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第59回 作業療法士国家試験 過去問・正答・解説

2024年2月18日実施・全200問

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41/117点実地問題基準
8問不適切問題
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午前全100問

AM問1実地
正答4

60 歳の男性。作業中に転倒し、左手をついて受傷した。 単純エックス線写真(別冊No. 1)を別に示す。 診断はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

転倒して手をついた際に生じる手関節部の骨折。公式正答と選択肢の内容から、画像は橈骨遠位端で遠位骨片が背側へ転位した骨折(フォーク状変形)を示すものと考えられる。受傷機転と年齢からColles骨折が該当する。

  • ×1. 橈骨遠位端の関節内骨折で、掌側または背側の関節縁が骨片となり手根骨が亜脱臼する。関節面の破綻を伴う点が異なる。
  • ×2. 第1中手骨基部の関節内脱臼骨折で、母指に軸圧が加わって生じる。手をついた転倒による手関節部の損傷とは部位が異なる。
  • ×3. 拳で殴打した際に生じる第5中手骨頸部骨折。手をついた受傷機転では起こりにくく、部位も手関節部ではない。
  • 4. 手をついた転倒で橈骨遠位端が骨折し、遠位骨片が背側・橈側へ転位する。高齢者に多く、本例の受傷機転と年齢に合致する。
  • ×5. Rolando骨折は第1中手骨基部のT字・Y字型の関節内粉砕骨折。母指の損傷であり、本例の部位とは異なる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問1)
AM問2実地
正答3

健常成人の嚥下内視鏡検査の画像(別冊No. 2)を別に示す。 正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

嚥下内視鏡検査(VE)は経鼻的に軟性内視鏡を入れ、咽頭・喉頭を観察する検査である。健常成人の安静時画像では喉頭・声帯が腹側に、咽頭後壁と食道入口部が背側に見える。気管と食道の前後関係が問われている。

  • ×1. VEは鼻腔から咽頭・喉頭・声帯までを観察する検査で、内視鏡を気管内へ進めないため気管支は観察できない。
  • ×2. 発声時は左右の声帯が正中で閉じる。公式正答から、本画像は声帯が開大した安静呼吸時のものと考えられる。
  • 3. 頸部では気管(喉頭)が腹側、食道が背側に位置する。VE画像でも声帯の後方に食道入口部が観察され、正しい。
  • ×4. 嚥下反射中は咽頭収縮と喉頭挙上で内視鏡先端が粘膜に覆われ、視野が白くなる(ホワイトアウト)ため観察できない。
  • ×5. VEで観察できるのは食道入口部までで、食道内腔の蠕動運動は見えない。評価には嚥下造影などを要する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問2)
AM問3実地
正答1

Daniels らの徒手筋力テストの段階 5 及び 4 の検査で正しいのはどれか。 ただし、矢印は検査者の加える力の方向を示す。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。段階5・4は抗重力肢位で最終域を保持させ、運動方向と正反対の向きに抵抗を加えて判定する。抵抗を加える部位が筋の停止より遠位にあり、検査肢位と固定が適切な図を選ぶ問題で、公式正答は1である。

厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問3)
AM問4実地
正答2

1 歳 1 か月の女児。遠城寺式乳幼児分析的発達検査の結果(別冊No. 3)を別に示 す。 考えられる運動発達年齢はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

遠城寺式では移動運動と手の運動の合格項目から運動の発達年齢を読み取る。公式正答から、図の結果は移動運動が「寝返りをする」(5〜6か月)前後にとどまると考えられ、暦年齢1歳1か月に対し明らかな運動発達の遅れを示す。

  • ×1. 4〜5か月は「横向きに寝かせると寝返る」水準。公式正答より図の到達段階はこれを上回ると考えられ、低く見積もりすぎである。
  • 2. 移動運動の「寝返りをする」が5〜6か月の項目にあたる。図の合格項目はこの水準までと考えられ、公式正答と一致する。
  • ×3. 6〜7か月は「腹ばいで体をまわす」水準。ここまで合格していれば該当するが、公式正答は5〜6か月であり合わない。
  • ×4. 7〜8か月はひとりで座って遊べる水準。座位が安定していれば該当するが、公式正答の段階より高く過大評価となる。
  • ×5. 8〜9か月は腹ばいでの前進など移動が始まる水準。公式正答よりさらに高く、図の結果とは合致しないと考えられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問4)
AM問5実地
正答2

55 歳の男性。右利き。交通事故により右上腕切断(断端長 22 cm、90 % 残存)と なった。既往歴として左片麻痺があった。MMT で肩甲骨外転は右 5 ・左 3 。肩関 節可動域は、屈曲が右 160 度・左 140 度、内旋が右 45 度・左 50 度であった。義手 適合判定を行ったところ、肘 90 度屈曲位で手先具が完全には開かなかった。 最も考えられる原因はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

上腕能動義手で手先具を開く力源は、切断側の肩関節屈曲と両側の肩甲骨外転(前方突出)である。8字ハーネスは対側の腋窩ループを支点としてケーブルを牽引するため、健側肩甲帯の筋力が弱いと牽引距離を確保できず手先具が開ききらない。

  • ×1. ケーブルが長すぎたりたるみがあると引ききれず開大不足になる。短すぎる場合は肘屈曲時に手先具が意図せず開くなど別の不適合を生じる。
  • 2. 左の肩甲骨外転はMMT3。健側肩甲帯は8字ハーネスの支点であり力源でもあるため、筋力低下でケーブルの牽引が不十分となり手先具が開ききらない。
  • ×3. 前腕支持部のトリミング不良は肘屈曲角度や断端の当たりに影響する要素であり、手先具の開大量を直接規定するものではない。
  • ×4. オープンショルダー式ソケットは肩を覆わず肩関節可動域を確保する形式で、動きを妨げにくい。開大不良の原因とはならない。
  • ×5. 手先具操作の力源は肩関節屈曲と肩甲骨外転であり内旋ではない。右の内旋45度も義手操作を妨げる制限とはいえない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問5)
AM問6実地
正答5

車椅子の写真(別冊No. 4)を別に示す。 使われている部品はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、写真には駐車用ブレーキとしてレバーを倒すリンク(トグル)機構のブレーキが写っていると考えられる。車椅子各部品の名称と構造・目的を対応づけられるかを問う問題である。

  • ×1. バックサポートが後方に倒れて背もたれ角度を変える機構。座位保持が困難な人などに用いるが、本問の正答ではない。
  • ×2. 移乗時にフット・レッグサポートを側方へ開く(スイングアウト)機構。足元を広く空けるための部品で、正答ではない。
  • ×3. 前方が低く後方が高い段違い形状の肘当てで、机の下に入りやすくする。標準の一直線型とは形状が異なる。
  • ×4. ハンドリムに突起(ノブ)を付け、握力低下や手指麻痺のある人が駆動しやすくする部品。標準のハンドリムには付かない。
  • 5. レバーを倒すとリンク機構が働き制動子が駆動輪を押さえて固定する駐車ブレーキ。車椅子に広く用いられ、公式正答である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問6)
AM問7実地採点除外
正答採点除外

23 歳の男性。プールの飛び込みで頭部を強打し、頸髄損傷(完全麻痺)と診断さ れた。肘関節屈曲は可能で手関節背屈は強い。円回内筋機能は認め、橈側手根伸筋 と上腕三頭筋の機能は認めない。手指完全伸展は不可能。 Zancolli の四肢麻痺上肢機能分類で最上位の機能残存レベルはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は採点除外となった問題です。採点除外は全員に得点が与えられるのではなく、その問題自体が採点対象から外れ、満点(分母)が減る扱いです。作業療法士は午前7問(実地問題)1問が除外され、満点280点→277点、実地は120点→117点となりました。論点はZancolli分類のC6レベルの細分です。同分類では手関節背屈が強ければC6B、そのうち円回内筋が機能し上腕三頭筋を欠けばC6BⅡとされ、記載の大半はC6BⅡに合致します。しかし設問は「手関節背屈は強い」としながら「橈側手根伸筋の機能は認めない」と述べており、手関節背屈を担う筋がないことになって所見が両立しません。手関節背屈ができないレベルであるC6Aとも読めてしまうため、一意の正解を定められなかったと考えられます。

  • ×1. C6Aは手関節背屈ができない(弱い)レベル。橈側手根伸筋の機能がないという記載とは整合するが、背屈が強いという記載とは矛盾する。
  • ×2. C6BⅠは手関節背屈は強いが円回内筋・橈側手根屈筋・上腕三頭筋を欠くレベル。本例は円回内筋が機能しており該当しない。
  • ×3. C6BⅡは手関節背屈が強く円回内筋が機能し上腕三頭筋を欠くレベルで記載の大半に合うが、橈側手根伸筋がないとの記載と矛盾する。
  • ×4. C6BⅢは円回内筋に加え橈側手根屈筋と上腕三頭筋が機能するレベル。本例は上腕三頭筋の機能がなく該当しない。
  • ×5. C7Aは総指伸筋などが働き尺側指の伸展が可能になるレベル。本例は手指の完全伸展が不可能で該当しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問7)
AM問8実地
正答5

68 歳の女性。脳梗塞で回復期リハビリテーション病院に入院中。作業療法中に 図のような状態を示した。 考えられる障害はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

連合型視覚失認は、形の知覚そのもの(模写や同じ形の照合)は保たれているのに、見た対象が何であるかがわからない状態である。公式正答から、図は物品を見せられて模写はできるが名称や用途を言えない場面を示すものと考えられる。

  • ×1. 観念失行は物品の使い方や一連の動作手順が障害される。対象が何かはわかるため、視覚的な意味理解の障害とは異なる。
  • ×2. 拮抗失行は脳梁離断でみられ、一方の手が他方の手の意図に反する動作をして互いに干渉する。左右の手の葛藤が特徴である。
  • ×3. 相貌失認は顔から個人を同定できない障害で、声や名前、服装からは判別できる。障害の対象が顔に限られる点が異なる。
  • ×4. 脳梁失行は脳梁損傷により、言語命令に対して左手だけが目的動作を遂行できない状態。視覚的な意味理解の障害ではない。
  • 5. 形態の知覚や模写は可能だが、見たものが意味に結びつかない。触覚や言語的説明では同定でき、公式正答である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問8)
AM問9実地
正答3

55 歳の女性。右利き。脳梗塞による左片麻痺。発症 15 日目の Brunnstrom 法ス テージは上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅲ。歩行中、左膝折れや反張膝はないが軽度の内反 尖足を認める。感覚障害および高次脳機能障害を認めない。 早期に移動能力を獲得するために最も適切な装具はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

膝折れも反張膝もなく膝の支持性は保たれており、問題は軽度の内反尖足のみである。感覚障害・高次脳機能障害もない。足関節を制動して内反尖足を抑え、早期に歩行練習を進めるには短下肢装具が最も適切である。

  • ×1. 靴型装具は足部の変形矯正や免荷、足底補正に用いる靴。足関節を越えて制動しないため、内反尖足の制御には不十分である。
  • ×2. 硬性膝装具は膝の側方動揺や不安定性を制御する装具。本例は膝折れがなく、足関節の内反尖足も制御できないため適さない。
  • 3. 足関節を制動して内反尖足を矯正し、遊脚期のつまずきと立脚期の不安定を防ぐ。膝の支持性がある本例に最も適する。
  • ×4. 長下肢装具は膝折れがあり膝の支持が得られない時期に用いる。本例では重量と膝の固定がかえって歩行を妨げる。
  • ×5. 骨盤帯付長下肢装具は股関節の内外転・回旋も制御する重い装具で、主に対麻痺などに用いる。本例には過剰である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問9)
AM問10実地
正答4

72 歳の男性。糖尿病性腎症。独居。下肢筋力には低下を認めず、ADL は自立し ている。BMI は 30。1.5 km の距離の将棋教室にバスで週 2 回通っている。腎機能 は糸球体濾過量 40 mL/分/1.73 m(2 CKD 病期ステージ 3b:中等度〜高度低下)を 認めたため入院となった。その他の併存疾患は認めていない。 退院時の生活指導で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

CKDステージG3bで肥満(BMI30)、下肢筋力低下はなくADLは自立している。腎機能保護のため過剰な蛋白摂取と過負荷の運動を避けつつ、体重管理と体力維持のため中等度の有酸素運動を生活のなかに組み込むことが望ましい。

  • ×1. CKDステージG3bでは蛋白質摂取を0.6〜0.8g/kg標準体重/日に制限するのが原則で、高蛋白食は腎障害の進行を助長しうる。
  • ×2. 高負荷のレジスタンス運動は血圧上昇や過度の負荷を招く。CKDでは低〜中等度の負荷で回数を確保する方法が推奨される。
  • ×3. Borg指数17は「かなりきつい」に相当する。CKDの有酸素運動は11〜13(楽である〜ややきつい)が目安で、17では強すぎる。
  • 4. 片道1.5kmの歩行は中等度の有酸素運動として妥当で、BMI30の減量と体力維持に有効。生活のなかで継続でき最も適切である。
  • ×5. ADLは自立し下肢筋力の低下もない。家事を代行させると活動量が減り、肥満や廃用の進行を招くため適切でない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問10)
AM問11実地
正答1

62 歳の男性。畑で野焼き中に熱傷になったため救急車で搬入された。搬入時の 両下肢の熱傷部位(別冊No. 5)を別に示す。全身の熱傷面積は 35 % である。 熱傷で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

全身熱傷面積35%は重症熱傷にあたる。公式正答と選択肢の内容から、画像は両下肢に水疱形成などⅡ度以上の所見を示すものと考えられる。熱傷は強い疼痛を伴うため、疼痛の評価と管理は治療とリハビリテーションを進める前提となる。

  • 1. 熱傷は創部やケア・運動時に強い疼痛を生じる。疼痛を評価し鎮痛を図ることが、離床や関節可動域運動を進める前提となる。
  • ×2. Ⅰ度は表皮のみの発赤で水疱を作らず数日で治癒する。面積35%で救急搬入を要する状態とは考えにくく、深度はⅡ度以上と推測される。
  • ×3. 熱傷面積35%では循環血液量減少性ショックや感染、多臓器障害を生じうる。全身状態の観察は必須である。
  • ×4. 気道熱傷(吸入障害)は気道浮腫や呼吸不全を招き、予後を大きく悪化させる代表的な予後因子である。
  • ×5. 熱傷面積は年齢や気道熱傷と並ぶ最も重要な予後因子で、熱傷指数や熱傷予後指数の算出にも用いられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問11)
AM問12実地2つ選べ
正答2・3

86 歳の女性。介護老人保健施設に入所中。トイレで便座から立ち上がる際、突 然大量の嘔吐をした。 2 日前から同施設内で 3 名のノロウイルス感染症が発生して いる。 ノロウイルスの感染症対策で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ノロウイルスは接触・経口感染し、ごく少量のウイルスでも発症する。有効な抗ウイルス薬やワクチンはなく、手指衛生の徹底と、防護具を着用したうえでの吐物の処理・次亜塩素酸ナトリウムによる環境消毒が対策の柱となる。

  • ×1. 隔離の対象は症状のある感染者である。介助した職員には手指衛生の徹底と健康観察を行い、無症状のまま隔離する必要はない。
  • 2. 流水と石けんによる手洗いは、手指に付着したウイルスを物理的に洗い流す最も基本的で有効な対策であり、入所者にも指導する。
  • 3. 吐物には大量のウイルスが含まれる。手袋・マスク・ガウン(エプロン)を着用し、飛沫の吸入と接触・拡散を防いで処理する。
  • ×4. ノロウイルスに有効な抗ウイルス薬は存在せず、治療は脱水対策などの対症療法が中心。全職員への予防投与は成り立たない。
  • ×5. ノロウイルスはエンベロープを持たずアルコールが効きにくい。手すりなど環境の消毒には次亜塩素酸ナトリウムが推奨される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問12)
AM問13実地
正答3

35 歳の男性。一人暮らし。銀行員。半年前に仕事のミスがあり、徐々に飲酒量 が増えた。酒がなくなると深夜でも買いに出かけた。 2 週前より無断欠勤が続いて おり、上司が自宅を訪問すると泥酔していた。上司に伴われて精神科を受診し、作 業療法が処方された。健康診断で肝機能障害を指摘されているが、これまでに禁酒 の試みはない。 現時点で観察される症状で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

アルコール依存症の症例である。深夜でも酒を買いに出る渇望、量が増したことによる耐性、泥酔に至る抑制喪失が読み取れる。一方、禁酒を試みたことがなく飲酒が続いているため、断酒・減酒に伴って現れる離脱症状は現時点では観察されない。

  • ×1. 酒がなくなると深夜でも買いに出かける行動は、飲酒への抑えがたい欲求である渇望の表れで、現時点で観察される。
  • ×2. 飲み始めると量や場面をコントロールできず泥酔に至っている。抑制喪失(コントロール障害)は現時点で認められる。
  • 3. 離脱症状は飲酒の中断・減量後に手指振戦や発汗、不眠などとして生じる。本例は禁酒の試みがなく飲酒が続いており、現時点では観察されない。
  • ×4. 半年で飲酒量が徐々に増えたことは、同じ効果を得るのに必要な量が増す耐性の増大を示し、現時点で観察される。
  • ×5. 肝機能障害の指摘や無断欠勤といった不利益を受けても飲酒行動が修正されない状態で、本例に認められる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問13)
AM問14実地
正答5

17 歳の女子。半年前からダイエットを始め、最近、極端な食事制限をするよう になった。身長は 156 cm で体重は 46 kg から 32 kg に減少した。学校で嘔吐して 倒れて、その後歩行困難となったため救急外来を受診した。精神科を紹介されて入 院となり、精神科作業療法が処方された。 導入時の作業療法で最も適切な活動種目はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

神経性やせ症の症例で、BMIは約13と著明な低体重、歩行困難もあり全身状態は不良である。導入時は身体的負荷が小さく、短時間で完成して達成感が得られ、体重や食物を直接扱わない活動を選ぶ。

  • ×1. 食物を直接扱う活動は食行動への葛藤やこだわりを刺激しやすく、立位での調理動作の負担も大きい。導入時には適さない。
  • ×2. エネルギー消費が大きく、低体重で歩行も困難な本例には身体的危険が高い。過活動を助長する点でも不適切である。
  • ×3. 競争性と身体活動、対人緊張を伴う。低栄養で体力が低下し自己評価も不安定な導入時には負担が大きすぎる。
  • ×4. 土練りや成形は上肢の持続的な力を要し工程も長い。完成までに時間がかかり、体力の低下した導入時には負荷が大きい。
  • 5. 座位で短時間に行え、工程が単純で失敗が少なく完成しやすい。低負荷で達成感を得やすく、導入時の活動として最も適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問14)
AM問15実地
正答4

13 歳の男子。中学校入学後クラスでの様子を心配した担任から母親に連絡があ り、母親に伴われて精神科に来院した。幼少期から物音および匂いに敏感であった という。成績は上位。鉄道に強い興味があり、同級生はその知識にはじめは関心を 示したが、一度話し始めると一方的に自分の興味のある話を続けるため、次第に孤 立した。本人は他の生徒との関係に無頓着である。 最も考えられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

幼少期からの音・匂いへの感覚過敏、鉄道への限定的で強い興味、一方的な会話による対人交流の困難、他生徒との関係への無頓着がそろっている。社会的コミュニケーションの障害と限定・反復的な興味という中核症状に合致する。

  • ×1. うつ病は抑うつ気分や興味・喜びの喪失が中核。本例は鉄道への興味が強く保たれ、抑うつを示す記載もないため合わない。
  • ×2. 限局性学習障害は読字・書字・算数など特定領域の習得が知的水準に比して著しく困難な状態。本例は成績上位で該当しない。
  • ×3. 行為障害は暴力や窃盗、重大な規則違反など他者の権利侵害や社会規範からの逸脱を繰り返す。本例にそうした記載はない。
  • 4. 一方的な会話と対人関係への無頓着、鉄道への強い限定的興味、幼少期からの感覚過敏がそろい、最も考えられる。
  • ×5. 選択性緘黙は家庭では話せるのに学校など特定場面で話せなくなる状態。本例は同級生に一方的に話し続けており該当しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問15)
AM問16実地
正答2

38 歳の女性。統合失調症。長期入院後、ACT チームによる訪問支援を受けなが ら一人暮らしを始めた。服薬は自己管理。時折聞こえる幻聴に対処できていたが、 部屋は整理整頓できていない。最近、就労希望を受けて、ACT チームの作業療法 士が就労支援を担当することになった。 作業療法士の対応で最も優先すべきなのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ACTやIPSに基づく就労支援では、症状や生活能力を参加の条件とせず、本人の希望を出発点に支援を組み立てる。幻聴に対処でき服薬も自己管理できている本例では、まず希望する職種や働き方を聞き取ることが最も優先される。

  • ×1. 幻聴には自分で対処できており生活は安定している。頻度の確認は就労支援を始める段階で最優先とすべき事項ではない。
  • 2. 本人の希望や好みを支援の中心に置くのが原則。職種や労働時間などの条件を聞き取ることが、その後の具体的支援の土台となる。
  • ×3. 本人の希望を聞く前に支援者が行き先を決めており順序が逆である。福祉的就労の場が本人の希望に合うとも限らない。
  • ×4. 整理整頓の可否を就労の前提条件とするのは、症状や能力で対象から除外しないという原則に反する。生活支援は並行して行えばよい。
  • ×5. 服薬は自己管理できており症状も安定している。就労を理由に服薬の相談を先行させる必要性は低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問16)
AM問17実地
正答5

36 歳の女性。 5 か月の乳児の子育て中。 1 か月前から周囲への興味と関心が低 下し、育児がおろそかになってきた。物事の判断が鈍くなり、育児に自信をなく し、ささいなことで不安になった。うつ病と診断され、乳児を実母に預けて入院し た。入院後早期に不安の軽減を目的に作業療法が開始された。 導入時の作業療法で優先すべき対応はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

うつ病の入院早期は、意欲低下と易疲労、判断力の低下が強い時期である。不安の軽減が目的であるから、休息と活動のバランスを整え、無理のない一日の過ごし方を本人と一緒に確認して見通しを持たせる関わりが優先される。

  • ×1. 体力増強を目的とした運動は負荷が大きく、易疲労で意欲の低下した導入時には疲労を強め、できないことへの自責を招きやすい。
  • ×2. 趣味を新たに探すことは選択と決断を要する。物事の判断が鈍っている時期の課題としては負担が大きく、優先度は低い。
  • ×3. 育児がおろそかになったことへの自責が背景にある。子育ての助言は責任を意識させ、かえって不安を強めるため導入時は避ける。
  • ×4. 集団レクリエーションは対人刺激と活動量が大きい。入院早期には疲労と緊張を招きやすく、導入時の第一選択ではない。
  • 5. ゆとりのある日中の過ごし方を一緒に決めることで休息が保証され、生活の見通しが立つ。不安の軽減に直結し導入時に最も優先される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問17)
AM問18実地
正答4

51 歳の男性。境界性パーソナリティ障害。見捨てられ不安が強く、職場や家庭 での対人関係が不安定であった。ストレスが強くなると自傷行為や暴力行為を繰り 返し、ストレスが軽減すると精神科デイケアに安定して通所した。母親がデイケア 担当の作業療法士に患者対応のアドバイスを求めた。 母親への助言・指導で適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

境界性パーソナリティ障害の家族支援では、家族自身の生活と安全を守りながら、一貫した態度と適切な距離を保つことが基本となる。過度に巻き込まれる関わりは家族を疲弊させ、患者との関係もかえって不安定にする。

  • ×1. 家族会では同じ立場の家族から情報や支持を得られ、孤立感や自責の軽減につながる。情報提供は適切な支援である。
  • ×2. 対応が長期に及ぶと家族が疲弊しやすい。家族自身の時間を確保することは支援を続けるために必要で、適切な助言である。
  • ×3. 不安定な言動に家族が動揺すると対応が揺れ、患者の不安をさらに強める。一貫した落ち着いた態度を保つ助言は適切である。
  • 4. 常時監視は家族に過大な負担を強い、現実にも実行できない。監視される関係は緊張と巻き込みを強め、かえって行動を助長しかねない。
  • ×5. 暴力が生じた場面ではまず家族自身の安全確保が優先される。その場を離れるよう助言することは適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問18)
AM問19実地
正答2

70 歳の男性。統合失調症。数回の入院歴があるが、精神科デイケアを利用しな がら独居生活を継続していた。半年前に脳梗塞を発症し、軽度の右片麻痺を呈し た。最近、体力低下が原因でデイケアへの通所回数が減り、「家事ができなくなっ た」と訴えた。今後、独居生活が困難になることが予想された。 現時点で、精神科デイケアの担当作業療法士が優先して検討すべきものはどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

70歳で脳梗塞後の軽度右片麻痺があり、体力低下により家事が困難になっている。介護保険の第1号被保険者にあたり要介護認定を受けられるため、訪問介護や通所リハビリテーション等の介護保険サービス利用の検討が優先される。

  • ×1. 精神症状の悪化はみられず、課題は生活機能の低下である。入院は生活の場を失わせることになり、現時点で優先すべきではない。
  • 2. 70歳で脳梗塞後の障害があり要介護認定の対象となる。家事援助や機能維持のサービスを導入することで独居生活の継続を図れる。
  • ×3. 同行援護は視覚障害により移動が著しく困難な人への外出支援サービスである。本例に視覚障害はなく対象とならない。
  • ×4. 重度認知症患者デイケアは認知症により日常生活に著しい支障がある人が対象。本例に認知症の診断や記載はなく該当しない。
  • ×5. 相談や交流の場としての意義はあるが、当面必要なのは家事など生活の直接的な支援であり、介護保険サービスより優先度は低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問19)
AM問20実地
正答5

80 歳の男性。 3 年前に Alzheimer 型認知症と診断された。妻の介護で在宅生活 を続けてきたが、夜間不眠、妄想と興奮が顕著となり入院治療を受けた。その後、 症状が落ち着き、在宅復帰の前段階として介護老人保健施設に入所した。 この入所者の行動・心理症状の評価で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

問われているのは行動・心理症状(BPSD)の評価である。夜間不眠・妄想・興奮といった症状の頻度と重症度、介護者の負担度を数量化できる尺度を選ぶ。認知機能検査や重症度分類ではBPSDそのものは評価できない。

  • ×1. ADASは記憶・言語・行為などの認知機能を評価する検査で、抗認知症薬の効果判定に用いられる。BPSDの評価尺度ではない。
  • ×2. CDRは記憶や見当識など6項目の観察から認知症の重症度を段階判定する。全般的な重症度の評価でBPSDは対象外である。
  • ×3. FABは概念化・語想起・抑制などを調べる前頭葉機能検査。遂行機能の評価であり、妄想や興奮の評価には用いない。
  • ×4. FASTはAlzheimer型認知症をADL障害の程度から7段階に分類する重症度尺度。BPSDの内容や重症度は評価できない。
  • 5. NPIは妄想・幻覚・興奮・不安・脱抑制・夜間行動など複数領域の頻度と重度、介護者の負担度を評価する。BPSDの評価に適する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問20)
AM問21一般2つ選べ
正答4・5

理学療法士及び作業療法士法で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

理学療法士及び作業療法士法は免許・業務・義務を定める身分法であり、診療報酬は健康保険法に基づく点数表が定める。本問では作業療法の定義(第2条第2項)と秘密を守る義務(第16条)の条文内容が問われている。

  • ×1. 同法に診療報酬の規定はない。作業療法の点数は健康保険法に基づく診療報酬点数表で定められており、身分法である本法の範囲外である。
  • ×2. 免許は内閣総理大臣ではなく厚生労働大臣が交付する。作業療法士名簿に登録されることで免許が与えられる。
  • ×3. 国家試験に合格しただけでは業務できない。厚生労働大臣の免許を受け名簿に登録された時点から業務を行える。
  • 4. 第2条第2項の定義どおりで正しい。応用的動作能力または社会的適応能力の回復を図るため作業を行わせるのが作業療法である。
  • 5. 第16条は「正当な理由がある場合を除き」秘密を漏らしてはならないと定める。裁判での証言など正当な理由があれば伝えることができる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問21)
AM問22一般
正答5

情報収集項目と ICF の構成要素の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ICFは心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子から構成される。制度やサービス、物的・人的環境は環境因子に、年齢や学歴・生活歴など個人の背景は個人因子に分類される。

  • ×1. 教育歴はその人固有の背景であり個人因子に分類される。環境因子ではない。
  • ×2. 睡眠機能はb134睡眠機能として心身機能に分類される。個人因子ではない。
  • ×3. 家族の態度はe410(家族の態度)として環境因子に分類される。活動と参加ではない。
  • ×4. 日課の遂行はd230(日課の遂行)として活動と参加に分類される。心身機能・身体構造ではない。
  • 5. 介護保険サービスはe5のサービス・制度・政策にあたり環境因子である。組合せとして正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問22)
AM問23一般
正答1

1,000 名を対象に糖尿病とうつ症状の Geriatric Depression Scale との関連性を 調査した。 うつ症状について糖尿病のあり群となし群の比較を統計学的に検定する方法で最 も適切なのはどれか。 ただし、集積されたデータは正規分布に従う。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

糖尿病あり群となし群という独立した2群を、正規分布に従うGDSの得点(連続量)の平均で比較する場面である。この条件ではパラメトリック法である2標本t検定が最も適切である。

  • 1. 正規性が仮定できる独立2群の平均値の差を検定する方法で、本問の条件に最も合致する。
  • ×2. χ2検定は名義尺度のクロス集計で度数の偏りをみる方法。GDS得点という連続量の群間比較には適さない。
  • ×3. Kruskal-Wallis検定は3群以上を比較するノンパラメトリック法で、正規分布する2群の比較には用いない。
  • ×4. Mann-Whitney検定は独立2群のノンパラメトリック法。正規分布が仮定できる本問ではt検定が優先される。
  • ×5. Wilcoxon符号付順位検定は対応のある2群の差をみる方法。独立した2群の比較には使えない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問23)
AM問24一般
正答3

身体障害者障害程度等級表の肢体不自由における上肢の等級で 1 級はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

身体障害者障害程度等級表の上肢1級は「両上肢の機能を全廃したもの」と「両上肢を手関節以上で欠くもの」の2つのみである。両上肢の指の欠損や著しい機能障害、一上肢の全廃はいずれも2級となる。

  • ×1. 一上肢を上腕の2分の1以上で欠くものは2級。片側だけの切断は1級には該当しない。
  • ×2. 両上肢のすべての指を欠くものは2級。欠損が手関節より遠位にとどまるため1級ではない。
  • 3. 両上肢を手関節以上で欠くものは1級。両上肢の機能全廃と並ぶ最重度の規定である。
  • ×4. 一上肢の機能を全廃したものは2級。片側のみの機能全廃は1級に該当しない。
  • ×5. 両上肢の機能の著しい障害は2級。全廃に至らない機能障害は1級とはならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問24)
AM問25一般
正答1

作業の選択の要素で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

作業(活動)分析では、所要時間、必要な運動の範囲や強度、対人交流の程度、素材の性質などを検討して対象者に適した作業を選ぶ。「使役」は人を使って働かせる意味であり、作業選択の要素ではない。

  • 1. 使役は人を使って労働させることを指す語で、治療手段として作業を選ぶ際の観点ではない。誤りであり、これが正答となる。
  • ×2. 作業の所要時間や1回の実施時間は、耐久性や集中力の持続に合わせて調整する選択要素である。
  • ×3. 作業に必要な関節運動の範囲は、可動域や筋力に見合う作業を選ぶうえで重要な要素である。
  • ×4. 個人作業・並行作業・協同作業など対人交流の程度は、社会性や集団適応を促す選択要素となる。
  • ×5. 木・革・粘土など素材の硬さや抵抗性は、運動量や心理的効果を左右する選択要素である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問25)
AM問26一般
正答1

障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律〈障害者総合支援 法〉の対象者で平成 25 年 4 月より追加されたのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

障害者総合支援法は平成25年4月に障害者自立支援法から改称・施行され、身体障害・知的障害・精神障害(発達障害を含む)に加えて、政令で定める「難病等」が新たに対象へ加えられた。

  • 1. 政令で定める難病等の患者が平成25年4月から対象に加わり、身体障害者手帳がなくても障害福祉サービスを利用できるようになった。
  • ×2. 発達障害は平成22年の障害者自立支援法改正で精神障害に含まれることが明確化されており、平成25年4月の追加分ではない。
  • ×3. 身体障害児・者は前身の障害者自立支援法(平成18年施行)から一貫して対象である。
  • ×4. 精神障害児・者も障害者自立支援法の当初からの対象で、新たに追加されたものではない。
  • ×5. 知的障害児・者も障害者自立支援法の当初からの対象であり、平成25年4月の追加分ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問26)
AM問27一般
正答1

高次脳機能検査の一部を図に示す。 このような図版が含まれるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図はBADSの下位検査(動物園地図検査や鍵探し検査など)の図版と考えられる。BADSは遂行機能障害症候群の行動評価で、計画の立案や方略の効率を紙面課題で評価する検査である。

  • 1. BADSは規則変換カード、行為計画、鍵探し、動物園地図など図版を用いる下位検査を含み、遂行機能を評価する。
  • ×2. BITは行動性無視検査で、線分抹消や模写など半側空間無視をみる図版を用いる。遂行機能の検査ではない。
  • ×3. FABは前頭葉機能検査で、類似性・語想起・運動系列・Go/No-goなど口頭と動作の課題からなり、図版を用いない。
  • ×4. SLTAは標準失語症検査で、絵カードや文字カードを用いて聴く・話す・読む・書くの言語機能を評価する。
  • ×5. WAIS-Ⅳは知能検査で積木模様や行列推理の図版を用いるが、遂行機能の評価に特化した検査ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問27)
AM問28一般2つ選べ
正答3・5

近時記憶検査で適切なのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

近時記憶は数分から数日前の出来事の記憶で、単語や対語を提示し一定時間をおいて再生・再認させる検査で評価する。選択肢のうちRAVLTと三宅式記銘力検査がこれに該当する。

  • ×1. CATは標準注意検査法で、抹消課題や聴覚性検出課題などにより注意機能を評価する検査である。
  • ×2. TMTは数字や文字を順に結ぶ課題で、注意の持続・配分と処理速度を評価する。記憶検査ではない。
  • 3. RAVLTは15単語を繰り返し提示し、遅延再生・再認まで行う聴覚性言語学習検査で、近時記憶を評価する。
  • ×4. ハノイの塔は円板の移動手順を計画させる課題で、遂行機能(問題解決能力)の検査である。
  • 5. 三宅式記銘力検査は有関係・無関係の対語を提示して再生させる検査で、言語性の近時記憶を評価する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問28)
AM問29一般
正答3

身体計測の種類と計測方法の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

四肢長は原則として体表の指標点間の直線距離で測る。上肢長は肩峰点〜橈骨茎突点、前腕長は上腕骨外側上顆〜橈骨茎突点、大腿長は大転子〜大腿骨外側上顆、下腿長は脛骨点〜脛骨内果下端が基準である。

  • ×1. 上肢長は肩峰点から橈骨茎突点まで(第3指先端までを全上肢長とする)で測る。母指先端を用いる規定はない。
  • ×2. 前腕長は上腕骨外側上顆から橈骨茎突点までの距離。内側上顆を起点とする点が誤りである。
  • 3. 手の幅は第2中手骨骨頭の橈側端と第5中手骨骨頭の尺側端との直線距離で、組合せとして正しい。
  • ×4. 大腿長は大転子から大腿骨外側上顆(膝関節外側)までを測る。内側上顆を用いる点が誤りである。
  • ×5. 下腿長は脛骨点から脛骨内果下端までを測る。踵点までとすると足部の高さが含まれてしまう。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問29)
AM問30一般
正答5

感覚検査で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

感覚検査では目的の感覚以外の手がかりを与えないことが原則である。温度覚は温水・冷水を入れた試験管、痛覚は先の鈍い針で軽く突く方法、振動覚はC128Hzの音叉を骨突出部に当てる方法で行う。

  • ×1. 氷は0℃で痛覚刺激となり水滴も生じるため用いない。温度覚は約40〜45℃と約10℃の水を入れた試験管を用いる。
  • ×2. 痛覚検査は針で皮膚を軽く突くか触れる。こすると触圧覚が混入し、痛覚だけを評価できない。
  • ×3. 立体識別覚は鍵・硬貨・鉛筆など日常物品を閉眼で触らせて答えさせる。鈴は音という別の手がかりが入る。
  • ×4. 位置覚・運動覚では指の側面をつまむ。指腹と爪をつまむと圧の手がかりから動かす方向が分かってしまう。
  • 5. 振動覚はC128Hzの音叉を叩いて橈骨茎突や内果などの骨突出部に当て、振動の有無と持続時間をみる。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問30)
AM問31一般
正答3

腱反射における筋と神経の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

腱反射は筋を支配する末梢神経と脊髄の反射中枢を反映する。上腕二頭筋反射は筋皮神経(C5〜C6)が関与しており正しい。他の選択肢はいずれも支配神経の組合せが誤っている。

  • ×1. 腓腹筋のアキレス腱反射は脛骨神経・S1が関与する。腓骨神経は前脛骨筋や腓骨筋群を支配する。
  • ×2. 腕橈骨筋反射は橈骨神経・C6が関与する。正中神経は前腕屈筋群や母指球筋を支配する。
  • 3. 上腕二頭筋反射は筋皮神経・C5〜C6が関与しており、正しい組合せである。
  • ×4. 上腕三頭筋反射は橈骨神経・C7が関与する。腋窩神経は三角筋と小円筋を支配する。
  • ×5. 大腿四頭筋の膝蓋腱反射は大腿神経・L4が関与する。閉鎖神経は股関節内転筋群を支配する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問31)
AM問32一般複数正解
正答2/5

正常の運動発達で獲得する年齢が最も高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は厚生労働省の正答値表で選択肢2・5のいずれもが正答と認められた複数正答の問題です(採点除外ではありません)。つかまり立ちは生後8〜10か月、高這いは生後9〜11か月ごろとされ、獲得時期が近く文献により前後するため一意に定められなかったと考えられます。

  • ×1. 支持なしの座位は生後6〜7か月ごろに安定する。選択肢のなかでは中間の時期にあたる。
  • 2. 高這いは膝を伸ばし手足で体を支えて進む姿勢で、生後9〜11か月ごろに出現する遅い時期の運動である。
  • ×3. 寝返りは生後5〜6か月ごろに獲得され、選択肢のなかで最も早い時期の運動である。
  • ×4. 飛行機肢位は腹臥位で四肢と体幹を反らせる姿勢で、生後5〜6か月ごろにみられる。
  • 5. つかまり立ちは生後8〜10か月ごろに獲得され、高這いと並んで遅い時期の運動である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問32)
AM問33一般
正答5

立位姿勢時の重心で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

静止立位で重心線は乳様突起を通り、肩峰のやや前方、股関節のやや後方、膝関節中心のやや前方、外果の前方を通る。重心動揺は左右より前後方向が大きく、閉眼時や加齢に伴って増大する。

  • ×1. 閉眼では視覚情報が絶たれて動揺は増すが、重心位置が一定して後方へ移動するとはいえない。
  • ×2. 閉眼では視覚による姿勢制御が働かず、重心動揺はむしろ増大する(Romberg率は1を超える)。
  • ×3. 支持基底面が前後に長いことなどから、重心動揺は左右方向より前後方向の方が大きい。
  • ×4. 重心線は膝関節中心のやや前方を通り、膝が伸展位で保たれやすい。後方を通るのではない。
  • 5. 加齢に伴い平衡機能や感覚入力が低下し、老年期には重心動揺面積(外周面積)が増大する。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問33)
AM問34一般
正答3

Barthel Index で「部分介助」の判定がない項目はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Barthel Indexは10項目を自立・部分介助・全介助で採点するが、整容と入浴の2項目だけは自立5点・介助0点の2段階しかなく、中間にあたる部分介助の判定が設けられていない。

  • ×1. 更衣は10点(自立)・5点(部分介助)・0点(全介助)の3段階で、部分介助の判定がある。
  • ×2. 食事は10点(自立)・5点(部分介助)・0点(全介助)の3段階で、部分介助の判定がある。
  • 3. 整容は自立5点・介助0点の2段階のみで、中間の部分介助にあたる判定がない。これが正答である。
  • ×4. 階段昇降は10点(自立)・5点(部分介助)・0点(不能)の3段階で、部分介助の判定がある。
  • ×5. トイレ動作は10点(自立)・5点(部分介助)・0点(全介助)の3段階で、部分介助の判定がある。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問34)
AM問35一般
正答2

MTDLP で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

MTDLP(生活行為向上マネジメント)は日本作業療法士協会が開発した、ICFの視点で対象者の「したい生活行為」の実現を支援する手順である。本人だけでなく家族や支援者からも聞き取り、合意目標を設定する。

  • ×1. MTDLPで聞き取るのは合意目標に対する「実行度」と「満足度」である。遂行度と満足度を尋ねるのはCOPMである。
  • 2. 本人からの聞き取りが難しい場合を含め、家族や支援者からも生活行為の希望や生活状況を聞き取る。正しい。
  • ×3. MTDLPはICIDHではなくICFの視点に基づき、心身機能・活動と参加・環境因子・個人因子を整理する。
  • ×4. 対象疾患は限定されず、精神障害や認知症、がんなどの領域でも活用されている。
  • ×5. アセスメントではFIMやBarthel IndexなどADLの客観的評価も併用して現状を把握する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問35)
AM問36一般
正答3

関節リウマチ患者の日常生活の評価に用いられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Steinbrockerの分類にはX線所見に基づく病期(stage)と、日常生活動作の自立度に基づく機能障害度(class)があり、classⅠ〜Ⅳが日常生活の評価にあたる。他は画像所見や疾患活動性、QOLの指標である。

  • ×1. Larsen分類は関節のX線所見をgrade0〜5で評価する画像上の分類で、日常生活の評価ではない。
  • ×2. Lansbury指数は朝のこわばりの時間、握力、赤沈などから疾患活動性を数値化する指標である。
  • 3. Steinbrockerのクラス分類は日常生活動作の自立度からclassⅠ〜Ⅳに分ける機能障害度分類である。
  • ×4. DAS28は28関節の腫脹・圧痛関節数、赤沈またはCRP、患者全般評価から疾患活動性を算出する指標である。
  • ×5. AIMSは疼痛や心理面を含む健康関連QOLを幅広く測る自記式尺度で、日常生活動作の機能障害度分類ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問36)
AM問37一般
正答3

疾患と支援機器の組合せで最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

支援機器は障害像に合わせて選択する。関節リウマチでは手指の変形や把持力低下のため通常の爪切りが扱いにくいが、台付き爪切りは手掌や前腕で押して操作できるため最も適切な組合せである。

  • ×1. リーチャーは肩関節可動域制限や体幹前屈が困難な人向けの機器。不随意運動のあるアテトーゼ型脳性麻痺では狙いを定めにくい。
  • ×2. キーボードカバー(キーガード)は不随意運動や振戦で誤打が多い場合に用いる。片麻痺は非麻痺側の片手打ちで対応できる。
  • 3. 台付き爪切りは手掌や前腕で押し下げて切れるため、手指変形や握力低下のある関節リウマチに適する。
  • ×4. 第2腰髄完全損傷では上肢機能が保たれプッシュアップでの移乗が可能。スライディングボードは主に頸髄損傷などで用いる。
  • ×5. BFOは上肢の重度筋力低下(頸髄損傷や筋ジストロフィーなど)に用いる。Parkinson病は筋力低下が主体ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問37)
AM問38一般
正答5

術後せん妄への対応で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

術後せん妄では、感覚遮断・脱水・疼痛・睡眠覚醒リズムの乱れなどの誘因を取り除き、見当識を保つ環境調整と早期離床を図る。夜間も足元灯などわずかな明かりを残すのが原則で、完全消灯は誤りである。

  • ×1. 眼鏡の使用など視力補正は感覚遮断による誤認や不安を防ぎ、せん妄の予防・改善に有効な対応である。
  • ×2. 脱水は電解質異常や腎機能低下を招きせん妄の誘因となるため、その補正は適切な対応である。
  • ×3. カレンダーや時計の設置、日時・場所を伝える声かけは見当識を保つ働きかけとして適切である。
  • ×4. 早期からの離床・運動は昼夜のリズムを整え、術後せん妄の発症予防に有効とされる。
  • 5. 完全消灯は暗闇での不安や錯視を招きやすい。足元灯などを残して安全と見当識を確保するため、誤りである。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問38)
AM問39一般
正答2

精神科作業療法の診療報酬制度で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

精神科作業療法は1日につき算定し、実施時間は患者1人当たり1日2時間が標準、作業療法士1人の取扱いは1日50人(1単位25人を2単位)が標準である。実施は専用の施設が原則だが、治療上必要な場合は病棟や屋外でも行える。

  • ×1. 1単位20分ではない。精神科作業療法の実施時間は患者1人当たり1日2時間を標準とする。
  • 2. 治療上の必要がある場合は、専用の施設以外である病棟や屋外でも実施することができる。正しい。
  • ×3. 材料費は所定点数に含まれており、原則として患者に別途実費を負担させることはできない。
  • ×4. 作業療法士1人の取扱い患者数は1日75人ではなく、1単位25人を2単位、計50人を標準とする。
  • ×5. 集団で実施した場合も、実施した内容の要点を個々の患者の診療録等に記載する必要がある。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問39)
AM問40一般
正答1

精神科作業療法のインテイク面接(初回面接)で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

インテイク面接は作業療法導入時の初回面接で、目的や内容、実施場所と時間などを説明して不安を和らげ、参加への動機づけと信頼関係づくりを図る場である。患者の状態に合わせた進め方の配慮も求められる。

  • 1. 何のために行うのかを分かりやすく説明することで不安が減り、参加への同意と動機づけが得られる。適切である。
  • ×2. 幻聴があっても直ちに中止する必要はない。負担の程度をみて時間を短縮するなど配慮しながら進める。
  • ×3. ベッドサイドが基本ではない。臥床が続く場合を除き、落ち着いて話せる静かな場所を選ぶのが望ましい。
  • ×4. 正面で向き合う配置は視線が合い緊張を高めやすい。緊張が強い場合は90度法など視線が外せる配置がよい。
  • ×5. 作業療法士自身の詳細な個人情報を伝える必要はなく、治療関係を保つうえでも適切ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問40)
AM問41一般
正答3

Rehab の説明で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Rehab(精神科リハビリテーション行動評価尺度)は、第1部の逸脱行動7項目と第2部の全般的行動16項目の計23項目からなる。全般的行動は複数のサブカテゴリーに分かれるが項目数は均等ではないため、「各3項目」とする選択肢3が誤りとなる。

  • ×1. 全般的行動は100mmの直線(VAS)上で評定し、線上に最重度・中程度・最軽度に相当する3点の目安が示される。記述は正しい。
  • ×2. 第1部は逸脱行動が実際に観察されたかどうかを判定するもので、その行動が幻覚・妄想など病的体験に基づくかは問わない。正しい。
  • 3. 第2部の全般的行動は計16項目で、社会的活動性やセルフケアなどのサブカテゴリーごとに項目数は異なる。「各3項目」は誤り。
  • ×4. 評定は過去1週間以上にわたる直接の行動観察に基づいて行うことが前提とされている。記述は正しい。
  • ×5. 長期入院の慢性精神障害者を主な想定として開発されたが、適用対象は精神障害者全般とされる。記述は正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問41)
AM問42一般2つ選べ
正答1・5

疾患と症状の組合せで適切なのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

概日リズム障害では体内時計と社会的な時刻とのずれから夜更かし・起床困難が生じ、むずむず脚症候群では下肢の不快な異常感覚が主症状となる。他の3つは、症状の組合せが別疾患のものに入れ替わっている。

  • 1. 概日リズム障害のうち睡眠相後退型では入眠時刻が遅れ、夜更かしと朝の起床困難が生じる。組合せとして適切である。
  • ×2. 睡眠関連摂食障害は睡眠中に半覚醒状態で食べてしまう異常行動であり、症状は過食側である。拒食は当てはまらない。
  • ×3. 睡眠時無呼吸症候群の主症状はいびきと無呼吸、日中の眠気である。突発的に眠り込む睡眠発作はナルコレプシーの症状。
  • ×4. ナルコレプシーで生じるのは情動により脱力するカタプレキシー(情動脱力発作)。カタレプシー(強硬症)は緊張病でみられる。
  • 5. むずむず脚症候群は夕方から夜間に下肢の虫が這うような異常感覚と動かしたい衝動が生じる。組合せとして適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問42)
AM問43一般
正答4

Alzheimer 型認知症に特徴的なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Alzheimer型認知症は緩徐かつ持続的に進行し、早期から記憶障害に加えて場所・道順がわからなくなる地誌的見当識障害を示す。階段状進行やまだら認知症は血管性認知症、錐体外路症状はLewy小体型認知症の特徴である。

  • ×1. 階段状の進行は梗塞の再発ごとに悪化する血管性認知症の特徴。Alzheimer型は緩やかに持続的に進行する。
  • ×2. パーキンソニズムなどの錐体外路症状はLewy小体型認知症に特徴的で、Alzheimer型では原則として初期には目立たない。
  • ×3. 保たれる能力と障害された能力が混在するまだら認知症は血管性認知症の特徴で、Alzheimer型では全般的に低下する。
  • 4. 道順や場所がわからなくなる地誌的見当識障害は比較的早期から出現し、Alzheimer型に特徴的な症状である。
  • ×5. Alzheimer型では病識は早期から低下しやすく、取り繕い反応もみられる。末期まで保たれるとするのは誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問43)
AM問44一般
正答5

終末期がん患者が死を迎える際に経験する 5 段階の心理過程で、第 3 段階にあた るのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Kübler-Rossが示した死に至る心理過程は、否認・隔離→怒り→取り引き→抑うつ→受容の5段階である。第3段階は「何かと引き換えに延命を」と願う取り引きの段階にあたる。

  • ×1. 怒りは第2段階。「なぜ自分なのか」という感情が医療者や家族など周囲に向けられる時期である。
  • ×2. 受容は第5段階(最終段階)。死を静かに受け入れ、心の平穏が訪れる時期とされる。
  • ×3. 否認は第1段階。診断を「何かの間違いだ」と認めようとしない時期である。
  • ×4. 抑うつは第4段階。取り引きが通じないと悟り、喪失感から深い落胆に至る時期である。
  • 5. 取り引きが第3段階。善行や信仰などを条件に延命や苦痛の軽減を願う時期であり、これが正答となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問44)
AM問45一般
正答4

回復期前期(亜急性期が終わり現実感が少し回復し始めた段階)の統合失調症患者 に対する作業療法の目的で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調症の回復期前期は、急性期の休息から活動へ移行し始める時期で、疲れやすさや身体感覚の鈍さが残る。この段階ではまず身体を動かす体験を通じた身体感覚と心身の活動性の回復を図る。生活リズムや対人技能は回復期後期以降の課題である。

  • ×1. 十分な休息の援助と刺激の調整は急性期の目的。現実感が戻り始めた回復期前期では、少しずつ活動を再開する段階に入る。
  • ×2. 現実への移行準備は急性期から亜急性期にかけての課題であり、すでに現実感が回復し始めた段階の主目的とはいえない。
  • ×3. 起床・食事・活動といった社会生活リズムの習得は、活動性が安定した回復期後期から維持期の目的である。
  • 4. 軽い運動や手工芸などを通して身体感覚を取り戻し、疲労感と活動のバランスを体験することがこの時期の主目的である。
  • ×5. 集団活動を通じた対人交流技能の改善・習得は、活動への耐性がついた回復期後期に取り組む課題である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問45)
AM問46一般
正答5

うつ病の復職支援の説明で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

リワークプログラムは、疾病理解やセルフモニタリングを学ぶ心理教育(教育プログラム)、作業課題によるオフィスワーク訓練、集団認知行動療法などで構成される。導入は安静・休養が終わった直後ではなく、症状と生活リズムがある程度整ってからである。

  • ×1. 公務員であってもリワークを目的とした医療機関の精神科デイケアは利用できる。対象外とするのは誤り。
  • ×2. 試し出勤(リハビリ出勤)は復職前に職場へ試験的に通勤・出勤して負荷を確かめる制度で、産業保健スタッフの同伴が要件ではない。
  • ×3. 地域障害者職業センターのリワーク支援は職場復帰と雇用継続を目的とする職リハ。病状の回復を主目的とするのは医療リワークである。
  • ×4. 安静・休養が終わり次第の導入では負荷が早すぎる。症状が改善し生活リズムや日中活動の耐性が整ってから段階的に導入する。
  • 5. うつ病の理解、ストレス対処、再発予防などを学ぶ心理教育=教育プログラムはリワークの中核的な構成要素である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問46)
AM問47一般
正答4

自殺の二次予防はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

自殺予防では、一次予防=発生そのものの予防(啓発・教育)、二次予防=早期発見・早期介入(危機介入)、三次予防=事後対応(遺族ケア・再発防止)と整理される。すでに自殺念慮のある人への精神的ケアは二次予防にあたる。

  • ×1. 自死遺族へのグループケアは自殺が生じた後のポストベンションであり、三次予防に位置づけられる。
  • ×2. 住民参加型健康教室の企画は健康増進と心の健康づくりを図る啓発活動であり、一次予防にあたる。
  • ×3. うつ病パンフレットの全戸配布は広く知識を普及させる啓発活動で、一次予防に該当する。
  • 4. 自殺念慮をもつ人を把握して精神的ケアや危機介入を行うことは、早期発見・早期対応にあたり二次予防である。
  • ×5. 傾聴ボランティアの養成講座の開催は、支援の担い手を育てる体制づくり・啓発であり一次予防に位置づけられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問47)
AM問48一般
正答4

心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律 〈心神喪失者等医療観察法〉で継続的に関与するケアマネージャーの役割を担うのは どれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

医療観察法では、保護観察所に配置された社会復帰調整官が、生活環境の調査・調整から通院処遇中の精神保健観察までを一貫して担当する。関係機関を調整しながら継続的に関与する点でケアマネジャーに相当する役割である。

  • ×1. 鑑定医は審判の際に対象者の精神鑑定を行う立場であり、その後の処遇に継続的に関与する役割ではない。
  • ×2. 検察官は地方裁判所へ医療観察法の処遇の申立てを行う立場で、処遇開始後の継続的関与は担わない。
  • ×3. 裁判官は精神保健審判員とともに合議体を構成し処遇を決定するが、決定後の調整役ではない。
  • 4. 社会復帰調整官は保護観察所に所属し、生活環境の調査・調整、精神保健観察、関係機関の連携調整を継続的に行う。
  • ×5. 精神保健参与員は審判で精神保健福祉の専門的立場から意見を述べる関与であり、継続的な調整役ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問48)
AM問49一般
正答1

就労支援の制度の説明で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

就労定着支援は、就労移行支援等を利用して一般就労した障害者のうち、就労後6か月を経過した者を対象とし、最長3年間、職場定着に向けた相談・連絡調整を行う障害福祉サービスである。

  • 1. 就労後6か月間は就労移行支援事業所等が定着支援を行い、その後に就労定着支援へ移行する。記述のとおりである。
  • ×2. ストレスチェックの高ストレス者は労働安全衛生法に基づく医師の面接指導の対象であり、就労定着支援など就労支援制度の対象要件ではない。
  • ×3. 障害者雇用率の算定対象は原則として身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の所持者であり、手帳のない難病患者は含まれない。
  • ×4. 訪問リハビリテーションは居宅を訪問して行うものを対象とする。作業療法士の企業訪問はこの区分では算定できない。
  • ×5. 両立支援コーディネーターは本人・医療機関・企業の間で情報を共有し調整・支援を行う立場で、本人の代理として交渉する役割ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問49)
AM問50一般
正答2

臨床実習施設で職員からハラスメントを受けた場合、学生の対応で最も適切なの はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

実習中のハラスメントは学生個人で抱え込まず、養成校へ速やかに相談することが原則である。学校が施設と交渉・調整し、学生の安全と実習の継続を確保する。自責的な振り返りや我慢は被害の継続につながる。

  • ×1. 日時・場所・言動の内容を具体的に記録しておくことが、事実確認と再発防止に不可欠である。記録しないのは不適切。
  • 2. 養成校の実習担当教員に相談することで、学校が施設側と調整し学生を保護できる。最も適切な対応である。
  • ×3. ハラスメントの責任は行為者にあり、被害者が自分に原因を求める必要はない。自責は心理的負担を深める。
  • ×4. 二人きりを避けるなど物理的な距離をとることは安全確保のために必要であり、距離を変えないのは不適切。
  • ×5. 不快であることを我慢して隠すと行為が継続する。適切に意思表示するか、第三者に相談することが必要である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問50)
AM問51一般
正答5

外胚葉から発生するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

松果体は間脳(第三脳室後壁)の一部で、神経管すなわち外胚葉に由来する。筋と子宮は中胚葉、甲状腺と消化管上皮は内胚葉から発生する。外胚葉由来は表皮・神経系・感覚器などである。

  • ×1. 骨格筋・心筋・平滑筋は原則として中胚葉(体節や臓側中胚葉)に由来する。瞳孔括約筋・散大筋など神経外胚葉由来の例外はあるが、本肢の「筋」は外胚葉由来とはいえない。
  • ×2. 子宮はMüller管(傍中腎管)から発生し、中間中胚葉に由来する中胚葉性の器官である。
  • ×3. 甲状腺は咽頭底部の内胚葉が下方へ伸び出して形成される内胚葉由来の器官である。
  • ×4. 消化管の上皮と腺は内胚葉由来である(管壁の平滑筋や結合組織は中胚葉由来)。
  • 5. 松果体は神経管由来の間脳の突出として発生する外胚葉性の器官であり、これが正答となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問51)
AM問52一般複数正解2つ選べ
正答1・2/1・5/2・5

ミオシンフィラメントが存在するのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は2つ選べる問題で、厚生労働省の正答値表では1と2・1と5・2と5という複数の組合せが正答として認められました(複数正答)。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。示された組合せのいずれかを選んだ場合が正解です。ミオシン(太いフィラメント)はA帯に分布し、その中央のH帯、およびA帯を含む筋節にも存在するためです。

  • 1. A帯は太いフィラメント(ミオシン)が存在する範囲そのもので、暗帯として観察される。ミオシンは存在する。
  • 2. H帯はA帯の中央でアクチンが重ならない部分であり、ミオシンのみが存在する領域である。
  • ×3. I帯は細いフィラメント(アクチン)のみからなる明帯で、ミオシンは存在しない。
  • ×4. Z帯はアクチンの端を固定する仕切り構造であり、ミオシンは付着していない。
  • 5. 筋節はZ帯からZ帯までの収縮単位でA帯を含むため、その内部にミオシンが存在する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問52)
AM問53一般複数正解
正答1/5

肩甲背神経に支配される筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢1・5のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢1・5のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。肩甲背神経(C4〜C5)は菱形筋を支配し、肩甲挙筋にも枝を出すためです。

  • 1. 肩甲挙筋は頸神経叢からの枝に加え肩甲背神経からも枝を受けるため、正答として認められた。
  • ×2. 鎖骨下筋は腕神経叢上神経幹から出る鎖骨下筋神経に支配される。肩甲背神経の支配ではない。
  • ×3. 前鋸筋は長胸神経(C5〜C7)に支配される。麻痺すると翼状肩甲を生じる。
  • ×4. 僧帽筋は副神経(外枝)が運動を、頸神経が知覚を担う。肩甲背神経の支配筋ではない。
  • 5. 大菱形筋・小菱形筋は肩甲背神経の主たる支配筋であり、肩甲骨の内転・挙上に働く。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問53)
AM問54一般2つ選べ
正答2・3

脳神経と支配筋の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

咬筋は咀嚼筋であり三叉神経第3枝(下顎神経)の支配、広頸筋は表情筋の一つで顔面神経(頸枝)の支配である。眼輪筋も表情筋で顔面神経、舌筋は舌下神経、側頭筋は下顎神経が支配する。

  • ×1. 眼輪筋は表情筋であり顔面神経支配。動眼神経は上眼瞼挙筋や上・下・内側直筋、下斜筋を支配する。
  • 2. 咬筋は咀嚼筋で、三叉神経第3枝(下顎神経)の咬筋枝に支配される。組合せは正しい。
  • 3. 広頸筋は頸部の皮下にある表情筋で、顔面神経の頸枝に支配される。組合せは正しい。
  • ×4. 舌筋(口蓋舌筋を除く内舌筋・外舌筋)は舌下神経支配。舌咽神経は舌後1/3の知覚・味覚と茎突咽頭筋を担う。
  • ×5. 側頭筋は咀嚼筋で三叉神経(下顎神経)支配。副神経が支配するのは胸鎖乳突筋と僧帽筋である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問54)
AM問55一般
正答1

ドーパミンが主に神経伝達物質となっている部位はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ドーパミン作動性ニューロンの主要な起始部は中脳の黒質緻密部と腹側被蓋野である。黒質から線条体へ投射する黒質線条体路が変性するとパーキンソン病を生じる。

  • 1. 黒質緻密部にドーパミン作動性ニューロンが密に存在し、線条体へ投射して運動調節に関与する。
  • ×2. 視床の入出力にはグルタミン酸やGABAが主に用いられ、ドーパミンが主たる伝達物質となる部位ではない。
  • ×3. 小脳ではグルタミン酸が興奮性、Purkinje細胞などのGABAが抑制性の主役であり、ドーパミンではない。
  • ×4. 脳梁は左右の大脳半球を結ぶ交連線維の束で、その皮質線維はグルタミン酸作動性である。
  • ×5. 前頭葉は中脳皮質系のドーパミン投射を受ける側であり、皮質ニューロン自体の主な伝達物質はグルタミン酸である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問55)
AM問56一般
正答5

反回神経で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

反回神経は迷走神経から分かれ、右は鎖骨下動脈を、左は大動脈弓を回って上行するため、左側のほうが走行が長い。輪状甲状筋を除くすべての喉頭筋を支配する運動枝が主体である。

  • ×1. 反回神経は喉頭筋への運動線維が主体で味覚は伝えない。喉頭粘膜の知覚は声門裂より上方を上喉頭神経内枝、下方を反回神経が担う。
  • ×2. 反回神経は迷走神経の枝であり、含まれる自律神経線維は原則として副交感神経線維である。交感神経線維を含むとするのは誤り。
  • ×3. 反回神経は迷走神経から分枝する。横隔神経は頸神経叢(C3〜C5)由来で横隔膜を支配する別の神経である。
  • ×4. 輪状甲状筋のみは上喉頭神経外枝が支配する。反回神経が支配するのはそれ以外の喉頭筋である。
  • 5. 左反回神経は大動脈弓を回り込んでから上行するため右より長く、胸部大動脈や縦隔の病変で麻痺しやすい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問56)
AM問57一般2つ選べ
正答1・2

左右一対あるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

総頸動脈と椎骨動脈はいずれも左右一対である。脳底動脈は左右の椎骨動脈が合流した1本、腕頭動脈は右側のみ、前交通動脈は左右の前大脳動脈を結ぶ1本の連絡枝である。

  • 1. 総頸動脈は右が腕頭動脈から、左が大動脈弓から直接起こり、左右一対で存在する。
  • 2. 椎骨動脈は左右の鎖骨下動脈から起こり、頸椎の横突孔を通って上行する一対の動脈である。
  • ×3. 脳底動脈は左右の椎骨動脈が橋の前面で合流して生じる1本の動脈で、一対ではない。
  • ×4. 腕頭動脈は右側のみに存在する。左側では総頸動脈と鎖骨下動脈が大動脈弓から別々に起こる。
  • ×5. 前交通動脈は左右の前大脳動脈をつなぐ1本の短い連絡枝であり、一対ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問57)
AM問58一般
正答1

呼吸器で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

気道は喉頭を境に上気道と下気道に分けられ、気管・気管支は下気道に含まれる。気管の長さは約10〜11cm、輪状軟骨は硝子軟骨、咽頭下端はC6の高さ、分岐角度は右気管支のほうが小さい。

  • 1. 一般に喉頭より下方の気管・気管支・細気管支を下気道とする。気管支は下気道に含まれ、記述は正しい。
  • ×2. 輪状軟骨は硝子軟骨である。弾性軟骨に分類されるのは喉頭蓋軟骨や耳介軟骨などである。
  • ×3. 成人の気管の長さは約10〜11cmで、内径は約2cm。約20cmとするのは長すぎる。
  • ×4. 咽頭の下端は第6頸椎(C6)の高さで食道に移行する。C8は頸椎としても存在せず誤り。
  • ×5. 右気管支は左より太く短く、分岐角度が小さい(約25度)ため誤嚥物が入りやすい。左は約45度で、大小が逆である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問58)
AM問59一般
正答1

視覚器で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

前眼房は角膜と虹彩の間、後眼房は虹彩と水晶体の間の空間である。眼房水は毛様体上皮で産生され、後眼房から瞳孔を通って前眼房へ流れ、隅角の線維柱帯を経て強膜静脈洞(Schlemm管)へ吸収される。

  • 1. 虹彩と水晶体の間は後眼房である。前眼房は角膜と虹彩の間を指すため、この記述が誤りで正答となる。
  • ×2. 眼房水は毛様体の無色素上皮から分泌される。記述は正しい。
  • ×3. 眼房水は隅角の線維柱帯を通って強膜静脈洞(Schlemm管)へ流出する。記述は正しい。
  • ×4. 毛様体筋が収縮すると毛様体が水晶体側へ近づき、毛様体小帯(Zinn帯)は弛緩する。記述は正しい。
  • ×5. 小帯が弛緩すると水晶体は自身の弾性で厚くなり屈折力が増して近方に焦点が合う。記述は正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問59)
AM問60一般
正答4

右上肢を右外側より見た図(別冊No. 6)を別に示す。 腕橈骨筋のすぐ尺側で矢印部を走行する筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図の矢印は前腕背橈側で腕橈骨筋のすぐ尺側(後方)を走る筋を指していると考えられる。この位置関係にあるのは長橈側手根伸筋で、腕橈骨筋と並んで上腕骨外側縁から起こり橈骨に沿って下行する。

  • ×1. 示指伸筋は前腕遠位背側の深層にあり、腕橈骨筋に隣接して並走する位置にはない。
  • ×2. 小指伸筋は前腕背側の尺側寄りを走り、総指伸筋よりさらに尺側にあるため腕橈骨筋のすぐ尺側には当たらない。
  • ×3. 総指伸筋は前腕背側のほぼ中央を走り、長・短橈側手根伸筋よりも尺側に位置する。
  • 4. 長橈側手根伸筋は上腕骨外側縁で腕橈骨筋の直下(尺側)から起こり並走するため、矢印の位置に一致すると考えられる。
  • ×5. 長母指伸筋は前腕背側の深層筋で、遠位1/3で表層に現れて母指へ向かうため腕橈骨筋に隣接しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問60)
AM問61一般
正答3

伸張反射で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

伸張反射は筋が伸ばされると筋紡錘が興奮し、Ia群求心性線維が脊髄前角のα運動ニューロンに直接シナプスして伸張された筋自身を収縮させる単シナプス反射である。γ運動線維は筋紡錘内の錘内筋線維を支配し、紡錘の感度を調節する。

  • ×1. 伸張反射は筋紡錘という固有受容器による反射で、侵害刺激を自由神経終末が受容して起こる侵害受容反射(屈曲反射など)とは異なる。
  • ×2. Ia線維がα運動ニューロンに直接接続する単シナプス反射である。介在ニューロンを挟む多シナプス反射は屈曲反射や自原抑制など。
  • 3. 正しい。筋紡錘の一次終末から出る太い有髄のIa群線維が伸張の情報を脊髄へ伝える求心路となる。
  • ×4. α運動線維が支配するのは通常の骨格筋線維(錘外筋線維)である。錘内筋線維を支配するのはγ運動線維である。
  • ×5. γ運動線維は伸張された筋自身の筋紡錘内の錘内筋線維を支配する。拮抗筋はIa抑制性介在ニューロンを介して抑制される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問61)
AM問62一般2つ選べ
正答3・5

運動単位で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動単位は1個のα運動ニューロンとそれが支配する筋線維群からなる遠心性の機能単位である。収縮力を高めるときはサイズの原理に従って小さい運動単位から動員され、参加する運動単位数が増加していく。

  • ×1. 運動単位は運動ニューロンとその支配筋線維で構成され、感覚情報を伝える求心性線維は含まれない。
  • ×2. サイズの原理により、閾値の低い小さな運動単位(遅筋線維主体)から先に活動を始め、大きな運動単位は後から加わる。
  • 3. 正しい。張力の増大に伴い活動する運動単位が次々に増えていく現象を動員(リクルートメント)という。
  • ×4. 外眼筋や手内在筋など巧緻性の高い筋ほど神経支配比は小さく、1個の運動ニューロンが支配する筋線維数は少ない。
  • 5. 正しい。1個の運動ニューロンの興奮はその支配下の全筋線維に伝わり、それらは同時に収縮する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問62)
AM問63一般
正答2

副交感神経の機能を持つのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

副交感神経は脳幹(動眼神経・顔面神経・舌咽神経・迷走神経)と仙髄S2〜S4から出る。仙髄由来の骨盤内臓神経(骨盤神経)は膀胱排尿筋の収縮、下行結腸〜直腸の運動促進、勃起などに関与する。

  • ×1. 横隔神経はC3〜C5から起こり横隔膜を支配する体性運動神経(一部感覚)で、副交感成分は含まない。
  • 2. 正しい。骨盤神経(骨盤内臓神経)はS2〜S4に由来する仙髄副交感神経で、排尿・排便・勃起を司る。
  • ×3. 舌下神経は舌筋を支配する純粋な体性運動性の脳神経であり、副交感線維を含まない。
  • ×4. 内耳神経は聴覚と平衡覚を伝える特殊感覚性の脳神経で、遠心性の副交感線維は含まない。
  • ×5. 肋間神経は胸神経前枝からなる体性神経で、肋間筋の運動と胸腹壁の皮膚感覚を担う。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問63)
AM問64一般2つ選べ
正答1・3

肺拡散能に影響を与えるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肺拡散能(DLCO)は肺胞膜を介したガスの移動しやすさを示し、拡散面積である肺胞表面積、膜の厚さ、および血液側で結合相手となるヘモグロビン量に規定される。換気力学に関する指標は直接の規定因子ではない。

  • 1. 正しい。COやO2はヘモグロビンと結合して取り込まれるため、貧血ではDLCOが低下し、多血症では上昇する。
  • ×2. 死腔換気量はガス交換に関与しない換気量で、肺胞換気量を左右するが肺胞膜の拡散のしやすさ自体は変えない。
  • 3. 正しい。肺気腫や肺切除でガス交換面である肺胞表面積が減少すると、肺拡散能は低下する。
  • ×4. 気道抵抗は空気の通りにくさを示す換気力学の指標で、閉塞性換気障害の評価に用いる。拡散能とは別の概念である。
  • ×5. 残気量は最大呼気後に肺内に残る気量で肺気量分画の一つであり、拡散能を直接規定する因子ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問64)
AM問65一般
正答3

線維素溶解系で働く因子はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

線維素溶解(線溶)系は形成されたフィブリン(線維素)を分解する系である。プラスミノゲンがt-PAやウロキナーゼによって活性化されプラスミンとなり、フィブリンを分解してFDPやDダイマーを生じる。

  • ×1. カルシウムイオン(第Ⅳ因子)は凝固カスケードの多くの反応に必要な凝固系の因子であり、線溶系では働かない。
  • ×2. フィブリノゲン(第Ⅰ因子)はトロンビンによりフィブリンに変換される凝固因子で、線溶では分解される基質側にあたる。
  • 3. 正しい。プラスミノゲンは活性化されてプラスミンとなり、フィブリンを分解する線溶系の中心的因子である。
  • ×4. プロトロンビン(第Ⅱ因子)はトロンビンの前駆体で、肝でビタミンK依存性に産生される凝固因子である。
  • ×5. von Willebrand因子は血小板を損傷血管壁に粘着させる一次止血の因子で、第Ⅷ因子の担体でもある。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問65)
AM問66一般
正答1

免疫グロブリンで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

免疫グロブリンはB細胞から分化した形質細胞が産生する。血漿中で最も多いのはIgGで、5クラスのうち唯一胎盤を通過して胎児に受動免疫を与える。分泌液に多いのはIgA、肥満細胞に結合するのはIgEである。

  • 1. 正しい。IgGは胎盤を通過できる唯一の免疫グロブリンで、新生児期の感染防御に寄与する。
  • ×2. 唾液・涙液・母乳・腸液などの分泌液に多く含まれるのは分泌型IgAである。IgMは分子量が大きく感染初期に血中で増える。
  • ×3. 肥満細胞や好塩基球に結合し脱顆粒を起こしてⅠ型アレルギーを起こすのはIgEである。IgDはB細胞表面に存在する。
  • ×4. 血漿中の免疫グロブリンで最も割合が多いのはIgG(約70〜80%)で、IgAはこれに次ぐ。
  • ×5. 抗体を産生するのは抗原刺激を受けたB細胞が分化した形質細胞である。T細胞は細胞性免疫を担い抗体は産生しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問66)
AM問67一般2つ選べ
正答3・4

肝臓の機能で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肝臓は糖・蛋白・脂質代謝、薬物や毒物の解毒、胆汁の生成、血漿蛋白の合成などを担う。蛋白代謝で生じた有毒なアンモニアを尿素回路で尿素に変えるのも肝臓の重要な働きである。

  • ×1. 成人の造血は骨髄で行われる。肝臓は胎生期には造血の場となるが、成人では通常行わない。
  • ×2. 肝臓は胆汁を生成する臓器で、それを濃縮・貯蔵して十二指腸へ放出するのは胆嚢である。
  • 3. 正しい。アミノ酸代謝で生じたアンモニアを、肝細胞の尿素回路で毒性の低い尿素に変換する。
  • 4. 正しい。肝細胞のチトクロームP450などの酵素系により、薬物やアルコールが代謝・解毒される。
  • ×5. グルカゴンを分泌するのは膵ランゲルハンス島のA(α)細胞である。肝臓は内分泌腺ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問67)
AM問68一般
正答3

同一の臓器から分泌されるホルモンの組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

バソプレシン(抗利尿ホルモン)とオキシトシンはいずれも視床下部の視索上核・室傍核で産生され、軸索輸送されて下垂体後葉から分泌される。他の組合せはいずれも異なる臓器から分泌されるホルモンである。

  • ×1. アルドステロンは副腎皮質球状層から、エリスロポエチンは腎臓の間質細胞から分泌される。
  • ×2. グルカゴンは膵ランゲルハンス島A細胞から、ガストリンは胃幽門前庭部のG細胞から分泌される。
  • 3. 正しい。両者とも視床下部で産生され、下垂体後葉という同一の部位から血中へ分泌される。
  • ×4. パラトルモンは副甲状腺(上皮小体)から、カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞から分泌され、作用も拮抗的である。
  • ×5. レニンは腎臓の傍糸球体細胞から、コルチゾールは副腎皮質束状層から分泌される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問68)
AM問69一般
正答2

エネルギー代謝で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

安静時代謝量は主に除脂肪組織の量に依存するため、体重(特に筋量)が減少すると低下する。基礎代謝量は早朝空腹・臥位・覚醒時という最も条件を統制した測定値で、座位で測る安静時代謝量よりやや小さい。

  • ×1. 基礎代謝量は生命維持に必要な最小限の代謝量であり、安静時代謝量はそれより1〜2割ほど大きい。大小が逆である。
  • 2. 正しい。代謝の主体である除脂肪組織が減るため、体重減少に伴って安静時代謝量も低下する。
  • ×3. 呼吸商は糖質のみの燃焼で1.0、脂質で約0.7である。糖質の燃焼割合が増えるほど呼吸商は上昇する。
  • ×4. 1METは安静座位時の酸素摂取量(約3.5mL/kg/分)を基準としており、基礎代謝量を基準としてはいない。
  • ×5. エネルギー代謝率は(作業時代謝量−安静時代謝量)÷基礎代謝量で表され、基準としているのは基礎代謝量である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問69)
AM問70一般
正答3

筋と下顎の運動の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

下顎の挙上(閉口)は咬筋・側頭筋・内側翼突筋、下制(開口)は顎二腹筋などの舌骨上筋群が担う。外側翼突筋は下顎頭と関節円板を関節結節方向へ引き出して下顎を前突させ、片側収縮では対側への側方移動を生じる。

  • ×1. 咬筋は頬骨弓から下顎枝外面に付き、下顎を挙上(閉口)させる強力な咀嚼筋である。下制作用はない。
  • ×2. 顎二腹筋は舌骨上筋群の一つで、舌骨を固定した状態で下顎を下制(開口)させる。挙上ではない。
  • 3. 正しい。外側翼突筋は下顎頭を前下方へ引き、下顎の前突(前方滑走)に働く。
  • ×4. 内側翼突筋は咬筋とともに下顎を挙上し、前突や側方移動にも働く。後退に働くのは主に側頭筋の後部線維である。
  • ×5. オトガイ舌筋は舌を前方へ突き出す舌筋であり、下顎そのものの側方移動には関与しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問70)
AM問71一般
正答1

手の運動で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

橈骨手根関節は楕円(卵形)関節で、掌屈・背屈と橈屈・尺屈の2つの運動軸をもつ。橈屈は橈骨茎状突起が手根骨に当たるため尺屈より小さく、前腕回内位では制限を受けやすいとされる。

  • 1. 正しい。楕円(顆状)関節であり、屈曲・伸展と橈屈・尺屈という2軸(自由度2)をもつ。
  • ×2. PIP関節は蝶番関節で、側副靱帯はほぼ全可動域で緊張して側方安定性を保ち、伸展位でも弛緩しない。
  • ×3. 長母指外転筋は第1中手骨底に停止し、母指の外転と手関節の橈屈・軽度の掌屈に働く。背屈には作用しない。
  • ×4. 記述が逆で、橈屈の可動域は前腕回内位より回外位で大きいとされる。なお橈屈・尺屈のROM測定は前腕回内位で行う。
  • ×5. 対立運動に伴う横アーチの変化には可動性の大きい第4・第5CM関節が関与する。第2CM関節はほとんど動かない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問71)
AM問72一般複数正解
正答3/4

足関節で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢3・4のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢3・4のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。ヒラメ筋の内がえし作用と、足根中足関節の主運動が滑りであることのいずれも成立すると判断されたものです。

  • ×1. 距腿関節は螺旋状の蝶番関節で、背屈・底屈という1度の運動自由度をもつ。2度ではない。
  • ×2. 後脛骨筋は足部の内がえし(回外)と底屈に働く主動作筋である。外がえしの共同筋となるのは長・短腓骨筋。
  • 3. 正答の一つ。ヒラメ筋は踵骨腱を介して踵骨を内方に引くため、底屈に加えて足部内がえしにも作用する。
  • 4. 正答の一つ。足根中足関節(Lisfranc関節)は平面関節で、主な運動は関節面間のわずかな滑りである。
  • ×5. 立方骨は踵骨や第4・第5中足骨とともに外側縦アーチを構成する。内側縦アーチは距骨・舟状骨・楔状骨などが担う。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問72)
AM問73一般
正答1

片側の筋収縮と体幹運動の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

片側の外腹斜筋が収縮すると体幹は同側へ側屈し、同時に対側へ回旋する。内腹斜筋は同側への側屈と同側への回旋、脊柱起立筋と腰方形筋は同側への側屈に働く。

  • 1. 正しい。外腹斜筋の片側収縮は同側への側屈を生じる(回旋作用は対側へ向かう)。
  • ×2. 脊柱起立筋は片側収縮で同側への側屈と同側への回旋を生じる。対側への側屈ではない。
  • ×3. 内腹斜筋の片側収縮は同側への回旋を生じ、対側の外腹斜筋と協働して体幹をひねる。
  • ×4. 腹直筋は主に体幹の屈曲に働き、片側収縮では同側への側屈を助ける。回旋作用はほとんどない。
  • ×5. 腰方形筋は腸骨稜と第12肋骨・腰椎肋骨突起を結び、片側収縮で同側への側屈や骨盤の挙上に働く。回旋作用は乏しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問73)
AM問74一般
正答3

健常成人の歩行で重心が最も高くなる時期はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

歩行中の身体重心は上下に約4〜5cm移動する。両脚支持となる荷重応答期や前遊脚期に最も低く、片脚支持で支持脚がほぼ鉛直に伸びる立脚中期に最も高くなる。

  • ×1. 初期接地は踵が接地する瞬間で両脚支持期の始まりにあたり、重心は低い位置にある。
  • ×2. 荷重応答期は両脚支持期で、膝の軽度屈曲による衝撃吸収が起こるため重心は最も低くなる時期である。
  • 3. 正しい。立脚中期は片脚支持で支持脚が鉛直に伸びるため、身体重心が最も高くなる。
  • ×4. 立脚終期は踵が離れて身体が前方へ移動する時期で、重心は立脚中期の頂点を過ぎて下降に転じている。
  • ×5. 前遊脚期は対側の初期接地後の両脚支持期にあたり、重心は低い位置にある。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問74)
AM問75一般
正答5

病因のうち化学的要因はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

病因は物理的要因(熱・寒冷・圧力・電気・紫外線・放射線など)、化学的要因(薬物・有害物質・粉塵など)、生物学的要因(病原体)などに大別される。アスベストは吸入により害を及ぼす化学的要因に分類される。

  • ×1. 熱は熱傷や熱中症を起こす温度による物理的要因であり、化学的要因ではない。
  • ×2. 圧力は褥瘡や気圧外傷、減圧症などを起こす機械的な力であり、物理的要因に分類される。
  • ×3. 紫外線は電磁波であり、日焼けや皮膚癌の原因となる物理的要因に分類される。
  • ×4. 放射線は電離作用により細胞やDNAを傷害する物理的要因である。化学物質による障害ではない。
  • 5. 正しい。アスベスト(石綿)は吸入により石綿肺・肺癌・中皮腫を生じる有害物質で、化学的要因に分類される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問75)
AM問76一般2つ選べ
正答1・5

末梢血管抵抗が低下するショックをきたす病態はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ショックは循環血液量減少性・心原性・心外閉塞拘束性・血液分布異常性に分類される。末梢血管抵抗が低下(血管が拡張)するのは血液分布異常性ショックで、アナフィラキシー・敗血症・神経原性がこれにあたる。他の3型では代償性に末梢血管抵抗は上昇する。

  • 1. 正しい。Ⅰ型アレルギーによりヒスタミンなどが放出され、血管拡張と透過性亢進で末梢血管抵抗が低下する。
  • ×2. 消化管出血は循環血液量減少性ショックで、血圧を保つため末梢血管は収縮し抵抗は上昇する。
  • ×3. 心筋梗塞は心ポンプ機能の低下による心原性ショックで、末梢血管抵抗は代償性に上昇する。
  • ×4. 心タンポナーデは心嚢液貯留で心臓の拡張が妨げられる心外閉塞拘束性ショックで、末梢血管抵抗は上昇する。
  • 5. 正しい。敗血症では炎症性サイトカインや一酸化窒素により血管が拡張し、末梢血管抵抗が低下する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問76)
AM問77一般
正答5

咳をしたときに生じる尿失禁はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

咳・くしゃみ・重量物の挙上などで腹圧が急に高まったときに漏れるのは腹圧性尿失禁である。骨盤底筋群の脆弱化や尿道支持機構の低下が原因で、経産婦や高齢女性に多く、骨盤底筋訓練が有効である。

  • ×1. 溢流性尿失禁は前立腺肥大や排尿筋低活動で尿を出せず、膀胱に充満した尿が少しずつ溢れ出るものである。
  • ×2. 機能性尿失禁は排尿機能自体は保たれるが、認知症や移動動作の障害でトイレに間に合わず漏れるものである。
  • ×3. 切迫性尿失禁は急な強い尿意(尿意切迫感)を我慢できずに漏れるもので、過活動膀胱でみられる。
  • ×4. 反射性尿失禁は脊髄損傷などで尿意を伴わずに排尿反射が生じて漏れるものである。
  • 5. 正しい。咳による腹圧上昇で膀胱内圧が尿道抵抗を上回って漏れる腹圧性尿失禁である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問77)
AM問78一般
正答4

左右対称のインクのシミでできた図版を順番に提示する検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

左右対称のインクのしみが描かれた図版10枚を順に提示し、何に見えるかという反応の内容や形式からパーソナリティを把握する投影法検査がRorschachテストである。

  • ×1. バウムテストは「実のなる木」を1本描かせ、その特徴から人格を把握する描画による投影法検査である。
  • ×2. MMPI(ミネソタ多面的人格目録)は多数の質問項目に回答させる質問紙法の人格検査である。
  • ×3. P-Fスタディは欲求不満場面の絵に対する言語反応から、攻撃の方向と型をみる投影法検査である。
  • 4. 正しい。Rorschachテストは左右対称のインクのしみ図版10枚を順に提示する代表的な投影法検査である。
  • ×5. WPPSIは幼児を対象とするWechsler式知能検査で、インクのしみは用いない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問78)
AM問79一般
正答3

陽性転移はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

転移とは、患者が過去の重要な人物に向けていた感情を治療者に向ける現象である。好意・信頼・依存など肯定的な感情が向かうものを陽性転移、敵意・不信など否定的な感情が向かうものを陰性転移といい、治療者から患者への感情は逆転移という。

  • ×1. 医療者から患者へ向けられた感情であり、転移ではなく逆転移(陽性の逆転移)にあたる。
  • ×2. 医療者から患者へ向けられた怒りの感情であり、陰性の逆転移にあたる。
  • 3. 正しい。患者が医療者に好意や信頼、親愛の情を寄せるのが陽性転移である。
  • ×4. 患者から医療者への強い軽蔑は否定的感情であり、陽性転移ではなく陰性転移である。
  • ×5. 患者が医療者に嫌悪を示すのも否定的感情の向かうもので、陰性転移にあたる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問79)
AM問80一般
正答4

他者の模範行動を観察して、自らの行動変容をきたすようにする治療法はどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

モデリング法は、他者(モデル)の適切な行動を観察・模倣させることで新しい行動の学習や行動変容を促す行動療法の技法である。Banduraの社会的学習理論に基づき、恐怖症や社会生活技能訓練などに用いられる。

  • ×1. 系統的脱感作法は弛緩訓練を行いながら不安階層表に沿って弱い刺激から段階的に直面させ、不安を軽減する技法である。
  • ×2. 行動活性化技法は主にうつ病に対し、活動記録をもとに快や達成感の得られる行動を増やしていく技法である。
  • ×3. マインドフルネスは「今ここ」での体験に評価を加えずに注意を向ける瞑想的な手法で、模倣学習ではない。
  • 4. 正しい。モデリング法は他者の模範行動を観察・模倣させることで自らの行動変容を図る技法である。
  • ×5. 問題解決技法は問題の明確化から解決案の産出・選択・実行・評価までを段階的に進める認知行動療法の技法である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問80)
AM問81一般
正答4

技法としてホームワーク〈宿題〉を用いるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ホームワーク〈宿題〉は認知行動療法の中核技法である。面接で扱った認知の検討や行動実験、活動記録などを日常生活で実践・記録し、次回セッションで振り返ることで、治療効果を生活場面へ般化させる。

  • ×1. 支持的精神療法は傾聴・保証・励ましによって自我を支えることが中心で、課題を設定して実生活で行わせる技法は用いない。
  • ×2. 精神分析療法は自由連想と抵抗・転移の解釈を通して無意識的葛藤を扱う技法であり、宿題を課すという構造は取らない。
  • ×3. 内観療法は「してもらったこと・して返したこと・迷惑をかけたこと」を集中的に想起する面接法で、集中内観が基本形であり宿題を技法の柱とはしない。
  • 4. 正しい。認知行動療法ではコラム法(思考記録表)、活動記録表、行動実験、曝露課題などをホームワークとして課すのが標準的である。
  • ×5. 森田療法は不安を「あるがまま」に受け入れ、絶対臥床期から作業期へ進む段階的治療と日記指導が特徴で、課題設定型のホームワークを中核技法とはしない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問81)
AM問82一般
正答1

ADL で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ADL(日常生活活動)は食事・整容・排泄・移動など基本的な活動を指す。同じ能力でも手すりや福祉用具、住環境、介助者の有無といった環境要因によって実行状況が大きく変わる点が特徴である。

  • 1. 正しい。ADLは環境要因の影響を受ける。能力(できるADL)と実行状況(しているADL)の差は環境調整で埋められることが多い。
  • ×2. 関係は逆である。ADLが基本的活動であり、買い物・金銭管理・服薬管理などのIADLはADLの上位に位置する応用的活動である。
  • ×3. 生活機能は心身機能・身体構造、活動、参加を包含するICFの上位概念であり、ADLはその「活動」の一部にすぎない。
  • ×4. ADLは1940年代の米国リハビリテーション領域で提唱・体系化された概念で、2000年代にWHOが定義したものではない。
  • ×5. Fugl-Meyer Assessmentは脳卒中片麻痺の運動機能・感覚・関節可動域・バランスなどを測る機能障害の評価であり、ADL評価尺度ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問82)
AM問83一般
正答4

改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査〈JDDST-R〉で「母指と示指による つまみ動作」の通過率 75 % が含まれる時期はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

JDDST-Rの微細運動-適応領域で、母指と示指を対立させる正確なつまみは、手全体や母指と他指による粗大なつかみより遅れて成立する。公式正答では通過率75%が12〜13か月に位置づけられている。

  • ×1. 3〜4か月は手を口へ運ぶ、ガラガラを握るといった段階で、随意的なつまみ動作はまだ成立していない。
  • ×2. 6〜7か月は手掌全体で物をかき寄せる熊手状のつかみ(palmar grasp)の時期で、母指と示指のつまみには至らない。
  • ×3. 9〜10か月は母指と他指による粗大なつまみが出現し始める時期で、母指と示指による正確なつまみの75%通過にはまだ達しない。
  • 4. 正しい。母指と示指を対立させたつまみ動作の通過率75%はこの時期に含まれる。
  • ×5. 15〜16か月ではつまみ動作はすでに通過しており、積み木を積む、なぐり書きをするなどがこの時期の課題となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問83)
AM問84一般
正答5

脳卒中回復期の嚥下障害に対する最も適切な栄養管理はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

経鼻胃管は挿入が容易で急性期には有用だが、鼻咽頭の不快感や潰瘍、嚥下運動の妨げ、自己抜去などの問題があり長期管理には向かない。おおむね4週間以上の管理が見込まれる場合は胃瘻などへの移行を検討する。

  • ×1. 水分は咽頭を流れる速度が速く誤嚥しやすいため、嚥下障害では原則としてとろみをつけて粘度を調整する。
  • ×2. 胃瘻造設は経口摂取の禁止を意味しない。嚥下機能を評価しながら、楽しみレベルの摂取や経口移行を目指すのが標準的である。
  • ×3. 経鼻胃管は咽頭を通過する管が嚥下運動を妨げ、胃内容の逆流による誤嚥も起こるため、誤嚥の危険がないとはいえない。
  • ×4. 末梢輸液のみでは必要エネルギー量・蛋白量を満たせないことが多く、点滴でも投与内容と量の把握は必須である。
  • 5. 正しい。経鼻胃管は長期留置による鼻咽頭潰瘍・不快感・嚥下阻害などがあり、長期的栄養管理には適さない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問84)
AM問85一般
正答5

出生時に出現していないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

対称性緊張性頸反射〈STNR〉は出生時にはみられず、生後4〜6か月頃に出現して8〜12か月頃に統合される。他の4つは新生児期からみられる原始反射・姿勢反射である。

  • ×1. Moro反射は出生時から認められ、生後4〜6か月頃に消失する代表的な原始反射である。
  • ×2. Galant反射(体幹側屈反射)は出生時から認められ、生後数か月のうちに消失する。
  • ×3. Babinski反射は錐体路が未熟な新生児期から陽性で、1〜2歳頃までは生理的にみられる。
  • ×4. 緊張性迷路反射は頭部の空間位置の変化に応じて筋緊張が変わる反応で、出生時から認められる。
  • 5. 正しい。対称性緊張性頸反射は出生時には出現しておらず、生後4〜6か月頃に現れる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問85)
AM問86一般
正答4

頭部 MRI で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

拡散強調画像〈DWI〉は水分子の拡散制限を捉える撮像法で、細胞性浮腫を生じた発症数十分〜数時間の脳梗塞を高信号として描出できる。急性期・超急性期の脳梗塞診断に最も有用である。

  • ×1. T2強調画像では水成分が高信号となるため、髄液は高信号(白く)描出される。低信号となるのはT1強調画像である。
  • ×2. MRIは骨によるアーチファクトを受けにくく、後頭蓋窩や脳幹の病巣描出はCTより優れている。
  • ×3. 脳梗塞巣は組織の水分増加により、発症数時間以降にT2強調画像で高信号を示す。
  • 4. 正しい。DWIは発症間もない脳梗塞を高信号として検出でき、急性期診断に有用である。
  • ×5. 急性期の脳出血の検出は単純CTが第一選択で、迅速性と確実性に優れる。MRIは撮像時間が長く緊急時には不利である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問86)
AM問87一般複数正解
正答2/5

AED で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢2・5のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢2・5のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。AEDは心電図解析とショック適応の判定を自動で行うが、通電自体はボタン操作を要する半自動式機種が主流であるため、選択肢5の「自動的に行われる」の解釈が分かれたと考えられる。

  • ×1. AEDは一般市民が医師の指示なく使用でき、救命目的の使用は医師法違反にあたらないとされている。
  • 2. 正しい。ペースメーカーや植込み型除細動器のある患者にも使用できる。パッドは植込み部の膨らみを避け、数cm以上離して貼付する。
  • ×3. パッドは素肌に密着させる必要があるため、衣服を開いて胸部を露出させ、汗や水分を拭き取ってから貼付する。
  • ×4. 通電時は感電を防ぐため、傷病者に誰も触れていないことを確認してからショックを行う。四肢を押さえてはならない。
  • 5. 正しい。心電図の解析とショックの要否判定は自動で行われる(多くの機種は通電のみボタン操作を要する半自動式である)。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問87)
AM問88一般2つ選べ
正答1・3

背臥位における褥瘡の好発部位はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

背臥位では体重が背面の骨突出部に集中する。仙骨部が最も頻度が高く、次いで踵部、さらに後頭部・肩甲骨部・肘頭・脊柱棘突起が好発部位となる。

  • 1. 正しい。踵部は背臥位で床面に接する骨突出部で、仙骨部に次いで褥瘡が生じやすい。
  • ×2. 膝窩部は骨突出がなく軟部組織に覆われているため、背臥位で持続的な圧が集中する部位ではない。
  • 3. 正しい。仙骨部は背臥位における最も頻度の高い褥瘡好発部位である。
  • ×4. 内果部は下肢を交差させた側臥位などで圧を受ける部位であり、背臥位で持続的に圧迫される部位ではない。
  • ×5. 大転子部は側臥位における代表的な好発部位で、背臥位では床面に接しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問88)
AM問89一般
正答2

外傷性脊髄損傷で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

日本脊髄障害医学会の全国調査(2018〜2019年)では、外傷性脊髄損傷のうち頸髄損傷が88.1%を占めた。男女比は約3:1で男性に多く、受傷時平均年齢は66.5歳で70歳代にピークがあり、原因は平地転倒が最多である。

  • ×1. 男女比は約3:1で男性に多い。高所作業や交通事故など受傷機会の性差が背景にある。
  • 2. 正しい。頸髄損傷が約88%を占め、胸腰髄損傷より圧倒的に多い。高齢者の骨傷のない頸髄損傷が増加している。
  • ×3. 最も多い原因は平地転倒(約39%)で、交通事故は約20%である。かつては交通事故が最多だったが高齢化により逆転した。
  • ×4. 受傷時の平均年齢は66.5歳で、ピークは70歳代である。20歳代にも小さな山はあるが最多ではない。
  • ×5. 近年はFrankel D・Cの不完全麻痺が約8割を占め、完全麻痺(Frankel A)は約11%と少ない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問89)
AM問90一般
正答3

骨粗鬆症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

骨粗鬆症は閉経後骨粗鬆症・老人性骨粗鬆症などの原発性が大半を占め、ステロイド性や内分泌疾患による続発性は少数である。日本の推計患者数は約1,280万人(40歳以上の近年の推計では約1,590万人)で、骨折は椎体が最も多い。

  • ×1. 閉経に伴うエストロゲン低下が主因となるため女性に圧倒的に多く、40歳以上の推計でも女性約1,180万人に対し男性約410万人である。
  • ×2. 最大骨量や骨質には遺伝的要因の関与が大きく、家族歴(特に母親の大腿骨近位部骨折歴)は重要な危険因子である。
  • 3. 正しい。閉経後・老人性などの原発性骨粗鬆症が大半を占め、続発性より多い。
  • ×4. 最も多いのは椎体(脊椎)圧迫骨折である。大腿骨近位部骨折はそれより少ないが、ADL・生命予後への影響が大きい。
  • ×5. 推計患者数は約1,280万人(近年の推計では約1,590万人)とされ、約100万人では桁が異なる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問90)
AM問91一般2つ選べ
正答3・4

脳卒中患者の身体機能評価に用いられる評価尺度はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

NIHSSは脳卒中急性期の神経学的重症度を意識・眼球運動・運動麻痺・言語など11項目で定量化する尺度、SIAS(脳卒中機能評価法)は麻痺側運動機能・筋緊張・感覚・関節可動域・体幹機能などを総合評価する脳卒中専用の尺度である。

  • ×1. GMFCSは脳性麻痺児の粗大運動能力を5レベルに分類する尺度で、脳卒中患者の評価には用いない。
  • ×2. MMPIはミネソタ多面的人格目録で、人格特性や心理的傾向を測る質問紙法の心理検査である。
  • 3. 正しい。NIHSSは脳卒中の神経学的重症度を評価する国際的な尺度である。
  • 4. 正しい。SIASは麻痺側運動機能や体幹機能などを評価する脳卒中の身体機能評価尺度である。
  • ×5. UPDRSはParkinson病の日常生活動作・運動症状・合併症などを評価する統一尺度である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問91)
AM問92一般
正答4

手根管症候群でみられる症候はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

手根管症候群は手根管内での正中神経絞扼で生じる。母指から環指橈側のしびれ・痛み(夜間や明け方に増悪)が主症状で、進行すると短母指外転筋など母指球筋が萎縮し、母指対立が障害される。

  • ×1. 下垂手は上腕での橈骨神経麻痺により手関節・手指の背屈ができなくなる症候で、正中神経障害では生じない。
  • ×2. 背側・掌側骨間筋は尺骨神経支配であり、その萎縮は肘部管症候群やGuyon管症候群でみられる。
  • ×3. 小指は尺骨神経の支配領域である。手根管症候群のしびれは母指・示指・中指・環指橈側に生じ、小指は侵されない。
  • 4. 正しい。母指球筋(短母指外転筋、短母指屈筋浅頭、母指対立筋)の萎縮が進行例でみられる。
  • ×5. Guyon管は尺骨神経が通る手関節尺側の管である。手根管症候群では手関節掌側の正中神経上でTinel徴候が陽性となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問92)
AM問93一般
正答3

ケトアシドーシスによって Kussmaul 呼吸が起こる理由で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ケトアシドーシスではケトン体という酸が蓄積して代謝性アシドーシスとなる。低下したpHが呼吸中枢を刺激し、深く大きい規則的な呼吸(Kussmaul呼吸)によりCO2を排出して炭酸を減らし、pHを戻そうとする呼吸性代償が起こる。

  • ×1. Kussmaul呼吸の主目的は酸素の取り込みではない。低酸素血症ではなくアシドーシスが呼吸中枢を刺激している。
  • ×2. アシドーシスではH+は増加している。H+の増加こそが呼吸中枢を刺激する引き金である。
  • 3. 正しい。CO2を多く排出することでH2CO3を減らし、低下したpHを是正しようとする呼吸性代償である。
  • ×4. 蓄積した酸を緩衝するためにHCO3−は消費されて減少する。増加ではない。
  • ×5. ケトアシドーシスではpHは低下しており、上昇ではない。低下したpHを基準値に戻そうとする反応である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問93)
AM問94一般
正答5

急性心筋梗塞が疑われる場合に最も優先度が低い検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

急性心筋梗塞では発症からの再灌流までの時間が予後を左右するため、心電図で速やかに診断し、必要に応じて緊急冠動脈造影・PCIへ進む。心筋シンチグラフィーは薬剤投与から撮像まで時間を要し、急性期の優先度は最も低い。

  • ×1. 心電図はST上昇や異常Q波を数分で確認でき、急性心筋梗塞の診断で最初に行うべき検査である。
  • ×2. 心エコーはベッドサイドで壁運動異常や心破裂・僧帽弁逆流などの合併症を即座に評価でき、優先度は高い。
  • ×3. 冠動脈CTは非侵襲的に冠動脈狭窄を評価でき、診断が確定しない胸痛例で有用である。シンチより短時間で結果が得られる。
  • ×4. 冠動脈造影は責任病変を確定し、そのままPCIによる再灌流治療へ移行できるため優先度が高い。
  • 5. 正しい。心筋シンチグラフィーは放射性薬剤の投与・集積待ち・撮像に時間を要し、緊急性の高い急性期では最も優先度が低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問94)
AM問95一般
正答1

Lewy 小体型認知症の早期にみられる症状はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Lewy小体型認知症の中核的特徴は、具体的で繰り返す幻視、認知機能の変動、REM睡眠行動障害、パーキンソニズムである。幻視は病初期から出現しやすく、診断の手がかりとなる。

  • 1. 正しい。「子どもが座っている」「虫が這っている」など具体的でありありとした幻視が早期からみられる。
  • ×2. 考想伝播は自分の考えが他人に伝わってしまうと感じる症状で、統合失調症の自我障害にあたる。
  • ×3. 失語はAlzheimer型認知症の進行期や意味性認知症などで目立つ症状で、Lewy小体型認知症の早期症状ではない。
  • ×4. 人格変化は前頭側頭型認知症で早期から前景に立つ症状である。
  • ×5. 脱抑制も行動障害型前頭側頭型認知症の早期症状であり、Lewy小体型認知症の初期像とは異なる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問95)
AM問96一般
正答2

統合失調症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調症の予後不良因子は、若年発症、緩徐な発症、明らかな誘因がないこと、陰性症状優位、病前の社会適応不良、精神病未治療期間〈DUP〉が長いことなどである。

  • ×1. 急性・突然の発症は緩徐な発症より予後が良いとされる。誘因が明確な例も比較的経過が良い。
  • 2. 正しい。思春期〜青年期早期の若年発症は、人格形成や社会的機能の獲得が妨げられ予後不良となりやすい。
  • ×3. 女性は男性より発症年齢が遅く、社会機能が保たれやすいため予後は比較的良好とされる。
  • ×4. 生涯有病率は男女でほぼ同等(男性がやや高い程度)であり、約2倍という差はない。
  • ×5. 精神病未治療期間〈DUP〉が長いほど予後は不良で、早期発見・早期治療介入が重視されている。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問96)
AM問97一般
正答2

全般性不安障害で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

全般性不安障害は、さまざまな事柄に対する過剰な心配が6か月以上続き、落ち着かなさ・易疲労・集中困難・筋緊張・睡眠障害を伴う。女性は男性の約2倍で、慢性の経過をとり他の精神疾患との併存が多い。

  • ×1. 経過は慢性・変動性で、寛解と増悪を繰り返しながら年単位で持続することが多い。慢性化はまれではない。
  • 2. 正しい。有病率は女性が男性の約2倍とされる。
  • ×3. 動悸・発汗・口渇・消化器症状・振戦など自律神経系の過活動に基づく身体症状を伴う。
  • ×4. 生活上のストレスや環境の変化によって心配の対象や症状の強さは消長する。
  • ×5. うつ病、パニック症、社交不安症、物質使用障害などとの併存率が高いことが知られている。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問97)
AM問98一般
正答4

ミオクロニー発作で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ミオクロニー発作は瞬間的で不随意な筋の収縮であり、両側性・左右対称に上肢優位で生じ、意識は保たれることが多い。覚醒直後や光刺激で誘発されやすく、若年ミオクロニーてんかんが代表的である。

  • ×1. 持続が一瞬であるため意識は保たれることが多い。全身の強直間代発作へ移行した場合に意識消失を伴う。
  • ×2. 小児期から思春期の発症が多く、若年ミオクロニーてんかんはおおむね12〜18歳で発症する。
  • ×3. 持続時間は1秒に満たない瞬間的な収縮で、数分間続くことはない。
  • 4. 正しい。光過敏性を示すことが多く、点滅光やテレビ・ゲーム画面で誘発される。脳波検査でも光刺激による賦活が用いられる。
  • ×5. 両側性・左右対称に出現することが多い。片側性に限られるわけではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問98)
AM問99一般
正答5

ノンレム睡眠で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ノンレム睡眠は成人の総睡眠時間の約75〜80%を占める。副交感神経優位で心拍・呼吸・血圧は安定し、急速眼球運動や夜間陰茎勃起はみられない。鮮明な夢の報告は主にレム睡眠で得られる。

  • ×1. 鮮明で物語性のある夢はレム睡眠で多く報告される。ノンレム睡眠でも断片的な思考様の報告はあるが特徴ではない。
  • ×2. 夜間陰茎勃起はレム睡眠に伴って周期的に生じる現象である。
  • ×3. 急速眼球運動はレム〈REM〉睡眠を定義づける特徴であり、ノンレム睡眠ではみられない。
  • ×4. 自律神経活動が不安定となり心拍数や呼吸が不規則に変動するのはレム睡眠の特徴である。
  • 5. 正しい。ノンレム睡眠は成人の睡眠の約75〜80%を占め、大半を占める。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問99)
AM問100一般
正答2

入眠困難を訴えるうつ病患者に対する睡眠衛生指導で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

睡眠衛生指導の基本は、就床時刻ではなく起床時刻を一定に保って概日リズムを整えることである。長く遅い昼寝、眠気がないうちの就床、就寝前のアルコールはいずれも入眠困難を悪化させる。

  • ×1. 夕方の長い昼寝は夜間の睡眠圧を下げて入眠困難を悪化させる。昼寝をとるなら午後の早い時刻に30分以内が原則である。
  • 2. 正しい。起床時刻を一定にすると体内時計と光曝露のリズムが安定し、夜間の入眠が改善する。
  • ×3. アルコールは入眠を早めるように感じられても睡眠後半の中途覚醒と睡眠の分断を招き、耐性・依存の危険もある。
  • ×4. 眠気がないまま就床すると床で覚醒したまま過ごす時間が増え、「床=眠れない場所」という条件づけを強めてしまう。
  • ×5. 眠れないときは一度離床して別の場所で過ごし、眠気が出てから戻る(刺激制御法)ほうが不眠の維持を防げる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問100)

午後全100問

PM問1実地2つ選べ
正答1・5

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995 年)で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。各図で基本軸・移動軸・基本肢位や測定肢位が規定どおりかを判断させる問題で、公式正答は1と5です。他の3つは軸の取り方または測定肢位が規定と異なると考えられます。なお本測定法は2022年4月に改訂されています。

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問1)
PM問2実地
正答3

65 歳の女性。専業主婦。右利き。上肢の振戦のため心配した夫に伴われて来院 した。Hoehn & Yahr の重症度分類ステージⅠ。入院後に内服投与が開始され、2 週後退院となった。退院時に安静時振戦は消失したが、右下肢の固縮および右すり 足を認めた。片脚立位で右が 10 秒、左が 20 秒。ADL は自立しているが、箸の使 用と書字に時間がかかる。 退院後のプログラム内容で適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Hoehn&YahrステージⅠでADL自立のParkinson病です。すり足や固縮に対しては歩行量の確保、バランス、巧緻動作の維持が目標になります。フレンケル体操は深部感覚障害による運動失調に視覚代償で対処する協調訓練であり、本例には適応がなく「適切でない」に当たります。

  • ×1. 歩行量を確保でき、すり足や下肢筋力低下の進行予防、心肺機能の維持につながるため適切です。
  • ×2. ゆっくりした重心移動を繰り返す運動でバランス能力の改善に有効とされ、Parkinson病に適切です。
  • 3. 脊髄癆など深部感覚障害による運動失調に対し視覚で代償させる協調訓練で、固縮・振戦が主体の本例には適応がありません。
  • ×4. 箸や書字の巧緻性低下に対し、手内筋の伸張は固縮による手指のこわばりを軽減でき適切です。
  • ×5. しゃがみ・立ち上がりや体幹運動を伴い、姿勢保持やバランス、ADLの実践的練習となり適切です。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問2)
PM問3実地
正答3

62 歳の女性。 5 か月前に左半身の脱力のため救急車で搬入され、右視床出血と 診断された。現在、Brunnstrom 法ステージは上肢Ⅳ、手指Ⅲ、下肢Ⅲであり、座 位では右に重心が偏移し、頸部は右に回旋していた。図のような検査所見を呈して いる。 作業療法プログラムで最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

右視床出血後で座位は右へ重心が偏り頸部も右回旋しています。公式正答と経過から、図は左半側空間無視を示す検査所見(線分抹消や模写での左側の見落としなど)と考えられます。無視側である左空間への注意と探索を促す介入が基本になります。

  • ×1. 右からの声掛けは非無視側への注意の偏りをさらに助長します。左から声を掛けるのが適切です。
  • ×2. 左から右への移動は無視側から離れる方向で、左空間の探索を促しません。右から左へ運ばせます。
  • 3. 頸部を左に回旋させると視線と注意が左空間へ向き、無視側の探索が促されるため最も適切です。
  • ×4. 改善を待つ必要はなく、ADL訓練を並行して行い実場面で左への注意を促すほうが有用です。
  • ×5. 左が壁だと左空間の刺激と探索がさらに乏しくなります。左側に人や刺激が来るよう配置します。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問3)
PM問4実地
正答3

55 歳の女性。趣味のガーデニングで手根管症候群となり正中神経低位麻痺を呈 した。 この患者のスプリント製作で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

手根管症候群による正中神経低位麻痺では母指の対立が障害されます。対立装具は母指を示指と対立位に保持してつまみ動作を可能にするもので、指腹や中手骨頭部の圧迫を避け、MP関節の屈曲を妨げない長さに収めることが原則です。

  • ×1. 母指の指腹は感覚入力とつまみに不可欠なため覆いません。装具は母指基節部までにとどめます。
  • ×2. 中手骨頭部を圧迫すると疼痛や皮膚障害、MP関節の運動制限を招くため、圧迫は避けます。
  • 3. 母指を示指と対立位に保持することでつまみ動作が可能となり、対立装具の目的にかなうため最も適切です。
  • ×4. 前腕近位2/3に及ぶのは高位正中神経麻痺に用いる長対立装具の形状で、低位麻痺の本例には手部で完結する短対立装具が適応です。
  • ×5. Ⅱ〜Ⅴ指のMP掌側を覆うとMP屈曲が妨げられます。遠位端は遠位手掌皮線より近位にとどめます。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問4)
PM問5実地
正答4

70 歳の男性。右中大脳動脈領域のアテローム血栓性脳梗塞後に重度の左片麻痺 と感覚障害が残存し、 4 週後、回復期リハビリテーション病院に転院した。転院時 のバイタルサインに異常なく自発痛の訴えは無かった。左上下肢は随意性が乏し く、浮腫を認めた。血液検査では D ダイマーが高値以外は正常範囲であった。 最も考えられる疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

重度片麻痺で下肢の随意性が乏しく不動が続いた4週後に、麻痺側の浮腫とDダイマー高値のみを認めています。静脈うっ滞による深部静脈血栓症が最も考えられます。疑った時点で下肢静脈エコー等の精査を行い、確認までは強い他動運動やマッサージを控えます。

  • ×1. 心不全では両下肢の浮腫や呼吸困難、体重増加を伴いますが、バイタルは正常で片側性の所見と合いません。
  • ×2. 蜂窩織炎は発赤・熱感・疼痛や発熱を伴うのが典型で、自発痛がなくバイタルも正常な本例とは合いません。
  • ×3. 肩手症候群は上肢に疼痛・腫脹・皮膚変化を来す病態で、自発痛がない点やDダイマー高値を説明できません。
  • 4. 不動と麻痺による静脈うっ滞で生じ、片側性の浮腫とDダイマー高値という所見に最もよく合致します。
  • ×5. ネフローゼ症候群は高度蛋白尿と低アルブミン血症による全身性浮腫を来しますが、他の血液検査は正常で否定的です。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問5)
PM問6実地
正答2

8 歳の脳性麻痺児が階段昇降時に手すりを必要とし、長距離の歩行や狭い場所を 歩くときに介助が必要な場合、GMFCS-Expanded and Revised〈E&R〉のレベルは どれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

GMFCS-E&Rの6歳から12歳の記述では、手すりを使って階段を昇降し、長距離歩行やバランスに制限があり、狭い場所や混雑した場所・不整地で介助や補助を要するのがレベルⅡです。設問の状況はこれに合致します。

  • ×1. 制限なく歩き、階段も手すりなしで昇降できるレベルで、手すりを要する本児は該当しません。
  • 2. 手すりを用いた階段昇降、長距離歩行や狭い場所での制限という記述に合致し、正解です。
  • ×3. 屋内でも杖や歩行器など手に持つ移動器具を用いて歩くレベルで、本児より歩行能力が低い水準です。
  • ×4. 制限を伴って自力移動し、屋外や地域では車椅子や電動移動機器を用いるレベルで該当しません。
  • ×5. 手動車椅子で移送され、抗重力での頭頸部・体幹の保持も困難なレベルで該当しません。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問6)
PM問7実地
正答3

68 歳の女性。くも膜下出血後の四肢麻痺のため作業療法を行っている。現在、 四肢の麻痺は、ほぼ認めない。高次脳機能障害が残存し MMSE を実施した。結果 (別冊No. 1)を別に示す。 次に行う検査で最も優先されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

四肢麻痺はほぼ消失し高次脳機能障害が残存した例です。公式正答から、MMSEでは図形模写や書字・注意の課題で一側(左)の見落としを示唆する所見があったと考えられます。次に優先すべきは半側空間無視を定量する検査です。

  • ×1. AMPSはADL・IADLの遂行技能を実際の作業観察から評価する尺度で、無視の有無を特定する検査ではありません。
  • ×2. BADSは遂行機能障害の評価バッテリーで、まず疑われる半側空間無視の確認より優先度は下がります。
  • 3. BIT行動性無視検査は線分抹消・模写などの通常検査と行動検査で半側空間無視を定量でき、最も優先されます。
  • ×4. RBMTは日常記憶の評価で、記憶障害が主体と判断された場合に用いる検査であり本例では優先されません。
  • ×5. VPTAは視覚失認や視空間障害を広く調べる標準検査で有用ですが、無視の確認にはBITが第一選択です。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問7)
PM問8実地
正答3

80 歳の男性。糖尿病で治療中。意識混濁と呂律緩慢のため救急車で搬入された。 初診時の心電図(別冊No. 2A)と頭部 MRI 拡散強調像(別冊No. 2B)を別に示す。 この疾患の再発予防に使用される最も適した薬剤はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

糖尿病のある高齢者に急性の意識障害と構音障害が出現しています。公式正答から、心電図は心房細動、拡散強調像は急性期の脳梗塞を示すと考えられ、心原性脳塞栓症と判断されます。再発予防の中心は抗凝固療法です。

  • ×1. 硝酸薬は冠血管を拡張して狭心症に用いる薬剤で、心房細動による血栓形成を防ぐ作用はありません。
  • ×2. β遮断薬は心房細動の心拍数調整に用いますが、塞栓源となる左房内血栓の形成自体は抑えません。
  • 3. DOACやワルファリンにより左房内血栓の形成を抑え、心原性脳塞栓症の再発予防の第一選択となります。
  • ×4. ステロイド薬は脳梗塞の再発予防としての有効性が示されておらず、血糖上昇の点でも糖尿病例に不利です。
  • ×5. 抗てんかん薬は脳梗塞後の症候性てんかんに用いる薬で、梗塞そのものの再発を予防しません。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問8)
PM問9実地
正答1

70 歳の女性。独居。身長 155 cm、体重 52 kg。自宅で転倒。右大腿骨頸部骨折 と診断され、右人工骨頭置換術(後方アプローチ)を受けた。術後、回復期リハビリ テーション病院を経て自宅退院の見込みである。右股関節の屈曲角度は 100 度、伸 展 0 度である。左下肢機能には問題を認めない。屋内外は杖歩行自立。現状の家屋 環境を図に示す。 退院時に向けた環境調整で最も適切なのはどれか。 ただし、手すりの高さはすべて適切である。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。後方アプローチの人工骨頭置換術後は、股関節の過度な屈曲・内転・内旋が脱臼肢位です。屈曲100度・伸展0度で杖歩行自立の独居例として、脱臼肢位を避けつつ安全に生活できる環境調整を選ぶ問題と考えられます。

厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問9)
PM問10実地
正答5

72 歳の男性。在宅酸素療法中。呼吸困難が増悪したため入院し、作業療法が開 始された。開始時の胸部 CT(別冊No. 3)を別に示す。mMRC は Grade 4 であり、 酸素流量は安静時 3 L/分、労作時 5 L/分であった。 この患者の日常生活指導で最も優先されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

mMRC Grade4、在宅酸素療法中で労作時5L/分を要する重症の慢性呼吸不全です。CTは進行した慢性呼吸器疾患の所見と考えられますが、疾患名は設問文からは特定できません。疾患によらずこの重症度では、動作を短く区切り休息を挟むペーシング指導が最も優先されます。

  • ×1. 口すぼめ呼吸は呼気延長で気道虚脱を防ぐ有用な手技ですが、重症例の生活指導としては動作の分割と休息が優先されます。
  • ×2. 素早い更衣は上肢挙上と息こらえを伴い呼吸困難を増悪させます。ゆっくり休みながら行わせます。
  • ×3. 呼吸困難時の深呼吸は呼吸仕事量を増やし息切れを強めます。まず動作を中止し、姿勢を整えて呼吸が落ち着くまで休息させます。
  • ×4. 立ち上がり直後は呼吸が乱れやすく、呼吸を整えてから移動します。すぐの移動は増悪を招きます。
  • 5. 動作を短く区切って休憩を挟むと酸素消費と呼吸困難の増悪を防げ、日常生活指導として最も優先されます。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問10)
PM問11実地
正答3

14 歳の女子。強度の弱視(両眼の視力の和が 0.04 未満、両眼の矯正視力が 0.2) で特別支援学校に通っている。 日常生活や学校生活において使用しない支援機器はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

強度弱視では残存視機能を活かすため、まぶしさの軽減、読み書きの行の限定、明暗コントラストの強調、拡大や音声による情報保障といった支援が用いられます。プリズム眼鏡はこれらの目的とは異なる用途の眼鏡です。

  • ×1. 遮光眼鏡はまぶしさ(羞明)を抑えコントラストを高めるもので、弱視者が屋内外で広く使用します。
  • ×2. 罫プレート(タイポスコープ)は読む行や書く行を窓で限定し、読み書きを助けるため使用します。
  • 3. プリズム眼鏡は斜視や複視の矯正、視野障害での像の移動を目的とするもので、強度弱視の支援機器としては使用しません。
  • ×4. 内側が黒い茶碗は白いご飯との明暗差が大きくなり食物を認識しやすいため、弱視者の食事で使用します。
  • ×5. 画面拡大や音声読み上げ、直接触れる操作により学習や情報取得を支援できるため使用します。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問11)
PM問12実地
正答2

58 歳の男性。脳梗塞後の左不全片麻痺。Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅲ、手指 Ⅲ、下肢Ⅲ。短下肢装具装着で杖歩行が可能である。MMSE は 25 点、高次脳機能 障害はない。利き手は右手である。山間部に在住であり自動車の運転が必要であ る。同居の妻は運転免許を取得していない。オートマチック車での運転再開に向け て作業療法を開始した。 運転再開支援で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脳卒中後の運転再開は、道路交通法上の「一定の病気等」に該当しうるため、公安委員会への申告を経て臨時適性検査または医師の診断書提出により可否が判断されます。医療者や本人・家族が可否を決めることはできません。

  • ×1. 免許が失効していなければ教習所に通う義務はなく、更新の要件でもありません。必要なのは適性の確認です。
  • 2. 公安委員会による臨時適性検査(または診断書の提出)を経て運転可否が判断されるため、最も適切です。
  • ×3. スライディングボードは移乗介助用の福祉用具で、杖歩行が可能な本例には不要であり運転支援とも無関係です。
  • ×4. 妻は免許を持たず、同乗しても安全上・法的な担保にはなりません。同乗を条件とする指導は不適切です。
  • ×5. 運転再開を許可する権限は公安委員会にあり、作業療法士は評価と情報提供を担う立場です。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問12)
PM問13実地
正答5

56 歳の女性。 4 年前に関節リウマチと診断された。Steinbrocker のステージ 3 、クラス 3 。趣味は料理、手芸および絵画で活動への意欲は高い。両肩関節と両 股関節の可動域制限は著明であり、起き上がりが困難である。後頸部と両膝の痛み を訴えている。 作業療法で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Steinbrockerのステージ3・クラス3の関節リウマチで、肩・股の可動域制限と後頸部・両膝の痛みがあります。関節保護と姿勢変換のしやすさが課題であり、立ち座りでの股・膝への負担を減らす工夫が適切です。

  • ×1. 意欲の高い趣味は作業療法の資源です。関節保護の工夫をして継続すればよく、中止する必要はありません。
  • ×2. 柔らかいマットレスは沈み込みで寝返りや起き上がりをさらに困難にします。硬めのものを勧めます。
  • ×3. 高い枕は頸椎を前屈させ後頸部痛や環軸椎への負担を増すため、低めの枕を勧めます。
  • ×4. 等張性収縮は関節運動を伴い炎症関節への負担が大きいため、原則として等尺性収縮で筋力を維持します。
  • 5. 座面が高いと股・膝の屈曲角度が小さくなり立ち座りが容易で、関節への負担も減るため適切です。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問13)
PM問14実地
正答4

58 歳の男性。アルコール依存症。長年、製造業に従事し晩酌を欠かしたことは なかった。徐々に飲酒量が増え、連続飲酒で入退院を繰り返している。今回 Wernicke 脳症のため入院となり、その後 Korsakoff 症候群が残遺した。状態が安 定したため作業療法が処方された。 この患者に出現する可能性が高い症状はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Wernicke脳症に続いて残遺するKorsakoff症候群では、新しいことを覚えられない前向性健忘(記銘力障害)が中核で、見当識障害や作話を伴います。作業療法では記憶の代償手段や環境の構造化が中心になります。

  • ×1. 観念奔逸は思考が次々に移り変わる躁状態の症状で、Korsakoff症候群の症状ではありません。
  • ×2. 体感幻覚は身体内部の異常な感覚を訴える幻覚で、統合失調症などでみられ本症候群の特徴ではありません。
  • ×3. 不安発作はパニック障害やアルコール離脱期にみられますが、残遺した本症候群の中核症状ではありません。
  • 4. 新しい情報を覚えられない前向性健忘が中核症状で、見当識障害や作話を伴い最も出現しやすい症状です。
  • ×5. フラッシュバックは心的外傷後ストレス障害や薬物使用後にみられる再体験症状で、本症候群では典型的ではありません。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問14)
PM問15実地
正答1

11 歳の男児。知的障害。ゲームソフトを買ってもらえなかったことをきっかけ に、母親への暴力が激しくなり精神科に入院した。入院 1 週後、興奮は徐々に落ち 着いてきたため、作業療法が導入された。 この患児に対して行う作業療法で適切でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

知的障害児では暦年齢ではなく発達年齢・理解度に見合った作業を選ぶことが原則です。暦年齢相応の作業は難度が高くなり失敗体験となって、せっかく落ち着いた興奮の再燃を招きかねないため「適切でない」に当たります。

  • 1. 暦年齢に合わせると発達水準を超えて難しくなり失敗体験を招きます。発達年齢に合わせるのが原則です。
  • ×2. 家族が障害特性を理解すると関わり方が変わり、暴力の背景への対応につながるため適切です。
  • ×3. 興味を示す作業から導入すると参加意欲が高まり、成功体験を積みやすいため適切です。
  • ×4. 称賛による正の強化は動機づけを高め、望ましい行動の定着を促すため適切です。
  • ×5. 暴力で緊張した親子関係の修復は治療目標の一つであり、自然な情緒的交流の支援は適切です。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問15)
PM問16実地
正答5

60 歳の女性。専業主婦。Alzheimer 型認知症。 1 年前から最近の出来事を徐々 に思い出せなくなり、家に引きこもりがちになった。趣味をする気力がなくなり近 所づきあいも減った。「物が盗まれた」などの被害的な言動が増加したため、心配し た夫に伴われて精神科を受診した。服薬治療を開始し、重度認知症患者デイケアを 利用することとなった。 この患者の特徴で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Alzheimer型認知症は近時記憶の障害で始まり、物盗られ妄想などの被害的言動、意欲低下や閉じこもりを伴います。進行に伴い時間・場所の見当識障害が現れ、外出先から帰宅できなくなるのが特徴的です。

  • ×1. 認知機能が日によって大きく動揺するのはLewy小体型認知症の中核的特徴で、Alzheimer型では目立ちません。
  • ×2. 決まった席に固執する常同行動は前頭側頭型認知症でみられる特徴で、本例の特徴ではありません。
  • ×3. 具体的で繰り返し現れる幻視はLewy小体型認知症の中核的特徴で、Alzheimer型では初期からはみられません。
  • ×4. 睡眠中の大声の寝言や行動化はREM睡眠行動障害で、Lewy小体型認知症に先行してみられる症状です。
  • 5. 場所の見当識障害により外出先から帰れず道に迷うのはAlzheimer型認知症で典型的にみられます。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問16)
PM問17実地2つ選べ
正答3・5

24 歳の女性。双極性障害で休職中。半年前に会社で興奮状態となったため精神 科を受診し、外来で薬物療法が開始となった。 3 か月前から気分は安定し、生活リ ズムが改善してきた。 1 か月前から職場復帰を目指して外来作業療法が行われてい る。作業療法中に「薬の副作用が心配なので内服をやめたい」と相談があった。 作業療法士の声かけで適切なのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

服薬の中止や減量を判断するのは医師であり、作業療法士が指示することはできません。まず本人が心配している副作用の内容を具体的に聴き取り、そのうえで主治医に相談できるよう橋渡しするのが適切な対応です。

  • ×1. 減量は医師の指示によるもので、作業療法士が量の変更を勧めるのは職種の範囲を超え不適切です。
  • ×2. 一般論で片づける言い方は本人の不安を受け止めず、相談を打ち切ってしまうため適切ではありません。
  • 3. 心配している副作用を具体的に聴くことで不安の内容が明確になり、支援の第一歩として適切です。
  • ×4. 双極性障害では自己判断の中止が再燃につながります。中止を促す助言は医師の判断を超え不適切です。
  • 5. 服薬に関する判断は主治医が行うため、次回外来で相談するよう促す橋渡しは適切です。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問17)
PM問18実地
正答4

23 歳の男性。中学時代から引きこもりがあり、自宅では一人で工作やプラモデ ル作りをしていた。20 歳時に通信制高校を卒業したが、就職せずに自閉的な生活 を送っていた。睡眠障害で精神科を受診し、社交不安障害と診断された。薬物療法 で外出可能な状態となり、外来作業療法が開始された。 導入期の作業療法で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

社交不安障害の導入期は、対人場面の負荷を最小限にして通所の定着と安心感を優先します。本人が長年親しんだ個人作業から始め、成功体験を積んだうえで段階的に対人交流や就労の話題へ広げていきます。

  • ×1. 言語的交流を要する作業は導入期には不安を強め、中断につながりやすいため適切ではありません。
  • ×2. 就職の話題は導入期には焦りと負担になります。まず作業療法への定着を図ってから扱います。
  • ×3. 他者との共同製作は対人緊張が高く、導入期の課題としては負荷が大きすぎます。
  • 4. 長年慣れ親しんだ個人作業で安心感と成功体験を得られ、導入期の作業として最も適切です。
  • ×5. 学習会は集団の対人場面であり、就労準備の段階でもないため導入期には適しません。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問18)
PM問19実地
正答3

65 歳の男性。2 年前から便秘や立ちくらみが目立ち、人物を誤認することもあっ た。最近、小刻み歩行と手の震えが目立ち、壁のシミを「虫がいる」と発言するよう になった。家族への暴言が多くなり対応困難で入院となった。入院後、作業療法が 処方され、集団作業療法が行われている。 この患者に対する作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

便秘や立ちくらみといった自律神経症状が先行し、人物誤認や具体的な幻視、小刻み歩行・振戦などのパーキンソニズムを認めることからLewy小体型認知症が考えられます。認知機能の変動が中核的特徴で、その日その時の状態に応じた対応が必要です。

  • ×1. 性的逸脱などの脱抑制行動は前頭側頭型認知症の特徴で、本例で特に注意すべき点ではありません。
  • ×2. 注意の障害と変動があるため、複数課題の同時進行は混乱や失敗を招き適切ではありません。
  • 3. 認知機能の変動は本症の中核的特徴で、覚醒や集中の良い時間帯に合わせて関わることが最も適切です。
  • ×4. 未経験の活動は認知的負荷が高く混乱や不安を強めます。慣れた活動を中心に組み立てます。
  • ×5. メンバーの入れ替えは人物誤認や幻視のある本例の不安を強めるため、安定した構成が望まれます。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問19)
PM問20実地
正答5

34 歳の女性。統合失調症。大学卒業後に就職したが、すぐに退職し、精神科デ イケアに通所しながら就労移行支援事業所を利用することになった。IPS による就 労移行支援を 2 年間利用後にケーキ屋に就職した。しかし注意・集中力の低下によ り、商品名を覚えるのが困難で 1 年で退職し、精神科デイケアの作業療法士に「一 般就労をしたい」と相談した。 患者への提案で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

IPSによる支援と就労経験はありますが、注意・集中力や記憶といった認知機能障害が就労継続の障壁となっています。一般就労の希望を尊重しつつ、その障壁に直接働きかける認知機能改善プログラムへの参加を勧めるのが適切です。

  • ×1. 就労定着支援は就労中の人が職場定着のために使うサービスで、すでに退職した本例には適用されません。
  • ×2. 精神症状の悪化や疲弊を示す記載はなく、休息目的の入院を勧める根拠がありません。
  • ×3. 一般就労の希望を否定することは自己決定とリカバリーの理念に反し、支援として不適切です。
  • ×4. 就労継続支援A型は一般就労が困難な人が雇用契約を結んで働く場で、一般就労を望む本例の第一選択ではありません。
  • 5. 注意・集中力の改善を図る認知機能リハビリテーションは就労継続の障壁に直接働きかけ、最も適切です。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問20)
PM問21一般
正答1

聴理解と読解は良好であるが復唱が障害される。漢字より平仮名が書きづらい。 考えられる失語症はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

聴理解と読解が保たれるのに復唱だけが選択的に障害されるのは伝導失語の特徴。音韻性錯語を伴い、音韻処理に依存する平仮名の書字が漢字より障害されやすい点も合致する。

  • 1. ○。復唱が選択的に不良で聴理解・読解は良好、仮名の書字が漢字より困難という所見に合致する。
  • ×2. 感覚性(Wernicke)失語は聴理解が著しく障害される。聴理解良好という条件に合わない。
  • ×3. 失名詞失語は喚語困難が主体で復唱は保たれる。復唱が障害されるという所見に合わない。
  • ×4. 超皮質性運動失語は復唱が良好で発話が非流暢となる。復唱障害の説明にならない。
  • ×5. 超皮質性感覚失語は復唱良好だが聴理解が障害される。本例とはちょうど逆の所見である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問21)
PM問22一般
正答3

COPM の実施過程で作業が 6 つ特定された。 次の手順でスコア化するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

COPMは面接で作業遂行上の問題を挙げさせ、次に各作業の重要度を10段階で採点し、重要度の高い上位5つを選んで遂行度と満足度を採点する。6つ特定した次の手順は重要度の評価となる。

  • ×1. 緊急度はCOPMの採点項目に含まれない。採点するのは重要度・遂行度・満足度の3つである。
  • ×2. 自立度はCOPMの採点項目ではなく、FIMやBarthel指数など別の尺度で評価する。
  • 3. ○。特定された作業すべてについて重要度を10段階で採点し、上位5つを絞り込む手順である。
  • ×4. 遂行度は重要度で絞り込んだ上位5つの作業について採点する。順序としては重要度の後になる。
  • ×5. 満足度も上位5つの作業に対し遂行度と併せて採点する。6作業を特定した直後の手順ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問22)
PM問23一般
正答1

Parkinson 病患者で早期に困難となる動作はどれか。 ただし、いずれの動作も上肢での代償はないものとする。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Parkinson病では体軸内回旋の減少と筋強剛のため、上肢での代償がなければ寝返りが早期から困難になる。歩行や立ち上がりなど他の動作は進行してから障害されることが多い。

  • 1. ○。体軸内回旋の減少と筋強剛により、上肢の代償なしでは早期から寝返りが困難となる。
  • ×2. 平地歩行は小刻み歩行やすくみが出るものの比較的長く保たれ、早期に困難となる動作ではない。
  • ×3. 階段昇りは段差が視覚的手がかりとなるため、平地歩行より保たれることも少なくない。
  • ×4. 端座位保持は姿勢反射障害が進む中期以降に不安定となる動作で、早期には保たれる。
  • ×5. 椅子からの立ち上がりは中期以降に困難となる動作で、寝返りより遅れて障害される。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問23)
PM問24一般
正答3

重症筋無力症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

重症筋無力症は神経筋接合部のアセチルコリン受容体などに対する自己抗体による疾患。抗コリンエステラーゼ薬を用いたテンシロン試験で筋力が一時的に改善するのが特徴である。

  • ×1. 肺小細胞癌を合併するのはLambert-Eaton筋無力症候群。本症は胸腺腫・胸腺過形成の合併が多い。
  • ×2. 重症筋無力症の患者数は約3万人とされ、約29万人と推計されるParkinson病より少ない。
  • 3. ○。エドロホニウム(テンシロン)静注により、眼瞼下垂などの症状が一時的に改善する。
  • ×4. 筋線維自体の障害ではなく神経筋接合部の伝達障害であるため、血清クレアチンキナーゼ値は正常である。
  • ×5. 反復刺激試験では低頻度刺激で複合筋活動電位の振幅が漸減する(waning)。漸増ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問24)
PM問25一般
正答2

成人期の二次障害で頸椎症性脊髄症を発症しやすい疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

アテトーゼ型脳性麻痺では頸部の不随意運動が長年反復されることで頸椎の変性が早期に進み、成人期の二次障害として頸椎症性脊髄症を高頻度に発症する。

  • ×1. 先天性多発性関節拘縮症は出生時からの四肢関節拘縮が主体で、頸椎症性脊髄症の好発疾患ではない。
  • 2. ○。頸部の不随意運動の反復により頸椎の変性が進み、成人期に脊髄症を生じやすい。
  • ×3. 痙直型脳性麻痺では股関節脱臼や側弯、下肢の変形性関節症が二次障害として問題となる。
  • ×4. 骨形成不全症は易骨折性と骨変形が主体の疾患で、頸椎症性脊髄症が代表的二次障害ではない。
  • ×5. 分娩麻痺は腕神経叢損傷による上肢麻痺で、二次障害は肩関節の変形や拘縮が中心となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問25)
PM問26一般
正答1

鼻腔からの喀痰吸引で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

口腔・鼻腔内吸引の吸引圧は20kPa(約150mmHg)を超えないことが原則で、16〜20kPaはその範囲に収まる。1回の吸引は10〜15秒以内、カテーテル挿入は鼻腔から15〜20cm程度が目安である。

  • 1. ○。吸引圧は20kPa(約150mmHg)以下が原則で、16〜20kPaは適切な範囲である。
  • ×2. 鼻腔からの挿入は咽頭手前まで15〜20cm程度が目安。30cm以上入れると気管内に達し、粘膜損傷や迷走神経反射を招く。
  • ×3. 1回の吸引は原則10〜15秒以内。30秒以上の持続は低酸素血症や無気肺を招く危険がある。
  • ×4. 嘔吐反射は咽頭後壁を刺激しやすい口腔からの吸引で起こりやすく、鼻腔からはむしろ起こりにくい。
  • ×5. 経鼻胃管が留置されていても、対側の鼻腔などから注意して吸引を実施することは可能である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問26)
PM問27一般
正答4

呼吸機能で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

気道分泌は副交感神経(迷走神経)が優位になると増加し、同時に気管支平滑筋も収縮する。横隔膜はC3〜C5支配、安静時呼気は受動的、呼吸筋麻痺では拘束性換気障害となる。

  • ×1. 横隔膜は横隔神経(C3〜C5、主にC4)に支配される。第3頸髄節だけではない。
  • ×2. 安静時吸気は主に横隔膜と外肋間筋による。斜角筋は努力性吸気で働く呼吸補助筋である。
  • ×3. 安静時呼気は吸気筋の弛緩と肺・胸郭の弾性収縮による受動的過程で、腹直筋は努力性呼気で働く。
  • 4. ○。副交感神経(迷走神経)が優位になると気道分泌物が増加し、気管支平滑筋も収縮する。
  • ×5. 呼吸補助筋を含む呼吸筋の麻痺では肺が十分に拡張できず、拘束性換気障害を生じる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問27)
PM問28一般
正答5

厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類ステージ 7 の生活指導で正しいのはどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類ステージ7は座位保持が可能な段階で、上肢の筋力低下も高度である。わずかな残存筋力で操作できるスイッチや環境制御装置を用いた活動が中心となる。

  • ×1. 上肢を頭部まで挙上して保持する筋力が残っておらず、片手での洗髪動作は困難である。
  • ×2. 上肢近位筋の筋力低下が高度で自走式車椅子の駆動は難しく、電動車椅子が適応となる。
  • ×3. ソックスエイドの使用には体幹の前傾と上肢の操作が必要で、この段階では実用的でない。
  • ×4. かぶりシャツは上肢の挙上が必要となる。この段階では前開きシャツの方が適している。
  • 5. ○。わずかな残存筋力で操作できるスイッチを用いたパソコン操作は、この時期に適した活動である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問28)
PM問29一般2つ選べ
正答1・4

高次脳機能障害の作業療法で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

間隔伸張法は記憶障害に対する代表的な訓練法であり、社会的行動異常では周囲の人々に症状の理解と対応法を促すことが有効である。PQRST法は記憶、APTは注意障害に用いる手法である。

  • 1. ○。想起までの間隔を徐々に延ばして記銘の定着を図る間隔伸張法は、記憶障害に用いる。
  • ×2. PQRST法は文章を段階的に読んで記銘を高める記憶障害の訓練法で、遂行機能障害用ではない。
  • ×3. 注意障害では刺激を減らした静かな環境設定が原則で、刺激の多い環境はかえって注意を妨げる。
  • 4. ○。社会的行動異常では本人への働きかけに加え、家族や周囲に症状の理解を促すことが重要である。
  • ×5. APTは注意の各要素を段階的に訓練する注意障害向けのプログラムで、半側空間無視には用いない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問29)
PM問30一般2つ選べ
正答1・5

FIM の食事で 6 点はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

FIMの食事6点は修正自立で、自助具の使用や食物形態の事前調整など、介助者なしで補助手段を用いて摂取する場合が該当する。補助手段を要さず自立していれば7点、動作の一部を他者が行えば介助となる。

  • 1. ○。介助皿(すくいやすい皿)は自助具にあたり、これを用いて自立していれば修正自立の6点。
  • ×2. 減塩食は食事内容の変更にすぎず動作の難易度を変えない。動作が自立していれば7点である。
  • ×3. 醤油をかけてもらうのは食事動作の一部を他者が行う介助にあたり、6点とはならない。
  • ×4. スプーンは一般的な食具で自助具ではないため、これで自立していれば完全自立の7点となる。
  • 5. ○。配膳前の調理段階で刻んでもらうのは食物形態の調整であり、修正自立の6点と判定する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問30)
PM問31一般
正答1

上腕能動義手の適合判定で、肘離断患者の場合に実施しない検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

回旋力に対する安定性の検査は、断端が円柱状でソケットが回旋しやすい上腕切断で必要となる項目。肘離断では左右に張り出した上腕骨顆部をソケットが包み込んで回旋を制動するため実施しない。

  • 1. ○。肘離断では上腕骨顆部を包み込むソケットが回旋を制動するため、この検査は必要ない。
  • ×2. ソケットの適合チェックは切断部位を問わず必須の基本項目であり、肘離断でも実施する。
  • ×3. 引っ張り荷重に対する安定性はソケットの懸垂機能をみる検査で、肘離断でも実施する。
  • ×4. ケーブルシステムの効率チェックは能動義手の操作性を評価する項目で、肘離断でも実施する。
  • ×5. 肘の最大屈曲に要する肩関節屈曲角度の確認は、能動肘継手をもつ義手に共通して行う検査である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問31)
PM問32一般
正答4

二分脊椎で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

二分脊椎の移動能力の評価にはHofferの分類が用いられ、屋内外の歩行状況から4段階に分ける。病変は腰仙椎部に好発し、脊髄髄膜瘤では下肢麻痺や膀胱直腸障害を伴う。

  • ×1. 障害は下肢麻痺と膀胱直腸障害が中心であり、上肢障害の合併が多いわけではない。
  • ×2. 二分脊椎は腰仙椎部に好発する。胸椎部に多く出現するという記述は誤りである。
  • ×3. 脊髄髄膜瘤は神経組織が脱出する型で、下肢麻痺や膀胱直腸障害などの神経症状を伴う。
  • 4. ○。Hofferの分類は屋内外の歩行自立度に基づいて移動能力を4段階に分類する評価法である。
  • ×5. 脊髄係留症候群は身長が伸びる学童期以降の成長期に好発し、2〜3歳が好発年齢ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問32)
PM問33一般
正答1

癌治療と合併症との組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

抗癌薬による化学療法は用量依存性に末梢神経障害を生じ、手袋靴下型のしびれや感覚低下、深部腱反射の低下をきたす。タキサン系や白金製剤、ビンカアルカロイドが代表的な原因薬である。

  • 1. ○。タキサン系や白金製剤などで手袋靴下型のしびれ・感覚障害が高頻度に出現する。
  • ×2. 頸部郭清術で問題となるのは副神経麻痺による僧帽筋の筋力低下と肩挙上制限である。
  • ×3. 前立腺全摘除術の主な合併症は尿失禁と性機能障害。リンパ浮腫は郭清を伴う場合に生じうる程度である。
  • ×4. 乳房切除術では腋窩リンパ節郭清による上肢リンパ浮腫や肋間上腕神経障害が問題となる。
  • ×5. 頭頸部への放射線療法では唾液腺が障害され、唾液分泌はむしろ低下して口腔乾燥を生じる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問33)
PM問34一般2つ選べ
正答3・5

介護保険制度で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

介護保険料の納付義務は40歳以上(40〜64歳が第2号、65歳以上が第1号被保険者)にある。訪問リハビリテーションは要介護1以上が対象で、要支援者は介護予防訪問リハビリを利用する。

  • ×1. 体位変換器は特定福祉用具販売の対象ではなく、福祉用具貸与(レンタル)の対象種目である。
  • ×2. 第2号被保険者の給付対象となる特定疾病16疾病に、慢性心不全は含まれていない。
  • 3. ○。40歳以上が被保険者となり保険料の納付義務を負う(40〜64歳が第2号、65歳以上が第1号)。
  • ×4. 要介護認定の結果は原則として申請から30日以内に通知される。60日以内ではない。
  • 5. ○。訪問リハビリテーションの対象は要介護1以上で、要支援者は介護予防訪問リハビリを利用する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問34)
PM問35一般
正答3

地域包括ケアシステムの構成要素でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

地域包括ケアシステムは「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」の5つを構成要素とし、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう一体的に提供する仕組みである。社会貢献は含まれない。

  • ×1. 医療は構成要素の一つで、かかりつけ医や急性期・回復期病院が在宅生活を支える。
  • ×2. 介護は構成要素の一つで、訪問・通所・施設サービスなどが該当する。
  • 3. ○。社会貢献は5つの構成要素(住まい・医療・介護・予防・生活支援)に含まれていない。
  • ×4. 生活支援は構成要素の一つで、配食や見守りなどインフォーマルな支援も含まれる。
  • ×5. 予防(介護予防)は構成要素の一つで、要介護状態になることを防ぐ取り組みを指す。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問35)
PM問36一般
正答5

大規模災害時の避難所における作業療法士の災害支援で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

傷病者の重症度・緊急度を判定するトリアージは、医師・看護師・救急救命士など訓練を受けた者が担う救急医療上の判断であり、作業療法士の災害支援の役割ではない。他の4つは避難所での生活機能維持に関わる適切な活動である。

  • ×1. 生活ニーズの聞き取りは避難所の環境調整の基礎となる、作業療法士の適切な支援である。
  • ×2. 避難所責任者との情報共有は環境整備や必要な配慮の実現に不可欠で、適切な支援である。
  • ×3. 障害者にとっての避難所環境のアセスメントは、作業療法士の専門性が活きる支援である。
  • ×4. 避難生活による廃用症候群を予防する体操指導は、作業療法士の代表的な災害支援活動である。
  • 5. トリアージは医師・看護師・救急救命士などが担う救急医療上の判断であり、作業療法士が行う支援ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問36)
PM問37一般
正答4

日本 ACLS〈Advanced Cardiovascular Life Support〉協会の定める一次救命措置 のアルゴリズムの①から④の順で正しいものはどれか。 ① 呼吸確認 ② 心肺蘇生開始 ③ 周囲の安全確認 ④ 緊急通報と AED の準備

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

一次救命処置はまず周囲の安全確認から始め、反応がなければ大声で応援を求めて緊急通報とAEDを依頼する。次に呼吸(と脈拍)を確認し、正常な呼吸がなければ胸骨圧迫から心肺蘇生を開始する。

  • ×1. 安全確認より先に呼吸確認を行う順序で、救助者自身が危険にさらされるため誤りである。
  • ×2. 安全確認や通報より先に心肺蘇生を始める順序となっており、誤りである。
  • ×3. 呼吸確認の後に通報する順序だが、緊急通報とAED依頼は呼吸確認より前に行う。
  • 4. ○。③安全確認→④緊急通報とAEDの準備→①呼吸確認→②心肺蘇生開始の順が正しい。
  • ×5. 通報を最初に置く順序で、最優先すべき周囲の安全確認が後回しになっており誤りである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問37)
PM問38一般
正答5

臨床実習にて訪問リハビリテーションに同行する学生の行動で最も適切なのはど れか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

訪問先は対象者の生活の場であり、家族や近隣に会話が聞かれる可能性がある。対象者情報の共有や検討は訪問先を離れてから行うのが、プライバシー保護の観点から適切である。

  • ×1. 録音には対象者の同意が前提であり、常に録音するのはプライバシー保護上不適切である。
  • ×2. 個人情報を含むメモをゴミ箱に捨てるのは情報漏洩につながる。適切に管理・廃棄する必要がある。
  • ×3. 屋内の写真撮影には対象者や家族の許可が必須で、許可を得ずに撮影することはできない。
  • ×4. 訓練実施後のバイタルサイン測定はリスク管理上必要であり、省略してはならない。
  • 5. ○。家族や近隣に聞かれる恐れがあるため、対象者情報のやり取りは訪問先では行わない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問38)
PM問39一般
正答4

最もエビデンスレベルが高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

エビデンスレベルは、複数のランダム化比較試験を統計的に統合したメタアナリシス(システマティックレビュー)が最も高い。以下、ランダム化比較試験、コホート研究、症例対照研究、記述研究の順となる。

  • ×1. 記述研究(症例報告や症例集積)は比較対照をもたず、エビデンスレベルは最も低い部類である。
  • ×2. コホート研究は観察研究の中では比較的高いが、ランダム化比較試験やメタアナリシスには及ばない。
  • ×3. 症例対照研究は後ろ向きの観察研究で、コホート研究よりエビデンスレベルは低い。
  • 4. ○。複数のランダム化比較試験を統合するメタアナリシスが最も高いエビデンスレベルとされる。
  • ×5. ランダム化比較試験は個々の研究では最高水準だが、それらを統合したメタアナリシスが上位に置かれる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問39)
PM問40一般
正答2

亜急性期(離脱後初期)の薬物依存症の評価項目で最も優先すべきなのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

亜急性期(離脱後初期)は遷延する離脱症状に加え、低栄養や肝障害など身体面の問題が残る時期である。まず身体症状を評価して全身状態の安定を図ることが最優先となる。

  • ×1. 作業能力の評価は身体状態が安定し、社会復帰を視野に入れる回復期以降に行う項目である。
  • 2. ○。遷延する離脱症状や合併する身体疾患の把握が最優先で、安全な治療継続の基礎となる。
  • ×3. 生活リズムの調整も重要だが、身体症状が安定してから取り組むべき課題である。
  • ×4. 渇望への対処能力の評価は、身体が回復した後の再発予防に取り組む段階で重視される。
  • ×5. 対人関係の評価は自助グループ参加など社会適応を目指す段階になって優先度が高くなる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問40)
PM問41一般
正答4

PTSD で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

PTSDは再体験・回避・認知と気分の陰性変化・過覚醒を中核症状とする。外傷体験の直後に体験を詳細に語らせる心理的デブリーフィングは、再外傷化のおそれがあり現在は推奨されていない。

  • ×1. アンヘドニア(快感消失)は認知と気分の陰性変化に含まれ、PTSDでみられる。正しい記述。
  • ×2. 苦痛を紛らわすための飲酒からアルコール乱用・依存に至ることが多く、正しい記述である。
  • ×3. 過覚醒症状により驚愕反応が亢進し、小さな物音にも過敏に反応する。正しい記述である。
  • 4. 外傷直後に詳しく語らせると再外傷化を招くおそれがあり推奨されない。誤りでこれが正答。
  • ×5. フラッシュバックは侵入的な再体験症状の代表であり、正しい記述である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問41)
PM問42一般
正答1

小学校高学年の注意欠如・多動性障害で高頻度にみられる症状はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ADHDの中核症状は不注意・多動性・衝動性である。学年が上がると多動は目立ちにくくなる一方、不注意によるケアレスミスや忘れ物、課題の未完了は高頻度に残りやすい。

  • 1. 不注意症状としてケアレスミスが多く、高学年でも高頻度に残る。これが正答である。
  • ×2. 氏名が書けないのは知的能力障害や重度の学習障害を疑う所見で、ADHDの症状ではない。
  • ×3. 自ら対人接触を避けるのは自閉スペクトラム症や社交不安症でみられる特徴である。
  • ×4. 家庭では話せるが学校で話せないのは場面緘黙(選択性緘黙)の症状である。
  • ×5. 何度も確認してしまうのは強迫症(強迫性障害)の確認強迫にあたる症状である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問42)
PM問43一般
正答5

せん妄の対応で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

せん妄は身体疾患・薬剤・環境要因によって生じる意識障害である。対応の基本は誘因となる身体疾患の治療と環境調整であり、感覚遮断や身体拘束はむしろ悪化因子となる。

  • ×1. 感覚遮断はせん妄の誘発因子。眼鏡や補聴器を用い適度な感覚入力と見当識情報を保つ。
  • ×2. 興奮や幻覚に対しハロペリドールなど抗精神病薬が用いられ、無効とはいえない。
  • ×3. 身体拘束は不穏や不動化を助長しせん妄を悪化させるため、原則として最小限にとどめる。
  • ×4. 強い口調は不安と興奮を強める。穏やかに簡潔に伝え安心感を与える対応が基本である。
  • 5. 脱水・感染・低酸素・薬剤など原因となる身体疾患の治療を並行して行う。これが正答。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問43)
PM問44一般2つ選べ
正答3・4

アルコール依存症の治療で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

アルコール依存症治療の中心は断酒の継続を支える心理社会的支援であり、家族への介入と自助グループの活用が柱となる。抗酒薬や断酒補助薬はあくまで補助的な手段である。

  • ×1. 抗酒薬は補助的手段であり、治療の中心は断酒継続を支える心理社会的アプローチである。
  • ×2. 診断は飲酒行動と依存症候群の問診によって行い、脳波検査は必須の検査ではない。
  • 3. 飲酒を結果的に支えてしまう家族の共依存への働きかけは重要である。これが正答の一つ。
  • 4. AAや断酒会など自助グループへの参加は断酒継続に有効とされる。これが正答の一つ。
  • ×5. 肝不全や離脱せん妄など重症の身体合併症は優先して治療する。改善後まで待たない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問44)
PM問45一般
正答2

統合失調症の認知機能障害の改善に焦点を当てたプログラムで、パソコン上の教 育用ソフトウェア課題を用いるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

NEAR(神経心理学的教育アプローチによる認知矯正療法)は、パソコンの教育用ソフトウェア課題を各人の水準に合わせて用い、グループ討議で日常生活への般化を図るプログラムである。

  • ×1. LASMIは精神障害者社会生活評価尺度で、生活障害を測る評価尺度でありプログラムではない。
  • 2. NEARはパソコンの教育用ソフトを用いる認知機能改善プログラムであり、これが正答。
  • ×3. SCITは社会認知ならびに対人関係のトレーニングで、集団討議を中心とする技法である。
  • ×4. SFSは社会機能評価尺度であり、社会生活の遂行状況を測る評価尺度である。
  • ×5. WRAPは元気回復行動プランで、当事者が自ら作成する自己管理のプランである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問45)
PM問46一般
正答2

SST の説明で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

SSTは学習理論・社会的学習理論を基盤とする認知行動療法的技法である。具体的な対人場面を設定し、ロールプレイと正のフィードバック、宿題を通じて対人技能の般化を目指す。

  • ×1. 基盤は学習理論・社会的学習理論に基づく認知行動療法であり、精神分析理論ではない。
  • 2. あいさつや依頼など具体的な対人場面を設定しロールプレイで練習する。これが正答。
  • ×3. 人前で実演し評価を受けるため一定の緊張を伴い、ストレスのかからない技法ではない。
  • ×4. 生活リズムが整うことは開始の前提条件ではなく、状態に応じて早期からでも導入できる。
  • ×5. 相手役は他の参加メンバーが担うことが多く、スタッフが優先して行うわけではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問46)
PM問47一般
正答2

ACT の説明で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ACT(包括型地域生活支援プログラム)は、重い精神障害のある人を対象に、多職種チームがケアマネジメントの手法を用いて24時間体制で地域生活を直接支える支援モデルである。

  • ×1. 対象は重い精神障害があり入退院を繰り返すなど、通常の外来支援では支えにくい人である。
  • 2. 多職種チームがケアマネジメント手法を用い、必要な支援を直接提供する。これが正答。
  • ×3. 主たる目標は地域生活の継続とリカバリーの支援であり、症状軽減そのものではない。
  • ×4. 訪問を中心とするが多職種チームによる包括的支援であり、訪問作業療法の一形態ではない。
  • ×5. 原則として24時間365日の危機介入体制をとり、夜間や休日にも対応する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問47)
PM問48一般
正答5

精神障害者にも対応した地域包括ケアシステムの相談窓口で明記されているのは どれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

精神障害にも対応した地域包括ケアシステムでは、市町村・保健所とともに精神保健福祉センターが相談窓口として明記され、専門的相談や関係機関への技術支援を担う中核機関とされている。

  • ×1. 自治会は地域の互助組織であり、システム上の相談窓口として明記されてはいない。
  • ×2. 精神科病院は医療を提供する機関で、相談窓口として明記されているわけではない。
  • ×3. グループホームは共同生活援助を行う居住支援の場であり、相談窓口ではない。
  • ×4. 介護老人保健施設は在宅復帰を目指す介護保険施設であり、相談窓口ではない。
  • 5. 精神保健福祉センターは市町村・保健所とともに相談窓口として明記される。これが正答。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問48)
PM問49一般
正答1

精神障害者の一般就労に向けた支援で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

一般就労支援は複数の機関が役割を分担する。地域障害者職業センターは障害者本人への職業評価・職業準備支援に加え、事業主に対する雇用管理上の助言援助やジョブコーチ支援を行う。

  • 1. 地域障害者職業センターは事業主への雇用管理の助言援助やジョブコーチ支援を行う。正答。
  • ×2. 障害者トライアル雇用は原則3か月だが、精神障害者は最長12か月まで設定できる。
  • ×3. 精神障害者雇用トータルサポーターはハローワークで求職者や事業主を支援する職員で、ジョブコーチへの指導は行わない。
  • ×4. ジョブガイダンスは医療機関等で就職活動の知識や方法を提供する事業で、定着支援が目的ではない。
  • ×5. 障害者就業・生活支援センターは就業と生活の一体的支援を行うが、職業紹介はハローワークが担う。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問49)
PM問50一般
正答3

作業療法における診療参加型実習で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

診療参加型実習(クリニカルクラークシップ)は、学生が診療チームの一員として指導者の監督下で段階的に参加する形式である。見学から模倣、そして実施へと進めるのが基本となる。

  • ×1. 集団作業療法も実際の診療の一部であり、診療参加型実習の対象に当然含まれる。
  • ×2. 診療チーム全体で学生を育てる指導体制が基本で、師弟関係の構築を最優先とはしない。
  • 3. 見学から模倣、そして指導者の監督下での実施へと段階的に進める。これが正答である。
  • ×4. 学生の負担軽減の観点から症例レポートは必須とされず、経験の記録などで代替される。
  • ×5. 学生は有資格者ではないため、最終段階でも指導者の監督下で作業療法を実施する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問50)
PM問51一般
正答3

関節の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節は関節面の形状と運動軸の数で分類される。上橈尺関節は橈骨頭が輪状靱帯の輪の中で回旋する車軸関節で、前腕の回内・回外を担う。正中環軸関節も同じ車軸関節である。

  • ×1. 肩関節(肩甲上腕関節)は球関節である。臼状関節は関節窩の深い股関節を指す。
  • ×2. 胸鎖関節は鞍関節(機能的には多軸性)に分類され、蝶番関節ではない。
  • 3. 上橈尺関節は橈骨頭が輪状靱帯内で回旋する車軸関節である。これが正答である。
  • ×4. 腕尺関節は屈伸のみを行う蝶番(らせん)関節であり、球関節ではない。
  • ×5. 第2〜5指のMCP関節は顆状(楕円)関節である。鞍関節の代表は母指CM関節。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問51)
PM問52一般
正答5

ヤコビー〈Jacoby〉線上に位置する椎骨はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ヤコビー線は左右の腸骨稜最高点を結ぶ線で、第4腰椎棘突起(またはL4/L5椎間)の高さを通る。脊髄円錐より下方であることから、腰椎穿刺の刺入部位の目安として用いられる。

  • ×1. T12はヤコビー線よりかなり頭側で、下位肋骨が付着する胸腰移行部の高さにある。
  • ×2. L1は腸骨稜より上位にあり、成人では脊髄円錐の下端がある高さに相当する。
  • ×3. L2もヤコビー線より頭側に位置し、該当しない。穿刺はこれより下位で行われる。
  • ×4. L3はヤコビー線のすぐ上位にあたり、穿刺部位となるL3/L4椎間の上縁を構成する。
  • 5. 腸骨稜最高点を結ぶヤコビー線はL4棘突起の高さを通る。これが正答である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問52)
PM問53一般
正答3

滑車神経が支配する外眼筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

外眼筋のうち上斜筋は滑車神経(第IV脳神経)、外側直筋は外転神経(第VI脳神経)が支配し、残る上直筋・下直筋・内側直筋・下斜筋の4筋は動眼神経(第III脳神経)が支配する。

  • ×1. 下斜筋は動眼神経支配で、眼球を上転・外転させ外方回旋させる働きをもつ。
  • ×2. 下直筋は動眼神経の下枝が支配し、主に眼球を下転させる働きをもつ筋である。
  • 3. 上斜筋は滑車神経が支配し、眼球を内方回旋・下転させる。これが正答である。
  • ×4. 上直筋は動眼神経の上枝が支配し、主に眼球を上転させる働きをもつ筋である。
  • ×5. 外側直筋は外転神経(第VI脳神経)が支配し、眼球を外転させる筋である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問53)
PM問54一般
正答5

温痛覚の経路はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

温痛覚は脊髄後角で二次ニューロンに乗り換え、同髄節付近で白交連を通り対側へ交叉して外側脊髄視床路を上行し、視床後外側腹側核を経て一次体性感覚野に投射する。

  • ×1. 脊髄小脳路は筋紡錘などからの無意識的な深部感覚を小脳へ伝える上行路である。
  • ×2. 皮質脊髄路(錐体路)は随意運動の指令を伝える下行路であり、感覚路ではない。
  • ×3. 前脊髄視床路は粗大な触圧覚を伝える経路とされ、温痛覚の主たる経路ではない。
  • ×4. 網様体脊髄路は姿勢調節や筋緊張の調整に関与する下行性の運動路である。
  • 5. 温痛覚は対側へ交叉し外側脊髄視床路を上行して視床へ至る。これが正答である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問54)
PM問55一般
正答5

一次ニューロンの細胞体が主に存在する部位はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

体性感覚の一次ニューロンは偽単極性神経細胞で、その細胞体は脊髄では後根神経節(脳神経では対応する脳神経節)に存在する。中枢突起が後根から脊髄へ入り二次ニューロンに連絡する。

  • ×1. 後角には温痛覚などを中継する二次ニューロンの細胞体があり、一次線維が終止する。
  • ×2. 後索は深部感覚を伝える一次ニューロンの軸索の束であり、細胞体は存在しない。
  • ×3. 前角にあるのは骨格筋を支配する運動ニューロン(α運動細胞)の細胞体である。
  • ×4. 側索は皮質脊髄側索路や外側脊髄視床路などの線維の通路で、細胞体は存在しない。
  • 5. 感覚の一次ニューロンは偽単極性で、細胞体は後根神経節にある。これが正答である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問55)
PM問56一般
正答1

腋窩神経で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

腋窩神経は腕神経叢の後神経束から分枝し、上腕骨外科頸の後方(外側腋窩隙)を回って三角筋と小円筋を支配する。皮枝の上外側上腕皮神経が肩外側の皮膚感覚を担う。

  • 1. 腋窩神経は上腕骨外科頸を回り三角筋と小円筋を支配する。これが正答である。
  • ×2. 広背筋を支配するのは、同じ後神経束から出る胸背神経(中肩甲下神経)である。
  • ×3. 後骨間神経は橈骨神経の深枝が続いたもので、前腕の伸筋群を支配する神経である。
  • ×4. 上腕内側の皮膚感覚は内側上腕皮神経が担う。腋窩神経の皮枝は肩の外側を支配する。
  • ×5. 腋窩神経は後神経束からの分枝である。外側神経束から出るのは筋皮神経など。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問56)
PM問57一般2つ選べ
正答3・5

後腹膜に存在するのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

後腹膜器官は壁側腹膜の後方に位置し腸間膜をもたない。腎臓・副腎・尿管は原発性、十二指腸(上部の一部を除く)・膵臓・上行結腸・下行結腸は二次性の後腹膜器官である。

  • ×1. 胃は腹膜に覆われ大網・小網をもつ腹膜内器官であり、後腹膜には存在しない。
  • ×2. 空腸は腸間膜をもち可動性に富む腹膜内器官であり、後腹膜器官ではない。
  • 3. 腎臓は脂肪被膜に包まれ腹膜の後方に位置する後腹膜器官である。これが正答の一つ。
  • ×4. 横行結腸は横行結腸間膜をもつ腹膜内器官である。上行・下行結腸は後腹膜器官。
  • 5. 十二指腸は上部の一部を除き二次性の後腹膜器官である。これが正答の一つである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問57)
PM問58一般
正答3

甲状腺が分泌するホルモンはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

甲状腺は濾胞細胞から甲状腺ホルモン(T3・T4)を、傍濾胞細胞(C細胞)からカルシトニンを分泌する。カルシトニンは破骨細胞の働きを抑え血中カルシウム濃度を低下させる。

  • ×1. メラトニンは松果体から分泌されるホルモンで、概日リズムの調節に関わる。
  • ×2. オキシトシンは視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌されるホルモンである。
  • 3. カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌される。これが正答である。
  • ×4. バソプレシン(抗利尿ホルモン)も下垂体後葉から分泌されるホルモンである。
  • ×5. パラトルモンは副甲状腺(上皮小体)から分泌され、血中カルシウムを上昇させる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問58)
PM問59一般
正答3

平衡聴覚器で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

内耳の半規管は3本が互いにほぼ直交して配置され、内リンパの慣性による膨大部稜クプラの偏位を介して回転(角)加速度を感知する。直線加速度と重力は耳石器が受容する。

  • ×1. 耳石器(卵形嚢・球形嚢)は内耳の前庭にある。鼓室にあるのは耳小骨である。
  • ×2. 蝸牛神経は前庭神経とともに内耳道を通る。耳管は鼓室と上咽頭をつなぐ管である。
  • 3. 三半規管は内リンパの動きを介して回転(角)加速度を感知する。これが正答である。
  • ×4. アブミ骨筋は顔面神経の支配を受け、強大音から内耳を保護する働きをもつ。
  • ×5. 内耳道は内耳神経や顔面神経が通る骨性の管で、内リンパ液で満たされてはいない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問59)
PM問60一般
正答3

体細胞分裂の開始に関わる細胞内小器官はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

中心小体は一対で中心体を構成する細胞小器官である。中心体は分裂に先立つ間期(S期)に複製され、分裂期に入ると両極へ移動して紡錘糸(微小管)の形成中心として働き、染色体の分配を担う。

  • ×1. 核小体はリボソームRNAの合成とリボソームの組み立てが行われる核内の構造である。
  • ×2. 小胞体はタンパク質や脂質の合成、カルシウムの貯蔵に関わる膜系の小器官である。
  • 3. 中心小体は中心体を構成し、紡錘体形成を通じて分裂開始に関わる。これが正答である。
  • ×4. Golgi装置はタンパク質の修飾・選別と分泌小胞の形成を担う小器官である。
  • ×5. ミトコンドリアは酸化的リン酸化によりATPを産生するエネルギー産生の場である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問60)
PM問61一般
正答4

末梢神経の C 線維で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

末梢神経線維はAα〜Aδ、B、Cに分類される。C線維は唯一の無髄線維で直径0.2〜1.5μm、伝導速度0.5〜2m/sと最も細く最も遅い。侵害受容や温度感覚を伝える求心性線維と、交感神経節後線維が該当する。

  • ×1. C線維は末梢神経で唯一の無髄線維である。Schwann細胞に包まれるが髄鞘は形成しないため、有髄というのは誤り。
  • ×2. 骨格筋(錘外筋線維)を支配するのは最も太い有髄線維であるAα線維(α運動ニューロン)で、C線維ではない。
  • ×3. 筋紡錘からの求心路はIa(Aα)線維と II(Aβ)線維である。C線維の受容器は自由神経終末で、侵害刺激や温度を受容する。
  • 4. B線維は直径1〜3μmの細い有髄線維、C線維は0.2〜1.5μm。C線維の方が直径が小さく、記述は正しい。
  • ×5. Aα線維の伝導速度は約70〜120m/s、C線維は0.5〜2m/sで全線維中最も遅い。速い・遅いが逆である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問61)
PM問62一般
正答5

交感神経の節前線維で直接支配されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

交感神経は通常、節前線維が交感神経節でニューロンを換え、節後線維が効果器を支配する。例外が副腎髄質で、クロム親和性細胞が交感神経節後ニューロンに相当するため、節前線維が直接シナプスしアドレナリンを分泌させる。

  • ×1. 肝臓は大内臓神経の節前線維が腹腔神経節でニューロンを換えた後、節後線維が支配する。節前線維による直接支配ではない。
  • ×2. 心臓は上・中頸神経節や星状神経節などでニューロンを換えた節後線維(心臓神経)が支配する。
  • ×3. 気管支の平滑筋や腺は、胸部の交感神経幹神経節で換わった節後線維の支配を受ける。
  • ×4. 唾液腺は上頸神経節でニューロンを換えた節後線維が血管や腺細胞を支配する。節前線維の直接支配ではない。
  • 5. 副腎髄質のクロム親和性細胞は発生学的に節後ニューロンに相当し、節前線維が直接支配する。記述は正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問62)
PM問63一般
正答5

呼吸の生理で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

呼吸商(RQ)は単位時間あたりの二酸化炭素産生量を酸素消費量で割った値で、糖質のみでは1.0、脂質約0.7、蛋白質約0.8、混合食では約0.85となる。

  • ×1. 横隔神経の活動電位は吸気時に生じて横隔膜を収縮させる。安静時の呼気は肺・胸郭の弾性による受動的過程である。
  • ×2. 迷走神経(副交感神経)の亢進は気管支平滑筋を収縮させて気道を狭くするため、気道抵抗は上昇する。
  • ×3. 肺コンプライアンスが増加すると(肺気腫など)肺は膨らみやすく虚脱しにくいため、機能的残気量は増加する。
  • ×4. pHが上昇すると酸素解離曲線は左方移動し、ヘモグロビンの酸素親和性が高まるため酸素は解離しにくくなる。
  • 5. 呼吸商は単位時間あたりの二酸化炭素産生量と酸素消費量の比として定義される。記述のとおりで正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問63)
PM問64一般
正答4

各臓器と血流量の局所性調節の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

局所性(代謝性)調節では、代謝産物の蓄積や低酸素はふつうその臓器の血管を拡張させて血流を増やす。肺だけは例外で、低酸素の肺胞領域の細動脈が収縮し(低酸素性肺血管収縮)、換気血流比を保つ。

  • ×1. 骨格筋では運動に伴う乳酸などの代謝産物の蓄積は血管を拡張させ、活動筋への血流を増やす。収縮させるのではない。
  • ×2. 心筋の低酸素はアデノシン産生などを介して冠細動脈を拡張させ、冠血流を増加させる。収縮では虚血が悪化してしまう。
  • ×3. 脳では二酸化炭素分圧の上昇が細動脈を拡張させて脳血流を増やす。過換気でPaCO2が下がると逆に収縮する。
  • 4. 肺胞低酸素は肺の細動脈を収縮させる(低酸素性肺血管収縮)。他臓器と逆の反応で、この組合せが正しい。
  • ×5. 皮膚の交感神経(血管収縮線維)の亢進はノルアドレナリンを介して細動脈を収縮させ、皮膚血流を減らす。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問64)
PM問65一般
正答5

ワルファリンの抗凝固作用に拮抗するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ワルファリンはビタミンKエポキシド還元酵素を阻害し、ビタミンK依存性凝固因子(第II・VII・IX・X因子)の産生を抑えて抗凝固作用を示す。したがってビタミンKは作用に直接拮抗し、納豆・クロレラ・青汁は原則禁止とされる。

  • ×1. ビタミンAは視覚(ロドプシン)や上皮組織の維持に関与する脂溶性ビタミンで、凝固因子の合成には関わらない。
  • ×2. ビタミンCはコラーゲン合成や抗酸化に働き、欠乏で壊血病を生じる。ワルファリンの作用に拮抗する働きはない。
  • ×3. ビタミンDはカルシウム・リン代謝を調節し骨代謝に関与する。凝固因子の合成には関与しない。
  • ×4. ビタミンEは抗酸化作用をもつ脂溶性ビタミンで、大量摂取ではむしろ出血傾向を助長しうる。拮抗はしない。
  • 5. ビタミンKは第II・VII・IX・X因子の合成に必須で、投与によりワルファリンの抗凝固作用を打ち消す。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問65)
PM問66一般
正答1

脂質の消化と吸収で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

誤りを選ぶ問題。リパーゼは膵臓の外分泌部(腺房細胞)から膵液として十二指腸へ分泌される。Langerhans島は内分泌部で、インスリン・グルカゴン・ソマトスタチンを血中に分泌する部位である。

  • 1. Langerhans島は内分泌部でホルモンを分泌する部位であり、リパーゼは分泌しない。リパーゼは膵腺房細胞由来で、これが誤りの記述=正答。
  • ×2. 膵リパーゼは中性脂肪(トリグリセリド)を脂肪酸とモノグリセリド・グリセリンに分解する。正しい記述である。
  • ×3. 胆汁酸は脂質を乳化して表面積を広げ、脂肪酸などと混合ミセルを形成する。正しい記述である。
  • ×4. ミセルに取り込まれた脂肪酸・モノグリセリドは小腸粘膜上皮から吸収される。正しい記述である。
  • ×5. 胆汁酸は主に回腸末端で再吸収され、門脈を介して肝臓へ戻る(腸肝循環)。正しい記述である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問66)
PM問67一般
正答2

近位尿細管における再吸収率が最も高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

グルコースは糸球体で自由に濾過されるが、近位尿細管のSGLT2・SGLT1によりほぼ100%が再吸収され、血糖が閾値(約170〜180mg/dL)を超えない限り尿中には現れない。水やナトリウムの近位尿細管での再吸収率は約65〜70%である。

  • ×1. 水は近位尿細管で濾過量の約65〜70%が再吸収される。高率ではあるが、ほぼ100%のグルコースには及ばない。
  • 2. グルコースはSGLTを介して近位尿細管でほぼ100%再吸収される。選択肢中で再吸収率が最も高く、正しい。
  • ×3. 水素イオンはNa+/H+交換輸送体により尿細管腔へ「分泌」される側のイオンで、再吸収されるものではない。
  • ×4. クレアチニンは濾過された後ほとんど再吸収されずに尿へ排泄されるため、糸球体濾過量の指標に用いられる。
  • ×5. ナトリウムイオンの近位尿細管での再吸収率は約65〜70%である。グルコースの再吸収率には及ばない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問67)
PM問68一般
正答1

体温の調節機構で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

体温の調節中枢は間脳の視床下部(視索前野・前視床下部)にある。ここで設定温(セットポイント)と実際の体温を比較し、ふるえや血管運動、発汗によって産熱と放熱のバランスを調節している。

  • 1. 体温調節中枢は間脳の視床下部(視索前野・前視床下部)にあり、産熱・放熱を統合的に調節する。記述は正しい。
  • ×2. 体温には日内変動があり、早朝(午前3〜6時ころ)が最低、午後から夕方にかけて最高となる。午後の方が高い。
  • ×3. 精神性発汗は緊張や情動により手掌・足底・腋窩に生じる発汗で、体温調節にはほとんど寄与せず体温を上げない。
  • ×4. 骨格筋の収縮(ふるえ・シバリング)は体温が低下したときの産熱反応である。体温上昇時は発汗と皮膚血管拡張で放熱する。
  • ×5. 甲状腺ホルモンは基礎代謝を亢進させて熱産生を増加させる。低下させるという記述は逆である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問68)
PM問69一般
正答4

骨格筋の筋張力で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

筋の力-速度関係では、求心性収縮は短縮速度が速いほど発揮できる張力が小さく、逆に負荷が小さいほど短縮速度は速くなる。遠心性収縮では等尺性収縮を上回る大きな張力を発揮できる。

  • ×1. 全張力=静止張力+活動張力であり、活動張力は全張力から静止張力を引いた値である。和とするのは誤り。
  • ×2. 活動張力は筋節が至適長のときに最大となり、それより長くても短くても低下する。長いほど大きくなるのではない。
  • ×3. 求心性運動では短縮速度が速いほど最大筋張力は小さくなる。力-速度関係のとおりで、記述は逆である。
  • 4. ここでの「筋張力が一定」は同一筋が発揮できる筋力が同じ条件を指し、その場合は負荷(抵抗)が小さいほど短縮速度は速くなる。力-速度関係に合致し、正しい。
  • ×5. 遠心性運動の方が求心性運動より大きな筋張力を発揮できる。記述は逆である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問69)
PM問70一般
正答2

肩甲上腕関節の内旋作用をもつのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肩甲上腕関節の内旋筋は肩甲下筋・大胸筋・広背筋・大円筋・三角筋前部線維、外旋筋は棘下筋・小円筋・三角筋後部線維である。停止部が小結節(稜)側なら内旋、大結節側なら外旋と整理できる。

  • ×1. 棘下筋は上腕骨大結節に停止する回旋筋腱板の一つで、肩関節の外旋を行う代表的な筋である。内旋作用はもたない。
  • 2. 広背筋は上腕骨の小結節稜に停止し、肩関節の伸展・内転とともに内旋に働く。内旋作用をもち正しい。
  • ×3. 小円筋は大結節に停止する回旋筋腱板の一つで、棘下筋とともに肩関節を外旋させる。内旋ではない。
  • ×4. 三角筋後部線維は肩関節の伸展・水平外転と外旋に作用する。内旋に働くのは前部線維である。
  • ×5. 上腕二頭筋長頭は結節間溝を通り、肩関節の屈曲や外転を補助する。内旋を主作用とはしない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問70)
PM問71一般複数正解
正答1/5

膝関節で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢1・5のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢1・5のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。膝関節は大腿骨の内側顆・外側顆と脛骨関節面がつくる双顆(顆状)関節に分類され、終末伸展時には脛骨が外旋する終末回旋(screw home movement)が起こります。

  • 1. 膝関節は大腿骨の2つの顆と脛骨関節面がつくる双顆関節で、顆状関節に分類される。正答の一つ。
  • ×2. 内側半月はC字状、外側半月がO字(環状)に近い形をしている。記述は内側と外側が逆である。
  • ×3. 外側側副靱帯は伸展位で緊張し、屈曲すると弛緩する。屈曲時に緊張するという記述は誤り。
  • ×4. 前十字靱帯は脛骨の前方への逸脱を防ぐ。後方への逸脱を防ぐのは後十字靱帯である。
  • 5. 完全伸展位に近づくと脛骨は大腿骨に対し外旋する(終末回旋・screw home movement)。正答の一つ。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問71)
PM問72一般
正答2

距骨上面の高さの足関節部と下腿筋との位置関係を図に示す。 正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

距骨上面の高さでの足関節部の横断像で、番号の位置と下腿筋の腱を対応させる問題。図は見ていないが、公式正答が2であることから、②は足関節前面の最も内側を走る前脛骨筋腱の位置を示していると考えられる。前面・内果後方・外果後方それぞれの腱の並びを整理して判断する。

  • ×1. 長腓骨筋腱は外果の後方を短腓骨筋腱とともに下行し、足底へ回り込む。①の位置とは一致しないと考えられる。
  • 2. 前脛骨筋腱は足関節前面で最も内側(内果寄り)を伸筋支帯の下に走る。②がこれに当たると考えられ、正しい。
  • ×3. 長趾伸筋腱は足関節前面で長母趾伸筋腱のさらに外側を走る。③の位置とは一致しないと考えられる。
  • ×4. 後脛骨筋腱は内果の後方を通る腱のうち最も前方(内果に接する位置)にある。④とは一致しないと考えられる。
  • ×5. 第3腓骨筋腱は足関節前面の最も外側を通り、第5中足骨底に停止する。⑤とは一致しないと考えられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問72)
PM問73一般
正答4

成人の正常立位姿勢で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

成人の立位で身体重心はおよそ第2仙椎のやや前方、身長の約55〜56%の高さにある。重心線は乳様突起、肩峰、大転子のやや後方、膝関節のやや前方、外果の前方を通る。

  • ×1. 脊柱は頸椎・腰椎が前弯、胸椎と仙椎(仙骨)が後弯する。仙骨が前弯を示すという記述は誤り。
  • ×2. 腰仙角(仙骨上面と水平面のなす角)は立位でおよそ30度とされる。約5度という値は誤り。
  • ×3. 小児は頭部が相対的に大きく重心位置が高い。成人の重心はより低く、記述は逆である。
  • 4. 矢状面上の身体重心は第2仙椎のやや前方にあり、仙骨の前方に位置する。記述は正しい。
  • ×5. 矢状面上の重心線は大転子のやや後方(股関節のわずかに後方)を通る。前方を通るという記述は誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問73)
PM問74一般
正答5

運動学習で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動学習では、学習初期は課題を単純にし、学習者に合った適度な難易度を設定する。療法士の言語的助言は学習者の外から与えられる外在的フィードバックである。技能が向上すると無駄な筋活動や余分な動きが減り、エネルギー効率が高まる。

  • ×1. 二重課題は注意資源を分散させ難易度を高めるため、学習初期ではなく技能がある程度定着した段階で導入する。
  • ×2. 難易度が高すぎると成功体験が得られず学習が進まない。学習者の能力に応じた適度な難易度が最も効果的である。
  • ×3. 内在的フィードバックは学習者自身の感覚から得られる情報を指す。療法士の助言は外在的(付加的)フィードバックである。
  • ×4. 記憶障害では誤った運動そのものが学習されてしまうため、試行錯誤学習ではなく誤りなし学習(エラーレス学習)を用いる。
  • 5. 運動技能が向上すると余分な筋活動や動揺が減り、酸素消費量が減ってエネルギー効率が良くなる。正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問74)
PM問75一般
正答5

疾患と病因・病理学的変化の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

多発性硬化症は中枢神経の髄鞘が免疫学的機序で傷害される代表的な脱髄疾患で、時間的・空間的多発を特徴とする。他の選択肢はいずれも疾患と病因分類の対応が合っていない。

  • ×1. Creutzfeldt-Jakob病は海綿状変化と神経細胞脱落をきたすが、病因分類上は異常プリオン蛋白による感染性(伝達性)疾患であり、神経変性疾患ではない。
  • ×2. Parkinson病は黒質のドパミン神経細胞が脱落する神経変性疾患である。腫瘍性疾患ではない。
  • ×3. 肝性脳症は肝不全でアンモニアなどの毒性物質が処理されずに生じる代謝性疾患である。感染性疾患ではない。
  • ×4. 多系統萎縮症は線条体黒質系・オリーブ橋小脳系・自律神経系が変性する神経変性疾患である。脳血管疾患ではない。
  • 5. 多発性硬化症は中枢神経の髄鞘が傷害される脱髄疾患であり、この組合せは正しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問75)
PM問76一般2つ選べ
正答2・5

前頭葉の損傷による高次脳機能障害で生じるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

前頭葉の損傷では、左下前頭回(Broca野)の障害によるBroca失語や、中心前回・運動前野の障害による肢節運動失行が生じる。視覚失調と触覚失認は頭頂葉、相貌失認は後頭側頭葉の障害による症状である。

  • ×1. 視覚失調(視覚性運動失調)は頭頂葉後部(背側視覚路)の障害で生じ、Bálint症候群の一徴候である。前頭葉ではない。
  • 2. 肢節運動失行は中心前回・運動前野など前頭葉の障害で生じ、麻痺がないのに手指の動きが拙劣になる。正答。
  • ×3. 触覚失認は頭頂葉(体性感覚連合野)の障害で、触覚は保たれるのに触れた物を同定できなくなる症状である。
  • ×4. 相貌失認は後頭側頭葉腹側(紡錘状回)の障害で生じ、顔から人物を同定できなくなる。前頭葉損傷では生じない。
  • 5. Broca失語は左下前頭回(Broca野)を含む前頭葉損傷で生じる非流暢性の失語である。正答。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問76)
PM問77一般
正答4

アポトーシスによる細胞の変化はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

アポトーシスは遺伝子に制御された細胞死で、細胞は縮小しクロマチンが凝縮、アポトーシス小体となってマクロファージに貪食される。組織内の個々の細胞が散在性に死に、周囲に炎症反応を起こさない点がネクローシスと異なる。

  • ×1. 核の融解(核融解・核崩壊)はネクローシスでみられる所見である。アポトーシスでは核クロマチンが凝縮する。
  • ×2. 細胞の膨化は細胞膜障害により水が流入するネクローシスの特徴である。アポトーシスでは細胞は縮小する。
  • ×3. 細胞内容の放出はネクローシスで起こる。アポトーシスでは膜に包まれたアポトーシス小体として処理される。
  • 4. アポトーシスは組織内の個々の細胞が孤立性・散在性に死んでいくのが特徴であり、記述は正しい。
  • ×5. 周囲に炎症反応を伴うのはネクローシスである。アポトーシスは小体が速やかに貪食され炎症を起こさない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問77)
PM問78一般
正答1

Duchenne 型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Duchenne型筋ジストロフィーはX連鎖潜性(劣性)遺伝で、ジストロフィン遺伝子の異常により筋形質膜のジストロフィンが欠損する。3〜5歳ころに動揺性歩行やGowers徴候で気づかれ、進行して心筋障害や呼吸筋障害を伴う。

  • 1. 3〜5歳ころに転びやすさや登攀性起立(Gowers徴候)で気づかれることが多く、幼少期発症という記述は正しい。
  • ×2. 拡張型心筋症などの心筋障害は高頻度に合併し、呼吸不全とともに主要な死因となる。まれではない。
  • ×3. 進行に伴い股関節・膝関節の屈曲拘縮や足関節の尖足(底屈拘縮)をきたす。伸展拘縮という記述は誤り。
  • ×4. X連鎖潜性(劣性)遺伝で、原則として男児に発症し女性は保因者となる。常染色体劣性遺伝ではない。
  • ×5. ジストロフィン遺伝子の異常により、筋形質膜のジストロフィン蛋白はほぼ欠損する。みられるという記述は誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問78)
PM問79一般複数正解
正答3/4

無意識の願望と思考を意識的に気付きから排除する防衛機制はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢3・4のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢3・4のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。抑圧は無意識のうちに願望や思考を意識に上らせない機制、抑制は意識的・意図的に意識から遠ざける機制で、設問文の解釈により両者が正答とされました。

  • ×1. 昇華は受け入れがたい欲動を、社会的に価値のある活動へ振り向ける成熟した機制で、意識からの排除ではない。
  • ×2. 統制(コントロール)は、不安を避けるために周囲の出来事や人を過度に管理しようとする機制である。
  • 3. 抑圧は無意識の願望や思考を意識に上らせないよう無意識的に締め出す機制で、防衛機制の基本となる。正答の一つ。
  • 4. 抑制は不快な考えや衝動を意図的・意識的に意識から遠ざける機制で、比較的成熟した防衛とされる。正答の一つ。
  • ×5. 歪曲は外的現実を自分の内的欲求に合わせて作り変える機制で、幻覚や誇大妄想などにみられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問79)
PM問80一般
正答4

Freud の発達論で 6 〜12 歳ころはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Freudの心理性的発達段階は、口唇期(0〜1歳ころ)、肛門期(1〜3歳ころ)、男根期(3〜6歳ころ)、潜在期〈潜伏期〉(6〜12歳ころ)、性器期(思春期以降)の順に進む。潜在期は性的関心が潜み、学習や同性の仲間関係が発達する時期である。

  • ×1. 感覚運動期(0〜2歳ころ)はPiagetの認知発達段階の用語であり、Freudの発達論の段階ではない。
  • ×2. 形式的操作期(11〜12歳以降)もPiagetの段階で、抽象的・論理的な思考が可能になる時期を指す。
  • ×3. 性器期はFreudの段階だが、思春期以降にあたる。6〜12歳ころの段階ではない。
  • 4. 潜在期(潜伏期)は6〜12歳ころで、性的関心が潜伏し学業や同性の仲間関係が広がる時期である。正しい。
  • ×5. 前操作期(2〜7歳ころ)はPiagetの段階で、象徴機能の出現や自己中心性を特徴とする。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問80)
PM問81一般
正答4

日常生活場面で必要とされる記憶の障害を検出するのに最も適した検査はどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

記憶検査のうち、姓名・約束・道順・持ち物の想起など日常生活に近い課題で、展望記憶を含めた日常記憶を評価できるのはRBMT(リバーミード行動記憶検査)である。他は机上式の記憶検査や認知機能スクリーニングで、日常生活場面での障害検出には向かない。

  • ×1. 改訂長谷川式簡易知能評価スケールで、認知症のスクリーニングを目的とする。日常生活場面での記憶障害を評価する検査ではない。
  • ×2. 見当識・記銘・計算・言語などを短時間でみる認知機能スクリーニング検査であり、日常記憶の検出に特化していない。
  • ×3. Rey聴覚性言語学習検査。単語リストの学習と再生を繰り返す机上検査で、言語性の記銘力評価が主体である。
  • 4. リバーミード行動記憶検査。姓名・約束・道順・用件の想起など日常場面を模した下位検査で構成され、展望記憶も評価できる。
  • ×5. ウェクスラー記憶検査改訂版。記憶の下位領域を詳細に定量できるが課題は机上式で、日常場面での障害の再現性は低い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問81)
PM問82一般
正答5

フレイルの高齢者の特徴で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

フレイルは筋量・筋力の低下と身体機能低下を主体とする脆弱状態で、バランス能力も低下する。FBS(Berg balance scale)は14項目56点満点で、点数が低いほどバランス能力が不良であるため、フレイル高齢者では低値を示す。

  • ×1. 加齢とサルコペニアにより骨格筋量はむしろ減少する。筋量の増加はフレイルの特徴ではない。
  • ×2. TUGは起立・歩行・方向転換の能力をみる検査で、フレイルでは移動能力が低下するため所要時間は延長する。
  • ×3. 長座位前屈距離は柔軟性の指標であり、フレイルを特徴づける項目ではない。中核となるのは筋力・歩行速度・活動量の低下である。
  • ×4. Borg指数は自覚的運動強度を示す。フレイルでは予備能が低下し、同じ運動負荷でもより高値(きつい)を示しやすい。
  • 5. FBSは点数が低いほどバランス障害が強いことを意味する。フレイルではバランス能力が低下し転倒リスクが高まるため低値となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問82)
PM問83一般
正答4

不動による廃用症候群で生じやすい病態はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

不動・臥床が続くと静脈血の停滞、血液凝固能亢進、血管内皮障害が重なり、深部静脈血栓症を生じやすい。廃用ではほかに安静時心拍数の増加、起立性低血圧、骨吸収亢進による高カルシウム血症などがみられる。

  • ×1. 廃用では心予備能が低下し、安静時心拍数はむしろ増加する。低下ではない。
  • ×2. 不動で生じやすい呼吸器合併症は無気肺や沈下性・誤嚥性肺炎である。間質性肺疾患は不動によって起こる病態ではない。
  • ×3. 自律神経過反射はT6より高位の脊髄損傷で膀胱充満などを契機に生じる病態であり、不動そのものによる廃用症候群ではない。
  • 4. 臥床による静脈還流の停滞と凝固能亢進から下肢深部静脈に血栓を生じやすく、肺血栓塞栓症の原因となる。
  • ×5. 不動では骨吸収が亢進して骨からカルシウムが遊離するため、低下ではなく高カルシウム血症・高カルシウム尿をきたす。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問83)
PM問84一般
正答5

抗てんかん薬の副作用で最も頻度の低いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

抗てんかん薬に共通して多いのは、傾眠・めまい・複視・失調といった用量依存性の中枢神経系有害事象と、肝代謝薬にみられる肝機能障害である。末梢神経障害は抗てんかん薬の副作用としては頻度が低く、選択肢のなかで最もまれである。

  • ×1. 多くの抗てんかん薬に共通する用量依存性の中枢抑制作用によるもので、最も頻度の高い副作用の一つである。
  • ×2. カルバマゼピンやフェニトインなどで血中濃度が上がった際にしばしばみられる眼球運動系の有害事象である。
  • ×3. ふらつきや失調とともに代表的な中枢神経系副作用で、増量時や多剤併用時に高頻度で生じる。
  • ×4. バルプロ酸やカルバマゼピンなどで肝酵素上昇がみられ、定期的な血液検査が行われる程度には頻度がある。
  • 5. 長期のフェニトイン投与などで報告はあるがまれであり、選択肢のなかでは最も頻度の低い副作用である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問84)
PM問85一般
正答3

Guillain-Barré 症候群の診断で有用なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Guillain-Barré症候群は先行感染後に急性発症する免疫介在性の末梢神経障害である。発症1〜2週後の髄液で、細胞数増加を伴わない蛋白増加(蛋白細胞解離)を認めることが診断上有用で、神経伝導検査と併せて評価される。

  • ×1. CTでは末梢神経の脱髄や軸索障害は描出されず、他疾患の除外に用いられるにとどまる。
  • ×2. 馬尾や神経根の造影増強を認めることはあるが特異度は高くなく、診断の主軸にはならない。
  • 3. 発症1〜2週後に細胞数増加を伴わない蛋白増加(蛋白細胞解離)を示し、本症の診断に有用である。
  • ×4. 脳波は大脳皮質の電気活動をみる検査であり、末梢神経が障害される本症の診断には役立たない。
  • ×5. 血流感染や敗血症の起因菌検出に用いる検査で、自己免疫機序による本症の診断には結びつかない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問85)
PM問86一般
正答1

便秘を最も生じやすい薬剤はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

モルヒネなどのオピオイドは腸管のμ受容体に作用して蠕動を抑制し、水分吸収を高めるため便秘をほぼ必発に生じる。しかも耐性が生じにくく持続するため、投与開始時から下剤の併用が行われる。他の選択肢はいずれも便秘の治療に用いる薬剤である。

  • 1. 腸管μ受容体を介して蠕動抑制と水分吸収亢進を起こす。便秘は耐性がつきにくいため予防的に下剤を併用する。
  • ×2. 浣腸として直腸壁を刺激し排便反射を促す薬剤で、便秘の治療に用いられる。
  • ×3. 大腸刺激性下剤で、大腸の蠕動を亢進させて排便を促す。便秘を起こす薬剤ではない。
  • ×4. 浸透圧性(糖類)下剤で腸管内に水分を保持し便を軟化させる。高アンモニア血症の治療にも用いられる。
  • ×5. 塩類下剤として腸管内の浸透圧を高め便を軟らかくする、代表的な便秘治療薬である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問86)
PM問87一般
正答3

装具療法の主たる目的でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

装具療法の主な目的は、変形の予防・矯正、関節の支持や固定、局所の免荷、疼痛の軽減、失われた機能の補助(代償)である。筋力の強化は運動療法が担う役割であり、装具はむしろ長期使用により廃用性の筋力低下を招くことがある。

  • ×1. 麻痺や筋力低下による機能を補い動作を可能にすることは装具の代表的目的である(例:短下肢装具による足関節背屈の補助)。
  • ×2. 骨折部や足底潰瘍などで患部への荷重を減らす免荷は、装具療法の重要な目的の一つである。
  • 3. 筋力強化は運動療法が担う目的である。装具は関節を支持・固定するため、長期使用ではかえって筋力低下を生じうる。
  • ×4. 関節を固定・支持して不安定性や異常な動きを抑えることにより、疼痛を軽減する目的がある。
  • ×5. 変形の進行予防や矯正は装具療法の中心的な目的である(例:側弯症装具、外反母趾用装具)。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問87)
PM問88一般
正答5

変形性股関節症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

変形性股関節症は、日本では寛骨臼形成不全に続発する二次性が大半を占め、女性に多い。重量物の運搬など股関節に大きな機械的負荷がかかる職業は、発症のリスク要因として知られる。

  • ×1. 寛骨臼形成不全には家族集積性が知られており、遺伝的素因は発症に関与する。
  • ×2. 日本では男性より女性の有病率が高く、女性に多い疾患である。
  • ×3. 日本では寛骨臼形成不全などによる二次性が大半を占め、一次性の頻度はより低い(欧米では一次性が多い)。
  • ×4. 跛行や下肢アライメントの変化により膝関節への負担が増えるため、変形性膝関節症の合併リスクはむしろ高い。
  • 5. 重量物の運搬や長時間の立位など、股関節に高い機械的負荷がかかる職業は発症の危険因子である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問88)
PM問89一般
正答3

後縦靱帯骨化症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

後縦靱帯骨化症は日本人を含む東アジアに多く、頸椎に好発する指定難病である。骨化巣が脊髄を圧迫すると錐体路が障害され、進行すれば四肢の痙性麻痺や巧緻運動障害、痙性歩行を生じる。

  • ×1. 欧米人より日本人を含む東アジア人に多い疾患で、日本人の有病率は数%程度と報告されている。
  • ×2. 頸椎に最も多く発生し、次いで胸椎であり、腰椎での発生は比較的少ない。
  • 3. 骨化巣による脊髄圧迫で錐体路が障害され、進行すると四肢の痙性麻痺や歩行障害をきたす。
  • ×4. 家族内発症が多く関連遺伝子も報告されており、遺伝的素因の関与が指摘されている。
  • ×5. 男性が女性の約2倍とされ、男性に多い疾患である。有病率は女性の方が高いとする記述は誤りである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問89)
PM問90一般
正答2

骨粗鬆症の危険因子で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

骨粗鬆症の危険因子には、長期臥床などの不動、閉経によるエストロゲン低下、副腎皮質ステロイドの長期投与、原発性副甲状腺機能亢進症、低体重、喫煙などがある。ビタミンAは不足ではなく過剰摂取が骨折リスクを高めるとされ、「不足」を危険因子とするのは誤りである。

  • ×1. 不動により骨吸収が亢進し骨密度が低下するため、長期臥床は骨粗鬆症の危険因子である。
  • 2. 危険因子とされるのはビタミンAの過剰摂取であり、不足ではない。骨のために不足が問題となるのはビタミンD・Kやカルシウムである。
  • ×3. エストロゲンは骨吸収を抑制するため、閉経などによる減少は骨量低下を招く代表的な危険因子である。
  • ×4. 副甲状腺ホルモンの過剰分泌により骨吸収が亢進し、続発性骨粗鬆症の原因となる。
  • ×5. グルココルチコイドは骨形成を抑制し骨吸収を促すため、ステロイド性骨粗鬆症の原因となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問90)
PM問91一般
正答3

筋萎縮性側索硬化症における典型的な筋電図検査所見で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

筋萎縮性側索硬化症は上位・下位運動ニューロンが選択的に障害される疾患である。針筋電図では脱神経所見(線維自発電位、陽性鋭波)と線維束攣縮電位、再支配による高振幅・長持続時間の運動単位電位がみられる。感覚神経は原則として保たれる。

  • ×1. 遠位潜時延長は脱髄性ニューロパチーの所見である。本症は運動ニューロンの変性が主体で、伝導速度や潜時は比較的保たれる。
  • ×2. 本症では感覚神経は原則として保たれ、感覚神経伝導検査は正常である。伝導ブロックは多巣性運動ニューロパチーなど脱髄性疾患の運動神経伝導検査でみられる所見である。
  • 3. 線維束攣縮電位は下位運動ニューロン障害を示す所見で、脱神経電位とともに本症の典型的な針筋電図所見である。
  • ×4. 漸減現象は重症筋無力症でみられる神経筋接合部(後シナプス)障害の所見であり、本症の典型所見ではない。
  • ×5. 漸増現象はLambert-Eaton筋無力症候群など前シナプス性障害でみられる所見で、本症では認めない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問91)
PM問92一般
正答4

先天性心疾患の中で頻度が高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

先天性心疾患のうち最も頻度が高いのは心室中隔欠損症で、全体のおよそ3〜4割を占める。次いで心房中隔欠損症、動脈管開存症、肺動脈狭窄症、Fallot四徴症などが続く。

  • ×1. 先天性の三尖弁狭窄症は非常にまれで、選択肢のなかで最も頻度が低い部類に入る。
  • ×2. 比較的頻度の高い疾患で早産児に多いが、心室中隔欠損症よりは少ない。
  • ×3. 先天性心疾患の1割程度を占めるが、心室中隔欠損症の頻度には及ばない。
  • 4. 先天性心疾患のなかで最も頻度が高く、全体の約3〜4割を占める。小欠損では自然閉鎖することも多い。
  • ×5. 頻度は比較的高く上位に入るが、心室中隔欠損症より少ない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問92)
PM問93一般
正答5

感染症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

レジオネラ属菌は冷却塔や加湿器、循環式浴槽など水を扱う設備で増殖し、エアロゾルの吸入により感染する。空調設備(冷却塔)は代表的な感染源であり、ヒトからヒトへは感染しない。

  • ×1. 疥癬はヒゼンダニがヒトの角層に寄生して起こり、主に人から人への接触で感染する。ネズミが媒介するわけではない。
  • ×2. 帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化で発症し、麻疹ウイルスとは別のウイルスである。
  • ×3. ボツリヌス菌による食中毒は、食品内で産生された毒素の摂取による毒素型であり、感染型ではない。
  • ×4. ポリオウイルスは糞口感染で経口的に体内へ侵入する。血液を介した感染が主な経路ではない。
  • 5. 冷却塔や加湿器、循環式浴槽で増殖した菌のエアロゾルを吸入して感染するため、空調設備は代表的な感染源となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問93)
PM問94一般
正答5

転移性骨腫瘍で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

転移性骨腫瘍は脊椎・骨盤・肋骨・大腿骨近位部など体幹に近い赤色髄の多い骨に好発する。前立腺癌は造骨性転移が特徴で、造骨性転移では骨が硬化するため、溶骨性転移に比べ病的骨折は少ない。

  • ×1. 好発部位は脊椎(特に胸腰椎)、骨盤、肋骨、大腿骨近位部などであり、頭蓋骨は好発部位ではない。
  • ×2. 前立腺癌は代表的な造骨性(硬化性)転移をきたす癌である。溶骨性が多いのは肺癌・腎癌・甲状腺癌などである。
  • ×3. 骨破壊やPTHrPの作用により高カルシウム血症をきたす。低カルシウム血症ではない。
  • ×4. 疼痛管理の第一選択は鎮痛薬(オピオイドを含む)や放射線治療であり、腫瘍部位への温熱療法は原則として行わない。
  • 5. 造骨性転移では骨が硬化するため、骨が破壊される溶骨性転移に比べ病的骨折の頻度は少ない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問94)
PM問95一般
正答3

広範囲熱傷の病態と急性期治療で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

広範囲熱傷の急性期は血管透過性が亢進して血漿成分が組織へ漏出し、循環血液量減少性ショックをきたす。したがって輸液は制限するのではなく、Baxter(Parkland)法などに基づいて大量に投与する必要がある。

  • ×1. 侵襲によりカテコラミンやコルチゾールが増加してインスリン抵抗性が生じ、高血糖となる。正しい記述である。
  • ×2. 血管透過性亢進により血漿成分が間質へ移動し、受傷後24〜48時間は全身浮腫を生じる。正しい記述である。
  • 3. 誤り。血漿漏出による循環血液量減少に対し、Baxter法などに従って大量輸液を行う必要がある。
  • ×4. 熱傷は高度の侵襲であり代謝が著しく亢進するため、基礎代謝量(エネルギー消費量)は増加する。正しい記述である。
  • ×5. 異化亢進と創面からの蛋白喪失を補うため、高エネルギー・高蛋白の栄養療法を行う。正しい記述である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問95)
PM問96一般
正答1

うつ病と比較した場合の双極性障害の特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

双極性障害はうつ病より発症年齢が低く、多くは10代後半から20代に発症する。生涯有病率は約1%でうつ病より低く、遺伝的素因はより強く、自殺のリスクは高い。男女比はほぼ同等である。

  • 1. 双極性障害の平均発症年齢は20歳前後で、30〜40代に発症のピークがあるうつ病より低い。
  • ×2. 双極性障害の生涯有病率は約1%で、6%前後とされるうつ病より低い。
  • ×3. 一卵性双生児での一致率が高く、遺伝的素因はうつ病より強いとされる。少ないわけではない。
  • ×4. 気分の変動が大きく混合状態も生じうるため、自殺のリスクはうつ病より高いとされる。
  • ×5. 双極性障害の男女比はほぼ1:1で差は小さい。女性が男性の約2倍とされるうつ病の方が男女差は大きい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問96)
PM問97一般
正答2

せん妄で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

せん妄は身体疾患・薬剤・手術などを直接因子として急性に発症する意識障害で、注意と認知機能の障害、幻視、日内変動、睡眠覚醒リズムの障害を伴う。加齢による脳の予備能低下があるため、高齢は代表的な準備因子(危険因子)である。

  • ×1. 注意障害を中心に認知機能は障害され、見当識障害や記憶障害を伴う。保たれるわけではない。
  • 2. 加齢に伴う脳の予備能低下により高齢は代表的な準備因子であり、認知症や感覚器障害も危険因子となる。
  • ×3. 睡眠覚醒リズムは障害され、昼夜逆転や不眠がしばしば前駆症状としてみられる。
  • ×4. 脱水・感染・薬剤など原因の除去により改善しうる、原則として可逆的な病態である。
  • ×5. 夕方から夜間にかけて増悪する夜間せん妄が典型的であり、まれではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問97)
PM問98一般2つ選べ
正答1・2

統合失調症の陰性症状はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調症の陰性症状は、本来ある機能が失われる方向の症状で、意欲低下(意欲欠如)、感情の平板化、社会的引きこもり、思考内容の貧困などが該当する。幻覚・妄想や連合弛緩などの思考解体は陽性症状に分類される。

  • 1. 意欲や自発性が乏しくなる意欲欠如は、無為・自閉とともに代表的な陰性症状である。
  • 2. 表情や感情表出が乏しくなる感情鈍麻・平板化は、陰性症状の中核をなす症状である。
  • ×3. 実際にない知覚が生じる症状で幻聴が代表的である。本来ない体験が加わるため陽性症状に分類される。
  • ×4. 訂正不能な誤った確信であり、被害妄想などが典型的である。陽性症状に分類される。
  • ×5. 思考のまとまりが失われ話が飛躍する思考過程の障害で、思考解体として陽性症状に含まれる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問98)
PM問99一般
正答4

自閉症スペクトラム障害児が母親の手をとり目的の物に持っていく行動はどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

クレーン現象は、自閉スペクトラム症児が要求を言葉や指さしで伝えず、他者の手をクレーンのように道具的に用いて目的の物へ持っていく行動である。共同注意や叙述的指さしの乏しさを反映する特徴的な行動とされる。

  • ×1. 手をひらひらさせるなど、目的のない同じ運動を繰り返す行動であり、要求を伝える手段ではない。
  • ×2. まばたきや首振りなど、突発的・反復的に生じる不随意運動である。意図的に他者の手を用いる行動とは異なる。
  • ×3. 相手の言葉をそのまま繰り返す反響言語で、言語面にみられる特徴である。手を用いる行動ではない。
  • 4. 他者の手をクレーンのように使って目的の物に持っていく行動で、自閉スペクトラム症の要求伝達の特徴である。
  • ×5. 過去の記憶が突然鮮明によみがえり当時の感情を再体験する現象であり、要求を伝える行動とは無関係である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問99)
PM問100一般
正答3

振戦せん妄で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

振戦せん妄はアルコール離脱症状の重症型で、断酒後おおむね72〜96時間をピークに出現する。粗大な振戦、発汗・頻脈などの自律神経症状、幻視を伴い、けいれんや高体温から生命の危険を生じうる。治療の中心はベンゾジアゼピン系薬である。

  • ×1. 自律神経の過活動、けいれん、脱水、高体温を伴い、適切な治療がなければ死亡することもある。危険性は低くない。
  • ×2. 羽ばたき振戦は肝性脳症などでみられる。振戦せん妄では全身性の粗大な振戦がみられる。
  • 3. GABA受容体を介して離脱症状を抑えるベンゾジアゼピン系薬が第一選択で、ビタミンB1投与と輸液を併用する。
  • ×4. 断酒後24時間以内に多いのは自律神経症状やけいれん発作であり、振戦せん妄の好発は72〜96時間後である。
  • ×5. 血中アルコール濃度の低下(断酒・減酒)に伴って生じる離脱症状であり、上昇時に生じるものではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問100)

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