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第59回 理学療法士国家試験 過去問・正答・解説

2024年2月18日実施・全200問

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午前全100問

AM問1実地
正答5

30 歳の女性。バドミントンの選手である。 膝前十字靱帯損傷を予防するための指導で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

膝前十字靱帯損傷の予防では、着地やカッティング時のknee-in(膝外反)を防ぐ神経筋トレーニングが柱となる。体幹深層筋と股関節周囲の制御を高め、静的な姿勢保持課題から動的なバランス課題へ段階的に進めるのが適切である。

  • ×1. 後方重心の着地は膝伸展位となり、大腿四頭筋の牽引で脛骨が前方偏位して前十字靱帯への負荷が増す。股関節・体幹を屈曲した着地を指導する。
  • ×2. 予防に有効なのは腹横筋や多裂筋など体幹深層筋による安定化であり、浅層筋のみの強化では骨盤・下肢のアライメント制御は得られにくい。
  • ×3. 制御すべきは股関節・体幹という近位部で、下肢遠位筋の協調性訓練だけでは着地時の膝外反を防げない。近位部の神経筋制御を優先する。
  • ×4. 予防すべきは内反位ではなく外反位(knee-in、toe-out)である。着地時に膝が内側に入らないように指導するのが正しい。
  • 5. 静的な姿勢保持で支持性を獲得してから動的バランスやジャンプ着地課題へ進める段階的展開は、予防的神経筋トレーニングの原則にかなう。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問1)
AM問2実地
正答2

84 歳の男性。心疾患の既往はない。転倒して右大腿骨近位部骨折を受傷し、緊 急で骨接合術を受けた。翌日離床を目的に理学療法が処方されたが、右下腿の腫脹 と圧痛を訴えている。 最も優先的に確認すべき血液検査項目はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

大腿骨近位部骨折術後の下腿の腫脹と圧痛は深部静脈血栓症を強く疑わせる所見である。離床前にまずDダイマーを確認し、上昇があれば下肢静脈エコーなどで血栓の有無を評価する。肺血栓塞栓症の予防に直結する。

  • ×1. BNPは心不全の指標だが本例は心疾患の既往がなく、下腿の局所症状も説明しない。離床前の最優先項目とはいえない。
  • 2. Dダイマーは深部静脈血栓症のスクリーニングに用いる。陰性ならほぼ除外でき、離床の可否判断に直結する。
  • ×3. HbA1cは過去1〜2か月の血糖コントロールを示す指標で、急性の下腿腫脹・圧痛の原因評価には役立たない。
  • ×4. PT-INRは外因系凝固能や抗凝固療法の管理指標で、血栓の存在自体は示さない。DVTの検出には用いない。
  • ×5. SP-Dは間質性肺疾患などびまん性肺疾患のマーカーで、下肢の血栓症の評価とは関連しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問2)
AM問3実地
正答5

65 歳の男性。入浴中、軽度の意識障害および左片麻痺が突然出現したため救急 車で搬送された。救急外来到着時の頭部単純 CT(別冊No. 1)を別に示す。 考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

入浴中の急な発症で意識障害と左片麻痺を呈しており、右大脳の出血が疑われる。公式正答と経過から、CTでは右の被殻など基底核部に高吸収域(血腫)が描出されていると考えられる。

  • ×1. 慢性硬膜下血腫は軽微な頭部外傷から数週かけて緩徐に進行し三日月形の血腫を示す。突然発症の経過に合わない。
  • ×2. くも膜下出血は突然の激しい頭痛が主症状で、脳槽や脳溝に高吸収域を認める。片麻痺で発症することは多くない。
  • ×3. 発症直後の脳梗塞では単純CTの所見に乏しく、認めてもearly CT signの程度で高吸収域とはならない。
  • ×4. 脳挫傷は頭部外傷が前提となるが本例に外傷の記載はなく、入浴中の突然発症という経過とも合わない。
  • 5. 入浴中の血圧変動を契機とした高血圧性脳出血が典型的で、CTでは発症直後から血腫が高吸収域として明瞭に描出される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問3)
AM問4実地
正答3

50 歳の女性。 2 日前に階段を下りた際に膝を捻った。その直後から左膝の痛み が続いているため受診した。左膝内側および膝窩部に痛みがあり、McMurray テ スト陽性であった。エックス線写真では明らかな異常所見を認めない。 次に確認すべき検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

McMurrayテストが陽性で単純エックス線に異常がないことから半月板損傷が疑われる。半月板や靱帯などの軟部組織の描出に最も優れ、非侵襲的に評価できるMRIが次に行うべき検査である。

  • ×1. 関節造影は造影剤を関節内に注入する侵襲的検査で、現在は半月板評価の第一選択としてMRIに置き換わっている。
  • ×2. CTは骨性病変や骨折の評価に優れるが、軟部組織のコントラスト分解能が低く半月板損傷の描出には不向きである。
  • 3. MRIは軟部組織のコントラストに優れ、半月板・靱帯・軟骨を非侵襲的に描出できる。半月板損傷診断の第一選択である。
  • ×4. PETは腫瘍や炎症の糖代謝を画像化する検査で悪性腫瘍の検索が主目的であり、半月板損傷の診断には用いない。
  • ×5. SPECTは血流や骨代謝の分布をみる核医学検査で空間分解能が低く、半月板の形態評価はできない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問4)
AM問5実地
正答4

73 歳の男性。身長 170 cm、体重 55 kg。糖尿病でインスリン治療導入中。運動 強度の決定のため自転車エルゴメーターを用いて、 1 分間に 20 Watts 増加させる ランプ負荷法で心肺運動負荷試験を行った。二酸化炭素排出量および酸素摂取量の 変化のグラフ(別冊No. 2)を別に示す。 指導すべき適切な運動強度はどれか。 ただし、 1 MET の酸素摂取量は 3.5 mL/min/kg とする。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ランプ負荷試験ではV-slope法で求めた嫌気性代謝閾値(AT)レベルの強度を指導する。公式正答から、グラフのATは酸素摂取量約1,150 mL/分付近と考えられ、体重55 kgで割ると約21 mL/分/kg、3.5で除して約6 METsとなる。

  • ×1. 3 METsは10.5 mL/分/kg、55 kgで約580 mL/分に相当し、AT よりかなり低く運動効果が乏しい。
  • ×2. 4 METsは14 mL/分/kg、約770 mL/分に相当し、グラフのAT点より低い強度と考えられる。
  • ×3. 5 METsは17.5 mL/分/kg、約960 mL/分に相当する。まだAT到達前で処方強度としては不足する。
  • 4. 6 METsは21 mL/分/kg、55 kgで約1,150 mL/分。ATに相当し、糖尿病患者の有酸素運動強度として適切である。
  • ×5. 7 METsは24.5 mL/分/kg、約1,350 mL/分でATを超える。乳酸が蓄積し安全な処方強度とはいえない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問5)
AM問6実地
正答5

図のように検者が脛骨内縁をこすりおろす検査を実施した。 該当する病的反射はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Oppenheim反射は、検者が母指と示指で脛骨内縁(前内側面)を上方から下方へ強くこすりおろす手技で、Babinski反射と同様に母趾の背屈がみられれば陽性となる。錐体路障害を示す病的反射である。

  • ×1. Babinski反射は足底の外側を踵から母趾に向けてこする手技で、脛骨内縁をこする手技ではない。
  • ×2. Chaddock反射は外果の下方から足背外側を前方へこする手技で、下腿の脛骨内縁をこする手技とは異なる。
  • ×3. Gonda反射は第4趾(または第2趾)を強く下方に屈曲させて急に離す手技で、こすりおろす操作ではない。
  • ×4. Gordon反射は下腿三頭筋(腓腹筋)を手で強くつかんで圧迫する手技で、こすりおろす手技ではない。
  • 5. 脛骨内縁を上から下へこすりおろす手技はOppenheim反射に該当し、母趾の背屈が陽性所見となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問6)
AM問7実地
正答5

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995 年)に従って図のように肩関節の可動域を測定する。 正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

体幹側屈の代償に注意するのは肩関節外転(側方挙上)の測定である。基本軸は肩峰を通る床への垂直線、移動軸は上腕骨、参考可動域は180度で、90度以上では前腕を回外させる。2022年改訂版でもこの点は同じである。

  • ×1. 外転は座位や立位で測定するのが一般的で、基準でも背臥位と規定されていない。背臥位に限定する記述は正しくない。
  • ×2. 体幹側屈が問題となるのは前額面の運動である外転で、屈曲ではない。屈曲では脊柱の前後屈に注意する。
  • ×3. 上腕骨は移動軸である。外転の基本軸は肩峰を通る床への垂直線であり、基本軸と移動軸が逆になっている。
  • ×4. 外転の参考可動域は180度である。135度は肩関節水平屈曲(水平内転)の参考可動域である。
  • 5. 外転では体幹が反対側へ側屈して見かけの可動域が大きくなりやすく、この代償を抑えることが測定上の注意点である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問7)
AM問8実地
正答4

イラストのように Daniels らの徒手筋力テストを実施した。 正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

抵抗を大腿遠位部に加えることから、端座位で行う股関節屈曲(腸腰筋)の徒手筋力テストと考えられる。体幹を垂直に保ち、大腿遠位部前面に下方への抵抗を加える。段階2は重力を除いた側臥位で行う。

  • ×1. 骨盤は中間位に保ち体幹を垂直に維持する。骨盤を後傾させると体幹の後方傾斜による代償を招き正確に判定できない。
  • ×2. 検査対象は腸腰筋である。縫工筋は股関節屈曲・外転・外旋と膝屈曲を組み合わせた肢位で個別に検査する。
  • ×3. 段階2は重力の影響を除くため側臥位で行い、下肢を支えて水平面上で股関節を屈曲させる。背臥位ではない。
  • 4. 検査者は大腿遠位部前面に下方(伸展方向)への抵抗を加える。下腿に加えると膝関節への負荷となり不適切である。
  • ×5. 股関節外転・外旋を伴う場合は縫工筋の代償を疑う。大腿筋膜張筋の代償では外転に内旋を伴う点が異なる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問8)
AM問9実地
正答2

50 歳の男性。高所から転落し脳挫傷と診断された。入院直後から他者への配慮 を欠く言動が多くみられた。家族によると、受傷前は几帳面で温厚な人物であった が、受傷後は著しく自己中心的で粗暴な言動が増え、このままでは同居は難しいと の訴えがあった。 この患者に用いる検査で最も優先度が高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脳挫傷後に脱抑制・易怒性・自己中心的な言動が出現しており、前頭葉(とくに眼窩前頭皮質や前頭前野)の障害による社会的行動障害が疑われる。前頭葉機能を簡便に評価できるFABの優先度が最も高い。

  • ×1. ASIAは脊髄損傷の神経学的分類・重症度評価であり、脳挫傷後の行動障害を評価する検査ではない。
  • 2. FABは概念化・語想起・運動系列・葛藤指示・抑制制御・把握行動の6項目からなる前頭葉機能検査で、脱抑制の把握に適する。
  • ×3. MMSEは見当識や記憶を中心とした認知症スクリーニングで、前頭葉性の行動変化は正常域でも見逃されやすい。
  • ×4. Rey複雑図形検査は視覚性の記憶・構成能力を評価する検査で、本例の社会的行動障害を捉えるものではない。
  • ×5. SLTAは標準失語症検査で言語機能を評価する。本例に失語の記載はなく優先度は低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問9)
AM問10実地
正答4

70 歳の女性。両側変形性膝関節症。外来通院中である。自宅における ADL は、 FIM による評価で、 2 項目(歩行・車椅子および階段)は T 字杖を使用しての自立 であったが、それ以外は補助具を使用せずに自立していた。コミュニケーション (理解、表出)や社会的認知(社会的交流、問題解決、記憶)は問題ない。 FIM の点数はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

FIMは18項目を各1〜7点で採点し満点は126点。T字杖という補助具を用いた自立は修正自立で6点となる。歩行・車椅子と階段の2項目が6点、残る16項目が7点なので、16×7+2×6=124点となる。

  • ×1. 118点は6点の項目が8つある場合の得点であり、修正自立が2項目のみの本例には合致しない。
  • ×2. 120点は6点の項目が6つある場合の得点で、本例の修正自立は2項目のみであり合致しない。
  • ×3. 122点は6点の項目が4つある場合の得点。本例で修正自立となるのは歩行・車椅子と階段の2項目だけである。
  • 4. 16項目×7点+2項目×6点=124点。T字杖使用での自立は修正自立6点として計算するのが正しい。
  • ×5. 126点は18項目すべてが完全自立7点の場合の満点で、補助具を使用している本例は満点にはならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問10)
AM問11実地2つ選べ
正答2・3

50 歳の男性。左下腿切断。義足歩行練習中に左側の踵接地から立脚中期までに 急激な膝屈曲が生じた。 考えられる原因はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

踵接地から立脚中期の急激な膝屈曲(膝折れ)は、床反力ベクトルが膝の後方を通って膝屈曲モーメントが過大になることで生じる。踵接地後の底屈が妨げられる場合や、下腿が前傾しすぎる場合に起こる。

  • ×1. 足部が底屈位に過ぎると足底接地が早まって膝伸展モーメントが増し、反張膝の方向に働く。膝折れの原因ではない。
  • 2. 後方バンパーが硬いと踵接地後の底屈が制限され、床反力が膝後方を通る時間が延びて膝屈曲モーメントが増大し膝折れを生じる。
  • 3. 初期屈曲角が大きすぎると下腿が前傾して膝が屈曲位で接地するため、膝屈曲モーメントが過大となり膝が崩れる。
  • ×4. ソケットが足部に対して後方(足部が前方)だと膝伸展モーメントが増し、膝は安定から過伸展方向に働く。膝折れとは逆である。
  • ×5. 初期内転角の不足は前額面の問題で、ソケット外側遠位の圧迫や外側動揺を招く。矢状面の膝折れの原因ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問11)
AM問12実地
正答5

図に示す姿勢のうち、労働災害予防を目的とした動作指導で適切な作業姿勢はど れか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。腰痛など労働災害の予防を目的とした動作指導では、対象物を体に近づけ、股関節・膝関節を曲げて腰を落とし、腰椎の前弯を保って持ち上げるのが基本である。膝を伸ばしたまま体幹を前屈して持ち上げる姿勢や、前屈に体幹回旋を加えた姿勢は椎間板内圧を高め不適切とされる。公式正答は選択肢5であり、これらの条件を満たす姿勢が描かれていると考えられる。

厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問12)
AM問13実地
正答4

36 歳の男性。 1 週前、バイク運転中に転倒し左前腕を打撲した。その後、徐々 に左手指の伸展が困難になった。左上肢の MMT は肘関節屈曲が 5 、前腕回外が 2 、手関節屈曲が 4 、手関節伸展が 4 、手指伸展が 1 。左上肢の感覚障害は認めな い。針筋電図検査では回外筋、総指伸筋および長母指伸筋で安静時に脱神経電位を 認めた。 障害されている神経はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

感覚障害がなく、手関節伸展が比較的保たれる一方で手指伸展が高度に障害され、回外筋・総指伸筋・長母指伸筋に脱神経電位を認める。回外筋のFrohseアーケード部で絞扼される純運動枝、後骨間神経の麻痺と考えられる。

  • ×1. 尺骨神経障害では手内在筋の麻痺と環指・小指側の感覚障害が主体で、総指伸筋や長母指伸筋は支配しない。
  • ×2. 正中神経障害では前腕回内や母指球筋の障害と橈側手掌の感覚障害を来し、手指伸展障害は説明できない。
  • ×3. 上腕部での橈骨神経本幹の障害では下垂手となり手関節伸展が高度に低下し、手背橈側の感覚障害を伴う。本例は手関節伸展4で感覚は正常。
  • 4. 後骨間神経は橈骨神経深枝の運動枝で回外筋・総指伸筋・長母指伸筋などを支配する。感覚枝がなく、長橈側手根伸筋が温存され手関節伸展は保たれる。
  • ×5. 前骨間神経は正中神経の運動枝で長母指屈筋・深指屈筋橈側・方形回内筋を支配し、屈曲の障害を来す。伸展障害ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問13)
AM問14実地
正答2

6 歳の男児。二分脊椎。歩行時の様子を図に示す。 予測される Sharrard の分類の上限はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Sharrardの分類は二分脊椎の残存機能を6群に分ける。Ⅱ群はL1〜2レベルで腸腰筋などにより股関節屈曲は可能だが大腿四頭筋が働かず膝伸展ができない。公式正答から、図は骨盤帯付き長下肢装具と杖を用いた歩行と考えられる。

  • ×1. Ⅰ群はTh12以上の胸髄レベルで下肢に随意運動がまったくない。装具と杖を用いても実用的な歩行の獲得は困難である。
  • 2. Ⅱ群はL1〜2が残存し腸腰筋・縫工筋・長内転筋が働く。膝伸展ができず、長下肢装具に骨盤帯を加えた杖歩行となる。
  • ×3. Ⅲ群はL3〜4が残存し大腿四頭筋が働くため膝伸展は可能だが、足関節周囲筋の麻痺は残り、長下肢装具と杖による歩行が標準である。
  • ×4. Ⅳ群はL5が残存し中殿筋や前脛骨筋が働いて足関節背屈が可能で、短下肢装具で比較的良好な歩行を得られる。
  • ×5. Ⅴ群はS1〜2が残存し下腿三頭筋・大殿筋が働く。踵離地が可能で、装具をほとんど要さない歩行となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問14)
AM問15実地
正答3

60 歳の男性。内側型の変形性膝関節症に対して手術療法が行われた。術後のエッ クス線写真(別冊No. 3)を別に示す。 骨癒合を促進させるために最も優先度が高い治療法はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

内側型変形性膝関節症で骨癒合が問題となる術式は高位脛骨骨切り術であり、公式正答と選択肢から、術後写真はプレート固定された骨切り部を示すと考えられる。骨癒合促進には低出力パルス超音波(LIPUS)が用いられる。

  • ×1. 温熱療法は循環改善や疼痛緩和に有用だが骨癒合促進の効果は確立しておらず、金属固定材周囲では加温にも注意を要する。
  • ×2. 牽引療法は骨切り部に離開方向の力を加えることになり、骨癒合にはむしろ不利で目的に合わない。
  • 3. 低出力パルス超音波(LIPUS)は非温熱作用で骨形成を促進し、骨癒合促進を目的に臨床で用いられている。
  • ×4. 一般的な治療的電気刺激は筋力維持や疼痛緩和を目的とするもので、骨癒合促進を第一の目的とする治療ではない。
  • ×5. 極超短波などの電磁波療法は体内金属で発熱を生じる危険があり、内固定材のある部位には原則として用いない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問15)
AM問16実地
正答4

2 歳 3 か月の女児。出生時に頭蓋内出血を合併し脳性麻痺と診断された。現在、 四肢の筋緊張は低下し、姿勢や動きの中で両下肢の筋緊張が亢進する。両上肢にア テトーゼ様の動きがあり ADL は全介助である。両上肢で支持して座位が 1 分程度 は可能である。発達歴は、頸定:10 か月、寝返り: 1 歳 2 か月、ずり這い: 1 歳 5 か月。 現時点で最も必要な補装具はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

頸定10か月、寝返り1歳2か月、ずり這い1歳5か月と発達は遅れ、両上肢支持で1分程度の座位しか取れずADLは全介助である。まずは安定した座位を確保して上肢の使用・摂食・変形予防を図る座位保持装置が必要となる。

  • ×1. 歩行器は立位保持や下肢での支持が得られてから検討するもので、その段階に至っていない本例では優先度が低い。
  • ×2. 靴型装具は荷重や歩行が始まってから足部の支持・矯正のために用いる。現時点では必要性が乏しい。
  • ×3. 2歳3か月でアテトーゼ様の不随意運動があり、上肢での操作の習得は困難である。導入時期としても早すぎる。
  • 4. 座位保持装置は体幹・骨盤を支持して安定した座位をつくり、上肢の使用や摂食、側弯などの変形予防、視野の確保につながる。
  • ×5. 普通型車椅子では体幹の保持能力が不十分で姿勢が崩れてしまう。移動手段より姿勢保持の確保が優先される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問16)
AM問17実地
正答3

76 歳の男性。左足関節の痛みに対して手術療法が行われた。術後エックス線写 真(別冊No. 4)を別に示す。 術後の理学療法で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、術後エックス線写真は左足関節を金属で内固定した所見(足関節固定術など)と考えられる。骨癒合までは足関節の運動と荷重を制限するため、固定範囲外の膝関節などの可動域練習を積極的に行う。

  • ×1. 骨癒合前の全荷重は固定性を損なう危険があり、原則として一定期間の免荷または部分荷重から段階的に進める。
  • ×2. 体内に金属の内固定材があるため、極超短波などの電磁波療法は発熱の危険があり原則として避けるべきである。
  • 3. 膝関節は固定範囲外であり、拘縮や筋力低下を防ぐため術後早期から積極的に可動域練習を行うことができる。
  • ×4. 足指も固定範囲外であり、浮腫や拘縮を防ぐため外固定が外れるのを待たず早期から可動域練習を開始する。
  • ×5. 骨癒合までの保護はギプスなどの外固定と荷重制限で行う。短下肢装具は内固定材の破損を防ぐためのものではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問17)
AM問18実地
正答3

74 歳の女性。脳梗塞による左片麻痺。発症後 3 か月。平行棒内立位保持練習で は重心が左側に偏り、平行棒に骨盤が寄りかかるような姿勢を呈する。 この症状を改善するための理学療法で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

重心が麻痺側の左へ偏り骨盤が平行棒に寄りかかる姿勢はpusher現象(対側への押し付け)を疑わせる。他動的に押し戻すと押し返す力が強まるため、鏡などの視覚的な垂直の手がかりで傾きを認識させ、能動的に正中へ修正させる。

  • ×1. 他動的に骨盤を左から右へ押すと、患者はさらに押し返して抵抗を強め、pusher現象を増悪させてしまう。
  • ×2. 右上肢の前方リーチは矢状面の課題であり、左右方向への重心の偏りを修正することにはつながらない。
  • 3. 鏡で視覚的に垂直を確認させ、自らの傾きを認識して能動的に姿勢を修正させる方法が有効とされている。
  • ×4. 膝装具は膝折れの防止を目的とするもので、体幹・骨盤が左へ偏る姿勢そのものの改善には直接結び付かない。
  • ×5. Raimiste現象は非麻痺側股関節の内外転への抵抗で麻痺側に同じ運動が生じる連合反応。左内転筋の強化は左方への偏りを助長する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問18)
AM問19実地
正答2

73 歳の女性。胸部単純エックス線写真(別冊No. 5)を別に示す。 考えられる疾患または状態はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答から、胸部単純エックス線写真では両側下肺野・末梢優位の網状影や輪状影とともに肺野の縮小(横隔膜の挙上)がみられると考えられ、特発性肺線維症などの間質性肺疾患を示唆する所見である。

  • ×1. 気胸では虚脱した肺の辺縁(臓側胸膜線)が描出され、その外側は肺紋理を欠く無血管領域となる。
  • 2. 間質性肺疾患は両側下肺野・胸膜直下優位の網状影や蜂巣肺、肺容積の減少が特徴で、拘束性換気障害を伴う。
  • ×3. 気管切開術後であれば頸部から気管内に挿入されたカニューレの陰影が確認でき、肺野の変化が主体とはならない。
  • ×4. 肺葉切除術後では患側の肺容積減少と縦隔・横隔膜の患側偏位、手術に伴う金属ステープルなどが片側性にみられる。
  • ×5. 慢性閉塞性肺疾患では肺の過膨張により透過性が亢進し、横隔膜の平低化、肋間腔の開大、滴状心などを認める。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問19)
AM問20実地
正答3

30 歳の女性。検診で早期の乳癌と診断され、乳房温存手術を予定している。 周術期理学療法を開始するにあたり、活動能力の評価方法で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

周術期理学療法の開始にあたって患者の全身状態や活動能力を把握する尺度として、Karnofsky Performance Scale(KPS)が用いられる。KPSは0〜100%を10%刻みで表す11段階の指標で、日常生活動作や就労、介助の必要度を評価する。

  • ×1. CFSはがん患者の倦怠感を身体・精神・認知の側面から評価する自己記入式尺度で、活動能力の指標ではない。
  • ×2. FACTはがん患者の健康関連QOLを多面的に測る質問紙であり、活動能力そのものを段階評価するものではない。
  • 3. KPSは全身状態と活動能力を0〜100%の11段階(10%刻み)で示す指標で、周術期の活動能力評価に適している。
  • ×4. PPIは終末期がん患者の予後を予測する指標で、経口摂取量や浮腫、安静時呼吸困難などから算出する。
  • ×5. TNM分類は腫瘍の大きさ・リンパ節転移・遠隔転移から病期を決める分類で、患者の活動能力は反映しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問20)
AM問21一般
正答5

対応があり正規分布を示さない連続変数の 2 群間の差を検討するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

検定法は「群数(2群か3群以上か)」「対応の有無」「正規性を仮定できるか」の3点で選ぶ。対応あり・2群・正規分布に従わない連続変数の差の検定には、ノンパラメトリック法のWilcoxon符号付順位検定を用いる。

  • ×1. Paired-t検定は対応のある2群に用いるが、差が正規分布に従うことを前提とするパラメトリック検定であり、本問の条件には合わない。
  • ×2. 一元配置分散分析は対応のない3群以上の平均値を比較するパラメトリック検定であり、2群・非正規分布のデータには用いない。
  • ×3. Kruskal-Wallis検定はノンパラメトリック法だが、対応のない3群以上の比較に用いる検定である。
  • ×4. Mann-WhitneyのU検定はノンパラメトリック法だが、対応のない独立した2群の比較に用いるため、対応のあるデータには適さない。
  • 5. 対応のある2群で正規性を仮定できない連続変数の差を検討する検定であり、本問の条件に合致する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問21)
AM問22一般
正答2

二次予防の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

一次予防は発症前の健康増進・危険因子の除去、二次予防は早期発見・早期治療による重症化の防止、三次予防は発症後のリハビリテーションや再発予防・社会復帰をさす。

  • ×1. 健常成人への禁煙指導は、発症前に危険因子を除去する介入であり一次予防にあたる。
  • 2. 自覚症状の乏しい脂質異常症を早期に治療・管理して動脈硬化性疾患への進展を防ぐ栄養指導であり、二次予防にあたる。
  • ×3. 回復期の脳血管疾患患者への服薬指導は、発症後の再発予防を目的とするもので三次予防に位置づけられる。
  • ×4. 急性期の脳血管疾患患者の血圧管理は、すでに発症した疾患の治療と再発・悪化の防止であり、三次予防に位置づけられることが多い。
  • ×5. 生活期の運動指導は残存機能の維持と再発予防を図るものであり、三次予防にあたる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問22)
AM問23一般
正答3

筋収縮で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動神経の興奮はアセチルコリンを介して筋に伝わり、筋小胞体からCa2+が放出され、ATPを分解しながらアクチンがミオシン間に滑り込んで収縮する。1本の運動ニューロンが支配する筋線維数(神経支配比)は筋ごとに大きく異なる。

  • ×1. 神経筋接合部の伝達物質はアセチルコリンである。ノルアドレナリンは交感神経節後線維の伝達物質である。
  • ×2. 収縮時にはCa2+が筋小胞体から放出される。筋小胞体への取り込み(再貯蔵)が起こるのは弛緩時である。
  • 3. 神経支配比は外眼筋など巧緻な運動を担う筋で小さく、大腿四頭筋など大きな力を出す筋で大きい。
  • ×4. 収縮の直接のエネルギー源はATPであり、ADPはATPが分解された後の産物である。
  • ×5. 収縮ではI帯とH帯が短縮するが、ミオシンフィラメントの長さを反映するA帯の幅は変わらない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問23)
AM問24一般
正答3

課題と記憶の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

陳述記憶は個人的な出来事のエピソード記憶と一般的知識の意味記憶に分かれ、非陳述記憶に運動技能などの手続き記憶が含まれる。ワーキングメモリーは情報を一時的に保持しながら操作する機能をさす。

  • ×1. 自転車に乗るという運動技能は非陳述記憶である手続き記憶であり、エピソード記憶ではない。
  • ×2. 海外旅行の思い出を語るのはエピソード記憶である。展望記憶は将来の予定や約束を覚えておく記憶をさす。
  • 3. 暗算は数値を一時的に保持しながら計算操作を行う課題であり、ワーキングメモリーの典型例である。
  • ×4. 教師になったきっかけの説明は自身の体験の想起であり、意味記憶ではなくエピソード記憶にあたる。
  • ×5. 建物の建築方法という一般的知識の説明は意味記憶であり、手続き記憶ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問24)
AM問25一般
正答4

インフォームドコンセントの説明で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

インフォームドコンセントは、患者が理解できる説明を受けたうえで自らの意思により医療を選択・同意する過程であり、患者の自己決定権を保障することを目的とする。同意は撤回できる。

  • ×1. 終末期の患者も対象であり、治療方針や緩和ケアの選択について説明と同意が必要である。
  • ×2. 医療法は医療従事者が適切な説明を行い理解を得るよう努める義務を定めているが、罰則規定は置かれていない。
  • ×3. 専門用語は避け、患者が理解できる平易な言葉で説明することが求められる。
  • 4. 説明を受けた患者自身が選択・決定する機会を保障することがインフォームドコンセントの本質である。
  • ×5. 同意はいつでも撤回でき、撤回によって不利益な取扱いを受けることはない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問25)
AM問26一般
正答5

標準予防策で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

標準予防策は、感染症の有無にかかわらずすべての人の血液・体液・分泌物・排泄物(汗を除く)、粘膜、損傷した皮膚を感染性がありうるものとみなす考え方である。基本は手指衛生で、患者周囲の環境に触れた後にも行う。

  • ×1. 対象は患者から患者への伝播に限らず、患者・医療従事者双方を守るため、感染源が明らかでない段階からすべての人に適用する点が主眼である。
  • ×2. 標準予防策で用いるのは未滅菌の清潔手袋で足りる。滅菌手袋が必要なのは無菌操作を要する処置に限られる。
  • ×3. 汗は標準予防策の対象から除外されており、感染性のある体液としては扱わない。
  • ×4. 個人防護具は汚染の強い手袋から先に外し、マスク(呼吸用保護具)は最後に除去する。
  • 5. 患者周囲の環境表面や物品は汚染されているとみなし、触れた後には手指衛生を行う。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問26)
AM問27一般
正答5

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995 年)に基づく下肢の関節可動域の測定法の原則で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本測定法は2022年4月に改訂されたが、外反・内反は変形を意味する用語であり関節運動の名称としては用いないという原則は改訂後も変わらない。なお改訂版では足関節・足部について屈曲・伸展を用いず、底屈・背屈で表記する。

  • ×1. 足指(趾)の運動は、原則として趾の背側に角度計を当てて測定する。底側ではない。
  • ×2. 外がえし・内がえしの測定は膝関節屈曲位・足関節0度で行うと定められており、膝関節伸展位では行わない。
  • ×3. 足底への動きは1995年版では屈曲(底屈)で、伸展は足背への動き(背屈)である。2022年版では屈曲・伸展を用いず底屈・背屈と表記する。
  • ×4. 回内・外転・背屈の複合した動きは1995年版では外がえし、内がえしは回外・内転・底屈の複合とされる(2022年版ではこれを回内・回外と定義し、内がえし・外がえしは前額面の運動に限る)。
  • 5. 外反・内反は足部の変形を表す用語であり、運動の名称としては外がえし・内がえしを用いる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問27)
AM問28一般
正答3

認知症の周辺症状はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

中核症状は脳の器質的障害から直接生じる記憶障害・見当識障害・失語・失行・実行機能障害などである。周辺症状(BPSD)は徘徊・興奮・妄想・抑うつなど、中核症状に環境要因や心理要因が加わって現れる行動・心理症状をさす。

  • ×1. 今日の日付が分からないのは時間の見当識障害であり、中核症状である。
  • ×2. 携帯電話を使えなくなるのは道具の使用や段取りが困難になる実行機能障害などによるもので、中核症状である。
  • 3. 夜間に家の中を歩き回るのは徘徊であり、行動・心理症状(BPSD)=周辺症状にあたる。
  • ×4. 朝食で食べたものを思い出せないのは近時記憶の障害であり、中核症状である。
  • ×5. 目の前の物品の名称が言えないのは失語(呼称障害)であり、中核症状である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問28)
AM問29一般
正答5

ICF で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ICF(2001年、WHO)はICIDHの改訂版で、生活機能を心身機能・身体構造、活動、参加の3要素と、環境因子・個人因子の背景因子で記述する。障害の有無を問わずすべての人を対象とし、附録に使用上の倫理的ガイドラインが示されている。

  • ×1. 障害のある人に限らず、すべての人の生活機能を記述できる普遍的な分類である。
  • ×2. ICFはICIDHを改訂して置き換えたものである。ICFと相互補完的な関係にあるのは疾病分類であるICDである。
  • ×3. 健康状態(疾病・傷害など)はICFが記述する対象の背景であり、構成要素には含まれない。構成要素は生活機能と背景因子である。
  • ×4. 医学モデルと社会モデルを統合した統合モデルに立つ分類であり、社会モデルのみに依拠するものではない。
  • 5. ICFには使用に関する倫理的ガイドラインが附録として示されている。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問29)
AM問30一般
正答5

関節リウマチの槌指による中足骨頭部の疼痛に対する装具で最も適切なのはどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節リウマチでは槌趾(槌指)変形により中足骨頭が足底側へ突出し、前足部の横アーチが低下して中足骨頭部に荷重が集中し、疼痛や有痛性の胼胝を生じる。中足骨頭のすぐ後方を支えて頭部を免荷する補正が必要となる。

  • ×1. 踵補高は主に脚長差や下腿三頭筋・アキレス腱の短縮に用いる補正で、前足部への荷重が増えるため本症例には適さない。
  • ×2. 外側フレアヒールは踵の外側を広げて内反足を安定させる補正であり、中足骨頭部の免荷には結びつかない。
  • ×3. 内側フレアヒールは踵の内側を広げて外反足を安定させる補正であり、前足部の疼痛には対応しない。
  • ×4. 逆Thomasヒールは踵の外側を前方に延長した補正で、内反(尖)足のアライメント矯正に用いる。
  • 5. メタタルザルパッドは中足骨頭のすぐ後方に置いて横アーチを支持し、中足骨頭部を免荷して疼痛を軽減する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問30)
AM問31一般
正答5

変形性股関節症でみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

変形性股関節症では疼痛や関節破壊に伴い中殿筋を中心とした股関節外転筋の機能が低下する。そのため患側単脚支持時に骨盤を水平に保てず遊脚側の骨盤が下がるTrendelenburg徴候がみられる。

  • ×1. Tinel徴候は末梢神経の障害部位を叩打すると支配領域に痛みや異常感覚が走る所見で、手根管症候群などでみられる。
  • ×2. Froment徴候は尺骨神経麻痺で母指内転筋が働かず、紙をつまむと母指IP関節が屈曲する所見である。
  • ×3. Romberg徴候は閉眼により立位の動揺が著明に増す所見で、脊髄後索障害などの深部感覚障害を示す。
  • ×4. Lhermitte徴候は頸部を前屈すると背部から下肢へ電撃痛が走る所見で、頸髄病変や多発性硬化症でみられる。
  • 5. 股関節外転筋力の低下を反映する所見であり、変形性股関節症でみられる代表的な徴候である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問31)
AM問32一般
正答5

股関節の屈曲拘縮を調べるテストはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Thomasテストは背臥位で非検査側の股関節・膝関節を屈曲して胸に近づけ、骨盤前傾(腰椎前弯)の代償を除いたときに検査側の大腿が床から浮き上がるかをみる検査で、股関節屈曲拘縮の有無と程度を評価する。

  • ×1. Adsonテストは頸部の位置を変えて橈骨動脈拍動の減弱を確認する検査で、胸郭出口症候群を疑う際に用いる。
  • ×2. Jacksonテストは頸椎を後屈させて頭部を圧迫し、神経根症状を誘発するかをみる検査である。
  • ×3. Lachmanテストは膝軽度屈曲位で脛骨を前方に引き出し、前十字靱帯損傷を調べる検査である。
  • ×4. Neerテストは肩関節を内旋位で他動的に挙上し、腱板のインピンジメント徴候をみる検査である。
  • 5. 股関節屈曲拘縮の有無と程度を調べる検査であり、設問の条件に合致して正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問32)
AM問33一般
正答5

SIAS に含まれるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

SIAS(脳卒中機能評価法)は、麻痺側の運動機能・筋緊張・腱反射、感覚(触覚・位置覚)、関節可動域、疼痛、体幹機能、視空間認知、言語、非麻痺側機能からなる総合評価尺度で、計22項目で構成される。

  • ×1. 意識障害はSIASの項目に含まれない。意識水準はJapan Coma ScaleやGlasgow Coma Scaleで評価する。
  • ×2. 感覚は触覚と位置覚で評価される。異常知覚そのものを採点する項目は設けられていない。
  • ×3. 嚥下機能はSIASに含まれず、反復唾液嚥下テストや改訂水飲みテストなど別の評価法を用いる。
  • ×4. 測定障害(協調運動障害を示す指標)はSIASの項目には含まれていない。
  • 5. 高次脳機能として視空間認知(線分二等分試験)と言語が含まれており、正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問33)
AM問34一般
正答2

Parkinson 病で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Parkinson病は中脳黒質のドパミン神経細胞の変性による錐体外路疾患で、安静時振戦・筋強剛・無動(寡動)・姿勢保持障害を4大症状とする。錐体路や感覚系は原則として障害されない。

  • ×1. 錐体外路系の変性疾患であり、原則として他覚的な感覚障害は認めない。
  • 2. 4〜6Hz程度の安静時振戦が特徴的で、多くは一側の上肢から出現する。
  • ×3. 深部腱反射は原則として正常である。腱反射が亢進するのは錐体路障害がある場合である。
  • ×4. 進行例ではwearing-off現象やon-off現象などにより症状の日内変動が大きくなる。
  • ×5. 発症初期は症状が一側優位で左右差(非対称性)を示すことが特徴である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問34)
AM問35一般
正答3

筋萎縮性側索硬化症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

筋萎縮性側索硬化症は上位・下位運動ニューロンがともに変性する疾患で、筋萎縮・筋力低下は上肢遠位から始まることが多い。感覚障害・眼球運動障害・膀胱直腸障害・褥瘡は生じにくく(陰性四徴候)、進行すると呼吸筋麻痺をきたす。

  • ×1. 感覚系は原則として保たれ、深部感覚も障害されにくい。感覚障害は陰性四徴候の一つである。
  • ×2. 認知機能は一般に保たれる。ただし一部の症例で前頭側頭型認知症を合併することが知られている。
  • 3. 筋萎縮は手指・前腕など四肢遠位に著明で、母指球筋や第1背側骨間筋の萎縮が早期からみられる。
  • ×4. 外眼筋は末期まで比較的保たれることが多く、眼球運動障害は生じにくい(陰性四徴候の一つ)。
  • ×5. 呼吸筋麻痺により換気が低下し、動脈血二酸化炭素分圧は上昇する(II型呼吸不全)。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問35)
AM問36一般
正答4

熱傷部位の皮膚で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

熱傷はI度(表皮)、II度(真皮浅層・深層)、III度(皮膚全層以上)に分類され、III度では植皮を要する。植皮片の生着には創面からの血流の再開と創部の清浄さが必要で、感染は生着を妨げる大きな要因である。

  • ×1. 壊死組織は白色から褐色・黒色を呈し乾燥して羊皮紙様となる。赤色を呈するのは血流の残る創面である。
  • ×2. III度熱傷は皮膚全層に及び、汗腺や毛根などの皮膚付属器も破壊されるため自然治癒しにくい。
  • ×3. I度熱傷は表皮のみの障害で数日以内に自然治癒し、植皮術は不要である。
  • 4. 感染があると移植片への血流再開が妨げられて生着が阻害されるため、創部の感染管理が重要である。
  • ×5. 植皮後は移植片の生着を確認したうえで運動を開始する。知覚の回復を待つ必要はない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問36)
AM問37一般2つ選べ
正答2・4

気管切開患者に対する痰の吸引で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

気管吸引ガイドライン2013では、滅菌カテーテルを用いた無菌的(清潔)操作で行うこと、カテーテル先端を気管分岐部に当てない深さにとどめること、吸引圧は最大20kPa(150mmHg)を超えないこと、1回の吸引は短時間で行うことが示されている。

  • ×1. 捻髪音(fine crackles)は間質病変を示す吸気終末の細かい断続音である。分泌物の存在を示すのは水泡音である。
  • 2. 気管以下の下気道は本来無菌であるため、滅菌カテーテルを用いた無菌的(清潔)操作で実施する。
  • ×3. 推奨吸引圧は最大20kPa(150mmHg)以下で、通常100〜150mmHg程度を用いる。80mmHgでは効果が不十分となりやすい。
  • 4. 気管分岐部に当てると粘膜損傷や迷走神経反射(徐脈)を招くため、当たらない深さにとどめる。
  • ×5. カテーテルを気道内で上下させるピストン運動は気管壁を損傷するおそれがあり、行わない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問37)
AM問38一般
正答1

大腿切断術後の切断肢で股関節の屈曲拘縮予防が図れる肢位はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

大腿切断後は腸腰筋や股関節外転筋の作用が優位となり、股関節の屈曲・外転拘縮を生じやすい。切断側の股関節を伸展位に保てる腹臥位が屈曲拘縮の予防に有効で、屈曲位・外転位を長時間とる姿勢は避ける。

  • 1. 腹臥位では切断側の股関節が伸展位に保たれるため、屈曲拘縮の予防に最も適している。
  • ×2. 長時間の車椅子座位は股関節屈曲位を持続させるため、屈曲拘縮を助長する。
  • ×3. 大腿下に枕を入れると股関節が屈曲位となり、屈曲拘縮を招くため避ける。
  • ×4. 股関節・膝関節屈曲位の側臥位は屈曲位を保持する姿勢であり、屈曲拘縮の予防にならない。
  • ×5. 両大腿部内側に枕を入れると股関節が外転位となり、外転拘縮を生じやすい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問38)
AM問39一般
正答3

下肢の異常と金属支柱付き短下肢装具の足継手設定との組合せで正しいのはどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

金属支柱付き短下肢装具の足継手では、前方制動が足関節の背屈を制限し、後方制動が底屈を制限する。遊動は底屈・背屈のいずれも自由にする設定である。制限したい運動方向から適応を考える。

  • ×1. 尖足は底屈位の異常であり、底屈を制限する後方制動が適する。背屈を制限する前方制動では底屈を防げない。
  • ×2. 反張膝は立脚期の過度な底屈が膝を後方へ押すことで生じるため、底屈を制限する後方制動を用いる。
  • 3. 立脚期の膝折れは下腿が過度に前傾することで生じるため、背屈を制限する前方制動が適する。
  • ×4. 下腿三頭筋の痙縮では底屈位をとりやすく、遊動では制御できない。底屈を制限する後方制動が必要となる。
  • ×5. 前脛骨筋の弛緩性麻痺では遊脚期に足尖が下がるため、遊動ではなく底屈を制限する後方制動を用いる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問39)
AM問40一般
正答4

成人の心肺停止に対する 1 分間あたりの胸骨圧迫の回数で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

成人の心肺停止に対する胸骨圧迫は、1分間に100〜120回のテンポで、深さ約5cm(6cmを超えない)、圧迫の中断を最小限にして行う。選択肢のうちこの範囲に入るのは100回である。

  • ×1. 20回では心拍出量をまったく維持できず、推奨回数から著しくかけ離れている。
  • ×2. 50回では推奨される100〜120回に達せず、脳や心臓への血流を確保できない。
  • ×3. 70回も推奨範囲に達しておらず、十分な循環を維持できない。
  • 4. 推奨される100〜120回/分の範囲に含まれ、適切である。
  • ×5. 130回は推奨上限の120回を超え、圧迫が浅くなったり十分な胸壁の戻りが得られなくなる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問40)
AM問41一般
正答2

介護保険制度の特定福祉用具販売に係る給付対象品目はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

特定福祉用具販売(購入費支給)の対象は、腰掛便座・自動排泄処理装置の交換可能部品・排泄予測支援機器・入浴補助用具・簡易浴槽・移動用リフトのつり具の部分。肌に直接触れ再利用しにくいものが対象で、それ以外は福祉用具貸与となる。

  • ×1. スライディングボードは体位変換器として福祉用具貸与の対象で、購入費支給の対象ではない。
  • 2. 移動用リフトのつり具の部分は身体に直接触れ再利用しにくいため販売対象。リフト本体は貸与。
  • ×3. ロフストランド杖は歩行補助つえとして貸与の対象。なお2024年4月からは貸与・販売の選択制(松葉づえを除く単点杖)の対象に加わった。
  • ×4. ベッド用手すり(サイドレール等)は特殊寝台付属品にあたり、貸与の対象である。
  • ×5. 歩行器は出題時点では貸与のみ。2024年4月以降は歩行車を除き貸与と販売の選択制となった。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問41)
AM問42一般採点除外
正答採点除外

アキレス腱炎でみられるアライメント異常の組合せで適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は採点除外となった問題です。採点除外は全員に得点が与えられるのではなく、その問題自体が採点対象から外れ、満点(分母)が減る扱いです。第59回理学療法士では本問(午前42問・一般問題)が除外され、満点は280点→279点、実地は120点のままです。設問は「組合せ」としながら各選択肢は単一のアライメントしか示しておらず、アキレス腱炎で問題となる後足部の過剰プロネーション(下腿内旋・前足部外転など一連の連鎖)を一つの肢に帰属させられなかったため、一意の正解を定められなかったと考えられます。

  • ×1. 骨盤後傾位はアキレス腱への局所的な力学的負荷を説明するアライメント異常として通常挙げられない。
  • ×2. 下腿内旋位は後足部の過剰プロネーションに伴い腱の捻れ負荷を高める要素だが、本問は採点除外で正答としては扱われない。
  • ×3. 踵骨底屈位は腱の短縮に関わりうるが、本症では通常むしろ足関節背屈制限として論じられる。
  • ×4. 扁平化した足部では立方骨は下方に落ち込むとされ、上方偏位という記載は一般的でない。
  • ×5. ショパール関節外転位は過剰プロネーションの構成要素で、腱への負荷増大への関与を否定しきれない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問42)
AM問43一般
正答5

Parkinson 病の治療で適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Parkinson病の治療は薬物療法(L-ドパ、ドパミン作動薬)、外科的治療(脳深部刺激療法)、運動療法が中心。ボツリヌス毒素は局所の筋緊張異常に対する治療で、無動・筋固縮といった主症状の治療手段にはならない。

  • ×1. リズム刺激(聴覚的手がかり)はすくみ足や歩行速度・歩幅の改善に用いられる有効な運動療法。
  • ×2. ドパミン作動薬はL-ドパと並ぶ薬物療法の中心で、適切な治療である。
  • ×3. 脳深部刺激療法は薬効変動やジスキネジアを伴う進行例に対する確立した外科的治療である。
  • ×4. 経頭蓋磁気刺激法は運動症状や抑うつの改善効果が報告される非侵襲的治療で、否定されない。
  • 5. ボツリヌス毒素は痙縮やジストニアなど局所の筋緊張異常に用いる治療で、本症の主症状には適応がない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問43)
AM問44一般2つ選べ
正答2・4

重症筋無力症患者の QMG score〈Quantitative Myasthenia Gravis score〉に含ま れる評価はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

QMG scoreは重症筋無力症の重症度を定量化する13項目・各0〜3点(計39点)の尺度。眼瞼下垂、側方注視での二重視、閉眼、発話、嚥下、上肢挙上時間、握力、頭部挙上、下肢挙上、%FVCを評価する。

  • ×1. 意識状態は含まれない。本症は神経筋接合部の障害で、意識レベルは保たれる。
  • 2. 水100mLの飲水で嚥下障害を評価する項目が含まれ、むせや中断の程度で採点する。
  • ×3. 感覚障害は含まれない。障害部位は運動終板であり、感覚は正常に保たれる。
  • 4. 側方注視を持続させて二重視の出現をみる眼球運動の項目が含まれる。
  • ×5. 排尿機能は含まれない。自律神経機能は本症の評価対象となっていない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問44)
AM問45一般
正答5

フレイルの判定要件でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

日本版CHS基準(J-CHS)の5項目は、体重減少・筋力低下(握力)・疲労感・歩行速度低下・身体活動低下。3項目以上でフレイル、1〜2項目でプレフレイルと判定する。歩行は「距離」ではなく「速度」で評価する。

  • ×1. 疲労感(わけもなく疲れたような感じがする)は5項目の一つで、判定要件に含まれる。
  • ×2. 筋力低下は握力で評価し、男性28kg未満・女性18kg未満が該当する判定要件である。
  • ×3. 体重減少は6か月で2kg以上の意図しない減少とされ、判定要件に含まれる。
  • ×4. 軽い運動・定期的な運動をしていないという身体活動低下も判定要件の一つである。
  • 5. 歩行距離の減少は要件ではない。歩行は通常歩行速度1.0m/秒未満という速度で評価する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問45)
AM問46一般
正答4

IL〈Independent Living〉運動で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

IL(自立生活)運動は1960〜70年代の米国(カリフォルニア大学バークレー校の重度障害学生の運動)に始まる。専門家主導を否定し、当事者の自己決定と選択を自立の中核とみなし、障害の社会モデルの基礎となった。

  • ×1. 1990年代後半ではなく、1960〜70年代に起こった運動である。
  • ×2. 発祥は米国。スウェーデンはニィリエらによるノーマライゼーション理念の展開で知られる。
  • ×3. 社会的排除への対抗として提唱されたのはソーシャルインクルージョン。IL運動は当事者主権を掲げた。
  • 4. 介助を受けても自ら決定して生活することを自立とみなし、自己決定の促進を目指す運動である。
  • ×5. 障害を個人の欠損とみる医学的モデルを批判し、社会の障壁に着目する社会モデルに立つ。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問46)
AM問47一般
正答2

QOL 評価尺度はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

SF-36は身体機能・日常役割機能(身体・精神)・体の痛み・全体的健康感・活力・社会生活機能・心の健康の8下位尺度36項目からなる包括的な健康関連QOL尺度。他は認知機能・ADL・IADL・社会的資源の評価尺度である。

  • ×1. TMT(Trail Making Test)は注意機能や遂行機能を測る認知機能検査で、QOL尺度ではない。
  • 2. SF-36は8領域36項目で健康関連QOLを包括的に測定する代表的な尺度である。
  • ×3. Katz Indexは入浴・更衣・排泄など6項目の基本的ADLを段階評価する尺度である。
  • ×4. ESCROW Profileは経済状況・social support・住環境など社会的資源・環境要因を評価する。
  • ×5. 老研式活動能力指標は手段的ADLや社会的役割を測る13項目の高次生活機能尺度である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問47)
AM問48一般2つ選べ
正答1・3

脊髄小脳変性症で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脊髄小脳変性症は小脳・脊髄系の変性による運動失調を主体とする疾患群。全国の患者数は約3万人で、有病率は人口10万人あたりおおむね十数〜20人台。約2/3が非遺伝性(多系統萎縮症が主体)で、1/3が遺伝性である。

  • 1. Frenkel体操は視覚による代償を利用した協調運動訓練で、運動失調に対して用いられる。
  • ×2. 視野障害は通常伴わない。眼症状としては眼球運動障害や注視方向性眼振がみられる。
  • 3. SARAは歩行・立位・座位・言語・上肢運動などを評価する8項目の包括的失調重症度尺度である。
  • ×4. 10万人あたり100人は過大。全国約3万人で、おおむね十数〜20人台程度とされる。
  • ×5. 逆である。自律神経障害は非遺伝性の多系統萎縮症で目立ち、遺伝性より非遺伝性に多い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問48)
AM問49一般
正答2

間質性肺疾患患者に対する理学療法で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

間質性肺疾患は拘束性換気障害と労作時低酸素を特徴とし、乾性咳嗽が主体で喀痰は乏しい。呼吸筋トレーニングを含む運動療法は運動耐容能や呼吸困難の改善に有用で、SpO2は原則90%以上を保って実施する。

  • ×1. 喀痰は乏しく乾性咳嗽が主体であり、体位排痰法の適応は低く優先されない。
  • 2. 吸気筋トレーニングは吸気筋力の向上と呼吸困難の軽減が期待でき、指導は適切である。
  • ×3. 上肢の筋力増強運動も呼吸リハの構成要素であり、行わない理由はない。
  • ×4. 神経筋電気刺激療法は運動耐容能の低い例で下肢筋力を高める代替手段として用いられる。
  • ×5. SpO2 60%は重篤な低酸素で危険。原則90%以上を維持するよう酸素や負荷を調整する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問49)
AM問50一般
正答1

非ステロイド性抗炎症薬〈NSAIDs〉の副作用で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

NSAIDsはシクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジン産生を抑えるため、胃粘膜保護作用が低下し消化性潰瘍を生じやすい。腎機能障害やアスピリン喘息も重要な副作用である。

  • 1. COX-1阻害で胃粘膜のプロスタグランジンが減少し、胃潰瘍や消化管出血を生じる。
  • ×2. 骨粗鬆症は副腎皮質ステロイドの長期投与でみられる副作用で、NSAIDsの副作用ではない。
  • ×3. 多幸感はステロイドやオピオイドでみられるもので、NSAIDsの代表的副作用ではない。
  • ×4. 中心性肥満や満月様顔貌はステロイドによるCushing徴候であり、NSAIDsでは生じない。
  • ×5. 低血糖はインスリンやSU薬による。NSAIDs単独の代表的副作用ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問50)
AM問51一般
正答5

外胚葉から発生するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

外胚葉からは表皮と神経系(神経管・神経堤)が生じる。中胚葉からは筋・骨・結合組織・泌尿生殖器が、内胚葉からは消化管や呼吸器の上皮、甲状腺・肝・膵などが生じる。

  • ×1. 筋は中胚葉(体節の筋板など沿軸中胚葉)から発生する。
  • ×2. 子宮は中胚葉由来のMüller管(中腎傍管)から発生する。
  • ×3. 甲状腺は咽頭底の内胚葉が下方へ伸び出して形成される。
  • ×4. 消化管の上皮は内胚葉由来で、筋層や漿膜は中胚葉由来である。
  • 5. 松果体は間脳背側の突出として形成され、神経管すなわち外胚葉から発生する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問51)
AM問52一般複数正解2つ選べ
正答1・2/1・5/2・5

ミオシンフィラメントが存在するのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は2つ選べる問題で、厚生労働省の正答値表では1と2・1と5・2と5という複数の組合せが正答として認められました(複数正答)。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。示された組合せのいずれかを選んだ場合が正解です。ミオシンはA帯全体に分布し、H帯はA帯の中でミオシンのみが存在する領域、筋節はZ帯間の全体としてA帯を含むため、いずれも該当します。

  • 1. A帯は暗帯でミオシンフィラメントが存在する領域そのものであり、該当する。
  • 2. H帯はA帯の中央でアクチンが重ならず、ミオシンのみが存在する領域である。
  • ×3. I帯(明帯)はアクチンフィラメントのみが存在し、ミオシンは含まれない。
  • ×4. Z帯はアクチンフィラメントが結合する仕切りの構造で、ミオシンは含まれない。
  • 5. 筋節はZ帯からZ帯までの単位でA帯を含むため、ミオシンフィラメントが存在する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問52)
AM問53一般複数正解
正答1/5

肩甲背神経に支配される筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢1・5のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢1・5のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。肩甲背神経(C4・C5由来)は菱形筋を主に支配し、肩甲挙筋にも枝を出します。

  • 1. 肩甲挙筋は肩甲背神経の枝を受ける。頸神経(C3・C4)前枝からの直接枝も加わる。
  • ×2. 鎖骨下筋は腕神経叢鎖骨上部から出る鎖骨下筋神経(C5・C6)が支配する。
  • ×3. 前鋸筋は長胸神経(C5〜C7)が支配し、麻痺すると翼状肩甲を生じる。
  • ×4. 僧帽筋は副神経(外枝)と頸神経叢の枝が支配する。
  • 5. 大菱形筋・小菱形筋は肩甲背神経の主たる支配筋であり、肩甲骨を内上方へ引く。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問53)
AM問54一般2つ選べ
正答2・3

脳神経と支配筋の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

三叉神経(下顎神経)は咬筋・側頭筋など咀嚼筋を、顔面神経は眼輪筋・広頸筋など表情筋を支配する。舌筋は舌下神経、舌咽神経の運動枝は茎突咽頭筋のみ、副神経は僧帽筋と胸鎖乳突筋を支配する。

  • ×1. 眼輪筋は表情筋で顔面神経支配。動眼神経は上眼瞼挙筋と上・下・内側直筋、下斜筋を支配する。
  • 2. 咬筋は三叉神経第3枝(下顎神経)の枝である咬筋神経が支配する咀嚼筋である。
  • 3. 広頸筋は顔面神経の頸枝が支配する表情筋の一つである。
  • ×4. 舌筋は舌下神経が支配する。舌咽神経が運動支配する筋は茎突咽頭筋のみである。
  • ×5. 側頭筋は三叉神経(下顎神経)支配。副神経は僧帽筋と胸鎖乳突筋を支配する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問54)
AM問55一般
正答1

ドーパミンが主に神経伝達物質となっている部位はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ドパミン作動性ニューロンは中脳の黒質緻密部と腹側被蓋野に集まる。黒質から線条体へ投射する黒質線条体路が代表で、この変性がParkinson病を生じる。

  • 1. 黒質緻密部のニューロンがドパミンを伝達物質として線条体へ投射する(黒質線条体路)。
  • ×2. 視床の投射や局所回路はグルタミン酸とGABAが主体で、ドパミンが主ではない。
  • ×3. 小脳はグルタミン酸とGABAが主体で、Purkinje細胞はGABA作動性である。
  • ×4. 脳梁は左右半球を結ぶ交叉線維の束であり、特定の伝達物質を産生する神経核ではない。
  • ×5. 中脳皮質ドパミン投射は受けるが、前頭葉の局所ニューロンはグルタミン酸・GABAが主体。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問55)
AM問56一般
正答5

反回神経で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

反回神経(下喉頭神経)は迷走神経の枝で、内喉頭筋(輪状甲状筋を除く)の運動と声帯下方の喉頭粘膜の感覚を担う。左は大動脈弓を、右は右鎖骨下動脈を回って上行するため、左の走行が長い。

  • ×1. 味覚は伝えない。担うのは声帯下方の喉頭粘膜の感覚と内喉頭筋の運動である。
  • ×2. 迷走神経の枝であり含むのは副交感神経線維で、交感神経線維ではない。
  • ×3. 迷走神経から分枝する。横隔神経は頸神経叢(C3〜C5)由来で横隔膜を支配する。
  • ×4. 輪状甲状筋は上喉頭神経外枝が支配する。反回神経はそれ以外の内喉頭筋を支配する。
  • 5. 左は大動脈弓を回って上行するため、右鎖骨下動脈を回る右側より走行が長い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問56)
AM問57一般2つ選べ
正答1・2

左右一対あるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

総頸動脈と椎骨動脈は左右一対。脳底動脈は左右の椎骨動脈が合流した1本、腕頭動脈は大動脈弓の右側から出る1本、前交通動脈は左右の前大脳動脈を結ぶ1本である。

  • 1. 総頸動脈は右は腕頭動脈から、左は大動脈弓から直接分岐し、左右一対ある。
  • 2. 椎骨動脈は左右の鎖骨下動脈から起こり、頸椎の横突孔を上行する左右一対の動脈。
  • ×3. 脳底動脈は左右の椎骨動脈が橋の下面で合流してできる1本の動脈である。
  • ×4. 腕頭動脈は大動脈弓の右側から1本のみ分岐する。左側には相当する動脈がない。
  • ×5. 前交通動脈は左右の前大脳動脈を連絡する1本で、Willis動脈輪の前方を閉じる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問57)
AM問58一般
正答1

呼吸器で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

下気道は一般に喉頭より下方の気管・気管支・肺をいう。気管は第6頸椎下縁から気管分岐部(第4〜5胸椎)までの約10cmで、気管軟骨・輪状軟骨はいずれも硝子軟骨である。

  • 1. 気管支は気管とともに下気道に含まれる。鼻腔・咽頭・喉頭は上気道である。
  • ×2. 輪状軟骨は硝子軟骨である。弾性軟骨は喉頭蓋軟骨や耳介軟骨などにみられる。
  • ×3. 気管の長さは約10〜11cmで、20cmではない。
  • ×4. 咽頭の下端は第6頸椎の高さで喉頭・食道に移行する。頸椎は7個でC8は存在しない。
  • ×5. 逆である。分岐角度は右約25度、左約45度で、左気管支の方が大きい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問58)
AM問59一般
正答1

視覚器で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

前眼房は角膜と虹彩の間、後眼房は虹彩と水晶体の間の空間である。眼房水は毛様体上皮から産生され、後眼房→前眼房→隅角の線維柱帯→強膜静脈洞(Schlemm管)へ流出する。誤りは選択肢1。

  • 1. 誤り。虹彩と水晶体の間は後眼房である。前眼房は角膜と虹彩の間の空間をいう。
  • ×2. 正しい。眼房水は毛様体の無色素上皮から分泌され、後眼房に出る。
  • ×3. 正しい。眼房水は隅角の線維柱帯を経て強膜静脈洞に吸収される。
  • ×4. 正しい。毛様体筋が収縮すると毛様体小帯は緩む(近くを見るときの調節)。
  • ×5. 正しい。小帯が弛緩すると水晶体は自らの弾性で厚くなり、屈折力が増す。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問59)
AM問60一般
正答4

右上肢を右外側より見た図(別冊No. 6)を別に示す。 腕橈骨筋のすぐ尺側で矢印部を走行する筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、矢印は前腕橈側背面で腕橈骨筋のすぐ尺側(後方)に接して走る長橈側手根伸筋を指していると考えられる。この部位では橈側から腕橈骨筋→長橈側手根伸筋→短橈側手根伸筋の順に並ぶ。

  • ×1. 示指伸筋は前腕遠位背側の深層にあり、腕橈骨筋に接して並走する筋ではない。
  • ×2. 小指伸筋は前腕背側の尺側寄りを走り、腕橈骨筋の隣には位置しない。
  • ×3. 総指伸筋は前腕背側のほぼ中央を走り、橈側手根伸筋よりさらに尺側に位置する。
  • 4. 長橈側手根伸筋は上腕骨外側縁から起こり、腕橈骨筋のすぐ尺側に接して並走する。
  • ×5. 長母指伸筋は深層筋で遠位のみ表在化し、腕橈骨筋の直下を走る筋ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問60)
AM問61一般
正答3

伸張反射で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

伸張反射は筋が引き伸ばされると筋紡錘が興奮し、Ia群求心性線維を介して脊髄でα運動ニューロンに単シナプス性に興奮を伝え、同じ筋を収縮させる反射である。膝蓋腱反射が代表例で、筋長を一定に保つ働きをもつ。

  • ×1. 侵害受容反射は痛み刺激により起こる屈曲反射などを指す。伸張反射の受容器は筋紡錘であり、侵害受容器ではない。
  • ×2. 伸張反射はIa線維がα運動ニューロンに直接シナプスする単シナプス反射である。多シナプス反射ではない。
  • 3. 筋紡錘からの求心路は太く伝導速度の速いIa群線維で、脊髄前角のα運動ニューロンに単シナプス結合する。正しい。
  • ×4. α運動線維が支配するのは張力を生む錘外筋線維である。筋紡錘内の錘内筋線維を支配するのはγ運動線維。
  • ×5. γ運動線維は伸張された筋自身の筋紡錘(錘内筋線維)を支配し、その感度を調整する。拮抗筋の支配ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問61)
AM問62一般2つ選べ
正答3・5

運動単位で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動単位は1個の運動ニューロンとその支配下にある全筋線維からなる遠心性の機能単位である。収縮力を増すときは小さい運動単位から順に動員され(サイズの原理)、動員数と発火頻度の組合せで張力が調節される。

  • ×1. 運動単位は運動ニューロンと支配筋線維で構成される遠心性の単位であり、感覚を伝える求心性線維は含まれない。
  • ×2. サイズの原理により、閾値の低い小さな運動単位から先に活動を始める。大きな運動単位は強い収縮で加わる。
  • 3. 収縮力の増大に伴って活動する運動単位が増えていく過程を動員(リクルートメント)という。正しい。
  • ×4. 外眼筋や手内在筋のように巧緻性が要求される筋は神経支配比が小さく、1個の運動ニューロンが支配する筋線維数は少ない。
  • 5. 1個の運動ニューロンの興奮は支配下の全筋線維に伝わり、全か無かの法則に従って同時に収縮する。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問62)
AM問63一般
正答2

副交感神経の機能を持つのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

副交感神経は脳幹(動眼・顔面・舌咽・迷走神経)と仙髄(S2〜S4)から出る。仙髄由来の骨盤内臓神経(骨盤神経)は膀胱・直腸・生殖器を支配し、排尿・排便や生殖機能に関与する。

  • ×1. 横隔神経はC3〜C5に由来し横隔膜を支配する体性運動神経であり、副交感神経成分は含まない。
  • 2. 骨盤神経(骨盤内臓神経)はS2〜S4から出る副交感神経で、膀胱の収縮や直腸の運動を促進する。正しい。
  • ×3. 舌下神経は舌筋を支配する純粋な体性運動神経であり、副交感線維を含まない。
  • ×4. 内耳神経は聴覚と平衡覚を伝える特殊感覚性の神経で、副交感神経の機能はもたない。
  • ×5. 肋間神経は胸神経の前枝に由来し、肋間筋と体幹の皮膚を支配する体性神経で、副交感成分はない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問63)
AM問64一般2つ選べ
正答1・3

肺拡散能に影響を与えるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肺拡散能(DLco)は肺胞膜を介したガス移動能力で、拡散面積である肺胞表面積、膜の厚さ、および結合相手となるヘモグロビン量(肺毛細血管血液量)に規定される。換気力学的な指標は拡散能を直接規定しない。

  • 1. 一酸化炭素はヘモグロビンと結合して取り込まれるため、貧血などでヘモグロビンが減ると拡散能は低下する。正しい。
  • ×2. 死腔換気量は有効換気の効率を示す指標で、肺胞膜でのガスの透過そのものには関与しない。
  • 3. 肺胞表面積は拡散が起こる面積そのもので、肺切除や肺実質の破壊で減少すると拡散能は低下する。正しい。
  • ×4. 気道抵抗は空気の流れやすさを示す換気力学の指標であり、肺胞膜でのガス拡散能は規定しない。
  • ×5. 残気量は最大呼気後に肺内に残る空気量で肺容量の指標である。拡散能を直接規定する因子ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問64)
AM問65一般
正答3

線維素溶解系で働く因子はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

線維素溶解(線溶)系は形成されたフィブリンを分解する系である。プラスミノゲンがt-PAやウロキナーゼによって活性化されプラスミンとなり、フィブリンを分解してFDPやD-ダイマーを生じる。

  • ×1. カルシウムイオン(第Ⅳ因子)は凝固カスケードに必要な補因子であり、線溶系ではなく凝固系で働く。
  • ×2. フィブリノゲン(第Ⅰ因子)はトロンビンによりフィブリンへ変換される凝固の基質で、線溶系の因子ではない。
  • 3. プラスミノゲンはt-PAなどで活性化されてプラスミンとなり、フィブリンを分解する線溶系の主役である。正しい。
  • ×4. プロトロンビン(第Ⅱ因子)は活性化されトロンビンとなる凝固因子であり、線溶系では働かない。
  • ×5. von Willebrand因子は血小板の血管内皮下組織への粘着と第Ⅷ因子の安定化に働き、線溶には関与しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問65)
AM問66一般
正答1

免疫グロブリンで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

免疫グロブリンはB細胞から分化した形質細胞が産生する。IgGは血漿中で最も多く、唯一胎盤を通過して新生児に受動免疫を与える。IgAは分泌型として唾液や母乳に、IgEは肥満細胞に結合してⅠ型アレルギーを起こす。

  • 1. IgGは胎盤で能動輸送され母体から胎児へ移行し、出生後しばらく新生児を感染から守る。正しい。
  • ×2. 唾液や腸液などの分泌液に多いのは分泌型IgAである。IgMは五量体で主に血管内にとどまる。
  • ×3. 肥満細胞や好塩基球に結合して脱顆粒を起こすのはIgEである。IgDは主にB細胞表面の抗原受容体として働く。
  • ×4. 血漿中の免疫グロブリンで割合が最も多いのはIgG(約70〜80%)で、IgAは2番目である。
  • ×5. 抗体を産生するのはB細胞由来の形質細胞である。T細胞は細胞性免疫やB細胞の補助を担う。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問66)
AM問67一般2つ選べ
正答3・4

肝臓の機能で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肝臓はアミノ酸代謝で生じた有毒なアンモニアを尿素回路で尿素に変換し、薬物や毒物をチトクロームP450などで代謝・解毒する。胆汁は肝臓で生成されるが、貯蔵・濃縮するのは胆嚢である。

  • ×1. 成人の血球産生は骨髄で行われる。肝臓での造血は胎生期に限られ、成人では通常みられない。
  • ×2. 胆汁を生成するのは肝臓だが、貯蔵し濃縮するのは胆嚢である。「貯蔵」は肝臓の機能ではない。
  • 3. 肝臓は有毒なアンモニアを尿素回路(オルニチン回路)で尿素に変えて無毒化する。正しい。
  • 4. 肝臓はチトクロームP450などによる酸化や抱合反応で薬物を代謝・解毒する主要臓器である。正しい。
  • ×5. グルカゴンを分泌するのは膵ランゲルハンス島のα細胞である。肝臓はその作用を受ける標的臓器。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問67)
AM問68一般
正答3

同一の臓器から分泌されるホルモンの組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

バソプレシン(抗利尿ホルモン)とオキシトシンはいずれも視床下部の神経細胞で産生され、軸索輸送により下垂体後葉へ運ばれて分泌される。他の組合せは産生・分泌する臓器が互いに異なる。

  • ×1. アルドステロンは副腎皮質球状層、エリスロポエチンは腎臓から分泌され、産生臓器が異なる。
  • ×2. グルカゴンは膵ランゲルハンス島α細胞、ガストリンは胃前庭部のG細胞から分泌される。
  • 3. 両者とも視床下部で産生され下垂体後葉から分泌される、同一部位由来のホルモンである。正しい。
  • ×4. パラトルモンは副甲状腺、カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌され、臓器が異なる。
  • ×5. レニンは腎の傍糸球体細胞、コルチゾールは副腎皮質束状層から分泌され、臓器が異なる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問68)
AM問69一般
正答2

エネルギー代謝で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

安静時代謝量は座位安静時の代謝で、基礎代謝量より約20%高い。代謝当量〈METs〉は安静座位の酸素摂取量(約3.5 mL/kg/分)を1とする指標、エネルギー代謝率〈RMR〉は基礎代謝量を基準とする指標である。

  • ×1. 基礎代謝量は早朝空腹・仰臥位で測る最小限の代謝量で、座位安静時の安静時代謝量より小さい。大小関係が逆。
  • 2. 代謝量は主に除脂肪体重に規定されるため、体重(特に筋量)が減れば安静時代謝量も低下する。正しい。
  • ×3. 呼吸商は糖質のみの燃焼で1.0、脂質で約0.7となる。糖質の燃焼が増えれば呼吸商は上昇する。
  • ×4. METsは安静座位時の酸素摂取量を1とする指標であり、基礎代謝量を基準にしているのではない。
  • ×5. エネルギー代謝率〈RMR〉は作業時代謝量から安静時代謝量を引いた値を基礎代謝量で割った指標で、基準は基礎代謝量である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問69)
AM問70一般
正答3

筋と下顎の運動の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

下顎の挙上(閉口)は咬筋・側頭筋・内側翼突筋、下制(開口)は顎二腹筋などの舌骨上筋群と外側翼突筋が担う。外側翼突筋の両側同時収縮は下顎頭を前下方へ引き、下顎を前方に突き出す(前突)。

  • ×1. 咬筋は頬骨弓から下顎角外側に至り、下顎を挙上(閉口)させる強力な咀嚼筋である。下制ではない。
  • ×2. 顎二腹筋は舌骨上筋群の一つで、舌骨を固定した状態で下顎を下制し開口させる。挙上ではない。
  • 3. 外側翼突筋は下顎頭と関節円板を前下方に引き、両側の収縮で下顎を前突させる。正しい。
  • ×4. 内側翼突筋は下顎を挙上し、前突や側方移動にも働く。下顎を後退させるのは側頭筋後部などである。
  • ×5. オトガイ舌筋は舌を前方へ突出させる舌筋であり、下顎の運動を起こす咀嚼筋ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問70)
AM問71一般
正答1

手の運動で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

橈骨手根関節は楕円(卵形)関節で、掌背屈と橈尺屈の2軸をもつ。手関節の橈尺屈は前腕回内位で制限されやすく、対立運動での横アーチの変化は可動性の大きい第4・5CM関節が主に担う。

  • 1. 橈骨手根関節は楕円関節で、屈曲・伸展と橈屈・尺屈という2つの運動軸をもつ2軸性関節である。正しい。
  • ×2. PIP関節は蝶番関節で、側副靱帯は屈曲・伸展のほぼ全可動域で緊張して側方安定性を保つ。伸展位で弛緩はしない。
  • ×3. 長母指外転筋は第1中手骨基部に付き、母指の外転と手関節の橈屈・軽度掌屈に働く。背屈筋ではない。
  • ×4. 手関節の橈屈は前腕回内位では骨性の制限を受けやすく、可動域は回外位(中間位)のほうが大きい。記述が逆。
  • ×5. 対立時の横アーチの変化には可動性の大きい第4・5CM関節が関与する。第2CM関節はほぼ不動である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問71)
AM問72一般複数正解
正答3/4

足関節で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢3・4のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢3・4のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。ヒラメ筋の内がえし作用と、足根中足関節の主運動が滑りであることのいずれも成立すると判断されたものです。

  • ×1. 距腿関節は螺旋状の蝶番関節で、背屈・底屈という1度の運動自由度をもつ。2度ではない。
  • ×2. 後脛骨筋は足部の内がえしと底屈に働く。外がえしの共同筋となるのは腓骨筋群である。
  • 3. ヒラメ筋は踵骨腱を介して踵骨を内方に引くため、底屈に加えて足部内がえしにも作用する。正答の一つ。
  • 4. 足根中足関節(Lisfranc関節)は平面関節に近く、主な運動は関節面間のわずかな滑りである。正答の一つ。
  • ×5. 立方骨は踵骨と第5中足骨とともに外側縦アーチを構成する。内側縦アーチは舟状骨や楔状骨などが担う。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問72)
AM問73一般
正答1

片側の筋収縮と体幹運動の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

片側の外腹斜筋が収縮すると体幹は同側へ側屈し、同時に対側へ回旋する。内腹斜筋は同側回旋、脊柱起立筋と腰方形筋は同側側屈に働くため、組合せとして正しいのは外腹斜筋と同側への側屈である。

  • 1. 外腹斜筋の片側収縮は体幹を同側へ側屈させる(回旋は対側へ働く)。正しい組合せである。
  • ×2. 脊柱起立筋の片側収縮は体幹を同側へ側屈させる。対側への側屈ではない。
  • ×3. 内腹斜筋の片側収縮は体幹を同側へ回旋させる。対側への回旋は外腹斜筋の作用である。
  • ×4. 腹直筋は主に体幹の屈曲に働き、片側収縮では同側への側屈を補助する。回旋作用は乏しい。
  • ×5. 腰方形筋は腸骨と第12肋骨を結び、片側収縮で体幹を同側へ側屈させる。回旋筋ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問73)
AM問74一般
正答3

健常成人の歩行で重心が最も高くなる時期はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

歩行中の身体重心は、片脚支持で支持脚が最も鉛直に伸びる立脚中期に最も高くなり、両脚支持となる荷重応答期や前遊脚期に最も低くなる。1歩行周期で2回上下し、その振幅は約4〜5 cmである。

  • ×1. 初期接地は反対側と両脚支持になる時期で、重心は低い位置にある。最高位ではない。
  • ×2. 荷重応答期は両脚支持で膝が屈曲して衝撃を吸収する時期であり、重心は最も低くなる頃である。
  • 3. 立脚中期は片脚支持で支持脚が最も鉛直に伸び、身体重心が最高位となる時期である。正しい。
  • ×4. 立脚終期は踵が離れて反対側の接地に向かう時期で、重心は立脚中期の最高位から下降に転じている。
  • ×5. 前遊脚期は両脚支持で膝が屈曲して蹴り出す時期であり、重心は低い位置にある。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問74)
AM問75一般
正答5

病因のうち化学的要因はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

病因は物理的要因(熱・圧力・電気・紫外線・放射線など)、化学的要因(薬物・有害物質・粉塵など)、生物学的要因(病原体)などに大別される。アスベストは吸入により害を及ぼす化学的要因に分類される。

  • ×1. 熱は熱傷や熱中症を引き起こす温度による物理的要因であり、化学的要因ではない。
  • ×2. 圧力は褥瘡や気圧外傷、減圧症を起こす機械的・物理的要因に分類される。
  • ×3. 紫外線は電磁波であり、日焼けや皮膚癌の原因となる物理的要因に分類される。
  • ×4. 放射線は電離作用によって細胞やDNAを傷害する物理的要因である。化学物質ではない。
  • 5. アスベスト(石綿)は吸入により石綿肺や中皮腫を生じる有害物質で、化学的要因に分類される。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問75)
AM問76一般2つ選べ
正答1・5

末梢血管抵抗が低下するショックをきたす病態はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ショックは循環血液量減少性・心原性・心外閉塞拘束性・血液分布異常性に分類される。末梢血管抵抗が低下(血管拡張)するのは血液分布異常性ショックで、アナフィラキシーショックと敗血症性ショックが代表である。

  • 1. アナフィラキシーではヒスタミンなどにより血管拡張と透過性亢進が生じ、末梢血管抵抗が低下する。正しい。
  • ×2. 消化管出血は循環血液量減少性ショックで、代償的に末梢血管が収縮するため血管抵抗は上昇する。
  • ×3. 心筋梗塞による心原性ショックでは心拍出量低下を補うために血管が収縮し、血管抵抗は上昇する。
  • ×4. 心タンポナーデは心外閉塞・拘束性ショックで、拡張障害で心拍出量が低下し血管抵抗は上昇する。
  • 5. 敗血症では炎症性サイトカインや一酸化窒素により血管が拡張し、末梢血管抵抗が低下する。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問76)
AM問77一般
正答5

咳をしたときに生じる尿失禁はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

咳・くしゃみ・重量物の挙上などで腹圧が急に高まったときに漏れるのは腹圧性尿失禁である。骨盤底筋の弛緩や尿道支持機構の低下が原因で、経産婦や中年以降の女性に多く、骨盤底筋訓練が第一選択となる。

  • ×1. 溢流性尿失禁は前立腺肥大などの排出障害で多量の残尿が生じ、あふれ出るように漏れるものである。
  • ×2. 機能性尿失禁は排尿機能自体は保たれるが、認知症や移動能力の低下でトイレに間に合わず漏れるもの。
  • ×3. 切迫性尿失禁は急な強い尿意(尿意切迫感)を我慢できずに漏れるもので、過活動膀胱でみられる。
  • ×4. 反射性尿失禁は脊髄損傷などで尿意を伴わず反射的に膀胱が収縮して漏れるもので、腹圧とは関係しない。
  • 5. 腹圧性尿失禁は咳やくしゃみで腹圧が上昇した際に漏れるもの。骨盤底筋の機能低下が主因である。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問77)
AM問78一般
正答4

左右対称のインクのシミでできた図版を順番に提示する検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

左右対称のインクのしみが描かれた図版10枚を順に提示し、何に見えるかという反応の内容や形式からパーソナリティを把握する投影法検査がRorschachテストである。

  • ×1. バウムテストは実のなる木を1本描かせる描画法の投影検査であり、インクのしみは用いない。
  • ×2. MMPIは多数の質問項目に「はい・いいえ」で答える質問紙法のパーソナリティ検査である。
  • ×3. P-Fスタディは欲求不満場面の絵を見せ、吹き出しの台詞を書かせて攻撃の方向や型をみる検査である。
  • 4. Rorschachテストは左右対称のインクのしみの図版を順番に提示する代表的な投影法検査である。正しい。
  • ×5. WPPSIは幼児を対象とする知能検査であり、パーソナリティを把握する投影法検査ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問78)
AM問79一般
正答3

陽性転移はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

転移とは、患者が過去の重要な人物に向けていた感情を治療者に向ける現象である。好意・信頼・依存などの肯定的感情が向かうものを陽性転移、敵意・嫌悪などが向かうものを陰性転移という。治療者から患者への感情は逆転移と呼ぶ。

  • ×1. 医療者から患者へ向かう感情は逆転移である。過剰な親近感は陽性の逆転移にあたる。
  • ×2. 医療者が患者に怒りを示すのは陰性の逆転移であり、患者側から生じる転移ではない。
  • 3. 患者が治療者に好意や信頼といった肯定的感情を向けるのが陽性転移である。正しい。
  • ×4. 患者が治療者を強く軽蔑するのは否定的感情であり、陽性転移ではなく陰性転移である。
  • ×5. 患者が治療者を嫌悪するのも敵意を含む否定的感情であり、陰性転移に分類される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問79)
AM問80一般
正答4

他者の模範行動を観察して、自らの行動変容をきたすようにする治療法はどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

モデリング法は、他者(モデル)の適切な行動を観察・模倣させることで行動変容を促す行動療法の技法である。Banduraの社会的学習理論に基づき、恐怖の軽減や社会的スキルの習得に用いられる。

  • ×1. 系統的脱感作法は弛緩法を併用しながら不安階層表に沿って段階的に刺激に慣れさせる技法である。
  • ×2. 行動活性化技法はうつ病などで活動と気分を記録し、満足や達成が得られる行動を増やしていく技法。
  • ×3. マインドフルネスは今この瞬間の体験に評価を加えず注意を向ける訓練で、観察学習とは異なる。
  • 4. モデリング法は他者の模範行動を観察する観察学習を通じて自らの行動変容を図る技法である。正しい。
  • ×5. 問題解決技法は問題の明確化・解決策の案出・実行・評価という手順を身につけさせる技法である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問80)
AM問81一般
正答4

技法としてホームワーク〈宿題〉を用いるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ホームワーク〈宿題〉は認知行動療法の中核技法。面接で扱った認知の同定・再構成や行動実験、活動記録などを日常生活で実践・記録させ、次回の面接で振り返って検証していく。

  • ×1. 支持的精神療法は傾聴・受容・助言により自我を支えるもので、課題を出して家庭で練習させる技法は用いない。
  • ×2. 精神分析療法は自由連想と転移・抵抗の解釈が中心で、治療者が宿題を課すことはしない。
  • ×3. 内観療法は「してもらったこと・して返したこと・迷惑をかけたこと」を集中的に想起する技法で、宿題形式ではない。
  • 4. 正しい。認知行動療法ではホームワークを課し、日常場面での実践と記録を次回面接で検討する。
  • ×5. 森田療法は不安を「あるがまま」に受け入れる治療で、外来では日記指導を用いるが、ホームワークを体系的な中核技法とするのは認知行動療法である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問81)
AM問82一般
正答1

ADL で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ADL(日常生活動作)は手すりや福祉用具、介助者の有無といった環境で遂行度が変わる。IADLはADLを基礎とした上位の概念であり、生活機能(ICF)はADLを含むより包括的な概念である。

  • 1. 正しい。同じ能力でも住環境・福祉用具・介助の有無で実行状況は変わり、環境要因の影響を受ける。
  • ×2. 関係が逆である。ADLが基礎で、その上に買物・金銭管理などの手段的活動であるIADLが位置づけられる。
  • ×3. 生活機能は心身機能・活動・参加を含むICFの概念でADLより包括的。ADLは活動の一部にすぎない。
  • ×4. ADLの概念は1945年前後の米国リハビリテーション医学で成立したもので、WHOが2000年代に定義したのではない。
  • ×5. Fugl-Meyer Assessmentは脳卒中の運動麻痺・感覚などの機能障害を測る尺度で、ADL評価尺度ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問82)
AM問83一般
正答4

改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査〈JDDST-R〉で「母指と示指による つまみ動作」の通過率 75 % が含まれる時期はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

JDDST-Rの微細運動-適応領域では、9〜10か月頃に母指を使ってつかむ動作が出始め、母指と示指によるつまみ動作の通過率75%が含まれるのは12〜13か月の時期である。

  • ×1. 3〜4か月はガラガラを握る、引っ張ると抵抗するなどの時期で、指先でのつまみ動作はまだみられない。
  • ×2. 6〜7か月は熊手形(手全体)でつかむ、積み木を2個持つ時期で、指先でのつまみは未獲得である。
  • ×3. 9〜10か月は母指を使ってつかむ動作が出始める時期で、母指と示指のつまみの75%通過には至らない。
  • 4. 正しい。母指と示指によるつまみ動作の通過率75%は、この12〜13か月の時期に含まれる。
  • ×5. 15〜16か月ではつまみ動作はすでに獲得済みで、積み木2個の塔を作る動作が75%通過となる時期である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問83)
AM問84一般
正答5

脳卒中回復期の嚥下障害に対する最も適切な栄養管理はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

経鼻胃管は導入が簡便だが、チューブによる咽頭刺激・不快感、自己抜去、嚥下訓練の妨げなどの問題があり、おおむね4週間を超える栄養管理では胃瘻などへの変更が推奨される。

  • ×1. とろみは液体の流速を落として咽頭通過を遅らせ誤嚥を減らす基本手段で、嚥下障害では積極的に用いる。
  • ×2. 胃瘻造設後も嚥下機能に応じて経口摂取を併用し、経口摂取への移行を目指すのが標準的である。
  • ×3. 経鼻胃管でも胃食道逆流や唾液の咽頭誤嚥は起こり、誤嚥性肺炎の危険がなくなるわけではない。
  • ×4. 末梢輸液だけでは必要エネルギー・蛋白量を満たせないため、点滴でも投与栄養量の把握は必須である。
  • 5. 正しい。経鼻胃管は長期管理には適さず、4週間程度を目安に胃瘻など他経路を検討する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問84)
AM問85一般
正答5

出生時に出現していないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

対称性緊張性頸反射〈STNR〉は出生時にはみられず、生後4〜6か月頃に出現して8〜12か月頃に統合される。他の4つは出生時から認められる原始反射・病的反射である。

  • ×1. Moro反射は出生時からみられ、生後4〜6か月頃に消失する。
  • ×2. Galant反射(背反射)は出生時から認められ、生後2か月頃までに減弱していく。
  • ×3. Babinski反射は新生児期から陽性で、錐体路の成熟(髄鞘化)に伴い1〜2歳頃に陰性化する。
  • ×4. 緊張性迷路反射〈TLR〉は出生時からみられ、生後4か月頃に消失する。
  • 5. 出現していない。STNRは生後4〜6か月頃に出現する反射で、出生時には認められない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問85)
AM問86一般
正答4

頭部 MRI で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

拡散強調画像〈DWI〉は水分子の拡散低下を捉え、発症直後から梗塞巣を高信号に描出するため急性期脳梗塞の診断に有用である。一方、急性期の脳出血の検出は単純CTが優れる。

  • ×1. T2強調画像では水成分が高信号となるため、髄液は低信号ではなく高信号に描出される。
  • ×2. MRIは後頭蓋窩の骨によるアーチファクトが少なく、CTより脳幹部の病巣を観察しやすい。
  • ×3. T2強調画像でも梗塞巣は浮腫を反映して高信号を示すため、信号変化はみられる。
  • 4. 正しい。DWIは発症数分〜数時間の梗塞巣も高信号として描出でき、急性期診断に有用である。
  • ×5. 急性期の脳出血は単純CTで高吸収域として明瞭に描出され、CTが第一選択の検査である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問86)
AM問87一般複数正解
正答2/5

AED で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢2・5のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢2・5のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。ペースメーカー植込み例でも部位を避ければ使用でき、心電図解析と通電の判断は機器が自動で行う点が論点となりました。

  • ×1. AEDの使用に医師の指示は不要で、一般市民を含む誰でも救命処置として使用できる。
  • 2. 正答の一つ。植込み部位から3cm以上離してパッドを貼れば使用でき、禁忌ではない。
  • ×3. 通電にはパッドと胸壁の密着が必要で、衣服を除去し皮膚を露出させて貼付する。
  • ×4. 通電時は感電を防ぐため誰も患者に触れてはならず、四肢を押さえることはしない。
  • 5. 正答の一つ。心電図解析と通電の要否判断は機器が自動で行う。ただし半自動式では通電ボタンを押す操作が必要で、この点が論点となった。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問87)
AM問88一般2つ選べ
正答1・3

背臥位における褥瘡の好発部位はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

背臥位では体重が仙骨部・踵部・後頭部・肩甲骨部・肘に集中する。なかでも仙骨部は褥瘡の発生頻度が最も高く、踵部も骨突出が大きく軟部組織が薄いため生じやすい。

  • 1. 正しい。踵骨後面は軟部組織が薄く、背臥位で持続的な圧を受けるため褥瘡の好発部位である。
  • ×2. 膝窩は軟部組織が豊富で背臥位では接触圧が高くならず、褥瘡は生じにくい。
  • 3. 正しい。仙骨部は背臥位で最も圧が集中し、褥瘡の発生頻度が最も高い部位である。
  • ×4. 内果部は側臥位で下側の下肢が圧迫される場合などに問題となり、背臥位の好発部位ではない。
  • ×5. 大転子部は側臥位における代表的な好発部位で、背臥位では圧を受けにくい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問88)
AM問89一般
正答2

外傷性脊髄損傷で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

外傷性脊髄損傷は頸髄損傷が全体の7割前後を占め、胸腰髄損傷より多い。男性が女性の約3〜4倍で、近年は高齢者の転倒・転落が受傷原因の最多となり、年齢分布も高齢層にピークがある。

  • ×1. 男性に多く、男女比はおよそ3〜4:1である。女性より男性が多い。
  • 2. 正しい。頸髄損傷が全体の約7割を占め、胸髄・腰髄損傷より多い。
  • ×3. 近年の国内調査では転倒・転落が最も多く、交通事故は減少して第2位以下となっている。
  • ×4. 高齢化に伴い60〜70歳代以上が最も多い。20歳代は以前のピークだが現在は最多ではない。
  • ×5. 頸髄損傷では中心性損傷などの不完全麻痺が多く、完全麻痺の比率は胸髄損傷より低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問89)
AM問90一般
正答3

骨粗鬆症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

骨粗鬆症は閉経後・加齢による原発性が約9割を占め、ステロイド性などの続発性より多い。国内の推計患者数は1,000万人を超え、骨折は脊椎椎体が最も多い。

  • ×1. 閉経後のエストロゲン低下が主因で、患者は女性が男性より圧倒的に多い。
  • ×2. 骨密度には遺伝的素因が強く関与し、大腿骨頸部骨折の家族歴は危険因子とされる。
  • 3. 正しい。閉経後・老人性の原発性骨粗鬆症が大多数を占め、続発性より多い。
  • ×4. 最も多いのは脊椎椎体骨折で、大腿骨近位部骨折はそれに次ぐ頻度である。
  • ×5. 40歳以上の推計患者数は約1,280万〜1,590万人とされ、約100万人という数字は過小である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問90)
AM問91一般2つ選べ
正答3・4

脳卒中患者の身体機能評価に用いられる評価尺度はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

NIHSSは脳卒中急性期の神経学的重症度を数値化する尺度、SIAS(脳卒中機能評価法)は麻痺側の運動機能・筋緊張・感覚・体幹などを総合的に評価する尺度で、いずれも脳卒中に用いる。

  • ×1. GMFCSは脳性麻痺児の粗大運動能力を5段階に分類する尺度で、脳卒中の評価尺度ではない。
  • ×2. MMPIはミネソタ多面的人格目録で、性格傾向を評価する心理検査。身体機能の評価尺度ではない。
  • 3. 正しい。NIHSSは意識・視野・運動・言語などを項目化した脳卒中重症度評価尺度である。
  • 4. 正しい。SIASは脳卒中の機能障害を運動・筋緊張・感覚・体幹・視空間認知などで評価する。
  • ×5. UPDRSはParkinson病の症状・重症度を評価する統一尺度で、脳卒中には用いない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問91)
AM問92一般
正答4

手根管症候群でみられる症候はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

手根管症候群は手根管内での正中神経圧迫で生じ、母指から環指橈側の感覚障害と、進行すると短母指外転筋などの母指球筋の萎縮・母指対立障害を示す。

  • ×1. 下垂手は橈骨神経麻痺による手関節・手指伸展障害で、正中神経障害では起こらない。
  • ×2. 背側・掌側骨間筋は尺骨神経支配であり、その萎縮は尺骨神経障害を示す所見である。
  • ×3. 小指の感覚は尺骨神経支配で、正中神経領域(母指〜環指橈側)には含まれない。
  • 4. 正しい。短母指外転筋・母指対立筋などの母指球筋が萎縮し、進行例では母指球が平坦化する。
  • ×5. Guyon管は手関節尺側にある尺骨神経の通路で、ここでのTinel徴候陽性は尺骨神経障害を示す。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問92)
AM問93一般
正答3

ケトアシドーシスによって Kussmaul 呼吸が起こる理由で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ケトアシドーシスではケトン体(酸)の蓄積でHCO3⁻が消費されpHが低下する。これを代償するため呼吸中枢が刺激され、深く大きい呼吸(Kussmaul呼吸)でCO2を排出してpHを戻そうとする。

  • ×1. 主目的はO2の取り込みではなく、CO2排出による代謝性アシドーシスの呼吸性代償である。
  • ×2. ケトン体の増加によりH⁺は増加している。H⁺減少ではない。
  • 3. 正しい。過換気でCO2(炭酸)を排出し、低下したpHを上昇させる呼吸性代償である。
  • ×4. HCO3⁻は酸の緩衝に消費されて減少する。増加ではない。
  • ×5. ケトアシドーシスではpHは低下しており、「pHの上昇を戻す」という説明は方向が逆である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問93)
AM問94一般
正答5

急性心筋梗塞が疑われる場合に最も優先度が低い検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

急性心筋梗塞では来院直後の心電図が最優先で、心エコーで壁運動や合併症・鑑別疾患を評価し、確定診断とPCIを兼ねて緊急冠動脈造影を行う。心筋シンチは撮像に時間を要し急性期の優先度が最も低い。

  • ×1. 心電図はST上昇などを直ちに確認でき、来院後10分以内の実施が推奨される最優先検査である。
  • ×2. 心エコーはベッドサイドで壁運動低下や心タンポナーデ、大動脈解離の鑑別ができ優先度は高い。
  • ×3. 冠動脈CTは非侵襲的に冠動脈を評価でき、診断が不確実な症例で有用である。
  • ×4. 冠動脈造影は確定診断とともにPCIによる再灌流治療につながるため、急性期治療の中心となる。
  • 5. 正しい。心筋シンチグラフィーは薬剤投与と撮像に時間がかかり、急性期の優先度は最も低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問94)
AM問95一般
正答1

Lewy 小体型認知症の早期にみられる症状はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Lewy小体型認知症の中核的特徴は、繰り返す具体的な幻視、認知機能の変動、パーキンソニズム、REM睡眠行動障害である。なかでも幻視は早期から出現しやすい特徴的な症状である。

  • 1. 正しい。人や小動物などの具体的で反復する幻視が早期からみられ、診断の中核的特徴である。
  • ×2. 考想伝播は自分の考えが他人に伝わるという統合失調症の症状で、本症の特徴ではない。
  • ×3. 失語はAlzheimer型の進行期や意味性認知症などでみられ、本症の早期症状ではない。
  • ×4. 人格変化は前頭側頭型認知症で早期から目立つ症状で、本症の初期症状ではない。
  • ×5. 脱抑制も前頭側頭型認知症(行動障害型)に特徴的で、本症の早期にはみられにくい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問95)
AM問96一般
正答2

統合失調症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調症の予後不良因子は、若年(思春期)発症、緩徐な発症、陰性症状優位、男性、未治療期間〈DUP〉が長いことなどである。急性発症例や女性は比較的予後が良好とされる。

  • ×1. 急性に発症した例は治療反応がよく、予後は比較的良好とされる。
  • 2. 正しい。若年発症は病前の社会機能の獲得が乏しく陰性症状も残りやすいため、予後は不良である。
  • ×3. 女性は発症年齢が遅く経過も比較的良好で、一般に男性より予後がよいとされる。
  • ×4. 生涯有病率は男女でほぼ同等で、男性がやや多い程度。約2倍という差はない。
  • ×5. DUPが長いほど予後が悪いことが示されており、無関係ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問96)
AM問97一般
正答2

全般性不安障害で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

全般性不安障害は多数の事柄への過剰な心配が6か月以上続く疾患。有病率は女性が男性の約2倍で、動悸・発汗・筋緊張などの自律神経症状を伴い、慢性化しやすく他疾患との併存も多い。

  • ×1. 経過は慢性で症状が変動しやすく、慢性化はまれではなくむしろ一般的である。
  • 2. 正しい。有病率は女性が男性の約2倍とされ、女性に多い。
  • ×3. 動悸・発汗・口渇・筋緊張・易疲労などの自律神経系の過活動症状を伴うのが特徴である。
  • ×4. ストレスや生活状況などの環境要因により症状は増悪・軽減し、消長に影響を及ぼす。
  • ×5. うつ病、パニック症、社交不安症などとの併存が多く、併存しないわけではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問97)
AM問98一般
正答4

ミオクロニー発作で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ミオクロニー発作は瞬間的な筋収縮による発作で、若年ミオクロニーてんかんなど思春期発症が典型。両側性で意識は保たれることが多く、脳波で光突発反応を示し光刺激で誘発されやすい。

  • ×1. 発作は一瞬で意識は保たれることが多い。意識消失を伴うのは全般強直間代発作などである。
  • ×2. 若年ミオクロニーてんかんは思春期発症が典型で、高齢発症が多いわけではない。
  • ×3. 持続は1秒未満の瞬間的なもので、数分間持続することはない。
  • 4. 正しい。光刺激により脳波上の光突発反応が誘発され、発作が引き起こされることがある。
  • ×5. 上肢や体幹の両側性に生じることが多く、片側性であるとはいえない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問98)
AM問99一般
正答5

ノンレム睡眠で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

成人の睡眠はノンレム睡眠が約75〜80%を占める。ノンレムでは急速眼球運動がなく、副交感神経優位で心拍・呼吸は規則的に安定する。夢や陰茎勃起はレム睡眠に特徴的な現象である。

  • ×1. 鮮明で物語性のある夢はレム睡眠でみられる。ノンレムに特徴的な所見ではない。
  • ×2. 陰茎勃起(夜間陰茎勃起現象)はレム睡眠に伴って生じる現象である。
  • ×3. 急速眼球運動はレム(rapid eye movement)睡眠の定義的特徴で、ノンレムではみられない。
  • ×4. 心拍・血圧・呼吸が不規則に変動するのはレム睡眠で、ノンレムでは規則的で安定する。
  • 5. 正しい。成人の全睡眠時間の約75〜80%をノンレム睡眠が占める。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問99)
AM問100一般
正答2

入眠困難を訴えるうつ病患者に対する睡眠衛生指導で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

睡眠衛生指導では起床時刻を一定に保ち体内時計を整えることが基本である。就床時刻は固定せず眠くなってから床に就き、眠れないときは寝床から出る。アルコールや夕方の長い昼寝は避ける。

  • ×1. 夕方の長い昼寝は夜間の睡眠圧を下げ入眠困難を悪化させる。昼寝は午後早い時間に30分以内とする。
  • 2. 正しい。起床時刻を一定にすると概日リズムが安定し、夜間の入眠が得られやすくなる。
  • ×3. アルコールは寝つきをよくするようにみえるが、睡眠を浅くし中途覚醒を増やすため不適切である。
  • ×4. 眠気がないまま就床すると寝床で覚醒して過ごす時間が増え、不眠を強化してしまう。
  • ×5. 眠れないときは寝床から出て別のことをし、眠気が来てから戻るのが刺激制御法の原則である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問100)

午後全100問

PM問1実地
正答5

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995 年)に従って図のように左股関節の可動域を測定する。 正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図は股関節の内旋・外旋の測定と考えられる。内旋・外旋は背臥位で股関節と膝関節を90度屈曲位にして行い、基本軸は膝蓋骨より下ろした垂直線、移動軸は下腿中央線、参考可動域はいずれも45度である。

  • ×1. 体幹と平行な線を基本軸とするのは股関節屈曲・伸展の測定である。内旋・外旋の基本軸は膝蓋骨より下ろした垂直線である。
  • ×2. 内旋・外旋の参考可動域はいずれも45度であり、60度ではない。60度は股関節の測定値としては該当しない。
  • ×3. 脊柱と骨盤を固定するのは屈曲・伸展の測定である。内旋・外旋では骨盤が代償で動かないよう配慮する。
  • ×4. 移動軸は腓骨単独ではなく、膝蓋骨中心から足関節内外果の中央を結ぶ下腿中央線である。
  • 5. 正しい。内旋・外旋は背臥位で股関節と膝関節をそれぞれ90度屈曲した姿勢で測定する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問1)
PM問2実地
正答4

Daniels らの徒手筋力テストで肩関節屈曲の段階 3 を測定する際、図のような代 償がみられた。 代償運動を生じさせている筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肩関節屈曲の段階3は、座位で肘を軽度屈曲し前腕回内位(手掌が下向き)のまま90度屈曲させる。公式正答から、図は前腕を回外させて手掌を上に向けた代償と考えられ、肩関節屈曲に働く上腕二頭筋(特に長頭)を利用した動きである。

  • ×1. 僧帽筋は肩甲骨の挙上・内転・上方回旋に働く。肩甲帯の動きには関与するが前腕を回外させる代償は生じない。
  • ×2. 棘上筋は肩関節の外転と上腕頭の求心性保持に働く筋で、前腕を回外させる代償運動の原因にはならない。
  • ×3. 大胸筋は肩関節の内転・内旋・水平屈曲を主とし屈曲にも働くが、前腕の回外を起こす作用はない。
  • 4. 正しい。上腕二頭筋は前腕回外位で長頭が肩関節屈曲に働くため、前腕を回外させる代償の原因となる。
  • ×5. 上腕三頭筋は肘関節伸展筋で、長頭は肩関節伸展に働くため肩屈曲の代償筋にはならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問2)
PM問3実地
正答4

45 歳の男性。足底のしびれと疼痛を感じたため病院を受診した。足底に放散す る痛みを自覚し、母指外転筋の筋萎縮を認めた。 この患者の内果下方で陽性となる検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

足底の放散痛と母趾外転筋の萎縮は、内果の後下方にある足根管で後脛骨神経が圧迫される足根管症候群を示す所見である。足根管を叩打して足底へ放散する痛みやしびれが誘発されるTinel徴候が陽性となる。

  • ×1. Silfverskiöld testは膝屈曲位と伸展位で足関節背屈を比較し、腓腹筋の短縮とアキレス腱全体の短縮を鑑別する検査である。
  • ×2. Single heel rising testは片脚で踵を上げさせ後脛骨筋腱機能不全をみる検査で、内果下方の叩打所見ではない。
  • ×3. Thompson testは腹臥位で下腿三頭筋を圧迫し足の底屈が起こるかをみる、アキレス腱皮下断裂の検査である。
  • 4. 正しい。内果後下方の足根管を叩打し足底へ放散する痛み・しびれが出ればTinel徴候陽性で、後脛骨神経の障害を示す。
  • ×5. Too many toes signは後方から見て足趾が多く見える所見で、後脛骨筋腱機能不全による扁平足変形を示す。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問3)
PM問4実地
正答4

次の文により、 4 、 5 の問いに答えよ。 51 歳の女性。突然の意識障害で急性期病院に搬入された。意識レベルは JCSⅢ-200。血圧 182/102 mmHg。心拍数 72/分。項部硬直は陽性。発症時の頭部 CT(別冊No. 1)を別に示す。 この患者で疑う疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

突然の意識障害に著明な血圧上昇と項部硬直(髄膜刺激徴候)を伴う経過は、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の典型像である。公式正答から、CTは脳底部のくも膜下腔に広がる高吸収域を示すと考えられる。

  • ×1. 髄膜炎も項部硬直を示すが、通常は発熱を伴い数日の経過で進行する。突然発症の重度意識障害は典型的でない。
  • ×2. 脳腫瘍は頭痛や神経症状が徐々に進行するのが特徴で、突然の意識障害と項部硬直の組合せは説明しにくい。
  • ×3. 脳膿瘍は発熱と局所神経症状を伴って比較的緩徐に進行する感染性病変で、本例の突然発症には合わない。
  • 4. 正しい。突然発症、血圧上昇、項部硬直はくも膜下出血に特徴的で、CTでくも膜下腔の高吸収域を確認する。
  • ×5. 急性硬膜下血腫は頭部外傷が前提となり、CTでは頭蓋骨内面に沿う三日月形の高吸収域を示す。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問4)
PM問5実地
正答5

次の文により、 4 、 5 の問いに答えよ。 51 歳の女性。突然の意識障害で急性期病院に搬入された。意識レベルは JCSⅢ-200。血圧 182/102 mmHg。心拍数 72/分。項部硬直は陽性。発症時の頭部 CT(別冊No. 1)を別に示す。 その後、急性期病院で 2 週間の保存的治療を受け、回復期リハビリテーション病 院に転院した。転院後、徐々に自発性低下、行動異常および頻回な転倒を認めた。 転院してから約 2 週後の頭部 CT(別冊No. 2)を別に示す。 考えられる他の特徴的な症状はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

くも膜下出血の2週以降に自発性低下・行動異常・頻回の転倒が出現する経過は、続発性正常圧水頭症を示唆する。公式正答から、CTは脳室の著明な拡大を示すと考えられ、三徴は歩行障害・認知機能低下・排尿障害である。

  • ×1. 下痢は正常圧水頭症の症状ではない。水頭症では消化器症状ではなく膀胱機能の障害が問題となる。
  • ×2. 発熱は感染症や急性期の中枢性発熱でみられる所見で、正常圧水頭症の特徴的症状には含まれない。
  • ×3. 血圧上昇は急性期の頭蓋内圧亢進などで生じうるが、正常圧水頭症の三徴には含まれない。
  • ×4. 視野障害は後頭葉病変や視交叉の圧迫で生じる症状で、正常圧水頭症に特徴的なものではない。
  • 5. 正しい。尿意切迫から尿失禁に至る排尿障害は、歩行障害・認知機能低下と並ぶ正常圧水頭症の三徴の一つである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問5)
PM問6実地
正答3

ゴムバンドを用いて筋力増強運動を実施している様子を図に示す。 この運動で最も増強される筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答から、図は上腕を体側につけ肘を90度屈曲した位置からゴムバンドの抵抗に対して前腕を外側へ動かす、肩関節外旋の運動と考えられる。外旋の主動作筋は棘下筋であり、小円筋がこれを補助する。

  • ×1. 前鋸筋は肩甲骨を前方へ引き上方回旋させる筋で、肩関節の外旋運動では主に働かない。
  • ×2. 大胸筋は肩関節の内転・内旋・水平屈曲に働く筋であり、外旋運動ではむしろ伸張される側になる。
  • 3. 正しい。棘下筋は肩関節外旋の主動作筋であり、外旋方向への抵抗運動で最も強く働く。
  • ×4. 肩甲下筋は肩関節内旋の主動作筋で、外旋運動では主動作筋とならない。
  • ×5. 烏口腕筋は肩関節の屈曲と内転に働く筋であり、外旋には関与しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問6)
PM問7実地
正答1

17 歳の女子。サッカー中に転倒し歩行困難となったため受診した。右足関節外 側靱帯損傷と診断され、安静目的に 10 日間の固定を行った。短下肢装具を着用 し、理学療法を開始した。 正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

足関節外側靱帯損傷では、固定による背屈制限や下腿三頭筋の短縮を防ぐため、早期から足関節周囲筋のストレッチを行う。装具で保護しながら荷重歩行を進め、バランスや筋力の練習は易しい条件から段階的に負荷を高める。

  • 1. 正しい。10日間の固定後は背屈制限や腓腹筋の短縮が生じやすいため、足関節周囲筋のストレッチが必要である。
  • ×2. 圧痛が残る時期でも装具で保護すれば荷重歩行は可能であり、圧痛消失まで待つと機能回復が遅れる。
  • ×3. 装具は靱帯の修復と再損傷防止のために用いる。自己判断で早く外すのではなく医師の指示で段階的に離脱する。
  • ×4. 開眼片脚起立は難度が高い。両脚立位から始め、支持面や視覚条件を変えて段階的に難度を上げるのが原則である。
  • ×5. 筋力練習は原則として関節への圧縮負荷が少ない開放性運動連鎖から始め、その後CKCへ移行する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問7)
PM問8実地2つ選べ
正答2・3

図のようなクレンザック継手の機能で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答から、図は前後のチャンネルにロッド(ピン)を用いる設定の継手と考えられる。後方のロッドが機械的ストッパーとなって底屈を任意の角度で制限し、背屈側に制限を設けなければ背屈は遊動となる。チャンネルにスプリングを入れた場合は背屈補助として働く。

  • ×1. 背屈補助はチャンネルにスプリング(コイルばね)を入れた場合の機能であり、ロッドによる設定では得られない。
  • 2. 正しい。背屈側に制限を設けなければ背屈は遊動となり、立脚後期の下腿前傾を妨げない。
  • 3. 正しい。後方チャンネルのロッドがストッパーとなり、底屈を任意の角度で制限して下垂足の足尖接地を防ぐ。
  • ×4. 底屈制動はばねなどで底屈を緩やかに抑える機能であり、可動を止めるロッドの作用は制限であって制動ではない。
  • ×5. 底屈補助は底屈を助ける機能で、底屈を止めて下垂足を防ぐというこの継手の目的とは正反対である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問8)
PM問9実地
正答3

60 歳の男性。パーキンソニズムで、すくみ足を認める。メトロノームを用いた 歩行練習により、10 m 歩行において、歩行率が 120 歩/分、歩行速度が 0.8 m/秒 に改善した。 平均的な歩幅はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

歩幅(1歩の距離)は歩行速度÷(歩行率÷60)で求められる。歩行率120歩/分は毎秒2歩に相当するため、0.8m/秒÷2歩/秒=0.4m となる。したがって平均的な歩幅は40cmである。

  • ×1. 30cmでは0.30m×毎秒2歩=0.6m/秒となり、示された0.8m/秒に一致しない。
  • ×2. 35cmでは0.35m×毎秒2歩=0.7m/秒となり、0.8m/秒より遅くなるため該当しない。
  • 3. 正しい。0.40m×毎秒2歩=0.8m/秒となり、示された歩行速度と一致する。
  • ×4. 45cmでは0.45m×毎秒2歩=0.9m/秒となり、0.8m/秒を上回るため該当しない。
  • ×5. 50cmでは0.50m×毎秒2歩=1.0m/秒となり、示された歩行速度よりかなり速くなる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問9)
PM問10実地
正答4

65 歳の女性。右膝関節の痛みを主訴に来院した。右膝関節に軽度の屈曲制限が あり、右内側広筋が軽度萎縮している。歩行時に内反膝を呈し、階段昇降時に右膝 関節内側の痛みを強く感じている。 装具療法で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

内反膝を呈し膝内側の疼痛を訴える変形性膝関節症では、内側関節面(内側コンパートメント)への荷重を減らすことが装具療法の目的となる。足底の外側を高くする外側ウェッジソールが適応で、下肢の力線を外側へ移して内側の圧を軽減する。

  • ×1. ロッカーバーは靴底を凸状にしてMTP関節を背屈させずに踏み返しを可能にする補正で、中足骨頭部の免荷や前足部の疼痛軽減に用いる。
  • ×2. トーマスヒールは踵の内側を前方へ延長したもので、内側縦アーチの支持(扁平足など)に用いる。
  • ×3. メタタルザルバーは中足骨頭の後方に置く横方向の盛り上がりで、中足骨頭部の免荷に用いる。
  • 4. 正しい。外側を高くすることで荷重が外側へ移り、内反膝でみられる内側関節面への過大な圧を減らせる。
  • ×5. 内側ウェッジソールは荷重を内側へ移すため、内反膝で内側が痛む本例では症状を悪化させうる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問10)
PM問11実地
正答3

68 歳の女性。外出中、前方に転倒して受傷し、骨折に対して手術療法が行われ た。術後のエックス線写真(別冊No. 3)を別に示す。 手術後の理学療法で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、エックス線写真は膝蓋骨骨折に対しワイヤー(鋼線)で内固定した術後像と考えられる。膝伸展機構が骨片を引き離す力に配慮して膝関節可動域練習や大腿四頭筋の運動は段階的に進め、更衣は患側から行うよう指導する。

  • ×1. 内固定が得られていれば骨癒合を待つ必要はなく、疼痛と固定性に応じて段階的に荷重を開始できる。
  • ×2. 膝蓋骨骨折では膝屈曲が骨片を引き離す力となるため、術直後からの可動域練習は避け段階的に開始する。
  • 3. 正しい。更衣は患側から着て健側から脱ぐと、患側の関節運動や疼痛が最小になり安全である。
  • ×4. 両松葉杖で階段を降りる際は杖→患側→健側の順で、患側から先に下ろすのが原則である。
  • ×5. 大腿四頭筋の練習は骨片への牽引力が小さい等尺性運動から始め、その後等張性運動へ進める。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問11)
PM問12実地
正答1

58 歳の男性。半年前から両手の筋萎縮に気付き、最近しゃべりにくさを自覚す るようになった。体重は半年で 70 kg から 60 kg に減少。MMT は両上肢の近位筋 が 2 、遠位筋が 4 、両下肢が 4 。四肢の腱反射は亢進。舌の萎縮が認められるが明 らかな嚥下障害はない。肺機能検査で % 肺活量は 95 %。動脈血ガス分析は PaO :90 Torr、PaCO :40 Torr であった。 2 2 現時点で最も適切な対応はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

上肢近位筋優位の筋力低下、四肢の腱反射亢進、舌の萎縮と構音障害から筋萎縮性側索硬化症が疑われる。%肺活量95%、PaCO2 40Torr、PaO2 90Torrで呼吸障害はなく嚥下も保たれているため、現時点では上肢動作を補う装具の導入が適切である。

  • 1. 正しい。BFO(前腕を支持して水平面の動きを助ける装具)は近位筋MMT2の状態でも食事などの上肢動作を可能にする。
  • ×2. 体重減少はあるが明らかな嚥下障害はなく、この時点で胃瘻造設を行う段階ではない。
  • ×3. %肺活量95%、PaCO2 40Torrと換気は保たれており、気管切開を行う適応ではない。
  • ×4. 両下肢のMMTは4で歩行能力が残存しており、現時点で電動車椅子を導入する必要はない。
  • ×5. PaO2 90Torrと酸素化は良好で、在宅酸素療法の対象となる低酸素状態ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問12)
PM問13実地
正答3

20 歳の男性。脊髄損傷。プッシュアップ動作を図に示す。 この動作が獲得可能な最も高位の機能残存レベルはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答から、図は上腕三頭筋が使えないため肩関節を外旋して肘を伸展位でロック(骨性ロック)し、肩甲帯の下制と広背筋・大胸筋の作用で殿部を持ち上げるプッシュアップと考えられる。この代償的な方法により、最も高位ではC6残存で獲得可能とされる。

  • ×1. C4残存では上肢の筋がほとんど働かず、上肢で体重を支えるプッシュアップは不可能である。
  • ×2. C5残存は三角筋・上腕二頭筋までの残存で、肘を伸展位に保持できず体重支持ができない。
  • 3. 正しい。C6残存では肘の骨性ロックと残存する肩甲帯・肩の筋を使って殿部を持ち上げられる。
  • ×4. C7残存では上腕三頭筋が働きプッシュアップは容易だが、より高位のC6でも可能なため最も高位ではない。
  • ×5. C8残存では手指屈筋まで働きさらに容易で、問われている最も高位のレベルには当たらない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問13)
PM問14実地
正答5

42 歳の男性。 2 週前に感冒症状が出現。 3 日前から両下肢のしびれと脱力を自 覚し、症状が進行したため精査入院。握力は両側 5 kg 未満。MMT は上肢 3 、下 肢 2 。四肢の深部腱反射は消失し病的反射は認めない。表在感覚は両側下腿以下で 重度に低下し異常感覚を伴う。神経伝導検査で両側正中神経および両側腓骨神経の 活動電位の振幅の著明な減少を認める。 最も考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

先行する感冒症状の1〜3週後に四肢の運動麻痺と感覚障害が急速に進行し、深部腱反射が消失して病的反射を欠き、神経伝導検査で活動電位振幅の著明な低下(軸索障害型)を示す点から、Guillain-Barré症候群が最も考えられる。

  • ×1. 髄膜炎は発熱・頭痛・髄膜刺激徴候が主体で、末梢神経障害による四肢麻痺と腱反射消失は説明できない。
  • ×2. 多発性筋炎は近位筋優位の筋力低下とCK上昇が特徴で、感覚障害や深部腱反射の消失は通常伴わない。
  • ×3. 多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患で腱反射亢進や病的反射を示し、末梢神経の振幅低下は生じない。
  • ×4. 筋萎縮性側索硬化症は腱反射亢進などの上位運動ニューロン徴候を伴い、原則として感覚障害を認めない。
  • 5. 正しい。先行感染後に急性進行する四肢麻痺・感覚障害と深部腱反射消失は本症候群の典型像である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問14)
PM問15実地
正答5

5 歳の女児。脳性麻痺による痙直型両麻痺。屋内での主な移動は車椅子で、監視 下で PCW〈postural control walker〉を用いた歩行練習をしている。 この児に対する動作指導で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

監視下でPCW歩行が可能な痙直型両麻痺児では、股関節伸展位での骨盤・体幹の支持性と抗重力的な姿勢制御を高める課題が有用である。膝立ち位でのキャッチボールは屈曲優位の姿勢を抑えつつ、上肢運動を伴うバランス課題となる。

  • ×1. 割座(W座り)は股関節の内旋・内転を強め、股関節脱臼や変形を招きやすいため勧められない。
  • ×2. 屋内移動は車椅子でPCWを要する段階であり、補助具なしの歩行は現時点では困難で転倒の危険が高い。
  • ×3. 立位保持装置での立位はPCW歩行が可能な本児には課題として易しく、機能向上につながりにくい。
  • ×4. バニーホッピングは両下肢を同時に屈曲する対称的な異常パターンを強め、交互性の運動発達を妨げる。
  • 5. 正しい。膝立ち位での投球は股関節伸展位でのバランスと体幹・骨盤の制御を促し、歩行能力の向上に結びつく。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問15)
PM問16実地
正答5

心電図(別冊No. 4)を別に示す。 考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答から、心電図は先行するP波を伴わない幅広く変形したQRS波が予定より早期に出現し、その後に休止期が続く所見と考えられる。これは心室内で興奮が発生する心室期外収縮の特徴である。

  • ×1. 心房細動はP波が消失して基線が細かく揺れ、RR間隔が不規則になる不整脈である。
  • ×2. 心房粗動は毎分約300回の規則的な鋸歯状波(F波)を示し、幅の狭いQRSが規則的に続くことが多い。
  • ×3. 房室ブロックはPQ時間の延長やP波に続くQRSの脱落として現れ、心房から心室への伝導障害を示す。
  • ×4. 心室細動は基線が不規則に揺れQRS波を同定できない致死的不整脈で、循環が停止した状態である。
  • 5. 正しい。P波を伴わない幅広いQRS波が早期に出現する所見は、心室起源の期外収縮を示す。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問16)
PM問17実地2つ選べ
正答2・4

85 歳の男性。急性発症 2 日目の脳梗塞に対して、積極的に離床を行ってもよい のはどの場合か。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

急性期脳梗塞の積極的な離床は、神経症状が進行しておらず呼吸・循環が安定し、意識水準が課題に参加できる状態であることを条件とする。心拍数80/分と平均血圧65mmHg以上はいずれも許容範囲の所見である。

  • ×1. 呼吸数40/分は明らかな頻呼吸であり、離床を見合わせる(中止を考慮する)基準に該当する。
  • 2. 正しい。心拍数80/分は安静時の正常範囲であり、離床を妨げる循環の異常を示さない。
  • ×3. 神経症状の増悪は病態の進行を示すため、積極的な離床は行わず安静と再評価を優先する。
  • 4. 正しい。平均血圧65mmHg以上は脳や全身の灌流を保てる目安であり、離床を進める条件となる。
  • ×5. RASS−3は中等度鎮静で、呼びかけに動きや開眼はみられるがアイコンタクトが保てない状態であり、指示に従えず積極的な離床には適さない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問17)
PM問18実地
正答2

介護予防事業にて、図のようなテストで確認可能なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答から、図は下腿の最も太い部分を両手の親指と人差し指で囲む「指輪っかテスト」と考えられる。囲めて隙間ができる場合は下腿周囲長が小さく筋肉量の減少が疑われ、サルコペニアの簡易スクリーニングとして用いられる。

  • ×1. フレイルは体重減少・疲労感・歩行速度低下・握力低下・活動量低下など複数項目で判定し、下腿を囲むだけでは評価できない。
  • 2. 正しい。下腿周囲長の代用として筋肉量の減少を推定でき、サルコペニアの危険度を簡便に確認できる。
  • ×3. ダイナペニアは筋肉量減少を伴わない筋力低下を指し、握力など筋力の測定が必要となる。
  • ×4. ロコモティブシンドロームは立ち上がりテスト・2ステップテスト・ロコモ25で判定する。
  • ×5. コンパートメント症候群は外傷後の激しい疼痛や腫脹、区画内圧の上昇から診断する急性の病態である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問18)
PM問19実地
正答1

理学療法の臨床実習に参加している学生。脳梗塞による左片麻痺患者の評価を臨 床実習指導者と行った。患者は常に右側を向き、左側からの声かけへの反応が遅 かった。 担当作業療法士の診療記録から収集する検査結果で最も優先度が高いのはどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

常に右側を向き、左側からの声かけへの反応が遅いという所見は、右半球損傷による左半側空間無視を疑わせる。BIT(行動性無視検査)は通常検査と行動検査で無視の有無と生活場面への影響を評価でき、収集の優先度が最も高い。

  • 1. 正しい。BITは線分抹消や模写などの通常検査と行動検査から半側空間無視を定量的に評価する。
  • ×2. FASTは失語症の言語機能を評価する検査で、右半球損傷による空間性無視の把握には適さない。
  • ×3. Stroop testは選択的注意や反応の抑制をみる検査であり、空間的な無視を直接とらえられない。
  • ×4. WAIS-Ⅳは全般的な知能水準を評価する検査で、無視の有無を知る目的では優先度が低い。
  • ×5. WCSTは概念の形成と切り替えなど前頭葉機能をみる検査で、半側空間無視の評価には該当しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問19)
PM問20実地
正答4

水中での立位姿勢を図に示す。 体重の約 50 % が免荷されるのはどれか。 1

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。水中立位での荷重量は水位で決まり、頸部まで浸かると体重の約10%、乳頭の高さで約30%、臍の高さで約50%、膝の高さで約90%とされる。約50%が免荷されるのは臍付近までの水位を示す図である。

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問20)
PM問21一般
正答3

生活習慣病の発症・重症化予防の推進が規定された法律はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

生活習慣病の発症予防・重症化予防の推進は、健康増進法に基づく「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」(健康日本21)に明記されている。同法は国民の健康増進の基本方針、健康診査、受動喫煙防止などを定める法律である。

  • ×1. 医療法は病院・診療所などの医療提供施設の開設や管理、医療計画などを定める法律で、生活習慣病予防の推進は規定していない。
  • ×2. 介護保険法は要介護者への保険給付や介護予防を定める法律であり、生活習慣病の発症・重症化予防の推進を規定するものではない。
  • 3. 正しい。健康増進法は国民の健康増進の基本方針を定め、その方針の中で生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底が掲げられている。
  • ×4. 社会福祉法は社会福祉事業の共通基盤(利用者保護、地域福祉の推進など)を定める法律で、生活習慣病予防の規定はない。
  • ×5. 地域保健法は保健所や市町村保健センターの設置など地域保健対策の推進体制を定める法律であり、生活習慣病予防を直接規定していない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問21)
PM問22一般複数正解
正答2/5

予防医学に関する組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢2・5のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢2・5のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。一次予防は健康増進・発病予防、二次予防は早期発見・早期治療、三次予防は重症化防止と機能回復である。

  • ×1. 褥瘡対策は原疾患をもつ患者の合併症を防ぎ重症化を止める介入であり、一般に三次予防に位置づけられる。一次予防との組合せは誤り。
  • 2. 人間ドックは無症状の段階で疾病を発見するスクリーニングであり、早期発見・早期治療を目的とする二次予防に該当する。正しい組合せ。
  • ×3. ワクチン接種は感染症の発病そのものを防ぐ手段であり一次予防である。二次予防との組合せは誤り。
  • ×4. 肺がん検診は無症状者から早期のがんを見つける検診であり二次予防である。三次予防との組合せは誤り。
  • 5. 透析患者への運動療法は既に発症した腎不全患者の機能維持・重症化防止を図る介入であり三次予防に該当する。正しい組合せ。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問22)
PM問23一般
正答1

運動制御における内部モデル形成で重要な役割をもつ中枢神経系はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

内部モデルとは、運動指令から結果を予測する順モデルと、目標から必要な指令を求める逆モデルの総称である。運動指令と実際の結果の誤差を手がかりに内部モデルを形成・更新する中枢は小脳である。

  • 1. 正しい。小脳は登上線維が伝える誤差信号に基づく運動学習によって内部モデルを形成・更新し、予測的な運動制御を可能にする。
  • ×2. 中脳は上丘・下丘による視聴覚反射や対光反射、姿勢反射などの中枢だが、内部モデルの形成を担う部位ではない。
  • ×3. 視床下部は自律神経・内分泌・体温・摂食など内部環境の調節中枢であり、運動の内部モデル形成には関与しない。
  • ×4. 大脳皮質は運動の計画や運動指令の生成に関与するが、予測モデルの学習・更新の中心を担うのは小脳である。
  • ×5. 大脳辺縁系は情動・記憶・動機づけに関与する。運動の内部モデルを形成する部位ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問23)
PM問24一般
正答4

軽度の片麻痺患者が車椅子から床へ移乗する手順で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

車椅子から床への移乗では、支持性の高い非麻痺側下肢に荷重して降りるのが原則である。したがって上体を前傾させて床につくのは非麻痺側の膝であり、麻痺側の膝をつく手順は誤りである。

  • ×1. 移乗の前にブレーキを掛けて車椅子が動かないことを確認するのは、転倒を防ぐ基本手順であり正しい。
  • ×2. 殿部を座面の前方に移動すると足部に荷重をかけやすくなり、前傾して降りる動作が行いやすい。正しい手順である。
  • ×3. 非麻痺側の足部を十分後方に引くことで、非麻痺側下肢に荷重して膝をつく準備ができる。正しい手順である。
  • 4. これが誤り。床につくのは支持性のある非麻痺側の膝である。麻痺側の膝では下降を制御できず、転倒や膝の打撲を招く。
  • ×5. 床に膝をついた側の殿部から接地させ、回転するように着座すると衝撃が少なく安全である。正しい手順である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問24)
PM問25一般2つ選べ
正答3・4

Lawton の IADL スケールに含まれるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

LawtonのIADL尺度は、電話の使用・買い物・食事の準備・家事・洗濯・移送(外出手段)・服薬管理・金銭(財産)管理の8項目からなる。家屋維持は「家事」、家計管理は「金銭管理」に相当する。

  • ×1. 意思疎通(コミュニケーション)はFIMなどで評価される項目で、LawtonのIADL尺度の8項目には含まれない。
  • ×2. 階段昇降は基本的ADLの項目でBarthel Indexなどに含まれる。Lawtonの手段的ADLの項目ではない。
  • 3. 「家事(housekeeping)」として含まれる。掃除・整頓など家屋の維持管理をどこまで自分で行えるかを評価する項目である。
  • 4. 「金銭(財産)取り扱い能力」として含まれる。支払いや預金の管理などを自分で行えるかを評価する項目である。
  • ×5. 排泄コントロールは基本的ADLの項目でBarthel IndexやFIMで評価される。Lawtonの尺度には含まれない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問25)
PM問26一般
正答5

ICF の環境因子はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ICFの環境因子は本人の外部にある因子で、生産品・用具、自然環境、支援と関係、態度、サービス・制度・政策の5章から成る。保健サービスの利用可能性は「サービス・制度・政策」に該当する。

  • ×1. 職業歴は本人の生活歴の一部であり、ICFでは個人因子に分類される。環境因子ではない。
  • ×2. 屋外の移動は本人が行う行為であり、「活動と参加」の移動の項目に分類される。環境因子ではない。
  • ×3. 性別は年齢や人種などと同様に本人の属性であり、個人因子に分類される。
  • ×4. 本人が信仰する宗教は価値観・生活背景であり個人因子に当たる。なお宗教団体による支援や宗教サービスは環境因子となる。
  • 5. 正しい。利用可能な保健サービスは環境因子の「サービス・制度・政策」に該当する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問26)
PM問27一般
正答3

理学療法士の行動で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

患者情報は業務上必要な範囲で、同じ守秘義務を負う職員間で共有することは適切である。一方、第三者への漏洩、私物端末への画像保存、SNSへの投稿は守秘義務違反や個人情報の不適切な取扱いとなる。

  • ×1. 病状は要配慮個人情報であり、本人の同意なく友人に伝えることは守秘義務違反となる。不適切である。
  • ×2. 職員の自宅住所は職員自身の個人情報であり、本人の同意なく患者に教えることはできない。不適切である。
  • 3. 適切。住宅改修という業務目的のため、同じ守秘義務を負う職員に必要な範囲の情報を共有する行為であり問題ない。
  • ×4. 私物のスマートフォンへの保存は紛失や流出の危険が高い。動画撮影は同意を得た上で施設が管理する機器で行うべきで不適切である。
  • ×5. 利用者限定のSNSであっても個人情報の投稿は転載・流出の危険があり、守秘義務違反となる。不適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問27)
PM問28一般
正答3

H 反射を導出するために刺激する神経で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

H反射は末梢神経に運動線維の閾値には達しない弱い電気刺激を与え、閾値の低い太いIa群求心性線維を選択的に興奮させて、脊髄でα運動ニューロンを単シナプス性に発火させた反応である。伸張反射の電気生理学的モデルとして用いられる。

  • ×1. α運動線維を直接刺激して得られるのはM波(直接応答)であり、反射弧を介するH反射ではない。
  • ×2. γ運動線維は筋紡錘内の錘内筋線維を支配して感度を調節する遠心性線維で、H反射の誘発経路には含まれない。
  • 3. 正しい。筋紡錘由来の太いIa群求心性線維は低強度の刺激で選択的に興奮し、単シナプス性の反射としてH反射を生じる。
  • ×4. Ib群求心性線維はGolgi腱器官からの求心路で、抑制性介在ニューロンを介する。H反射の経路ではない。
  • ×5. Ⅱ群求心性線維も筋紡錘由来だが多シナプス性の経路に関与し、H反射の単シナプス反射弧を構成しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問28)
PM問29一般
正答4

動的バランス能力評価検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

動的バランスとは、支持基底面内で重心を移動させたり外乱に対応して姿勢を保つ能力をいう。Functional reach testは立位で上肢を前方へ最大限リーチさせ、その距離で重心移動能力を測る動的バランス検査である。

  • ×1. 10m歩行テストは歩行速度を測る歩行能力の指標であり、バランスそのものを評価する検査ではない。
  • ×2. 6分間歩行テストは全身持久力・運動耐容能を評価する検査であり、動的バランスの検査ではない。
  • ×3. Trunk control testは脳卒中患者の寝返りや座位保持などの体幹機能を評価する検査で、動的バランス検査には位置づけられない。
  • 4. 正しい。立位でのリーチ距離から重心移動能力をみる代表的な動的バランス検査である。
  • ×5. 片脚立位バランステストは姿勢を保持できる時間を測るもので、静的バランスの評価である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問29)
PM問30一般
正答1

脳神経と働きの組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

副神経(第Ⅺ脳神経)の外枝は僧帽筋と胸鎖乳突筋を支配する運動神経であり、組合せとして正しい。他の選択肢はいずれも支配神経と機能が入れ替わっている。

  • 1. 正しい。副神経は僧帽筋と胸鎖乳突筋を支配し、その麻痺では肩の挙上や頸部の回旋が障害される。
  • ×2. 滑車神経は上斜筋を支配し、眼球を下転・外転・内旋させる(下転作用は内転位で最大)。眼球の内転は動眼神経が支配する内側直筋の作用である。
  • ×3. 顔面神経が支配するのは表情筋である。咬筋・側頭筋などの咀嚼筋は三叉神経(下顎神経)が支配する。
  • ×4. 三叉神経(舌神経)は舌前2/3の一般感覚を伝えるが、味覚は顔面神経の枝である鼓索神経が担う。
  • ×5. 舌下神経は舌筋の運動を支配する。声帯など喉頭筋の運動は迷走神経(反回神経)の支配である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問30)
PM問31一般
正答5

運動療法を受ける患者の自己効力感が低下する可能性が高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

自己効力感は、遂行行動の達成(成功体験)、代理的経験、言語的説得、生理的・情動的状態の4要因によって高まる。最初に達成困難な高い目標を設定すると失敗体験となり、自己効力感は低下しやすい。

  • ×1. 医療者が励ますことは言語的説得にあたり、自己効力感を高める要因である。低下させる要因ではない。
  • ×2. 疲労が問題ないと説明すると不安が軽減し、生理的・情動的状態が改善して自己効力感は高まる方向に働く。
  • ×3. 他患者の成功例を伝えることは代理的経験(モデリング)にあたり、自己効力感を高める要因である。
  • ×4. 類似した課題での過去の成功体験は遂行行動の達成にあたり、自己効力感を最も強く高める要因である。
  • 5. 正しい。最初から達成困難な高い目標を設定すると失敗体験を重ねやすく、自己効力感が低下する可能性が高い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問31)
PM問32一般
正答5

内側型変形性膝関節症における歩行の特徴で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

内側型変形性膝関節症では疼痛回避のため歩行速度が低下し、床反力の前後成分(制動力・駆動力)は小さくなる。また安定性を確保するため歩隔は広く、両脚支持期は長くなるのが特徴である。

  • ×1. 誤り。左右の安定性を確保しようとするため、歩隔はむしろ広くなる傾向がある。
  • ×2. 誤り。歩行速度の低下と安定性の確保により、両脚支持期は長くなる。
  • ×3. 誤り。歩幅(歩行速度)の減少に伴い、骨盤の回旋はむしろ小さくなる。
  • ×4. 誤り。歩幅の減少や膝屈曲拘縮の影響で、立脚後期の股関節伸展角度は減少する。
  • 5. 正しい。歩行速度が低下するため、床反力の前後方向成分である制動力・駆動力はともに小さくなる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問32)
PM問33一般
正答5

Brunnstrom 法ステージⅣの判定基準で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Brunnstrom法ステージⅣの下肢の判定基準は、座位で足を床につけたまま膝関節を90度以上屈曲できること、および座位で踵を床につけたまま足関節を背屈できることである。

  • ×1. 肘伸展位で肩関節を90度以上外転できるのは上肢ステージⅤの課題であり、ステージⅣの基準ではない。
  • ×2. ステージⅣの前腕回内外は肘関節90度屈曲位で行う課題である。肘伸展位で肩90度屈曲と組み合わせた記載は誤り。
  • ×3. 対向(指腹)つまみが可能となるのは手指ステージⅤである。ステージⅣは横つまみと母指の随意運動が基準となる。
  • ×4. 足の内外反を伴う座位での下腿の内外旋が可能になるのは下肢ステージⅥの基準である。
  • 5. 正しい。座位で踵を床につけたまま足関節を背屈できることは、下肢ステージⅣの判定基準である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問33)
PM問34一般
正答2

脳卒中片麻痺患者の足関節を底屈位から背屈位に他動的に動かし、最終域に若干 の抵抗感を感じた。 MAS〈modified Ashworth scale〉における筋緊張のレベルはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

modified Ashworth scaleの1は「軽度の筋緊張亢進があり、引っかかりとその消失、または屈曲・伸展の最終域でわずかな抵抗を認める」状態である。設問は最終域で若干の抵抗を感じただけなので1に相当する。

  • ×1. 0は筋緊張の亢進が全くない状態である。最終域で抵抗を感じているため0ではない。
  • 2. 正しい。可動域の最終域でわずかな抵抗を認めるだけの状態は1に該当する。
  • ×3. 1+は明らかな引っかかりに続くわずかな抵抗を可動域の1/2以下で認める状態で、設問の所見より重い。
  • ×4. 2は全可動域でよりはっきりした筋緊張亢進を認めるが他動運動は容易な状態で、設問より重い。
  • ×5. 3はかなりの筋緊張亢進があり他動運動が困難な状態で、設問の所見とは一致しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問34)
PM問35一般
正答5

正常歩行の立脚相で筋活動が最大となるのが最も遅いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

正常歩行では、荷重応答期に前脛骨筋・大殿筋・大腿四頭筋・ハムストリングスが最大活動を示し、下腿三頭筋は立脚終期から前遊脚期にピークとなる。したがって最も遅いのは下腿三頭筋である。

  • ×1. 大殿筋は初期接地から荷重応答期に股関節の屈曲を制御して最大活動となる。立脚初期であり最も遅くはない。
  • ×2. 大腿四頭筋は荷重応答期の膝屈曲を遠心性に制御する際に最大活動となる。立脚初期である。
  • ×3. 大腿二頭筋(ハムストリングス)は遊脚終期から荷重応答期に最大活動となり、立脚初期に相当する。
  • ×4. 前脛骨筋は初期接地前後に足部の急な底屈を制御するため最大活動となる。立脚初期である。
  • 5. 正しい。下腿三頭筋は立脚終期から前遊脚期に底屈して推進力を生む際に最大活動となり、最も遅い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問35)
PM問36一般2つ選べ
正答2・4

二重積の規定因子はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

二重積(rate pressure product)は心拍数×収縮期血圧で算出され、心筋酸素消費量を間接的に反映する指標である。したがって規定因子は心拍数と収縮期血圧の2つである。

  • ×1. 呼吸数は換気の指標であり、二重積の算出には含まれない。
  • 2. 正しい。心拍数は二重積を構成する2つの因子の一方である。
  • ×3. 一回拍出量は心拍出量(心拍数×一回拍出量)を規定する因子であり、二重積の構成要素ではない。
  • 4. 正しい。収縮期血圧は二重積を構成する2つの因子の一方である。
  • ×5. 動静脈酸素較差はFickの式で酸素摂取量を規定する因子であり、二重積には含まれない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問36)
PM問37一般
正答3

痙直型脳性麻痺児の陽性徴候はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

上位運動ニューロン障害の陽性徴候は、痙縮・深部反射亢進・クローヌス・病的共同運動など本来みられない現象が過剰に出現するものをいう。一方、陰性徴候は筋力低下や巧緻性低下のような機能の欠落である。

  • ×1. 運動麻痺は随意運動を遂行する能力が失われる機能の欠落であり、陰性徴候に分類される。
  • ×2. 感覚障害は感覚入力の低下・欠落であり陰性徴候である。なお痙直型脳性麻痺の主徴でもない。
  • 3. 正しい。分離運動ができず定型的なパターンで筋活動が出現する病的共同運動は、過剰に現れる陽性徴候である。
  • ×4. 筋力低下は発揮できる張力が低下する機能の欠落であり、代表的な陰性徴候である。
  • ×5. 巧緻運動障害は選択的な運動制御能力の低下であり、陰性徴候に分類される。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問37)
PM問38一般2つ選べ
正答1・4

四肢切断後の幻肢痛への対応で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

幻肢痛には身体表象と感覚入力の不一致が関与するとされ、ミラーセラピーや幻肢の描図などで身体イメージを整える介入が有用である。義肢装着練習やTENSも疼痛軽減に用いられる。

  • 1. 正しい。鏡に映した非切断側の運動を幻肢の運動として視覚的に呈示することで、疼痛の軽減が期待できる。
  • ×2. 誤り。経皮的電気刺激法(TENS)は幻肢痛や断端痛の緩和に用いられる方法であり、禁忌ではない。
  • ×3. 誤り。義肢の使用による感覚入力の増加と機能的活動は、むしろ幻肢痛の軽減に働くことが多い。
  • 4. 正しい。幻肢の形や疼痛部位をイラストで描かせることは、評価に有用であり身体イメージの再構築にもつながる。
  • ×5. 誤り。幻肢痛は神経障害性疼痛の要素が強いため、NSAIDsよりプレガバリンなどの薬剤が優先される。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問38)
PM問39一般
正答5

寛解期にある多発性硬化症に対する理学療法の禁忌はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

多発性硬化症では体温が上昇すると脱髄部位の神経伝導が悪化し、症状が一時的に悪化するUhthoff現象がみられる。したがって体温を上げる温熱療法は原則として避けるべきである。

  • ×1. 他動的な関節可動域練習は拘縮予防に有用で、禁忌ではない。疲労を残さない範囲で行う。
  • ×2. 中等度強度の有酸素運動は寛解期の運動耐容能や疲労感の改善に有効である。体温上昇に配慮すれば実施可能である。
  • ×3. 低強度の筋力増強練習は寛解期に推奨される介入であり、過負荷を避けて行えば禁忌ではない。
  • ×4. 電気刺激療法は筋力維持や疼痛緩和に用いられ、多発性硬化症で禁忌とはされていない。
  • 5. 正しい。温熱療法は体温上昇によりUhthoff現象を招き症状を悪化させるため、原則として避ける。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問39)
PM問40一般
正答3

末梢神経障害による感覚障害に伴う運動失調の治療法で適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

感覚障害による運動失調では、不足した深部感覚のフィードバックを固有感覚入力の増強と視覚代償で補う。重錘負荷、弾性緊縛帯、姿勢鏡、歩行補助具などが用いられる。

  • ×1. 重錘負荷は四肢に重さを加えて固有感覚入力を増やし、運動の振れを抑える方法であり適切である。
  • ×2. 弾性緊縛帯は体幹や四肢を圧迫して深部感覚入力を高め、動作の安定を図る方法であり適切である。
  • 3. 適切でない。電気刺激療法は末梢神経障害による感覚性の運動失調そのものを改善する手段とはならない。
  • ×4. 姿勢鏡を用いた立位練習は視覚による代償を利用して姿勢を修正する方法であり適切である。
  • ×5. 歩行補助具を用いた歩行練習は支持基底面を広げて安定性を確保でき、安全に実施できるため適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問40)
PM問41一般2つ選べ
正答2・4

間質性肺疾患の所見で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

間質性肺疾患は肺間質の炎症と線維化により肺が硬くなる疾患群である。換気障害は拘束性で、ガス交換面での拡散障害から低酸素血症を生じる。咳は乾性、聴診では吸気終末のファインクラックル(細かい断続音)が特徴的で、画像では網状影などの線維化所見をみる。

  • ×1. 線維化が主体で気道分泌物は乏しく、痰のからまない乾性咳嗽(空咳)が特徴である。
  • 2. 肺間質の肥厚により肺胞から毛細血管へのガス移動が妨げられ、拡散障害による低酸素血症(特に労作時)を呈する。
  • ×3. 肺が硬く膨らみにくくなるため%肺活量が低下する拘束性換気障害を呈し、1秒率が低下する閉塞性障害ではない。
  • 4. 胸部単純エックス線写真では網状影・輪状影や肺容積の減少といった線維化を反映する所見が認められる。
  • ×5. コースクラックル(水泡音)は気道内分泌物による低調で粗い音であり、間質性肺疾患では高調なファインクラックルを聴取する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問41)
PM問42一般2つ選べ
正答3・5

MRC〈Medical Research Council〉 sum score による筋力が集中治療室獲得性筋 力低下〈ICU-AW〉の判定を満たすのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

MRC sum scoreは上下肢の左右各6筋群(計12筋群)をMMT0〜5点で評価する60点満点の指標で、合計48点未満がICU-AWを示唆するカットオフである。48点は12筋群の平均4点に相当するため、平均4点未満は合計48点未満と同じ基準を表している。

  • ×1. MRC sum scoreは背臥位で抗重力運動は頭側挙上45°、除重力運動は10°と筋力段階に応じ角度を変えて測る。測定手技でありICU-AWの判定基準ではない。
  • ×2. ICU-AWは入室後に新たに生じる筋力低下であり、入室時ではなく覚醒して従命が可能となった時点以降の評価で判定する。
  • 3. 左右12筋群・60点満点のうち両側合計48点未満が、ICU-AWを示唆する広く用いられたカットオフ値である。
  • ×4. 握力低下も筋力低下の参考にはなるが、MRC sum scoreによる判定基準ではなく、20kg未満という数値も用いられない。
  • 5. 48点÷12筋群=4点であり、12筋群の平均が4点未満であることは合計48点未満と同義の表現になる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問42)
PM問43一般
正答2

介護予防事業の基本チェックリストで低栄養判断基準となる BMI はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

介護予防のための基本チェックリスト(全25項目)で栄養状態をみるのはNo.11「6か月間で2〜3kg以上の体重減少」とNo.12「BMIが18.5未満」の2項目で、この2項目すべてに該当すると栄養改善(低栄養)のリスクありと判定される。

  • ×1. BMI16.5未満は重度のやせに相当する値であり、基本チェックリストの判断基準としては用いられない。
  • 2. BMI18.5未満が基準値。日本肥満学会の「低体重(やせ)」の境界と一致し、体重減少の項目と併せて低栄養を判定する。
  • ×3. 20.5未満はNRS-2002など他の栄養スクリーニングで扱われる値で、基本チェックリストの基準ではない。
  • ×4. BMI22前後は標準体重の目安であり、22.5未満では低栄養の判定値として明らかに高すぎる。
  • ×5. 24.5未満は過体重に近い者まで含めてしまう値であり、低栄養の判断基準にはならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問43)
PM問44一般
正答2

介護保険制度で対象外の住宅改修はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

介護保険の住宅改修費(支給限度基準額20万円)の対象は、①手すりの取付け②段差の解消③滑りの防止等のための床材変更④引き戸等への扉の取替え⑤洋式便器等への便器の取替え⑥これらに付帯して必要な工事の6種類である。動力を用いる設備の設置は含まれない。

  • ×1. 浴室の敷居撤去やすのこ設置などによる段差の解消は②に該当し、支給対象となる。
  • 2. 階段昇降機や段差解消機は動力を用いる機器の設置であり、住宅改修の6種類には含まれず対象外である。
  • ×3. 屋外でも玄関から道路までの通路等に設ける手すりは①に該当し、対象となる。
  • ×4. 開き戸から引き戸・折戸・アコーディオンカーテン等への取替えは④に該当し、対象となる。
  • ×5. 和式便器から洋式便器への取替えは⑤に該当し対象となる。ただし既存の洋式便器への暖房便座の付加は対象外である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問44)
PM問45一般
正答3

特別支援学校の教育環境で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公立特別支援学校の1学級の児童生徒数の標準は小学部・中学部6人(重複障害の場合3人)、高等部8人(重複障害3人)と法令で定められており、少人数編成が原則である。したがって「10名以上」という記述が誤りとなる。

  • ×1. 誤りではない。特別支援学校の教育課程には「自立活動」が位置づけられ、専用の教室が設けられる。
  • ×2. 誤りではない。知的障害を伴う自閉症など、発達障害のある児童生徒も障害の状態に応じて在籍している。
  • 3. 誤り。標準は小・中学部6人、重複障害の場合3人であり、10名以上という学級編成にはならない。
  • ×4. 誤りではない。摂食嚥下機能に応じ、普通食・きざみ食・ペースト食など複数の食形態が用意される。
  • ×5. 誤りではない。重度重複障害児のおむつ交換や導尿に対応するため、ベッドを備えたトイレを設置する学校もある。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問45)
PM問46一般
正答1

NICU 入室中の低緊張児に対する理学療法で優先順位が低いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

NICU入室中の低緊張児は呼吸・循環が不安定なため、呼吸理学療法とポジショニングによる姿勢保持・変形予防、および保護者への育児支援が中心となる。装具療法は抗重力位での支持性や変形が課題となる発達段階以降の対応であり、この時期は優先順位が低い。

  • 1. 装具の適応は座位・立位など抗重力活動や変形が問題となる時期以降であり、NICU期に優先されるものではない。
  • ×2. 全身状態に応じた抱っこや感覚運動経験の提供は、発達を促すうえでこの時期から重要である。
  • ×3. 低緊張児は換気量が少なく排痰も不十分で無気肺・肺炎を起こしやすいため、呼吸理学療法の優先度は高い。
  • ×4. ポジショニングは呼吸・循環の安定、姿勢の非対称や関節変形の予防に直結し、優先度が高い。
  • ×5. 抱き方・授乳姿勢などの育児指導と保護者の心理的支援は、退院後の生活を見据えて早期から必要である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問46)
PM問47一般2つ選べ
正答2・3

予防接種法に基づく集団予防を目的とした定期接種に該当する疾患で正しいのは どれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

予防接種法の定期接種はA類疾病(集団予防を目的とし、接種の勧奨と努力義務がある)とB類疾病(個人予防が主目的で高齢者インフルエンザ・高齢者の肺炎球菌など)に分けられる。選択肢のうちB型肝炎と日本脳炎がA類疾病に該当する。

  • ×1. A型肝炎ワクチンは全額自己負担の任意接種であり、予防接種法の定期接種には含まれない。
  • 2. B型肝炎は平成28年(2016年)10月から乳児を対象とするA類疾病の定期接種となっている。
  • 3. 日本脳炎はA類疾病で、第1期は生後6か月から90か月未満(標準的接種年齢は3歳)、第2期は9歳以上13歳未満が対象である。
  • ×4. インフルエンザは高齢者等を対象とするB類疾病であり、個人予防を主目的とするため集団予防目的ではない。
  • ×5. 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)のワクチンは現在も任意接種で、定期接種の対象ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問47)
PM問48一般
正答1

歩行練習中に患者が転倒した場合、最も優先して行うのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

転倒などのインシデント発生時は、まず患者を安全な位置・姿勢に整え、再転倒や頭部打撲といった二次的な受傷を防ぐことが最優先である。安全を確保した上で意識・外傷の確認、応援要請、バイタルサインの測定、医師への報告、記録という順に対応する。

  • 1. 転倒直後は二次被害の防止が最重要であり、患者の安全確保を最優先に行う。
  • ×2. 主治医への報告は必須だが、患者の安全を確保し状態を把握してから行うべき対応である。
  • ×3. 診療録(インシデントレポート含む)への記載は事後に必ず行う対応であり、その場での最優先事項ではない。
  • ×4. 応援要請は重要だが、患者から離れる前にまず安全な状態にすることが先である。
  • ×5. バイタルサイン測定は状態把握に必要だが、安全確保と外傷・意識の確認より後の対応となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問48)
PM問49一般2つ選べ
正答3・4

骨折の名称と部位の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

人名を冠する骨折は部位の対応を正確に覚えることが要点。Galeazzi骨折は橈骨遠位部の骨折に遠位橈尺関節脱臼を伴うもの、Jefferson骨折は軸圧による環椎(C1)の破裂骨折で、この2つが正しい組合せである。

  • ×1. Cotton骨折は足関節の三果骨折(脛骨内果・腓骨外果・脛骨後果)であり、大腿骨の骨折ではない。
  • ×2. Dupuytren骨折は腓骨遠位部の骨折に遠位脛腓関節の離断を伴う足関節部の外傷。第1中手骨基部の骨折はBennett骨折である。
  • 3. Galeazzi骨折は橈骨遠位1/3の骨折と遠位橈尺関節脱臼の組合せであり、部位は橈骨で正しい。
  • 4. Jefferson骨折は頭頂部への軸圧により環椎の前後の輪が破裂する骨折で、部位は環椎で正しい。
  • ×5. Straddle骨折は跨ぐような外力で両側の恥骨上枝・下枝が計4か所折れる骨盤骨折で、上腕骨ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問49)
PM問50一般
正答5

ADL 評価で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

WeeFIMは乳幼児から学童の小児のADLを発達を考慮して評価する小児用FIMであり、正しい。Barthel indexは10項目・満点100点、FIMは18項目を1〜7点で採点し、実際に行っている「しているADL」を評価する尺度である。

  • ×1. 7点はFIMにおける完全自立の得点。Barthel indexは項目ごとに0・5・10(一部15)点で採点し、全項目自立で100点となる。
  • ×2. 食事の支度(調理)はIADLの項目であり、Barthel indexに含まれるのは食事摂取・移乗・整容など10項目である。
  • ×3. FIMでは時間が通常より長くかかる場合や補助具を用いる場合は修正自立(6点)であり、完全自立(7点)とはしない。
  • ×4. FIMは実際に日常生活で行っている「しているADL」を評価する尺度であり、能力としての「できるADL」評価ではない。
  • 5. WeeFIMは小児用に開発されたFIMで、小児のADLを年齢相応の自立度と比較しながら評価する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問50)
PM問51一般
正答3

関節の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節の形状分類を問う問題。上橈尺関節は前腕回内外の際に橈骨頭が長軸を軸として回転する車軸関節であり正しい。なお球関節のうち関節窩が深く骨頭を深く包むものを臼状関節といい、股関節が代表例である。

  • ×1. 肩関節は関節窩が浅い球関節である。臼状関節(関節窩が深い球関節)は股関節が該当する。
  • ×2. 胸鎖関節は鞍関節に分類され(機能的には多軸性で球関節に近い動きをする)、1軸性の蝶番関節ではない。
  • 3. 上橈尺関節は橈骨頭が輪状の靱帯・尺骨橈骨切痕内で回転する車軸関節で、前腕の回内外を担う。
  • ×4. 腕尺関節は屈曲・伸展のみの1軸性関節で、蝶番関節(らせん関節)に分類される。球関節ではない。
  • ×5. 第2〜5指のMCP関節は球(卵形)関節である。鞍関節の代表は母指のCM関節(第1中手骨と大菱形骨)。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問51)
PM問52一般
正答5

ヤコビー〈Jacoby〉線上に位置する椎骨はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ヤコビー線(Jacoby線)は左右の腸骨稜最高点を結ぶ水平線で、第4腰椎棘突起またはL4/L5棘突起間の高さを通る。脊髄円錐より下方であることから、腰椎穿刺の刺入部位(L3/4〜L4/5)を決める目安として用いられる。

  • ×1. T12は第12肋骨が付着する高さで、腸骨稜最高点よりかなり頭側に位置する。
  • ×2. L1は成人で脊髄円錐下端が位置する高さであり、ヤコビー線より頭側である。
  • ×3. L2はヤコビー線より頭側にあり、脊髄損傷の危険があるため通常この高さでは穿刺しない。
  • ×4. L3はヤコビー線のすぐ上方に位置する椎骨であり、線そのものが通る高さではない。
  • 5. ヤコビー線は左右の腸骨稜最高点を結び、L4棘突起(またはL4/L5間)の高さを通る。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問52)
PM問53一般
正答3

滑車神経が支配する外眼筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

外眼筋の神経支配は、上斜筋が滑車神経(第Ⅳ脳神経)、外側直筋が外転神経(第Ⅵ脳神経)、残る上直筋・下直筋・内側直筋・下斜筋(および上眼瞼挙筋)が動眼神経(第Ⅲ脳神経)という整理で覚える。

  • ×1. 下斜筋は動眼神経の下枝に支配され、眼球を上転・外転方向へ向ける働きをもつ。
  • ×2. 下直筋は動眼神経の下枝に支配され、眼球を下転させる筋である。
  • 3. 上斜筋は滑車神経に支配される唯一の外眼筋で、作用は内方回旋・下転・外転であり、眼球を外下方へ向ける。
  • ×4. 上直筋は動眼神経の上枝に支配され、眼球を上転させる筋である。
  • ×5. 外側直筋は外転神経に支配され、眼球を外転させる。麻痺すると内斜視となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問53)
PM問54一般
正答5

温痛覚の経路はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

温痛覚と粗大触圧覚は脊髄後角で二次ニューロンに乗り換え、前白交叉で反対側へ交叉して側索を上行する。この経路が外側脊髄視床路で、視床VPL核を経て一次感覚野に至る。前脊髄視床路は主に粗大な触圧覚を伝える。

  • ×1. 脊髄小脳路は筋・腱の受容器からの無意識性深部感覚(固有感覚)を小脳へ伝える上行路である。
  • ×2. 皮質脊髄路は一次運動野から脊髄前角へ随意運動の指令を伝える下行性運動路であり、感覚路ではない。
  • ×3. 前脊髄視床路は主に粗大な触圧覚を伝える経路であり、温痛覚の主たる経路ではない。
  • ×4. 網様体脊髄路は脳幹網様体から下行し、姿勢調節や筋トーヌスの制御に関与する運動系の経路である。
  • 5. 温痛覚は後角で乗り換えて交叉し、外側脊髄視床路として反対側の側索を上行する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問54)
PM問55一般
正答5

一次ニューロンの細胞体が主に存在する部位はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

体性感覚の一次(第1次)求心性ニューロンは偽単極性細胞で、その細胞体は脊髄後根神経節(脊髄神経節)に集まっている。末梢枝が受容器へ、中枢枝が後索や後角へ入り、二次ニューロンに連絡する。

  • ×1. 後角には温痛覚などを中継する二次ニューロン(後角細胞)の細胞体が存在する。
  • ×2. 後索は一次ニューロンの中枢枝が上行する白質の線維束であり、細胞体は含まれない。
  • ×3. 前角には骨格筋を支配する下位運動ニューロン(α運動ニューロンなど)の細胞体がある。
  • ×4. 側索は外側脊髄視床路や皮質脊髄路などの軸索が通る白質であり、細胞体は存在しない。
  • 5. 後根神経節に一次感覚ニューロンの細胞体が集まる(顔面領域では三叉神経節が相当する)。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問55)
PM問56一般
正答1

腋窩神経で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

腋窩神経は腕神経叢の後神経束(C5・C6)から分かれ、四辺形間隙を通って上腕骨外科頸の後方を回り、三角筋と小円筋を支配する。上外側上腕皮神経として肩・上腕外側の皮膚感覚も担う。

  • 1. 腋窩神経は三角筋と小円筋を支配し、麻痺すると肩関節の外転が著しく困難になる。
  • ×2. 広背筋は同じ後神経束から出る胸背神経(C6〜C8)の支配であり、腋窩神経の支配筋ではない。
  • ×3. 後骨間神経は橈骨神経の深枝であり、腋窩神経から分枝するものではない。
  • ×4. 腋窩神経が担うのは肩・上腕の外側の皮膚感覚。上腕内側は内側上腕皮神経(内側神経束由来)が支配する。
  • ×5. 腋窩神経は後神経束からの分枝である。外側神経束からは筋皮神経と正中神経の外側根が出る。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問56)
PM問57一般2つ選べ
正答3・5

後腹膜に存在するのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

後腹膜(腹膜後)臓器は腎臓・尿管・副腎、膵(尾部を除く)、十二指腸(上部の一部を除く)、上行結腸・下行結腸、腹部大動脈・下大静脈などである。胃・空腸・回腸・横行結腸・S状結腸は腸間膜や網をもつ腹腔内臓器である。

  • ×1. 胃は腹膜に包まれ小網・大網によって支持される腹腔内(腹膜内)臓器である。
  • ×2. 空腸は腸間膜をもち可動性のある腹腔内臓器であり、後腹膜には存在しない。
  • 3. 腎臓は脂肪被膜に包まれ、脊柱の両側で後腹膜に位置する代表的な後腹膜臓器である。
  • ×4. 横行結腸は横行結腸間膜をもつ腹腔内臓器である。後腹膜に固定されるのは上行結腸と下行結腸。
  • 5. 十二指腸は上部の一部を除き後腹膜に固定されており、可動性に乏しい後腹膜臓器である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問57)
PM問58一般
正答3

甲状腺が分泌するホルモンはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

甲状腺は濾胞細胞から甲状腺ホルモン(T3・T4)を、傍濾胞細胞(C細胞)からカルシトニンを分泌する。カルシトニンは骨吸収を抑制して血中カルシウム濃度を低下させ、副甲状腺のパラトルモンと拮抗的に働く。

  • ×1. メラトニンは松果体から分泌され、睡眠・覚醒の概日リズム調節に関与するホルモンである。
  • ×2. オキシトシンは視床下部で産生され下垂体後葉から分泌され、子宮収縮と射乳に働く。
  • 3. カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌され、血中カルシウム濃度を低下させる。
  • ×4. バソプレシン(抗利尿ホルモン)は下垂体後葉から分泌され、腎集合管での水再吸収を促進する。
  • ×5. パラトルモン(副甲状腺ホルモン)は副甲状腺から分泌され、血中カルシウム濃度を上昇させる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問58)
PM問59一般
正答3

平衡聴覚器で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

半規管は前・後・水平の3つが互いにほぼ直交して配置され、頭部の回転に伴う角加速度をクプラの傾きとして受容する。一方、耳石器(卵形嚢・球形嚢)は直線加速度と重力に対する頭部の傾きを感知する。

  • ×1. 耳石器は内耳(骨迷路)の前庭内にある。鼓室は耳小骨が並ぶ中耳の空間であり、耳石器はない。
  • ×2. 蝸牛神経は前庭神経とともに内耳道を通って脳幹に向かう。耳管は中耳と上咽頭を結ぶ換気路である。
  • 3. 半規管は3方向の回転運動(角加速度)を受容し、前庭神経を介して平衡・眼球運動の調節に関与する。
  • ×4. アブミ骨筋は顔面神経の枝(アブミ骨筋神経)に支配され、強大音から内耳を保護する。前庭神経支配ではない。
  • ×5. 内耳道は蝸牛神経・前庭神経・顔面神経が通る骨性の管である。内リンパは膜迷路(蝸牛管・半規管など)の内部を満たす。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問59)
PM問60一般
正答3

体細胞分裂の開始に関わる細胞内小器官はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

中心小体は2個が直交して中心体を構成し、S期以降に複製されて分裂期には両極へ移動し、紡錘体(微小管)形成の起点となる。体細胞分裂の開始と染色体分配に直接関わる細胞内小器官である。

  • ×1. 核小体はリボソームRNAの合成とリボソームの組立ての場で、分裂期には一時的に消失する。
  • ×2. 小胞体はタンパク質・脂質の合成やカルシウム貯蔵を担い、細胞分裂の開始を司る器官ではない。
  • 3. 中心小体は複製後に両極へ分かれ、紡錘糸を伸ばして染色体を娘細胞へ分配する起点となる。
  • ×4. Golgi装置はタンパク質の糖鎖修飾・選別・輸送や分泌顆粒の形成に働く器官である。
  • ×5. ミトコンドリアはATP産生の場である。分裂に必要なエネルギーは供給するが、分裂開始の起点ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問60)
PM問61一般
正答4

末梢神経の C 線維で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

C線維は末梢神経で最も細い無髄線維で、痛みや温度、内臓感覚などを伝える求心性線維と自律神経の節後線維が含まれる。有髄のB線維より直径が小さく、伝導速度も最も遅い。

  • ×1. C線維は無髄線維である。髄鞘をもつのはA線維とB線維で、C線維は髄鞘を欠くため伝導が遅い。
  • ×2. 骨格筋(錘外筋)を支配するのは太い有髄のAα線維(運動線維)であり、C線維は骨格筋を支配しない。
  • ×3. 筋紡錘からの求心性線維はAα(Ⅰa)・Aβ(Ⅱ)線維である。C線維の受容器は主に自由神経終末。
  • 4. C線維の直径は約0.4〜1.2μmで、有髄のB線維(約1〜3μm)より小さく、末梢神経中で最も細い。
  • ×5. 伝導速度はAα線維が約70〜120m/s、C線維は約0.5〜2m/sで、C線維の方が著しく遅い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問61)
PM問62一般
正答5

交感神経の節前線維で直接支配されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

交感神経は原則として節前線維が神経節でニューロンを換え、節後線維が効果器に至る。例外は副腎髄質で、クロム親和性細胞が交感神経節後ニューロンに相当し、節前線維が直接シナプスを作る。

  • ×1. 肝臓は腹腔神経節などでニューロンを換えた節後線維が支配し、節前線維の直接支配ではない。
  • ×2. 心臓は頸部〜上胸部の交感神経幹神経節で換わった節後線維(心臓神経)が支配する。
  • ×3. 気管支の平滑筋や血管は胸部交感神経幹神経節で換わった節後線維が支配する。
  • ×4. 唾液腺には上頸神経節で換わった節後線維が分布する。節前線維が直接支配するわけではない。
  • 5. 副腎髄質の細胞は発生上交感神経節後ニューロンに相当し、節前線維が直接支配してアドレナリンを分泌させる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問62)
PM問63一般
正答5

呼吸の生理で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

呼吸商は単位時間当たりの二酸化炭素産生量と酸素消費量の比で、糖質1.0、脂質約0.7、蛋白質約0.8、混合食では約0.8となる。安静時の呼気は肺・胸郭の弾性復元による受動的な過程である。

  • ×1. 横隔神経の活動電位は吸気時に生じる。安静時の呼気は弾性復元による受動的過程で筋活動を伴わない。
  • ×2. 迷走神経(副交感神経)が亢進すると気管支平滑筋が収縮するため、気道抵抗は上昇する。
  • ×3. 肺コンプライアンス増加(肺気腫など)では肺が縮みにくくなり、機能的残気量は増加する。
  • ×4. pH上昇は酸素解離曲線を左方移動させ、ヘモグロビンの酸素親和性が高まって解離しにくくなる。
  • 5. 呼吸商=二酸化炭素産生量/酸素消費量であり、記述のとおり正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問63)
PM問64一般
正答4

各臓器と血流量の局所性調節の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

局所性調節では代謝産物の蓄積や低酸素が血管を拡張させるのが一般的だが、肺循環は例外で低酸素により細動脈が収縮する(低酸素性肺血管収縮)。換気の悪い領域への血流を減らし換気血流比を保つ。

  • ×1. 骨格筋では乳酸やアデノシン、K+などの代謝産物の蓄積は血管を拡張させ、活動筋の血流を増やす。
  • ×2. 心臓では低酸素やアデノシン増加により冠細動脈は拡張し、心筋への酸素供給が増える。
  • ×3. 脳では二酸化炭素分圧の上昇(H+増加)により細動脈は拡張し、脳血流が増加する。
  • 4. 肺では低酸素により細動脈が収縮する低酸素性肺血管収縮がみられ、組合せは正しい。
  • ×5. 皮膚では交感神経の亢進によりα受容体を介して細動脈は収縮し、熱放散が減少する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問64)
PM問65一般
正答5

ワルファリンの抗凝固作用に拮抗するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ワルファリンはビタミンKエポキシド還元酵素を阻害し、ビタミンK依存性凝固因子(Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ)の活性化を妨げる。そのためビタミンKの投与で作用が拮抗され、納豆や青汁などの摂取も制限される。

  • ×1. ビタミンAは視覚(ロドプシン)や上皮の維持に関与し、凝固因子の合成には関与しない。
  • ×2. ビタミンCはコラーゲン合成や抗酸化に関与する。欠乏で出血傾向を生じるが抗凝固作用を拮抗しない。
  • ×3. ビタミンDはカルシウム・リン代謝を調節するホルモンとして働き、血液凝固には関与しない。
  • ×4. ビタミンEは抗酸化作用をもち、大量摂取はむしろ出血傾向を助長しうる。拮抗作用はない。
  • 5. ビタミンKは凝固因子Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹのγ-カルボキシル化に必須で、ワルファリンの拮抗薬として用いられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問65)
PM問66一般
正答1

脂質の消化と吸収で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

誤りを選ぶ問題。リパーゼを分泌するのは膵の外分泌部(腺房細胞)で、Langerhans島は内分泌部としてインスリンやグルカゴンを血中に分泌する。他の肢は脂質の消化吸収の流れを正しく述べている。

  • 1. リパーゼは膵の外分泌部(腺房細胞)から膵液中に分泌される。内分泌部のLangerhans島からではなく誤り。
  • ×2. 膵リパーゼは中性脂肪を脂肪酸とモノグリセリド・グリセリンに分解する。正しい記述である。
  • ×3. 胆汁酸は中性脂肪を乳化し、生じた脂肪酸やモノグリセリドと混合ミセルを形成して吸収を助けるため、正しいとされる。
  • ×4. ミセルは小腸粘膜に脂肪酸などを運び、吸収上皮に取り込ませる。正しい記述である。
  • ×5. 回腸などで再吸収された胆汁酸は門脈を経て肝臓へ戻る(腸肝循環)。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問66)
PM問67一般
正答2

近位尿細管における再吸収率が最も高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

グルコースは糸球体で自由に濾過されるが、近位尿細管のSGLTによりほぼ100%再吸収され、正常では尿中に現れない。水とナトリウムイオンは約60〜70%、クレアチニンは再吸収されない。

  • ×1. 水は近位尿細管で約60〜70%が再吸収され、残りは以降の尿細管・集合管で調節される。
  • 2. グルコースは近位尿細管でSGLTによりほぼ100%再吸収され、再吸収率が最も高い。
  • ×3. 水素イオンはNa+と交換されて尿中へ分泌される物質であり、再吸収される物質ではない。
  • ×4. クレアチニンは濾過後ほとんど再吸収されず尿中に排泄されるため、糸球体濾過量の指標に用いられる。
  • ×5. ナトリウムイオンは近位尿細管で約60〜70%が再吸収されるが、グルコースより再吸収率は低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問67)
PM問68一般
正答1

体温の調節機構で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

体温調節中枢は間脳の視床下部(視索前野・前視床下部)にあり、皮膚や深部の温度情報を統合して熱産生と熱放散を調節する。体温には日内変動があり、早朝が最低で午後から夕方に最高となる。

  • 1. 体温調節中枢は間脳の視床下部にあり、セットポイントに向けて熱産生と熱放散を調節する。
  • ×2. 体温は早朝に最低、午後から夕方に最高となる日内変動を示すため、午後の方が高い。
  • ×3. 精神性発汗は緊張時に手掌・足底・腋窩に生じるもので、体温調節とは直接関係せず体温を上げない。
  • ×4. 骨格筋が不随意に収縮する震え(シバリング)は体温が低下したときの熱産生反応であり、上昇時ではない。
  • ×5. 甲状腺ホルモンは基礎代謝を高めて熱産生を増加させるため、低下させるという記述は誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問68)
PM問69一般
正答4

骨格筋の筋張力で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

全張力=静止(受動)張力+活動張力であり、活動張力は至適筋長で最大となる。力‐速度関係では負荷が小さいほど短縮速度は速く、遠心性収縮は求心性収縮より大きな張力を発揮できる。

  • ×1. 全張力から静止張力を差し引いたものが活動張力である。両者の和ではないので誤り。
  • ×2. 活動張力はアクチンとミオシンの重なりが最適な至適筋長で最大となり、それより長くても短くても低下する。
  • ×3. 求心性(短縮性)運動では短縮速度が速いほど発揮できる最大筋張力は小さくなる。
  • 4. 力‐速度関係のとおり、負荷が小さいほど短縮速度は速くなる。正しい記述である。
  • ×5. 同じ条件では遠心性(伸張性)運動の方が大きな筋張力を発揮できるため、記述は逆である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問69)
PM問70一般
正答2

肩甲上腕関節の内旋作用をもつのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肩甲上腕関節の内旋筋は肩甲下筋・大胸筋・広背筋・大円筋・三角筋前部線維で、外旋筋は棘下筋・小円筋・三角筋後部線維である。広背筋は内転・伸展とともに内旋にも働く。

  • ×1. 棘下筋は回旋筋腱板の一つで外旋に働く。内旋作用はない。
  • 2. 広背筋は上腕の内転・伸展に加えて内旋にも働くため、内旋作用をもつ。
  • ×3. 小円筋は棘下筋とともに外旋に働く回旋筋腱板の筋である。
  • ×4. 三角筋後部線維は肩関節の伸展と外旋に働く。内旋に働くのは前部線維である。
  • ×5. 上腕二頭筋長頭は肘屈曲・前腕回外が主で、肩では屈曲・外転を補助する。内旋作用はない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問70)
PM問71一般複数正解
正答1/5

膝関節で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢1・5のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢1・5のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。膝関節は大腿骨の内・外側顆と脛骨がなす顆状(双顆)関節であり、完全伸展に近づくと脛骨が外旋する終末強制回旋運動(screw home movement)が生じます。

  • 1. 膝関節は大腿骨内・外側顆と脛骨上面がなす顆状(双顆)関節とされ、正答として認められた。
  • ×2. 内側半月はC字状、外側半月がO字状に近い形状であり、記述は逆である。
  • ×3. 外側側副靱帯は伸展位で緊張し屈曲位では緩む。屈曲時に緊張するという記述は誤り。
  • ×4. 前十字靱帯は脛骨の前方への逸脱を防ぐ。後方への逸脱を防ぐのは後十字靱帯である。
  • 5. 完全伸展位に近づくと脛骨は大腿骨に対し外旋する終末強制回旋運動が生じ、正答として認められた。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問71)
PM問72一般
正答2

距骨上面の高さの足関節部と下腿筋との位置関係を図に示す。 正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

距骨上面の高さでは、前面を内側から前脛骨筋・長母指伸筋・長指伸筋・第3腓骨筋の腱が並び、外果の後方を長短腓骨筋腱、内果の後方を後脛骨筋・長指屈筋・長母指屈筋腱が通る。公式正答と選択肢から、②は足関節前面の最内側にあたる位置と考えられる。

  • ×1. 長腓骨筋腱はこの高さでは外果の後方を通る。①はその位置と一致しないと考えられる。
  • 2. 前脛骨筋腱は足関節前面の最も内側(脛骨前縁のすぐ外側)を通り、公式正答から②がこれに当たると考えられる。
  • ×3. 長指伸筋腱は前面で長母指伸筋腱より外側を通る。③はその位置ではないと考えられる。
  • ×4. 後脛骨筋腱は内果の後方を通り、後内側で最も前方に位置する。④とは一致しないと考えられる。
  • ×5. 第3腓骨筋腱は前面の最も外側、長指伸筋腱の外側を通る。⑤はその位置ではないと考えられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問72)
PM問73一般
正答4

成人の正常立位姿勢で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

成人の正常立位では、矢状面の重心は第2仙椎のやや前方、すなわち仙骨の前方に位置する。重心線は耳垂・肩峰・大転子(ほぼ通る〜やや後方)・膝関節前方・外果の約2cm前方を通る。

  • ×1. 仙骨は後弯を示す。生理的前弯を示すのは頸椎と腰椎である。
  • ×2. 腰仙角(仙骨上面が水平面となす角)は約30度であり、約5度ではない。
  • ×3. 小児は頭部が相対的に大きく重心が高い。成人の重心は小児より相対的に低く、頭部から遠い。
  • 4. 重心は第2仙椎のやや前方にあり、仙骨の前方に位置する。正しい記述である。
  • ×5. 重心線は大転子をほぼ通るか、わずかに後方を通る。前方を通るという記述は誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問73)
PM問74一般
正答5

運動学習で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動学習が進むと不要な筋活動や動きのばらつきが減り、酸素消費量が低下してエネルギー効率が高まる。課題の難易度は学習者に応じた適切な水準が必要で、二重課題は動作がある程度自動化してから導入する。

  • ×1. 学習初期は課題そのものに注意を向ける必要があり、二重課題法は技能が自動化した段階で導入する。
  • ×2. 難易度が高すぎると成功体験が得られず学習は進まない。学習者に応じた適切な難易度が必要である。
  • ×3. 療法士の助言は外在的(付加的)フィードバックである。内在的フィードバックは自身の感覚情報を指す。
  • ×4. 記憶障害では誤った運動も定着しやすいため、試行錯誤学習よりエラーレス学習が適する。
  • 5. 技能が向上すると余分な筋活動や動きの変動が減り、酸素消費量が減ってエネルギー効率が良くなる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問74)
PM問75一般
正答5

疾患と病因・病理学的変化の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

多発性硬化症は中枢神経の髄鞘が自己免疫機構により障害される代表的な脱髄疾患で、時間的・空間的多発性を示す。他の組合せはいずれも病因・病理学的分類が合っていない。

  • ×1. Creutzfeldt-Jakob病は異常プリオン蛋白による感染性(伝達性)疾患であり、単なる神経変性疾患とはされない。
  • ×2. Parkinson病は黒質のドパミン神経が脱落する神経変性疾患であり、腫瘍性疾患ではない。
  • ×3. 肝性脳症は肝機能低下でアンモニアなどが蓄積して生じる代謝性の疾患で、感染性疾患ではない。
  • ×4. 多系統萎縮症はα-シヌクレインが蓄積する神経変性疾患であり、脳血管疾患ではない。
  • 5. 多発性硬化症は中枢神経の髄鞘が障害される脱髄疾患であり、組合せは正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問75)
PM問76一般2つ選べ
正答2・5

前頭葉の損傷による高次脳機能障害で生じるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

2つ選べ。前頭葉の損傷で生じるのは、運動前野などの障害による肢節運動失行と、左下前頭回の障害によるBroca失語である。他の3つは頭頂葉や後頭側頭領域の障害で生じる症状である。

  • ×1. 視覚失調(optic ataxia)は頭頂後頭移行部の障害で、視覚に導かれたリーチ動作が障害される。
  • 2. 肢節運動失行は運動前野など前頭葉の障害で生じ、四肢の動きが拙劣・不器用になる。
  • ×3. 触覚失認は頭頂葉(体性感覚連合野)の障害で、触覚のみで対象を同定できなくなる。
  • ×4. 相貌失認は後頭側頭領域(紡錘状回顔領域)の障害で生じ、前頭葉損傷による症状ではない。
  • 5. Broca失語は左下前頭回(弁蓋部・三角部)の障害による非流暢な運動性失語である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問76)
PM問77一般
正答4

アポトーシスによる細胞の変化はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

アポトーシスは遺伝子に制御された細胞死で、単一の細胞が散在性に死ぬ。クロマチンは凝縮・断片化し細胞は縮小、細胞膜は保たれて内容物は漏出せず、周囲に炎症反応を起こさない。

  • ×1. 核融解(核の溶解・消失)はネクローシスの特徴であり、アポトーシスではクロマチンが凝縮して核が断片化する(核崩壊)。
  • ×2. 細胞の膨化はネクローシスの特徴である。アポトーシスでは細胞は縮小する。
  • ×3. 細胞内容の放出はネクローシスの特徴。アポトーシスでは膜に包まれたアポトーシス小体となる。
  • 4. アポトーシスは単一の細胞が散在性に死ぬのが特徴で、集団で死ぬネクローシスと異なる。
  • ×5. 周囲の炎症反応はネクローシスで起こる。アポトーシス小体は貪食され炎症は生じにくい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問77)
PM問78一般
正答1

Duchenne 型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Duchenne型筋ジストロフィーはX連鎖劣性遺伝でジストロフィン蛋白が欠損し、2〜5歳ころに転びやすさや登攀性起立(Gowers徴候)で気づかれる。心筋障害も多く、関節は屈曲拘縮や尖足を生じる。

  • 1. 発症は2〜5歳ころの幼少期で、歩行の動揺や登攀性起立、下肢近位筋の弱さで気づかれる。
  • ×2. 心筋にもジストロフィンが欠損するため心筋障害や心不全は高頻度で、まれではない。
  • ×3. 下肢は足関節底屈(尖足)や股・膝関節の屈曲拘縮を生じる。伸展拘縮ではない。
  • ×4. X染色体上のDMD遺伝子の異常によるX連鎖劣性遺伝で、原則として男児に発症する。
  • ×5. 筋形質膜のジストロフィン蛋白はほぼ欠損している。みられるという記述は誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問78)
PM問79一般複数正解
正答3/4

無意識の願望と思考を意識的に気付きから排除する防衛機制はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢3・4のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢3・4のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。抑圧は無意識の願望や思考を意識的な気づきから締め出す機制、抑制は意識にのぼった願望や感情の表出を意図的に抑える機制で、両者の定義の重なりから2つが正答とされました。

  • ×1. 昇華は受け入れがたい欲動を社会的に価値ある活動へ向け替える機制で、意識から排除する働きではない。
  • ×2. 統制(コントロール)は周囲の出来事や人を管理・操作して葛藤を扱う機制で、設問の定義と異なる。
  • 3. 抑圧は無意識の願望や思考を意識的な気づきから排除する機制で、設問の定義に合致し正答とされた。
  • 4. 抑制は願望や感情の表出を意図的に抑える機制で、抑圧との定義の重なりから正答として認められた。
  • ×5. 歪曲は外界の現実を自分の欲求に合うように大きく作り変える機制で、意識から排除する働きではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問79)
PM問80一般
正答4

Freud の発達論で 6 〜12 歳ころはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Freudの心理性的発達論は口唇期(0〜1歳半ころ)、肛門期(1歳半〜3歳ころ)、男根期(3〜6歳ころ)、潜在期(6〜12歳ころ)、性器期(12歳ころ以降)と進む。潜在期は性的関心が潜む時期である。

  • ×1. 感覚運動期(0〜2歳ころ)はPiagetの認知発達段階で、Freudの発達論の区分ではない。
  • ×2. 形式的操作期(11〜12歳以降)はPiagetの段階で、抽象的・論理的思考が可能になる時期である。
  • ×3. 性器期はFreudの発達論で思春期(12歳ころ)以降にあたり、6〜12歳ころではない。
  • 4. 潜在期(潜伏期)は6〜12歳ころで、性的関心が潜在化し学習や同性の仲間関係が発達する。
  • ×5. 前操作期(2〜7歳ころ)はPiagetの段階で、象徴機能は育つが論理的操作は未熟である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問80)
PM問81一般
正答4

日常生活場面で必要とされる記憶の障害を検出するのに最も適した検査はどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

記憶検査のうち、買い物や約束、道順といった日常生活場面に即した課題で記憶障害を検出するのがRBMT(リバーミード行動記憶検査)です。他は単語リストや図形などの実験室的課題、または認知症スクリーニングを主目的とします。

  • ×1. 改訂長谷川式簡易知能評価スケール。認知症のスクリーニング検査であり、日常生活場面の記憶に特化した課題ではない。
  • ×2. 認知機能全般のスクリーニング検査。3単語の遅延再生を含むが、日常生活場面の記憶を評価する検査ではない。
  • ×3. Rey聴覚性言語学習検査。15単語のリストの学習と再生をみる言語性記憶検査で、日常生活場面の課題ではない。
  • 4. リバーミード行動記憶検査。姓名・約束・道順・持ち物などの日常生活に即した課題で構成され、生活場面の記憶障害の検出に最も適する。
  • ×5. ウェクスラー記憶検査。記憶を多面的に評価する標準的検査だが、課題は実験室的で日常生活場面そのものではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問81)
PM問82一般
正答5

フレイルの高齢者の特徴で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

フレイルではサルコペニアを伴って筋量・筋力が低下し、歩行速度やバランス能力も低下します。FBSは点数が低いほどバランス機能が不良であることを示すため、フレイルでは低値となります。

  • ×1. フレイルはサルコペニアを伴うことが多く、筋量は減少する。増加するという記述は誤り。
  • ×2. TUGは立ち上がりと歩行・方向転換の所要時間をみる指標で、フレイルでは延長する。短縮は誤り。
  • ×3. 長座位前屈距離は柔軟性の指標で、フレイルの構成要素(体重減少・疲労感・活動量低下・歩行速度低下・筋力低下)には含まれない。
  • ×4. 予備能が低下しているため同じ運動負荷でも自覚的運動強度は高くなり、Borg指数は高値になりやすい。
  • 5. FBSは得点が低いほどバランス機能が低いことを示し、フレイルの高齢者では低値となる。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問82)
PM問83一般
正答4

不動による廃用症候群で生じやすい病態はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

不動・臥床では下肢筋のポンプ作用が働かず静脈血流が停滞するため、深部静脈血栓が生じやすくなります。ほかに安静時心拍数の増加、起立性低血圧、不動性の高カルシウム血症、無気肺などが廃用症候群として起こります。

  • ×1. 不動により1回拍出量が減少し、それを補うため安静時心拍数はむしろ増加する。低下は誤り。
  • ×2. 臥床で生じやすいのは無気肺や誤嚥性肺炎であり、間質性肺疾患は不動によって起こる病態ではない。
  • ×3. 自律神経過反射はT6以上(第6胸髄を含む上位)の脊髄損傷でみられる病態であり、不動そのものによる廃用症候群ではない。
  • 4. 筋ポンプ作用の低下と静脈血流の停滞により深部静脈血栓が生じやすく、肺血栓塞栓症の原因となる。正しい。
  • ×5. 不動では骨吸収が亢進して骨からカルシウムが遊離するため、高カルシウム血症・尿中カルシウム増加が起こる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問83)
PM問84一般
正答5

抗てんかん薬の副作用で最も頻度の低いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

傾眠・めまい・複視は多くの抗てんかん薬に共通する用量依存性の中枢神経系副作用で頻度が高く、肝機能障害も定期的な血液検査を要する程度にみられます。末梢神経障害は長期投与でまれに報告される程度で、最も頻度が低いです。

  • ×1. 鎮静作用による傾眠は抗てんかん薬でごく一般的にみられる副作用であり、頻度は高い。
  • ×2. 複視はカルバマゼピンやフェニトインなどで用量依存性に生じる代表的な副作用で、頻度は高い。
  • ×3. ふらつき・めまいは小脳症状として多くの抗てんかん薬でみられ、頻度は高い副作用である。
  • ×4. バルプロ酸やカルバマゼピンなどで肝酵素上昇がみられ、定期的な肝機能検査が必要とされる程度に頻度がある。
  • 5. 末梢神経障害はフェニトインの長期投与などでまれに報告される程度で、他の選択肢に比べ頻度は明らかに低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問84)
PM問85一般
正答3

Guillain-Barré 症候群の診断で有用なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Guillain-Barré症候群では髄液検査で細胞数増加を伴わない蛋白増加(蛋白細胞解離)がみられ、診断上有用です。あわせて末梢神経伝導検査(伝導速度低下・伝導ブロック)や抗ガングリオシド抗体が用いられます。

  • ×1. CTでは末梢神経の病変を描出できず、頭蓋内病変の除外に用いる程度で診断の助けにはならない。
  • ×2. 造影で馬尾神経根の増強がみられることもあるが、主な役割は脊髄疾患の除外で、診断の主軸ではない。
  • 3. 細胞数が正常のまま蛋白が上昇する蛋白細胞解離が特徴で、診断に有用である。正しい。
  • ×4. 脳波は中枢神経の電気活動をみる検査であり、末梢神経の障害である本症の診断には用いない。
  • ×5. 血液培養は菌血症を調べる検査で、末梢神経の自己免疫性障害である本症の診断には役立たない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問85)
PM問86一般
正答1

便秘を最も生じやすい薬剤はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

モルヒネは腸管のオピオイド受容体に作用して蠕動を抑制し水分吸収を増やすため、便秘は耐性ができにくい代表的な副作用です。他の4つはいずれも便秘の治療に用いる下剤・浣腸であり、便秘を生じる薬剤ではありません。

  • 1. オピオイドは腸蠕動を抑制して便秘を生じ、予防的に緩下剤を併用する。最も便秘を生じやすい。正しい。
  • ×2. グリセリンは浣腸として直腸を刺激し排便を促す薬剤で、便秘の治療に用いる。
  • ×3. センノシドは大腸を刺激するアントラキノン系の刺激性下剤で、便秘の治療薬である。
  • ×4. ラクツロースは腸内の浸透圧を高めて便を軟化させる浸透圧性下剤で、便秘や高アンモニア血症に用いる。
  • ×5. 酸化マグネシウムは腸内へ水分を引き込む塩類下剤で、便秘の治療に広く用いられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問86)
PM問87一般
正答3

装具療法の主たる目的でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

装具の主な目的は、固定・支持による機能の補助、局所の免荷、疼痛の軽減、変形の予防と矯正です。筋力強化は運動療法が担う役割で、装具は原則として筋活動を代償するため、長期装着では筋力低下を招くことがあります。

  • ×1. 短下肢装具による下垂足の補助のように、失われた機能を補うことは装具療法の主目的である。
  • ×2. 免荷装具のように荷重を他部位へ分散し、患部への負荷を減らすことは装具療法の主目的である。
  • 3. 筋力強化は運動療法の目的であり装具の主目的ではない。むしろ長期装着は筋力低下を招きうる。正解。
  • ×4. 固定や免荷によって患部の動きと負荷を抑え、疼痛を軽減することは装具療法の主目的である。
  • ×5. 側弯症の体幹装具や内反足の矯正装具のように、変形の矯正・予防は装具療法の主目的である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問87)
PM問88一般
正答5

変形性股関節症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

変形性股関節症では、重量物の取り扱いや長時間の立位・歩行など股関節への機械的負荷が大きい職業が発症リスク要因となります。日本では寛骨臼形成不全に続発する二次性が多く、女性に多いのが特徴です。

  • ×1. 寛骨臼形成不全など股関節の形態には遺伝的要因が関与し、家族集積も報告されている。遺伝の影響を受ける。
  • ×2. 寛骨臼形成不全が女性に多いことなどから、有病率は男性より女性で高い。逆の記述であり誤り。
  • ×3. 日本では寛骨臼形成不全などに続発する二次性が大半を占め、一次性の頻度はそれより低い。
  • ×4. 股関節症では歩容や下肢アライメントの変化を介して変形性膝関節症を合併しやすく、リスクは低くない。
  • 5. 重量物作業や長時間の立位・歩行など股関節への機械的負荷が大きい職業は発症のリスク要因である。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問88)
PM問89一般
正答3

後縦靱帯骨化症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

後縦靱帯骨化症は日本人を含む東アジア人に多く、頸椎に最も多く発生します。骨化巣が脊髄を圧迫すると上位運動ニューロン障害として痙性麻痺や手指の巧緻運動障害、歩行障害を生じます。男性に多く、遺伝的素因も関与します。

  • ×1. 本症は日本人・東アジア人に多く、欧米人では有病率が低い。記述は逆であり誤り。
  • ×2. 発生頻度が最も高いのは頸椎で、次に胸椎、腰椎の順に少ない。腰椎に最多という記述は誤り。
  • 3. 骨化巣による脊髄圧迫が進行すると痙性麻痺や歩行障害、巧緻運動障害を生じる。正しい。
  • ×4. 家族内発症が多く、HLAや遺伝子多型との関連も報告されており、遺伝的素因が関与する。
  • ×5. 男女比はおよそ2:1で男性に多い。女性の有病率が高いという記述は誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問89)
PM問90一般
正答2

骨粗鬆症の危険因子で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

骨粗鬆症の危険因子には長期臥床(不動)、閉経後のエストロゲン低下、原発性副甲状腺機能亢進症、ステロイド長期投与などがあります。ビタミンではDとKの不足、およびAの過剰摂取が問題となり、ビタミンAの不足は危険因子ではありません。

  • ×1. 長期臥床は骨への機械的刺激を失わせて骨吸収を促進し、不動性骨萎縮を招く。危険因子であり正しい。
  • 2. 危険因子となるのはビタミンAの過剰摂取であり、不足ではない。不足が問題になるのはビタミンDとK。誤りであり正解。
  • ×3. エストロゲンは骨吸収を抑制するため、閉経などによる減少は骨密度低下を招く。危険因子であり正しい。
  • ×4. 副甲状腺ホルモンの過剰分泌により骨吸収が亢進し、続発性骨粗鬆症をきたす。危険因子であり正しい。
  • ×5. ステロイドは骨形成抑制と腸管カルシウム吸収低下を招き、続発性骨粗鬆症の代表的原因である。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問90)
PM問91一般
正答3

筋萎縮性側索硬化症における典型的な筋電図検査所見で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

筋萎縮性側索硬化症では下位運動ニューロンの脱落により脱神経と側芽再生が起こり、針筋電図で線維束攣縮電位や線維自発電位、高振幅・長持続の巨大電位がみられます。感覚神経は保たれ、神経筋接合部の異常所見も典型ではありません。

  • ×1. 遠位潜時延長は髄鞘障害を示す所見。本症は運動ニューロン・軸索の障害が主で、潜時や伝導速度はほぼ正常。
  • ×2. 本症では感覚系が保たれるため感覚神経伝導検査は正常。伝導ブロックは脱髄性ニューロパチーの所見である。
  • 3. 下位運動ニューロン障害を反映して針筋電図で線維束攣縮電位が出現し、本症に特徴的な所見である。正しい。
  • ×4. Waningは低頻度反復刺激で振幅が減衰する所見で、重症筋無力症など神経筋接合部の疾患でみられる。
  • ×5. Waxingは高頻度刺激や運動後に振幅が増大する所見で、Lambert-Eaton筋無力症症候群でみられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問91)
PM問92一般
正答4

先天性心疾患の中で頻度が高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

先天性心疾患のうち最も頻度が高いのは心室中隔欠損症で、全体の約20%を占めます。次いで心房中隔欠損症、肺動脈狭窄症、動脈管開存症などが続きます。

  • ×1. 三尖弁狭窄症の単独例は極めてまれで、先天性心疾患の中では頻度が低い疾患である。
  • ×2. 動脈管開存症は比較的多く早産児で問題となるが、頻度は心室中隔欠損症には及ばない。
  • ×3. 肺動脈狭窄症は比較的多い部類だが、単独疾患としての頻度は心室中隔欠損症より低い。
  • 4. 心室中隔欠損症は先天性心疾患の中で最も頻度が高く、およそ20%を占める。正しい。
  • ×5. 心房中隔欠損症は上位に入る頻度だが、心室中隔欠損症よりは少ない。最も高いとはいえない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問92)
PM問93一般
正答5

感染症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

レジオネラは冷却塔や加湿器、循環式浴槽など水を扱う設備内で増殖し、エアロゾルの吸入で感染します。空調設備が感染源となって集団発生を起こすことがあり、正しい記述です。

  • ×1. 疥癬はヒトヒゼンダニがヒトの皮膚に寄生して起こり、直接接触や寝具などを介して人から人へ感染する。
  • ×2. 帯状疱疹の原因は水痘・帯状疱疹ウイルスで、麻疹ウイルスとは別のウイルスである。
  • ×3. ボツリヌス菌による食中毒は食品中で産生された毒素を摂取して起こる毒素型で、感染型ではない。
  • ×4. ポリオウイルスは経口(糞口)感染で腸管に入り増殖する。血液を介した感染ではない。
  • 5. 冷却塔や循環式浴槽で増殖した菌のエアロゾルを吸入して感染し、空調設備が感染源となる。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問93)
PM問94一般
正答5

転移性骨腫瘍で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

造骨性(骨硬化性)転移では骨が硬化するため病的骨折は溶骨性転移に比べて少なく、正しい記述です。転移性骨腫瘍は脊椎・骨盤・大腿骨近位・肋骨など体幹に近い部位に好発し、骨吸収の亢進により高カルシウム血症をきたします。

  • ×1. 好発部位は胸腰椎・骨盤・大腿骨近位・肋骨など体幹に近い部位で、頭蓋骨は比較的少ない。
  • ×2. 前立腺癌の骨転移は造骨性(骨硬化性)が多い。溶骨性が多いのは肺癌・腎癌・乳癌などである。
  • ×3. 骨吸収の亢進や腫瘍によるPTH関連蛋白の産生により高カルシウム血症をきたす。低カルシウム血症は誤り。
  • ×4. 疼痛には放射線療法や薬物療法が中心となる。腫瘍部位への温熱療法は原則として行わない。
  • 5. 造骨性転移では骨が硬化するため、溶骨性転移に比べて病的骨折は少ない。正しい。
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PM問95一般
正答3

広範囲熱傷の病態と急性期治療で誤っているのはどれか。

あなたの解答
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広範囲熱傷の急性期は血管透過性亢進により血漿が組織へ漏出し、循環血液量が急激に減少します。そのため輸液は制限せず、体重と熱傷面積から算出した大量輸液を行うのが原則で、輸液制限は誤りです。

  • ×1. 侵襲によるカテコラミンやコルチゾールの分泌でインスリン抵抗性が生じ、高血糖になる。正しい記述。
  • ×2. 血管透過性亢進により血漿が間質へ移動するため、全身に浮腫が生じる。正しい記述。
  • 3. 循環血液量減少性ショックを防ぐため急性期は大量輸液を行う。輸液量を制限するのは誤りであり正解。
  • ×4. 広範囲熱傷は代謝が著しく亢進する侵襲であり、基礎代謝量は増加する。正しい記述。
  • ×5. 蛋白の喪失と代謝亢進に対応するため、高蛋白・高カロリーの栄養療法を行う。正しい記述。
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PM問96一般
正答1

うつ病と比較した場合の双極性障害の特徴はどれか。

あなたの解答
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双極性障害はうつ病より発症年齢が低く(20代前半が多い)、遺伝的素因が強く、自殺リスクも高いのが特徴です。生涯有病率は約1%でうつ病より低く、男女差はほとんどありません。

  • 1. 双極性障害の発症は20代前半が多く、30〜40代以降に多いうつ病より発症年齢が低い。正しい。
  • ×2. 生涯有病率は双極性障害が約1%、うつ病は数%以上とされ、うつ病のほうが高い。誤り。
  • ×3. 双極性障害は一卵性双生児の一致率が高く、遺伝的素因はうつ病より大きい。少ないは誤り。
  • ×4. 双極性障害の自殺リスクはうつ病より高いとされ、うつ病相や混合状態で特に注意を要する。低いは誤り。
  • ×5. 生涯有病率の男女差が大きいのはうつ病(女性が約2倍)で、双極性障害は男女ほぼ同等である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問96)
PM問97一般
正答2

せん妄で正しいのはどれか。

あなたの解答
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せん妄は身体的要因により急性に生じる意識障害で、高齢は脳の予備能低下により代表的な準備因子(危険因子)となります。注意・認知機能が変動しながら障害され、睡眠覚醒リズムが乱れて夜間に悪化しやすく、原因の除去で改善しうる状態です。

  • ×1. せん妄では注意障害を中心に見当識や記憶などの認知機能が障害される。保たれるという記述は誤り。
  • 2. 高齢は脳の予備能低下により準備因子となる代表的な危険因子である。認知症や感覚障害も同様。正しい。
  • ×3. 睡眠覚醒リズムの障害はせん妄の中核症状の一つで、昼夜逆転や夜間の不眠を生じる。保たれるは誤り。
  • ×4. 薬剤・感染・脱水などの原因を除去すれば改善しうる可逆的な状態である。不可逆的という記述は誤り。
  • ×5. 夕方から夜間に悪化する夜間せん妄が典型的であり、夜間に起こることがまれというのは誤り。
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PM問98一般2つ選べ
正答1・2

統合失調症の陰性症状はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

陰性症状は本来あるべき機能が乏しくなる症状で、意欲低下(意欲・発動性の減退)と感情の平板化が代表です。幻覚・妄想、および思考過程の障害である連合弛緩は陽性症状に分類されます。

  • 1. 意欲・発動性の減退は陰性症状の代表で、無為・自閉的な生活につながる。正しい。
  • 2. 表情や感情表出が乏しくなる感情の平板化(感情鈍麻)は陰性症状の代表である。正しい。
  • ×3. 幻覚(とくに幻聴)は本来ないものが知覚される症状で、陽性症状に分類される。
  • ×4. 妄想は訂正不能な誤った確信であり、陽性症状に分類される。陰性症状ではない。
  • ×5. 連合弛緩は話のつながりが緩む思考過程の障害で、陽性症状に分類される。
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PM問99一般
正答4

自閉症スペクトラム障害児が母親の手をとり目的の物に持っていく行動はどれ か。

あなたの解答
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他者の手を道具のように用いて目的の物を取らせる行動をクレーン現象といいます。指さしや視線による要求伝達、共同注意の乏しさを反映し、自閉スペクトラム症の幼児期にみられる特徴的な行動です。

  • ×1. 常同運動は手をひらひらさせる、体を揺らすなど目的のない反復運動で、要求を伝える行動ではない。
  • ×2. 運動チックは突発的で不随意な素早い運動であり、意図的に他者の手を用いる行動ではない。
  • ×3. オウム返し(反響言語)は相手の言葉をそのまま繰り返す言語面の特徴で、手をとる行動ではない。
  • 4. 他者の手をクレーンのように使って目的の物へ持っていく行動がクレーン現象である。正しい。
  • ×5. タイムスリップ現象は過去の記憶が突然鮮明に想起され、今起きたことのように反応する現象である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問99)
PM問100一般
正答3

振戦せん妄で正しいのはどれか。

あなたの解答
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振戦せん妄はアルコール離脱症状の重症型で、多くは断酒後48〜72時間で出現します。発熱・発汗・頻脈などの自律神経症状が強く生命の危険を伴うため、ベンゾジアゼピン系薬を中心にビタミンB1補給と輸液で治療します。

  • ×1. 発熱・発汗・頻脈・脱水などを伴い、治療が適切でなければ死亡することもある。危険性は低くない。
  • ×2. 羽ばたき振戦は肝性脳症でみられる所見。振戦せん妄では粗大な全身の振戦がみられる。
  • 3. アルコールと交叉耐性のあるベンゾジアゼピン系薬が治療の中心で、ビタミンB1補給と輸液も併用する。正しい。
  • ×4. 断酒後24時間以内に多いのは手指振戦や発汗などの早期離脱症状で、振戦せん妄は48〜72時間に多い。
  • ×5. 血中アルコール濃度が低下したときに生じる離脱症状であり、濃度上昇に伴って生じるのではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問100)

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