が最大となる最も安定した肢位であり、難易度は最も低い。
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PM問45一般
正答1

SF-36の下位尺度はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

SF-36 は健康関連 QOL を測る包括的自記式質問紙で、身体機能、日常役割機能(身体)、体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能、日常役割機能(精神)、心の健康の8つの下位尺度から構成される。

  • 1. 正しい。体の痛み(bodily pain)は8下位尺度の一つで、痛みの強さと日常生活への支障の程度を評価する。
  • ×2. 環境因子は ICF(国際生活機能分類)の構成要素であり、SF-36 の下位尺度ではない。
  • ×3. SF-36 は主観的な健康感を問う質問紙であり、筋力のような実測の身体機能検査項目は含まれない。
  • ×4. 睡眠の質はピッツバーグ睡眠質問票などで評価する。SF-36 の8下位尺度に睡眠は含まれない。
  • ×5. 認知機能は MMSE や HDS-R で評価する。SF-36 の精神面の尺度は気分・情緒を問う「心の健康」である。
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PM問46一般
正答2

1950年代、北欧での知的障害者の人権改善運動の発端となった取り組みはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ノーマライゼーションは1950年代のデンマークでバンク-ミケルセンが提唱した理念で、知的障害者を大規模施設に収容する処遇の改善を求める親の会の運動を背景に生まれ、1959年法に結実した。障害の有無にかかわらず地域で普通の生活を送れる社会を目指す考え方である。

  • ×1. バリアフリーは建築分野を中心に広まった物理的・社会的障壁の除去の概念で、1950年代北欧の運動の発端ではない。
  • 2. 正しい。デンマークのバンク-ミケルセンが1950年代に提唱し、知的障害者の人権改善運動の発端となった理念である。
  • ×3. ユニバーサルデザインは1980年代に米国のロナルド・メイスが提唱した、初めから誰もが使える設計を目指す概念である。
  • ×4. ソーシャルインクルージョンは社会的排除に対して包摂を図る比較的新しい理念で、発端となった取り組みではない。
  • ×5. IL(自立生活)運動は1960〜70年代に米国の重度身体障害者が始めた運動で、北欧の知的障害者の運動ではない。
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PM問47一般2つ選べ
正答1・3

臨床実習中の守秘義務で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

守秘義務は業務上知り得た患者情報を漏らさない義務であり、臨床実習生にも課される。個人情報を含む媒体は適切に管理・廃棄し、院外に持ち出さないことが原則。公共の場での症例検討、メール送信、無断撮影はいずれも漏洩の危険が高く不適切である。

  • 1. 正しい。ウイルス感染による情報流出を防ぐ対策であり、実習前にソフトを最新化することは適切な情報管理である。
  • ×2. 経過が記された報告書は個人情報を含む。メール添付での送信は誤送信や傍受による漏洩の危険があり不適切である。
  • 3. 正しい。個人情報を含むレジュメは復元できない形で廃棄する必要があり、実習終了後のシュレッダー処分は適切である。
  • ×4. ファミリーレストランは第三者に会話が聞かれる公共の場であり、担当症例の検討を行うのは不適切である。
  • ×5. カルテの撮影は診療情報を個人の端末に持ち出す行為で、紛失や流出のリスクが高く許されない。
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PM問48一般
正答4

介護予防事業の基本チェックリスト質問項目でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

介護予防事業の基本チェックリストは25項目からなり、うち運動器機能は5項目。立ち上がりを問う項目は「椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がっていますか」であり、「床から」ではない。他の4肢はいずれもそのままの文言で含まれる。

  • ×1. 「転倒に対する不安は大きいですか」は運動器機能の項目として基本チェックリストに含まれる。
  • ×2. 「15分位続けて歩いていますか」は運動器機能の項目として基本チェックリストに含まれる。
  • ×3. 「この1年間に転んだことがありますか」は運動器機能の項目として基本チェックリストに含まれる。
  • 4. 正しい(含まれない)。実際の項目は「椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がっていますか」で、床からの立ち上がりは問われない。
  • ×5. 「階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか」は運動器機能の項目として基本チェックリストに含まれる。
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PM問49一般
正答5

理学療法士が行う院内感染対策として適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

標準予防策に基づく手指衛生、感染経路の把握、個人防護具の着脱(ガウンテクニック)、院内ガイドラインの遵守は理学療法士が自ら実践すべき感染対策である。一方、感染者の病室配置(隔離やコホーティング)の決定は病棟・病床管理の判断であり、理学療法士が行う対策ではない。

  • ×1. 手指衛生は標準予防策の基本。患者接触の前後の手洗い・手指消毒は理学療法士が最も徹底すべき対策である。
  • ×2. 接触・飛沫・空気感染のいずれかを把握し、防護具や訓練場所・時間帯を選ぶことは必要な対応である。
  • ×3. ガウン・手袋など個人防護具の正しい着脱は病室での訓練時に必須であり、理学療法士も習得・実践する。
  • ×4. 施設ごとの感染対策マニュアルに従って行動することは、理学療法士を含む全職員に求められる基本である。
  • 5. 適切でない。病室・病床の配置や隔離の判断は主治医や看護管理者、感染対策チームが担う業務である。
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PM問50一般
正答4

検査と身体状況の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

NRS〈Numerical Rating Scale〉は痛みの強さを0〜10の数値で答えさせる疼痛の主観的評価法である。BBS はバランス、FIM は ADL の介助量、MMSE は認知機能を評価し、VAS は疼痛など主観的症状の評価に用いる。

  • ×1. BBS〈Berg Balance Scale〉は14課題で静的・動的バランスを評価する尺度で、体格の評価ではない。
  • ×2. FIM は運動13項目・認知5項目で ADL の介助量を評価する尺度であり、呼吸機能は評価しない。
  • ×3. MMSE は見当識・記銘・計算・言語などを30点満点で評価する認知機能検査で、平衡機能は測定しない。
  • 4. 正しい。NRS は痛みを0(痛みなし)〜10(最悪の痛み)の11段階の数値で回答させる疼痛評価法である。
  • ×5. VAS は10cm の線上に痛みの程度を印す主観的評価法で、疼痛などに用いる。認知機能検査ではない。
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PM問51一般
正答5

骨で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

骨の表面は関節軟骨に覆われる部分を除き骨膜で覆われ、血管・神経に富み骨の成長や修復に関与する。髄腔をもつのは長骨の骨幹部、造血を担うのは赤色骨髄、Havers 管は緻密骨(皮質骨)の骨単位に存在し、骨吸収を担うのは破骨細胞である。

  • ×1. 髄腔をもつのは長骨の骨幹部である。短骨(手根骨・足根骨など)は薄い皮質骨と海綿骨からなり髄腔はない。
  • ×2. 造血機能をもつのは赤色骨髄である。黄色骨髄は加齢に伴い脂肪化したもので、通常は造血を行わない。
  • ×3. Havers 管を中心とする骨単位(オステオン)は緻密骨にある。海綿骨は骨梁が網目状に配列し骨単位を形成しない。
  • ×4. 骨吸収を担うのは破骨細胞である。骨芽細胞は類骨(骨基質)を産生して石灰化を促す骨形成の細胞である。
  • 5. 正しい。関節面(関節軟骨に覆われる部分)を除き、皮質骨の外表面は骨膜に覆われている。
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PM問52一般
正答2

前骨間神経に支配される筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

前骨間神経は正中神経から分岐する運動枝で、長母指屈筋、深指屈筋の橈側半(示指・中指)、方形回内筋を支配する。麻痺すると母指 IP 関節と示指 DIP 関節が屈曲できず、つまみ動作で涙のしずく型となる tear drop sign を呈する。

  • ×1. 短母指伸筋は橈骨神経(後骨間神経)支配の前腕伸筋群で、母指 MP 関節を伸展させる。
  • 2. 正しい。長母指屈筋は前腕屈筋群深層にあり、前骨間神経に支配されて母指 IP 関節を屈曲する。
  • ×3. 長母指伸筋は橈骨神経(後骨間神経)支配で、母指 IP 関節を伸展させる伸筋群に属する。
  • ×4. 尺側手根屈筋は前腕屈筋群だが尺骨神経支配であり、前骨間神経の支配は受けない。
  • ×5. 長母指外転筋は橈骨神経(後骨間神経)支配で、母指を橈側外転させる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問52)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問53一般2つ選べ
正答2・3

眼球運動に関わる脳神経として正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

外眼筋を支配する脳神経は動眼神経(第III)、滑車神経(第IV)、外転神経(第VI)の3つである。滑車神経は上斜筋、外転神経は外側直筋を支配する。視神経は視覚の感覚性神経、顔面神経は表情筋、三叉神経は咀嚼筋と顔面の知覚を担う。

  • ×1. 視神経(第II)は網膜からの視覚情報を伝える感覚性の脳神経で、眼球を動かす運動には関与しない。
  • 2. 正しい。外転神経(第VI)は外側直筋を支配して眼球を外転させる。麻痺では内斜視と外転障害を生じる。
  • 3. 正しい。滑車神経(第IV)は上斜筋を支配する。麻痺では下方視時の複視や代償性の頭部傾斜がみられる。
  • ×4. 顔面神経(第VII)は表情筋を支配する。眼輪筋による閉眼には関わるが、眼球運動そのものは行わない。
  • ×5. 三叉神経(第V)は咀嚼筋の運動と顔面・角膜の知覚を担う神経で、眼球運動には関与しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問53)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問54一般2つ選べ
正答3・4

脊髄で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脊髄の膨大部は頸膨大と腰膨大の2つ。前角は運動ニューロンの細胞体が集まる灰白質である。後根には一次感覚ニューロンの細胞体が集まる脊髄神経節があり、交感神経の節前線維は胸髄〜上位腰髄(T1〜L2)から出る。成人の脊髄円錐は L1〜L2 の高さで終わる。

  • ×1. 膨大部は頸膨大(C4〜T1 付近)と腰膨大(L2〜S3 付近)の2つで、3つではない。
  • ×2. 前角は運動ニューロンの細胞体が集まる灰白質である。白質はその周囲を走る伝導路(索)からなる。
  • 3. 正しい。後根の途中には一次感覚ニューロンの細胞体が集まる脊髄神経節(後根神経節)がある。
  • 4. 正しい。交感神経の節前ニューロンは脊髄の中間外側核(T1〜L2)にあり、胸髄と上位腰髄から出る。
  • ×5. 成人の脊髄円錐は L1〜L2 の高さで終わる。L3〜L4 の高さは馬尾で、腰椎穿刺を行う部位である。
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PM問55一般
正答4

心臓の構造で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

卵円窩は胎生期の卵円孔が閉鎖した痕跡で、心房中隔の右心房側にくぼみとしてみられる。僧帽弁は2尖、大動脈弁と肺動脈弁は3つの半月弁からなり、洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近にある。三尖弁は右心房と右心室の間、すなわち右心室の流入口にある。

  • ×1. 僧帽弁(左房室弁)は前尖・後尖の2尖からなる。3尖なのは右房室弁である三尖弁である。
  • ×2. 大動脈弁は3つの半月弁からなる。2尖の大動脈弁は先天異常で、大動脈弁狭窄症の原因となる。
  • ×3. 洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近にあり、心臓の歩調取り(ペースメーカー)として働く。
  • 4. 正しい。卵円窩は胎生期の卵円孔が閉じた痕跡で、心房中隔の右心房側に位置する。
  • ×5. 三尖弁は右心房と右心室の間(右心室の流入口)にある。右心室の流出口にあるのは肺動脈弁である。
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PM問56一般
正答5

左肺の内側面に接するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

左肺の内側面(縦隔面)には心臓(主に左心室)の心圧痕のほか、大動脈弓とそれに続く胸大動脈、左鎖骨下動脈、食道が接し、大動脈による溝がみられる。奇静脈や上大静脈は右肺の内側面に接する構造である。

  • ×1. 気管は縦隔正中を下行し気管分岐部で左右気管支となる。肺の内側面で接するのは肺門部の主気管支である。
  • ×2. 横隔膜が接するのは肺底(下面、横隔面)であり、内側面(縦隔面)ではない。
  • ×3. 奇静脈は脊柱の右側を上行して上大静脈に注ぐため、右肺の内側面に圧痕をつくる。
  • ×4. 上大静脈は右前縦隔を下行して右心房に注ぐため、右肺の内側面に接する。
  • 5. 正しい。大動脈弓とそれに続く胸大動脈は左肺の内側面に接し、大動脈溝(圧痕)を形成する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問56)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問57一般
正答3

腎臓で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ネフロン(腎単位)は腎小体(糸球体と Bowman 囊)と尿細管からなる腎の機能単位である。糸球体は腎皮質にあり、輸入細動脈から糸球体を経て輸出細動脈へ血液が流れる。原尿は近位尿細管→Henle 係蹄→遠位尿細管→集合管と進み、腎乳頭から腎杯へ注ぐ。

  • ×1. 糸球体を含む腎小体は腎皮質に分布する。腎髄質を占めるのは主に Henle 係蹄と集合管である。
  • ×2. 輸出細動脈は糸球体を出た血管で、尿細管周囲毛細血管や直血管となる。集合管は尿路であり血管とはつながらない。
  • 3. 正しい。腎小体(糸球体と Bowman 囊)と尿細管がネフロンを構成し、これが腎の機能単位である。
  • ×4. 輸入細動脈は糸球体へ血液を送り込む血管である。Henle 係蹄は尿細管の一部で、血管とは直接つながらない。
  • ×5. Bowman 囊が包むのは糸球体である。腎乳頭は腎錐体の先端で、腎杯に突出して尿を注ぎ込む。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問57)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問58一般
正答3

平衡聴覚器で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

耳管は鼓室の前壁から上咽頭(咽頭鼻部)に開き、嚥下時に開大して中耳腔の換気と圧調整を行う。蝸牛は内耳(骨迷路)にあり、鼓膜にはツチ骨柄が接する。耳小骨は空気で満たされた鼓室内にあり、コルチ器は蝸牛管、膨大部にあるのは膨大部稜である。

  • ×1. 蝸牛は側頭骨錐体内の内耳(骨迷路)にある。鼓室は耳小骨が連なる中耳の空間である。
  • ×2. 鼓膜に接するのはツチ骨(ツチ骨柄)である。アブミ骨は最内側の耳小骨で前庭窓に接する。
  • 3. 正しい。耳管は鼓室と上咽頭(咽頭鼻部)を結び、嚥下時に開いて中耳の圧を外気圧と等しく保つ。
  • ×4. 耳小骨は空気で満たされた鼓室内にある。外リンパは内耳の骨迷路内を満たす液体である。
  • ×5. 半規管の膨大部にあるのは回転加速度を感じる膨大部稜である。コルチ器(ラセン器)は蝸牛管にある。
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PM問59一般
正答4

動脈の触知部位で正しいのはどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。本問は体表から拍動を触れる動脈の部位を問う問題です。主な触知部位は、総頸動脈が胸鎖乳突筋の前縁(甲状軟骨の高さ)、上腕動脈が肘窩の上腕二頭筋腱の内側、橈骨動脈が手関節掌側の橈側、大腿動脈が鼠径靱帯の中央やや内側の直下、膝窩動脈が膝窩、後脛骨動脈が内果の後方、足背動脈が足背の長母趾伸筋腱の外側です。公式正答と選択肢の形式から、正答の図はこれらのいずれかの正しい触知部位を示したものと考えられます。

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PM問60一般2つ選べ
正答1・2

距骨と関節を構成するのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

距骨は上方で脛骨・腓骨と距腿関節、下方で踵骨と距骨下(距踵)関節、前方で舟状骨と距舟関節をつくる(距踵舟関節)。立方骨は踵骨と踵立方関節をつくり、第1中足骨と内側楔状骨は互いに足根中足関節をつくるが、いずれも距骨とは接しない。

  • 1. 正しい。距骨下面と踵骨上面が距骨下(距踵)関節を構成し、足部の回内・回外に関与する。
  • 2. 正しい。距骨頭と舟状骨後面が距舟関節をつくり、踵骨とあわせて距踵舟関節を形成する。
  • ×3. 立方骨は踵骨前面と踵立方関節をつくる。距骨とは直接には関節を構成しない。
  • ×4. 第1中足骨は内側楔状骨と足根中足(Lisfranc)関節をつくる。距骨とは離れており接しない。
  • ×5. 内側楔状骨は舟状骨および第1中足骨と関節する。距骨とは直接関節を構成しない。
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PM問61一般
正答3

骨格筋で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

骨格筋の基本的性質を問う問題。赤筋(遅筋)と白筋(速筋)の代謝特性、神経筋接合部の伝達方向、運動単位動員のサイズの原理を整理したい。筋疲労の化学的要因は教科書的に乳酸など代謝産物の蓄積とされる(近年は無機リン酸の関与も重視される)。

  • ×1. 骨格筋は健常成人で体重の約40%(女性ではやや少なく約35%)を占め、約10%ではない。
  • ×2. 赤筋線維(遅筋・Ⅰ型)は有酸素性代謝に依存し、ミトコンドリアとミオグロビンが豊富である。少ないのは白筋。
  • 3. ○。筋疲労の化学的原因として乳酸をはじめとする代謝産物の蓄積が古くから挙げられる(近年は無機リン酸やCa2+動態の関与も指摘)。
  • ×4. 神経筋接合部の伝達は運動神経終末から筋の終板へ向かう一方向性で、逆方向には伝わらない。
  • ×5. 低負荷ではサイズの原理により小さい運動単位、すなわち赤筋線維から先に動員される。
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PM問62一般
正答4

下垂体前葉から分泌されるホルモンはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

下垂体前葉から分泌されるのは成長ホルモン・プロラクチン・ACTH・TSH・LH・FSHの6種。後葉から出るオキシトシンとバソプレシンは視床下部で産生され、後葉へ輸送されて放出される。産生部位と分泌部位の違いを押さえる。

  • ×1. メラトニンは松果体から分泌され、概日リズム(睡眠覚醒リズム)の調節に関与する。
  • ×2. オキシトシンは視床下部で産生され下垂体後葉から分泌される。子宮収縮と射乳を促す。
  • ×3. バソプレシン(抗利尿ホルモン)も視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌される。
  • 4. ○。プロラクチンは下垂体前葉から分泌され、乳腺に作用して乳汁産生を促進する。
  • ×5. アルドステロンは副腎皮質球状層から分泌される鉱質コルチコイドで、下垂体ホルモンではない。
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PM問63一般
正答2

視覚で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

視覚の基本事項。明順応は数十秒から1分程度で完了し、約30分を要するのは暗順応である。屈折異常は焦点が網膜より前方なら近視、後方なら遠視。調節では近くを見るときに毛様体筋が収縮し、水晶体が厚くなる。

  • ×1. 明順応は数十秒〜1分程度で完了する。20〜30分を要するのは暗順応の方である。
  • 2. ○。視神経乳頭は視神経線維の出口で錐体・杆体を欠くため、Mariotte盲点となる。
  • ×3. 夜盲症はロドプシン再生に必要なビタミンAの欠乏で生じる。ビタミンC欠乏は壊血病。
  • ×4. 近視は眼軸が長いなどのため網膜より前方(手前)で焦点を結ぶ。後方で結ぶのは遠視。
  • ×5. 毛様体筋は近くを見るときに収縮し、Zinn小帯が緩んで水晶体が厚くなる。遠見では弛緩する。
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PM問64一般2つ選べ
正答3・4

長期間の有酸素運動の効果として正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

持久的トレーニングの慢性適応は、中枢では心肥大による一回拍出量および最大心拍出量の増加、末梢では毛細血管密度とミトコンドリアの増加である。安静時は心拍数・血圧が低下し、副交感神経が優位になる。

  • ×1. 安静時血圧はむしろ低下する。特に高血圧者では有酸素運動に降圧効果が認められる。
  • ×2. 安静時心拍数は一回拍出量の増加と迷走神経緊張の亢進により低下し、徐脈傾向となる。
  • 3. ○。心筋の肥大と左室拡張末期容積の増大で一回拍出量が増え、最大心拍出量が増加する。
  • 4. ○。骨格筋の毛細血管網が発達し、ミトコンドリアと酸化系酵素も増えて酸素利用能が高まる。
  • ×5. 安静時は副交感神経が優位となり、交感神経の緊張はむしろ低下する。
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PM問65一般
正答3

副交感神経の作用で抑制されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

副交感神経(迷走神経)はムスカリン受容体を介して消化管や気管支、分泌腺の活動を高める一方、心臓に対しては抑制的に働き、心拍数の低下、洞結節自動能の抑制、房室伝導の遅延(陰性変伝導作用)をもたらす。

  • ×1. 膵液分泌は迷走神経刺激により促進される。抑制ではない。
  • ×2. 気管支平滑筋はムスカリン受容体を介して収縮し、気道は狭くなる。すなわち促進される。
  • 3. ○。迷走神経刺激は房室結節の伝導速度を低下させる(陰性変伝導作用)。抑制される。
  • ×4. 直腸平滑筋は骨盤内臓神経(副交感)の興奮で収縮が促進され、排便が進む。
  • ×5. 副交感神経刺激はインスリン分泌を促し、肝でのグリコーゲン合成は促進される。
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PM問66一般2つ選べ
正答3・5

血球とその働きの組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

血球の役割を確認する。赤血球はヘモグロビンによる酸素運搬、顆粒球と単球は貪食・殺菌、リンパ球は液性および細胞性免疫、血小板は粘着・凝集による止血を担う。組合せ問題では担当細胞を取り違えないこと。

  • ×1. 顆粒球(好中球など)の主な働きは貪食と殺菌である。止血を担うのは血小板。
  • ×2. 血小板は粘着・凝集して一次止血血栓をつくる。病原体の貪食は行わない。
  • 3. ○。赤血球はヘモグロビンを含み、これを介して肺から末梢組織へ酸素を運搬する。
  • ×4. 単球は組織でマクロファージに分化し、貪食と抗原提示を担う。栄養素の運搬は血漿の役割。
  • 5. ○。Bリンパ球が形質細胞に分化し、抗体(免疫グロブリン)を産生する。
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PM問67一般2つ選べ
正答2・4

胃の分泌で正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

胃酸分泌は迷走神経(アセチルコリン)、ガストリン、ヒスタミンの3経路がいずれも壁細胞を刺激して促進される。分泌細胞は、壁細胞が塩酸と内因子、主細胞がペプシノーゲン、G細胞がガストリンと整理する。

  • ×1. ヒスタミンは壁細胞のH2受容体に作用して胃酸分泌を促進する。抑制ではない。
  • 2. ○。迷走神経刺激はアセチルコリンを介し壁細胞を直接刺激し、ガストリン分泌も促して胃酸分泌を高める。
  • ×3. ガストリンは幽門前庭部のG細胞が分泌する消化管ホルモンで、消化酵素ではない。蛋白分解酵素はペプシン。
  • 4. ○。内因子は壁細胞から分泌され、ビタミンB12と結合して回腸末端での吸収を助ける。
  • ×5. ペプシノーゲンは主細胞から分泌される。壁細胞が分泌するのは塩酸と内因子である。
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PM問68一般
正答3

排便機構で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

排便は直腸壁の伸展が便意を生み、骨盤内臓神経(副交感)が直腸の収縮と内肛門括約筋の弛緩を、陰部神経(体性神経)が外肛門括約筋を随意的に制御する。大腸内容物は口側ほど水分が多く液状である。

  • ×1. 便意は糞便により直腸壁が伸展され、その伸展受容器が興奮して生じる。内肛門括約筋の伸張ではない。
  • ×2. 大蠕動は内容物を一気に直腸へ送る運動である。混和は分節運動などが担う。
  • 3. ○。直腸平滑筋は骨盤内臓神経終末のアセチルコリンがムスカリン受容体に作用して収縮が促進される。
  • ×4. 骨盤神経が弛緩させるのは内肛門括約筋である。外肛門括約筋は陰部神経支配の随意筋。
  • ×5. 上行結腸ではまだ液状〜粥状で、水分吸収が進む下行結腸以降で半固形状となる。
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PM問69一般2つ選べ
正答3・4

筋と作用の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

下腿・大腿筋の作用。足関節では長・短腓骨筋が外がえし、前脛骨筋と後脛骨筋が内がえしを行い、外果の後方を通る短腓骨筋は底屈にも働く。薄筋と縫工筋はいずれも股関節と膝関節をまたぐ二関節筋である。

  • ×1. 長指伸筋は足関節の背屈と外がえしに働く。内がえしは前脛骨筋や後脛骨筋の作用。
  • ×2. 後脛骨筋は足の内がえし(と底屈)に働く。外がえしを行うのは腓骨筋群である。
  • 3. ○。短腓骨筋は外がえしが主だが、外果の後方を通るため足関節の底屈にも作用する。
  • 4. ○。薄筋は股関節内転とともに膝関節の屈曲(と下腿内旋)に作用する二関節筋である。
  • ×5. 縫工筋は股関節の屈曲・外転・外旋と膝関節の屈曲に働く。膝伸展作用はない。
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PM問70一般
正答4

肩甲骨外転・上方回旋を伴い肩関節屈曲位保持に作用するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肩甲骨の外転(前方突出)と上方回旋を行う主な筋は前鋸筋と僧帽筋である。上肢を前方挙上して保持する際、前鋸筋が肩甲骨を胸郭に押しつけて安定した支持基盤をつくる。麻痺すると翼状肩甲を呈する。

  • ×1. 棘下筋は肩関節の外旋と骨頭の求心位保持に働く回旋筋腱板で、肩甲骨自体は動かさない。
  • ×2. 広背筋は肩関節の伸展・内転・内旋に働き、肩関節屈曲位の保持には作用しない。
  • ×3. 小円筋は棘下筋とともに肩関節を外旋させる回旋筋腱板の一つである。
  • 4. ○。前鋸筋は肩甲骨を外転・上方回旋させ、屈曲位で肩甲骨を胸郭に固定して支持性を高める。
  • ×5. 菱形筋は肩甲骨を内転・挙上・下方回旋させる筋で、外転・上方回旋とは逆の作用をもつ。
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PM問71一般
正答2

肘関節屈曲のみに作用するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肘関節の屈筋のうち、上腕二頭筋は前腕回外と肩関節屈曲にも、腕橈骨筋は前腕を中間位へ向ける回旋にも関与する。上腕筋は尺骨粗面に停止し、前腕の肢位に関係なく肘屈曲のみに働く純粋な肘屈筋である。

  • ×1. 肘筋は上腕骨外側上顆から尺骨に至り、肘関節の伸展を補助する筋である。屈曲ではない。
  • 2. ○。上腕筋は尺骨粗面に停止し、前腕の回内外の肢位によらず肘関節屈曲のみに作用する。
  • ×3. 烏口腕筋は肩関節の屈曲・内転に働き、肘関節をまたがないため肘の運動には関与しない。
  • ×4. 腕橈骨筋は肘屈曲に働くほか、前腕を中間位に向けて回内・回外させる作用ももつ。
  • ×5. 上腕二頭筋は肘屈曲に加えて前腕回外に強く働き、長頭は肩関節の屈曲にも関与する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問71)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問72一般
正答5

安静呼吸における吸気時で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

安静吸気の主動作筋は横隔膜で、収縮して下降し胸腔容積を広げる。外肋間筋も収縮して肋骨を挙上し、上部胸郭はポンプハンドル運動で前上方へ、下部胸郭はバケツ柄運動で側方へ拡張する。胸腔内圧の陰圧は強まる。

  • ×1. 横隔膜は吸気時に収縮して下降し、胸腔容積を増大させる。上昇するのは呼気時である。
  • ×2. 外肋間筋は吸気時に収縮して肋骨を挙上する。弛緩するのは安静呼気のときである。
  • ×3. 胸腔内圧は常に陰圧で、吸気時にはさらに陰圧が強まる。陽圧になるのは努力呼気など。
  • ×4. 腹横筋は努力呼気に働く呼気補助筋である。安静吸気の主動作筋は横隔膜である。
  • 5. ○。上部胸郭は胸骨とともに前上方へ動くポンプハンドル運動によって拡張する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問72)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問73一般
正答5

基本的立位姿勢を矢状面から観察した場合、重心線が通るのはどこか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

基本的立位姿勢を矢状面でみた重心線は、乳様突起→肩峰→大転子→膝蓋骨後方(膝関節中心のやや前方)→外果の前方約2〜3cmを通る。重心線が各関節のどちら側を通るかが、その関節に生じるモーメントの向きを決める。

  • ×1. 頭部では後頭隆起ではなく乳様突起(耳垂のやや後方)付近を通る。
  • ×2. 肩では前方にある烏口突起ではなく、その後外側にある肩峰の位置を通る。
  • ×3. 股関節では大転子のほぼ中央を通る。大転子の前方ではない。
  • ×4. 膝では膝蓋骨の後方を通り、膝にわずかな伸展モーメントを生じて安定させる。
  • 5. ○。足部では外果の前方約2〜3cmを通り、足関節に背屈モーメントが生じるため下腿三頭筋で制御する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問73)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問74一般
正答5

運動学習の効率で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動学習の効率に関わる原則。覚醒度は逆U字関係で中等度が最適、フィードバックは過多だと依存を招き保持が低下、課題は適度に難しい方が学習が進む。学習の転移は基準課題との類似性が高いほど大きい。

  • ×1. 覚醒度と遂行はYerkes-Dodsonの逆U字関係にあり、高すぎても低すぎても効率は下がる。
  • ×2. フィードバックが多すぎると依存が生じ、除去後の保持や転移が低下する。頻度は漸減が有効。
  • ×3. 難度が低すぎると課題解決の必要がなく学習は進まない。やや挑戦的な難度が効果的である。
  • ×4. 多様練習は基本的な動作が身についた学習後期に導入する方が有効とされる。
  • 5. ○。練習課題が基準課題に類似するほど正の転移が大きく、学習効率が高まる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問74)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問75一般
正答3

病因のうち化学的要因はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

病因の外因は、物理的要因(熱・寒冷・圧力・電気・放射線・紫外線)、化学的要因(薬物・毒物・タバコ煙などの化学物質)、生物学的要因(病原体)、栄養的要因に分けられる。障害の主体がエネルギーか化学物質かで判別する。

  • ×1. 熱は高温による熱傷や低温による凍傷を起こすエネルギー障害で、物理的要因である。
  • ×2. 圧力は外力による損傷や気圧変化による減圧症を起こす物理的要因である。
  • 3. ○。喫煙はニコチンやタール、一酸化炭素などの化学物質による障害であり化学的要因である。
  • ×4. 紫外線は電磁波であり、日焼けや皮膚癌を起こす物理的要因に分類される。
  • ×5. 放射線(電離放射線)は電離作用によって組織を傷害するエネルギーで、物理的要因である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問75)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問76一般
正答1

疾患と病因の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

神経疾患の病因分類を問う問題。感染(プリオンを含む)、神経変性、脱髄(自己免疫)、髄液循環障害、代謝性、血行障害、腫瘍のいずれに当たるかを、代表疾患と機序の対応として整理しておきたい。

  • 1. ○。Creutzfeldt-Jakob病は異常プリオン蛋白が伝播して起こる感染性(伝達性)疾患である。
  • ×2. Parkinson病は黒質のドパミン神経細胞が脱落する神経変性疾患で、脱髄疾患ではない。
  • ×3. 肝性脳症は肝不全でアンモニアなどが処理されずに生じる代謝性脳症で、神経変性ではない。
  • ×4. 正常圧水頭症は髄液の循環・吸収障害により脳室が拡大するもので、血行障害ではない。
  • ×5. 多発性硬化症は中枢神経の髄鞘が自己免疫機序で障害される脱髄疾患であり、腫瘍ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問76)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問77一般
正答2

頭部単純 CT で低吸収域として描出されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

単純CTではX線吸収の大きいものが高吸収(白)、水分など吸収の小さいものが低吸収(黒)に描出される。急性期の出血や石灰化は高吸収、組織が融解して水分が増えた陳旧性の病巣は低吸収となる。

  • ×1. くも膜下出血は急性期には脳槽や脳溝に沿った高吸収域として描出される。
  • 2. ○。脳梗塞慢性期は壊死組織が吸収・嚢胞化して水分が増えるため、明瞭な低吸収域となる。
  • ×3. 脳出血急性期は血腫内のヘモグロビン蛋白により高吸収域を示す。
  • ×4. 急性硬膜下血腫は頭蓋骨内板に沿った三日月型の高吸収域として描出される。
  • ×5. 脈絡叢の石灰化はカルシウムのためX線吸収が大きく、著明な高吸収域となる。
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PM問78一般
正答3

良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

良性腫瘍は膨張性に発育し被膜をもち境界明瞭で、分化度が高く核分裂像は少ない。悪性腫瘍は増殖が速く、被膜を欠いて周囲へ浸潤性・破壊性に発育し転移をきたす。細胞は分化度が低く異型性が強い。

  • ×1. 被膜を有して境界が明瞭なのは良性腫瘍の特徴で、悪性腫瘍は被膜を欠くことが多い。
  • ×2. 悪性腫瘍は一般に発育速度が速い。発育が遅いのは良性腫瘍の特徴である。
  • 3. ○。悪性腫瘍は周囲組織へ浸潤性・破壊性に発育し、さらに転移をきたす点が最大の特徴である。
  • ×4. 悪性腫瘍は分化度が低く異型性が強いことが多い。分化度が高いのは良性腫瘍。
  • ×5. 悪性腫瘍では核分裂像が多く、異常核分裂もみられる。少ないのは良性腫瘍である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問78)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問79一般
正答1

即時記憶と関連があるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

記憶は保持時間により、即時記憶(数秒〜十数秒、干渉を挟まずに保持する)、近時記憶(数分〜数日で干渉を挟む)、遠隔記憶に分けられる。即時記憶の代表的な検査は数唱(順唱)である。

  • 1. ○。数字の順唱は提示直後に干渉を挟まず再生させる課題で、即時記憶(と注意)を評価する。
  • ×2. 以前の社会的な事件の想起は、長期間保持された遠隔記憶の評価にあたる。
  • ×3. 結婚した年齢を問うのは、古い自伝的な出来事を扱う遠隔記憶の評価である。
  • ×4. 昨夜の夕食は数時間前の出来事であり、干渉を挟む近時記憶の評価にあたる。
  • ×5. 3分後の遅延再生は、間に干渉を挟むため近時記憶(遅延再生)の評価である。
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PM問80一般
正答4

我が国の自殺死亡率において年齢階級別で最も高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

我が国の自殺死亡率(人口10万対)を年齢階級別にみると、1998年以降おおむね50歳代が最も高い水準で推移している。若年層では死因に占める自殺の順位は高いが、死亡率そのものは中高年で高い。

  • ×1. 20歳代は死因順位では自殺が第1位を占めるが、人口10万対の死亡率は50歳代より低い。
  • ×2. 30歳代も死因順位では自殺が上位だが、年齢階級別の自殺死亡率は50歳代を下回る。
  • ×3. 40歳代の自殺死亡率は50歳代より低く、近年は20歳代と同程度で、最も高い年齢階級ではない。
  • 4. ○。人口10万対の自殺死亡率は50歳代が最も高い。中高年男性の割合が高いことが背景にある。
  • ×5. 60歳代の自殺死亡率は近年低下傾向にあり、50歳代より低い水準にある。
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PM問81一般
正答3

Erikson の発達段階で成人前期に獲得すべき課題はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Eriksonの心理社会的発達理論では、各段階に達成すべき課題と対になる危機が置かれる。成人前期(初期成人期)の課題は「親密性」で、危機は孤立。特定の他者と深く安定した関係を築けるかが問われる時期である。

  • ×1. 勤勉性は学童期(およそ6〜12歳)の課題で、危機は劣等感。成人前期の課題ではない。
  • ×2. 自律性は幼児期前期(およそ1〜3歳)の課題で、危機は恥・疑惑。排泄など自己コントロールの獲得が中心。
  • 3. ○。親密性は成人前期の課題であり、自己を賭けて他者と融合できる能力を指す。危機は孤立。
  • ×4. 生殖性(世代性)は壮年期の課題で、次世代を生み育て導くこと。危機は停滞である。
  • ×5. 統合性は老年期の課題で、自らの人生を受け入れ意味づける段階。危機は絶望である。
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PM問82一般
正答5

脳卒中患者の歩行自立と関連が最も少ないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

歩行の自立には下肢の運動麻痺、体性感覚(とくに深部覚)、注意機能や空間認知といった姿勢制御に直結する要素が関与する。失語症は言語の障害であり、指示理解の困難が訓練を妨げることはあっても歩行能力そのものへの関連は最も小さい。

  • ×1. 半側空間無視があると麻痺側空間に注意が向かず、障害物への接触や進行方向のずれが生じ歩行自立を妨げる。
  • ×2. 両側性片麻痺では両下肢に運動麻痺が及び、支持性と振り出しがともに低下するため歩行自立の大きな阻害因子となる。
  • ×3. 深部覚障害では下肢の位置覚・運動覚が低下し、立脚期の支持が不安定となる。視覚代償が必要で自立度が下がる。
  • ×4. 注意障害があると二重課題下の歩行や環境変化への対応が困難となり、転倒リスクが高まって自立を妨げる。
  • 5. ○。失語症は言語の表出・理解の障害であり、歩行に必要な運動・感覚・注意の機能そのものは直接障害しない。
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PM問83一般2つ選べ
正答3・4

頸髄損傷完全麻痺(第6頸髄節まで機能残存)の上肢機能で可能なのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

第6頸髄節まで機能残存の完全麻痺では、長・短橈側手根伸筋(C6)による手関節背屈と、上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋(C5〜C6)による肘屈曲が可能。指屈筋(C8)や手内在筋(C8〜T1)は麻痺し、把持は手関節背屈を利用したテノデーシス動作で行う。

  • ×1. 小指外転筋はC8〜T1支配の手内在筋であり、C6残存では麻痺していて小指の外転はできない。
  • ×2. 母指内転筋はC8〜T1支配の手内在筋で、C6残存では機能せず随意的な母指内転は不可能である。
  • 3. ○。長・短橈側手根伸筋がC6支配のため手関節背屈が可能で、テノデーシス把持の基盤となる。
  • 4. ○。上腕二頭筋・上腕筋(C5〜C6)と腕橈骨筋(C6)が残存するため肘関節の屈曲は可能である。
  • ×5. 中指DIP関節を屈曲させる深指屈筋はC8支配であり、C6残存では自動的な屈曲はできない。
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PM問84一般
正答4

痙縮が出現し得るのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

痙縮は錐体路(上位運動ニューロン)障害で生じる速度依存性の筋緊張亢進であり、末梢神経や筋自体の疾患では生じない。多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患で錐体路が障害されるため、痙縮が出現し得る。

  • ×1. 筋強直性ジストロフィーは骨格筋自体の疾患で、みられるのは収縮後に弛緩しにくいミオトニアであり痙縮ではない。
  • ×2. Guillain-Barré症候群は末梢神経の脱髄による下位運動ニューロン障害で、弛緩性麻痺と腱反射消失を呈する。
  • ×3. 多発性筋炎は筋の炎症性疾患で近位筋優位の筋力低下をきたすが、筋緊張が亢進することはない。
  • 4. ○。多発性硬化症では中枢神経の脱髄で錐体路が障害され、痙縮・腱反射亢進・Babinski徴候がみられる。
  • ×5. 腕神経叢麻痺は末梢神経の損傷であり、支配領域に弛緩性麻痺と感覚障害を生じる。
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PM問85一般
正答5

Ⅱ型呼吸不全では正常で、Ⅰ型呼吸不全で増加するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Ⅰ型呼吸不全はPaCO2が正常(45Torr以下)の低酸素血症で、換気血流比不均等やシャントが原因のため肺胞気−動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)が開大する。Ⅱ型は肺胞低換気が主体でPaCO2が上昇するが、A-aDO2は正常のことが多い。

  • ×1. 1秒率は気道閉塞の程度を示す指標で、Ⅰ型で増加する項目ではない。COPDによるⅡ型ではむしろ低下する。
  • ×2. 肺活量は拘束性換気障害で低下する指標であり、Ⅰ型呼吸不全で増加することはない。
  • ×3. 動脈血酸素分圧はⅠ型・Ⅱ型いずれも定義上60Torr以下に低下しており、増加はしない。
  • ×4. 動脈血二酸化炭素分圧はⅠ型では正常〜低下、Ⅱ型で45Torrを超えて上昇する。設問と逆の関係である。
  • 5. ○。A-aDO2は換気血流比不均等やシャントを反映してⅠ型で開大し、純粋な肺胞低換気によるⅡ型では正常に保たれる。
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PM問86一般2つ選べ
正答3・5

遠城寺式乳幼児分析的発達検査において、生後12か月以前に観察されるのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

遠城寺式乳幼児分析的発達検査では、人見知りは対人関係の領域で生後10〜11か月頃、コップを自分で持って飲むは基本的習慣の領域で生後10〜11か月頃に通過し、いずれも生後12か月以前に観察される。残る3項目はいずれも1歳を過ぎてからの課題である。

  • ×1. 「走る」は移動運動の項目で1歳6か月前後に可能となるため、生後12か月以前には観察されない。
  • ×2. 「3語言える」は発語の項目で1歳2〜4か月頃であり、生後12か月以前には通常みられない。
  • 3. 人見知りは対人関係の項目で生後10〜11か月頃に通過し、生後12か月以前に観察される。
  • ×4. 「積み木を二つ重ねる」は手の運動の項目で1歳前後から1歳2か月頃であり、12か月以前には難しい。
  • 5. コップを自分で持って飲むのは基本的習慣の項目で生後10〜11か月頃に通過し、生後12か月以前に観察される。
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PM問87一般
正答3

ICF における「参加」の評価に最も関連する情報はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ICFの「参加」は生活・人生場面へのかかわりを指し、仕事や社会的役割の遂行が中心的な内容となる。職業適性は就労という参加領域に関与できるかを直接反映する情報であり、参加の評価に最も結びつく。

  • ×1. 教育歴は過去の経歴であり、主に個人因子として扱われる背景情報で、現在の参加状況そのものを示さない。
  • ×2. 住環境は建物や設備であり環境因子に分類される。参加を促進・阻害する要因ではあるが参加そのものではない。
  • 3. ○。職業適性は就労という参加領域への関与可能性を示す情報で、参加の評価に最も直結する。
  • ×4. 認知機能は精神機能の一部であり、「心身機能・身体構造」に分類される要素である。
  • ×5. セルフケア能力は更衣・整容などの課題遂行であり、個人レベルの「活動」に分類される。
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PM問88一般
正答4

関節リウマチで起こりにくいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節リウマチでは滑膜炎による関節破壊の結果、MP関節の尺側偏位、スワンネック変形、ボタン穴変形、高度の骨吸収によるオペラグラス変形(ムチランス型)が生じる。フォーク状変形は外傷による変形で、関節リウマチでは起こりにくい。

  • ×1. オペラグラス変形は高度な骨吸収で指が短縮し伸縮する変形(ムチランス型)で、関節リウマチで生じ得る。
  • ×2. 尺側偏位はMP関節の滑膜炎と支持組織の破綻により手指が尺側へ偏る、関節リウマチに特徴的な変形である。
  • ×3. スワンネック変形はPIP関節過伸展・DIP関節屈曲を示す変形で、関節リウマチの代表的手指変形である。
  • 4. ○(起こりにくい)。フォーク状変形は橈骨遠位端骨折(Colles骨折)で遠位骨片が背側転位して生じる外傷性変形である。
  • ×5. ボタン穴変形はPIP関節屈曲・DIP関節過伸展を示し、中央索の破綻により関節リウマチで生じる。
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PM問89一般2つ選べ
正答3・4

CRPS type Ⅰに分類されるのはどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

CRPSは外傷などを契機に持続痛・浮腫・皮膚温や発汗の変化・可動域制限を生じる病態で、明らかな末梢神経損傷を伴わないものがtypeⅠ(旧・反射性交感神経性ジストロフィー)、伴うものがtypeⅡ(旧・カウザルギー)である。

  • ×1. 幻肢痛は切断により失った肢に感じる痛みで、中枢の再構築が関与する。CRPSの分類には含まれない。
  • ×2. 視床痛は視床病変による中枢性脳卒中後疼痛であり、外傷などを契機に四肢に生じるCRPSとは病態が異なり分類には含まれない。
  • 3. ○。肩手症候群は脳卒中や心筋梗塞後に肩の痛みと手の腫脹・拘縮を生じる、CRPS typeⅠの代表例である。
  • 4. ○。Sudeck骨萎縮は外傷後に疼痛と斑状の骨萎縮を示す病態で、神経損傷を伴わないCRPS typeⅠにあたる。
  • ×5. 帯状疱疹後神経痛はウイルスによる神経損傷後の神経障害性疼痛であり、CRPSとは区別される。
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PM問90一般
正答3

脳梗塞で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

非弁膜症性心房細動では左房内、とくに左心耳に血栓が形成され、遊離した血栓が脳動脈を閉塞して心原性脳塞栓症を起こす。予防には抗血小板薬ではなく抗凝固薬が用いられる。

  • ×1. 脳動脈瘤はくも膜下出血の主要な原因であり、脳梗塞に多く合併する病変ではない。
  • ×2. わが国の死因第1位は悪性新生物である。脳血管疾患は上位を占めるが第1位ではない。
  • 3. ○。心房細動により左房内に生じた血栓が塞栓源となり、心原性脳塞栓症を起こす。抗凝固療法が予防の基本である。
  • ×4. 急性期の死亡率はくも膜下出血の方が高く、脳梗塞の方が高いとする記述は逆である。
  • ×5. 心原性脳塞栓症では抗凝固薬が選択されるなど、病型により薬剤は異なり一律に抗血小板薬とはならない。
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PM問91一般
正答1

手根管症候群の典型的な所見として正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

手根管症候群は手関節部の手根管内で正中神経が絞扼される病態である。母指球筋(短母指外転筋など)が萎縮して母指の対立が困難となり手掌が平坦化する猿手を呈し、感覚障害は母指から環指橈側にみられる。

  • 1. ○。母指球筋の萎縮と対立障害により手掌が平坦化する猿手は、正中神経麻痺の典型所見である。
  • ×2. 骨間筋は尺骨神経支配であり、その萎縮は肘部管症候群やGuyon管症候群など尺骨神経麻痺でみられる。
  • ×3. 前腕回内時の疼痛は円回内筋症候群など前腕近位部での正中神経絞扼を示唆し、手根管症候群の典型所見ではない。
  • ×4. Froment徴候は尺骨神経支配の母指内転筋の麻痺を示す所見で、尺骨神経麻痺で陽性となる。
  • ×5. 環指尺側から小指の感覚障害は尺骨神経領域の症状。手根管症候群では母指から環指橈側が障害される。
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PM問92一般
正答5

血管疾患と関連因子の組合せで誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

結節性多発動脈炎は中型動脈の壊死性血管炎で、B型肝炎ウイルス感染との関連が知られる。糖尿病は動脈硬化や細小血管症の危険因子ではあるが、本症の関連因子ではない。

  • ×1. Buerger病(閉塞性血栓血管炎)は喫煙との関連がきわめて強く、禁煙が治療の基本となる。組合せは正しい。
  • ×2. 妊娠では増大した子宮による静脈還流障害とホルモンの影響で下肢静脈瘤を生じやすい。組合せは正しい。
  • ×3. 高血圧とアテローム硬化は大動脈解離・解離性大動脈瘤の主要な危険因子である。組合せは正しい。
  • ×4. 長期臥床は静脈うっ滞を招き、Virchowの3徴の一つとして深部静脈血栓症の危険因子となる。組合せは正しい。
  • 5. ○(誤り)。結節性多発動脈炎はB型肝炎ウイルス感染などが関与する壊死性血管炎で、糖尿病との直接的な関連はない。
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PM問93一般
正答2

腎疾患と原因の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

わが国の慢性腎不全および透析導入の原因疾患の第1位は糖尿病性腎症であり、この組合せが正しい。他の選択肢は疾患と原因の対応が入れ替わっている。

  • ×1. 腎硬化症の主因は高血圧による腎細小動脈の硬化である。尿路結石は水腎症や腎後性腎不全の原因となる。
  • 2. ○。糖尿病性腎症は透析導入原因の第1位であり、慢性腎不全の代表的な原因疾患である。
  • ×3. 急性腎盂腎炎の原因は大腸菌などによる上行性の細菌感染であり、動脈硬化ではない。
  • ×4. 腎後性急性腎不全は前立腺肥大や結石など尿路の閉塞による。心不全は腎前性の原因である。
  • ×5. 腎前性急性腎不全は脱水・出血・心不全など腎血流低下による。前立腺肥大は腎後性の原因である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問93)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問94一般
正答3

気管支喘息の治療薬はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

気管支喘息の本態は気道の慢性炎症であり、その炎症を抑える吸入ステロイドが長期管理の中心的な薬剤である。発作時にも短時間作用性β2刺激薬に加え全身性ステロイドが用いられる。

  • ×1. β遮断薬は気管支平滑筋のβ2受容体を遮断して気道を収縮させるため、原則として喘息患者では避ける薬剤である。
  • ×2. アスピリンなどのNSAIDsはアスピリン喘息(NSAIDs過敏喘息)の発作を誘発することがあり、治療薬ではない。
  • 3. ○。ステロイドは気道の慢性炎症を抑える中心的治療薬で、吸入ステロイドが長期管理の基本である。
  • ×4. フロセミドはループ利尿薬で心不全や浮腫に用いる薬剤であり、気管支喘息の治療薬ではない。
  • ×5. マクロライド系抗菌薬はびまん性汎細気管支炎などで少量長期投与されるが、喘息の標準治療薬ではない。
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PM問95一般
正答4

大動脈解離の続発症で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

大動脈解離では偽腔の拡大により分枝が閉塞し、腎不全・脳梗塞・脊髄障害(Adamkiewicz動脈の閉塞による)を生じる。上行大動脈に及ぶStanford A型では大動脈弁閉鎖不全や心タンポナーデをきたすが、三尖弁は侵されない。

  • ×1. 腎動脈に解離が及んで閉塞すると腎虚血となり、急性腎障害・腎不全を生じ得る。
  • ×2. 弓部分枝である腕頭動脈や総頸動脈が閉塞すると脳虚血を生じ、片麻痺や意識障害で発症することもある。
  • ×3. 肋間動脈やAdamkiewicz動脈が閉塞すると脊髄梗塞を生じ、対麻痺などの脊髄障害をきたし得る。
  • 4. ○(誤り)。上行大動脈基部の解離で生じるのは大動脈弁閉鎖不全であり、右心系の三尖弁は障害されない。
  • ×5. Stanford A型で解離が心嚢内に破裂すると血液が貯留し、心タンポナーデという致死的な続発症を招く。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問95)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問96一般
正答4

全身性エリテマトーデスにみられにくいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

全身性エリテマトーデスでは中枢神経ループス(NPSLE)として頭痛、けいれん、精神病症状、気分障害などが高頻度にみられる。音声チックはTourette症など神経発達症に特徴的な症状で、SLEの症状としては考えにくい。

  • ×1. 頭痛はNPSLEの症状として頻度が高く、ループス頭痛とも呼ばれる。
  • ×2. けいれんは中枢神経ループスの主要症状の一つであり、SLEの分類基準にも項目として含まれる。
  • ×3. 被害妄想などの精神病症状はNPSLEとして、またステロイド治療に伴っても出現し得る。
  • 4. ○(みられにくい)。音声チックは突発的な発声を繰り返す症状で、Tourette症など神経発達症に特徴的である。
  • ×5. 抑うつや不安といった気分の変動はSLE患者に高頻度でみられる精神症状である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問96)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問97一般
正答4

精神遅滞の発症と関連がない疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Wallenberg症候群は延髄外側の梗塞による脳幹症候群で、めまい・嚥下障害・小脳失調・顔面と体幹の解離性温痛覚障害を呈するが、成人の脳血管障害であり知的障害(精神遅滞)の原因とはならない。

  • ×1. Klinefelter症候群は47,XXYなどの性染色体異常で、軽度の知的障害や学習障害を伴うことがある。
  • ×2. Prader-Willi症候群は15番染色体長腕の異常で、筋緊張低下・過食・肥満とともに知的障害を伴う。
  • ×3. Turner症候群(45,X)は知能が正常なことも多いが、空間認知の障害や学習障害を伴うことがある。
  • 4. ○(関連がない)。Wallenberg症候群は延髄外側梗塞による症候群で、精神遅滞の原因とはならない。
  • ×5. West症候群は乳児期のてんかん性脳症でシリーズ形成性のスパズムとヒプスアリスミアを示し、多くで知的障害を残す。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問97)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問98一般
正答5

親しい人間関係を構築できず、奇異な考え方や風変わりな行動が継続してみられ、パーソナリティ障害を指摘された。最も考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調型パーソナリティ障害は、親密な関係を築けない対人的孤立に加え、関係念慮・魔術的思考・奇異な信念など風変わりな考え方と、行動や外見の奇妙さが持続してみられる点が特徴である。

  • ×1. 演技性パーソナリティ障害は過度に情緒的で他者の注目を集めようとするのが特徴で、奇異な思考は主症状でない。
  • ×2. 回避性パーソナリティ障害は批判や拒絶を恐れて対人接触を避けるが、本人は関係を望んでおり奇異な考えは伴わない。
  • ×3. 猜疑性〈妄想性〉パーソナリティ障害は他者の動機を悪意あるものと疑う不信・猜疑が中核で、奇異な行動は特徴でない。
  • ×4. シゾイド〈統合失調質〉は対人関係への関心と感情表出が乏しいことが中心で、奇異な考え方や行動は目立たない。
  • 5. ○。対人的孤立に加え、関係念慮や魔術的思考、風変わりな行動が持続する本例に最も合致する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問98)この問題だけのページ(解説・関連問題)
PM問99一般
正答4

鉄欠乏性貧血の患者にみられやすい睡眠・覚醒障害はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

むずむず脚症候群(restless legs症候群)は、夕方から夜間に下肢の不快感と動かしたい衝動が生じて入眠を妨げる疾患である。鉄欠乏は中枢のドパミン機能障害を介する主要な原因で、鉄剤の補充が有効なことが多い。

  • ×1. 睡眠時遊行症はノンレム睡眠からの覚醒障害(小児に多い夢遊病)であり、鉄欠乏との関連はない。
  • ×2. ナルコレプシーはオレキシン神経の脱落による過眠症で、情動脱力発作を伴う。鉄欠乏とは関連しない。
  • ×3. 睡眠相前進症候群は体内時計が前倒しとなり極端な早寝早起きとなる概日リズム障害で、鉄欠乏とは無関係である。
  • 4. ○。鉄欠乏性貧血に高率に合併し、下肢の不快感による入眠困難や中途覚醒をきたす。
  • ×5. 閉塞性睡眠時無呼吸障害は肥満や上気道の狭小化による気道閉塞が原因で、鉄欠乏とは関連しない。
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PM問100一般
正答5

神経性無食欲症で生じやすいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

神経性無食欲症では飢餓への適応として代謝が低下し、徐脈・低血圧・低体温・低血糖を呈する。一方、甲状腺機能の低下や脂質代謝の変化により血清コレステロールはるいそうにもかかわらず高値を示すことが多い。

  • ×1. 代謝の低下と迷走神経優位により徐脈となることが多く、頻脈はむしろ生じにくい。
  • ×2. 循環血液量の減少と交感神経活動の低下により、低血圧や起立性低血圧を呈しやすい。
  • ×3. 摂取エネルギー不足と肝グリコーゲンの枯渇により、高血糖ではなく低血糖をきたしやすい。
  • ×4. 低栄養では血清リンは低下しやすく、急な栄養再開時にはさらに低下してrefeeding症候群を招く。
  • 5. ○。甲状腺機能の低下や脂質代謝の変化により、やせているにもかかわらずコレステロールが高値となりやすい。
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