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第60回 作業療法士国家試験 過去問・正答・解説

2025年2月24日実施・全200問

全200問の正答と独自解説を無料公開。問題文・選択肢つきでそのまま演習できます。解答を隠して解く「演習モード」、合格基準と照らす「自己採点」も使えます(登録不要・端末内保存)。

85.8%合格率
168/279点合格基準(総得点)
43/120点実地問題基準
3問不適切問題
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午前全100問

AM問1実地2つ選べ
正答1・5

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995 年)を図に示す。 基本軸と移動軸で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。各図の基本軸(近位の固定側)と移動軸(遠位の動く側)が関節可動域表示ならびに測定法の規定と一致するかを問う問題で、公式正答は1と5です。同測定法は2022年4月に改訂されており、現行版での確認をすすめます。

厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問1)
AM問2実地
正答2

56 歳の男性。数年前から頸椎椎間板ヘルニアを指摘されていた。昨日、自宅で 転倒して突然に麻痺を呈した。頸髄損傷と診断され、主な損傷部位以下の機能は ASIA 機能障害尺度[ASIA Impairment Scale〈AIS〉]で B である。頸椎 MR(I 別冊 No. 1)を別に示す。 正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

頸椎椎間板ヘルニアを基礎に転倒で生じた急性頸髄損傷。AIS Bは損傷高位以下が運動完全麻痺で感覚のみ残存する状態である。別冊のMR画像は本解説では参照していないが、経過・選択肢の内容・公式正答から損傷高位はC4〜C5付近と考えられ、上肢・手指の随意運動は失われる。

  • ×1. 横隔膜は横隔神経(C3〜C5、主にC4)支配で、横隔膜が完全に麻痺して人工呼吸管理を要するのはC3より高位の損傷である。本例の損傷高位はC4〜C5付近と考えられ、横隔膜の機能は保たれるため麻痺があるとはいえない。
  • 2. 僧帽筋上部線維の運動は脳神経である副神経(Ⅺ)が支配しており、頸髄損傷の高位にかかわらず機能が残りやすい。肩甲挙筋(C3〜C4)も損傷高位と同高位ないし上位で保たれるため、肩をすくめる動作は可能である。
  • ×3. AIS Bは損傷高位以下で感覚が残存する状態を指す。頸部は損傷高位より上位の皮膚分節にあたるため、頸部そのものの感覚障害は認めない。
  • ×4. スプーンを握るにはC8支配の手指屈筋群が必要。AIS Bは損傷高位以下が運動完全麻痺のため、握って食事することはできない。
  • ×5. 棚の上の物をとるにはC5支配の三角筋・棘上筋による肩関節の挙上が必要だが、運動完全麻痺のため上肢を持ち上げられない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問2)
AM問3実地2つ選べ
正答3・5

59 歳の男性。右利き。脳梗塞による左片麻痺。発症 21 日目の Brunnstrom 法ス テージは上肢Ⅳ、手指Ⅲ、下肢Ⅲ。表在感覚は上肢手指下肢共に鈍麻。椅子座位で 机上の布を用いたワイピングの上肢機能的訓練を図のように行った。 訓練の目的はどれか。 2 つ選べ。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Brunnstrom法ステージ上肢Ⅳ・手指Ⅲで表在感覚は鈍麻。机上の布を用いたワイピングは、手を置いて滑らせながら肘の屈伸と肩甲帯の前方突出を引き出す近位部の課題であり、把持や手指の細かい操作は求められない。

  • ×1. ワイピングは布の上に手を置いて滑らせる運動で、物を握り込む抵抗運動を伴わないため握力の増強にはつながらない。
  • ×2. 手指はステージⅢで随意的な分離運動が乏しく、ワイピングは手指の個別運動を用いないため巧緻性改善の課題にならない。
  • 3. 机上を前後に拭く動作は肘の屈曲・伸展を屈筋共同運動から切り離して反復するため、肘の分離運動の改善につながる。
  • ×4. 布に接するのは手掌側で手背ではない。また感覚入力は加わるが、表在感覚そのものの改善を主目的とする訓練ではない。
  • 5. 前方へ拭き伸ばすときに肩甲骨が外転して前方突出するため、共同運動から分離した肩甲帯の前方突出運動の改善が図れる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問3)
AM問4実地
正答2

54 歳の女性。手内筋が萎縮し、環指と小指は MP 関節が過伸展し、PIP 関節・ DIP 関節が屈曲している。また、環指と小指のしびれの訴えがある。薬物療法と装 具療法が開始された。 この患者が使用する装具で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

手内筋の萎縮に環指・小指のMP関節過伸展とPIP・DIP関節屈曲(鷲手変形)、同じ指のしびれを伴っており、尺骨神経麻痺(肘部管症候群など)が考えられる。MP関節の過伸展を防いで屈曲位に保持し、IP関節の伸展を促す装具が適応となる。

  • ×1. 短対立装具は母指を対立位に保持する装具で、正中神経麻痺による猿手に用いる。環指・小指の鷲手変形には対応できない。
  • 2. ナックルベンダーはMP関節を屈曲方向へ持ち上げる装具で、鷲手のMP過伸展を矯正しIP関節の伸展を引き出せるため適切。
  • ×3. バディスプリントは隣接指と一緒に固定して保護・可動域確保を図る装具で、指の外傷後などに用い、鷲手の矯正はできない。
  • ×4. 逆ナックルベンダーはMP関節を伸展方向へ補助する装具でMP屈曲拘縮などに用いる。本例ではMP過伸展を助長し不適切。
  • ×5. コックアップ・スプリントは手関節を背屈位に保持する装具で、橈骨神経麻痺の下垂手に用いる。手指の変形には対応しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問4)
AM問5実地
正答1

45 歳の女性。右乳癌の診断で、右乳房切除および腋窩リンパ節郭清術を受けた。 術後 1 年経過。右上肢にリンパ浮腫(病期分類Ⅰ期)を生じた。 患側の生活指導で最も正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

乳癌術後の続発性上肢リンパ浮腫で、病期Ⅰ期は挙上によって浮腫が軽減する時期である。患肢の挙上、スキンケア、適切な圧迫、無理のない運動が基本で、過度な負荷・強い圧迫・皮膚を傷つける行為は避ける。

  • 1. Ⅰ期は挙上で浮腫が軽減する時期であり、日常生活の中で患肢を心臓より高く保つよう指導することは適切である。
  • ×2. 重い物を持つなど患肢への過度な負荷は組織液の産生を増やし浮腫を悪化させる。負荷はかけず軽い運動にとどめる。
  • ×3. リンパドレナージは皮膚を軽くずらす程度の弱い圧で行う。強いマッサージは組織を傷め炎症や浮腫の悪化を招く。
  • ×4. 肩関節の可動域訓練は筋ポンプ作用でリンパ還流を促し拘縮予防にもなるため、原則として避ける必要はない。
  • ×5. 上肢の弾性スリーブは20〜30mmHg程度から用いるのが一般的。50mmHgは上肢には過大で、循環障害や神経圧迫の恐れがある。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問5)
AM問6実地2つ選べ
正答1・5

35 歳の男性。交通事故により頸髄損傷完全麻痺(第 4 頸髄節まで機能残存)で回 復期リハビリテーション病棟に入院中である。60 歳代の父母との同居を見据えて 作業療法を実施している。介助量軽減に向けた支援機器・自助具(別冊No. 2)を別 に示す。 導入で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

第4頸髄節まで機能残存の完全麻痺では上肢の随意運動がなく、頭頸部の動き・口・呼気などの残存機能で操作できる機器(環境制御装置、頭部や呼気操作の電動車椅子など)が適応となる。公式正答と本例の条件から、①と⑤はこうした残存機能で使える支援機器と考えられる。

  • 1. 公式正答から、①はC4残存でも頭頸部や口・呼気などで操作でき、高齢の両親の介助量軽減に役立つ機器と考えられる。
  • ×2. ②は公式正答に含まれない。図を参照していないため機器の特定はできないが、C4完全麻痺では上肢・手指の随意運動がないため、上肢の操作を要する自助具は自力では使用できず、適応にならない。
  • ×3. ③も正答に含まれない。把持や上肢の操作を必要とする道具と考えられ、少なくともC6〜C7程度まで機能が残存していなければ使用できないため、第4頸髄節までの残存である本例には適さない。
  • ×4. ④も公式正答に含まれない。図を参照していないため機器の特定はできないが、C4完全麻痺では上肢・手指の随意運動がないため、上肢での操作や保持を要する機器は自力では使用できず、適応にならない。
  • 5. 公式正答から、⑤も残存する頭頸部・呼気などの機能で操作可能で、介助量の軽減につながる機器と考えられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問6)
AM問7実地
正答4

次の文により、 7 、 8 の問いに答えよ。 72 歳の男性。脳血管障害による左片麻痺。Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅲ、手指 Ⅲ、下肢Ⅴ。回復期リハビリテーション病棟へ転棟した。病室ではベッドから起き上 がり、端座位は可能である。車椅子からベッドへの移乗動作は自力でできるが、ベッ ドから車椅子への移乗動作は触れる程度の最小介助が必要である。 この患者の移乗動作の FIM の採点で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

FIMの移乗(ベッド・椅子・車椅子)は一連の動作をまとめて評価し、実際に行っている状況のうち最も介助を要する場面で採点する。本例はベッドから車椅子へ触れる程度の最小介助を要しており、これが判定の基準となる。

  • ×1. 7点は補助具も介助も不要で、安全性・所要時間にも問題なく完全に自立している場合。介助を要する本例は該当しない。
  • ×2. 6点は補助具の使用や時間がかかるなどの修正自立で、人の手助けは不要な場合。本例は介助を受けており当てはまらない。
  • ×3. 5点は監視・準備・指示のみで身体接触を伴わない場合。本例は触れる介助を受けているため5点にはならない。
  • 4. 触れる程度の介助は患者自身が75%以上を遂行している最小介助にあたり、FIMでは4点と採点する。
  • ×5. 3点は中等度介助で、患者の遂行が50〜74%の場合。本例は触れる程度の介助であり該当しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問7)
AM問8実地
正答1

次の文により、 7 、 8 の問いに答えよ。 72 歳の男性。脳血管障害による左片麻痺。Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅲ、手指 Ⅲ、下肢Ⅴ。回復期リハビリテーション病棟へ転棟した。病室ではベッドから起き上 がり、端座位は可能である。車椅子からベッドへの移乗動作は自力でできるが、ベッ ドから車椅子への移乗動作は触れる程度の最小介助が必要である。 この患者の病棟でのベッドから車椅子への移乗動作自立に向けた指導で適切なの はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

立ち上がりでは足底に荷重を移せる姿勢づくりが要点となる。浅く腰掛け、足部は膝より後方に引き、支持性のある非麻痺側を軸に回転する。車椅子はベッドに対して斜め(およそ20〜30度)に置き、起点となるベッドをやや高くすると起立が容易になる。

  • 1. 浅く腰掛けると足底に体重を移しやすく、体幹を前傾させて殿部を持ち上げやすいため、立ち上がりの指導として適切。
  • ×2. 回転の軸にするのは支持性のある非麻痺側下肢である。麻痺側を軸にすると膝折れを起こし転倒の危険が高い。
  • ×3. 平行に置くと回転角度が大きくなり移乗の負担が増す。斜め(およそ20〜30度)に設置して回転量を減らすとよい。
  • ×4. 足部を膝より前方に出すと重心を足底へ移せず立ち上がれない。足部は膝より後方に引かせる必要がある。
  • ×5. 起立の負担を減らすには起点となるベッドをやや高くする。車椅子より低くすると立ち上がりがかえって困難になる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問8)
AM問9実地
正答4

68 歳の女性。 2 か月前に頭部打撲歴あり。10 日前から歩行障害が出現し徐々に 悪化した。病院を受診したところ緊急入院となった。穿頭血腫ドレナージ術後、症 状は改善した。 別に示す頭部 CT 画像(別冊No. 3)のうち、この患者の術前の頭部 CT 画像はど れか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

2か月前の頭部打撲の後、緩徐に進行する歩行障害を呈し、穿頭血腫ドレナージ術で症状が改善した経過は慢性硬膜下血腫に典型的である。公式正答と病態から、④は頭蓋骨内面に沿う三日月型(凹レンズ状)の血腫と正中構造の偏位を示す画像と考えられる。

  • ×1. 公式正答から外れており、①は本例と異なる病変(脳梗塞や正常所見など)を示す画像と考えられる。
  • ×2. ②も正答ではなく、頭蓋骨内面に沿う三日月型の硬膜下貯留とは異なる所見の画像と考えられる。
  • ×3. ③も正答外であり、慢性硬膜下血腫に特徴的な一側性の三日月型貯留と正中偏位を示さない画像と考えられる。
  • 4. 公式正答から、④は一側の頭蓋骨内面に沿う三日月型の血腫と正中構造の偏位を示し、慢性硬膜下血腫に合致すると考えられる。
  • ×5. ⑤も正答に含まれず、凸レンズ型を示す急性硬膜外血腫など別の病態を表す画像と考えられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問9)
AM問10実地
正答3

49 歳の男性。右利き。右中大脳動脈領域の脳梗塞。回復期リハビリテーション 病棟で作業療法が開始された。左上下肢に中等度の運動麻痺がある。BIT は通常 49/146、行動 47/81。車椅子では常に図のような姿勢がみられた。 この患者への作業療法で最も適切なのはどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

右中大脳動脈領域の梗塞で、BITは通常検査49点、行動検査47点といずれもカットオフ(131点、68点)を大きく下回り、左半側空間無視が明らかである。車椅子での姿勢の偏りも無視を示唆し、左方への探索を促す訓練が最も適切となる。

  • ×1. PQRST法は文章を段階的に読み込んで記銘を高める記憶障害への方略であり、半側空間無視の改善を目的とした方法ではない。
  • ×2. 間隔伸長法は想起までの間隔を徐々に延ばして記憶の定着を図る記憶障害の訓練法で、無視に対する治療法ではない。
  • 3. 視覚走査法は左方向へ意識的に視線を向けて探索させる訓練で、半側空間無視に対する代表的なアプローチである。
  • ×4. 遮断除去法は失語症に対し他の感覚経路を利用して言語機能を引き出す方法であり、半側空間無視への対応ではない。
  • ×5. 視覚イメージ法は覚える対象を心的イメージに変換して記銘を助ける記憶障害の内的方略で、無視の訓練ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問10)
AM問11実地
正答1

32 歳の女性。右利き。運輸会社で 10 年間事務を担当している。 1 か月前に脳梗 塞を発症したが、運動麻痺は認めないため退院し職場復帰した。与えられた仕事は 意欲的に集中して行い、指示されたことを実行することはできていたが、上司から は自分で段取りを考えて行動ができないとの指摘を受けることが多くなった。 この患者の高次脳機能障害の検査で最も優先されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動麻痺はなく、指示されたことは意欲的に集中して遂行できる一方、自分で段取りを考えて行動できない。目標設定・計画立案・実行・修正といった遂行機能の障害が疑われ、日常に近い課題で遂行機能を捉える検査が優先される。

  • 1. BADS(遂行機能障害症候群の行動評価)は計画立案や状況変化への対応を日常に近い課題で評価し、段取り困難の把握に最も適する。
  • ×2. BITは半側空間無視を評価する検査。本例に無視をうかがわせる所見はなく、優先して行う必要はない。
  • ×3. CAS(標準意欲評価法)は意欲・自発性の低下を評価する。本例は意欲的に集中して取り組めており該当しない。
  • ×4. CAT(標準注意検査法)は注意機能の検査。与えられた仕事に集中できていることから注意障害は主たる問題ではない。
  • ×5. RBMTは日常記憶を評価する検査。指示された内容は実行できており、記憶障害を第一に疑う所見はない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問11)
AM問12実地
正答4

72 歳の女性。慢性心不全。左室駆出率〈LVEF〉は 35 %、NYHA 分類はⅢ度。今 回、心不全の急性増悪で入院した。経過良好で退院に向けて作業療法が開始され た。認知機能の低下を認める。入院前は平屋に独居で生活しており、自宅退院に向 けて不安が残る。介護保険の要介護認定は未申請である。 退院に向けた作業療法で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

LVEF35%、NYHA分類Ⅲ度の慢性心不全で、急性増悪後の回復期にあたる。運動は低強度から段階的に進め、自覚的運動強度はBorg指数11〜13(楽である〜ややきつい)を目安とする。生活面では要介護認定の申請や入浴方法の調整も重要である。

  • ×1. 独居で認知機能低下があり退院後の生活支援が必要なため、要介護認定の申請を勧めることは適切な対応である。
  • ×2. 全身浴は静水圧で静脈還流が増え心負荷が高まる。ぬるめの湯で半身浴とするよう指導するのは適切である。
  • ×3. 増悪後に活動を再開する時期は心拍応答や不整脈の確認が必要であり、心電図モニター下での炊事動作訓練は適切。
  • 4. Borg指数15〜18は「きつい」〜「非常にきつい」に相当し心不全には過大な強度である。11〜13を目安とすべきで、この指導は誤り。
  • ×5. 最高心拍数の50〜70%は低〜中等度の強度にあたり、慢性心不全患者の日常生活活動の目安として妥当である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問12)
AM問13実地
正答1

63 歳の男性。アルコール依存症。就職直後より毎晩大量に飲酒していた。40 歳 代で入院し診断を受けた。以後は定職に就かず、連続飲酒による入退院を繰り返し ている。最近、気分の変動や失見当識が出現し、羽ばたき振戦も認められるように なった。 最も考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

長期にわたる連続飲酒による肝硬変を背景に、気分の変動や失見当識といった意識障害と羽ばたき振戦(asterixis)が出現している。アンモニアなどの代謝産物が脳に作用して生じる肝性脳症を最も考える。

  • 1. 肝性脳症は肝機能低下により高アンモニア血症を来し、意識変容・失見当識・羽ばたき振戦を呈する。アルコール性肝障害の経過に合致する。
  • ×2. 進行麻痺は梅毒トレポネーマによる脳実質梅毒で、認知症症状や誇大妄想を呈するが、羽ばたき振戦は特徴的ではない。
  • ×3. 正常圧水頭症は歩行障害・認知機能低下・尿失禁の三徴が特徴であり、羽ばたき振戦は認めない。
  • ×4. 尿毒症性脳症でも羽ばたき振戦は生じうるが、本例には腎不全を示す情報がなく、長期大量飲酒の経過から肝性脳症が優先される。
  • ×5. Cushing症候群は中心性肥満や満月様顔貌などが主体で、精神症状は伴っても羽ばたき振戦や失見当識は典型的でない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問13)
AM問14実地
正答3

次の文により、14、15 の問いに答えよ。 34 歳の女性。中学校教諭。既婚で 4 歳と 6 歳の子どもがいる。半年前に学年主任 になった頃から不眠が続き、欠勤が多くなった。 3 か月前から食欲不振、焦燥感およ び不安感が出現し、「死にたい」と訴えたため精神科を受診した。診察の結果、休職し て入院治療を受けることになった。入院後、食欲は改善し、焦燥感と不安の訴えは少 なくなったが、意欲低下の状態が続き、対人交流が苦痛であると訴えた。入院 3 週目 に意欲の向上を目的に作業療法が開始された。 作業療法開始時に予想される症状はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

昇進を契機とした不眠・食欲不振・焦燥感・不安・希死念慮からうつ病と考えられる。入院で食欲や焦燥は改善したが意欲低下と対人交流の苦痛が残る時期であり、思考の進行が遅くなる制止症状が予想される。

  • ×1. 感情鈍麻は感情の表出や動きが乏しくなる状態で統合失調症の陰性症状などにみられ、うつ病の抑うつ気分とは異なる。
  • ×2. 強迫観念は不合理と分かっていても反復して浮かぶ考えで、強迫症に特徴的。本例の中心となる症状ではない。
  • 3. 思考制止は思考の進みが遅く考えがまとまらない状態で、うつ病に典型的。意欲低下や対人交流の苦痛とも整合する。
  • ×4. 滅裂思考は思考のつながりが失われて意味をなさなくなる症状で、統合失調症などでみられる思考障害である。
  • ×5. 両価性は相反する感情や意志が同時に存在する状態で、統合失調症の基本症状として挙げられるものである。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問14)
AM問15実地
正答1

次の文により、14、15 の問いに答えよ。 34 歳の女性。中学校教諭。既婚で 4 歳と 6 歳の子どもがいる。半年前に学年主任 になった頃から不眠が続き、欠勤が多くなった。 3 か月前から食欲不振、焦燥感およ び不安感が出現し、「死にたい」と訴えたため精神科を受診した。診察の結果、休職し て入院治療を受けることになった。入院後、食欲は改善し、焦燥感と不安の訴えは少 なくなったが、意欲低下の状態が続き、対人交流が苦痛であると訴えた。入院 3 週目 に意欲の向上を目的に作業療法が開始された。 作業療法開始から 5 週後、安定して作業療法に参加し意欲的に活動に取り組むよ うになったため、家庭復帰と職場復帰が検討された。しかし、本人は家事や育児な どの日常生活に対する不安を訴えている。 この時点での作業療法士の対応で適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

作業療法に安定して参加できるようになり、家庭復帰・職場復帰を検討する段階だが、本人は家事・育児といった日常生活そのものに不安を訴えている。まず生活の再構築を段階的に進める時期で、いきなり職場での実務訓練を組むのは時期尚早である。

  • 1. OJTは実際の職場で業務を行う訓練。日常生活にも不安が残る段階で現職復帰を前提とした計画を立てるのは負荷が大きく適切でない。
  • ×2. 小グループでの家事訓練は不安の対象である家事を安全に練習でき、対人交流の再開にもつながるため適切である。
  • ×3. 退院後の1日・1週間の過ごし方を一緒に組み立てることは、生活リズムの安定と不安の軽減につながり適切である。
  • ×4. 退院後も外来作業療法で支援を継続する検討は、再燃予防と段階的な社会復帰の観点から適切である。
  • ×5. 退院前訪問指導で実際の生活場面や家族の状況を把握することは、具体的な不安への対応策づくりにつながり適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問15)
AM問16実地
正答2

30 歳の男性。会社員。中学生の頃より人前で話すときに緊張が強くなり、人と 会うのを避けるようになった。大学卒業後に就職し、顧客との交渉が多い部署に配 属となった。プレゼンテーションの際には動悸、発汗および腹痛が出現し、うまく 行えなかった。仕事の業績も落ち込んだため精神科を受診した。 最も考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

中学生の頃から人前で話す場面で強い緊張が生じ、人と会うことを回避してきた。プレゼンテーションという注目される状況で動悸・発汗・腹痛が出現しており、他者からの否定的評価への恐怖を中心とする病態が考えられる。

  • ×1. 持続性抑うつ症は2年以上続く軽度の抑うつ気分が主症状。本例に慢性的な抑うつ気分の記載はなく該当しない。
  • 2. 社交不安症は人前で注目される場面での著しい不安・自律神経症状とその回避が特徴で、本例の経過に合致する。
  • ×3. 身体症状症は身体症状へのとらわれや過度の心配・行動が中心。本例の症状は社交場面に限って生じており該当しない。
  • ×4. 全般不安症は多数の出来事や活動に対する持続的で過剰な心配が特徴。本例の不安は社交場面に限局している。
  • ×5. パニック症は予期しない突発的なパニック発作を繰り返す。本例は社交場面という明確な状況で症状が生じている。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問16)
AM問17実地
正答2

11 歳の女児。不登校を心配した母親に連れられて来院した。幼少期に人見知り はせず、抱っこをせがむこともなかった。保育園では一人遊びが多かった。現在の 成績は上位。運動は苦手だがサッカー観戦は好きで、地元チームの選手の背番号と 生年月日を全て記憶している。冗談が通じずクラスで仲間外れになることがある。 この児の障害で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

人見知りがなく抱っこを求めない乳幼児期、一人遊びの多さ、背番号と生年月日をすべて記憶するほど限定した強い興味、冗談が通じない字義通りの理解から自閉スペクトラム症が考えられる。感覚の偏りや変化への抵抗を伴いやすい。

  • ×1. 味やにおい、食感などの感覚の偏りから偏食を示すことがしばしばあり、まれとはいえない。
  • 2. 聴覚・触覚・視覚などの感覚過敏(または鈍麻)を伴うことがあり、DSM-5では診断基準の項目にも含まれている。
  • ×3. 他者の感情や意図の読み取りが苦手で、敏感に察知するのではなく気づきにくいことが特徴である。
  • ×4. 同一性へのこだわりが強く、日課や手順の変更は受け入れにくい。変更時に強い不安や混乱を示しやすい。
  • ×5. 「サリーとアン課題」は心の理論を調べる課題で、定型発達では4〜5歳で通過するが、自閉スペクトラム症では通過が遅れやすい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問17)
AM問18実地
正答1

50 歳の男性。 1 年前より物忘れのために仕事で失敗が認められるようになった。 また、通勤中道に迷うようになったため、 3 か月前に退職。精神科病院で Alzheimer 型認知症の診断を受け、精神科作業療法に通うこととなった。 この患者の症状を評価する尺度で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Alzheimer型認知症では記憶障害や地誌的失見当に加え、不安・抑うつ・興奮・易怒性などの行動・心理症状(BPSD)が生活上の問題となる。これらを介護者からの聴取で多面的に評価できる尺度が最も適している。

  • 1. NPIは妄想・幻覚・興奮・抑うつ・意欲低下など認知症の行動・心理症状を介護者からの聴取で評価する尺度で、本例に最も適切。
  • ×2. PANSSは統合失調症の陽性症状・陰性症状と総合精神病理を評価する尺度であり、認知症の症状評価には用いない。
  • ×3. RASは精神障害のある人の主観的なリカバリーの程度を評価する尺度であり、認知症の症状そのものの評価には適さない。
  • ×4. SANSは統合失調症の陰性症状を評価する尺度であり、Alzheimer型認知症の症状把握を目的としたものではない。
  • ×5. SMSFは気分と疲労感を本人が自己記入するチェックリストで、主に統合失調症の主観的体験の把握に用いられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問18)
AM問19実地
正答4

33 歳の女性。統合失調症。半年ほど前から「誰かに見張られている」と言い、近 隣でのトラブルが続いて再入院となった。入院後、生活リズムの改善を目的に本人 が希望した手工芸の活動が開始された。作業療法開始 3 週で安定して活動に参加で きるようになったが、依然として意欲低下があり、活動中に「見張られていて不安 だから作業療法をやめたい」と申し出た。 この時の作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

被害的な訴えは残るものの、本人が希望した手工芸に3週間安定して参加できている。訴えを否定も追求もせず受け止めたうえで、現実的な作業に注意を向け続けられるよう支持的に関わることが、参加の継続と自信の回復につながる。

  • ×1. 本人が希望して継続できている活動を安易に変更すると、意欲や達成感をさらに損なう恐れがあり、この時点の対応として最適ではない。
  • ×2. 妄想の内容を詳細に聞き出すと、妄想的な思考へのとらわれを強め不安を増強させる恐れがあるため避ける。
  • ×3. 直ちに中止すると生活リズムの改善という目的が失われ、不安に対処できたという体験も得られず適切でない。
  • 4. 不安を受け止めたうえで安心して手工芸を続けられるよう声をかけることが、活動の継続と自信の回復につながり最も適切。
  • ×5. 事実がないと説明して妄想を否定すると、患者は理解されないと感じ治療関係を損なう。妄想の是非は論じない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問19)
AM問20実地
正答4

37 歳の女性。統合失調症。20 年間の入退院を繰り返した後、グループホームに 入居し、精神科デイケアを利用して生活する方針となった。担当作業療法士は、本 人の関心、才能、性格および環境について日常生活を含めた 7 つの領域に分けて本 人と確認し、本人の言葉で退院後の目標を記載した。 本アセスメントの根拠となるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本人の関心・才能・性格・環境という強みを、日常生活状況や経済、就労・教育、支持関係、健康、余暇などの生活領域ごとに本人と一緒に確認し、本人の言葉で望む目標を記載する方法である。これは強みに着目したアセスメントの枠組みにあたる。

  • ×1. CMOP(カナダ作業遂行モデル)は人・環境・作業と精神性の関係を示すモデルで、評価にはCOPMを用いる。領域別の強み確認とは異なる。
  • ×2. IPSモデルは重度精神障害のある人の一般就労を支える援助付き雇用の方法で就労に特化し、生活全般の領域を扱う枠組みではない。
  • ×3. 人間作業モデルは意志・習慣化・遂行能力と環境から作業行動を捉える理論で、MOHOSTなどを用いる。強みの領域別確認が主眼ではない。
  • 4. ストレングスモデルは関心・才能・性格・環境の強みを生活領域ごとに本人の言葉で確認し目標を立てる方法で、本例のアセスメントに合致する。
  • ×5. エンパワメントアプローチは力を取り戻す過程を支える広い理念であり、7領域という構造化されたアセスメント様式を規定するものではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問20)
AM問21一般2つ選べ
正答4・5

診療報酬の疾患別リハビリテーションで正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

診療報酬は原則2年に1度改定され、疾患別リハビリテーション料は20分を1単位として算定する。実施記録には開始・終了時刻の記載が求められ、疾患別に標準的算定日数という上限が定められている。

  • ×1. 診療報酬の改定は原則として2年に1度(偶数年度)である。3年に1度改定されるのは介護報酬であり、記述は誤り。
  • ×2. 医師が自ら行った場合も算定でき、心大血管疾患リハビリテーションでは看護師等も従事者に含まれる。療法士のみではない。
  • ×3. 疾患別リハビリテーション料は20分を1単位として算定する。15分ではなく、1人1日当たりの算定単位数にも上限がある。
  • 4. 実施記録には開始時刻と終了時刻を正確に記載することが求められる。これが算定単位数の根拠となるため必須である。
  • 5. 標準的算定日数として脳血管疾患等180日、運動器150日、心大血管150日、呼吸器90日、廃用症候群120日が定められている。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問21)
AM問22一般2つ選べ
正答1・5

ICF の構成要素である「活動と参加」に分類されるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ICFの「活動と参加」(d符号)は課題の遂行と生活場面への関与を表す領域である。意思決定と基本的な対人関係はここに分類され、睡眠や計算は心身機能(b)、社会的態度は環境因子(e)に分類される。

  • 1. 意思決定はd177として「活動と参加」の第1章(一般的な課題と要求)に含まれ、活動と参加に分類される。
  • ×2. 睡眠の質はb1343として心身機能(精神機能)に分類される。活動と参加ではなく身体系の生理的機能である。
  • ×3. 社会的態度はe460として環境因子に分類される。周囲の人々の慣習や価値観という外的な因子である。
  • ×4. 複雑な計算はb1721として心身機能の計算機能に分類される。計算を用いた課題遂行そのものとは区別される。
  • 5. 基本的な対人関係はd710として「活動と参加」の第7章(対人関係)に含まれ、活動と参加に分類される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問22)
AM問23一般
正答1

推測統計量に含まれるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

推測統計は標本から母集団の性質を推し量る手法であり、確率分布の平均である期待値はその代表的な統計量である。最大値・中央値・平均値・標準偏差は手元のデータを要約する記述統計量にあたる。

  • 1. 期待値は確率変数がとる値の平均であり、母集団の確率分布を前提とする推測統計の概念である。
  • ×2. 最大値は得られたデータの中で最も大きい値であり、分布の範囲を示す記述統計量である。
  • ×3. 中央値はデータを大きさ順に並べたときの中央の値で、代表値を示す記述統計量である。
  • ×4. 平均値は観測値の総和を個数で割った代表値であり、データを要約する記述統計量である。
  • ×5. 標準偏差はデータの散らばりの大きさを示す指標であり、記述統計量に分類される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問23)
AM問24一般
正答3

エビデンスレベルが最も高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

エビデンスレベルは一般に、メタアナリシス・システマティックレビュー>無作為化比較試験>コホート研究>ケースコントロール研究>横断研究>症例報告の順に高いとされる。

  • ×1. 横断研究は一時点で有病状況や要因との関連をみる観察研究で、原因と結果の時間的前後が不明でレベルは低い。
  • ×2. コホート研究は要因の有無で集団を追跡する前向き観察研究で、介入研究より下位に位置づけられる。
  • 3. メタアナリシスは複数の無作為化比較試験などを統合して定量的に解析する手法で、最上位に位置づけられる。
  • ×4. 無作為化比較試験は個々の研究としては最も質が高いが、それらを統合したメタアナリシスの方が上位である。
  • ×5. ケースコントロール研究は発症群と対照群で過去の曝露を比較する後ろ向き研究で、想起バイアスを受けやすい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問24)
AM問25一般
正答3

二次予防はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

一次予防は健康増進と発症予防、二次予防は早期発見・早期治療と重症化予防、三次予防は機能回復・再発防止とリハビリテーションを指す。糖尿病患者への食事指導は合併症への進展を防ぐ重症化予防にあたる。

  • ×1. 高齢者の骨折予防指導は骨折の発生そのものを未然に防ぐ働きかけであり、一次予防に該当する。
  • ×2. 健康高齢者への運動指導は健康増進と疾病の発症予防を目的とするもので、一次予防に該当する。
  • 3. 糖尿病患者への食事指導は病態の進行や合併症の発症を防ぐ重症化予防であり、二次予防に該当する。
  • ×4. リウマチ患者への生活指導は機能障害の進行防止と社会生活の維持を図るもので、三次予防にあたる。
  • ×5. インフルエンザワクチン接種は発症そのものを防ぐ特異的予防であり、一次予防に該当する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問25)
AM問26一般
正答5

災害時の作業療法士の対応で優先度が低いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

災害時はまず生命と生活基盤の安全確保が優先される。避難所の状況把握、感染予防、動線整備、生活不活発病の予防はいずれも早期から必要な作業療法士の役割だが、個別の筋力増強訓練は優先度が低い。

  • ×1. 避難所は集団生活で感染が拡大しやすく、手洗いや換気、環境整備などの感染予防対策は優先度が高い。
  • ×2. 避難所全体の状況とニーズの把握は支援内容を決める前提であり、初期に行うべき優先事項である。
  • ×3. 避難生活では活動量が著しく低下し生活不活発病を生じやすいため、その予防は早期から必要である。
  • ×4. 段差の解消や通路の確保など動線の整備は転倒予防と活動性の維持に直結し、優先度が高い。
  • 5. 個々への筋力増強訓練は生活基盤が確保された後に検討する課題であり、災害時の優先度は低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問26)
AM問27一般
正答2

介護保険の第二号被保険者で要介護認定の対象となる疾病はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

介護保険の第2号被保険者(40〜64歳の医療保険加入者)は、加齢に起因する16の特定疾病によって要介護状態となった場合のみ認定対象となる。Parkinson病はパーキンソン病関連疾患として特定疾病に含まれる。

  • ×1. 脳性麻痺は周産期に生じる非進行性の中枢神経障害で加齢に起因せず、特定疾病には含まれない。
  • 2. Parkinson病は進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症とともにパーキンソン病関連疾患として特定疾病に含まれる。
  • ×3. 外傷性頸髄損傷は外傷が原因であり加齢に起因しないため、特定疾病には該当しない。
  • ×4. ポストポリオ症候群はポリオ罹患後に生じる病態であり、16の特定疾病には含まれていない。
  • ×5. Guillain-Barré症候群は感染などを契機に生じる免疫性ニューロパチーで、特定疾病には含まれない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問27)
AM問28一般2つ選べ
正答1・4

Daniels らの徒手筋力テスト(段階 2 )の検査と検査肢位の組合せで正しいのはど れか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Danielsらの徒手筋力テストの段階2は、重力の影響を除いた肢位で全可動域を動かせる状態をいう。肩甲骨挙上は腹臥位、股外転は背臥位が段階2の検査肢位であり、この2つの組合せが正しい。

  • 1. 肩甲骨挙上は段階3以上を座位、段階2以下を腹臥位で重力を除いて検査する。組合せは正しい。
  • ×2. 肩屈曲の段階2は側臥位で重力を除いて検査する。座位は重力に抗する段階3以上の肢位である。
  • ×3. 肘伸展の段階2は座位で肩関節90度外転位に上肢を支え、水平面で行う。側臥位ではない。
  • 4. 股外転は段階3以上を側臥位、段階2を背臥位で重力を除いて検査する。組合せは正しい。
  • ×5. 膝伸展の段階2は側臥位で重力を除いて検査する。腹臥位ではなく、段階3以上は座位で行う。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問28)
AM問29一般
正答4

検査と下位項目の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

S-M社会生活能力検査は、身辺自立・移動・作業・コミュニケーション・集団参加・自己統制の6領域から社会生活能力を評価する検査である。自己統制はその下位領域であり、組合せとして正しい。

  • ×1. WPPSIは幼児用のWechsler式知能検査で、言語理解や知覚推理などの指標からなる。集団参加はS-M社会生活能力検査の領域である。
  • ×2. 新版K式発達検査は姿勢・運動、認知・適応、言語・社会の3領域からなる。処理速度はWechsler式知能検査の指標である。
  • ×3. 田中・ビネー知能検査は精神年齢とIQを求める検査である。ワーキングメモリーはWISC-IVなどWechsler式検査の指標である。
  • 4. S-M社会生活能力検査の6領域の一つが自己統制であり、組合せとして正しい。
  • ×5. 日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査は基礎能力・協応性・言語・非言語・複合能力で構成され、社会性という領域はない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問29)
AM問30一般
正答3

成人健常者の背臥位姿勢で体圧が最も小さい部位はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

背臥位では後頭部・肩甲骨・仙骨・踵骨といった骨突出部に体圧が集中し、褥瘡の好発部位となる。腰部は腰椎前弯によってベッド面から浮きやすく、第3腰椎付近の体圧が最も小さくなる。

  • ×1. 後頭骨は突出して接触面積が小さいため体圧が高く、背臥位での褥瘡好発部位となる。
  • ×2. 肩甲骨は背部の骨突出部で接触面積が小さく体圧が高い。背臥位での褥瘡好発部位である。
  • 3. 第3腰椎は腰椎前弯の頂点付近にありベッド面から浮きやすいため、体圧が最も小さい。
  • ×4. 仙骨部は背臥位で体圧が最も高くなる部位であり、褥瘡が最も生じやすい場所である。
  • ×5. 踵骨は接触面積が小さく体圧が集中しやすいため、背臥位での褥瘡好発部位となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問30)
AM問31一般
正答4

Parkinson 病患者(Yahr の重症度分類ステージⅢ)の ADL 指導で最も適切なのは どれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Yahrの重症度分類ステージIIIでは姿勢反射障害が出現し、すくみ足や突進現象により転倒しやすい。段差は視覚的手がかりとなって歩行を誘発しやすいため、傾斜のみのスロープより階段の利用が勧められる。

  • ×1. スリッパはすり足歩行で脱げやすく、つまずきや転倒の原因となるため勧められない。
  • ×2. 毛足の長いカーペットはすり足の足先が引っ掛かりやすく、転倒の危険を高めるため避ける。
  • ×3. 動作緩慢や振戦があるためカミソリは切創の危険がある。電気シェーバーの使用が安全である。
  • 4. 階段の段差は視覚的手がかりとなりすくみ足を軽減する。手がかりに乏しいスロープは加速や突進を招きやすい。
  • ×5. ステージIIIでは姿勢反射障害があり、ロフストランド杖では支持性が不十分である。歩行器等が適する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問31)
AM問32一般2つ選べ
正答3・5

金銭管理が含まれている評価法はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

老研式活動能力指標は手段的自立に「請求書の支払い」「預貯金の出し入れ」を含み、介護予防事業の基本チェックリストにも「預貯金の出し入れをしていますか」の項目がある。いずれも金銭管理を評価している。

  • ×1. FAIは食事の用意・買い物・外出・勤労など15項目の応用的活動を評価する尺度で、金銭管理の項目はない。
  • ×2. SF-36は身体機能や日常役割機能など8つの下位尺度で健康関連QOLを測る尺度で、金銭管理の項目はない。
  • 3. 老研式活動能力指標は手段的自立の下位項目に「請求書の支払い」「預貯金の出し入れ」を含み、金銭管理を評価する。
  • ×4. 興味・関心チェックリストは生活行為への興味や実施状況を尋ねるもので、金銭管理能力を評価する検査ではない。
  • 5. 基本チェックリストには「預貯金の出し入れをしていますか」という金銭管理に関する項目が含まれている。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問32)
AM問33一般
正答3

前腕能動義手を図に示す。 名称で正しいのはどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

図は見ていないため断定はできないが、公式正答と選択肢の内容から、示されているのはベース・プレートと考えられる。ベース・プレートは前腕ソケット(前腕支持部)上に取り付けられ、リテーナーとともにコントロールケーブルのハウジングを保持する板状の部品である。

  • ×1. ハンガーはコントロールケーブル(ハウジング)を吊り下げ保持するための金具であり、ソケット上に固定される板状のベース・プレートとは別の部品である。
  • ×2. クロス・バー(クロスバー・アセンブリ)は、コントロールケーブルのハウジング近位端を上腕カフ(三頭筋パッド)に固定する部品であり、前腕ソケット上でハウジングを保持するベース・プレートとは取り付け位置も役割も異なる。
  • 3. ベース・プレートは前腕ソケット上に固定される板状の部品で、リテーナーとともにケーブルハウジングを保持し、ケーブルの走行と力の伝達を安定させる。
  • ×4. ハーネスは義手の懸垂と力源の伝達を担うストラップ全体の総称であり、個々の部品の名称ではない。
  • ×5. リテーナーはケーブルハウジングの遠位端を前腕ソケット上に保持・固定するための部品である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問33)
AM問34一般
正答5

脊髄小脳変性症と比較した場合の多発性硬化症の特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

有痛性強直性けいれんは脱髄病巣に起因する数秒から数十秒の有痛性強直発作で、多発性硬化症に特徴的な発作性症状である。運動失調・構音障害・嚥下障害は脊髄小脳変性症でも高頻度にみられ鑑別点にならない。

  • ×1. 痙縮は多発性硬化症の錐体路病変でみられるが、脊髄小脳変性症にも痙性を伴う病型があり特徴的とはいえない。
  • ×2. 運動失調は脊髄小脳変性症の中核症状であり、多発性硬化症に特徴的な所見とはいえない。
  • ×3. 嚥下障害は両疾患とも進行期にみられ、脊髄小脳変性症でも高頻度であるため鑑別点にならない。
  • ×4. 構音障害は脊髄小脳変性症で断綴性・失調性構音障害として典型的にみられ、特徴とはいえない。
  • 5. 有痛性強直性けいれんは脱髄に起因する発作性症状で、多発性硬化症に特徴的な症候である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問34)
AM問35一般2つ選べ
正答2・4

ASIA 機能障害尺度〔ASIA Impairment Scale〈AIS〉〕で正しいのはどれか。 2 つ 選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ASIA/ISNCSCIでは、上肢C5〜T1と下肢L2〜S1の各キーマッスルを0〜5の6段階で評価し、感覚はC2〜S4-5の各皮膚分節のキーポイントで軽い触覚と痛覚を評価する。握力や関節可動域は評価項目に含まれない。

  • ×1. 握力は評価項目に含まれない。運動機能は定められたキーマッスルの徒手筋力テストで評価する。
  • 2. 感覚は各皮膚分節のキーポイントで軽い触覚と痛覚(ピンプリック)を0〜2の3段階で評価する。
  • ×3. 関節可動域は評価項目に含まれない。麻痺の程度は運動・感覚スコアとAIS(A〜E)で判定する。
  • 4. 運動はキーマッスルの筋力を0〜5の6段階(徒手筋力テストに準拠)で評価する。
  • ×5. 運動のキーマッスルはC5の肘屈筋群から始まり、第4頸髄節に対応するキーマッスルは設定されていない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問35)
AM問36一般
正答4

慢性心不全患者の在宅生活指導で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

慢性心不全では体液貯留の早期発見が重要で、下腿浮腫や急な体重増加は増悪の徴候として自己観察を促す。過度の安静、しゃがみ込みや息こらえなど心負荷を高める動作は避け、息切れ時は起座位をとらせる。

  • ×1. 過度の安静臥床は廃用症候群を進め予後を悪化させる。状態に応じた運動療法と活動量の維持が推奨される。
  • ×2. しゃがんで床を拭く動作は前傾姿勢で腹圧と静脈還流が増し心負荷が大きい。柄の長い用具などで代償する。
  • ×3. 背臥位は静脈還流が増えて肺うっ血を強め息切れを悪化させる。上体を起こした起座位(症状に応じて半坐位=Fowler位から起座位へ)が適切である。
  • 4. 下腿浮腫は体液貯留による心不全増悪の徴候であり、体重測定とともに毎日の自己観察が重要である。
  • ×5. 息をこらえる動作(Valsalva法)は血圧変動と心負荷を招くため避け、力むときは息を吐きながら行う。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問36)
AM問37一般
正答5

血液透析で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

わが国の透析導入原因の第1位は糖尿病性腎症で、約4割を占める。腎不全ではエリスロポエチン産生が低下して腎性貧血をきたし、シャント側上肢での血圧測定や駆血は閉塞の危険があるため行わない。

  • ×1. カルシウム摂取は禁止されない。制限が必要なのは主にリン・カリウム・水分・塩分である。
  • ×2. 透析中の運動療法はむしろ身体機能やQOL、透析効率の改善に有用であり、禁忌ではない。
  • ×3. シャント側上肢は閉塞や感染の危険があるため、血圧測定・採血・駆血・圧迫はいずれも避ける。
  • ×4. 腎機能低下によりエリスロポエチン産生は低下し、腎性貧血を生じる。亢進するのではない。
  • 5. 透析導入原因の第1位は糖尿病性腎症で約4割を占め、次いで腎硬化症や慢性糸球体腎炎が多い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問37)
AM問38一般
正答5

脳卒中治療ガイドライン 2021 のリハビリテーションで推奨グレードが最も高い のはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脳卒中治療ガイドライン2021では、軽度から中等度の上肢麻痺に対するCI療法(麻痺側上肢の強制使用)が推奨度A・エビデンスレベル高とされ、選択肢の中で最も高い推奨となっている。

  • ×1. 脳卒中後の運動障害そのものに対する薬物療法は有効性の根拠が乏しく、推奨度は高くない。
  • ×2. 半側空間無視に対する鏡像を用いた訓練は有効性の根拠が限定的で、推奨度はCI療法に及ばない。
  • ×3. 中枢性疼痛に対する反復性経頭蓋磁気刺激は効果が一定せず、推奨度はCI療法より低い。
  • ×4. 摂食嚥下障害に対するバルーンカテーテル訓練は輪状咽頭筋弛緩不全など適応が限られ、推奨度は高くない。
  • 5. 軽度から中等度の上肢麻痺に対するCI療法は推奨度A・エビデンスレベル高であり、最も高い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問38)
AM問39一般
正答5

精神科の集団作業療法で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

精神科の集団作業療法では、集団力動を治療的に活用しつつ、メンバー一人ひとりがその場で何を感じ何を体験したかという主観的体験を尊重することが基本となる。集団の凝集性を高めること自体が目的ではない。

  • ×1. オープングループはメンバーの出入りが自由な集団である。固定メンバーで行うのはクローズドグループ。
  • ×2. クローズドグループはメンバーと期間が固定されるため、途中での離脱はむしろ起こりにくい。
  • ×3. 治療者1名に15名程度では個々への配慮が難しい。小集団は5〜8名程度を目安とすることが多い。
  • ×4. 共感が得られやすいのは背景や課題が近い同質集団である。異質集団は多様な視点が得られる点に利点がある。
  • 5. 集団の凝集性を高めること自体を目的とせず、メンバー個人の主観的体験を尊重することが優先される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問39)
AM問40一般
正答3

精神科作業療法のインテーク面接時に聞き取る内容で適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

インテーク面接は作業療法導入のための初回面接であり、本人の困りごとや希望、興味を聞き取って信頼関係を築く場である。発病時の状況は診療録や主治医から得られる情報で、初回に本人へ語らせるのは適切でない。

  • ×1. 趣味は本人の関心や強みを知る手がかりとなり、種目の選択にもつながるため聞き取る内容として適切である。
  • ×2. 将来の希望は作業療法の目標設定の基礎となる情報であり、インテークで確認すべき内容である。
  • 3. 発病時の状況は診療録等から把握できる情報であり、初回面接で本人に想起させるのは心理的負担が大きく適切でない。
  • ×4. 困っていることは作業療法のニーズそのものであり、優先して聞き取るべき内容である。
  • ×5. 作業療法でやりたい種目は導入の動機づけと具体的な計画立案に直結するため、適切な聞き取り内容である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問40)
AM問41一般
正答3

朝 6 時に朝食をとり、 8 時に家を出て同じコースを歩き回り、10 時にスーパー で同じ食材を購入して帰宅する行動を毎日繰り返す認知症患者で、最も考えられる のはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

毎日同じ時刻に同じ経路をたどり同じ物を買う「時刻表的生活」は常同行動であり、前頭側頭型認知症に特徴的である。記憶障害よりも行動・人格の変化が前景に立つ点が鑑別の要点となる。

  • ×1. HIV関連認知症は精神運動緩慢・無関心・集中力低下を主体とする皮質下性の認知症で、常同的な時刻表的生活を特徴とはしない。
  • ×2. 血管性認知症は脳血管障害に伴って階段状に進行し、麻痺などの巣症状や感情失禁を伴う。決まった行動の毎日の反復は典型症状ではない。
  • 3. 常同行動・時刻表的生活・脱抑制・被影響性の亢進が中核症状であり、毎日同一の時刻と経路・同一の買い物を繰り返す本例の行動に合致する。
  • ×4. Lewy小体型認知症は具体的な幻視、認知の変動、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害が特徴で、常同行動が前景に立つことは少ない。
  • ×5. Alzheimer型認知症は近時記憶障害と見当識障害が初発。同じ食材を買うのは物忘れによる重複購入で、時刻や経路まで固定する常同性は乏しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問41)
AM問42一般
正答5

小児の知能検査で用いられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

WISCはWechsler Intelligence Scale for Childrenの略で、児童を対象とするWechsler式知能検査である。成人用のWAISと対象年齢によって区別する点が要点である。

  • ×1. MMPIはミネソタ多面的人格目録で、多数の質問項目からなる成人用の質問紙式人格検査であり、知能検査ではない。
  • ×2. MMSEは見当識・記銘・計算などを30点満点で評価する認知症スクリーニング用の認知機能検査で、小児の知能検査ではない。
  • ×3. POMSは緊張・抑うつ・怒りなど一時的な気分状態を測定する質問紙であり、知能を測る検査ではない。
  • ×4. WAISはWechsler成人知能検査で対象は16歳以上。知能検査ではあるが小児には用いないため本問には該当しない。
  • 5. WISCはWechsler児童用知能検査で、おおむね5歳から16歳11か月を対象とし、小児の知能検査として広く用いられている。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問42)
AM問43一般
正答1

注意欠如・多動症〈注意欠如・多動性障害〉児に認められる作業療法中の行動はど れか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

注意欠如・多動症の中核症状は不注意・多動性・衝動性である。作業療法場面では課題への集中が続かず、着席を保てずに頻回に席を離れる、順番を待てないなどの行動として現れる。

  • 1. 多動性・衝動性の現れとして着席の維持が困難となり、課題の途中で頻回に席を離れる。ADHD児に典型的な行動である。
  • ×2. 発作を起こして倒れるのはてんかんなど発作性疾患による症状であり、ADHDの中核症状ではない。
  • ×3. 誇大的な発言は双極性障害の躁状態などでみられる症状で、ADHDの中核症状には含まれない。
  • ×4. 作業工程を何回も確認するのは強迫症の確認行為に相当する。ADHDではむしろ確認が不十分で不注意によるミスが多い。
  • ×5. 相手の言葉をオウム返しする反響言語は自閉スペクトラム症などでみられる言語特徴で、ADHDの中核症状ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問43)
AM問44一般
正答4

アルコール依存症の治療で適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

アルコール依存症の治療は断酒への動機づけと再飲酒予防が柱であり、集団療法・認知行動療法・動機づけ面接・家族支援が用いられる。リアリティオリエンテーションは認知症の見当識障害への働きかけであり適さない。

  • ×1. 自助グループや院内断酒会など、同じ問題を抱える仲間との集団療法は依存症治療の中心的技法であり適切である。
  • ×2. 動機づけ面接は両価性を扱い本人の変わりたい気持ちを引き出す面接法で、断酒への動機づけに有効とされ適切である。
  • ×3. 認知行動療法は飲酒の引き金や思考パターンを同定し対処法を学ぶもので、再飲酒予防プログラムの基本であり適切である。
  • 4. 時間・場所・人物などの見当識情報を繰り返し提示する認知症へのアプローチであり、アルコール依存症の治療技法ではない。
  • ×5. CRAFTは治療を拒む本人に対し家族が対応法を学び受診につなげる家族支援プログラムで、依存症治療に有用であり適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問44)
AM問45一般
正答1

境界性パーソナリティ障害の患者に対する作業療法士の対応で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

境界性パーソナリティ障害では衝動性と不安定な対人関係が問題となる。作業療法では治療の枠組みを一定に保ちつつ、作業活動を通して衝動や攻撃的感情を安全に発散・昇華させることが有効である。

  • 1. 作業活動は衝動や攻撃的感情を安全な形で発散・昇華させる手段となり、自傷などの行動化の予防に役立つため適切である。
  • ×2. 頻度や時間などの治療構造は一定に保つ。希望により変更すると操作や試し行動を助長し、治療の枠組みが崩れてしまう。
  • ×3. 陽性転移は理想化から脱価値化へ容易に反転する。利用するのではなく、中立的で一貫した態度を保つことが求められる。
  • ×4. 人の入れ替わりが多い集団は対人関係の不安定さや見捨てられ不安を刺激しやすく、混乱を招くため適さない。
  • ×5. 依存を深めると分離場面での不安や行動化を招く。治療者は一定の距離を保ち、自立を支える関わりが必要である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問45)
AM問46一般
正答3

うつ病患者のリワークの説明で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

リワークは復職を目標とする再発予防プログラムで、症状がある程度回復した回復期以降に導入する。集団での作業やグループワークを通じ、対人技能・作業耐久性・ストレス対処能力の向上を図る。

  • ×1. 治療初期は休養と薬物療法が優先される。急性期からの導入は負荷が大きく症状の増悪を招くため適切でない。
  • ×2. 医療機関のリワークは通所による集団プログラムが中心であり、積極的な訪問支援(アウトリーチ)を主体とするものではない。
  • 3. 集団プログラムを通して対人技能やコミュニケーションの改善を図ることはリワークの主要な目的の一つであり適切である。
  • ×4. 対象は休職中で復職を目指す者である。ストレスチェックの高ストレス者は医師による面接指導など予防的対応の対象となる。
  • ×5. 障害者職業センターのリワークは職場復帰に向けた調整と支援が目的であり、病状の回復を担うのは医療機関のリワークである。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問46)
AM問47一般
正答3

統合失調症の行動特性に合わせた作業療法士の対応で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調症では情報処理容量の低下により、変化・同時処理・曖昧な状況に弱いという行動特性がある。環境や手順を一定に保ち、指示は具体的に一つずつ、低刺激の環境で行うのが原則である。

  • ×1. 緊張度を高めると不安が増し幻覚妄想の再燃を招きやすい。リラックスできる低刺激の環境を整えることが望ましい。
  • ×2. 一度に複数の指示をまとめると処理しきれず混乱を生じる。指示は一つずつ順を追って簡潔に伝える。
  • 3. 場所・時間・使用する道具・担当者などを一定に保つことで見通しが立ち、不安が軽減して作業に取り組みやすくなる。
  • ×4. 状況に応じた臨機応変な判断は苦手である。手順を明確化し、判断を求められる場面を減らす配慮が必要となる。
  • ×5. 指示の前後に無関係な話を挟むと要点が埋もれ理解が妨げられる。指示は簡潔・明確に単独で伝える。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問47)
AM問48一般2つ選べ
正答2・4

BPSD〈Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia〉はどれか。2つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

BPSDは認知症の行動・心理症状を指し、徘徊・不潔行為・興奮・妄想・幻覚・抑うつなどが該当する。記憶障害・失認・実行機能障害は認知機能そのものの障害である中核症状であり、区別して理解する。

  • ×1. 失認は感覚は保たれているのに対象を認知できない状態で、頭頂葉などの障害による認知機能障害すなわち中核症状である。
  • 2. 徘徊は目的がはっきりしないまま歩き回る行動症状であり、BPSDの代表例として介護上の問題となりやすい。
  • ×3. 記憶障害は認知症の診断の基盤となる中核症状であり、行動・心理症状であるBPSDには含まれない。
  • 4. 不潔行為は排泄物を弄ぶなどの行動であり、認知機能障害を背景に生じる行動症状としてBPSDに含まれる。
  • ×5. 実行機能障害は計画・順序立て・遂行の障害で前頭葉機能に関連する中核症状であり、BPSDではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問48)
AM問49一般
正答4

心神喪失者等医療観察法で対象者の処遇を決める機関はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

心神喪失者等医療観察法では、検察官の申立てを受けて地方裁判所が審判を行う。裁判官1名と精神保健審判員(精神科医)1名の合議体が、入院・通院・不処遇のいずれとするかを決定する。

  • ×1. 検察官は対象者について地方裁判所へ申立てを行う立場であり、処遇そのものを決定する機関ではない。
  • ×2. 指定入院医療機関は裁判所の入院決定を受けて専門的な医療を提供する機関であり、処遇の決定は行わない。
  • ×3. 精神保健福祉センターは精神保健福祉法に基づく都道府県の技術的中核機関で、医療観察法の処遇決定には関与しない。
  • 4. 地方裁判所で裁判官と精神保健審判員による合議体が審判し、入院・通院・不処遇を決定する。退院や処遇終了の決定も行う。
  • ×5. 保護観察所は社会復帰調整官が生活環境の調整や精神保健観察を担当する機関であり、処遇を決定する機関ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問49)
AM問50一般
正答4

1,000 人の高齢者に質問紙を用いたうつ病のスクリーニングを施行したところ、 以下のような結果が得られた。 この検査法の感度はどれか。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第 1 位を四捨五入す ること。 うつ病 非うつ病 合計 スクリーニング陽性 16 196 212 スクリーニング陰性 4 784 788 合計 20 980 1,000

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

感度は疾患をもつ人のうち検査が陽性となる割合で、真陽性÷(真陽性+偽陰性)で求める。本問ではうつ病20人のうち陽性が16人なので、16÷20=0.80、すなわち80%となる。

  • ×1. 20という数値はうつ病者の人数そのものであり割合ではない。感度の計算式16÷20に当てはめても20%にはならない。
  • ×2. 感度の分母は疾患群20人、分子は真陽性16人であり16÷20=80%となる。25%となる組合せは本問の数値からは得られない。
  • ×3. 16÷20は0.80であり75%とはならない。なお非うつ病980人中の陰性784人から求める特異度も80%であり、75%には該当しない。
  • 4. 感度=真陽性16÷うつ病者20=0.80で80%となり正しい。この検査は特異度(784÷980)も80%である。
  • ×5. 98%は非うつ病者980人が全体1,000人に占める割合にすぎず、疾患群を分母とする感度の値ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問50)
AM問51共通
正答1

左大腿中央部の横断面を図に示す。 a の筋はどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図のaは左大腿中央部の横断面において内側縁の最も表層を細長く縦走する筋、すなわち薄筋を指していると考えられる。薄筋は内転筋群で唯一の二関節筋である。

  • 1. 薄筋は恥骨下枝から起こり脛骨粗面内側(鵞足)に停止する扁平で細長い筋で、大腿内側面の最表層を上下に走行する。
  • ×2. 縫工筋は上前腸骨棘から鵞足に至る人体最長の筋で、大腿中央部では前面からやや内側へ斜走する位置にある。
  • ×3. 大内転筋は坐骨結節・坐骨恥骨枝から起こり粗線と内転筋結節に停止する内転筋群最大の筋で、断面では深層に大きく広がる。
  • ×4. 短内転筋は恥骨下枝から起こり大腿骨粗線の上部に停止する短い筋で、大腿中央部の高さではすでに停止しており描出されにくい。
  • ×5. 長内転筋は恥骨結節付近から起こり粗線中央部に停止する。内転筋群の前面に位置するが、内側縁表層を走る細長い筋ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問51)
AM問52共通2つ選べ
正答1・3

関節唇を有するのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節唇は浅い関節窩の周縁を取り囲む線維軟骨性の輪で、関節窩を深くして接触面積と安定性を高める。球関節である肩関節の関節唇と、股関節の寛骨臼唇が代表である。

  • 1. 肩関節では浅い関節窩の縁に関節唇があり、上腕骨頭に対する適合性を高めて安定性に寄与している。
  • ×2. 肘関節は腕尺関節などからなる蝶番関節で関節唇はない。安定性は骨性の適合と内外側側副靱帯が担う。
  • 3. 股関節では寛骨臼の縁に寛骨臼唇があり、臼を深くして大腿骨頭を包み込み高い安定性をもたらしている。
  • ×4. 膝関節に関節唇はなく、線維軟骨性の半月板が関節面の適合性を補い衝撃を吸収している。
  • ×5. 足関節(距腿関節)は蝶番関節で関節唇はない。安定性は内外果の骨性構造と内側・外側の靱帯による。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問52)
AM問53共通
正答5

運動神経線維のみの脳神経はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

純粋な運動性脳神経は動眼・滑車・外転・副・舌下神経とされるが、動眼神経は瞳孔括約筋などへの副交感線維を含む。選択肢のうち運動線維のみからなるのは副神経である。

  • ×1. 動眼神経は外眼筋や上眼瞼挙筋への運動線維に加え、瞳孔括約筋・毛様体筋を支配する副交感線維を含むため運動線維のみではない。
  • ×2. 三叉神経は顔面の知覚を担う感覚線維と咀嚼筋を支配する運動線維をあわせもつ混合神経である。
  • ×3. 顔面神経は表情筋への運動線維のほか、舌前2/3の味覚線維や涙腺・唾液腺への副交感線維を含む混合神経である。
  • ×4. 舌咽神経は茎突咽頭筋への運動線維、舌後1/3の味覚・知覚線維、耳下腺への副交感線維を含む混合神経である。
  • 5. 副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する運動線維のみからなり、感覚線維も副交感線維も含まない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問53)
AM問54共通
正答2

尺骨神経の支配を受けるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

母指球筋のうち短母指外転筋・母指対立筋・短母指屈筋浅頭は正中神経支配、母指内転筋と短母指屈筋深頭は尺骨神経(深枝)支配である。虫様筋は第1・第2が正中神経、第3・第4が尺骨神経支配となる。

  • ×1. 長母指屈筋は前腕前面深層にあり、正中神経の枝である前骨間神経の支配を受ける。尺骨神経支配ではない。
  • 2. 母指内転筋は尺骨神経深枝の支配を受ける母指球深層の筋で、麻痺すると母指内転が障害されFroment徴候が出現する。
  • ×3. 第1・第2虫様筋は正中神経支配である。尺骨神経が支配するのは第3・第4虫様筋であり、本肢は該当しない。
  • ×4. 短母指外転筋は母指球の最表層にあり正中神経支配で、手根管症候群において萎縮しやすい代表的な筋である。
  • ×5. 短母指屈筋は浅頭が正中神経支配、深頭が尺骨神経支配である。本肢は浅頭であり正中神経支配となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問54)
AM問55共通
正答4

食道で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

食道は輪状軟骨下縁(第6頸椎の高さ)に始まる約25cmの管で、生理的狭窄は起始部・気管分岐部・横隔膜貫通部の3か所である。気管分岐部の狭窄は大動脈弓と左主気管支による圧迫で生じる。

  • ×1. 成人の食道の長さは約25cmであり35cmではない。切歯から噴門までの距離は約40cmとされ、これとも一致しない。
  • ×2. 食道は咽頭に続いて輪状軟骨下縁(第6頸椎の高さ)から始まる。甲状軟骨下縁は喉頭の高さであり誤りである。
  • ×3. 生理的狭窄部は食道起始部、気管分岐部、横隔膜貫通部の3か所であり、4か所とするのは誤りである。
  • 4. 第2狭窄部である気管分岐部では、大動脈弓とともに左主気管支が食道を前方から圧迫しており、正しい記述である。
  • ×5. 食道の筋層は上部が横紋筋、下部が平滑筋、中間部は両者が混在する。下部が横紋筋であるという記述は誤りである。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問55)
AM問56共通2つ選べ
正答3・4

下垂体後葉から分泌されるホルモンはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

下垂体後葉(神経下垂体)は、視床下部の視索上核・室傍核で産生され神経軸索を通って運ばれたオキシトシンとバソプレシン(抗利尿ホルモン)を貯蔵し、必要に応じて血中へ分泌する。

  • ×1. グレリンは主に胃から分泌され、食欲を亢進させ成長ホルモン分泌を促すペプチドで、下垂体後葉からは分泌されない。
  • ×2. エストロゲンは卵巣の卵胞や胎盤から分泌されるステロイドホルモンであり、下垂体後葉のホルモンではない。
  • 3. オキシトシンは視床下部で産生され下垂体後葉から分泌され、子宮平滑筋の収縮と射乳(乳汁射出)を促す。
  • 4. バソプレシンは抗利尿ホルモンとして腎集合管での水再吸収を促進する。視床下部で産生され下垂体後葉から分泌される。
  • ×5. アルドステロンは副腎皮質球状層から分泌される鉱質コルチコイドでNa再吸収を促す。下垂体後葉とは関係がない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問56)
AM問57共通
正答2

視覚器で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

網膜の視細胞のうち錐体は色覚と明所視を担い黄斑部、特に中心窩に密集する。杆体は光感度が高く暗所視を担うが色は識別しない。盲点は視細胞を欠く視神経乳頭に相当する。

  • ×1. 色を感知するのは3種類の錐体である。杆体は光感度が高く暗所視を担うが、色の識別能力はもたない。
  • 2. 黄斑部、特にその中心にある中心窩には錐体が密集しており、視力と色覚が最も鋭敏な部位となっている。
  • ×3. 角膜には三叉神経(眼神経)由来の知覚神経が豊富に分布し、体内でも特に知覚が鋭敏な組織である。
  • ×4. 中心窩は最も視力の高い部位である。盲点を生じるのは視細胞が存在しない視神経乳頭(Mariotte盲点)である。
  • ×5. 焦点距離を調節するのは毛様体筋の働きで厚みを変える水晶体である。硝子体は眼球の形状を保つゲル状組織である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問57)
AM問58共通
正答1

動脈とその触診部位の組合せで誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

頸部で触知できるのは総頸動脈で、甲状軟骨の高さで胸鎖乳突筋の前縁において拍動を触れる。内頸動脈は頸動脈管から頭蓋内へ入るため体表からは触知できず、鎖骨内側1/3の上方で触れるのは鎖骨下動脈である。

  • 1. 内頸動脈は深部を走行し体表から触知できない。鎖骨内側1/3の上方で触知できるのは鎖骨下動脈であり、組合せとして誤りである。
  • ×2. 上腕動脈は肘窩で上腕二頭筋腱の内側を走り、血圧測定時に聴診器を当てる部位でもある。組合せは正しい。
  • ×3. 橈骨動脈は手関節掌側で橈側手根屈筋腱の外側(橈側)を走り、脈拍測定の代表的な部位である。組合せは正しい。
  • ×4. 大腿動脈は上前腸骨棘と恥骨結節を結ぶ鼠径靱帯の中点付近、鼠径靱帯の下方で触知できる。組合せは正しい。
  • ×5. 足背動脈は足背で長母指伸筋腱の外側を走行し、下肢の末梢循環の評価で触知される。組合せは正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問58)
AM問59共通
正答3

脊髄で運動神経の細胞体が主に存在する部位はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脊髄の灰白質のうち前角には、骨格筋を支配するα運動ニューロンやγ運動ニューロンの細胞体が集まっている。後角は感覚情報の中継、側角(胸髄〜上位腰髄)は自律神経ニューロンの細胞体が存在する部位である。

  • ×1. 後角は後根から入る感覚(求心性)情報を受け取る二次ニューロンの細胞体が存在する部位で、運動ニューロンはない。
  • ×2. 後索は白質であり、深部感覚や識別性触覚を伝える薄束・楔状束が上行する。神経細胞体は存在しない。
  • 3. 前角にはα運動ニューロンなど骨格筋を支配する運動ニューロンの細胞体が集まり、障害されると弛緩性麻痺と筋萎縮を生じる。
  • ×4. 前索は白質で、前皮質脊髄路や前脊髄視床路などの伝導路が走行する。神経細胞体を含む部位ではない。
  • ×5. 側索は白質で、外側皮質脊髄路や外側脊髄視床路などが通る有髄線維の集まりであり、細胞体は存在しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問59)
AM問60共通
正答2

被殻の支配動脈を分枝するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

被殻や淡蒼球、内包などの大脳基底核領域は、中大脳動脈の水平部(M1)から分岐する外側線条体動脈(レンズ核線条体動脈)が栄養する。高血圧性被殻出血の責任血管としても重要である。

  • ×1. 前大脳動脈は内側線条体動脈(Heubner反回動脈)を出して尾状核頭部や内包前脚を養うが、被殻の主たる支配血管ではない。
  • 2. 中大脳動脈は水平部から外側線条体動脈(レンズ核線条体動脈)を分枝し、被殻・淡蒼球・内包後脚などを栄養する。
  • ×3. 後大脳動脈は後頭葉や側頭葉下面、視床(視床膝状体動脈など)を養う血管であり、被殻は支配領域ではない。
  • ×4. 脳底動脈は橋枝や上小脳動脈などを分枝して脳幹・小脳を栄養する。被殻へ枝を出す血管ではない。
  • ×5. 椎骨動脈は後下小脳動脈や前脊髄動脈を分枝し延髄や小脳下面を養う。被殻の血液供給には関与しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問60)
AM問61共通
正答5

ATP 産生に関わる細胞小器官はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ATP産生の中心はミトコンドリアである。マトリックスでクエン酸回路が、内膜のクリステで電子伝達系と酸化的リン酸化が進み、細胞が使うATPの大半がここで作られる。他の小器官は分裂・分泌・輸送・合成などを担う。

  • ×1. 中心小体は微小管が集まった構造で、細胞分裂時に紡錘体形成の起点となる。ATP産生には関与しない。
  • ×2. Golgi装置は小胞体で作られた蛋白質の糖鎖修飾・選別・輸送を担う。分泌顆粒を形成するがATPは産生しない。
  • ×3. 滑面小胞体は脂質やステロイドの合成、薬物の解毒、筋ではCa2+の貯蔵を担い、ATP産生の場ではない。
  • ×4. リボソームはmRNAの情報をもとに蛋白質を合成する場である。ATPを消費する側であり産生はしない。
  • 5. ミトコンドリアはクエン酸回路と電子伝達系による酸化的リン酸化を行い、ATPの大部分をここで産生する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問61)
AM問62共通
正答1

タイプⅡ筋線維と比較した場合のタイプⅠ筋線維の特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

タイプⅠ線維(遅筋・赤筋)は径が細く発生張力は小さいが、ミオグロビンとミトコンドリアに富み酸化酵素活性が高いため疲労しにくい。タイプⅡ線維(速筋・白筋)は径が太く、解糖系優位に大きな張力を短時間発揮する。

  • 1. タイプⅠ線維は径が細く単位あたりの発生張力は小さいが疲労しにくく、姿勢保持など持続的活動に適する。
  • ×2. 筋線維の径が太いのはタイプⅡ線維である。タイプⅠは相対的に細く、大きな張力の発揮には向かない。
  • ×3. 逆である。タイプⅠは酸化酵素活性が高く、有酸素性代謝で持続的にATPを産生して持久力を支える。
  • ×4. 逆である。タイプⅠはミオグロビンが多く赤くみえるため赤筋と呼ばれ、酸素の取り込みと貯蔵に有利である。
  • ×5. 逆である。タイプⅠはミトコンドリア密度も毛細血管も豊富で、有酸素性のエネルギー産生能が高い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問62)
AM問63共通
正答5

自律神経で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

自律神経は交感神経・副交感神経とも、節前線維の終末からアセチルコリンを放出し、節後ニューロンのニコチン受容体に作用する。節後線維の伝達物質は交感神経ではノルアドレナリン(汗腺は例外的にアセチルコリン)、副交感神経ではアセチルコリンである。

  • ×1. 節前線維は薄い髄鞘をもつB線維だが、節後線維は無髄のC線維である。節後線維が有髄というのは誤り。
  • ×2. 自律神経は内臓・血管・腺を不随意に調節する。随意的な調節を担うのは骨格筋を支配する体性運動神経である。
  • ×3. 自律神経は安静時にも持続的にインパルスを発しており(緊張性放電)、その頻度の増減で臓器機能を調節する。
  • ×4. 汗腺は交感神経の単独支配であり、二重支配ではない。ただし節後線維の伝達物質は例外的にアセチルコリンである。
  • 5. 交感・副交感いずれも節前線維終末からアセチルコリンが放出され、節後ニューロンのニコチン受容体に作用する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問63)
AM問64共通
正答5

呼吸の調節機構で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

呼吸中枢は延髄にあり、橋の呼吸調節中枢がこれを修飾する。末梢化学受容器(頸動脈小体・大動脈小体)は主に動脈血酸素分圧の低下で興奮する。肺の伸展受容器の情報は迷走神経求心路で呼吸中枢に伝わり吸気を終わらせる(Hering-Breuer反射)。

  • ×1. 呼吸リズムを形成する呼吸中枢は延髄にある。視床下部は体温や内分泌など自律機能の統合中枢である。
  • ×2. 末梢化学受容器は総頸動脈分岐部の頸動脈小体と大動脈弓の大動脈小体にあり、椎骨動脈には存在しない。
  • ×3. 横隔膜も肋間筋も体性運動神経支配の骨格筋であり、随意的に収縮させて呼吸の深さや速さを変えられる。
  • ×4. 逆である。末梢化学受容器は動脈血酸素分圧の低下で興奮する。二酸化炭素分圧上昇やpH低下でも興奮する。
  • 5. 吸気で肺が伸展すると伸展受容器が興奮し、迷走神経を介して吸気を抑制する。Hering-Breuer反射である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問64)
AM問65共通
正答5

心臓の刺激伝導系で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

刺激伝導系は洞房結節→心房筋→房室結節→His束→左脚・右脚→Purkinje線維の順に興奮を伝える。洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近にあり、心筋の脱分極はNa+の急速な流入による。心電図のP波は心房の興奮を表す。

  • ×1. 洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近にある。左心房にあるという記述は誤りである。
  • ×2. 心筋細胞の脱分極はNa+の急速な流入による。K+は細胞外へ流出して再分極に働くイオンである。
  • ×3. P波は心房の興奮(脱分極)に対応する。心室の興奮はQRS波、心室の再分極はT波として表れる。
  • ×4. 副交感(迷走)神経の興奮は洞房結節の自動能を抑制し心拍数を減少させる。増加させるのは交感神経である。
  • 5. 房室結節の興奮はHis束から左右脚、Purkinje線維を経て心室筋へ伝わる。心房と心室を結ぶ唯一の伝導路である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問65)
AM問66共通
正答3

血球と機能の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

血小板は血管損傷部に粘着・凝集して一次止血栓を作り、凝固反応の場も提供する。赤血球は酸素運搬、好中球などの顆粒球は貪食、リンパ球は抗体産生や細胞性免疫、単球はマクロファージとなって貪食と抗原提示を担う。

  • ×1. 単球は組織でマクロファージとなり貪食と抗原提示を担う。抗体を産生するのはB細胞由来の形質細胞である。
  • ×2. 酸素運搬はヘモグロビンをもつ赤血球の役割。顆粒球は貪食やアレルギー・寄生虫防御に関与する。
  • 3. 血小板は損傷部位に粘着・凝集して血小板血栓をつくり、凝固因子反応の足場も提供して止血に働く。
  • ×4. 細胞性免疫を担うのはT細胞である。赤血球は核をもたず、酸素と二酸化炭素の運搬を担当する。
  • ×5. 細菌の貪食を主に担うのは好中球やマクロファージである。リンパ球は抗体産生や細胞傷害など特異的免疫を担う。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問66)
AM問67共通
正答1

胆汁で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

胆汁は肝細胞で産生され、胆嚢で水分を吸収されて濃縮・貯蔵される。重炭酸イオンを含むアルカリ性(pH約7〜8)の液で消化酵素は含まず、胆汁酸が脂肪を乳化してリパーゼの作用を助ける。胆汁酸は主に回腸末端で再吸収される。

  • 1. 胆汁は重炭酸イオンを含みpHは約7〜8のアルカリ性で、胃から送られた酸性の粥状液の中和にも役立つ。
  • ×2. 胆汁を産生するのは肝細胞である。胆嚢は胆汁を一時的に貯蔵し、水分を吸収して濃縮する器官にすぎない。
  • ×3. 胆汁に消化酵素は含まれない。蛋白質の分解は胃のペプシンや膵液のトリプシンなどの酵素が行う。
  • ×4. リパーゼは膵液に含まれる酵素である。胆汁は胆汁酸により脂肪を乳化し、リパーゼの働きを助けるだけである。
  • ×5. 胆汁酸の大部分は回腸末端で能動的に再吸収され、門脈を経て肝臓へ戻る。これを腸肝循環という。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問67)
AM問68共通
正答1

月経で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

月経周期は月経期・増殖期(卵胞期)・分泌期(黄体期)に分けられる。分泌期は黄体の寿命に対応して約14日間とほぼ一定で、周期の長短は主に増殖期の長さによって決まる。したがって「10日間」とする1が誤りで正答となる。

  • 1. 分泌期は黄体の寿命に対応し約14日間でほぼ一定である。10日間ではないため誤りで、これが正答となる。
  • ×2. 剝離した内膜由来の線溶因子が働くため月経血は凝固しにくい。正しい記述である。
  • ×3. 妊娠が成立しないと黄体が退縮し、女性ホルモンが急減して内膜が剝離・出血する。正しい記述である。
  • ×4. 卵胞期に卵胞から分泌されるエストロゲンが子宮内膜の再生・増殖を促す。正しい記述である。
  • ×5. 黄体から分泌されるプロゲステロンは内膜腺の分泌活動を高め、着床に適した状態をつくる。正しい記述である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問68)
AM問69共通2つ選べ
正答4・5

運動単位で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動単位とは1個のα運動ニューロンとそれが支配する筋線維群をいい、運動の最小機能単位である。1本の軸索が分枝して支配するため、その筋線維群は同期して興奮する。動員はサイズの原理に従い、小さい運動単位から先に活動を始める。

  • ×1. 運動単位は遠心性のα運動ニューロンとその支配下の筋線維で構成される。求心性(感覚)線維は含まれない。
  • ×2. 逆である。外眼筋や手内在筋のように神経支配比が小さいほど細かく段階的な力の調節ができる。
  • ×3. サイズの原理により、活動電位の小さい閾値の低い運動単位から先に動員され、強い力ほど大きな単位が加わる。
  • 4. 1本の運動ニューロンが分枝して支配するため、その筋線維群は全か無かの法則に従って同期して興奮する。
  • 5. 1個の運動ニューロンとそれが支配する筋線維群を運動単位といい、これが随意運動の最小機能単位である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問69)
AM問70共通2つ選べ
正答2・3

肺気量分画のうちの 2 つを用いて肺胞換気量を算出する場合、使用するのはどれ か。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肺胞換気量は(1回換気量−死腔量)×呼吸数で求められる。1回の呼吸で実際にガス交換に関与するのは1回換気量から死腔分を差し引いた量であり、残気量や予備吸気量・予備呼気量は算出には用いない。

  • ×1. 残気量は最大呼気後も肺に残る量で、スパイロメータでは測定できず、肺胞換気量の算出にも用いない。
  • 2. 1回換気量は安静時の1回の呼吸で出入りする量で、ここから死腔分を差し引いたものが肺胞換気量となる。
  • 3. 死腔換気量は気道など換気はされてもガス交換に関与しない部分の量で、1回換気量から差し引く値である。
  • ×4. 予備吸気量は安静吸気位からさらに吸い込める量で、肺活量の構成要素だが肺胞換気量の計算には用いない。
  • ×5. 予備呼気量は安静呼気位からさらに吐き出せる量で、これも肺胞換気量の算出には使用しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問70)
AM問71共通
正答4

頭頸部の屈曲と伸展の両方に作用する筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

胸鎖乳突筋は胸骨・鎖骨から乳様突起に至り、両側が収縮すると下位頸椎を屈曲させる一方、停止が環椎後頭関節の運動軸より後方を通るため頭部は伸展させる。頭頸部の屈曲と伸展の両方に働く点が本筋の特徴である。

  • ×1. 前斜角筋は頸椎横突起から第1肋骨に至り、頸部の屈曲・側屈と吸気時の肋骨挙上に働く。伸展作用はない。
  • ×2. 前頭直筋は環椎から後頭骨底部前面に至り、環椎後頭関節で頭部を屈曲させる。伸展には働かない。
  • ×3. 頭板状筋は後頸部を走り、頭部・頸部の伸展と同側への回旋・側屈に働く。屈曲作用はもたない。
  • 4. 両側収縮で下位頸椎を屈曲させると同時に、環椎後頭関節では頭部を伸展させ、屈曲と伸展の両方に作用する。
  • ×5. 脊柱起立筋は脊柱の後方を縦走し、体幹・頸部の伸展と側屈に働く。屈曲には作用しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問71)
AM問72共通2つ選べ
正答2・3

健常者の股関節で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

股関節は寛骨臼と大腿骨頭からなる臼状関節(球関節の一種)である。成人の頸体角は約125度(およそ120〜130度)、大腿骨頸部の前捻角は約15度。関節包を補強する腸骨大腿・恥骨大腿・坐骨大腿靱帯はいずれも伸展位で緊張する。

  • ×1. 股関節は寛骨臼が骨頭を深く包む臼状関節である。鞍関節の代表は母指の手根中手関節であり、該当しない。
  • 2. 成人の頸体角は約125度で、およそ120〜130度の範囲にある。小児では大きく、加齢とともに減少する。
  • 3. 恥骨大腿靱帯は関節包の前下方を補強し、伸展位や外転・外旋で緊張して過度の運動を制動する。
  • ×4. 約15度は大腿骨頸部が前方を向く前捻角として知られる値であり、垂直軸に対する運動軸の傾きを示す数値ではない。
  • ×5. 大腿骨頭の前方は寛骨臼による被覆が相対的に浅く、関節包や靱帯が補う。完全に被覆されているとはいえない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問72)
AM問73共通
正答3

立位姿勢が安定しているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

立位の安定性は、支持基底面が広いほど、重心位置が低いほど、重心線が支持基底面の中心近くを通るほど、床と足底の摩擦が大きいほど高まる。正常立位では重心線は膝関節中心のやや前方を通り、膝が伸展位に保たれる。

  • ×1. 支持基底面が狭いほど重心線が面から外れやすく、立位は不安定になる。広いほど安定性は高い。
  • ×2. 重心が高いほど、わずかな傾きで生じる転倒方向のモーメントが大きくなり、安定性は低下する。
  • 3. 重心線が膝関節中心のやや前方を通ると膝に伸展モーメントが働き、膝折れせずに立位を保ちやすい。
  • ×4. 摩擦抵抗が小さいと足底が滑りやすく不安定になる。摩擦抵抗は大きいほど立位は安定する。
  • ×5. 重心線が支持基底面の中心から離れるほど安定余裕が小さくなり、わずかな外乱で不安定になる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問73)
AM問74共通
正答2

正常歩行で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

正常歩行では体重心は立脚中期に最も立脚側(側方)へ移動し、左右への移動幅は約4〜5cmである。立脚後半は蹴り出しの推進期、遊脚側の骨盤は約5度下方傾斜し、歩行速度が上がると立脚相が短縮して遊脚相の比率は増加する。

  • ×1. 立脚相後半は足関節底屈筋の働きで身体を前方へ押し出す推進(加速)期にあたる。抑制期は立脚初期である。
  • 2. 片脚支持となる立脚中期に重心は立脚側へ最も大きく移動する。左右方向の移動幅は約4〜5cmである。
  • ×3. 遊脚側の骨盤は約5度下方に傾斜し、立脚側の中殿筋がこの傾斜を制動する。上方傾斜ではない。
  • ×4. 歩行速度が増すと立脚相、とくに両脚支持期が短縮するため、遊脚相の占める比率はむしろ増加する。
  • ×5. 下肢が体幹の後方にある遊脚前半は加速期である。減速期は下肢が前方へ振り出された遊脚後半をさす。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問74)
AM問75共通
正答3

疾病発症の外因のうち、物理的要因はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

疾病の外因は物理的要因、化学的要因、生物学的要因、栄養要因などに分けられる。紫外線・放射線・熱・電気・気圧・外力などは物理的要因、金属や有機化合物などは化学的要因、細菌やウイルスなどの病原体は生物学的要因である。

  • ×1. 鉛は重金属であり、その中毒は化学物質による障害すなわち化学的要因に分類される。物理的要因ではない。
  • ×2. 喫煙はニコチンやタール、各種発癌物質という化学物質への曝露であり、化学的要因に分類される。
  • 3. 紫外線は放射線・熱・電気・気圧・外力などと同じ物理的要因であり、日焼けや皮膚癌の原因となる。
  • ×4. 肺炎球菌は細菌であり、ウイルス・真菌・寄生虫などと同じく生物学的要因に分類される。
  • ×5. アルコール(エタノール)は化学物質であり、肝障害などを起こす化学的要因に分類される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問75)
AM問76共通2つ選べ
正答1・3

急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

急性炎症は好中球の浸潤と、血管透過性亢進による血漿蛋白の滲出が主体で、短期間に経過する。慢性炎症はリンパ球・形質細胞・マクロファージの浸潤が主体となり、修復過程として毛細血管の新生と線維芽細胞による組織の線維化が特徴となる。

  • 1. 慢性炎症では肉芽組織が形成され、その一部として毛細血管の新生すなわち血管の増殖がみられる。
  • ×2. 好中球の集積は急性炎症の特徴である。慢性炎症ではリンパ球・形質細胞・マクロファージが主体となる。
  • 3. 炎症が持続すると線維芽細胞が増殖してコラーゲンを産生し、瘢痕化・線維化が進むのが慢性炎症の特徴である。
  • ×4. 血管透過性亢進による血漿蛋白の滲出は、急性炎症の初期にみられる代表的な血管反応である。
  • ×5. 血管内皮の傷害と透過性亢進は急性炎症で急激に起こる変化であり、慢性炎症に特徴的な所見ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問76)
AM問77共通
正答4

良性腫瘍と比較した場合の悪性腫瘍の特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

悪性腫瘍は細胞異型・構造異型が強く核分裂像が多い。増殖が速く周囲組織へ浸潤性に発育するため境界は不明瞭で、血管が脆弱なため壊死や出血を伴いやすい。良性腫瘍は膨張性に発育し被膜を伴って境界明瞭で、異型性は乏しい。

  • ×1. 悪性腫瘍は増殖が盛んで核分裂像が多く、異常核分裂もみられる。核分裂が少ないのは良性腫瘍の特徴である。
  • ×2. 悪性腫瘍は新生血管が脆弱で壊死を伴いやすく、出血はむしろ高頻度にみられる所見である。
  • ×3. 悪性腫瘍の発育速度は一般に速い。ゆっくり増大するのは良性腫瘍の特徴である。
  • 4. 核の腫大や大小不同、クロマチン増量、核小体の明瞭化など細胞の異型性が強いことは悪性の重要な指標である。
  • ×5. 悪性腫瘍は浸潤性に発育するため周囲との境界は不明瞭である。被膜を有し境界明瞭なのは良性腫瘍である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問77)
AM問78共通
正答3

正しい組合せはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

社会生活技能訓練(SST)を体系化したのはR. Libermanである。オペラント条件づけはSkinner、自動思考と認知療法はBeck、古典的条件づけはPavlov、マインドフルネス低減法はKabat-Zinn、動機づけ面接はMillerによる。

  • ×1. オペラント条件づけを提唱したのはB. F. Skinnerである。Beckは自動思考の概念を用いた認知療法の創始者。
  • ×2. 自動思考はA. Beckの認知療法の中心概念である。Kabat-Zinnはマインドフルネスストレス低減法の創始者。
  • 3. R. Libermanは統合失調症者への社会生活技能訓練(SST)を体系化し、モジュール化した技法を確立した。
  • ×4. I. Pavlovは古典的(レスポンデント)条件づけの研究者である。動機づけ面接を開発したのはW. Millerである。
  • ×5. マインドフルネスストレス低減法を確立したのはJ. Kabat-Zinnである。Millerは動機づけ面接の提唱者である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問78)
AM問79共通
正答3

「明日朝 9 時に会議に出席する」と決めた。 翌朝になると会議の予定が思い出せるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

展望記憶は「将来のある時点で予定した行為を実行する」ことに関する記憶で、約束や服薬などを適切なときに思い出す働きをいう。過去の出来事や知識を思い出す回想記憶(エピソード記憶・意味記憶)と対比される概念である。

  • ×1. 意味記憶は言葉の意味や一般的知識に関する記憶で、いつどこで覚えたかという文脈を伴わない。
  • ×2. 作動記憶(ワーキングメモリ)は情報を一時的に保持しながら操作する仕組みで、暗算や会話の理解に働く。
  • 3. 展望記憶は予定した行為を適切な時点で想起して実行する記憶であり、時刻を手がかりとする本設問の典型例である。
  • ×4. 手続き記憶は自転車の乗り方や技能など、言語化しにくい身体で覚えた手順に関する記憶である。
  • ×5. エピソード記憶は自分が体験した出来事を時間・場所の文脈とともに想起する記憶で、過去に向かう回想記憶である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問79)
AM問80共通
正答1

Piaget の発達論で 0 〜 2 歳ころはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Piagetは認知発達を、感覚運動期(0〜2歳ころ)、前操作期(2〜7歳ころ)、具体的操作期(7〜11歳ころ)、形式的操作期(11歳ころ以降)の4段階に分けた。潜在期はFreudの心理性的発達段階の用語である。

  • 1. 感覚運動期は0〜2歳ころ。感覚と運動を通して外界を理解し、対象の永続性を獲得する時期である。
  • ×2. 具体的操作期は7〜11歳ころ。目の前の具体的事物については保存の概念や論理的操作が可能になる。
  • ×3. 形式的操作期は11歳ころ以降。抽象的・仮説演繹的な思考ができるようになる最終段階である。
  • ×4. 潜在(潜伏)期はFreudの心理性的発達段階で6歳から思春期にあたる用語であり、Piagetの段階ではない。
  • ×5. 前操作期は2〜7歳ころ。象徴機能が発達する一方、自己中心性が強く保存の概念はまだ成立しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問80)
AM問81共通
正答2

投影法の人格検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

人格検査は質問紙法・作業検査法・投影法に大別される。投影法はあいまいな刺激への反応から無意識的な側面をとらえる方法で、TATやロールシャッハテストが代表である。他の4つはいずれも質問紙法か作業検査法にあたる。

  • ×1. ミネソタ多面人格目録。数百項目の質問に本人が答える質問紙法であり、投影法ではない。
  • 2. 主題統覚検査。あいまいな人物画を見て物語を作らせ、その内容から欲求や葛藤を読み取る投影法である。
  • ×3. 東大式エゴグラム。交流分析に基づく質問紙法で、5つの自我状態をプロフィール化する。
  • ×4. 矢田部・ギルフォード性格検査。多数の質問項目に答える質問紙法で、投影法ではない。
  • ×5. 一桁の連続加算という単純作業の量と変化から性格や作業能力をみる作業検査法である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問81)
AM問82共通
正答4

取り組みが始まった時期の年代順で正しいのはどれか。 ①国際障害者年、②ノーマライゼーション、③自立生活運動〈IL 運動〉

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ノーマライゼーションは1950年代のデンマークでバンク-ミケルセンが提唱し1959年法に結実、自立生活運動〈IL運動〉は1960年代後半の米国で始まり1972年にバークレーで自立生活センターが設立、国際障害者年は1981年である。よって②→③→①となる。

  • ×1. 国際障害者年を先頭に置く点が誤り。1981年であり3つの中で最も新しい出来事である。
  • ×2. 国際障害者年が先頭である点が誤りで、ノーマライゼーションを最後に置く点も年代と合わない。
  • ×3. ノーマライゼーションが最初である点は正しいが、国際障害者年はIL運動より後の1981年である。
  • 4. 1950年代のノーマライゼーション、1960〜70年代のIL運動、1981年の国際障害者年の順で正しい。
  • ×5. IL運動を最初に置く点が誤り。ノーマライゼーションの提唱はそれより約10年早い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問82)
AM問83共通
正答4

長期間の安静臥床で増加するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

長期臥床では廃用症候群として骨・筋・心肺機能が軒並み低下する。一方、関節を動かさないと関節包や周囲の結合組織は増生・短縮して線維化が進み、関節拘縮を生じる。増加するのはこの結合組織である。

  • ×1. 荷重刺激が減ると骨吸収が骨形成を上回り、骨密度は低下して廃用性骨萎縮を生じる。
  • ×2. 抗重力筋を中心とした筋萎縮と毛細血管密度・酸化酵素活性の低下により筋持久性は低下する。
  • ×3. 活動量の低下や自律神経の影響で蠕動運動はむしろ低下し、便秘をきたしやすい。
  • 4. 不動により関節包や靱帯などの結合組織が増生・線維化して増加し、関節拘縮の原因となる。
  • ×5. 循環血漿量の減少と一回拍出量の低下により、臥床数週間で最大酸素摂取量は明らかに低下する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問83)
AM問84共通
正答2

関節リウマチの Steinbrocker のステージⅣの特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Steinbrockerのステージは関節リウマチの関節破壊の程度をX線所見で4段階に分類する。Ⅰは骨粗鬆症のみ、Ⅱは軟骨下骨の破壊や関節裂隙狭小化、Ⅲは骨と軟骨の破壊・変形、Ⅳは線維性または骨性の強直を伴う末期である。

  • ×1. 腱鞘炎は病期を問わず早期からみられる滑膜炎の症状で、ステージ分類の指標ではない。
  • 2. 線維性または骨性の強直はステージⅣの定義そのもので、関節破壊が最も進行した末期像である。
  • ×3. 関節周囲の骨粗鬆症のみでX線上の破壊を認めない段階は、ステージⅠに相当する。
  • ×4. 軽度の軟骨下骨の破壊や関節裂隙の狭小化はステージⅡの所見であり、Ⅳの特徴ではない。
  • ×5. 関節周囲の筋萎縮はステージⅡからみられる所見で、Ⅳに特徴的とはいえない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問84)
AM問85共通
正答1

加齢で低下するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

加齢では骨量や骨格筋量が減る変化と、動脈硬化や慢性炎症のように増える変化が混在する。選択肢のうち加齢で低下するのは骨塩量のみで、残り4つはいずれも加齢とともに増加する方向に変化する。

  • 1. 骨吸収が骨形成を上回るため、とくに閉経後女性で骨塩量は明らかに低下する。
  • ×2. 肺の弾性収縮力低下と末梢気道の早期閉塞により、残気量は増加し肺活量は低下する。
  • ×3. 免疫の自己寛容が低下するため、加齢とともに自己抗体の産生や陽性率は増加する。
  • ×4. 動脈壁の硬化と弾性の低下により末梢血管抵抗は増加し、収縮期血圧が上昇しやすい。
  • ×5. IL-6やTNF-αなどが軽度持続的に上昇する慢性炎症状態がみられ、増加する方向である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問85)
AM問86共通
正答2

末梢神経伝導検査が診断に有用なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

末梢神経伝導検査は末梢神経の伝導速度・潜時・活動電位振幅を調べる検査で、絞扼性ニューロパチーや末梢神経障害の診断に有用である。中枢神経の変性疾患、筋そのものの疾患、血管の疾患の評価には向かない。

  • ×1. 中脳黒質の変性による中枢性疾患で末梢神経は障害されず、診断は臨床症状と経過による。
  • 2. 手根管部での正中神経の絞扼を、遠位潜時の延長や伝導速度低下として捉えられ有用である。
  • ×3. 小脳・線条体・自律神経系が障害される中枢性の変性疾患で、画像や臨床所見で診断する。
  • ×4. 病変は筋線維自体にあり、針筋電図やCK値、遺伝子検査・筋生検が診断に用いられる。
  • ×5. 下肢動脈の狭窄・閉塞が本態で、足関節上腕血圧比や超音波、造影検査で評価する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問86)
AM問87共通
正答5

股関節屈曲拘縮を調べるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Thomasテストは背臥位で対側の股関節を最大屈曲させて腰椎前弯を消した際、検査側の大腿が床から浮き上がるかをみる。浮けば腸腰筋などの短縮による股関節屈曲拘縮があると判定する。

  • ×1. 背臥位で両膝を立てたときの膝の高さの左右差をみる検査で、大腿の短縮や発育性股関節形成不全を疑う。
  • ×2. 膝を屈伸しながら下腿を回旋させ、クリックや疼痛の誘発から半月板損傷をみる検査である。
  • ×3. 股関節を屈曲・外転・外旋させ、股関節や仙腸関節の病変による疼痛を誘発する検査である。
  • ×4. 腹臥位で下腿三頭筋を把握し足関節が底屈するかをみる、アキレス腱断裂の検査である。
  • 5. 対側股関節の屈曲で腰椎前弯を除いたときの大腿の挙上をみて、股関節屈曲拘縮を判定する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問87)
AM問88共通
正答3

胃全摘出術後の悪性貧血に関与するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

悪性貧血は胃壁細胞が分泌する内因子の欠乏によりビタミンB₁₂が回腸末端で吸収されず生じる巨赤芽球性貧血である。胃全摘後は内因子が失われるため、体内貯蔵が枯渇する数年後に貧血や亜急性連合性脊髄変性症をきたしうる。

  • ×1. 欠乏は脚気やWernicke脳症を起こす。吸収に内因子は関与せず悪性貧血の原因ではない。
  • ×2. 欠乏では口角炎・舌炎・脂漏性皮膚炎などがみられ、悪性貧血の原因とはならない。
  • 3. 胃由来の内因子と結合して回腸で吸収されるため、胃全摘で吸収が障害され悪性貧血をきたす。
  • ×4. 欠乏は壊血病を起こす。鉄の吸収は助けるが、巨赤芽球性貧血の直接の原因ではない。
  • ×5. 欠乏はくる病や骨軟化症を起こす。カルシウム代謝に関与し、悪性貧血とは直結しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問88)
AM問89共通
正答5

肘離断性骨軟骨炎で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎(外側型野球肘)は投球動作の反復による肘外側への圧迫・剪断力で生じ、10歳前後から10代に好発する。学童期の野球選手を対象とした検診報告での有病率は数%(おおむね1〜4%程度)で、20〜30%という高率ではない。

  • ×1. 発育期の軟骨に繰り返し負荷が加わって生じ、10代前半を中心とした若年者に多く正しい。
  • ×2. 肘外側に圧迫力が繰り返し加わる投球動作が主因で、野球など投球競技に最も多く正しい。
  • ×3. 透亮期などの初期は投球中止による保存療法で修復が期待でき、第一選択であり正しい。
  • ×4. 超音波は被曝がなく野球肘検診でも用いられ、初期の小頭の不整の検出に有用で正しい。
  • 5. 検診報告での有病率は数%程度にとどまり、20〜30%は明らかに高すぎるためこれが誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問89)
AM問90共通
正答4

肩関節周囲炎で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)は40〜60歳代に好発する非感染性の疾患で、関節包の炎症と拘縮により疼痛と可動域制限をきたす。多くは保存療法で1〜2年かけて軽快し、結髪・結帯動作の障害が典型的である。

  • ×1. 中高年、とくに40〜60歳代に多い疾患であり、若年者に多いとはいえない。
  • ×2. 経過は長期に及ぶが多くは自然軽快が期待でき、予後は比較的良好とされる。
  • ×3. 関節包や腱板周囲の非感染性の炎症・変性が主体であり、感染性疾患ではない。
  • 4. 屈曲・外転・外旋が制限されるため、髪を結ぶ結髪動作や結帯動作が行いにくくなる。
  • ×5. 運動療法や消炎鎮痛薬、注射などの保存療法が基本で、手術は難治例に限られる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問90)
AM問91共通
正答2

Parkinson 病の治療薬はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Parkinson病は中脳黒質のドパミン神経細胞が変性し線条体のドパミンが減少する疾患である。L-ドーパはドパミンの前駆物質で血液脳関門を通過し、脳内でドパミンに変換されて症状を改善する中心的な治療薬である。

  • ×1. 高血圧や不整脈、本態性振戦などに用いる薬で、Parkinson病の標準治療薬ではない。
  • 2. 血液脳関門を通過して脳内でドパミンに変換され、寡動や固縮を改善する中心的薬剤である。
  • ×3. 糖尿病の血糖コントロールに用いるホルモン製剤で、ドパミン系には作用しない。
  • ×4. 血管平滑筋に作用する降圧薬などで、一部は逆に薬剤性パーキンソニズムの原因となりうる。
  • ×5. 細菌感染症の治療薬であり、神経変性疾患であるParkinson病には効果がない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問91)
AM問92共通
正答5

Guillain-Barré 症候群の初期症状で特徴的なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Guillain-Barré症候群は先行感染の1〜3週後に発症する急性の免疫性ニューロパチーである。両側性・左右対称性に下肢遠位から始まって上行する筋力低下と腱反射の消失が特徴で、数日から数週で進行のピークに達する。

  • ×1. 悪性腫瘍や消耗性疾患、内分泌疾患を示唆する所見で、本症の初期症状として特徴的でない。
  • ×2. 筋痛や神経根痛を訴えることはあるが、激しい関節痛はむしろ関節疾患を疑う所見である。
  • ×3. 視神経炎や網膜動脈閉塞などでみられる症状で、本症の典型的な初発症状ではない。
  • ×4. Addison病などでみられる所見で、本症の初期症状として特徴的なものではない。
  • 5. 下肢遠位から左右対称性に始まり上行する筋力低下と腱反射消失が本症の典型像である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問92)
AM問93共通
正答4

高齢者にみられる病態のうち、低栄養と関連が少ないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

低栄養は蛋白・エネルギーの不足を通じて創傷治癒の遅延、筋量・骨量の減少を招く。褥瘡、貧血、サルコペニア、大腿骨頸部骨折はいずれも低栄養と密接に関連するが、変形性膝関節症は加齢や肥満など力学的負荷が主な危険因子である。

  • ×1. 低アルブミン血症や皮下脂肪・筋の減少が発生と治癒遅延に直結し、低栄養との関連は強い。
  • ×2. 鉄・ビタミンB₁₂・葉酸・蛋白の摂取不足によって生じ、低栄養と強く関連する。
  • ×3. 蛋白やエネルギーの摂取不足は筋量・筋力低下の主要な要因であり、関連は強い。
  • 4. 加齢や肥満、力学的ストレスが主因で、むしろ過体重が危険因子。低栄養との関連は少ない。
  • ×5. 低栄養は骨量低下と筋力低下による転倒増加を通じて、骨折の危険を高める。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問93)
AM問94共通
正答4

成人の熱傷で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

成人の熱傷では熱傷面積と深度から重症度を判定する。Ⅱ度でおおむね15〜20%以上の熱傷は熱傷ショックの危険があり、Parkland法などに基づく初期輸液の適応となる。重症熱傷では代謝と蛋白異化が著しく亢進する。

  • ×1. 化学損傷ではまず大量の流水で原因物質を洗い流すことが基本であり、洗浄を避けてはならない。
  • ×2. 重症熱傷では代謝が著しく亢進し、蛋白質の異化は低下ではなくむしろ亢進する。
  • ×3. 創傷被覆材は受傷早期から創面の保護、疼痛軽減、感染予防のために用いられる。
  • 4. Ⅱ度20%は輸液を要する重症域であり、体重と熱傷面積から算出した初期輸液が行われる。
  • ×5. 広範囲熱傷では感染や過大な異化を防ぐため、早期の壊死組織切除と植皮が行われる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問94)
AM問95共通
正答2

高齢者の歩行の特徴で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

高齢者の歩行は安定性を優先した特徴を示す。歩幅と歩行速度が減少し、歩隔はやや広がり、両脚支持期の割合が延長して遊脚期は相対的に短縮する。歩行率(ケイデンス)は大きく増加するわけではない。

  • ×1. 側方への安定性を確保しようとするため、歩隔はむしろ広がる傾向がみられる。
  • 2. 下肢筋力やバランス機能の低下を補うため一歩の距離が短くなり、歩行速度も低下する。
  • ×3. 高齢者の歩行率は不変からやや低下とされ、増加は特徴ではない。速度低下の主因は歩幅の減少である。
  • ×4. 片脚支持となる遊脚期は不安定なため、その割合はむしろ短縮する方向に変化する。
  • ×5. 安定性を高めようとして、両足が接地している両脚支持期の割合は逆に延長する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問95)
AM問96共通
正答2

アルコール離脱症状の後遺症はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

慢性のアルコール使用ではビタミンB₁欠乏からWernicke脳症を生じ、離脱期の振戦せん妄などを経て、記銘力障害・失見当識・作話を主徴とするKorsakoff症候群が後遺症として残ることがある。

  • ×1. 周期性の過眠に過食や脱抑制を伴うまれな睡眠障害で、飲酒や離脱とは関連しない。
  • 2. 前向性健忘を中心とする記銘力障害、失見当識、作話を特徴とし、B₁欠乏による後遺症である。
  • ×3. 幼児期に発症し多彩な発作型を示す難治性てんかん性脳症で、アルコールとは無関係である。
  • ×4. 主に女児にみられる神経発達症で、手もみ様の常同運動と退行が特徴。飲酒とは関係ない。
  • ×5. 抗精神病薬などにより高熱・筋強剛・CK上昇を呈する急性の副作用で、離脱の後遺症ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問96)
AM問97共通
正答1

統合失調症の前駆期にみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調症の前駆期には不眠、不安、集中困難などの非特異的な症状に加え、自分の意図と無関係に考えが浮かぶ自生思考のような自我障害の初期兆候がみられる。幻覚妄想や滅裂思考は急性期、感情の平板化は消耗期以降に目立つ。

  • 1. 自分の意図と無関係に考えが勝手に浮かぶ体験で、前駆期にみられる自我障害の初期像である。
  • ×2. 話のまとまりが失われる思考過程の障害であり、急性期に目立つ症状である。
  • ×3. 現実離れした内容の妄想は、幻覚とともに急性期の陽性症状の中心をなす。
  • ×4. 感情表出が乏しくなる陰性症状であり、消耗期から慢性期にかけて前景となる。
  • ×5. 昏迷や拒絶、常同姿勢などを呈する病像で、前駆期ではなく急性期に生じる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問97)
AM問98共通
正答3

複雑部分発作〈焦点意識減損発作〉を起こして自宅室内を徘徊しているてんかん患 者に対して、まず行うのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

焦点意識減損発作(複雑部分発作)では意識が曇ったまま自動症や徘徊がみられ、通常は数分以内に終息する。まず行うのは環境の安全確保で、危険物を除いて見守る。無理な抑制や口腔内への物の挿入は外傷や窒息を招くため行わない。

  • ×1. 発作の多くは数分で自然に治まるため、まず搬送を要請する場面ではない。重積や外傷時は要請する。
  • ×2. 意識が減損した状態で一人にすると転倒や事故の危険があり、見守りを続ける必要がある。
  • 3. 刃物や熱源、階段など周囲の危険物を取り除くことが、まず行うべき安全確保である。
  • ×4. 強く押さえると本人や介助者の外傷、興奮の助長を招くため、無理な抑制は避ける。
  • ×5. 口腔内に物を入れると窒息や口腔・歯の損傷の危険があり、現在は行わない対応である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問98)
AM問99共通
正答1

自閉スペクトラム症〈自閉症スペクトラム障害〉児にみられる特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

自閉スペクトラム症は社会的コミュニケーションと対人相互反応の持続的な障害、および限定された興味と反復的な行動を特徴とする。表情や視線など非言語的情報のやりとりが乏しく、暗黙のルールの理解や想像力を要する遊びを苦手とする。

  • 1. 非言語的コミュニケーションの障害として、表情の乏しさや視線が合いにくいことがみられる。
  • ×2. 他者の気持ちを推し量ることが苦手であり、共感性が豊かであるとはいえない。
  • ×3. 事実や規則性のある情報への興味が強い傾向があり、物語より図鑑などを好むことが多い。
  • ×4. ごっこ遊びなど想像力を要する遊びは苦手で、同じ手順を繰り返す遊びを好みやすい。
  • ×5. 場の空気や暗黙のルールの理解が困難で、明示的な説明を必要とすることが多い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問99)
AM問100共通
正答3

注意欠如・多動症〈注意欠如・多動性障害〉に対する心理社会的治療で適切でない のはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

注意欠如多動症では、刺激を減らした環境調整、短く具体的で視覚的な指示、望ましい行動への即時の称賛(正の強化)が心理社会的治療の基本である。注意をそらす関わりは課題の遂行を妨げるため適切でない。

  • ×1. 一度に複数の指示は処理しきれないため、1つずつ短く伝えるのは適切な対応である。
  • ×2. 絵カードや手順表など視覚的な手がかりの提示は理解と定着を助け、適切である。
  • 3. 雑談は注意をそらす余分な刺激となり課題遂行を妨げる。刺激を減らす原則に反し適切でない。
  • ×4. すべてを叱責せず軽微な行動は流すことで自己評価の低下を防げるため、適切である。
  • ×5. 望ましい行動の直後にほめる即時の正の強化は、行動療法の基本であり適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問100)

午後全100問

PM問1実地2つ選べ
正答3・4

Daniels らの徒手筋力テストの段階 5 及び 4 の検査を図に示す。 検査者が抵抗を加える位置で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。段階5と4は最大または強い抵抗に抗して最終可動域を保持できるかで判定する。抵抗は運動する分節の遠位端に運動方向と反対向きへ加えるのが原則で、遠位の関節をまたいだ位置に加えると他の筋の影響が混じる。

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問1)
PM問2実地
正答3

36 歳の男性。手にバスケットボールが当たって受傷した。来院時の手指の写真 (別冊No. 1A)と単純エックス線写真(別冊No. 1B)を別に示す。 考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

指先にボールが当たって末節が屈曲位となり自動伸展できなくなるのが槌指である。公式正答と選択肢の内容から、写真はDIP関節の屈曲変形を、単純エックス線写真は末節骨基部背側の剥離骨折などを示すと考えられる。

  • ×1. 母指中手骨基部の関節内脱臼骨折で、母指に軸圧が加わって生じる。DIP関節の伸展不能を主徴とする本例の病態とは異なる。
  • ×2. DIP関節に生じる変形性関節症による骨性の結節で、中高年女性に多い。外傷を契機に急性に伸展不能となるものではない。
  • 3. 終止腱の断裂や末節骨基部の剥離骨折によりDIP関節が屈曲位となり、自動伸展できなくなる。球技で指先を突く受傷機転が典型である。
  • ×4. 屈筋腱腱鞘炎により腱の通過障害が生じ、屈伸の途中で弾発現象を起こすもの。使いすぎが原因で外傷による急性発症ではない。
  • ×5. 拳で殴打した際に生じる第5中手骨頸部骨折で、中手骨頭の落ち込みや手背の腫脹を呈する。受傷機転も部位も本例と異なる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問2)
PM問3実地
正答2

67 歳の男性。右利き。灯油による引火で右前腕以遠にⅢ度の熱傷を受傷した。 救命救急センターに搬送され、壊死組織のデブリドマンを施行され、植皮術が行わ れた。術後 3 日目にベッドサイドで作業療法を開始した。 この時点での受傷手への対応で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Ⅲ度熱傷に対する植皮術の直後は移植片の生着が最優先で、生着するまでの約1週間はずれや圧を避けて安静を保つ。浮腫は生着を妨げ拘縮も助長するため、患肢を心臓より高く挙上する管理が術後3日目の対応として適切である。

  • ×1. 移植片の生着前に抵抗運動を行うと剪断力や腫脹が加わり、生着を妨げる。筋力増強は生着が確認された後の課題である。
  • 2. 挙上は静脈還流を促して浮腫を軽減し、移植片の生着環境を整える。安静保持と両立でき、術後早期から実施できる。
  • ×3. 動的スプリントは持続的な牽引力を移植部に加えるため早期には不適。この時期は良肢位を保つ静的スプリントを用いる。
  • ×4. 他動運動は移植片と創床の間にずれを生じさせ、生着を阻害する。可動域練習は生着が確認された後に段階的に開始する。
  • ×5. 圧迫療法は肥厚性瘢痕の予防に有効だが、創が上皮化し移植片が生着してから開始する。術後3日目では早すぎる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問3)
PM問4実地
正答3

21 歳の女性。先天性の右上肢欠損。上肢の写真(別冊No. 2)を別に示す。 起こり得る 2 次性の障害で最もみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

先天性上肢欠損では出生時から左右非対称な姿勢や動作を続けるため、脊柱側弯などの二次的変形が生じやすい。一方、切断に伴う合併症は先天性欠損では起こりにくく、両者の違いを対比させる問題である。

  • ×1. 幻肢は失った四肢が存在するように感じる現象で、後天性切断に多い。身体像が初めから欠損した形で形成される先天性欠損では生じにくい。
  • ×2. 断端神経腫は切離された神経の断端で軸索が増殖して生じる。神経を切離していない先天性欠損では原則として生じない。
  • 3. 片側上肢がないため体幹の使い方が左右非対称となり、代償姿勢が長年続くことで側弯が二次的に進行しやすい。
  • ×4. 断端浮腫は切断術後の急性期に生じる循環障害で、断端管理の対象となる。術創のない先天性欠損では問題にならない。
  • ×5. 骨断端の過成長は小児が骨幹部で切断された際に骨だけが伸び皮膚を突き上げる現象で、切断歴のない先天性欠損では生じない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問4)
PM問5実地
正答1

69 歳の女性。関節リウマチ。45 歳で診断を受けて投薬治療が開始された。 Steinbrocker のステージⅢ、クラス 2 。両手指は軽度尺側偏位で動揺性を認める が痛みはない。右小指にはスワンネック変形を認める。評価時には「日常生活で しっかり手を使うようにしないと関節の変形が進む」と認識していた。 作業療法で最も優先順位が高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

疼痛はないが動揺性と変形が進みつつあり、しっかり使えば変形が進まないという誤った認識をもっている点が問題である。過度な使用は関節破壊を促すため、まず正しい関節保護の知識を伝えることが最優先となる。

  • 1. 関節を過度に使えば変形は進む。誤った認識を修正し、大きな関節で支える・力を分散するなどの原則を指導することが最優先である。
  • ×2. 等張性運動は関節運動を伴うため、動揺性のある手指関節に負担をかける。関節リウマチでは等尺性運動を基本とする。
  • ×3. 関節リウマチでは朝のこわばりが強く、午前中に家事を集中させると負担が大きい。こわばりが軽減してから行うよう配分する。
  • ×4. 柔らかいマットレスは身体が沈み込み、寝返りや起き上がりの際に関節への負担が増す。適度な硬さのものを選ぶ。
  • ×5. スワンネック変形へのリングスプリントは有効だが、痛みもなく右小指1指のみであり、誤った認識の修正より優先度は低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問5)
PM問6実地
正答4

52 歳の男性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。発症後 14 日目に回復期リハビリ テーション病棟へ転棟した。意識は清明で、認知機能に問題はない。Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅴ。疼痛や浮腫はない。機能回復を目的とした作 業療法を図に示す。 現時点でこの患者の右上肢に行う訓練で最も適切なのはどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。Brunnstrom法上肢Ⅲ・手指Ⅲは共同運動が随意的に出現し痙縮が最も強い時期で分離運動は未出現のため、共同運動の範囲で遂行できる課題が適切と考えられる。※解答が分かれた問題

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問6)
PM問7実地
正答3

19 歳の男性。身長 170 cm、体重 60 kg。頸髄損傷(第 6 頸髄節まで機能残存)。 車椅子は全幅 70 cm、全長 120 cm。車椅子とベッド間の移乗は前・後方移動で自 立し、ADL は自助具や環境整備で自立の見込みを得た。住宅改修図(別冊No. 3)を 別に示す。 正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

全幅70cm・全長120cmの車椅子を自走するための住宅寸法を問う問題である。回転に要する広さ、通過に要する幅、勾配、移乗時の高さの目安を数値で押さえる。第6頸髄節まで機能残存では操作に余裕が必要な点も考慮する。

  • ×1. 1/6は自走にも介助にも急すぎる。屋外スロープは1/12以下、自走を前提とするなら1/15程度の緩やかな勾配が望ましい。
  • ×2. 有効幅80cmは車椅子が直進で通過できる最低限の寸法で、全幅70cmの車椅子では左右5cmずつしか余裕がない。居間と台所の間のように方向転換を伴う出入口では、通過しやすい寸法とされる90cm以上を確保したい。開口部の幅は建具の厚み分だけ有効幅が狭くなる点にも注意する。
  • 3. 切り返しを伴う180度の転回には140cm角、その場での360度回転には直径150cm程度が目安とされる。全長120cmの車椅子であればポーチ幅140cmは方向転換のスペースとして確保されており、5肢の中で唯一寸法上妥当である。
  • ×4. 車椅子使用者と歩行者がすれ違うには有効幅150cm程度が必要とされる。120cmは車椅子が通行できる寸法にすぎず、人が横向きにならなければすれ違えないため、すれ違いを前提とする廊下幅としては不足する。
  • ×5. 縁の高さが80cmでは車椅子の座面よりはるかに高く移乗できない。洗い場から40〜45cm程度、座面と同程度の高さに揃える。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問7)
PM問8実地
正答5

8歳の女児。脳性麻痺痙直型両麻痺である。ボール遊び時の姿勢設定を図に示す。 この児の適切な姿勢設定はどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。痙直型両麻痺では股関節の内転・内旋と骨盤後傾が強まりやすく、W坐りや長坐位は変形を助長する。骨盤を中間位に保ち股・膝を屈曲して足底を接地させた安定姿勢が、上肢を使いやすいと考えられる。

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問8)
PM問9実地
正答3

78 歳の男性。病室からリハビリテーション室まで歩いて来室した。到着後に息 苦しく動悸がすると訴えたため、直ちに心電図検査が施行された。心電図(別冊 No. 4)を別に示す。 心電図の所見で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

歩行後に動悸と息苦しさを訴えた高齢男性であり、公式正答からP波を欠き基線が細かく揺れてRR間隔が絶対的に不整な波形が記録されたと考えられる。これは心房細動の所見で、頻脈化すると労作時の息切れや動悸を生じる。

  • ×1. 心室細動は無秩序な細動波のみで有効な心拍出がなく、意識消失・心停止となる。歩いて来室できた本例の状態と合わない。
  • ×2. 心室頻拍は幅の広いQRSがほぼ規則的に連続する頻拍で、血行動態が急速に破綻しうる。RR不整を特徴とする所見とは異なる。
  • 3. P波が消失して基線が細かく揺れ、RR間隔が全く不規則になるのが心房細動である。加齢とともに頻度が増し、動悸や息切れの原因となる。
  • ×4. 心室性期外収縮は先行するP波を伴わない幅広いQRSが単発で早期に出現するもので、調律全体が持続的に乱れるものではない。
  • ×5. 完全房室ブロックではP波とQRSが互いに独立して規則的に出現し、著明な徐脈となる。RR間隔が不規則になる所見ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問9)
PM問10実地
正答2

71 歳の男性。令和 6 年 8 月 19 日(月)に病院で認知症の検査を受けた。結果(別 冊No. 5)を別に示す。 疑われる認知症の重症度はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と日本作業療法士協会の意見書から、別冊は長谷川式簡易知能評価スケールで合計19点前後の結果と考えられる。20点以下が認知症疑いで、加藤らの重症度別平均では軽度認知症(19.10±5.04点)に該当する。※解答が分かれた問題

  • ×1. 長谷川式は20点以下で認知症が疑われる。19点はこれを下回るため、認知症なしとは判定できない。
  • 2. 軽度認知症群の平均は19.10±5.04点とされ、19点はこの範囲に最もよく当てはまる。日常生活はおおむね自立している段階である。
  • ×3. 中等度認知症群の平均は15.43±3.68点で19点はやや高い。学会が複数正答を求めた点だが、公式正答は軽度とされた。
  • ×4. やや高度とされる段階の平均は10.73±5.40点で、19点よりかなり低い。19点はこの水準には当たらない。
  • ×5. 非常に高度な段階の平均は4.04±2.62点で、意思疎通も困難な水準である。19点とは大きく隔たる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問10)
PM問11実地
正答1

57 歳の女性。右利き。 5 年前から多発性筋炎でステロイド治療中。約 1 か月前 から四肢の脱力と易疲労性が著しく、多発性筋炎の増悪と診断された。嚥下機能は 保たれている。スプーンの把持は可能だが、食事の途中で口まで運べなくなり介助 を要する。 この患者への対応で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

多発性筋炎の増悪期で近位筋の筋力低下が強く、肘や肩を抗重力位で保てないため食事が途中で中断している。把持自体は可能なので、上肢の重さを支えて水平方向の動きを助ける装具が有効である。

  • 1. BFO(平衡式前腕装具)は前腕を支持台に載せ、わずかな筋力で手を口元まで運べる。近位筋力低下による食事中断の解決に適する。
  • ×2. 利き手交換は一側の障害に対する方法である。本例は四肢の脱力で非利き手も同様に弱く、交換しても口元まで運べない。
  • ×3. スプーンの把持自体は可能で、問題は肩・肘の抗重力保持にある。柄の太さや形状を変えても食事の中断は解決しない。
  • ×4. 使用を控えれば廃用が進み活動範囲が狭まる。増悪期でも過負荷を避けながら日常生活動作は続けるのが原則である。
  • ×5. 増悪期の高負荷抵抗運動は筋線維の破壊を助長し、CK上昇や症状悪化を招く。低負荷で疲労を残さない範囲にとどめる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問11)
PM問12実地2つ選べ
正答2・5

48 歳の男性。ALS。発症後 8 年が経過し在宅生活を続けている。四肢や体幹に 運動麻痺を生じて、手指筋力は MMT 0 レベル、ADL は全介助。さらに錐体路障 害の症状を認め、人工呼吸器を装着している。 この患者が導入するコミュニケーション機器で適切なのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

発症8年、手指はMMT0で人工呼吸器を装着しており、発声と上肢操作の双方が使えない。ALSでは眼球運動が末期まで比較的保たれるため、視線を用いる手段が現実的で、介助者が読み取る文字盤と眼球運動スイッチが適する。

  • ×1. 人工喉頭は喉頭摘出者が頸部や食道の振動を利用して発声する機器で、ALSの構音・呼吸筋麻痺による発話障害には対応できない。
  • 2. 透明文字盤は向かい合った介助者が患者の視線を読み取る方法で、機器を操作する力を要さず眼球運動だけで意思を伝えられる。
  • ×3. キーボードカバーは誤打鍵を防ぐ補助具で、指をキーまで運べることが前提となる。手指MMT0では打鍵自体ができない。
  • ×4. ICレコーダーは発声と手指操作の両方を必要とする。人工呼吸器を装着し発声が困難な本例には適さない。
  • 5. 眼球運動センサースイッチは視線や眼球の動きを入力信号とするため、四肢が動かなくても意思伝達装置を操作できる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問12)
PM問13実地
正答5

48 歳の男性。右利き。脳梗塞で左片麻痺。この患者の SOAP による作業療法記 録(別冊No. 6)を別に示す。 記入箇所で適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

SOAPはS(患者の訴えなど主観的情報)、O(観察・測定による客観的情報)、A(それらの解釈・評価)、P(今後の計画)に分けて記載する。公式正答から、⑤は置かれた欄の性質と記載内容が対応していない箇所と考えられる。

  • ×1. 公式正答では適切とされた箇所。S欄には患者や家族の発言・訴えをそのまま記し、療法士の解釈を混ぜないことが判断の基準となる。
  • ×2. 公式正答では適切とされた箇所。O欄には可動域や筋力、動作の様子など、測定や観察で確かめられる事実のみを記す。
  • ×3. 公式正答では適切とされた箇所。A欄はSとOを踏まえた解釈や問題点の分析を書く欄で、事実の再掲だけでは不十分である。
  • ×4. 公式正答では適切とされた箇所。P欄には今後行う介入内容や目標、プログラムの変更点など具体的な計画を記載する。
  • 5. 公式正答から、⑤は欄の性質と内容が食い違う記載と考えられる。主観的情報と客観的情報の混同や、解釈を計画欄に書く誤りが典型である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問13)
PM問14実地
正答2

18 歳の男子。 2 年前までは成績優秀で友人も多かった。 1 年前から口数が減り 徐々に欠席が増え、半年前から不登校となった。「隣人が見張っている」と言いだし 自室のカーテンを一日中閉めたままにしている。 1 か月前から自室に引きこもり、 「自分の考えが人に伝わってしまう」、「誰もいないのに自分の悪口が聞こえてくる」 などと言うようになった。 2 週前から入浴をしていない。 この患者の症状で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

意欲低下と不登校で始まり、幻聴・妄想・自我障害が顕在化した統合失調症の典型的な経過で、陽性症状と陰性症状がそろっている。躁状態で目立つ行為心迫は認められず、これが誤っている症状となる。

  • ×1. 誰もいないのに悪口が聞こえるという訴えは、対象のない音声を知覚する幻聴であり、統合失調症の代表的な陽性症状である。
  • 2. 行為心迫は次々に行動を起こさずにいられない状態で躁病にみられる。本例は引きこもり行動が減っており該当しない。
  • ×3. 自分の考えが人に伝わってしまうという訴えは思考伝播で、自我障害の一つとして統合失調症にみられる。
  • ×4. 隣人が見張っているという確信は注察妄想で、被害妄想の一型である。カーテンを閉め続ける行動もこれに基づく。
  • ×5. 自室に引きこもり入浴もしなくなった状態は、意欲低下と自閉を示す無為自閉であり陰性症状に当たる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問14)
PM問15実地
正答2

30 歳の女性。統合失調症。高校在学中に発症し休学をしながらも高校を卒業し た。その後数回の入退院を経て、現在精神科デイケアを利用している。「作業の手 順が分からない」、「説明がよく分からない」と訴えるため、認知機能検査を実施し た。図版の一部を図に示す。 この検査で評価するのはどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調症の認知機能検査として広く用いられるBACS-Jには6領域の下位検査があり、選択肢はその領域名に対応する。公式正答と選択肢の内容から、図版は目標の配置を見て最少手数の手順を考えるロンドン塔テストなど、遂行機能をみる課題と考えられる。

  • ×1. 運動機能はトークン運動課題で評価し、制限時間内にトークンを容器へ入れる速さをみる。手順を考える課題ではない。
  • 2. 遂行機能は目標に向けて計画を立て順序立てて実行する能力で、ロンドン塔テストで評価する。作業の手順が分からないという訴えとも整合する。
  • ×3. 言語流暢性は制限時間内に決められた分類や語頭音から語を挙げる課題で、口頭で実施し図版を用いない。
  • ×4. 注意と処理速度は対応表を見て数字を速く書き写す符号課題で評価するが、公式正答から本問の検査はこれではないと考えられる。
  • ×5. ワーキングメモリーは数字順列課題で評価し、聞いた数字を小さい順に並べ替えて答える聴覚的な課題である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問15)
PM問16実地
正答5

30 歳の女性。事務職。元来仕事熱心で上司の信頼が厚かった。指導していた新 人の部下が突然退職し、自分の指導方針が誤っていたためではないかと自責の念に かられた。その後、抑うつ気分、意欲低下、食欲低下および睡眠障害が出現し、仕 事上のミスが増えたため、精神科を受診した。うつ病と診断され、希死念慮も認め られたため入院となった。入院 2 週目に作業療法が開始された。 作業療法開始時に収集すべき情報で適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

入院2週目の急性期で希死念慮も認められる段階では、睡眠・活動量・疲労・病識といった現在の状態把握が中心となる。復職の時期を尋ねることは焦りや自責を強め負担となるため、開始時の情報収集としては適さない。

  • ×1. うつ病では不眠が中核症状の一つで、日内変動や休息の取れ具合を知ることは活動量の設定に直結する。収集すべき情報である。
  • ×2. 日中の過ごし方は活動と休息のバランスや生活リズムを把握する基本情報で、導入する作業量を決める根拠になる。
  • ×3. 病気に対する認識は治療への参加度や自責感の程度を知るうえで重要で、関わり方や説明の仕方の調整に必要である。
  • ×4. うつ病では疲労感が強く、過活動による症状悪化を防ぐために把握が必要となる。段階的な負荷設定の指標にもなる。
  • 5. 回復途上で復職時期を問うことは焦りを生み、できない自分への自責を強めかねない。回復が進んだ段階で扱う話題である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問16)
PM問17実地
正答2

60 歳の女性。うつ病。半年前から家事はできず横になって過ごすことが増えた。 最近、悲哀感や不安感が強くなり夫に付き添われ精神科を受診したところ、不安の 軽減と活動性の向上を目的に外来作業療法が開始された。 この患者の評価に使用する非自記式の尺度で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

非自記式とは、検査者が面接や観察に基づいて採点する他者評価尺度を指す。うつ病の重症度評価で他者評価の代表となるのがHAM-Dであり、自記式質問紙との区別が問われている。

  • ×1. BDI-Ⅱはうつ症状に関する21項目を患者自身が選んで回答する自記式質問紙であり、非自記式には当たらない。
  • 2. HAM-D(ハミルトンうつ病評価尺度)は評価者が面接で症状を聴取して採点する他者評価尺度で、うつ病の重症度判定に広く用いられる。
  • ×3. L-SASは社交不安症の恐怖と回避を評価する尺度で、日本語版は自記式で用いられることが多い。うつ病の評価目的にも合わない。
  • ×4. SDS(自己評価式抑うつ性尺度)はその名のとおり、患者自身が20項目に回答する自記式尺度である。
  • ×5. STAIは状態不安と特性不安を患者自身が回答する自記式尺度で、うつ病ではなく不安の評価に用いられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問17)
PM問18実地2つ選べ
正答4・5

70 歳の男性。前頭側頭型認知症。元来真面目な性格であった。ここ数年は平気 で他人の物を盗るようになり、注意されても意に介さなくなった。また、些細なこ とで怒り出すため、対応に困った家族が主治医と相談し、デイケアに通所し、作業 プログラムに参加することになった。 この患者への対応で適切なのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

前頭側頭型認知症では脱抑制や反社会的行動、常同行動、被影響性の亢進が目立つ。叱責や環境の変更は易怒性を高めるため避け、常同性を活かした一定の手順と、視覚的に分かりやすい環境を整えることが有効である。

  • ×1. 抽象的な指示は理解されにくく混乱を招く。具体的で簡潔な指示や、実際にやって見せる提示のほうが伝わりやすい。
  • ×2. 叱責しても病識が乏しいため行動は修正されず、易怒性や興奮を誘発する。失敗は指摘せず環境側で防ぐのがよい。
  • ×3. 頻繁な席替えは慣れた場所や決まった流れを崩し、常同的な行動パターンが保てず混乱や不穏の誘因となる。
  • 4. 被影響性の亢進を活かし、使う道具を見える位置に置くと視覚的な手がかりとなり、作業を自然に始めやすくなる。
  • 5. 常同行動の傾向を利用し、毎回決まった手順で行わせると混乱が少なく、作業を安定して継続しやすい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問18)
PM問19実地
正答4

33 歳の女性。 1 年前から娘の不登校で心労が重なっていた。 1 か月前から不眠 と意欲低下が出現した。 2 週前からは口数が減り、食事をほとんど口にせず、「私 は母親失格です」と涙をこぼすようになった。夫に付き添われ精神科を受診し入院 となり、作業療法が開始された。入院 10 日目、担当する作業療法士に「もう死なせ て下さい。今日で終わりにしたいです」と訴えた。 作業療法士の対応で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

希死念慮の訴えに対しては、話をそらしたり否定・激励したりせず、まず受け止めて背景にある苦痛を語ってもらう。自殺の話題を避けないことが安全確保の第一歩であり、そのうえで主治医やチームと情報を共有する。

  • ×1. 他者と比較する言葉は苦痛を軽んじられたと感じさせ、自責感を強める。訴えを受け止める姿勢とは相容れない。
  • ×2. うつ病の患者に努力を促す激励は負担となり、頑張れない自分への自責を深める。避けるべき対応である。
  • ×3. 主治医への報告自体は必要だが、作業療法士が薬効を判断して伝える発言は適切でなく、目の前の訴えを受け止めていない。
  • 4. 訴えを否定せず、そう感じる理由を語ってもらう対応である。感情の表出を促し、信頼関係を保ちながら危険性を評価できる。
  • ×5. 我慢を求める言葉は苦痛の表明を封じ、援助を求めにくくさせる。孤立を深め、かえって危険を高める。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問19)
PM問20実地
正答4

31 歳の女性。小学生の頃から虚無感を抱くことが多かった。高校では異性との 交際が活発であった。相手に過度に依存的になったかと思うと些細なきっかけで罵 倒する行動がみられた。別れを切り出されると自殺をほのめかしたり、リストカッ トで相手を引き留めようとしたりすることが多く、成人してからも続いた。今回も 自傷行為のためパートナーと精神科外来を受診した。 この患者の治療法で適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

慢性的な空虚感、理想化とこき下ろしを繰り返す不安定な対人関係、見捨てられ不安に伴う自傷や自殺のほのめかしは境界性パーソナリティ障害の特徴である。対人関係と感情調節に焦点を当てた心理療法が用いられる。

  • ×1. 認知行動療法は自傷につながる思考や行動のパターンを扱うもので、境界性パーソナリティ障害の治療にも用いられる。
  • ×2. 力動的精神療法は対人関係で反復されるパターンや無意識の葛藤を扱い、この障害の治療法として位置づけられている。
  • ×3. 弁証法的行動療法(DBT)は境界性パーソナリティ障害の自傷・自殺行動に対して開発された、有効性の確立した治療法である。
  • 4. TEACCHは自閉スペクトラム症の特性に合わせ環境を構造化する包括的支援プログラムで、本例の病態に対する治療法ではない。
  • ×5. メンタライゼーションに基づく治療は自他の心の状態を捉える力を高めるもので、この障害を対象に開発された。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問20)
PM問21一般
正答3

糖尿病患者の低血糖発作時の症状はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

低血糖(おおむね血糖70mg/dL未満)では、まず血糖を上げようとするアドレナリン分泌による交感神経症状(動悸・発汗・振戦・顔面蒼白)が警告症状として出現し、さらに低下すると頭痛・傾眠・意識障害などの中枢神経症状が加わる。

  • ×1. 胸痛は狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患を示唆する症状であり、低血糖発作の典型症状ではない。
  • ×2. 口渇は高血糖による浸透圧利尿と脱水で生じる症状で、低血糖ではなく高血糖を疑う所見である。
  • 3. 正しい。低血糖ではアドレナリンが分泌され、動悸・頻脈・発汗・手指振戦などの交感神経症状が生じる。
  • ×4. 腹痛は糖尿病ケトアシドーシスなど高血糖性の急性合併症でみられる症状で、低血糖発作の症状ではない。
  • ×5. 手のしびれは慢性合併症である糖尿病性末梢神経障害の症状。低血糖では口唇周囲の異常感覚が生じうるが、手のしびれは典型ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問21)
PM問22一般
正答5

CRPS で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

CRPS(複合性局所疼痛症候群)は外傷や手術を契機に、もとの損傷の程度に不釣り合いな疼痛が遷延し、浮腫・皮膚色や発汗の変化・可動域制限などを伴う病態である。女性に多く、若年〜中年成人に好発する。

  • ×1. CRPSは女性に多く、男女比はおよそ1対2〜1対3と報告される。男性に多いというのは誤りである。
  • ×2. 好発するのは若年から中年の成人であり、高齢者に特に多い疾患ではない。
  • ×3. 手根背屈変形はCRPSに特有の変形ではない。CRPSでみられるのは浮腫や拘縮による手関節・手指の可動域制限であり、一定の変形を必発するものではない。
  • ×4. 骨折後のCRPS発症率は報告に幅があるが、おおむね数%程度とされ、80%という高率ではない。
  • 5. 正しい。原因となった外傷や疾病の程度から予測される範囲を超えて持続する疼痛は、CRPSの中核となる診断項目(ブダペスト基準)である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問22)
PM問23一般
正答2

日本版デンバー式発達スクリーニング検査で 6 か月児が可能なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

日本版デンバー式発達スクリーニング検査(JDDST-R)では、寝返りは4〜5か月頃に90%の児が通過する粗大運動項目であり6か月児で可能。他の選択肢はいずれもおおむね8〜12か月にかけて通過率が上がる項目で、6か月児で通過するとはいえない。

  • ×1. 発音(音)をまねるのは通過率が上がるのが8〜11か月ころの言語項目で、6か月児の大半はまだ喃語を発する段階である。
  • 2. 正しい。寝返りは4〜5か月頃に大半の児が通過する粗大運動項目であり、6か月児では可能である。
  • ×3. バイバイなどの身振りは個人−社会の項目で、90%の児が通過するのは11〜12か月ころであり、6か月児では難しい。
  • ×4. 母指を使ってつかむ(はさみ状つかみ〜ピンサーつかみ)のは9か月前後の微細運動項目。6か月は手掌全体で握る段階である。
  • ×5. 両手に持った積み木を打ち合わせるのは9か月前後の微細運動項目であり、6か月児には早い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問23)
PM問24一般
正答3

高次脳機能障害の評価方法(別冊No. 7)を別に示す。 この評価方法はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

図は見えないが、公式正答と選択肢の内容から、別冊No.7は前頭葉機能検査FABの下位課題(手の運動系列課題など)を示したものと考えられる。FABは概念化・語の流暢性・運動系列・葛藤指示・Go/No-go・把握行動の6課題18点満点で構成される。

  • ×1. BADSは遂行機能の行動評価で、規則変換カードや鍵探し、動物園地図など6下位検査と質問紙から成る。
  • ×2. BITは半側空間無視の検査で、線分抹消・模写・線分二等分などの通常検査と行動検査から構成される。
  • 3. 正しい。FAB(前頭葉機能検査)は6課題からなり、前頭葉機能を短時間でベッドサイド評価できる検査である。
  • ×4. RBMTは日常記憶を評価する検査で、姓名・持ち物・約束・道順・用件などの下位項目から成る。
  • ×5. SLTAは標準失語症検査で、聞く・話す・読む・書く・計算の26項目により失語症状を評価する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問24)
PM問25一般
正答5

医療スタッフの協働・連携によるチーム医療推進において、作業療法士の役割で 最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

チーム医療における作業療法士の専門性は、ADL・IADLや応用的動作能力、社会適応能力の評価と、それに基づく福祉用具の選定・使用訓練、住環境の評価と改修助言にある。住環境評価はその中心的な役割である。

  • ×1. 義肢の製作と適合は義肢装具士の業務である。作業療法士は使用訓練や適合状態の確認に関わる立場である。
  • ×2. 心電図や脳波などの生体検査は臨床検査技師や医師が担当するもので、作業療法士の役割ではない。
  • ×3. 薬物などによる疼痛管理は医師が主体となる。作業療法士は活動を通じた疼痛への対処支援に関わるにとどまる。
  • ×4. 薬剤の調整は医師の処方と薬剤師による管理で行われる業務であり、作業療法士は行わない。
  • 5. 正しい。手すりの位置や段差解消など住環境の評価と改修助言は、生活行為に着目する作業療法士の中心的役割である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問25)
PM問26一般
正答1

作業と改善が期待される機能の組合せで最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

作業の工程が実際に要求する機能と、改善を期待する機能が一致しているかを問う問題。籐のかご編みは編み目を目で追いながら両手で籐を通す反復作業であり、視覚運動協応の改善に適する。

  • 1. 正しい。籐のかご編みは編み目を注視しながら籐を差し込む工程が続き、目と手の協調(視覚運動協応)を促す。
  • ×2. 機織りの整経は経糸を一定の長さと張力で並べる準備工程で、両手の粗大な動作と持続性・注意が主となり、手指巧緻性を主眼とする作業ではない。
  • ×3. 陶芸のたたら作りは粘土を板状に伸ばす反復動作が中心で上肢の筋力や両手動作を要し、構成能力の改善を主目的とする作業とは言いにくい。
  • ×4. 和紙のちぎり絵は指先でちぎり貼る巧緻動作と注意集中を要する作業であり、記憶力の改善を期待する作業ではない。
  • ×5. フィンガーペインティングは抵抗がほとんどなく筋力増強にはつながらない。感覚刺激や情緒の解放・表出を目的とする作業である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問26)
PM問27一般複数正解
正答2・5いずれも正解

MTDLP でインテーク面接が終了し、対象者の望む生活の把握ができた。 次の段階で用いるのはどれか。

厚生労働省の発表により、複数の選択肢(2・5)がいずれも正解として採点されます。
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢2・5のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢2・5のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。MTDLPでは、望む生活を把握した後はアセスメント段階に進み、生活行為向上マネジメントシートに情報を整理しつつ、生活行為課題(アセスメント)分析シートで要因を分析する。

  • ×1. 生活行為申し送り表は、他機関や他職種へ支援内容を引き継ぐ最終段階で用いる様式であり、アセスメント段階のものではない。
  • 2. 正答の一つ。心身機能・活動と参加・環境の各要因から実行状況と背景を分析する様式で、望む生活の把握に続くアセスメント段階で用いる。
  • ×3. 生活行為聞き取りシートは、望む生活行為とその状況を聴取するための様式。本問では既に望む生活の把握が済んでおり、次段階には当たらない。
  • ×4. 興味・関心チェックシートは、対象者の興味や希望を引き出す導入段階の用具であり、既に終えたインテークの段階に相当する。
  • 5. 正答の一つ。生活行為向上マネジメントシートはアセスメント・合意目標・プラン・実行を一連で記載する中核様式で、把握後に記入を進める。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問27)
PM問28一般
正答3

橈骨遠位端骨折の術後に前腕から手関節の外固定を行った。 外固定期間中の患肢への作業療法で最も優先されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

橈骨遠位端骨折の外固定期間中は、固定されていない関節の拘縮と手指浮腫の予防が最優先となる。手指・肘・肩の自動運動を早期から行い、骨折部に負荷をかけて転位を招く運動や使用は避ける。

  • ×1. 温熱療法は受傷早期の腫脹を助長するおそれがあり、外固定下では適用も限られるため最優先とはならない。
  • ×2. 母指を内転位で保持すると母指の内転拘縮(水かき拘縮)を招く。外固定中は母指の外転・対立位を保ち、自動運動を行う。
  • 3. 正しい。手指の屈伸自動運動は浮腫の軽減と腱の癒着・関節拘縮の予防に有効で、外固定期間中に最優先で行う。
  • ×4. 前腕から外固定されているため回内外運動は制限される。前腕回内外は外固定の除去後に開始する。
  • ×5. 外固定中に患肢をADLで積極的に使用すると骨折部に負荷がかかり転位の危険がある。重い物の把持や体重支持は避ける。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問28)
PM問29一般
正答5

ICU での早期リハビリテーションにおける作業療法士の役割で最も適切なのは どれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ICUの早期リハビリテーションでは、鎮静・せん妄管理と並行してポジショニング、離床、上肢機能やADLの練習を進める。作業療法士は退院後の生活機能を早期から予測し、目標設定や他職種への提案に生かす。

  • ×1. 急性期の栄養管理は医師・管理栄養士を中心とする栄養サポートチームが担う役割で、作業療法士の職務ではない。
  • ×2. 摂食嚥下機能の治療は言語聴覚士や医師・看護師が中心となる。作業療法士は食事動作や姿勢調整で関わるが主たる役割ではない。
  • ×3. スタッフの配置を判断するのは医師や看護管理者など管理的立場の職務であり、作業療法士の役割ではない。
  • ×4. 人工呼吸器やモニタなど医療機器の整備は臨床工学技士や看護師の業務。作業療法士はライン類を確認しつつ安全に離床を進める立場である。
  • 5. 正しい。発症早期からADLや復帰先を見据えて生活機能の転帰を予測し、廃用予防と目標設定に生かすことが作業療法士の役割である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問29)
PM問30一般
正答3

ロコモティブシンドロームにおけるロコモ度と判定基準の該当項目の組合せで正 しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

日本整形外科学会のロコモ度判定は、立ち上がりテスト・2ステップテスト・ロコモ25のいずれか1つでも該当すればその度と判定する。2ステップ値はロコモ度1が1.1以上1.3未満、度2が0.9以上1.1未満、度3が0.9未満である。

  • ×1. ロコモ度1の立ち上がりテストの基準は「どちらか一方の脚で40cmの台から立てない」であり、30cmではない。
  • ×2. 2ステップ値0.9以上1.1未満はロコモ度2の基準である。ロコモ度1は1.1以上1.3未満である。
  • 3. 正しい。ロコモ度2の立ち上がりテストの基準は「両脚で20cmの台から立てない(30cmからは立てる)」である。
  • ×4. 2ステップ値1.1以上1.3未満はロコモ度1の基準であり、ロコモ度2には該当しない。
  • ×5. ロコモ度3の2ステップ値は0.9未満である。1.3以上はいずれのロコモ度にも該当しない範囲である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問30)
PM問31一般
正答3

障害者総合支援法で市町村が行う自立支援給付の訓練等給付に含まれるのはどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

障害者総合支援法の自立支援給付のうち訓練等給付は、自立訓練、就労選択支援(2025年10月施行)、就労移行支援、就労継続支援A型・B型、就労定着支援、自立生活援助、共同生活援助から成る。介護給付や地域生活支援事業との区別が問われている。

  • ×1. 移動支援は市町村が実施する地域生活支援事業に位置づけられ、自立支援給付の訓練等給付ではない。
  • ×2. 施設入所支援は施設で夜間の介護等を提供するサービスで、訓練等給付ではなく介護給付に含まれる。
  • 3. 正しい。就労移行支援は一般就労を目指して知識・能力の向上と職場定着を図る訓練であり、訓練等給付に含まれる。
  • ×4. 地域相談支援(地域移行支援・地域定着支援)は自立支援給付のうち相談支援に係る給付であり、訓練等給付には含まれない。
  • ×5. 重度障害者等包括支援は常時介護を要する重度者に複数サービスを包括的に提供するもので、介護給付に含まれる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問31)
PM問32一般
正答5

自助具を作製する際の道具と目的の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

自助具製作で用いる工具と用途の対応を問う問題。万力(バイス)は材料を挟んで固定し両手を作業に使えるようにする道具である。測定はノギス、穴あけは錐や電動ボール盤、針金の切断はペンチが対応する。

  • ×1. 錐は木材などに下穴をあけるための道具である。材料の厚さを測るのはノギスなどの測定具である。
  • ×2. 電動ボール盤は材料に垂直な穴をあける機械である。針金を切るのはペンチやニッパの役割である。
  • ×3. ノギスは外径・内径・深さ・厚さを精密に測る測定具であり、板に穴をあける道具ではない。
  • ×4. ペンチは針金の把持・曲げ・切断に用いる。木材を削るのは鉋(かんな)やヤスリである。
  • 5. 正しい。万力は材料を挟んで作業台に固定し、切断や研磨、穴あけを安全かつ正確に行うための道具である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問32)
PM問33一般
正答5

介護保険サービスで貸与できる福祉用具はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

介護保険の福祉用具は、貸与できる種目と、直接肌に触れ再利用に心理的抵抗がある入浴・排泄関連などの特定福祉用具販売(購入)に分かれる。体位変換器や移動用リフト、車椅子、手すり等は貸与の対象である。

  • ×1. 簡易浴槽は入浴に用い再利用になじまないため、特定福祉用具販売(購入)の対象であり貸与できない。
  • ×2. シャワーチェア(入浴用いす)は入浴補助用具に該当し、特定福祉用具販売(購入)の対象である。
  • ×3. 入浴用介助ベルトも入浴補助用具に含まれ、貸与ではなく特定福祉用具販売(購入)の対象である。
  • ×4. ポータブルトイレは腰掛便座に該当し、排泄に用いるため特定福祉用具販売(購入)の対象である。
  • 5. 正しい。トランスファーボード(スライディングボード)は体位変換器に含まれ、福祉用具貸与の対象である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問33)
PM問34一般
正答3

感染対策で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

標準予防策では、血液・体液・排泄物に触れる可能性がある場面で手袋やガウンなどの個人防護具を用い、患者に直接接触したかによらず手指衛生を行う。加えて病原体ごとの感染経路別予防策の使い分けが問われる。

  • ×1. ノロウイルス等はアルコールの効果が不十分であり、吐物で汚染した手はまず流水と石けんで洗い、物理的に洗い流すことが優先される。
  • ×2. 陰圧室(空気感染隔離)が必要なのは結核・麻疹・水痘である。ノロウイルス感染症は接触感染予防策が基本となる。
  • 3. 正しい。便で汚染した衣類の交換は排泄物に広く触れる場面であり、手袋に加えガウンを着用して自身の衣服の汚染を防ぐ。
  • ×4. 患者に直接触れなくてもベッド柵などの周囲環境に触れれば手指は汚染される。環境への接触前後にも手指衛生が必要である。
  • ×5. インフルエンザは解熱後も一定期間ウイルスを排出するため、解熱直後に他患者と同室の作業療法室で訓練を行うのは適切でない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問34)
PM問35一般
正答3

医療現場におけるハラスメントで誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

誤っているものを選ぶ問題。労働施策総合推進法や男女雇用機会均等法により、事業主にはハラスメント防止措置が義務づけられ、対象となる「職場」は労働者が業務を遂行する場所全般を指す。

  • ×1. 正しい記述。パート・非常勤・派遣労働者を含め、事業主が雇用する労働者すべてが対象となる。
  • ×2. 正しい記述。相談体制の整備や事後の迅速・適切な対応など、ハラスメント防止措置は事業主の法的義務である。
  • 3. これが誤り。「職場」は勤務する事業所内に限らず、出張先・移動中・実質的に業務の延長といえる懇親の場なども含まれる。
  • ×4. 正しい記述。セクシュアルハラスメントは異性間に限らず同性間でも成立し、被害者・行為者の性別を問わない。
  • ×5. 正しい記述。パワーハラスメントは優越的な関係を背景とする言動であり、部下から上司、同僚間でも成立しうる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問35)
PM問36一般
正答5

生化学検査項目と検査値の組合せで基準範囲内にあるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

主な基準範囲の目安は、CRPが概ね0.3mg/dL以下、Albが3.8〜5.2g/dL、総コレステロールが150〜219mg/dL、BNPが18.4pg/mL以下、HbA1c(NGSP)が4.6〜6.2%である。

  • ×1. CRP 7.2mg/dLは基準(概ね0.3mg/dL以下)を大きく超える高値で、細菌感染など強い炎症を示唆する。
  • ×2. Alb 2.3g/dLは基準(約3.8〜5.2g/dL)を下回る低値で、低栄養や肝の合成能低下、持続する炎症などを示す。
  • ×3. 総コレステロール345mg/dLは基準(約150〜219mg/dL)を大きく超える高値で、脂質異常症に該当する。
  • ×4. BNP 350pg/mLは基準(18.4pg/mL以下)を大きく超えており、心不全の存在が強く疑われる値である。
  • 5. 正しい。HbA1c 5.5%(NGSP値)は基準範囲(約4.6〜6.2%)内で、糖尿病型(6.5%以上)にも該当しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問36)
PM問37一般
正答2

病院で患者の個人情報を取り扱う上で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

個人情報保護法上、診療情報の第三者提供や本人開示には原則として本人の同意および本人確認が必要である。また、個人情報の取扱いに関する苦情へ適切かつ迅速に対応し窓口を整備することは、事業者の責務とされる。

  • ×1. 親族であっても本人の同意や代理権・身元の確認が必要であり、求めに応じてその場で診療録を開示するのは不適切である。
  • 2. 正しい。個人情報に関する苦情には適切かつ迅速に対応する必要があり、医療相談窓口で受け付け対応することは妥当である。
  • ×3. 見舞い客への病状の回答は第三者提供に当たり、本人の同意なしに行うことはできない。
  • ×4. 院外での発表に必要なのは病院長ではなく本人の同意であり、症例発表では個人が特定されない匿名化も必要である。
  • ×5. 実習生が診療情報を取り扱うことは実習前に説明して同意を得るべきであり、臨床実習後の事後説明では不適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問37)
PM問38一般
正答2

介護保険における通所リハビリテーションで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

通所リハビリテーションは介護保険の居宅サービスの一つで、医師の指示のもと理学療法・作業療法等を提供し、心身機能の維持回復と日常生活の自立を図る。介護老人保健施設・介護医療院・病院・診療所が実施できる。

  • ×1. 主な目的は心身機能の維持回復と日常生活の自立支援であり、入浴の支援は付随的なサービスにとどまる。
  • 2. 正しい。通所リハビリテーションは介護老人保健施設のほか、介護医療院、病院・診療所で実施できる。
  • ×3. 利用期間に一律の上限は定められておらず、ケアプランに基づき必要な期間利用できる。
  • ×4. 対象は要介護1以上であり、要介護2以上に限られない。要支援者は介護予防通所リハビリテーションを利用する。
  • ×5. 通所リハビリテーションは居宅サービスであり、介護老人福祉施設等への入所を伴う施設サービスではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問38)
PM問39一般
正答4

アルコール依存症の離脱症状はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

アルコール離脱症状は断酒後数時間〜数日で生じ、早期には振戦・発汗・不安・不眠・自律神経症状がみられる。重篤化すると振戦せん妄となり、意識変容とともに虫や小動物が見えるといった幻視やけいれんを呈する。

  • ×1. 解離症状は解離性障害や心的外傷後の反応でみられる記憶や同一性の障害であり、アルコール離脱の症状ではない。
  • ×2. 観念奔逸は思考が次々と飛躍して展開する躁状態に特徴的な症状であり、離脱症状ではない。
  • ×3. 強迫行為は不合理と分かっていても繰り返してしまう行為で、強迫症でみられる症状である。
  • 4. 正しい。離脱期、特に振戦せん妄では、虫や小動物が見えるといった鮮明な幻視が特徴的にみられる。
  • ×5. 思考途絶は思考の流れが突然中断する症状で、統合失調症でみられるものであり離脱症状ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問39)
PM問40一般
正答3

「持続性・安定性」の評価で「現在の社会適応度」の項目を含む尺度はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

LASMI(精神障害者社会生活評価尺度)は、日常生活・対人関係・労働または課題の遂行・持続性安定性・自己認識の5領域から構成され、「持続性・安定性」の下位項目に現在の社会適応度が含まれる。

  • ×1. BPRSは陽性・陰性症状など精神症状の重症度を評定する尺度であり、持続性・安定性という社会生活の評価領域はもたない。
  • ×2. GAFは心理的・社会的・職業的機能を0〜100の単一得点で表す全体的評定であり、下位項目に分かれていない。
  • 3. 正しい。LASMIの「持続性・安定性」領域に、現在の社会適応度の項目が含まれる。
  • ×4. Rehabは全般的行動と逸脱行動を観察により評価する尺度で、現在の社会適応度という項目は含まない。
  • ×5. 精神障害者ケアアセスメント(日本作業療法士協会版)はケアマネジメントのための情報収集用の様式であり、持続性・安定性という評価領域はない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問40)
PM問41一般
正答2

睡眠衛生指導で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

睡眠衛生指導は生活習慣と環境を整えて自然な入眠を促す助言である。朝の高照度光は体内時計を24時間周期に同調させ、夜のメラトニン分泌を適切な時刻に導くため、起床後にカーテンを開けて光を浴びることが基本となる。

  • ×1. 昼寝は午後の早い時間に30分以内が原則である。2時間の長い昼寝は深い睡眠に入り夜間の睡眠圧を下げ、かえって入眠困難を招くため推奨されない。
  • 2. 起床直後に太陽光を浴びると体内時計がリセットされ、睡眠・覚醒リズムが整う。睡眠衛生指導の中心的な助言であり正しい。
  • ×3. 就床時刻を固定すると眠気がないまま床に就いて不眠を強める。一定に保つべきは起床時刻であり、就床は眠気が来てからとするのが原則である。
  • ×4. アルコールは寝つきを早めても睡眠を浅くし、中途覚醒や早朝覚醒を増やす。耐性により量も増えるため、寝酒は睡眠衛生上避けるよう指導する。
  • ×5. 就寝直前の明るい照明や画面の光はメラトニン分泌を抑制し入眠を遅らせる。夜間は照明を落とし、光刺激を減らして過ごすよう指導する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問41)
PM問42一般
正答2

解離症〈解離性障害〉に対する作業療法士の対応で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

解離症は心的葛藤やストレスが、意識・記憶・同一性の統合の障害として現れる病態である。作業療法では言語化しにくい無意識の葛藤を制作や表現などの作業を通じて安全に発散・昇華させつつ、一貫した治療の枠組みを保つ関わりが求められる。

  • ×1. 希望のままに任せると回避や退行を助長し治療構造が崩れる。患者と相談しながらも、目標に沿った一定の枠組みを保つことが必要である。
  • 2. 直接には言語化されない葛藤を、作業を通じて表出・発散させることは解離症状の軽減につながる。作業療法の利点を生かした対応であり適切である。
  • ×3. 代わりに行うと有能感を得る機会を奪い依存を強める。困難な部分は工程を分ける、難易度を下げるなどして患者自身が行えるよう支えるのがよい。
  • ×4. 健忘は解離症の症状そのものであり、出現したことを理由に中止するのではなく、安全を確保しながら継続的な関わりの中で扱うことが望ましい。
  • ×5. 時間外の個別対応は治療の枠組みを崩し、依存的・操作的な関係を強めやすい。設定した時間と場で一貫して関わることが原則である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問42)
PM問43一般
正答1

精神科デイケアの小集団療法で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

精神科デイケアの小集団療法では、メンバー同士の相互作用そのものが治療因子となる。スタッフは主導者ではなく促進者として場を支え、相互交流や自己開示、相互支持が生まれるよう働きかける。

  • 1. 集団力動を治療に生かすにはメンバー間の言語的・非言語的なやりとりが不可欠である。相互交流を促すことは小集団療法の基本であり適切である。
  • ×2. 多数決は少数意見を切り捨て、話し合いの過程で得られる相互理解の機会を失わせる。混乱時こそ感情や意見を言語化する支援を行う。
  • ×3. スタッフが主導するとメンバーは受け身になり集団の自律性が育たない。リーダーシップはメンバーの中から育つよう促進役に徹する。
  • ×4. 感情的な発言は集団力動の重要な素材であり、集団内で取り上げ共有することで相互理解が深まる。回避すると凝集性が育ちにくい。
  • ×5. 沈黙は各自が考えを整理する意味のある時間でもある。直ちに議題を与えず、メンバーから話題が生まれるのを待つ姿勢が求められる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問43)
PM問44一般2つ選べ
正答1・4

急性期後期のうつ病患者に対する作業療法導入期の対応で適切なのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

急性期後期のうつ病では活動性が回復し始めるが、易疲労性と自責感は残っている。導入期には休養の必要性を伝えたうえで、単純で短時間に完結し、病前の遂行水準と比較されにくい作業から始めるのが原則である。

  • 1. 病前から親しんだ作業は以前の出来ばえと比べて自信を失いやすい。経験のない新奇で単純な作業のほうが自己評価の低下を招きにくく適する。
  • ×2. 複雑な工程は判断や決断を多く求め、思考制止や集中力低下のある患者には負担が大きい。失敗体験となりやすく導入期には不適切である。
  • ×3. 励ましは「もっと頑張らねば」という圧力となり自責感を強める。うつ病では原則として叱咤激励を避け、できている点を認める関わりとする。
  • 4. 回復し始めても易疲労性は残り、活動過多は症状を再燃させる。休養の重要性を説明して活動量を調整することは導入期の基本であり適切である。
  • ×5. うつ病は脳機能や環境要因が関与する疾患であり、気持ちの持ちようとする説明は誤りである。自責感を強め治療関係も損なうため不適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問44)
PM問45一般
正答2

統合失調症の作業療法で観察される患者の特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調症では記憶や遂行機能などの認知機能障害により、手順を保持し誤りに気づいて修正することが難しい。加えて意欲の低下や注意配分の障害があり、作業場面では同じ工程で繰り返しつまずく様子が観察される。

  • ×1. 陰性症状により意欲や興味は乏しくなり、活動への関心はむしろ狭まりやすい。関心の拡大が特徴的に観察されるわけではない。
  • 2. 記憶や遂行機能の障害、誤りへの気づきの乏しさから、注意しても同じ失敗を反復しやすい。作業場面でよく観察される特徴である。
  • ×3. 注意の分配や切り替えが苦手で、複数課題の並行処理は困難である。課題は一度に一つずつ提示するほうが遂行しやすい。
  • ×4. 対人関係の障害や自閉的傾向から他者への関心は乏しくなりやすく、他患者の活動に口出しする姿は特徴的とはいえない。
  • ×5. 予定変更などの予期しない出来事への対処は苦手で、混乱や不安が強まりやすい。的確に対処できるという記述は特徴に反する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問45)
PM問46一般
正答5

作業療法における自閉スペクトラム症〈自閉症スペクトラム障害〉患者への対応で 適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

自閉スペクトラム症は社会的コミュニケーションの障害と、限局的興味・常同行動を中核症状とする。対応は視覚的手がかりを用いた構造化と、具体的な行動レベルでの練習が基本であり、対人技能の習得にはSSTが有効である。

  • ×1. 内省を促す関わりは抽象的な自己理解を要し負担が大きい。問題行動には環境調整と、望ましい行動を具体的に示す対応が適する。
  • ×2. 言葉を省略すると意図が伝わらず混乱を招く。短くても何をどうするかを明確にし、絵や文字など視覚的手がかりを添えて具体的に伝える。
  • ×3. 無言の制止は理由が理解できず不安や混乱を強める。こだわりは頭ごなしに止めず、代替行動や見通しを具体的に示して調整する。
  • ×4. 自由度の高い課題は何をすべきか分からず不安を高める。導入期は工程・時間・場所を構造化し、見通しの立つ作業を用いる。
  • 5. SSTは場面を設定し、ロールプレイと具体的な正のフィードバックで対人技能を練習する方法であり、コミュニケーションの課題に有効である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問46)
PM問47一般
正答3

注意欠如・多動症〈注意欠如・多動性障害〉を強く示唆する患者の発言はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

注意欠如・多動症は不注意・多動性・衝動性を主症状とし、じっとしていられない、結果を考えずに行動して失敗するという訴えが典型である。他の選択肢は統合失調症圏や解離、身体に関する妄想を示す発言であり鑑別を要する。

  • ×1. 脳が溶けて流れ出すという訴えは体感幻覚や奇異な妄想であり、統合失調症などを示唆する。ADHDを示す発言ではない。
  • ×2. 周囲が不気味で何かが起こりそうという訴えは妄想気分で、統合失調症の前駆期などにみられる。ADHDを示唆するものではない。
  • 3. 静止していることの困難という多動性と、後先を考えず行動する衝動性を同時に述べており、ADHDの中核症状を強く示唆する発言である。
  • ×4. 映画を見ているようで現実感がないという訴えは離人感・現実感消失であり、解離症などにみられる。ADHDの症状ではない。
  • ×5. 検査で異常がないのに末期癌だと確信する訴えは心気妄想や病気不安症を示唆し、うつ病などでみられる。ADHDとは関連しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問47)
PM問48一般
正答3

統合失調症の家族心理教育で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

家族心理教育は、疾患や対処法についての正しい知識の提供と、問題解決技法を用いた話し合いを組み合わせる支援である。家族の対処能力を高めて負担を軽減し、患者の再発を防ぐことを目的とし、家族を責めない立場をとる。

  • ×1. 誰を家族とみなすかは本人と当事者が決めるもので、同居や血縁の有無に限られない。専門家が範囲を線引きするのは適切でない。
  • ×2. 家族を発症の原因とみなす考え方は現在では否定されている。家族は治療の協力者であり支援を受ける対象でもあり、責める姿勢は逆効果である。
  • 3. 知識の提供と問題解決技能の習得により、家族が困難な状況に対処できるようになることを目指す。家族心理教育の中心的な目的であり正しい。
  • ×4. 情緒的巻き込まれ過剰は高EEの一要素で再発率を高める。適度な心理的距離を保てるよう支援するのが目的であり、促すのは誤りである。
  • ×5. 高EEの家族と長時間接触すると再発の危険が高まるとされる。接触時間はむしろ調整・短縮し、距離の取り方を助言する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問48)
PM問49一般
正答5

精神障害者に対するトライアル雇用の助成金を申請する窓口はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

障害者トライアル雇用助成金は、障害者を原則3か月試行雇用する事業主に支給される。対象者はハローワークや職業紹介事業者の紹介で雇い入れ、トライアル雇用実施計画書は紹介元のハローワークへ提出する。支給申請の受付は都道府県労働局またはハローワークが行い、制度の窓口は公共職業安定所(ハローワーク)である。

  • ×1. 就労継続支援A型事業所は雇用契約を結んで働く場を提供する障害福祉サービス事業所であり、助成金の申請を受け付ける窓口ではない。
  • ×2. 就労定着支援事業所は就職後の生活面の課題に対応して職場定着を支える障害福祉サービスであり、助成金の申請窓口ではない。
  • ×3. 障害者就業・生活支援センターは就業面と生活面の相談支援を一体的に行う機関であり、助成金の申請を受理する窓口ではない。
  • ×4. 地域障害者職業センターは職業評価や職業準備支援、ジョブコーチ支援を行う機関であり、助成金の申請窓口ではない。
  • 5. トライアル雇用は原則ハローワーク等の紹介で開始し、実施計画書はハローワークへ提出する(支給申請の受付は労働局の助成金窓口が担う地域もある)。制度の申請窓口として正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問49)
PM問50一般
正答2

地域での精神科リハビリテーション実践の説明で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

地域における精神科リハビリテーション各制度の要点を問う問題である。ACT(包括型地域生活支援プログラム)は重い精神障害をもつ人に多職種チームが24時間体制で関わり、訪問(アウトリーチ)を中心に支援する実践である。

  • ×1. IPS(個別就労支援プログラム)は事前訓練を行わず、本人の希望に基づいて早期に一般就労の職探しを始める点が原則である。
  • 2. ACTは訪問を基本とし、自宅に限らず職場やグループホームなど生活の場に出向いて支援する。地域実践の説明として正しい。
  • ×3. 治療と仕事の両立支援が主に対象とするのは悪性腫瘍・脳血管疾患・心疾患・糖尿病・肝疾患・難病などであり、統合失調症は含まれない。
  • ×4. 認知症初期集中支援チームは介護保険の地域支援事業として市町村が設置するものであり、開設主体は都道府県ではない。
  • ×5. DPATの派遣は災害の種類で決まるのではなく、被災都道府県からの派遣要請に基づいて行われる。事故や事件による災害も対象となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問50)
PM問51共通
正答1

骨代謝で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

骨は骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収が釣り合って維持される(リモデリング)。骨芽細胞は間葉系幹細胞に由来し、自ら分泌した基質に埋め込まれて骨細胞となる。一方、破骨細胞は造血幹細胞に由来する。

  • 1. 骨芽細胞は類骨を分泌しながらその中に埋没し、骨小腔内の骨細胞へと分化する。骨細胞は突起で連絡し力学的刺激を感知する。正しい。
  • ×2. 破骨細胞は造血幹細胞から単球・マクロファージ系を経て分化した多核細胞である。間葉系幹細胞に由来するのは骨芽細胞のほうである。
  • ×3. 骨粗鬆症は骨吸収が骨形成を上回って骨量が減少した状態である。骨形成が優位であれば骨量は保たれ、骨粗鬆症にはならない。
  • ×4. 副甲状腺ホルモンは持続的に高値だと破骨細胞を介して骨吸収を促進し、血中カルシウム濃度を上げる。骨形成の促進が主作用ではない。
  • ×5. 骨に力学的負荷が加わると骨細胞を介して骨形成が促進される。逆に不動や無重力では骨吸収が優位となり骨量が減少する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問51)
PM問52共通
正答1

関節と構造の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節は関節面の形状と運動軸によって分類される。腕尺関節は上腕骨滑車と尺骨の滑車切痕がかみ合い、屈伸に伴ってわずかにらせん状の軌道を描く一軸性の関節で、らせん関節(蝶番関節の一種)に分類される。

  • 1. 上腕骨滑車と尺骨滑車切痕からなり、屈伸に伴って軸方向のずれを生じる一軸性のらせん関節である。組合せとして正しい。
  • ×2. 手根間関節は手根骨どうしがほぼ平らな面で接し、わずかな滑り運動を行う平面関節である。鞍関節ではない。
  • ×3. 肩甲上腕関節は上腕骨頭と肩甲骨関節窩がなす多軸性の球関節(臼状関節)である。楕円関節ではない。
  • ×4. 橈骨手根関節は橈骨下端の関節窩と近位手根骨列がなす二軸性の楕円関節(顆状関節)である。平面関節ではない。
  • ×5. 母指手根中手関節は大菱形骨と第1中手骨底がなす鞍関節で、母指の対立運動を可能にする。球関節ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問52)
PM問53共通複数正解
正答2・3いずれも正解

味覚を支配する脳神経はどれか。

厚生労働省の発表により、複数の選択肢(2・3)がいずれも正解として採点されます。
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢2・3のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢2・3のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。味覚は顔面神経・舌咽神経・迷走神経が伝えるが、選択肢に顔面神経がなく2つが該当した。

  • ×1. 三叉神経は舌前2/3の触覚や温痛覚などの一般感覚を伝えるが、味覚は伝えない。舌前2/3の味覚は顔面神経の鼓索神経が担う。
  • 2. 舌咽神経は舌の後1/3の味覚と一般感覚を伝える。味覚を支配する脳神経として正しい。
  • 3. 迷走神経は上喉頭神経を介して喉頭蓋や咽頭後壁の味蕾からの味覚を伝える。味覚を支配する脳神経として正しい。
  • ×4. 副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する運動性の脳神経であり、味覚を含む感覚線維は含まない。
  • ×5. 舌下神経は舌筋を支配する運動性の脳神経であり、味覚をはじめとする感覚は伝えない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問53)
PM問54共通
正答1

胃で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

胃は噴門・胃底・胃体・幽門部に分けられる。出口である幽門には輪状筋が肥厚した幽門括約筋があり、それに対応して粘膜が突出した幽門弁が形成され、胃内容の十二指腸への排出を調節している。

  • 1. 幽門には幽門括約筋に対応する粘膜のひだ(幽門弁)があり、胃内容の十二指腸への流出を調節している。記述として正しい。
  • ×2. 胃底は噴門より上方へ膨隆する部分で、立位では横隔膜直下にあり気体がたまる。噴門より下部にあるという記述は誤りである。
  • ×3. 噴門は第11胸椎の高さで食道が胃へ移行する部位である。第1腰椎レベルにあるのは幽門であり、記述が入れ替わっている。
  • ×4. 幽門は第1腰椎の高さで正中よりやや右に位置する。第11胸椎レベルにあるのは噴門であり、記述が入れ替わっている。
  • ×5. 胃切痕(角切痕)は小彎の遠位1/3付近にあるくびれで、胃体と幽門部の境の目安となる。大彎にあるのではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問54)
PM問55共通
正答1

平衡聴覚器で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

平衡聴覚器は外耳・中耳・内耳に分けられる。内耳は側頭骨錐体内の骨迷路と、その中の膜迷路からなり、聴覚を担う蝸牛と、平衡覚を担う前庭(卵形嚢・球形嚢)および3つの半規管で構成される。

  • 1. 蝸牛はらせん状を呈する骨迷路の一部で内耳に含まれ、内部のコルチ器で音の振動を受容する。記述として正しい。
  • ×2. 膜迷路内を満たす内リンパと、骨迷路と膜迷路の間の外リンパは電解質組成が異なり、隔てられていて直接は交通しない。
  • ×3. 耳管が咽頭とつなぐのは中耳(鼓室)であり、鼓室内圧を外気圧と等しく保つ働きをする。内耳と咽頭が交通するのではない。
  • ×4. 骨半規管は前・後・外側の3つからなり、互いにほぼ直交して三次元の回転加速度を感知する。2つで構成されるのではない。
  • ×5. 鼓膜に付着している耳小骨はツチ骨である。ツチ骨がキヌタ骨、アブミ骨の順に振動を伝えるため、キヌタ骨は鼓膜に付着しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問55)
PM問56共通2つ選べ
正答2・4

母指を橈側外転させた右手を図に示す。 矢印の腱はどれか。 2 つ選べ。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図は母指を橈側外転させたときに手背橈側へ浮き出る、いわゆる解剖学的嗅ぎタバコ入れ(スナッフボックス)周囲の腱を矢印で示していると考えられる。その橈側の壁をつくるのが長母指外転筋腱と短母指伸筋腱である。

  • ×1. 短母指外転筋は母指球にある筋で、その腱は手掌側を通り母指基節骨底に停止する。手背橈側に浮き出る腱には該当しない。
  • 2. 短母指伸筋腱は長母指外転筋腱とともに嗅ぎタバコ入れの橈側縁をつくり、母指の橈側外転で皮下に明瞭に浮き出る。
  • ×3. 長橈側手根伸筋は第2中手骨底に停止し、嗅ぎタバコ入れの床(深部)を通る。母指の外転で表在に浮き出る腱ではない。
  • 4. 長母指外転筋腱は短母指伸筋腱の橈側を走り、両者で嗅ぎタバコ入れの橈側の隆起を形成する。橈側外転で明瞭となる。
  • ×5. 長母指伸筋腱は嗅ぎタバコ入れの尺側縁をつくる腱であり、橈側の隆起を形成する2本の腱とは反対側に位置する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問56)
PM問57共通
正答2

筋とその停止部の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

筋の停止部はその作用を理解する手がかりとなる。小円筋は肩甲骨の外側縁後面から起こり、上腕骨大結節の下部に停止して肩関節の外旋に働く。回旋筋腱板のうち小結節に停止するのは肩甲下筋のみである。

  • ×1. 肩甲挙筋は肩甲骨の上角から内側縁上部に停止する。肩甲切痕は上肩甲横靱帯が架かり肩甲上神経が通る部位で、停止部ではない。
  • 2. 小円筋は上腕骨大結節の下部に停止し、腋窩神経支配で肩関節を外旋させる。組合せとして正しい。
  • ×3. 上腕筋は尺骨粗面および鈎状突起に停止する。橈骨粗面に停止するのは上腕二頭筋である。
  • ×4. 半膜様筋は脛骨内側顆の後面に停止する。腓骨頭に停止するのは大腿二頭筋である。
  • ×5. 前脛骨筋は内側楔状骨と第1中足骨底に停止し、足関節の背屈と内がえしに働く。第2中足骨底ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問57)
PM問58共通
正答3

皮質脊髄路に含まれるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

皮質脊髄路は中心前回などの運動野に始まり、放線冠、内包後脚、中脳の大脳脚、橋底部、延髄錐体と下行し、大部分が錐体交叉で対側へ移って脊髄側索を下る。この経路上にある構造を選ぶ問題である。

  • ×1. 海馬は側頭葉内側の大脳辺縁系の構造で記憶に関与する。随意運動の下行路である皮質脊髄路には含まれない。
  • ×2. 皮質脊髄路は視床でシナプスを介さず、視床の外側にある内包を通過するだけである。視床自体は経路に含まれない。
  • 3. 皮質脊髄路は中脳では大脳脚の中央部(中3/5)を通過する。経路に含まれる構造として正しい。
  • ×4. 中心後回は一次体性感覚野であり、上行性の感覚路の終着点である。皮質脊髄路の主な起始は中心前回などの運動野である。
  • ×5. 皮質脊髄路が通るのは内包後脚である。内包前脚を通るのは前頭橋路など前頭葉と橋を結ぶ線維である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問58)
PM問59共通
正答2

内頸動脈の分枝はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

総頸動脈は内頸動脈と外頸動脈に分かれる。内頸動脈は頸部では枝を出さずに頭蓋内へ入り、眼動脈、後交通動脈、前脈絡叢動脈を分枝したのち、前大脳動脈と中大脳動脈に分かれる。

  • ×1. 顎動脈(上顎動脈)は外頸動脈の終枝の一つで、中硬膜動脈などを分枝する。内頸動脈の枝ではない。
  • 2. 眼動脈は内頸動脈が海綿静脈洞を出た直後に分枝し、視神経管を通って眼窩に入る。内頸動脈の分枝として正しい。
  • ×3. 舌動脈は外頸動脈から起こり舌に分布する動脈である。内頸動脈の枝ではない。
  • ×4. 顔面動脈は外頸動脈から起こり、下顎骨下縁を越えて顔面に分布する。内頸動脈の枝ではない。
  • ×5. 椎骨動脈は鎖骨下動脈の枝であり、頸椎の横突孔を上行して脳底動脈となる。内頸動脈からは分枝しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問59)
PM問60共通
正答4

門脈に流入する血管はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

門脈は腹部消化管と脾臓・膵臓からの静脈血を集めて肝臓へ運ぶ血管で、上腸間膜静脈と脾静脈が膵頭部の後方で合流して形成される。下腸間膜静脈は通常、脾静脈に合流して門脈系に入る。

  • ×1. 肝静脈は肝臓を出て下大静脈へ注ぐ血管であり、門脈から入った血液の出口にあたる。門脈に流入する血管ではない。
  • ×2. 奇静脈は後胸壁や食道などからの血液を集めて上大静脈に注ぐ。門脈系ではなく大静脈系に属する。
  • ×3. 腎静脈は腎臓からの血液を下大静脈へ直接注ぐ血管であり、門脈に流入するものではない。
  • 4. 脾静脈は上腸間膜静脈と合流して門脈本幹をつくる。門脈に流入する血管として正しい。
  • ×5. 総腸骨静脈は左右が合流して下大静脈となる血管であり、門脈系には属さない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問60)
PM問61共通
正答3

心筋で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

心筋は横紋筋で、心筋細胞どうしは介在板で連結し、その中のギャップ結合を介して活動電位が細胞間を直接伝わる。このため心房・心室はそれぞれ機能的合胞体として一体的に収縮できる。

  • ×1. 心筋は明暗の横紋をもつ横紋筋である。平滑筋は消化管や血管壁などを構成する筋で、心筋とは構造が異なる。
  • ×2. 多核なのは骨格筋線維である。心筋細胞は単核(一部二核)で、細胞どうしが介在板で連結している。
  • 3. 正しい。介在板に存在するギャップ結合が細胞間を電気的に連結し、興奮が隣接細胞へ直接伝播する。
  • ×4. 心筋はミトコンドリアに富み、ATPは主に酸素を用いる好気性代謝で産生される。嫌気性解糖への依存は小さい。
  • ×5. 心筋の収縮は洞房結節の自動能により始まる。運動神経支配はなく、自律神経は心拍数や収縮力を修飾するにとどまる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問61)
PM問62共通2つ選べ
正答1・3

筋紡錘の求心性線維はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

筋紡錘には錘内筋線維の中央部に一次終末(Ⅰa線維)、その両側に二次終末(Ⅱ線維)が分布する。Ⅰaは筋長の変化速度に鋭敏で、Ⅱは筋長そのものの静的情報を伝える。

  • 1. 正しい。一次終末から出る太い有髄線維で、筋の伸張速度に鋭敏に応答し、伸張反射の求心路となる。
  • ×2. Ⅰbは腱紡錘(ゴルジ腱器官)の求心性線維で、筋の張力を検出する。筋紡錘から出る線維ではない。
  • 3. 正しい。錘内筋線維の二次終末から出る求心性線維で、主に筋長そのものの静的情報を伝える。
  • ×4. Ⅲ群線維は自由神経終末に由来し、深部の痛覚・圧覚や筋の代謝情報を伝える。筋紡錘の求心路ではない。
  • ×5. Ⅳ群は無髄のC線維で、鈍い痛みなどを伝える。筋紡錘からの筋長情報を伝えるものではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問62)
PM問63共通
正答1

体温で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

熱は皮膚からの放射・伝導・蒸発のほか、加温・加湿されて出ていく呼気からも放散される。体温を検出する受容器は皮膚だけでなく、視床下部や腹腔内臓など深部にも存在する。

  • 1. 正しい。吸った空気は体温近くまで加温され水蒸気を含んで排出されるため、呼気も熱放散の経路となる。
  • ×2. 安静時の熱産生は骨格筋に次いで肝臓が大きい。心臓の熱産生の寄与は相対的に小さい。
  • ×3. 激しい運動では直腸温が40℃を超えることがあり、40℃を超えないとはいえない。
  • ×4. 腹腔内臓にも温度受容器が存在し、深部体温の情報を視床下部の体温調節中枢へ送っている。
  • ×5. 体温が1℃上昇すると代謝は約13%増加するとされる。約1%という値は誤りである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問63)
PM問64共通
正答4

嫌気性解糖で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

嫌気性解糖は細胞質で進み、グルコースがピルビン酸を経て乳酸に変換される経路である。酸素を必要とせず素早くATPを供給できるが、正味の産生はグルコース1分子あたり2分子にとどまる。

  • ×1. TCA回路は酸素が十分な条件下にミトコンドリア内で働く経路であり、嫌気性解糖には利用されない。
  • ×2. 解糖系の酵素は細胞質基質に存在し、反応も細胞質で進行する。ミトコンドリア内で行われるのではない。
  • ×3. 解糖系(乳酸性機構)の供給時間はおよそ30秒〜1分半とされる。約8秒が目安なのはATP-CP系である。
  • 4. 正しい。酸素不足下では解糖で生じたピルビン酸が乳酸脱水素酵素により乳酸へ還元される。
  • ×5. 解糖の過程で4分子のATPが生じるが2分子を消費するため、正味で得られるのは2分子である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問64)
PM問65共通2つ選べ
正答2・3

副交感神経の作用で分泌が促進されるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

副交感神経は涙腺と唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)の分泌を促進し、水分に富む漿液性分泌を起こす。汗腺やレニン分泌、副腎髄質のカテコールアミン分泌は交感神経の支配下にある。

  • ×1. 汗腺は交感神経支配で、その節後線維がアセチルコリンを放出して発汗を促す。副交感神経の支配は受けない。
  • 2. 正しい。顔面神経(大錐体神経)を経由する副交感神経が翼口蓋神経節を介し涙腺の分泌を促進する。
  • 3. 正しい。顔面神経(鼓索神経)由来の副交感神経が顎下神経節を介し舌下腺・顎下腺の唾液分泌を促進する。
  • ×4. レニン分泌は腎交感神経によるβ1受容体刺激で促進される。副交感神経が分泌を促すわけではない。
  • ×5. ノルアドレナリンは交感神経節後線維や副腎髄質から放出される。副交感神経の刺激では分泌されない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問65)
PM問66共通
正答1

アルカローシスをきたすのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

嘔吐では胃液中の塩酸(H⁺とCl⁻)が大量に失われ、体内に相対的にHCO₃⁻が残るため代謝性アルカローシスとなる。他の選択肢はいずれも代謝性または呼吸性のアシドーシスをきたす。

  • 1. 正しい。胃液の喪失によりH⁺とCl⁻が失われ、低クロール性の代謝性アルカローシスを生じる。
  • ×2. 飢餓では脂肪分解が亢進してケトン体が蓄積するため、代謝性アシドーシス(ケトアシドーシス)となる。
  • ×3. 下痢では腸液に含まれるHCO₃⁻が大量に失われるため、代謝性アシドーシスをきたす。
  • ×4. 重症の喘息発作では換気障害によりCO₂が貯留し、呼吸性アシドーシスとなる。
  • ×5. CO₂ナルコーシスは高度のCO₂貯留による意識障害で、呼吸性アシドーシスを伴う病態である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問66)
PM問67共通
正答2

体液性免疫で作動するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

体液性免疫は、抗原刺激を受けたB細胞が形質細胞へ分化して抗体(免疫グロブリン)を産生し、抗体を介して抗原を排除する仕組みである。貪食細胞やNK細胞は抗体を産生しない。

  • ×1. 単球は血中を循環し組織でマクロファージへ分化する貪食細胞であり、抗体は産生しない。
  • 2. 正しい。B細胞が抗原刺激で形質細胞へ分化し抗体を産生することで、体液性免疫が成立する。
  • ×3. 好中球は細菌などを貪食・殺菌する自然免疫の主役で、抗体産生には関与しない。
  • ×4. NK細胞は抗体を介さずに感染細胞や腫瘍細胞を直接傷害する自然免疫のリンパ球である。
  • ×5. マクロファージは貪食と抗原提示を担う細胞で、抗体そのものを産生するわけではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問67)
PM問68共通
正答5

排便中枢はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

排便反射の脊髄中枢は第2〜4仙髄にあり、排尿中枢と同じ高位にある。ここから出る骨盤内臓神経(副交感神経)が直腸壁の収縮と内肛門括約筋の弛緩を起こし、排便を進める。

  • ×1. 第1〜3胸髄は頭頸部や上肢へ向かう交感神経が起始する高位であり、排便中枢は存在しない。
  • ×2. 第5〜7胸髄からは上腹部の内臓を支配する交感神経が出るが、排便反射の中枢ではない。
  • ×3. 第10〜12胸髄からは下腹神経に至る交感神経が出て排便を抑制的に調節するが、排便中枢ではない。
  • ×4. 第3〜5腰髄は主に下肢の筋を支配する高位であり、排便中枢は存在しない。
  • 5. 正しい。第2〜4仙髄の排便中枢から骨盤内臓神経が出て、直腸収縮と内肛門括約筋弛緩を起こす。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問68)
PM問69共通
正答2

肩甲骨の筋と運動の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肩甲骨の運動は挙上・下制、内転・外転、上方回旋・下方回旋で表す。僧帽筋下部線維は肩甲骨を下制すると同時に、上部線維や前鋸筋とフォースカップルを形成して上方回旋を起こす。

  • ×1. 僧帽筋上部線維は肩甲骨の挙上と上方回旋に働く。外転(前方突出)を起こす主動作筋は前鋸筋である。
  • 2. 正しい。下部線維は下制に働くとともに、上部線維・前鋸筋と協働して肩甲骨を上方回旋させる。
  • ×3. 菱形筋は肩甲骨を内転・挙上し、下方回旋させる。下制作用をもつ筋ではない。
  • ×4. 前鋸筋は肩甲骨を胸郭に押しつけて外転させ、上方回旋を起こす。下方回旋ではない。
  • ×5. 小胸筋は烏口突起を引き下げて肩甲骨を下制・前傾させ、下方回旋に働く。挙上作用はない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問69)
PM問70共通
正答5

膝関節で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

膝関節の屈曲では、初期は大腿骨顆部の転がりが主体で、屈曲が進むにつれ滑り運動の要素が大きくなる。これにより大腿骨顆が脛骨関節面から後方へ逸脱せずに深屈曲が可能となる。

  • ×1. 脛骨関節面は外側顆より内側顆の方が広く大きい。外側顆が広いという記述は誤りである。
  • ×2. 前十字靱帯は脛骨の前方移動と膝の過伸展を制限する。屈曲運動を制限する靱帯ではない。
  • ×3. 屈曲位から伸展する終末期には下腿が外旋する(終末回旋運動)。内旋ではない。
  • ×4. 大腿骨と脛骨の長軸は一直線ではなく、生理的外反(大腿脛骨角およそ176度)をなす。
  • 5. 正しい。屈曲初期は転がりが主体で、最終可動域に近づくほど滑り運動が主体となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問70)
PM問71共通
正答3

体幹の伸展運動を図に示す。 伸展を制動する靱帯はどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図は体幹を後方へそらす伸展運動を示していると考えられる。伸展では椎体の前面が離開するため、椎体前面を縦走する前縦靱帯が緊張して伸展を制動する。

  • ×1. 棘上靱帯は棘突起の先端を上下に結び、棘突起が離開する屈曲を制動する。伸展では緩む。
  • ×2. 棘間靱帯は隣接する棘突起の間を結び、屈曲時に緊張する。伸展を制動する靱帯ではない。
  • 3. 正しい。前縦靱帯は椎体と椎間板の前面を縦走し、伸展で伸張されて過伸展を防ぐ。
  • ×4. 後縦靱帯は椎体の後面(脊柱管前壁)を縦走し、屈曲時に緊張する。伸展では緩む。
  • ×5. 横突間靱帯は左右の横突起の間を結び、主に反対側への側屈を制動する。伸展の制動には働かない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問71)
PM問72共通
正答3

努力性呼気時に働く筋で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

安静時の呼気は肺と胸郭の弾性復元力で受動的に起こるが、努力性呼気では腹筋群や内肋間筋、肋下筋が働いて胸郭を引き下げ、腹圧を高めて横隔膜を押し上げる。外肋間筋は吸気筋である。

  • ×1. 腹直筋は胸郭を引き下げ腹圧を高めるため努力性呼気に働く。誤っている組合せではない。
  • ×2. 肋下筋は内肋間筋と同方向に走り肋骨を引き下げる呼気補助筋で、努力性呼気に働く。
  • 3. 誤っているのはこれ。外肋間筋は肋骨を挙上して胸郭を広げる吸気筋であり、努力性呼気には働かない。
  • ×4. 内腹斜筋は他の腹筋とともに腹圧を高め下位肋骨を引き下げるため、努力性呼気に働く。
  • ×5. 内肋間筋の後部(骨間部)は肋骨を引き下げて胸郭を狭めるため、努力性呼気に働く。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問72)
PM問73共通
正答2

上肢の筋と運動の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

上腕二頭筋は肩甲骨から起こり橈骨粗面に停止するため、収縮すると橈骨を回して前腕を回外させる。肘屈曲位では回外の主力筋となり、肘屈曲にも強く働く。

  • ×1. 烏口腕筋は烏口突起から上腕骨内側面に付き、肩関節の屈曲と内転に働く。伸展作用はない。
  • 2. 正しい。橈骨粗面に停止するため、収縮により橈骨を外方へ回し前腕を回外させる。肘屈曲にも働く。
  • ×3. 上腕筋は上腕骨前面から尺骨粗面に付く純粋な肘屈筋であり、肘伸展には働かない。
  • ×4. 腕橈骨筋は前腕中間位での肘屈曲に働く筋であり、肘伸展を行う筋ではない。
  • ×5. 長橈側手根伸筋は手関節の伸展と橈屈に働く。前腕回内は円回内筋・方形回内筋の作用である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問73)
PM問74共通
正答1

運動学習で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動学習には大脳皮質や大脳基底核とともに小脳が重要な役割を果たし、運動の誤差情報をもとに指令を修正する。学習が進むと制御はフィードバックからフィードフォワードへ移行し、自動化される。

  • 1. 正しい。小脳は運動の誤差を検出して修正し、内部モデルを形成することで運動学習に関与する。
  • ×2. 手続き記憶として定着し自動的に遂行できるようになるのは学習の後期(自動化段階)であり、初期段階ではない。
  • ×3. 覚醒レベルとパフォーマンスは逆U字型の関係にあり、中等度の覚醒で最良となる。比例関係ではない。
  • ×4. 課題に習熟するとフィードフォワード制御が主体となる。フィードバック制御に依存するのは学習初期である。
  • ×5. 学習曲線は初期に急速に向上し次第に頭打ちとなる負の加速曲線が典型で、逆U字型ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問74)
PM問75共通
正答5

免疫反応で最初に産生されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

初回の抗原侵入による一次免疫応答では、まずIgMが産生され、遅れてクラススイッチによりIgGが増加する。IgMは五量体で分子量が大きく、補体を強く活性化する。

  • ×1. IgAは分泌型として唾液・腸液・母乳など粘膜面の防御を担う抗体で、最初に産生されるものではない。
  • ×2. IgDはB細胞表面に抗原受容体として発現するが血中濃度はごく低く、最初に産生される抗体ではない。
  • ×3. IgEは肥満細胞や好塩基球に結合しⅠ型アレルギーに関与する抗体で、最初に産生されるものではない。
  • ×4. IgGは血中で最も多い抗体だが、IgMより遅れて産生され、再感染時の二次応答で急激に増加する。
  • 5. 正しい。一次応答で最初に産生されるのはIgMで、五量体をなし補体活性化能が高い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問75)
PM問76共通
正答4

過形成で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

過形成は刺激に応じて細胞の数が増え、組織や臓器が大きくなる可逆的な変化である。原因となる刺激が除かれれば増殖は停止する点で腫瘍性増殖と異なり、細胞容積が増す肥大とも区別される。

  • ×1. 過形成では細胞数が増加する。細胞数が一定のまま容積が増えるのは肥大である。
  • ×2. 過形成はホルモン作用や慢性の持続的刺激により生じる。急性の一過性刺激で起こるものではない。
  • ×3. 細胞1個の容積が増大するのは肥大の特徴である。過形成の本態は細胞数の増加である。
  • 4. 正しい。過形成は制御された可逆的増殖であり、原因刺激が消失すれば増殖は停止する。
  • ×5. 細胞数が増えるため臓器のサイズは通常増大する。サイズが一定にとどまるわけではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問76)
PM問77共通
正答4

リンパ浮腫への対応で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

リンパ浮腫の管理は複合的理学療法(スキンケア、用手的リンパドレナージ、圧迫療法、圧迫下の運動)が基本である。皮膚の乾燥や小さな傷は蜂窩織炎の誘因となるため、保湿が重要となる。

  • ×1. リンパ浮腫は蛋白濃度の高い間質液の貯留であり、利尿薬は原則として有効でなく通常は用いない。
  • ×2. 水分摂取の制限は浮腫の改善につながらず、かえって脱水を招く恐れがあるため行わない。
  • ×3. カミソリでの剃毛は皮膚を傷つけて蜂窩織炎の誘因となるため避け、必要時は電気シェーバーを用いる。
  • 4. 正しい。保湿により皮膚のバリア機能を保ち、乾燥や亀裂からの感染を防ぐことがスキンケアの基本である。
  • ×5. 患肢は下垂させず、可能な範囲で挙上して静脈・リンパの還流を促すことが望ましい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問77)
PM問78共通
正答3

アポトーシスで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

アポトーシスは遺伝子に制御された能動的(エネルギー依存性)な細胞死で、細胞は縮小し、核はクロマチン凝縮と断片化を示す。個々の細胞が散在性に脱落し、炎症を伴わない点が壊死と異なる。

  • ×1. 核が融解する核融解(カリオリシス)は壊死の所見である。アポトーシスではクロマチン凝縮と核の断片化がみられる。
  • ×2. アポトーシスでは細胞は縮小する。細胞が膨化して破裂するのは壊死の特徴である。
  • 3. 正しい。周囲と無関係に個々の細胞が散在性に死に至るのがアポトーシスの特徴である。
  • ×4. アポトーシスはATPを要する能動的・プログラムされた細胞死である。受動的に生じるのは壊死である。
  • ×5. 細胞内容物はアポトーシス小体に包まれてマクロファージに貪食されるため漏出せず、炎症を起こさない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問78)
PM問79共通
正答2

無意識のなかに抑え込まれた欲動が精神症状として現れると想定し、その葛藤を 明らかにすることによって症状の改善を目指すのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

精神分析療法はフロイトが創始した療法で、無意識に抑圧された欲動や葛藤が症状を形成すると考える。自由連想や転移・抵抗の分析を通じて無意識を意識化し、洞察を得て症状の改善を目指す。

  • ×1. 支持的精神療法は傾聴・保証・助言などで不安を和らげ適応を支える方法で、無意識の葛藤の解明は目指さない。
  • 2. 正しい。無意識に抑圧された欲動や葛藤を自由連想などで意識化し、洞察により症状の改善を図る。
  • ×3. 認知行動療法は現在の認知の偏りと行動に働きかける技法で、無意識の葛藤の解明を目的としない。
  • ×4. 森田療法は不安をあるがままに受け入れ、目的本位の行動を促す日本発の療法で、葛藤の解明は行わない。
  • ×5. 来談者中心療法はロジャーズが創始し、受容と共感により自己成長を促す。無意識の解釈は行わない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問79)
PM問80共通
正答4

数字の順唱によって評価できる記憶で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

数唱の順唱は、提示された数字をそのまま復唱させる課題で、干渉を挟まない短時間の保持、すなわち即時記憶を評価する。数字を逆順に言わせる逆唱では、保持に加え操作が加わる。

  • ×1. 遠隔記憶は数年から数十年前の出来事の記憶で、生育歴や社会的事件の聴取などで評価する。数唱では測れない。
  • ×2. 近時記憶は数分から数日保持される記憶で、他課題を挟んだ後の遅延再生で評価する。順唱では評価できない。
  • ×3. 作動記憶は情報を保持しながら操作する能力で、逆唱などが該当する。順唱は保持のみで操作を伴わない。
  • 4. 正しい。順唱は干渉を挟まず直後に再生させる課題であり、即時記憶(短期記憶)の評価にあたる。
  • ×5. 手続き記憶は技能や習慣に関する記憶で、反復練習による遂行の上達で評価する。数唱では測れない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問80)
PM問81共通
正答1

Erikson の心理・社会的発達論で高齢者が克服すべきなのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Eriksonの心理・社会的発達理論では、老年期の心理社会的危機は「統合 対 絶望」である。自らの人生を振り返り、そのまま受け入れて統合感(英知)を得ることが高齢者の発達課題とされる。他の選択肢はいずれもより早期の段階の課題である。

  • 1. 老年期の課題は「統合 対 絶望」。人生の受容によって統合感が得られ、失敗すると絶望に陥る。
  • ×2. 自発性(積極性)対罪悪感は幼児後期(3〜6歳頃)の課題であり、高齢期のものではない。
  • ×3. 自律性 対 恥・疑惑は幼児前期(1〜3歳頃)の課題で、排泄の自立などが象徴となる。
  • ×4. 同一性(アイデンティティ)対役割拡散は青年期の課題であり、高齢期の課題ではない。
  • ×5. 基本的信頼 対 不信は乳児期の課題で、養育者との安定した関係を通じて形成される。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問81)
PM問82共通
正答4

深部感覚障害で陽性となるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Romberg徴候は、開眼では保てる立位が閉眼で著明に動揺する所見をいう。視覚による代償が外れることで、脊髄後索障害などによる深部感覚(位置覚)障害が露呈するため陽性となる。他の徴候は錐体路障害や髄膜・神経根の刺激症状をみるものである。

  • ×1. Barré徴候は上下肢の保持試験で軽度の錐体路障害(運動麻痺)を検出する所見で、深部感覚の指標ではない。
  • ×2. Kernig徴候は髄膜刺激徴候であり、髄膜炎やくも膜下出血で陽性となる。
  • ×3. Lasègue徴候(SLR)は下肢挙上で坐骨神経・腰仙部神経根を伸張し疼痛を誘発する検査である。
  • 4. 閉眼で立位動揺が増強すれば陽性。視覚で代償されていた深部感覚障害が明らかになる。
  • ×5. カーテン徴候は舌咽・迷走神経麻痺で咽頭後壁が健側へ引かれる所見で、球麻痺を示す。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問82)
PM問83共通2つ選べ
正答1・3

小脳障害でみられる症候はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

小脳は筋緊張の調節と運動の測定・協調を担う。障害されると筋緊張低下や、運動が目標を行き過ぎる・届かないジスメトリー(測定障害)が生じる。振戦は運動時に増強する企図振戦が特徴で、静止時振戦や病的反射は小脳以外の病変を示唆する。

  • 1. 小脳障害では筋緊張が低下し、膝蓋腱反射が振り子様となるなどの所見がみられる。
  • ×2. 静止時振戦はParkinson病など大脳基底核障害の特徴であり、小脳障害では企図振戦がみられる。
  • 3. ジスメトリー(測定障害)は目標への距離を誤る現象で、鼻指鼻試験などで確認される小脳症候である。
  • ×4. 深部感覚障害は脊髄後索や末梢神経の障害で生じる。小脳自体の障害では感覚は保たれる。
  • ×5. Babinski徴候などの病的反射は錐体路障害の所見であり、小脳障害では原則みられない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問83)
PM問84共通
正答4

嚥下機能で反回神経麻痺により障害される期はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

反回神経は声帯を動かす喉頭筋を支配する。麻痺すると声門閉鎖が不十分となり、嚥下時の気道防御ができず誤嚥をきたす。声門閉鎖と喉頭挙上による気道防御が行われるのは咽頭期であり、この期が障害される。

  • ×1. 先行期は食物を認知して摂食の準備をする段階で、高次脳機能が関与する。反回神経は関与しない。
  • ×2. 準備期は咀嚼して食塊を形成する段階で、咀嚼筋(三叉神経)や舌の働きによる。
  • ×3. 口腔期は食塊を舌で咽頭へ送り込む段階で、主に舌下神経支配の舌運動による。
  • 4. 咽頭期には声門閉鎖と喉頭挙上で気道が防御される。反回神経麻痺では声門閉鎖不全となり誤嚥を生じる。
  • ×5. 食道期は食道の蠕動運動で食塊が胃へ運ばれる段階で、反回神経の支配領域ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問84)
PM問85共通
正答4

出生後、消失するのが最も遅いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

原始反射の消失時期は、交叉性伸展反射が生後1〜2か月、Galant反射が2〜6か月、吸啜反射と手掌把握反射が4〜6か月頃である。これに対し足底把握反射は独歩の確立に伴って生後9〜12か月以降まで残存し、選択肢の中で最も遅く消失する。

  • ×1. 吸啜反射は口唇への刺激で吸う反射で、生後4〜6か月頃に随意的な吸啜へ移行して消失する。
  • ×2. Galant反射(背反射)は脊柱側方の刺激で体幹が同側へ側屈する反射で、生後2〜6か月頃に消失する。
  • ×3. 手掌把握反射は手掌への刺激で手指が屈曲する反射で、生後4〜6か月頃に随意的把握へ移行し消失する。
  • 4. 足底把握反射は足底刺激で足趾が屈曲する反射で、生後9〜12か月以降、独歩確立の頃まで残り最も遅く消失する。
  • ×5. 交叉性伸展反射は一側下肢の刺激で対側下肢が伸展する反射で、生後1〜2か月頃に消失する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問85)
PM問86共通
正答5

多発性硬化症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患で、若年女性に多い。MRIは脳室周囲などの脱髄斑を描出でき、病変の空間的・時間的多発性の証明に有用で、McDonald診断基準でも中心的な役割を担う。体温上昇で症状が一過性に悪化するUhthoff現象に注意を要する。

  • ×1. 男性より女性に多く、男女比はおよそ1対2〜3である。20〜30歳代の発症が多い。
  • ×2. 遺伝的素因と環境因子が関与する多因子疾患であり、単一遺伝子による遺伝性疾患ではない。
  • ×3. 体温上昇で症状が一過性に悪化するUhthoff現象があるため、温熱療法や高温環境は原則避ける。
  • ×4. 脱髄が起こるのは脳・脊髄・視神経などの中枢神経である。末梢神経の脱髄疾患はGuillain-Barré症候群などである。
  • 5. MRIで脱髄斑を検出でき、時間的・空間的多発性の証明を通じて診断に有用である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問86)
PM問87共通2つ選べ
正答2・3

AED による電気的除細動の適応となるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

AEDによる電気ショックの適応は心室細動と無脈性心室頻拍である。いずれも心室が無秩序または高頻度に興奮して有効な拍出が得られない状態で、除細動により洞調律への復帰を図る。心静止や房室ブロックは電気ショックの適応とはならない。

  • ×1. 心静止は電気活動が消失した状態で除細動の適応外。胸骨圧迫と薬物投与を継続する。
  • 2. 心室細動は除細動の代表的な適応で、発見から通電までの時間が救命率を大きく左右する。
  • 3. 無脈性心室頻拍は除細動の適応であり、AEDはショック適応調律と解析する。
  • ×4. 洞性頻脈は洞結節からの正常な調律が速いだけの状態で、原因の是正を行う。除細動の適応ではない。
  • ×5. 房室ブロックは伝導が途絶える徐脈性の病態で、必要なら経皮ペーシングを行う。除細動の適応ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問87)
PM問88共通
正答2

神経ブロックで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

星状神経節ブロックは頸部で行うため、局所麻酔薬が近傍の反回神経に及んで一過性の嗄声をきたすことがある。ほかにHorner徴候、気胸、血腫などが合併症となる。ボツリヌス毒素は神経筋接合部でアセチルコリン放出を阻害し、効果は約3〜4か月持続する。

  • ×1. 三叉神経痛にはガッセル神経節ブロックなど三叉神経のブロックを行う。硬膜外ブロックは脊髄神経領域の疼痛に用いる。
  • 2. 頸部で施行するため反回神経が影響を受け嗄声を生じうる。ほかにHorner徴候や気胸も合併症となる。
  • ×3. 作用部位は神経筋接合部の運動神経終末で、そこからのアセチルコリン放出を阻害する。筋内の神経線維自体ではない。
  • ×4. 効果発現は投与後数日で、持続はおよそ3〜4か月である。約3日というのは短すぎる。
  • ×5. Lambert-Eaton症候群は神経筋接合部でのアセチルコリン放出障害が病態であり、症状を悪化させるため原則禁忌である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問88)
PM問89共通
正答1

女性に有病率の高い疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節リウマチは30〜50歳代に好発し、男女比はおよそ1対3〜4で女性に多い自己免疫疾患である。他の選択肢はいずれも男性(男児)に多く、性差の方向が逆である。

  • 1. 有病率は人口の約0.5〜1%で、女性が男性の3〜4倍多い。中年女性に好発する。
  • ×2. 強直性脊椎炎は若年男性に多く、HLA-B27との関連が知られる脊椎関節炎である。
  • ×3. 大腿骨頭すべり症は思春期前後の、肥満傾向のある男児に多く発症する。
  • ×4. 特発性大腿骨頭壊死はステロイドや多量飲酒が誘因となり、男性にやや多い。
  • ×5. 腰椎椎間板ヘルニアは20〜40歳代に好発し、男性が女性の約2〜3倍と男性に多い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問89)
PM問90共通
正答5

腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脱出した髄核はマクロファージによる貪食や新生血管を介して自然に縮小・吸収されることがあり、保存療法が第一選択とされる根拠の一つである。好発は20〜40歳代で、馬尾が高度に圧迫されれば膀胱直腸障害を生じうる。

  • ×1. 好発年齢は20〜40歳代であり、小児期の発症はまれである。
  • ×2. 正中に大きく脱出して馬尾が圧迫されると膀胱直腸障害を生じ、緊急手術の適応となる。
  • ×3. 有病率は人口の約1%程度とされ、15%という数値は大きすぎる。
  • ×4. Myerson徴候(眉間叩打反射の消退がない所見)はParkinson病でみられ、本疾患とは関係しない。
  • 5. 脱出髄核はマクロファージに貪食されて縮小・消失しうる。多くは保存療法で軽快する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問90)
PM問91共通
正答2

くも膜下出血の早期診断で優先度の高い検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

くも膜下出血が疑われる場合は、まず単純頭部CTを行う。発症直後は脳底槽や脳溝に沿った高吸収域として出血を高い感度で描出でき、非侵襲的かつ短時間で施行できる。CTで確定できない場合に腰椎穿刺やMRI、血管造影を追加する。

  • ×1. 腰椎穿刺は血性髄液やキサントクロミーの確認に有用だが、CT陰性例に対する次の段階の検査である。
  • 2. 単純頭部CTが第一選択。発症直後の感度が高く、迅速に出血の有無を判定できる。
  • ×3. 頭部X線検査では頭蓋内の出血を描出できず、早期診断には役立たない。
  • ×4. 脳血管造影は動脈瘤など出血源の同定には有用だが侵襲的で、出血の有無の初期診断はCTが優先される。
  • ×5. 脳血流シンチグラフィは脳循環の評価法であり、急性期の出血の診断には用いない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問91)
PM問92共通
正答1

脳血管障害のうち、日本で 2021 年以降に発症数が最も多いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

日本の脳血管障害では脳梗塞が最も多く、全体のおよそ4分の3を占める。次いで脳出血、くも膜下出血の順である。高血圧管理の普及で脳出血が減少し、高齢化に伴い脳梗塞の割合が増えている。

  • 1. 脳卒中の約70〜75%を占め発症数が最も多い。アテローム血栓性・心原性塞栓症・ラクナ梗塞に大別される。
  • ×2. 脳出血は脳卒中の約2割で脳梗塞より少ない。高血圧が最大の危険因子である。
  • ×3. くも膜下出血は脳卒中の1割弱で、脳動脈瘤の破裂が主な原因である。
  • ×4. 脳静脈血栓症はまれな病態であり、発症数は他の脳血管障害に比べて著しく少ない。
  • ×5. 慢性硬膜下血腫は軽微な頭部外傷後に生じる病態で、一般に脳卒中の発症統計には含めない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問92)
PM問93共通
正答1

Duchenne 型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Duchenne型筋ジストロフィーはジストロフィン遺伝子の変異によるX連鎖潜性(劣性)遺伝疾患で、通常2〜5歳頃に男児で発症する。呼吸筋障害と心筋症が進行するが、人工呼吸管理と心不全治療の進歩により、現在の平均寿命は30歳代とされる。

  • 1. X染色体上のジストロフィン遺伝子の変異による遺伝性疾患である。家族歴のない新生突然変異例も約3分の1ある。
  • ×2. X連鎖潜性遺伝のため発症するのはほぼ男児であり、女性は通常は保因者にとどまる。
  • ×3. 発症は幼児期(2〜5歳頃)で、歩行の遅れや動揺性歩行、登はん性起立で気づかれる。
  • ×4. 原因は遺伝子変異であり、感染が発症の契機となることはない。
  • ×5. 呼吸管理・心不全管理の進歩で延命し、現在の平均寿命は30歳代とされる。約60歳ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問93)
PM問94共通
正答2

尿毒症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

尿毒症は腎不全末期に老廃物や酸が蓄積した病態である。腎からの酸排泄が障害されるため代謝性アシドーシスを呈し、カリウムも排泄できず高カリウム血症となる。血清クレアチニンは上昇し、透析患者の死因の第1位は心不全である。

  • ×1. 尿毒症症状が現れるのは腎機能が高度に低下した末期であり、腎不全の初期は無症状のことが多い。
  • 2. 水素イオンの排泄と重炭酸イオンの再吸収が障害され、代謝性アシドーシスを生じる。
  • ×3. 尿中へのカリウム排泄が低下するため高カリウム血症となり、致死性不整脈の原因となる。
  • ×4. わが国の透析患者の死因は心不全が最も多く、次いで感染症である。尿毒症は上位ではない。
  • ×5. 糸球体濾過量の低下により排泄されなくなるため、血清クレアチニン濃度は上昇する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問94)
PM問95共通
正答4

周術期の肺塞栓症で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

周術期の肺塞栓症の多くは下肢や骨盤の深部静脈血栓が遊離して生じ、初回歩行や排便など体動の開始時に発症しやすい。予防は早期離床、足関節の自動運動、弾性ストッキングや間欠的空気圧迫法、必要に応じた抗凝固療法であり、安静臥床はむしろ危険因子となる。

  • ×1. 肺動脈の閉塞でガス交換が障害され、呼吸困難は最も頻度の高い症状である。正しい記述である。
  • ×2. 広範囲の塞栓では急激な循環虚脱をきたし突然死に至ることがある。正しい記述である。
  • ×3. 臥床後の初回歩行や体動時に血栓が遊離しやすく、この時期の発症が多い。正しい記述である。
  • 4. 安静臥床は静脈うっ滞を招き血栓形成を助長するため、予防にならず誤り。早期離床と間欠的空気圧迫法が予防の基本である。
  • ×5. 原因の多くは下肢・骨盤の深部静脈血栓であり、正しい記述である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問95)
PM問96共通
正答1

自殺危険率の高いうつ病患者の特徴でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

うつ病における自殺の危険因子は、男性、自殺企図の既往、精神科入院歴(特に退院直後)、不安障害やアルコール・薬物依存の合併、社会的孤立などである。自殺企図の頻度は女性に多いが既遂率は男性が高く、危険因子として挙げられるのは男性である。

  • 1. 自殺既遂率は男性が女性の約2倍と高く、女性であることは自殺危険率を高める特徴とはいえない。
  • ×2. 精神科入院歴、とくに退院直後は自殺リスクが高い時期として知られ、危険因子である。
  • ×3. 自殺企図の既往は将来の自殺を予測する最も強力な因子であり、危険因子である。
  • ×4. 不安障害の合併は焦燥や不眠を強め、自殺の危険を高める因子である。
  • ×5. アルコールや薬物への依存は衝動性を高め、自殺の危険因子となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問96)
PM問97共通
正答1

常染色体のトリソミーで引き起こされる疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Down症候群は21番染色体が3本になる常染色体トリソミーで、標準型のほか転座型・モザイク型がある。KlinefelterとTurnerは性染色体の数的異常、von Recklinghausen病とフェニルケトン尿症は遺伝子変異による単一遺伝子疾患である。

  • 1. 21トリソミーによる。筋緊張低下、知的障害、特徴的な顔貌、先天性心疾患などを伴う。
  • ×2. Klinefelter症候群は47,XXYなど性染色体の過剰であり、常染色体のトリソミーではない。
  • ×3. Turner症候群は45,Xで、X染色体が1本欠ける性染色体モノソミーである。
  • ×4. von Recklinghausen病(神経線維腫症1型)はNF1遺伝子の変異による疾患で、染色体数の異常ではない。
  • ×5. フェニルケトン尿症はフェニルアラニン水酸化酵素の遺伝子変異による常染色体潜性遺伝の代謝異常症である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問97)
PM問98共通採点除外
正答採点除外

統合失調症の陽性症状はどれか。 2 つ選べ。

厚生労働省の発表により、この問題は採点対象から除外されています(得点計算に含まれません)。
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は採点除外となった問題です。採点除外は全員に得点が与えられるのではなく、その問題自体が採点対象から外れ、満点(分母)が減る扱いです(第60回作業療法士は採点除外1問が一般問題であるため、満点280点→279点、実地は120点のままです)。論点は「陽性症状」の範囲である。幻覚が陽性症状であることに異論はないが、連合弛緩は思考の解体(解体症状)として陽性症状に含める立場と、陽性・陰性の二分法から独立した次元として扱う立場があり、2つ目を一意に定められなかったためと考えられる。

  • ×1. 快感消失(アンヘドニア)はSANSに含まれる陰性症状であり、陽性症状ではない。
  • ×2. 会話の貧困(思考の貧困、アロギア)は発語の量や内容が乏しくなる陰性症状である。
  • ×3. 幻覚は幻聴を中心とし、健常時にはない体験が加わる代表的な陽性症状である。
  • ×4. 注意の障害はSANSに含まれ、陰性症状あるいは認知機能障害として扱われる。
  • ×5. 連合弛緩は思考のまとまりのなさで、解体症状として陽性症状に分類されることが多いが、独立した次元とする立場もある。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問98)
PM問99共通
正答5

うつ病の症状はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

うつ病では抑うつ気分や興味・喜びの喪失に加え、自分には価値がないという無価値感や過剰な罪責感が生じ、DSM-5の診断基準にも含まれる。観念奔逸と誇大妄想は躁状態、思考奪取と思考途絶は統合失調症でみられる症状である。

  • ×1. 観念奔逸は考えが次々と浮かんで話題が飛ぶ状態で躁状態にみられる。うつ病では思考制止が特徴である。
  • ×2. 誇大妄想は自己を過大に評価する妄想で躁状態にみられる。うつ病では微小妄想(罪業・貧困・心気)が典型。
  • ×3. 思考奪取は自分の考えが他者に抜き取られると感じる自我障害で、統合失調症にみられる。
  • ×4. 思考途絶は思考の流れが突然中断される症状で、統合失調症にみられる。
  • 5. 無価値感は自分に価値がないと感じる症状で、うつ病の中核症状の一つ。罪責感を伴うことが多い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問99)
PM問100共通
正答5

強迫症〈強迫性障害〉の症状で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

強迫症では、繰り返し浮かぶ強迫観念を本人が「不合理・過剰である」と自覚しながらも抑えられず、不安を打ち消すために強迫行為を反復する。この自我違和性が、幻聴などの精神病症状との重要な鑑別点となる。

  • ×1. 強迫行為は意識清明のもとで行われ、本人は自分が何をしているかを自覚し記憶している。
  • ×2. 確認や保証を家族に求め、家族が儀式に付き合わされる「巻き込み型」はしばしばみられる。
  • ×3. 強迫観念は覚醒時の思考であり、睡眠中まで持続するものではない。
  • ×4. 行為を命じる幻聴は統合失調症などの精神病症状であり、強迫症の強迫行為は幻聴によるものではない。
  • 5. 多くの場合、強迫観念を不合理と認識しつつ抑制できない。この自我違和性が強迫症の特徴である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問100)

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