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第60回 理学療法士国家試験 過去問・正答・解説

2025年2月24日実施・全200問

全200問の正答と独自解説を無料公開。問題文・選択肢つきでそのまま演習できます。解答を隠して解く「演習モード」、合格基準と照らす「自己採点」も使えます(登録不要・端末内保存)。

89.6%合格率
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40/114点実地問題基準
7問不適切問題
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午前全100問

AM問1実地
正答4

Daniels らの徒手筋力テストを図に示す。 対象となる筋はどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肩関節内旋の徒手筋力テストで対象となる主動作筋を問う問題。肩甲下筋は肩甲下窩から上腕骨小結節に付着し、回旋筋腱板のうち唯一の内旋筋である。内旋に抵抗を加える肢位から肩甲下筋が対象と判断する。

  • ×1. 棘上窩から大結節上面に付着し、肩関節外転の初期に働く腱板筋。内旋作用はなく対象外。
  • ×2. 肩甲骨の挙上・内転・上方回旋を行う筋であり、上腕骨の内旋には関与しない。
  • ×3. 肩甲骨を内転・下方回旋させる筋。上腕骨には付着せず、内旋筋ではない。
  • 4. 腱板の前方成分で肩関節を内旋させる。内旋の徒手筋力テストの主対象であり正しい。
  • ×5. 肘関節伸展が主作用で、長頭は肩関節伸展にも働くが、内旋作用はもたない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問1)
AM問2実地
正答4

次の文により、 2 、 3 の問いに答えよ。 80 歳の男性。間質性肺疾患の急性増悪で入院中。酸素化が不良で気管切開による 人工呼吸管理を受けている。肺炎は認めないが血圧変動が大きい。 理学療法で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

人工呼吸管理下で酸素化が不良、かつ血圧変動が大きい不安定な時期である。この段階では循環・呼吸への負荷が小さい介入を選ぶ。廃用予防を目的とした関節可動域運動が最も適切である。

  • ×1. 気管切開下では声門が閉じず有効な咳嗽が成立しにくい。肺炎もなく優先度は低い。
  • ×2. 酸素化不良と血圧変動が大きい現時点では歩行の負荷が大きく、時期尚早である。
  • ×3. 起立・移乗も循環動態への負荷が大きく、血圧変動が大きい段階では適さない。
  • 4. 循環・呼吸への負荷が小さく、拘縮予防として不安定な時期でも実施しやすい。最も適切。
  • ×5. 息こらえを伴い血圧が上昇しやすく、血圧変動の大きい本例では原則として避ける。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問2)
AM問3実地採点除外
正答採点除外

次の文により、 2 、 3 の問いに答えよ。 80 歳の男性。間質性肺疾患の急性増悪で入院中。酸素化が不良で気管切開による 人工呼吸管理を受けている。肺炎は認めないが血圧変動が大きい。 その後、人工呼吸器を離脱して気管切開孔を閉鎖したが、右肺に気胸を生じ、経 鼻酸素療法中である。胸部エックス線写真(別冊No. 1)を別に示す。 この時期の理学療法で最も適切なのはどれか。

厚生労働省の発表により、この問題は採点対象から除外されています(得点計算に含まれません)。
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は採点除外となった問題です。採点除外は全員に得点が与えられるのではなく、その問題自体が採点対象から外れ、満点(分母)が減る扱いです(第60回理学療法士は採点除外3問のうち2問が実地問題であるため、満点280点→273点、実地120点→114点となりました)。気胸を合併して経鼻酸素療法中という時期に、安静度・胸郭拡張手技・運動強度・吸気筋トレーニング・人工呼吸器離脱指標のどれが許容されるかが問われましたが、設問・選択肢の記載が不明確で一意の正解を定められないと判断されました。以下は学習用に各肢の考え方を整理したものです。

  • ×1. 酸素療法中でも一律の床上安静は廃用を進める。気胸の程度に応じ離床を進めるのが原則。
  • ×2. 気胸側の胸郭を広げる手技は空気漏れを助長しうるため、原則として行わない。
  • ×3. 修正Borgスケール9は「非常に強い」に相当し、呼吸不全のある本例には過大な負荷。
  • ×4. 吸気筋トレーニングは吸気圧負荷をかけるため、気胸が残る時期には原則として避ける。
  • ×5. f/TV(rapid shallow breathing index)は高値ほど離脱困難を示す指標で、筋力増強の適応根拠にはならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問3)
AM問4実地
正答3

50 歳の男性。身長 175 cm、体重 80 kg。日常的な身体活動量を計測したところ、 毎日 5 METs、30 分間の歩行運動を実施していた。 この歩行運動の消費エネルギーはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

エネルギー消費量(kcal)=METs×時間(時)×体重(kg)×1.05で算出する。本例は5METs×0.5時間×80kg×1.05=210kcalとなる。身長は計算に用いない点に注意する。

  • ×1. 約2.6METs相当の値であり、5METsで30分という条件の計算値と一致しない。
  • ×2. 約3.8METs相当。体重や時間の代入を誤ったときに生じやすい値である。
  • 3. 5×0.5×80×1.05=210kcal。設定条件どおりの計算値であり正しい。
  • ×4. 約6.2METs相当の値で、与えられた5METsという強度とは合致しない。
  • ×5. 約7.4METs相当。30分・5METsの条件からは導かれない値である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問4)
AM問5実地
正答4

65 歳の男性。脳出血による弛緩性右片麻痺で肩関節に 2 横指の亜脱臼がある。 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995 年)に従って右肩関節外転の関節可動域検査を行う際に正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肩関節外転は基本軸が肩峰を通る床への垂直線、移動軸が上腕骨、参考可動域180度である。2022年4月改訂版でも「体幹の側屈が起こらないように、90度以上になったら前腕を回外することを原則とする」と明記されている。

  • ×1. 外転の基本軸は肩峰を通る床への垂直線であり、体幹ではない。
  • ×2. 肘の肢位は規定されていない。移動軸は上腕骨であり、肘関節屈曲位は必須ではない。
  • ×3. 肩関節外転は肩甲骨の上方回旋を含めて180度まで測る。肩甲骨は固定しない。
  • 4. 90度を超えたら前腕を回外させるのが原則で、現行の測定法にも明記されており正しい。
  • ×5. 牽引を加える規定はない。亜脱臼があっても測定肢位を変えると再現性が損なわれる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問5)
AM問6実地
正答2

6 歳の男児。 1 年前から歩行時の転倒が頻回にみられるようになったため病院を 受診し、遺伝子検査で Duchenne 型筋ジストロフィーと診断された。四肢体幹筋 は萎縮しており、MMT で両側下肢の近位筋が2 、遠位筋が 3 である。屋内は四つ 這いで移動し、小学校の普通学級に車椅子で通学している。 機能障害度(厚生省筋萎縮症研究班)のステージで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類は8段階で、ステージ5が四つ這い、6がずり這い、7が座位保持可能、8が座位保持不能である。本児は屋内を四つ這いで移動しており、ステージ5に該当する。

  • ×1. ステージ4は歩行可能な段階。四つ這いで移動する本児は該当しない。
  • 2. ステージ5は四つ這いで移動する段階であり、屋内四つ這い移動の本児に一致する。
  • ×3. ステージ6はずり這い移動の段階で、四つ這いが可能な本児より進行している。
  • ×4. ステージ7は座位保持は可能だが自力移動ができない段階で、本児より重度である。
  • ×5. ステージ8は座位保持も不能な段階。四つ這い移動し通学する本児とは異なる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問6)
AM問7実地
正答5

22 歳の男性。大学の野球部に所属している。右上肢の投球動作時の違和感を訴 えて受診し、理学療法が開始された。 図に示す手法で伸長される筋はどれか。

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あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

筋は主作用と逆方向に動かすと伸長される。投球のコッキング期のように肩関節が外転・外旋位となる肢位では、内転・内旋・伸展作用をもつ大円筋が伸長される。各筋の作用から逆算して判断する。

  • ×1. 肩関節の外旋筋であり、伸長するには内旋位が必要。外旋位ではむしろ緩む。
  • ×2. 肩関節外転の主動作筋で、伸長させるには内転位をとる必要がある。
  • ×3. 棘下筋とともに肩関節を外旋させる腱板筋。外旋位では伸長されない。
  • ×4. 肩甲骨を外転・上方回旋させる筋で、伸長には肩甲骨内転位が必要。上腕の肢位では伸びない。
  • 5. 肩関節の内転・内旋・伸展筋であり、外転・外旋を伴う挙上位で伸長される。正答。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問7)
AM問8実地
正答4

60 歳の男性。交通事故による右足部の開放骨折のため入院した。 1 週後に右足 部の腫脹、熱感が出現し、右中足骨の骨髄炎と診断され、右足関節離断術が施行さ れた。 製作すべき義足はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

足関節離断はサイム切断にあたる。踵部の皮膚弁で断端末を覆うため原則として断端末荷重が可能で、サイム義足を製作する。切断レベルから適合する義足を選ぶ問題である。

  • ×1. 膝蓋腱で主に体重を支持する下腿切断用の義足であり、足関節離断には適応しない。
  • ×2. 断端全表面で荷重を分散させる下腿義足で、こちらも下腿切断が対象となる。
  • ×3. 吸着式は主に大腿義足で用いられる懸垂方式であり、本例の切断レベルには合わない。
  • 4. 足関節離断(サイム切断)に用いる義足。断端末荷重が可能で本例に適合し正しい。
  • ×5. 足根中足義足は足根中足関節(リスフラン関節)での切断に用いる足部部分切断用の義足であり、足関節離断には適さない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問8)
AM問9実地
正答4

32 歳の男性。右上肢の筋力低下を訴えて受診し、理学療法が開始された。筋力 を評価するために、右上肢を前方挙上して壁を押させた時の様子を図に示す。その 結果、右肩甲骨の内側縁全体が胸郭から離れる現象が認められた。 筋力低下が最も疑われる筋はどれか。

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あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

壁を押させたときに肩甲骨内側縁全体が胸郭から浮き上がる翼状肩甲は、長胸神経麻痺による前鋸筋の筋力低下で典型的にみられる。前鋸筋は肩甲骨を胸郭に押し付けて固定する働きをもつ。

  • ×1. 肩関節を外旋させる腱板筋であり、肩甲骨を胸郭に固定する作用はもたない。
  • ×2. 肩関節を内旋させる腱板筋で、その麻痺で翼状肩甲を生じることはない。
  • ×3. 上腕骨に付着し肩関節を内転・伸展・内旋させる筋。肩甲骨の胸郭固定には働かない。
  • 4. 肩甲骨を外転させ胸郭に密着させる筋。麻痺により内側縁全体が浮く翼状肩甲を生じる。
  • ×5. 肩甲骨下角から上腕骨に至り肩関節を内転・内旋・伸展させる。翼状肩甲とは無関係。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問9)
AM問10実地
正答3

65 歳の女性。右利き。突然の意識障害で急性期病院に搬送され、脳出血と診断 された。左上下肢の運動麻痺、感覚障害は中等度。端座位では体幹が麻痺側に傾く が、理学療法士の修正に抵抗することなく正中位に戻ることが可能である。常に非 麻痺側を向いているが、麻痺側からの刺激にも反応する。食事や歯磨きは非麻痺側 上肢で行うが、麻痺側の食べ残しや、磨き残しが多い。 この患者に用いる検査で最も優先順位が高いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

右半球の脳出血による左片麻痺で、常に非麻痺側を向き、左側の食べ残しや磨き残しが多い。半側空間無視が最も疑われるため、その机上検査である線分抹消試験の優先順位が高い。

  • ×1. 失語症の総合的検査。右半球損傷の本例に失語を疑う所見はなく、優先度は低い。
  • ×2. 概念の転換など遂行機能をみる検査で、本例の左側の見落としを説明する検査ではない。
  • 3. 半側空間無視の代表的なスクリーニング。左側の見落としを直接検出でき最優先となる。
  • ×4. 観念運動失行をみる課題で主に左半球損傷で問題となる。本例の所見とは合わない。
  • ×5. pusher現象の評価尺度。修正に抵抗せず正中位に戻せる本例はpusherに該当しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問10)
AM問11実地
正答1

Parkinson 病患者 30 名に対してリズミカルな運動を導入した。導入 1 週後の歩 行速度の変化について、統計処理を実施したところ、有意差(p < 0.05)を認めた。 選択した統計処理で適切なのはどれか。 なお、歩行速度のデータは正規分布を示す。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

同一の30名について導入前後の歩行速度を比較しており、対応のある2群の比較にあたる。データが正規分布を示すため、パラメトリック検定である対応のあるt検定が適切である。

  • 1. 対応のある2群で正規分布する場合に用いるパラメトリック検定。本研究の設計に一致する。
  • ×2. 対応のない3群以上の平均を比較する手法であり、前後2時点の比較には適さない。
  • ×3. 3群以上を比較するノンパラメトリック検定。2時点かつ正規分布の本例には不適。
  • ×4. 対応のない2群を比較するノンパラメトリック検定で、同一集団の前後比較には使えない。
  • ×5. 対応のある2群のノンパラメトリック検定。正規分布が確認されており、t検定が優る。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問11)
AM問12実地
正答1

70 歳の女性。脳出血による右片麻痺。Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅳ、下肢Ⅳ。 独居にて自宅で生活し、屋内は短下肢装具と杖を使用して歩行可能である。最近歩 行時にふらつきが生じるなど転倒への不安が強まったことから、通所リハビリテー ションを利用することとなった。 通所時の転倒リスク評価で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

通所リハビリテーションでの転倒リスク評価を選ぶ問題。TUGは起立・歩行・方向転換・着座という転倒が生じやすい動作を一連で含み、簡便な転倒リスク指標として広く用いられている。

  • 1. 椅子からの起立、3m歩行、方向転換、着座を所要時間で評価。転倒リスク評価として妥当。
  • ×2. 脳卒中急性期の神経学的重症度を評価する尺度であり、転倒リスクの評価には用いない。
  • ×3. Parkinson病の症状・重症度を評価する尺度で、本例の病態にも評価目的にも合わない。
  • ×4. 速度を変えて痙縮を評価する尺度。痙縮の程度はわかるが転倒リスクの指標ではない。
  • ×5. 心拍数と歩行速度から歩行の生理的コストをみる指標で、持久性の評価に用いる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問12)
AM問13実地
正答3

17 歳の男子。 2 か月前の体育の授業中に左膝の痛みに気付いたが、放置してい た。最近は歩行時の左膝の痛みが出現したため病院を受診した。精査の結果、左大 腿直筋の平滑筋肉腫と診断され、左大腿四頭筋の広範囲切除術が施行された。術後 の左膝の関節可動域は屈曲 120°、伸展 -10°で MMT は屈曲 4 、伸展 3 であった。 最も適切な補装具はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

大腿四頭筋の広範囲切除により膝伸展MMT3で、立脚期に膝折れを生じる危険がある。足関節機能と膝屈曲筋力は保たれているため、膝関節を直接制動する両側金属支柱付膝装具が適する。

  • ×1. 膝屈曲MMT4で可動域も比較的良好。歩行の可能性がある段階で移動を車椅子に限るのは不適。
  • ×2. 膝蓋腱支持により下腿・足部を免荷する装具で、本例に免荷を要する病態はない。
  • 3. 側方支柱と膝継手で膝の伸展位保持を助け、膝折れを防ぐ。本例の障害に直接対応する。
  • ×4. 足関節を制御する装具。足関節機能は保たれており、主問題である膝折れを直接制動できない。
  • ×5. 大腿から足部までを覆い重量も大きく、足関節の制御を要しない本例には過剰である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問13)
AM問14実地
正答4

56 歳の男性。身長 165 cm、体重 45 kg。肺癌の外来化学療法の治療中であった が、 1 週前から息苦しさがあり、呼吸困難が増悪したため緊急入院した。精査の結 果、両肺の癌性胸膜炎と診断され、胸部単純 CT で両側胸水を認めた。意識は清 明。心拍数60/分、整。血圧102/78 mmHg。呼吸数20/分。SpO₂ 95%(room air)。 痰の喀出量が多く、頻回に努力性の咳嗽が出現し、安静時でも呼吸困難を訴えてい る。 理学療法の方針で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

癌性胸膜炎で両側胸水があり、痰が多く努力性咳嗽を繰り返している。声門を開いたまま強制呼出するハフィングは、疲労や胸腔内圧の過度な上昇を抑えながら排痰でき、最も適切である。

  • ×1. 胸水貯留下の背臥位は呼吸困難を増悪させやすく、上体を挙げた起坐位などが望ましい。
  • ×2. 安静時にも呼吸困難がある段階であり、まず排痰と呼吸困難の緩和を優先する。
  • ×3. 意識清明でSpO₂95%と全身状態は保たれており、中止ではなく内容の調整で対応する。
  • 4. 声門を開いた強制呼出で、努力性咳嗽より負担を抑えて排痰できる。本例に適する。
  • ×5. 呼気時の末梢気道虚脱を防ぐ手技で主にCOPDに有効。胸水による拘束性病態では効果が乏しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問14)
AM問15実地
正答1

64 歳の男性。バイク走行中に転倒し、救命救急センターへ搬入された。救急外 来到着時の頸椎単純 CT(別冊No. 2)を別に示す。頸椎脱臼骨折と診断され、同日 手術が施行された。術後、四肢麻痺と肛門周囲の感覚脱失を認め、Zancolli の四肢 麻痺上肢機能分類 C6B1 完全麻痺の頸髄損傷と診断された。 目標として設定する動作で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

C6B1は長・短橈側手根伸筋が十分な筋力(MMT3+以上)をもち手関節背屈が強力に行える段階である(円回内筋はまだ働かない)。テノデーシスアクションが実用的となり、到達目標は条件付きでの寝返り・起き上がりや前方アプローチでの移乗が中心となる。したがって起き上がり動作の獲得が最も適切な目標である。

  • 1. テノデーシスやループ・ベッド柵を利用し条件付きで獲得可能。目標として妥当である。
  • ×2. C6B1では屋内平地の手動車椅子駆動は容易に獲得でき、5cm程度の段差越えも可能とされる。あえて目標に掲げる水準ではなく、目標設定として低すぎる。
  • ×3. 電動車椅子は手動車椅子の駆動が実用的でないC5より高位の損傷(C5・C4など)で主に検討する。手動車椅子で移動できる本例では第一目標にならない。
  • ×4. 側方移乗はプッシュアップ能力を要し、より尾側で機能が良いC6B2以降が目安。C6B1では前方アプローチでの移乗が目標となる。
  • ×5. 強いプッシュアップと体幹制御が必要で、C6B1完全麻痺では現実的な目標といえない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問15)
AM問16実地
正答2

70 歳の男性。COVID-19 による肺炎で入院し、マスクで酸素 10 L/分を投与して いる。PaO₂は背臥位では 60 mmHg であったのに対して腹臥位では 100 mmHg に 改善した。 PaO₂の改善に最も大きく影響した要因はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

腹臥位では背側の虚脱していた肺胞が再開通して換気が改善し、血流の多い背側との換気血流比の不均等やシャントが是正される。酸素投与量を変えずにPaO₂が改善した最大の要因である。

  • ×1. 肺胞膜を介したガス拡散の能力を指し、体位変換で短時間に大きく変化するものではない。
  • 2. 背側肺の換気改善により換気血流比不均等とシャントが是正される。腹臥位療法の主機序。
  • ×3. 気道の容積で規定され体位ではほとんど変わらないため、改善の主因にはならない。
  • ×4. 先天性の血管短絡であり体位で生じるものではない。本例に示唆する所見もない。
  • ×5. 酸素10L/分のまま体位のみを変えており、吸入気酸素濃度は変化していない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問16)
AM問17実地複数正解
正答1・5いずれも正解

75 歳の男性。右変形性股関節症で歩行時に疼痛の訴えがあった。歩行時床反力 の垂直分力(両側)を図に示す。 右大腿直筋が活動する期はどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
厚生労働省の発表により、複数の選択肢(1・5)がいずれも正解として採点されます。
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢1・5のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢1・5のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。

  • 1. 初期接地から荷重応答期にあたる時期で、大腿直筋は膝の急激な屈曲を制動して活動する。
  • ×2. 垂直分力の第1ピーク付近で、大腿四頭筋の活動は終息に向かい主活動期とはいえない。
  • ×3. 立脚中期の谷にあたり、身体重心が支持脚上を通過する時期で大腿直筋の活動は乏しい。
  • ×4. 第2ピークの立脚終期にあたり、下腿三頭筋の活動が主で大腿直筋の活動期ではない。
  • 5. 前遊脚期にあたり、大腿直筋は股関節屈曲と膝屈曲の制動に働く。正答に含まれる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問17)
AM問18実地
正答3

55 歳の男性。 1 か月前に急性心筋梗塞で入院し、経皮的冠動脈形成術を受けた。 退院後に在宅において実施する全身持久力運動で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

心筋梗塞後の在宅での持久力運動は、週3〜5回、1回20〜60分、最高酸素摂取量の40〜60%程度が目安で、自覚的運動強度ではBorg指数11〜13(楽である〜ややきつい)に相当する。

  • ×1. 有酸素運動は週3〜5回(可能なら毎日)が推奨され、週2回以内では頻度が不足する。
  • ×2. 1回20〜60分程度が目安であり、10分以下では持久力向上の効果が得られにくい。
  • 3. 「楽である」〜「ややきつい」に相当し嫌気性代謝閾値付近の強度。推奨範囲であり正しい。
  • ×4. アンダーソン・土肥の基準では拡張期血圧120mmHg以上で運動を行わない。可能とはいえない。
  • ×5. 最高酸素摂取量の40〜60%程度が目安で、10〜20%では強度が低すぎ効果を期待しにくい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問18)
AM問19実地
正答4

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995 年)を図に示す。 正しいのはどれか。

選択肢は画像です — 公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。各図に描かれた基本軸・移動軸・測定肢位が「関節可動域表示ならびに測定法」の規定と一致するかを判断する問題で、公式正答は選択肢4です。判断の根拠は各運動方向の基本軸と移動軸の定義であり、現行の基準は2022年4月改訂版です。

厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問19)
AM問20実地採点除外
正答採点除外

75 歳の女性。右大腿骨頸部骨折に対して人工骨頭置換術が施行され、入院中で ある。現在 T 字杖を用いて 50 m 以上歩行可能で、階段昇降は 4 段まで可能であ る。その他の ADL はすべて自立している。 FIM 運動項目の得点はどれか。

厚生労働省の発表により、この問題は採点対象から除外されています(得点計算に含まれません)。
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は採点除外となった問題です。採点除外は全員に得点が与えられるのではなく、その問題自体が採点対象から外れ、満点(分母)が減る扱いです(第60回理学療法士は採点除外3問のうち2問が実地問題であるため、満点280点→273点、実地120点→114点となりました)。FIM運動項目は13項目91点満点で、杖を用いて50m以上自立の歩行は6点、階段4段の自立は5点、他11項目を7点(77点)とすると合計88点となりますが、88点は選択肢1〜5のいずれにもありません。正解となる選択肢が存在しないため、採点対象から除外されたと考えられます。

  • ×1. 88点との差が大きく、設問の情報から導ける採点の組み合わせを示せない。
  • ×2. 同様に、設問文の記載からこの合計になる採点の組み合わせを特定できない。
  • ×3. 他11項目のいずれかを修正自立6点と読めば87点となるが、設問文からは確定できない。
  • ×4. 階段を6点と採点すれば89点となるが、4段までの本例は階段5点とするのが妥当。
  • ×5. 全13項目が7点の満点にあたる。杖使用と階段4段の制限がある本例には該当しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問20)
AM問21一般
正答3

ノーマライゼーションで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ノーマライゼーションは1950年代にデンマークのバンク-ミケルセンが提唱した理念で、障害の有無にかかわらず地域で同じ生活条件を享受できる社会を目指す。障害を個人の問題とする医学モデルではなく社会の側の障壁を問う考え方で、本人の自己決定の尊重が中核にある。

  • ×1. 医学的モデルではなく、社会の側の障壁を問題とみる社会モデルに立つ理念です。
  • ×2. 1959年法に結実したデンマーク発祥の理念で、北欧から世界へ広がりました。
  • 3. どこでどう暮らすかを本人が選び決める自己決定権の尊重が中核にあります。
  • ×4. 必要な福祉サービスを利用しながら地域で普通に暮らすことを目指し、不使用は求めません。
  • ×5. 身体機能を正常化するのではなく、生活条件を一般市民と同等にすることを目指します。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問21)
AM問22一般
正答2

介護保険制度における福祉用具貸与で、要支援 1 の者が給付対象となる福祉用具 はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

要支援1・2と要介護1の軽度者は、車椅子・特殊寝台・床ずれ防止用具・体位変換器・認知症老人徘徊感知機器・移動用リフトが原則として給付対象外となる。手すり、スロープ、歩行器、歩行補助つえは軽度者でも貸与できる。

  • ×1. 貸与対象の歩行補助つえは松葉づえ・各種クラッチ・多点杖に限られ、T字杖(一本杖)は含まれません。
  • 2. 先端が3〜4脚に分かれた多点杖にあたり、歩行補助つえとして要支援1でも貸与対象です。
  • ×3. 軽度者は原則対象外です。日常的に歩行が困難など例外給付の要件を満たす場合に限られます。
  • ×4. 特殊寝台とその付属品も軽度者は原則対象外で、起き上がりや寝返りが困難などの要件が必要です。
  • ×5. 移動用リフトも軽度者は原則対象外で、移乗に全介助を要するなどの例外要件が必要です。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問22)
AM問23一般
正答4

ICF の分類で環境因子に含まれるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ICFは心身機能・身体構造、活動、参加に、背景因子として環境因子と個人因子を加えた分類である。環境因子は生産品と用具、自然環境、支援と関係、態度、サービス・制度・政策の5章で構成される。

  • ×1. 移動は「活動と参加」の第4章に位置づけられる生活行為で、環境因子ではありません。
  • ×2. 疾患そのものはICFではなくICD(国際疾病分類)で扱う健康状態にあたります。
  • ×3. 職業は「主要な生活領域(仕事と雇用)」として活動と参加に分類されます。
  • 4. 制度は「サービス・制度・政策」として環境因子の第5章に含まれます。
  • ×5. 既往歴は本人の健康歴に関する情報で、外的な環境因子には含まれません。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問23)
AM問24一般
正答1

障害者自立支援法が障害者総合支援法になったことに伴い新たに支援対象として 追加されたのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

2013年施行の障害者総合支援法では、法の目的に地域生活支援が掲げられるとともに、身体・知的・精神(発達障害を含む)の3障害に加えて難病等の患者が新たに対象に加わった。対象疾病はその後も順次拡大されている。

  • 1. 難病等が新たに追加され、障害者手帳がなくても障害福祉サービスを利用できるようになりました。
  • ×2. 身体障害は旧法の障害者自立支援法の時点から一貫して対象です。
  • ×3. 精神障害も自立支援法から対象で、総合支援法では発達障害を含むことが明確化されました。
  • ×4. 知的障害も自立支援法から対象で、新規に追加されたものではありません。
  • ×5. 高次脳機能障害は器質性の精神障害として従来から対象で、新設区分ではありません。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問24)
AM問25一般
正答2

6 〜12 歳における GMFCS レベルと動作能力の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

GMFCS-E&Rの6歳から12歳では、Ⅰは制限なく歩き手すりなしで階段昇降、Ⅱは手すりを使って階段を昇降し補助具なしで歩く、Ⅲは手に持つ移動器具を使って歩く、Ⅳは電動などの移動手段、Ⅴは手動車椅子で移送される。

  • ×1. 手すりを使う階段昇降はレベルⅡの特徴です。Ⅰは手すりなしで階段を昇降できます。
  • 2. Ⅱはほとんどの場面で手に持つ移動器具を用いずに歩けます(長距離や屋外では使用することもあります)が、長距離歩行や不整地・傾斜面でのバランスには制限があります。移動器具が必須となるⅢとはこの点で区別します。
  • ×3. 不整地や傾斜での歩行制限はⅡですでにみられ、Ⅲは屋内歩行でも移動器具を要します。
  • ×4. Ⅳは体幹・骨盤の支持のため座位保持装置やベルトを要し、通常の椅子では保持が困難です。
  • ×5. Ⅴは自力移動の手段をもたず四つ這い移動も困難で、手動車椅子で移送されます。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問25)
AM問26一般
正答2

我が国の 65 歳以上の高齢者における軽度認知障害〈MCI〉の有病率で適切なのは どれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

令和6年版高齢社会白書によると、2022年時点で65歳以上の軽度認知障害〈MCI〉は約558.5万人、有病率15.5%と推計され、およそ6〜7人に1人にあたる。同時点の認知症の有病率は約12.3%である。

  • ×1. 5%は推計値15.5%の3分の1程度で、過小な値です。
  • 2. 2022年推計で約558.5万人、有病率15.5%であり、15%が最も近い値です。
  • ×3. 35%は認知症(約12%)とMCIを合算した割合すら大きく上回り、過大です。
  • ×4. 55%では高齢者の半数超が該当することになり、実際の推計から大きく外れます。
  • ×5. 75%は高齢者の大多数が該当する計算になり、明らかに過大です。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問26)
AM問27一般
正答3

スワンネック変形で過伸展となるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

スワンネック変形は近位指節間〈PIP〉関節が過伸展し、遠位指節間〈DIP〉関節が屈曲する変形で、白鳥の首に似た形をとる。関節リウマチなどでみられ、屈伸が逆になったもの(PIP屈曲・DIP過伸展)がボタン穴変形である。

  • ×1. 遠位指節間関節は屈曲位をとります。過伸展するのは近位指節間関節です。
  • ×2. 遠位橈尺関節は前腕の回内外を担う関節で、この指の変形には関与しません。
  • 3. 近位指節間関節が過伸展し、同時に遠位指節間関節が屈曲するのが特徴です。
  • ×4. 手根中手関節の変形は母指のZ変形などでみられ、スワンネック変形の定義には含まれません。
  • ×5. 中手指節間関節は関節リウマチで尺側偏位や掌側亜脱臼をきたしますが、過伸展の主座ではありません。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問27)
AM問28一般
正答2

基礎代謝量で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

基礎代謝量は覚醒安静時に生命維持のため消費される最小のエネルギー量で、除脂肪体重(筋量)にほぼ比例する。体温上昇、甲状腺機能亢進、発熱や炎症で増加し、思春期以降は加齢とともに低下する。

  • ×1. 体温が1℃上昇すると基礎代謝は約13%増えるとされ、低くなるのではなく高くなります。
  • 2. 慢性炎症性疾患では炎症性サイトカインなどにより代謝が亢進し、基礎代謝量は高くなります。
  • ×3. 基礎代謝は除脂肪体重にほぼ比例するため、除脂肪体重が少ないと低くなります。
  • ×4. 体重当たりの基礎代謝基準値は幼児期が最高で、思春期以降は加齢とともに低下します。
  • ×5. 同一年齢では筋肉量の多い男性のほうが女性より基礎代謝量は高くなります。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問28)
AM問29一般
正答2

UPDRS〈Unified Parkinsonʼs Disease Rating Scale〉Version 3.0 の運動能力検査 の項目はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

UPDRS version 3.0は4部構成で、PartⅢが検者による運動能力検査(運動症状の診察)にあたる。言語、表情、振戦、固縮、指タップ、手の運動、下肢の敏捷性、椅子からの起立、姿勢、歩行、姿勢の安定性、動作緩慢を評価する。

  • ×1. 嚥下は問診で日常生活の状況を聞くPartⅡの項目で、診察による運動能力検査ではありません。
  • 2. 固縮は頸部と四肢を他動的に動かして診察する項目で、PartⅢに含まれます。
  • ×3. 転倒は頻度を問診で評価するPartⅡ(日常生活動作)の項目です。
  • ×4. 寝返り(寝床での寝返りや寝具の直し)もPartⅡの日常生活動作の項目です。
  • ×5. 歩行中のすくみもPartⅡの項目で、PartⅢの「歩行」の項目とは区別されます。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問29)
AM問30一般2つ選べ
正答2・5

Fugl-Meyer Assessment で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Fugl-Meyer Assessmentは脳卒中片麻痺の総合評価で、運動機能100点(上肢66点・下肢34点)、感覚24点、バランス14点、関節可動域44点、関節痛44点の5領域・合計226点満点。各項目は0〜2点の3段階で採点する。

  • ×1. 各項目は0点(できない)、1点(部分的)、2点(完全)の3段階で採点します。
  • 2. 5領域の合計で226点満点です。うち運動機能は上肢66点・下肢34点の100点です。
  • ×3. 感覚領域は軽い触覚と位置覚を評価します。痛みは別領域の関節痛として評価します。
  • ×4. 運動機能・感覚・バランス・関節可動域・関節痛の5領域で構成されます。
  • 5. 運動項目はBrunnstromの回復段階の考えに基づき作成され、共同運動の評価などが共通します。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問30)
AM問31一般
正答5

WeeFIM で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

WeeFIMは小児版のFIMで、運動13項目・認知5項目の計18項目を1〜7点の7段階で採点する。生後6か月から7歳が主な適応で、発達の遅れがある場合はそれ以上でも用いる。能力ではなく実際に行っている活動を評価する。

  • ×1. できる能力ではなく、実生活で実際に行っている「している活動」を評価します。
  • ×2. 検査項目はFIMと同じ18項目(運動13項目・認知5項目)です。
  • ×3. 主な適応は生後6か月から7歳です。障害がある場合はそれ以上の年齢でも使用されます。
  • ×4. 完全自立の7点から全介助の1点まで、FIMと同じ7段階で評価します。
  • 5. 認知項目の社会的交流で、遊びや集団活動への参加など他者との関わり方を評価します。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問31)
AM問32一般2つ選べ
正答1・5

認知症の中核症状はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

中核症状は脳の器質的障害から直接生じる症状で、記憶障害、見当識障害、失語・失行・失認、実行機能障害などが含まれる。一方、行動・心理症状〈BPSD〉は本人の性格や環境、心理状態が関与して二次的に現れる症状である。

  • 1. 失認は感覚が保たれているのに対象を認識できない高次脳機能障害で、中核症状です。
  • ×2. 徘徊は行動症状としてBPSDに分類され、環境調整などで軽減しうる二次的症状です。
  • ×3. 物盗られ妄想などの妄想は心理症状にあたり、BPSDに分類されます。
  • ×4. 抑うつも心理症状でBPSDに含まれ、全例に必ず出現するものではありません。
  • 5. 時間・場所・人がわからなくなる見当識障害は代表的な中核症状です。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問32)
AM問33一般2つ選べ
正答4・5

フレイルの判定要件はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

フレイルの判定にはFriedの表現型を日本人向けに改変したJ-CHS基準(2020年改訂)が広く用いられ、体重減少・疲労感・歩行速度低下・握力低下・身体活動量低下の5項目中3項目以上でフレイル、1〜2項目でプレフレイルと判定する。

  • ×1. 骨密度の減少は骨粗鬆症の指標であり、J-CHS基準の5項目には含まれません。
  • ×2. 柔軟性や関節可動域の低下は判定項目に含まれていません。
  • ×3. 肺活量などの呼吸機能の指標も判定項目には含まれていません。
  • 4. 通常歩行速度が1.0m/秒未満であることが該当し、5項目の1つです。
  • 5. 軽い運動や定期的な運動を週1回もしていないことが該当し、5項目の1つです。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問33)
AM問34一般
正答3

Functional Reach Test で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Functional Reach Testは立位で上肢を前方に伸ばし、足を踏み出さずに届く最大の前方移動距離を測る動的バランス検査である。おおむね15cm以下で転倒リスクが高いとされ、簡便な転倒予測指標として用いられる。

  • ×1. バランス能力や転倒リスクの指標であり、歩行速度を予測する検査ではありません。
  • ×2. 足底は床につけたまま行い、踵が浮いたりステップが出た試行は無効とします。
  • 3. 肩関節90°屈曲位から前方へ伸ばした距離の水平成分(前方移動距離)を測定します。
  • ×4. 原則として拳を握った片側上肢で行う検査で、両上肢をそろえては行いません。
  • ×5. SPPBはバランス、歩行速度、椅子立ち上がりの3項目からなり、本検査は含みません。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問34)
AM問35一般
正答5

酸素療法機器で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

酸素療法機器は患者の吸気流量をまかなえるかで分類し、鼻カニュラや簡易酸素マスクは低流量系、ベンチュリマスクやネブライザー式酸素吸入器は高流量系である。在宅酸素療法では酸素濃縮器、液体酸素、酸素ボンベが用いられる。

  • ×1. 鼻カニュラは低流量系です。不足分を室内気で補うため吸入酸素濃度は一定しません。
  • ×2. 高流量系は乾燥した高流量ガスを送るため、原則として加湿が必要です。
  • ×3. 日本の医療用酸素ボンベの塗色は黒色です。緑色は配管やアウトレットの識別色です。
  • ×4. ベンチュリマスクはベンチュリ効果で空気を巻き込み高流量を作る高流量系です。
  • 5. 在宅酸素療法では、空気中の窒素を吸着して酸素濃度を高める酸素濃縮器が主に用いられます。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問35)
AM問36一般
正答3

口すぼめ呼吸の指導で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

口すぼめ呼吸は呼気時に口をすぼめて気道内圧を高め、末梢気道の虚脱を防いで呼気を促す呼吸法である。呼気が延長して1回換気量が増え、呼吸数は減少する。空気のとらえ込みが減るため機能的残気量は低下する。

  • ×1. 延長させるのは呼気です。鼻からゆっくり吸い、呼気に吸気の2〜3倍の時間をかけます。
  • ×2. 1回換気量が増えることで呼吸数はむしろ減少し、頻呼吸の是正につながります。
  • 3. 呼気時に末梢気道が虚脱するCOPDなどの閉塞性換気障害がよい適応です。
  • ×4. 空気のとらえ込みと肺の過膨張が軽減するため、機能的残気量は減少します。
  • ×5. 頬を膨らませると口腔内で圧が逃げるため、頬は膨らませずゆっくり吐かせます。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問36)
AM問37一般
正答1

MRC sum score で評価できるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

MRC sum scoreは上肢3筋群・下肢3筋群を左右で徒手筋力検査(各0〜5点)し合計する指標で、満点は60点。48点未満が集中治療後に生じるびまん性筋力低下、ICU-acquired weakness〈ICU-AW〉の判定に用いられる。

  • 1. 左右12筋群の合計60点で評価し、48点未満がICU-AWの判定基準とされています。
  • ×2. 意識障害はJCSやGCSで評価します。本尺度は指示に従える患者が対象です。
  • ×3. 嚥下障害は反復唾液嚥下テストや改訂水飲みテスト、嚥下造影などで評価します。
  • ×4. 入院関連能力低下はBarthel IndexやFIMなどADLの入院前後の変化で捉えます。
  • ×5. 抑うつはGDSやHADS、SDSなどの心理評価尺度で評価します。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問37)
AM問38一般
正答3

理学療法評価における社会的情報に該当しないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

理学療法評価で集める情報は、一般的情報、医学的情報、社会的情報などに整理される。社会的情報には職業、家族構成、経済状況、趣味や生活歴、住環境や社会資源の利用状況などが含まれる。

  • ×1. 趣味は生活歴や生活習慣を示す社会的情報にあたり、目標設定にも役立ちます。
  • ×2. 職業は就労状況や職場環境を把握する代表的な社会的情報です。
  • 3. 体重は身体計測で得られる身体的・医学的情報であり、社会的情報ではありません。
  • ×4. 配偶者の有無は家族構成や介護力に関わる社会的情報です。
  • ×5. 家屋内の段差の有無は住環境に関する情報で、社会的情報に含まれます。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問38)
AM問39一般
正答2

血液検査項目と疾患の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

血液検査は疾患特異性の高いマーカーを押さえる。CK-MBは心筋傷害、Dダイマーは血栓の存在、eGFRは腎機能、BNP・NT-proBNPは心不全、SP-DやKL-6は間質性肺疾患を反映する。

  • ×1. CK-MBは心筋に多い酵素で心筋梗塞などの指標です。末梢動脈疾患はABIなどで評価します。
  • 2. Dダイマーは架橋フィブリンの分解産物で、陰性なら深部静脈血栓症の可能性は低いと判断できます。
  • ×3. eGFRは糸球体濾過量の推算値で、慢性腎臓病の重症度分類に用いる腎機能の指標です。
  • ×4. NT-proBNPは心室への負荷や伸展で上昇する心不全のマーカーです。
  • ×5. SP-Dは肺サーファクタント蛋白で、KL-6とともに間質性肺疾患のマーカーです。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問39)
AM問40一般
正答3

筋力増強運動で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

筋力増強には一般に最大筋力の60%以上(1RMの60〜80%)の負荷が目安とされ、維持には20〜30%程度で足りる。等張性収縮は張力がほぼ一定のまま筋長が変化する収縮で、求心性収縮と遠心性収縮に分けられる。

  • ×1. 高齢者では低〜中負荷で回数と頻度を確保する方法が安全で、高負荷低頻度は原則勧められません。
  • ×2. 運動経験者は神経系の適応が早いなど、効果の現れ方は対象者の運動経験に影響されます。
  • 3. 筋が短縮しながら張力を発揮する求心性収縮と、伸張されながら発揮する遠心性収縮があります。
  • ×4. 筋力の維持に必要な負荷は最大筋力の20〜30%程度とされ、40〜50%以上は要しません。
  • ×5. 等速性収縮では角速度が速いほど発揮できるトルクは低下し、筋出力効果は増大しません。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問40)
AM問41一般2つ選べ
正答2・5

前十字靱帯損傷で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ACL損傷は非接触の膝外反・下腿外旋などで受傷し、半月板や内側側副靱帯の合併損傷が多い。徒手検査ではLachman testの感度が最も高く、ハムストリングスは脛骨を後方に引くためACLの緊張を減らす拮抗筋として働く。

  • ×1. 半月板損傷や内側側副靱帯損傷などの合併が多く、単独損傷が8割以上を占めるわけではない。
  • 2. 膝軽度屈曲位で脛骨を前方に引く検査で、ACL損傷の徒手検査では最も感度が高く陽性となる。
  • ×3. 腫脹が引き可動域が改善した時期に行うのが一般的で、受傷後1年以降まで待つ推奨はない。
  • ×4. 受傷前レベルへの復帰は6割前後との報告が多く、9割以上には達しないとされる。
  • 5. ハムストリングスは脛骨を後方に引くため、ACLへの張力は低下する。ACLの拮抗筋にあたる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問41)
AM問42一般
正答2

日本で最初の理学療法士養成教育機関が開設された時期はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

1963年に国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院(東京都清瀬市)が開設され、日本初の理学療法士・作業療法士養成校となった。理学療法士及び作業療法士法の制定は1965年である。

  • ×1. 1950年代にはまだ養成校も国家資格制度もなく、理学療法士は制度上存在していない。
  • 2. 1963年に国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院が開設された。1960年代が正しい。
  • ×3. 1970年代は養成校が各地に増えた時期だが、最初の開設はこれより前の1963年である。
  • ×4. 1980年代は養成校数がさらに拡大した時期で、最初の養成校が開設された時期ではない。
  • ×5. 1990年代は4年制大学での養成が始まった時期であり、最初の養成校開設の時期ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問42)
AM問43一般
正答1

脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン 2018 に示されている集中リハ ビリテーションの転帰指標はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

同ガイドラインは、変性性小脳疾患に対する短期集中リハビリテーションの効果を検証した無作為化比較試験(Miyaiら)を根拠としており、そこで効果判定に用いられた指標が失調重症度尺度SARAである。

  • 1. 歩行や言語、上下肢協調など8項目で失調の重症度を評価する尺度で、転帰指標とされる。
  • ×2. 筋力低下は本疾患の主症状ではなく、集中リハの効果を示す転帰指標には用いられていない。
  • ×3. 咳嗽力は誤嚥性肺炎の予防に関わるが、集中リハの転帰指標としては挙げられていない。
  • ×4. 深部感覚障害は脊髄性失調で問題となる所見で、集中リハの転帰指標には採用されていない。
  • ×5. 関節可動域は拘縮予防の観点で重要だが、失調の改善度を示す転帰指標ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問43)
AM問44一般
正答4

登はん性起立を示すのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

登はん性起立(Gowers徴候)は、体幹・股関節伸展筋の筋力低下のため床から立つ際に自分の下肢に手をついてよじ登るように立ち上がる動作で、Duchenne型筋ジストロフィーの代表的所見である。

  • ×1. 筋強直性ジストロフィーは把握ミオトニアと遠位筋優位の萎縮が特徴で、登はん性起立は典型的でない。
  • ×2. 登はん性起立は近位筋筋力低下があれば肢帯型でも生じうるが、肢帯型は思春期以降の発症が多く進行も緩徐で頻度も低い。幼児期から骨盤帯筋が侵され、この所見が診断の手がかりとなるのはDuchenne型である。
  • ×3. 先天型は出生時からの筋緊張低下と運動発達遅滞が主体で、独歩の獲得自体が困難なことが多い。
  • 4. 幼児期から骨盤帯筋の筋力低下が進み、床からの立ち上がりで登はん性起立を示す代表疾患。
  • ×5. 顔面肩甲上腕型は顔面筋と肩甲帯の筋力低下が主体で翼状肩甲が目立ち、登はん性起立は主症状でない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問44)
AM問45一般
正答2

正常歩行周期で膝関節伸展モーメントが最も作用するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

荷重応答期は膝が約15〜20°屈曲して衝撃を吸収する時期で、床反力ベクトルが膝関節の後方を通る。これに抗して大腿四頭筋が遠心性に働くため、内的な膝伸展モーメントが歩行周期中で最大となる。

  • ×1. 初期接地は踵接地の瞬間で膝はほぼ伸展位、荷重が始まったばかりで伸展モーメントは小さい。
  • 2. 膝屈曲による衝撃吸収に大腿四頭筋が遠心性に働き、膝伸展モーメントが最大となる時期。
  • ×3. 立脚終期は膝が伸展位に近く、股関節伸展と足関節底屈が主体で膝伸展モーメントは小さい。
  • ×4. 前遊脚期は膝が急速に屈曲していく時期で、膝関節は屈曲モーメントが優位となる。
  • ×5. 遊脚中期は下肢が非荷重で床反力が作用せず、膝関節に働くモーメントはごく小さい。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問45)
AM問46一般
正答3

錐体外路に含まれないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

錐体外路系は大脳基底核(線条体・淡蒼球)と黒質・視床下核などから成る運動調節系である。錐体交叉は延髄下端で皮質脊髄路の線維が交叉する部位で、錐体路(皮質脊髄路)に属する。

  • ×1. 黒質は中脳にありドパミンを線条体へ送る核で、錐体外路系(大脳基底核系)に含まれる。
  • ×2. 視床下核は淡蒼球と連絡して運動を調節する核で、錐体外路系に含まれる。障害で片側バリズム。
  • 3. 延髄下端で皮質脊髄路が交叉する部位であり、錐体路に属する。錐体外路には含まれない。
  • ×4. 線条体(尾状核と被殻)は大脳基底核の入力部にあたり、錐体外路系の中心的構造である。
  • ×5. 淡蒼球は大脳基底核の出力部として視床へ投射しており、錐体外路系に含まれる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問46)
AM問47一般2つ選べ
正答3・4

自律神経障害の症状はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

自律神経は心拍・血圧・発汗・消化・排尿など不随意の機能を支配する。障害では起立性低血圧、不整脈、発汗異常、排尿障害、便秘などが生じる。振戦や複視、視力低下は体性の運動・感覚系の症状である。

  • ×1. 振戦は錐体外路系や小脳の障害で生じる不随意運動であり、自律神経障害の症状ではない。
  • ×2. 複視は動眼・滑車・外転神経など眼球運動を担う体性運動神経の障害で生じる。
  • 3. 心臓を支配する交感・副交感神経の調節が乱れることで心拍リズムが乱れ、不整脈を生じる。
  • 4. 血管運動の調節障害により起立時に血圧が保てず、起立性低血圧をきたす代表的症状。
  • ×5. 視力低下は角膜・水晶体・網膜や視神経など視覚路の問題で、自律神経障害では説明できない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問47)
AM問48一般2つ選べ
正答1・3

小脳梗塞でみられるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

小脳は姿勢の平衡、四肢の協調運動、眼球運動の調節を担う。梗塞では四肢・体幹の運動失調、測定障害、眼振、めまい、構音障害などが出現する。

  • 1. 小脳による眼球運動の調節が障害され、注視方向性の眼振などが出現する。
  • ×2. 球麻痺は延髄の疑核・舌下神経核など下位脳神経核の障害によるもので、小脳症状ではない。
  • 3. 四肢の測定障害や変換運動障害、体幹失調による歩行時のふらつきがみられる。
  • ×4. 同名半盲は視放線や後頭葉視覚野の障害で生じ、主に後大脳動脈領域の症状である。
  • ×5. 遂行機能障害は主に前頭葉障害による。小脳性認知情動症候群の報告はあるが典型症状ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問48)
AM問49一般
正答2

無作為化比較試験で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

無作為化比較試験(RCT)は、対象者を無作為に介入群と対照群へ割り付ける前向きの介入研究である。既知・未知を問わず背景因子が両群に均等に分散するため交絡の影響を小さくでき、エビデンスレベルが高い。

  • ×1. 研究者が介入を割り付けて実施する介入研究であり、観察研究には該当しない。
  • 2. 無作為割り付けにより既知・未知の交絡因子が両群へ均等に分散し、その影響を小さくできる。
  • ×3. 人を対象とする研究であり、原則としてインフォームドコンセントの取得が必要である。
  • ×4. 因子間の相互関係の探索は観察研究の役割で、RCTの目的は介入の効果を検証することにある。
  • ×5. 過去の診療録を用いるのは後ろ向き研究であり、RCTは前向きに介入を行い追跡する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問49)
AM問50一般
正答4

三次予防にあたるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

一次予防は健康増進と発症予防、二次予防は早期発見・早期治療による重症化予防、三次予防は発症後のリハビリテーションや社会復帰支援による機能維持・再発予防を指す。

  • ×1. すでに発症した高血圧に対する治療で重症化を防ぐ取り組みであり、二次予防にあたる。
  • ×2. 骨折という疾病・外傷の発生自体を未然に防ぐ働きかけであり、一次予防にあたる。
  • ×3. 無症状のうちに乳癌を早期発見するスクリーニング検査であり、二次予防にあたる。
  • 4. 発症後の機能回復と社会生活への復帰を支える取り組みであり、三次予防にあたる。
  • ×5. 感染・発症を未然に防ぐための予防接種であり、一次予防にあたる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問50)
AM問51共通
正答1

左大腿中央部の横断面を図に示す。 a の筋はどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図のaは大腿中央部の内側縁で皮下に位置する細長い筋、すなわち薄筋を指していると考えられる。薄筋は恥骨下枝から起こり脛骨粗面内側の鵞足に停止する二関節筋である。

  • 1. 大腿内側の最表層を縦走する薄い帯状の筋で、この高さでは内側縁の皮下に位置する。
  • ×2. 縫工筋は上前腸骨棘から前面を内下方へ斜走し、大腿中央では前内側の皮下に位置する。
  • ×3. 大腿中央部では内転筋群の最深層・後方に広い断面として現れ、内側縁の細い筋ではない。
  • ×4. 短内転筋は小転子付近までの近位にとどまるため、大腿中央部の横断面には現れない。
  • ×5. 長内転筋は内転筋群の前方に位置し、この高さでは薄筋より深部・前方に描出される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問51)
AM問52共通2つ選べ
正答1・3

関節唇を有するのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節唇は臼状関節の関節窩の周縁に付着する線維軟骨性のリングで、関節窩を深くして適合性と安定性を高める。ヒトでは肩関節(関節窩唇)と股関節(寛骨臼唇)にみられる。

  • 1. 浅い関節窩の周縁に関節唇があり、適合性を高めて上腕骨頭の安定に寄与する。
  • ×2. 肘関節は蝶番関節で骨性の適合性が高く、関節唇という構造はもたない。
  • 3. 寛骨臼の縁に寛骨臼唇があり、臼を深くして大腿骨頭を包み込み安定させる。
  • ×4. 膝関節にあるのは半月板で、関節面の間に挟まる線維軟骨であり関節唇とは異なる。
  • ×5. 距腿関節はほぞ状の蝶番関節で骨性に安定しており、関節唇はもたない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問52)
AM問53共通
正答5

運動神経線維のみの脳神経はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動線維のみからなる脳神経は滑車・外転・副・舌下神経とされる。動眼神経は瞳孔括約筋などを支配する副交感線維を含み、三叉・顔面・舌咽神経は感覚(味覚を含む)や副交感線維も併せもつ混合神経である。

  • ×1. 外眼筋を動かすほか、瞳孔括約筋・毛様体筋を支配する副交感線維を含んでいる。
  • ×2. 顔面の知覚を伝える感覚線維と咀嚼筋を支配する運動線維をもつ混合神経である。
  • ×3. 表情筋への運動線維に加え、舌前2/3の味覚と涙腺・唾液腺への副交感線維を含む。
  • ×4. 舌後1/3の味覚・知覚、茎突咽頭筋への運動、耳下腺への副交感線維を含む混合神経。
  • 5. 胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する運動線維のみからなり、感覚・自律線維を含まない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問53)
AM問54共通
正答2

尺骨神経の支配を受けるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

手内在筋の多くは尺骨神経支配で、母指内転筋・骨間筋・第3〜4虫様筋・小指球筋が含まれる。一方、短母指外転筋・母指対立筋・短母指屈筋浅頭と第1・2虫様筋は正中神経の支配を受ける。

  • ×1. 長母指屈筋は前腕前面の深層にあり、正中神経の枝である前骨間神経の支配を受ける。
  • 2. 母指球の深層にある手内在筋で、尺骨神経の深枝(筋枝)の支配を受ける。
  • ×3. 第1虫様筋は第2虫様筋とともに正中神経支配で、尺骨神経支配なのは第3・4虫様筋。
  • ×4. 短母指外転筋は母指球の表層筋で、正中神経の反回枝の支配を受ける。
  • ×5. 短母指屈筋は浅頭が正中神経、深頭が尺骨神経支配であり、浅頭は尺骨神経支配ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問54)
AM問55共通
正答4

食道で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

食道は輪状軟骨下縁(第6頸椎の高さ)から始まる長さ約25cmの管で、上部約1/3が横紋筋、下部は平滑筋からなる。生理的狭窄は起始部、大動脈弓と左主気管支との交叉部、横隔膜貫通部の3か所である。

  • ×1. 食道の長さは約25cmであり、約35cmという記載は誤り。
  • ×2. 始まりは甲状軟骨下縁ではなく、輪状軟骨下縁(第6頸椎の高さ)である。
  • ×3. 生理的狭窄部は起始部・大動脈弓と左主気管支の部・横隔膜貫通部の3か所である。
  • 4. 第2狭窄部にあたり、前方から大動脈弓と左主気管支に圧迫されて内腔が狭くなる。
  • ×5. 上部約1/3が横紋筋、中部は移行部、下部は平滑筋であり、下部が横紋筋というのは誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問55)
AM問56共通2つ選べ
正答3・4

下垂体後葉から分泌されるホルモンはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

下垂体後葉は、視床下部の視索上核・室傍核で産生されたオキシトシンとバソプレシン(抗利尿ホルモン)が神経軸索を通って運ばれ、貯蔵・分泌される部位である。

  • ×1. グレリンは主に胃から分泌され、摂食を促進し成長ホルモンの分泌も刺激するホルモン。
  • ×2. エストロゲンは卵巣(顆粒膜細胞)から分泌される女性ホルモンである。
  • 3. 子宮収縮と射乳反射を起こすホルモンで、視索上核・室傍核で産生され後葉から分泌される。
  • 4. 抗利尿ホルモンとして腎集合管での水再吸収を促す。後葉から分泌される。
  • ×5. アルドステロンは副腎皮質の球状層から分泌され、腎でのナトリウム再吸収を促す。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問56)
AM問57共通
正答2

視覚器で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

網膜の視細胞には、明所で働き色を識別する錐体と、暗所で働き感度の高い杆体がある。錐体は黄斑、特に中心窩に密集し、この部位で視力が最も高い。盲点は視細胞を欠く視神経乳頭に対応する。

  • ×1. 杆体は暗所で明暗を感知する視細胞であり、色の識別を担うのは3種類の錐体である。
  • 2. 黄斑、とくに中心にある中心窩には錐体が密集しており、視力が最も高い部位となる。
  • ×3. 角膜には三叉神経由来の知覚神経が豊富に分布し、体内でも特に敏感な組織である。
  • ×4. 盲点に相当するのは視細胞のない視神経乳頭。中心窩はむしろ視力が最も高い部位。
  • ×5. 屈折力を変えて焦点を調節するのは水晶体で、硝子体は眼球の形状を保つゲル状組織。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問57)
AM問58共通
正答1

動脈とその触診部位の組合せで誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

誤っている組合せを選ぶ問題。内頸動脈は甲状軟骨上縁付近で総頸動脈から分かれた後は深部を走り、体表からは触知できない。鎖骨内側1/3の上方(鎖骨上窩)で触れるのは鎖骨下動脈である。

  • 1. 内頸動脈は深部を走行し触知できず、この部位で触れるのは鎖骨下動脈。組合せは誤り。
  • ×2. 肘窩で上腕二頭筋腱の内側を触れると上腕動脈の拍動を確認できる。正しい組合せ。
  • ×3. 手関節掌側で橈側手根屈筋腱の外側(橈側)を触れると橈骨動脈を触知できる。正しい。
  • ×4. 上前腸骨棘と恥骨結節を結ぶ鼠径靱帯の中点付近で大腿動脈を触知できる。正しい。
  • ×5. 足背で長母趾伸筋腱の外側を触れると足背動脈の拍動を確認できる。正しい組合せ。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問58)
AM問59共通
正答3

脊髄で運動神経の細胞体が主に存在する部位はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

脊髄の灰白質のうち前角には、骨格筋を支配するα運動ニューロンやγ運動ニューロンの細胞体が集まり、その軸索が前根を通って末梢へ出る。後角は感覚の中継、各索は伝導路が通る白質である。

  • ×1. 後角には一次求心性線維を受ける感覚系の二次ニューロンがあり、運動ニューロンではない。
  • ×2. 後索は深部感覚を伝える薄束・楔状束が通る白質であり、細胞体が集まる部位ではない。
  • 3. 前角にα運動ニューロンなどの細胞体があり、その軸索が前根を経て骨格筋を支配する。
  • ×4. 前索は前皮質脊髄路などの伝導路が通る白質であり、細胞体が集まる部位ではない。
  • ×5. 側索は外側皮質脊髄路や脊髄視床路などが通る白質で、細胞体の集まる部位ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問59)
AM問60共通
正答2

被殻の支配動脈を分枝するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

被殻は、中大脳動脈の水平部(M1)から分岐するレンズ核線条体動脈(穿通枝)によって灌流される。この穿通枝は高血圧性脳出血の好発部位である被殻出血の責任血管でもある。

  • ×1. 前大脳動脈は内側前頭葉や傍中心小葉を灌流する。分枝のHeubner反回動脈は尾状核頭側を養う。
  • 2. 中大脳動脈から分岐するレンズ核線条体動脈(穿通枝)が被殻を灌流している。
  • ×3. 後大脳動脈は後頭葉の視覚野や側頭葉下面、視床の一部を灌流する血管である。
  • ×4. 脳底動脈は橋・小脳・中脳を灌流する椎骨脳底動脈系の血管であり、被殻は含まない。
  • ×5. 椎骨動脈は延髄や小脳下部を灌流し、左右が合流して脳底動脈となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問60)
AM問61共通
正答5

ATP 産生に関わる細胞小器官はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ミトコンドリアはクエン酸回路と電子伝達系(酸化的リン酸化)をもち、酸素を用いてATPを大量に産生する細胞小器官である。他の小器官は細胞分裂・分泌・脂質代謝・蛋白合成などを担い、ATP産生の場ではない。

  • ×1. 中心小体は細胞分裂時に紡錘体の微小管を形成する構造で、ATP産生の場ではない。
  • ×2. Golgi装置は小胞体で作られた蛋白質に糖鎖修飾を加え、分泌小胞として送り出す。ATP産生は行わない。
  • ×3. 滑面小胞体は脂質・ステロイド合成やCa2+の貯蔵、薬物代謝を担う。ATP産生の場ではない。
  • ×4. リボソームはmRNAを翻訳して蛋白質を合成する場で、むしろATPやGTPを消費する側である。
  • 5. 正しい。クエン酸回路と電子伝達系・酸化的リン酸化により、細胞のATPの大部分を合成する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問61)
AM問62共通
正答1

タイプⅡ筋線維と比較した場合のタイプⅠ筋線維の特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

タイプⅠ線維は遅筋(赤筋)で、線維径が細く発生張力は小さいが、ミトコンドリア・ミオグロビン・酸化酵素が豊富で毛細血管も多い。有酸素性代謝が主体で疲労しにくく、姿勢保持など持続的な活動に適する。

  • 1. 正しい。タイプⅠは線維径が細く、発生する張力はタイプⅡより弱い。
  • ×2. タイプⅠの筋線維径はタイプⅡより細い。径が太いのはタイプⅡの特徴である。
  • ×3. タイプⅠは有酸素性代謝が主体で、コハク酸脱水素酵素などの酸化酵素活性はむしろ高い。
  • ×4. タイプⅠは酸素を保持するミオグロビンが多く、そのため赤くみえ赤筋と呼ばれる。
  • ×5. タイプⅠはミトコンドリア密度が高く、有酸素性のATP産生能に優れる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問62)
AM問63共通
正答5

自律神経で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

自律神経は不随意に内臓を調節し、安静時も持続的に発火してトーヌスを保つ。交感・副交感いずれも節前線維はコリン作動性でアセチルコリンを放出し、節後線維は交感神経が主にノルアドレナリン、副交感神経がアセチルコリンを放出する。

  • ×1. 有髄なのは節前線維(B線維)で、節後線維は無髄(C線維)である。記述が逆になっている。
  • ×2. 自律神経は不随意性で、内臓機能を意識的に調節することはできない。随意運動は体性神経が担う。
  • ×3. 自律神経は安静時も持続的にインパルスを発しており、断続的ではなく緊張(トーヌス)を保っている。
  • ×4. 汗腺は交感神経の単独支配で、副交感神経の支配は受けない(伝達物質はアセチルコリン)。
  • 5. 正しい。交感・副交感のいずれも、節前線維終末からアセチルコリンが放出される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問63)
AM問64共通
正答5

呼吸の調節機構で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

呼吸中枢は延髄にあり、橋がリズムを調節する。末梢化学受容器は頸動脈小体・大動脈小体にあり、動脈血酸素分圧の低下で興奮する。肺の伸展受容器の情報は迷走神経求心路を介して呼吸中枢へ伝わり吸息を抑制する(Hering-Breuer反射)。

  • ×1. 呼吸中枢は延髄にあり、橋が呼吸リズムを調節する。視床下部は体温や内分泌の調節を担う。
  • ×2. 末梢の化学受容器は頸動脈小体と大動脈小体にあり、椎骨動脈には存在しない。
  • ×3. 横隔膜や肋間筋は骨格筋で体性運動神経の支配を受け、随意的に収縮させることができる。
  • ×4. 末梢の化学受容器は動脈血酸素分圧の低下により興奮する。上昇ではなく低下が刺激となる。
  • 5. 正しい。Hering-Breuer反射として、肺の伸展情報が迷走神経を介し吸息を抑制する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問64)
AM問65共通
正答5

心臓の刺激伝導系で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

刺激伝導系は右心房の洞房結節に始まり、房室結節→His束→左脚・右脚→Purkinje線維の順に興奮を伝える。心筋の脱分極はNa+の流入により生じ、心電図のP波は心房、QRS波は心室の興奮を表す。

  • ×1. 洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近にある。左心房ではない。
  • ×2. 心筋細胞の脱分極はNa+の流入による。K+はむしろ流出して再分極に働く。
  • ×3. P波は心房の興奮(脱分極)に対応する。心室の興奮を表すのはQRS波である。
  • ×4. 副交感神経(迷走神経)の興奮は洞房結節を抑制し、心拍数を減少させる。
  • 5. 正しい。房室結節の興奮はHis束から左脚・右脚、Purkinje線維を経て心室筋へ伝わる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問65)
AM問66共通
正答3

血球と機能の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

血小板は血管損傷部に粘着・凝集して血栓をつくり一次止血を担う。単球・好中球は貪食、リンパ球は免疫(B細胞が抗体産生、T細胞が細胞性免疫)、赤血球はヘモグロビンによる酸素運搬を受けもつ。

  • ×1. 単球は組織でマクロファージとなり貪食・抗原提示を行う。抗体産生はB細胞(形質細胞)の役割。
  • ×2. 顆粒球は貪食やアレルギー反応に働く白血球で、酸素運搬を担うのは赤血球である。
  • 3. 正しい。血小板は損傷部位に粘着・凝集して血小板血栓をつくり、一次止血を担う。
  • ×4. 赤血球はヘモグロビンによる酸素運搬を担う。細胞性免疫はT細胞の働きである。
  • ×5. リンパ球は抗体産生や細胞性免疫を担う。細菌の貪食は主に好中球や単球が行う。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問66)
AM問67共通
正答1

胆汁で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

胆汁は肝細胞で産生され、胆囊で濃縮・貯蔵される。重炭酸イオンを含むアルカリ性の液で消化酵素は含まず、胆汁酸が脂肪を乳化して膵リパーゼの作用を助ける。胆汁酸は主に回腸で再吸収され腸肝循環する。

  • 1. 正しい。胆汁は重炭酸イオンを含み、pHはおよそ7〜8のアルカリ性を示す。
  • ×2. 胆汁を産生するのは肝細胞である。胆囊は胆汁を濃縮・貯蔵し、食後に放出する器官。
  • ×3. 胆汁に消化酵素は含まれず蛋白質は分解しない。蛋白分解は胃のペプシンや膵液の酵素が担う。
  • ×4. リパーゼは膵液に含まれる。胆汁は胆汁酸で脂肪を乳化し、リパーゼの働きを助ける役割。
  • ×5. 胆汁酸は主に回腸で再吸収され、門脈を経て肝臓に戻る(腸肝循環)。大腸が主体ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問67)
AM問68共通
正答1

月経で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

誤りを選ぶ問題。28日型の月経周期では、排卵後に形成される黄体の寿命がほぼ一定であるため、分泌期(黄体期)は約14日間となる。10日間とする記述が誤りで、これが正答である。

  • 1. これが誤り。分泌期(黄体期)は排卵後から次の月経までの約14日間で、原則としてほぼ一定である。
  • ×2. 正しい。月経血は子宮内膜由来の線溶系の働きにより、通常は凝固しにくい。
  • ×3. 正しい。黄体が退縮しエストロゲン・プロゲステロンが減少すると子宮内膜が剝脱し月経となる。
  • ×4. 正しい。卵胞期のエストロゲンは月経後の子宮内膜を増殖・再生させる(増殖期)。
  • ×5. 正しい。黄体から分泌されるプロゲステロンは子宮内膜腺の分泌を高め、着床に備える。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問68)
AM問69共通2つ選べ
正答4・5

運動単位で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動単位とは1個のα運動ニューロンとそれが支配する筋線維群のことで、遠心性の運動線維で構成される。1本の軸索が枝分かれして支配するため、同一運動単位の筋線維は全か無かの法則に従って同期して興奮する。

  • ×1. 運動単位を構成するのは遠心性のα運動ニューロンで、求心性(感覚)線維は含まれない。
  • ×2. 神経支配比が小さいほど微細な調節が可能。外眼筋や手内在筋は支配比が小さい代表例である。
  • ×3. サイズの原理により、活動電位の小さい小型の運動単位から先に動員され、大きな運動単位は後から加わる。
  • 4. 正しい。1本の軸索の分枝が支配するため、同一運動単位の筋線維は同期して興奮する。
  • 5. 正しい。運動単位の定義そのもので、1個の運動ニューロンと支配される筋線維群を指す。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問69)
AM問70共通2つ選べ
正答2・3

肺気量分画のうちの 2 つを用いて肺胞換気量を算出する場合、使用するのはどれ か。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肺胞換気量は(1回換気量−死腔量)×呼吸数で表され、1回の呼吸あたりでは1回換気量から死腔量を差し引いて求める。したがって用いるのは1回換気量と死腔(換気)量の2つである。

  • ×1. 残気量は最大呼気の後も肺内に残る量で、肺胞換気量の算出には用いない。
  • 2. 正しい。肺胞換気量は1回換気量から死腔量を差し引いて求めるため、必ず必要となる。
  • 3. 正しい。ガス交換に関与しない死腔の分を1回換気量から差し引く必要がある。
  • ×4. 予備吸気量は安静吸気位からさらに吸い込める量で、肺活量の構成要素。算出には用いない。
  • ×5. 予備呼気量は安静呼気位からさらに吐き出せる量で、肺活量の構成要素。算出には用いない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問70)
AM問71共通
正答4

頭頸部の屈曲と伸展の両方に作用する筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

胸鎖乳突筋は両側が働くと下位頸椎を屈曲させる一方、環椎後頭関節では頭部を伸展させるため、頭頸部の屈曲と伸展の両方に作用する。他の選択肢の筋はいずれか一方向のみに働く。

  • ×1. 前斜角筋は両側収縮で頸部を屈曲させ、片側では側屈・回旋に働く。伸展作用はない。
  • ×2. 前頭直筋は環椎後頭関節で頭部を屈曲させる後頭下の深層筋で、伸展には働かない。
  • ×3. 頭板状筋は頭頸部の伸展と、同側への側屈・回旋に働く筋で、屈曲作用はない。
  • 4. 正しい。下位頸椎では屈曲、環椎後頭関節では頭部の伸展に働き、両方向に作用する。
  • ×5. 脊柱起立筋は脊柱の伸展が主作用で、頸部でも伸展・側屈に働き、屈曲はしない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問71)
AM問72共通2つ選べ
正答2・3

健常者の股関節で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

股関節は大腿骨頭と寛骨臼からなる臼状関節(球関節の一種)で、成人の頸体角はおよそ125度前後(およそ120〜130度)とされる。腸骨大腿靱帯・恥骨大腿靱帯・坐骨大腿靱帯は伸展位で緊張し、関節を安定させる。

  • ×1. 股関節は臼状関節(球関節の一種)である。鞍関節は母指の手根中手関節などが該当する。
  • 2. 正しい。成人の頸体角は約125度前後で、おおむね120〜130度の範囲とされる。
  • 3. 正しい。恥骨大腿靱帯は股関節の伸展・外転で緊張し、過伸展を制動する。
  • ×4. 約15度は大腿骨前捻角の値で、水平面上で頸部軸が大腿骨内外側顆後面を結ぶ線となす角。垂直軸を基準にした値ではない。
  • ×5. 大腿骨頭の前方は寛骨臼の被覆が少なく、完全には覆われていない。前方は関節包・靱帯が補強する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問72)
AM問73共通
正答3

立位姿勢が安定しているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

立位の安定性は、支持基底面が広いほど、重心が低いほど、重心線が支持基底面の中心に近いほど、床面の摩擦抵抗が大きいほど高まる。重心線が膝関節中心のやや前方を通ると膝は伸展方向に保たれ、少ない筋活動で安定する。

  • ×1. 支持基底面が狭いほど不安定になる。安定させるには基底面を広くとる必要がある。
  • ×2. 重心の位置が高いほど不安定になる。重心が低いほど姿勢は安定する。
  • 3. 正しい。重心線が膝関節中心のやや前方を通ることで膝は伸展位に保たれ、安定する。
  • ×4. 摩擦抵抗が小さいと足が滑りやすく不安定になる。摩擦抵抗は大きいほど安定する。
  • ×5. 重心線が支持基底面の中心から離れるほど不安定になる。中心に近いほど安定する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問73)
AM問74共通
正答2

正常歩行で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

正常歩行では身体重心は立脚中期に最も高くなり、同時に立脚側へ最も側方移動する。立脚相は前半が制動(抑制)期、後半が推進期であり、遊脚側の骨盤は前額面で下方へ傾斜する。

  • ×1. 立脚相は前半が制動(抑制)期、後半が推進期である。前後関係が逆になっている。
  • 2. 正しい。重心は立脚中期で立脚側へ最も偏位し、側方への移動量が最大となる。
  • ×3. 遊脚側の骨盤は前額面で下方へ傾斜する(およそ5度)。上方傾斜ではない。
  • ×4. 歩行速度が速くなると立脚相の比率が低下し、遊脚相の比率はむしろ増加する。
  • ×5. 遊脚肢が体幹の後方にある時期は加速期。前方へ振り出された後半が減速期である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問74)
AM問75共通
正答3

疾病発症の外因のうち、物理的要因はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

疾病発症の外因は、物理的要因(温度・気圧・放射線・紫外線・外力など)、化学的要因(薬物・重金属・アルコール・たばこなど)、生物学的要因(細菌・ウイルスなど)、栄養的要因に大別される。

  • ×1. 鉛は重金属であり化学的要因。鉛中毒では貧血や末梢神経障害などをきたす。
  • ×2. 喫煙はニコチンやタールなど化学物質による障害で、化学的要因(生活習慣要因)に分類される。
  • 3. 正しい。紫外線は放射線・温度・外力などと同じく物理的要因に分類される。
  • ×4. 肺炎球菌は細菌であり、生物学的(微生物)要因に分類される。物理的要因ではない。
  • ×5. アルコール(エタノール)という化学物質による障害であり、化学的要因に分類される。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問75)
AM問76共通2つ選べ
正答1・3

急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

急性炎症は好中球の浸潤、血管透過性亢進による血漿蛋白の滲出、血管内皮の傷害が主体である。一方、慢性炎症ではリンパ球・マクロファージ・形質細胞が浸潤し、肉芽組織形成に伴う血管新生と、線維芽細胞による線維化(瘢痕化)が特徴となる。

  • 1. 正しい。慢性炎症では肉芽組織が形成され、血管新生(毛細血管の増殖)がみられる。
  • ×2. 好中球の集積は急性炎症の特徴。慢性炎症ではリンパ球・マクロファージ・形質細胞が主体となる。
  • 3. 正しい。線維芽細胞が増殖しコラーゲンを産生することで、組織の線維化・瘢痕化が進む。
  • ×4. 血漿蛋白の滲出は血管透過性が亢進する急性炎症の特徴で、滲出性の浮腫を生じる。
  • ×5. 血管内皮細胞の損傷は急性炎症の初期にみられ、透過性亢進や浮腫の原因となる変化である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問76)
AM問77共通
正答4

良性腫瘍と比較した場合の悪性腫瘍の特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

悪性腫瘍は細胞・構造の異型性が強く、核分裂像が多く発育が速い。浸潤性に発育するため周囲との境界は不明瞭で、壊死や出血をきたしやすく転移もする。良性腫瘍は膨張性発育で境界が明瞭、異型性は乏しい。

  • ×1. 悪性腫瘍は増殖が盛んで核分裂像が多く、異型核分裂もしばしばみられる。
  • ×2. 悪性腫瘍は血管新生が未熟で壊死を伴いやすく、出血はむしろ起こりやすい。
  • ×3. 悪性腫瘍は発育速度が速い。ゆっくり大きくなるのは良性腫瘍の特徴である。
  • 4. 正しい。核の大小不同や核/細胞質比の増大など、細胞異型性が強いのが悪性腫瘍の特徴。
  • ×5. 悪性腫瘍は浸潤性に発育するため境界は不明瞭。被膜を伴い境界が明瞭なのは良性腫瘍。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問77)
AM問78共通
正答3

正しい組合せはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

正しい組合せは社会生活技能訓練(SST)とR. Liberman。オペラント条件づけはB. F. Skinner、自動思考はA. Beck、動機づけ面接はW. Miller、マインドフルネスストレス低減法はJ. Kabat-Zinnが提唱した。

  • ×1. オペラント条件づけはB. F. Skinnerが提唱。A. Beckは認知療法と自動思考の提唱者である。
  • ×2. 自動思考はA. Beckの概念。J. Kabat-Zinnはマインドフルネスストレス低減法の創始者。
  • 3. 正しい。SST(社会生活技能訓練)はR. Libermanが体系化した技法である。
  • ×4. I. Pavlovは古典的(レスポンデント)条件づけの研究者。動機づけ面接はW. Millerによる。
  • ×5. マインドフルネスを医療に応用したのはJ. Kabat-Zinn。W. Millerは動機づけ面接の提唱者。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問78)
AM問79共通
正答3

「明日朝 9 時に会議に出席する」と決めた。 翌朝になると会議の予定が思い出せるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

展望記憶は「将来のある時点で予定した行為を実行する」ために保持される記憶で、時刻や状況が手がかりとなって想起される。過去の出来事を思い出す回想記憶と対比され、日常生活の予定管理に不可欠である。

  • ×1. 意味記憶は言葉の意味や一般的知識に関する記憶で、いつ覚えたかという時間的文脈を伴わない。
  • ×2. 作動(作業)記憶は情報を一時的に保持しながら操作する短期の記憶システムである。
  • 3. 正しい。将来行う予定を保持し、その時期がきて想起するのが展望記憶である。
  • ×4. 手続き記憶は自転車の乗り方など技能・習慣の記憶で、言語化しにくいのが特徴。
  • ×5. エピソード記憶は過去に自分が体験した出来事の記憶で、回想記憶に含まれる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問79)
AM問80共通
正答1

Piaget の発達論で 0 〜 2 歳ころはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Piagetの認知発達段階は、感覚運動期(0〜2歳ころ)、前操作期(2〜7歳ころ)、具体的操作期(7〜11歳ころ)、形式的操作期(11歳ころ以降)の4段階からなる。潜在期はFreudの心理性的発達段階の用語である。

  • 1. 正しい。感覚運動期は0〜2歳ころで、感覚と運動を通して外界を認識し対象の永続性を獲得する。
  • ×2. 具体的操作期は7〜11歳ころで、具体物についての保存概念や論理的操作が可能になる段階。
  • ×3. 形式的操作期は11歳ころ以降で、抽象的・仮説演繹的な思考ができるようになる段階。
  • ×4. 潜在(潜伏)期はFreudの心理性的発達段階の用語で、Piagetの発達論の段階ではない。
  • ×5. 前操作期は2〜7歳ころで、象徴機能が発達する一方、自己中心性が残る段階である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問80)
AM問81共通
正答2

投影法の人格検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

人格検査は質問紙法・作業検査法・投影法に大別される。投影法はあいまいな刺激への反応から無意識的な側面をとらえる方法で、TATやロールシャッハテストが代表である。他の4つはいずれも質問紙法か作業検査法にあたる。

  • ×1. ミネソタ多面人格目録。数百項目の質問に本人が答える質問紙法であり、投影法ではない。
  • 2. 主題統覚検査。あいまいな人物画を見て物語を作らせ、その内容から欲求や葛藤を読み取る投影法である。
  • ×3. 東大式エゴグラム。交流分析に基づく質問紙法で、5つの自我状態をプロフィール化する。
  • ×4. 矢田部・ギルフォード性格検査。多数の質問項目に答える質問紙法で、投影法ではない。
  • ×5. 一桁の連続加算という単純作業の量と変化から性格や作業能力をみる作業検査法である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問81)
AM問82共通
正答4

取り組みが始まった時期の年代順で正しいのはどれか。 ①国際障害者年、②ノーマライゼーション、③自立生活運動〈IL 運動〉

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ノーマライゼーションは1950年代のデンマークでバンク-ミケルセンが提唱し1959年法に結実、自立生活運動〈IL運動〉は1960年代後半の米国で始まり1972年にバークレーで自立生活センターが設立、国際障害者年は1981年である。よって②→③→①となる。

  • ×1. 国際障害者年を先頭に置く点が誤り。1981年であり3つの中で最も新しい出来事である。
  • ×2. 国際障害者年が先頭である点が誤りで、ノーマライゼーションを最後に置く点も年代と合わない。
  • ×3. ノーマライゼーションが最初である点は正しいが、国際障害者年はIL運動より後の1981年である。
  • 4. 1950年代のノーマライゼーション、1960〜70年代のIL運動、1981年の国際障害者年の順で正しい。
  • ×5. IL運動を最初に置く点が誤り。ノーマライゼーションの提唱はそれより約10年早い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問82)
AM問83共通
正答4

長期間の安静臥床で増加するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

長期臥床では廃用症候群として骨・筋・心肺機能が軒並み低下する。一方、関節を動かさないと関節包や周囲の結合組織は増生・短縮して線維化が進み、関節拘縮を生じる。増加するのはこの結合組織である。

  • ×1. 荷重刺激が減ると骨吸収が骨形成を上回り、骨密度は低下して廃用性骨萎縮を生じる。
  • ×2. 抗重力筋を中心とした筋萎縮と毛細血管密度・酸化酵素活性の低下により筋持久性は低下する。
  • ×3. 活動量の低下や自律神経の影響で蠕動運動はむしろ低下し、便秘をきたしやすい。
  • 4. 不動により関節包や靱帯などの結合組織が増生・線維化して増加し、関節拘縮の原因となる。
  • ×5. 循環血漿量の減少と一回拍出量の低下により、臥床数週間で最大酸素摂取量は明らかに低下する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問83)
AM問84共通
正答2

関節リウマチの Steinbrocker のステージⅣの特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Steinbrockerのステージは関節リウマチの関節破壊の程度をX線所見で4段階に分類する。Ⅰは骨粗鬆症のみ、Ⅱは軟骨下骨の破壊や関節裂隙狭小化、Ⅲは骨と軟骨の破壊・変形、Ⅳは線維性または骨性の強直を伴う末期である。

  • ×1. 腱鞘炎は病期を問わず早期からみられる滑膜炎の症状で、ステージ分類の指標ではない。
  • 2. 線維性または骨性の強直はステージⅣの定義そのもので、関節破壊が最も進行した末期像である。
  • ×3. 関節周囲の骨粗鬆症のみでX線上の破壊を認めない段階は、ステージⅠに相当する。
  • ×4. 軽度の軟骨下骨の破壊や関節裂隙の狭小化はステージⅡの所見であり、Ⅳの特徴ではない。
  • ×5. 関節周囲の筋萎縮はステージⅡからみられる所見で、Ⅳに特徴的とはいえない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問84)
AM問85共通
正答1

加齢で低下するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

加齢では骨量や骨格筋量が減る変化と、動脈硬化や慢性炎症のように増える変化が混在する。選択肢のうち加齢で低下するのは骨塩量のみで、残り4つはいずれも加齢とともに増加する方向に変化する。

  • 1. 骨吸収が骨形成を上回るため、とくに閉経後女性で骨塩量は明らかに低下する。
  • ×2. 肺の弾性収縮力低下と末梢気道の早期閉塞により、残気量は増加し肺活量は低下する。
  • ×3. 免疫の自己寛容が低下するため、加齢とともに自己抗体の産生や陽性率は増加する。
  • ×4. 動脈壁の硬化と弾性の低下により末梢血管抵抗は増加し、収縮期血圧が上昇しやすい。
  • ×5. IL-6やTNF-αなどが軽度持続的に上昇する慢性炎症状態がみられ、増加する方向である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問85)
AM問86共通
正答2

末梢神経伝導検査が診断に有用なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

末梢神経伝導検査は末梢神経の伝導速度・潜時・活動電位振幅を調べる検査で、絞扼性ニューロパチーや末梢神経障害の診断に有用である。中枢神経の変性疾患、筋そのものの疾患、血管の疾患の評価には向かない。

  • ×1. 中脳黒質の変性による中枢性疾患で末梢神経は障害されず、診断は臨床症状と経過による。
  • 2. 手根管部での正中神経の絞扼を、遠位潜時の延長や伝導速度低下として捉えられ有用である。
  • ×3. 小脳・線条体・自律神経系が障害される中枢性の変性疾患で、画像や臨床所見で診断する。
  • ×4. 病変は筋線維自体にあり、針筋電図やCK値、遺伝子検査・筋生検が診断に用いられる。
  • ×5. 下肢動脈の狭窄・閉塞が本態で、足関節上腕血圧比や超音波、造影検査で評価する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問86)
AM問87共通
正答5

股関節屈曲拘縮を調べるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Thomasテストは背臥位で対側の股関節を最大屈曲させて腰椎前弯を消した際、検査側の大腿が床から浮き上がるかをみる。浮けば腸腰筋などの短縮による股関節屈曲拘縮があると判定する。

  • ×1. 背臥位で両膝を立てたときの膝の高さの左右差をみる検査で、大腿の短縮や発育性股関節形成不全を疑う。
  • ×2. 膝を屈伸しながら下腿を回旋させ、クリックや疼痛の誘発から半月板損傷をみる検査である。
  • ×3. 股関節を屈曲・外転・外旋させ、股関節や仙腸関節の病変による疼痛を誘発する検査である。
  • ×4. 腹臥位で下腿三頭筋を把握し足関節が底屈するかをみる、アキレス腱断裂の検査である。
  • 5. 対側股関節の屈曲で腰椎前弯を除いたときの大腿の挙上をみて、股関節屈曲拘縮を判定する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問87)
AM問88共通
正答3

胃全摘出術後の悪性貧血に関与するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

悪性貧血は胃壁細胞が分泌する内因子の欠乏によりビタミンB₁₂が回腸末端で吸収されず生じる巨赤芽球性貧血である。胃全摘後は内因子が失われるため、体内貯蔵が枯渇する数年後に貧血や亜急性連合性脊髄変性症をきたしうる。

  • ×1. 欠乏は脚気やWernicke脳症を起こす。吸収に内因子は関与せず悪性貧血の原因ではない。
  • ×2. 欠乏では口角炎・舌炎・脂漏性皮膚炎などがみられ、悪性貧血の原因とはならない。
  • 3. 胃由来の内因子と結合して回腸で吸収されるため、胃全摘で吸収が障害され悪性貧血をきたす。
  • ×4. 欠乏は壊血病を起こす。鉄の吸収は助けるが、巨赤芽球性貧血の直接の原因ではない。
  • ×5. 欠乏はくる病や骨軟化症を起こす。カルシウム代謝に関与し、悪性貧血とは直結しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問88)
AM問89共通
正答5

肘離断性骨軟骨炎で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎(外側型野球肘)は投球動作の繰り返しによる肘外側への圧迫力で生じ、10歳前後から10代に好発する。学童期野球選手での有病率は検診報告でおおむね1〜3%とされ、20〜30%という高率ではない。

  • ×1. 発育期の軟骨に繰り返し負荷が加わって生じ、10代前半を中心とした若年者に多く正しい。
  • ×2. 投球のほか体操やテニスなど、肘外側に圧迫力が反復する競技で多くみられ正しい。
  • ×3. 透亮期などの初期は投球中止による保存療法で修復が期待でき、第一選択であり正しい。
  • ×4. 超音波は被曝がなく野球肘検診でも用いられ、初期の小頭の不整の検出に有用で正しい。
  • 5. 検診報告での有病率は1〜3%程度であり、20〜30%は明らかに高すぎるためこれが誤り。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問89)
AM問90共通
正答4

肩関節周囲炎で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)は40〜60歳代に好発する非感染性の疾患で、関節包の炎症と拘縮により疼痛と可動域制限をきたす。多くは保存療法で1〜2年かけて軽快し、結髪・結帯動作の障害が典型的である。

  • ×1. 中高年、とくに40〜60歳代に多い疾患であり、若年者に多いとはいえない。
  • ×2. 経過は長期に及ぶが多くは自然軽快が期待でき、予後は比較的良好とされる。
  • ×3. 関節包や腱板周囲の非感染性の炎症・変性が主体であり、感染性疾患ではない。
  • 4. 肩関節周囲炎では全方向に可動域が制限される。結髪動作は屈曲・外転・外旋の複合運動であり、これらの制限により髪を結ぶ動作が行いにくくなる(伸展・内旋を要する結帯動作も同様に障害される)。
  • ×5. 運動療法や消炎鎮痛薬、注射などの保存療法が基本で、手術は難治例に限られる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問90)
AM問91共通
正答2

Parkinson 病の治療薬はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Parkinson病は中脳黒質のドパミン神経細胞が変性し線条体のドパミンが減少する疾患である。L-ドーパはドパミンの前駆物質で血液脳関門を通過し、脳内でドパミンに変換されて症状を改善する中心的な治療薬である。

  • ×1. 高血圧や不整脈、本態性振戦などに用いる薬で、Parkinson病の標準治療薬ではない。
  • 2. 血液脳関門を通過して脳内でドパミンに変換され、寡動や固縮を改善する中心的薬剤である。
  • ×3. 糖尿病の血糖コントロールに用いるホルモン製剤で、ドパミン系には作用しない。
  • ×4. 血管平滑筋に作用する降圧薬などで、一部は逆に薬剤性パーキンソニズムの原因となりうる。
  • ×5. 細菌感染症の治療薬であり、神経変性疾患であるParkinson病には効果がない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問91)
AM問92共通
正答5

Guillain-Barré 症候群の初期症状で特徴的なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Guillain-Barré症候群は先行感染の1〜3週後に発症する急性の免疫性ニューロパチーである。両側性・左右対称性に下肢遠位から始まって上行する筋力低下と腱反射の消失が特徴で、数日から数週で進行のピークに達する。

  • ×1. 悪性腫瘍や消耗性疾患、内分泌疾患を示唆する所見で、本症の初期症状として特徴的でない。
  • ×2. 筋痛や神経根痛を訴えることはあるが、激しい関節痛はむしろ関節疾患を疑う所見である。
  • ×3. 視神経炎や網膜動脈閉塞などでみられる症状で、本症の典型的な初発症状ではない。
  • ×4. Addison病などでみられる所見で、本症の初期症状として特徴的なものではない。
  • 5. 下肢遠位から左右対称性に始まり上行する筋力低下と腱反射消失が本症の典型像である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問92)
AM問93共通
正答4

高齢者にみられる病態のうち、低栄養と関連が少ないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

低栄養は蛋白・エネルギーの不足を通じて創傷治癒の遅延、筋量・骨量の減少を招く。褥瘡、貧血、サルコペニア、大腿骨頸部骨折はいずれも低栄養と密接に関連するが、変形性膝関節症は加齢や肥満など力学的負荷が主な危険因子である。

  • ×1. 低アルブミン血症や皮下脂肪・筋の減少が発生と治癒遅延に直結し、低栄養との関連は強い。
  • ×2. 鉄・ビタミンB₁₂・葉酸・蛋白の摂取不足によって生じ、低栄養と強く関連する。
  • ×3. 蛋白やエネルギーの摂取不足は筋量・筋力低下の主要な要因であり、関連は強い。
  • 4. 加齢や肥満、力学的ストレスが主因で、むしろ過体重が危険因子。低栄養との関連は少ない。
  • ×5. 低栄養は骨量低下と筋力低下による転倒増加を通じて、骨折の危険を高める。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問93)
AM問94共通
正答4

成人の熱傷で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

成人の熱傷では熱傷面積と深度から重症度を判定する。Ⅱ度でおおむね15〜20%以上の熱傷は熱傷ショックの危険があり、Parkland法などに基づく初期輸液の適応となる。重症熱傷では代謝と蛋白異化が著しく亢進する。

  • ×1. 化学損傷ではまず大量の流水で原因物質を洗い流すことが基本であり、洗浄を避けてはならない。
  • ×2. 重症熱傷では代謝が著しく亢進し、蛋白質の異化は低下ではなくむしろ亢進する。
  • ×3. 創傷被覆材は受傷早期から創面の保護、疼痛軽減、感染予防のために用いられる。
  • 4. Ⅱ度20%は輸液を要する重症域であり、体重と熱傷面積から算出した初期輸液が行われる。
  • ×5. 広範囲熱傷では感染や過大な異化を防ぐため、早期の壊死組織切除と植皮が行われる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問94)
AM問95共通
正答2

高齢者の歩行の特徴で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

高齢者の歩行は安定性を優先した特徴を示す。歩幅と歩行速度が減少し、歩隔はやや広がり、両脚支持期の割合が延長して遊脚期は相対的に短縮する。歩行率(ケイデンス)は大きく増加するわけではない。

  • ×1. 側方への安定性を確保しようとするため、歩隔はむしろ広がる傾向がみられる。
  • 2. 下肢筋力やバランス機能の低下を補うため一歩の距離が短くなり、歩行速度も低下する。
  • ×3. 歩幅の減少を補って歩行率が保たれることはあるが、増加が高齢者の特徴とはいえない。
  • ×4. 片脚支持となる遊脚期は不安定なため、その割合はむしろ短縮する方向に変化する。
  • ×5. 安定性を高めようとして、両足が接地している両脚支持期の割合は逆に延長する。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問95)
AM問96共通
正答2

アルコール離脱症状の後遺症はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

慢性のアルコール使用ではビタミンB₁欠乏からWernicke脳症を生じ、離脱期の振戦せん妄などを経て、記銘力障害・失見当識・作話を主徴とするKorsakoff症候群が後遺症として残ることがある。

  • ×1. 周期性の過眠に過食や脱抑制を伴うまれな睡眠障害で、飲酒や離脱とは関連しない。
  • 2. 前向性健忘を中心とする記銘力障害、失見当識、作話を特徴とし、B₁欠乏による後遺症である。
  • ×3. 幼児期に発症し多彩な発作型を示す難治性てんかん性脳症で、アルコールとは無関係である。
  • ×4. 主に女児にみられる神経発達症で、手もみ様の常同運動と退行が特徴。飲酒とは関係ない。
  • ×5. 抗精神病薬などにより高熱・筋強剛・CK上昇を呈する急性の副作用で、離脱の後遺症ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問96)
AM問97共通
正答1

統合失調症の前駆期にみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

統合失調症の前駆期には不眠、不安、集中困難などの非特異的な症状に加え、自分の意図と無関係に考えが浮かぶ自生思考のような自我障害の初期兆候がみられる。幻覚妄想や滅裂思考は急性期、感情の平板化は消耗期以降に目立つ。

  • 1. 自分の意図と無関係に考えが勝手に浮かぶ体験で、前駆期にみられる自我障害の初期像である。
  • ×2. 話のまとまりが失われる思考過程の障害であり、急性期に目立つ症状である。
  • ×3. 現実離れした内容の妄想は、幻覚とともに急性期の陽性症状の中心をなす。
  • ×4. 感情表出が乏しくなる陰性症状であり、消耗期から慢性期にかけて前景となる。
  • ×5. 昏迷や拒絶、常同姿勢などを呈する病像で、前駆期ではなく急性期に生じる。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問97)
AM問98共通
正答3

複雑部分発作〈焦点意識減損発作〉を起こして自宅室内を徘徊しているてんかん患 者に対して、まず行うのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

焦点意識減損発作(複雑部分発作)では意識が曇ったまま自動症や徘徊がみられ、通常は数分以内に終息する。まず行うのは環境の安全確保で、危険物を除いて見守る。無理な抑制や口腔内への物の挿入は外傷や窒息を招くため行わない。

  • ×1. 発作の多くは数分で自然に治まるため、まず搬送を要請する場面ではない。重積や外傷時は要請する。
  • ×2. 意識が減損した状態で一人にすると転倒や事故の危険があり、見守りを続ける必要がある。
  • 3. 刃物や熱源、階段など周囲の危険物を取り除くことが、まず行うべき安全確保である。
  • ×4. 強く押さえると本人や介助者の外傷、興奮の助長を招くため、無理な抑制は避ける。
  • ×5. 口腔内に物を入れると窒息や口腔・歯の損傷の危険があり、現在は行わない対応である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問98)
AM問99共通
正答1

自閉スペクトラム症〈自閉症スペクトラム障害〉児にみられる特徴はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

自閉スペクトラム症は社会的コミュニケーションと対人相互反応の持続的な障害、および限定された興味と反復的な行動を特徴とする。表情や視線など非言語的情報のやりとりが乏しく、暗黙のルールの理解や想像力を要する遊びを苦手とする。

  • 1. 非言語的コミュニケーションの障害として、表情の乏しさや視線が合いにくいことがみられる。
  • ×2. 他者の気持ちを推し量ることが苦手であり、共感性が豊かであるとはいえない。
  • ×3. 事実や規則性のある情報への興味が強い傾向があり、物語より図鑑などを好むことが多い。
  • ×4. ごっこ遊びなど想像力を要する遊びは苦手で、同じ手順を繰り返す遊びを好みやすい。
  • ×5. 場の空気や暗黙のルールの理解が困難で、明示的な説明を必要とすることが多い。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問99)
AM問100共通
正答3

注意欠如・多動症〈注意欠如・多動性障害〉に対する心理社会的治療で適切でない のはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

注意欠如多動症では、刺激を減らした環境調整、短く具体的で視覚的な指示、望ましい行動への即時の称賛(正の強化)が心理社会的治療の基本である。注意をそらす関わりは課題の遂行を妨げるため適切でない。

  • ×1. 一度に複数の指示は処理しきれないため、1つずつ短く伝えるのは適切な対応である。
  • ×2. 絵カードや手順表など視覚的な手がかりの提示は理解と定着を助け、適切である。
  • 3. 雑談は注意をそらす余分な刺激となり課題遂行を妨げる。刺激を減らす原則に反し適切でない。
  • ×4. すべてを叱責せず軽微な行動は流すことで自己評価の低下を防げるため、適切である。
  • ×5. 望ましい行動の直後にほめる即時の正の強化は、行動療法の基本であり適切である。
厚生労働省の公式PDFで見る(AM 問100)

午後全100問

PM問1実地
正答3

80 歳の女性。右変形性股関節症に対し人工関節全置換術を施行。 1 週間が経過 し、歩行器での移動が可能となった。本症例に Daniels らの徒手筋力テストに基づ き、左中殿筋の段階 4 の評価を行う。 適切な測定はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

中殿筋のMMT段階3以上は本来側臥位で行うが、本症例は右人工股関節全置換術後1週であり、術側を下にした側臥位や右股関節の屈曲は疼痛・脱臼の危険がある。いずれの肢位でも骨盤の回旋を止めて代償を防ぐことが必須となる。

  • ×1. 中殿筋の段階3〜5は本来側臥位で測るが、本症例では術側の右を下にすることになり、疼痛や脱臼の危険から適さない。
  • ×2. 下側となる右股関節を屈曲させると術側が脱臼肢位に近づく。安定化目的であっても術後早期には避ける。
  • 3. 骨盤が回旋・挙上すると体幹や腰方形筋の代償が入り、中殿筋の筋力を過大評価してしまう。固定は必須である。
  • ×4. 外旋位にすると腸腰筋や縫工筋による代償が生じる。中殿筋の測定では中間位から軽度内旋位に保つ。
  • ×5. 抵抗は足関節ではなく大腿遠位外側に加える。また最大抵抗に抗して保持できるのは段階5であり段階4ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問1)
PM問2実地
正答1

次の文により、 2 、 3 の問いに答えよ。 6 歳の男児。右股関節痛を訴えている。単純エックス線写真(別冊No. 1)を別に示 す。 疑うべき疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

3〜12歳(好発は6〜7歳前後)の男児に好発し、男女比は約4対1。股関節痛や跛行で発症する大腿骨頭の阻血性壊死がPerthes病である。公式正答と選択肢の内容から、単純エックス線写真は右大腿骨頭骨端核の扁平化や硬化像などを示すと考えられる。

  • 1. 3〜12歳(好発は6〜7歳前後)の男児に多い特発性の大腿骨頭壊死で、男女比は約4対1。股関節痛・跛行・可動域制限を呈し、年齢と性別、症状が合致する。
  • ×2. 大腿骨頭壊死症はステロイド使用や大量飲酒を背景に成人へ好発する。小児の特発例はPerthes病と呼び分ける。
  • ×3. 大腿骨頭すべり症は肥満傾向の10〜15歳前後に好発し、骨端線で骨頭がすべる。6歳の発症は考えにくい。
  • ×4. 単純性股関節炎も小児股関節痛の原因だが、数日から2週で自然軽快し、エックス線では異常を認めないのが原則。
  • ×5. 発育性股関節形成不全は乳児期に発見される臼蓋形成不全・脱臼であり、6歳で初めて疼痛を訴える経過は典型的でない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問2)
PM問3実地2つ選べ
正答3・5

次の文により、 2 、 3 の問いに答えよ。 6 歳の男児。右股関節痛を訴えている。単純エックス線写真(別冊No. 1)を別に示 す。 この時期の理学療法で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Perthes病で骨頭が脆弱な時期は、患肢の免荷と、骨頭を臼蓋に深く収めるcontainment(外転位保持)が原則である。患肢への荷重や内転を避けながら、座位での活動を通じて発達と体力を保つ。

  • ×1. containmentのためには外転位保持が原則で、内転位は骨頭外側部への圧を高めて変形を助長するため不適切。
  • ×2. 短下肢装具は足関節周囲の制御を目的とし、股関節や大腿骨頭を免荷できないため本疾患の治療装具にならない。
  • 3. 免荷期は座位中心の活動となる。左右対称な座位バランスを保つことは骨盤の傾きや脊柱変形の予防に有用である。
  • ×4. 右側方から起き上がると患側股関節に体重と内転方向の負荷が集中する。健側である左側方からの起き上がりを指導する。
  • 5. 坐骨結節で体重を支える免荷装具(坐骨支持長下肢装具)は患肢を免荷したまま歩行でき、この時期の適応となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問3)
PM問4実地
正答3

70歳の女性。急性心筋梗塞で入院した。身長160cm。体重70kg。安静時心拍数 70/分。安静時血圧130/70 mmHg。心臓超音波検査にて低左心機能(LVEF<40%) が指摘されている。 Karvonen 法(k = 0.5)を用いて計算した全身持久力運動の目標心拍数で正しい のはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Karvonen法の目標心拍数は(予測最大心拍数−安静時心拍数)×k+安静時心拍数で求める。予測最大心拍数は220−年齢=150/分なので、(150−70)×0.5+70=110/分となる。

  • ×1. 90/分はk=0.25に相当する。予備心拍数80の半分は40であり、70に加えると90にはならない。
  • ×2. 100/分はk=0.375相当で計算値と一致しない。式に当てはめると110/分が得られる。
  • 3. (220−70−70)×0.5+70=110/分。なお低左心機能ではkを0.3〜0.4に下げる配慮も要るが、本問はk=0.5の指定である。
  • ×4. 120/分はk=0.625相当で過大である。急性心筋梗塞後で低左心機能の本症例には強度が高すぎる。
  • ×5. 130/分はk=0.75相当。予測最大心拍数150に近く、明らかな過負荷であり目標心拍数にはならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問4)
PM問5実地
正答3

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995 年)に従って図のように背臥位で右股関節の可動域を測定する。 正しいのはどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図は背臥位での右股関節内転の測定と考えられる。基本軸は両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線、移動軸は大腿中央線、参考可動域は20度である。

  • ×1. 運動方向は内旋ではなく内転と考えられる。内旋は股関節・膝関節90度屈曲位で下腿を外方へ動かして測定する。
  • ×2. 内転の参考可動域は20度である。45度は外転・内旋・外旋の参考可動域であり、この運動には当てはまらない。
  • 3. 外転・内転では下肢が外旋すると角度が正しく読めなくなる。外旋しないよう中間位に保つことが測定上の注意点である。
  • ×4. 基本軸は両側の上前腸骨棘を結ぶ線そのものではなく、その線への垂直線と規定されている。
  • ×5. 移動軸は大腿中央線(上前腸骨棘と膝蓋骨中心を結ぶ線)である。第二中足骨を用いる規定はない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問5)
PM問6実地
正答5

5 歳の男児。脳性麻痺による痙直型四肢麻痺である。背臥位で図のような姿勢を 示す。 影響しているのはどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図は頭部を一方に回旋し、顔面側の上下肢が伸展、後頭側が屈曲する非対称な姿勢と考えられる。これは非対称性緊張性頸反射の残存によるものである。

  • ×1. Moro反射は頭部を急に後方へ落下させたときに上肢が外転・伸展し、次いで抱え込む反応で、持続する姿勢は説明できない。
  • ×2. 陽性支持反射は足底への荷重刺激で下肢が伸展し支持する反応である。背臥位では足底刺激がなく誘発されない。
  • ×3. 緊張性迷路反射は頭部の空間位により全身が背臥位で伸展、腹臥位で屈曲する反応で、左右非対称にはならない。
  • ×4. 対称性緊張性頸反射は頸部の屈曲・伸展により上下肢が左右対称に変化する反応で、頭部回旋による非対称は説明できない。
  • 5. 頭部を回旋すると顔面側の上下肢が伸展し後頭側が屈曲する。痙直型脳性麻痺では残存し、背臥位で非対称姿勢をつくる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問6)
PM問7実地
正答2

30 歳の男性。右腱板損傷の修復術後 6 か月。図に示す方法で等張性筋力増強運 動を行っている。 このトレーニングで対象となる筋はどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

腱板を構成する筋のうち棘下筋は肩関節外旋の主動作筋である。公式正答と選択肢の内容から、図は上腕を体側につけた肢位での肩関節外旋の抵抗運動と考えられ、腱板修復術後の代表的な筋力増強法である。

  • ×1. 烏口腕筋は肩関節の屈曲・内転に働く。腱板を構成せず、肩関節外旋の主動作筋にもならない。
  • 2. 棘下筋は肩甲骨棘下窩から上腕骨大結節に付き肩関節を外旋させる腱板筋で、修復術後の外旋筋力強化の対象となる。
  • ×3. 小胸筋は烏口突起に付着して肩甲骨を前下方へ引く筋である。肩甲骨の運動筋であり肩関節の外旋には関与しない。
  • ×4. 前鋸筋は肩甲骨を外転・上方回旋させ胸郭に固定する。肩甲胸郭関節の筋であり腱板の外旋筋ではない。
  • ×5. 大胸筋は肩関節の内転・内旋・屈曲に働き、外旋運動では拮抗筋にあたるため対象筋にならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問7)
PM問8実地2つ選べ
正答3・5

32 歳の男性。交通事故で 4 週前に右大腿骨を図のように遠位部で切断した。今 後、大腿義足を作製する。 切断側の身体計測で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

大腿切断の身体計測は原則として健側で支持した立位で行う。断端長は坐骨結節から断端末までを測り、断端最小前後径は坐骨結節レベルで計測する。機能的断端長は義足操作に使える実質的な長さを表す。

  • ×1. 大腿切断の採寸や断端長測定は坐骨結節を基準とするため、原則として健側で立った立位で行い、背臥位ではない。
  • ×2. 断端最小前後径は四辺形ソケットの適合に関わるため坐骨結節レベルで計測する。大転子レベルは用いない。
  • 3. 大腿断端長は坐骨結節から断端末までの距離で測定し、健側大腿長と比較して断端長率を求める。
  • ×4. 軟部組織を押し上げて測るのは骨断端長である。大腿長は軟部組織を含めた自然な状態のまま計測する。
  • 5. 機能的断端長は会陰部から断端末までの長さで、義足を操作する力源として実際に働く実質的な長さを示す。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問8)
PM問9実地
正答2

20 歳の男性。 1 か月前に転倒し、疼痛は軽減したが右膝関節の不安定感があり 来院した。実施した検査を図に示す。 この検査の対象はどれか。 ただし、矢印は検査者が力を加えた方向を示す。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図は背臥位・膝関節90度屈曲位で脛骨近位部を後方へ押す後方引き出しテストと考えられる。脛骨の後方移動が増大すれば後十字靱帯損傷を疑う。

  • ×1. 前十字靱帯は脛骨を前方へ引く前方引き出しテストやLachmanテストで評価する。力を加える向きが逆である。
  • 2. 脛骨を後方へ押して後方移動が増大すれば後十字靱帯損傷を疑う。膝前面からの外力で受傷することが多い。
  • ×3. 内側側副靱帯は膝軽度屈曲位で外反ストレスを加えて評価する。前後方向の力では不安定性を判定できない。
  • ×4. 外側側副靱帯は内反ストレステストで評価する。矢状面で前後に力を加える検査では評価できない。
  • ×5. 内側半月板はMcMurrayテストやApleyの圧迫テストなど、回旋を加える検査で評価する損傷である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問9)
PM問10実地
正答4

70 歳の男性。食道癌術後に集中治療室に入室中。 積極的に離床を行ってもよいのはどの場合か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

集中治療室での積極的離床は、鎮静・疼痛・循環動態が安定していることが前提となる。平均動脈圧は臓器灌流の目安として65mmHg以上が求められ、80mmHgは安定した範囲にあたる。

  • ×1. RASS−3は呼びかけに動きはあるがアイコンタクトが得られない深い鎮静で、原則として積極的離床は行わない。
  • ×2. NRS8は強い疼痛でコントロール不良の状態である。まず鎮痛を図り、疼痛が軽減してから離床を進める。
  • ×3. 安静時心拍数120/分は頻脈で、離床を控える目安の上限に達している。原因検索と全身状態の安定化を優先する。
  • 4. 平均動脈圧65mmHg以上が臓器灌流の目安であり、80mmHgは安定している。積極的な離床を進めてよい。
  • ×5. SOFAスコアの前日比4点増加は多臓器の機能障害が急速に進行していることを示し、離床は控えるべき状態である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問10)
PM問11実地
正答4

70 歳の男性。Parkinson 病。Hoehn & Yahr の重症度分類ステージⅢ。歩行時に たびたびすくみ足や小刻み歩行からの突進を生じる。 この患者の歩行練習で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

すくみ足や小刻み歩行からの突進には外的キューが有効である。床の等間隔の線をまたぐ視覚的キューは歩幅を規定してすくみを解除する。二重課題や歩行速度の増加はかえって症状を悪化させる。

  • ×1. 継ぎ足歩行は支持基底面を狭め、姿勢反射障害のあるステージⅢでは転倒の危険が高く、すくみ足の改善にもならない。
  • ×2. 速度を上げると歩幅が減って前方へ加速し、突進現象を助長する。すくみ足対策としては逆効果である。
  • ×3. 計算しながらの歩行は二重課題となり、注意資源が分散してすくみ足や歩幅減少を悪化させるため適さない。
  • 4. 床の等間隔の線は歩幅の視覚的キューとなり、すくみ足の解除と歩幅の拡大に有効で、この患者の歩行練習に適する。
  • ×5. 足首の重錘バンドは下肢の振り出しを妨げ、易疲労や転倒を招く。すくみ足に対する改善効果は期待できない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問11)
PM問12実地
正答3

58 歳の男性。胸髄の脊髄腫瘍摘出術後、両下肢に明らかな運動麻痺、表在感覚 障害はないが、深部感覚に重度鈍麻がみられた。開眼すると立位保持可能だが、閉 眼するとふらついて倒れそうになる。また、歩行時にもふらつきがあり、踵打歩行 が認められる。 運動療法で適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

深部感覚の重度鈍麻による感覚性運動失調で、閉眼でのふらつきや踵打歩行がみられる。視覚で運動を代償しながら反復して協調性を再学習するFrenkel体操が適応となる。

  • ×1. Buerger(Buerger-Allen)体操は下肢の挙上と下垂を繰り返して末梢循環を促す運動で、閉塞性動脈疾患に用いる。
  • ×2. Codman体操は体幹を前傾して上肢を振り子様に動かす肩関節の運動で、肩関節周囲炎などに用いる。
  • 3. Frenkel体操は視覚で確認しながら定められた運動を反復し協調性を高める方法で、深部感覚障害による失調の代表的治療。
  • ×4. Klapp体操は四つ這い位で脊柱の側屈・回旋を行う脊柱側弯症の運動療法であり、失調に対する治療ではない。
  • ×5. Williams体操は腹筋強化や骨盤後傾など腰椎屈曲を主体とする腰痛体操で、深部感覚障害には対応しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問12)
PM問13実地
正答3

15 歳の女子。検診で体幹前屈による肋骨の突出を認め受診した。レントゲン検 査で胸椎に 30 度の Cobb 角を認めた。処方された体幹装具を図に示す。 この装具の名称はどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

体幹前屈での肋骨隆起と胸椎Cobb角30度から思春期特発性側弯症で、装具療法の適応となる。公式正答と選択肢の内容から、図は骨盤帯から支柱が伸び頸部リングに至る装具、すなわちMilwaukee装具を示していると考えられる。Milwaukee装具は骨盤帯・支柱・頸部リングからなるCTLSOで、装具の上縁より高位(おおむね第8胸椎より頭側に頂椎がある)のカーブにも対応できる。

  • ×1. Halo装具は頭蓋にピンで固定するリングを用いる装具で、頸椎の強固な外固定に用いる。側弯の矯正装具ではない。
  • ×2. Jewett装具は胸骨部・恥骨部と背部の3点固定で胸腰椎の屈曲を制限する装具で、脊椎圧迫骨折などに用いる。
  • 3. Milwaukee装具は骨盤帯・支柱・頸部リングからなるCTLSOで、パッドにより側方から矯正力を加える側弯症用装具。
  • ×4. SOMI装具は胸骨・後頭・下顎を支持する頸椎装具で、頸椎の屈曲制限に用いる。体幹の側弯は矯正できない。
  • ×5. Taylor型装具は胸腰椎の屈曲を制限する体幹装具で、圧迫骨折などが適応。側弯の三次元的な矯正はできない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問13)
PM問14実地
正答4

75 歳の男性。間質性肺疾患で入院中。安静時も頻呼吸で、頸部の呼吸補助筋活 動が亢進し、吸気時の胸骨上切痕および鎖骨上窩の陥凹を認める。 この患者に対する理学療法で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

間質性肺疾患では肺・胸郭の伸展性低下により頻呼吸となり、呼吸補助筋の過活動と吸気時陥凹を生じる。胸郭の柔軟性を保つ徒手的な胸郭可動域拡大運動が換気効率を高め、呼吸仕事量の軽減に有用である。

  • ×1. 気道分泌物の貯留を示す所見はなく、間質性肺疾患では分泌物は多くない。不要な吸引は低酸素や苦痛を招く。
  • ×2. 上肢の筋力増強運動は呼吸補助筋の過用をさらに助長する。安静時も頻呼吸である現時点では優先されない。
  • ×3. 腹部引き込み動作は体幹深部筋の練習であり、横隔膜の下降を妨げうる。拘束性換気障害の呼吸困難改善にはつながらない。
  • 4. 胸郭可動性の低下が呼吸仕事量を高めている。徒手的に胸郭可動域を拡大すると換気効率が改善し補助筋の負担が減る。
  • ×5. 吸気筋と呼吸補助筋がすでに過活動で呼吸仕事量が高い状態に負荷を加えると、筋疲労と呼吸困難を悪化させる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問14)
PM問15実地
正答3

25 歳の女性。 1 か月ほど前から熱いラーメンを吹いて冷ましていると右の手足 に力が入らなくなる症状が数分続くことがあったが、その後回復したため様子を見 ていた。数日前にも同様の症状があり、心配になり病院を受診した。既往歴に特記 すべきことはない。脳血管造影検査の正面像および側面像(別冊No. 2)を別に示す。 この患者で疑う疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

若年女性で過換気(熱いものを吹く)を誘因に生じる一過性の片麻痺は、もやもや病に特徴的な虚血発作である。公式正答と選択肢の内容から、脳血管造影は内頸動脈終末部の狭窄と異常血管網を示すと考えられる。

  • ×1. 脳炎は発熱・頭痛・意識障害やけいれんで発症し症状が持続する。数分で回復する反復性の片麻痺は典型的でない。
  • ×2. 脳腫瘍の症状は緩徐に進行する。過換気を誘因として数分で消退する発作性の運動麻痺は説明できない。
  • 3. 内頸動脈終末部の進行性狭窄と側副血行路の発達が特徴で、過換気による脳血管収縮で一過性脳虚血発作を生じる。
  • ×4. 硬膜動静脈瘻は拍動性耳鳴や頭蓋内出血、静脈うっ滞による症状が主体で、過換気で誘発される片麻痺は特徴的でない。
  • ×5. アテローム性脳梗塞は動脈硬化の危険因子をもつ中高年に多い。既往のない25歳女性で過換気が誘因という点が合わない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問15)
PM問16実地
正答5

75 歳の男性。糖尿病性腎症のため維持血液透析中。 この患者の運動耐容能を評価する検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動耐容能は運動負荷中の呼気ガス分析により最高酸素摂取量や嫌気性代謝閾値を求めて評価する。これに該当するのが心肺運動負荷試験で、透析患者の運動処方の決定にも用いられる。

  • ×1. CAVIは血圧の影響を受けにくい動脈壁の硬さの指標で、動脈硬化の評価に用いる。運動耐容能は測定できない。
  • ×2. HOMA-Rは空腹時血糖とインスリン値から算出するインスリン抵抗性の指標であり、運動耐容能とは関係しない。
  • ×3. 心拍変動は心拍間隔のゆらぎから自律神経機能を評価する指標で、運動耐容能そのものを示すものではない。
  • ×4. 足関節上腕血圧比は下肢動脈の狭窄・閉塞を調べる検査である。末梢循環の評価であり運動耐容能ではない。
  • 5. 心肺運動負荷試験は呼気ガス分析で最高酸素摂取量や嫌気性代謝閾値を求め、運動耐容能を定量的に評価できる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問16)
PM問17実地
正答5

介護予防事業におけるスクリーニングテストを図に示す。 このテストで確認可能なのはどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図は立ち上がりテストや2ステップテストといったロコモ度テストと考えられる。運動器の障害による移動機能低下、すなわちロコモティブシンドロームをスクリーニングする。

  • ×1. サルコペニアの判定には握力や歩行速度に加えDXAやBIAによる骨格筋量の測定が必要で、動作テストだけでは確定できない。
  • ×2. ダイナペニアは筋量減少を伴わない筋力低下を指す概念で、筋量測定と筋力測定を併せて初めて判断できる。
  • ×3. ポストポリオ症候群はポリオ罹患の既往者に長期経過後に生じる筋力低下・易疲労で、既往歴の確認が前提となる。
  • ×4. メタボリックシンドロームは腹囲に加え血圧・血糖・脂質の測定が必要で、運動器の機能テストでは評価できない。
  • 5. ロコモ度テストは移動機能の低下を判定する運動器のスクリーニングで、介護予防事業で広く用いられている。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問17)
PM問18実地
正答5

77 歳の女性。自宅で転倒し救急車で搬入。右大腿骨頸部骨折に対し、人工骨頭 置換術が施行された。術後の右股関節は背臥位で外旋位を呈していた。翌日に患者 が右足の筋力低下を訴えたため、MMT を評価したところ右足関節背屈筋 0 であっ た。 右足関節背屈筋力低下に対する物理療法で適切なのはどれか。

あなたの解答
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人工骨頭置換術後に股関節外旋位が続き、腓骨頭部で総腓骨神経が圧迫されて生じた下垂足と考えられる。麻痺筋には電気刺激療法で他動的に筋収縮を起こし、筋萎縮の進行を抑えることが適切である。

  • ×1. 温熱療法は循環改善や疼痛緩和が目的で、麻痺した足関節背屈筋の収縮を得たり筋萎縮を防いだりする作用はない。
  • ×2. 赤外線療法は表在性の温熱刺激であり、末梢神経麻痺による筋力低下そのものに対する治療効果は期待できない。
  • ×3. 体外衝撃波療法は足底腱膜炎や石灰沈着性腱炎などが適応であり、末梢神経麻痺による筋力低下には用いない。
  • ×4. 超音波療法は深部温熱や組織修復の促進を目的とし、麻痺した筋を収縮させることはできない。
  • 5. 電気刺激療法は麻痺筋に直接収縮を起こさせ、廃用性の筋萎縮を抑えて神経再支配までの機能維持を図れる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問18)
PM問19実地
正答2

62 歳の男性。転倒し前額部を強打し、脊髄損傷と診断された。受傷後 3 日目の key muscle の MMT は両側三角筋 4 、肘屈筋 5 、肘伸筋 2 、手関節背屈筋 3 、中 指末節屈筋 0 、小指外転筋 0 、下肢筋 0 。両側乳頭部以下の触覚と痛覚は脱失。肛 門の随意収縮と感覚は保たれていた。 この患者の ASIA 機能障害尺度[ASIA Impairment Scale〈AIS〉]はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肘屈筋5・手関節背屈筋3から運動レベルはC6、乳頭部(T4)以下の感覚脱失から感覚レベルはT3で、神経学的損傷レベル(NLI)は両者のうち頭側であるC6となる。S4-5の感覚が残るため不全損傷であり、公式正答はB(感覚不全)である。ただしISNCSCIでは随意肛門収縮が保たれていれば「運動不全」=C以上と判定するため、本問は国際基準を厳密に適用するとCとなり、解答が分かれた問題である。公式正答はBのままで、複数正答や採点除外にはなっていない。

  • ×1. Aは完全損傷で、S4-5の感覚も肛門の随意収縮も失われた状態を指す。仙髄機能が残る本例は該当しない。
  • 2. 公式正答はBである。Bは、S4-5を含む神経学的レベルより下位に感覚が残存し運動機能が残存しない不全損傷を指す。本例は乳頭部以下の触覚・痛覚が脱失する一方でS4-5の感覚が残っており、下肢のkey muscleはすべてMMT0であることから、感覚のみが残る不全損傷としてBが正答とされている。
  • ×3. Cは運動不全損傷のうち、単一神経学的レベルより下位のkey muscleの半数以上がMMT3未満のものを指す。なお国際基準(ISNCSCI)では随意肛門収縮(VAC)が存在すれば運動不全と判定するため、本例の「肛門の随意収縮が保たれる」という記述を厳密にとればCとなる。この点で本問は解答が分かれた問題であり、各社の解答速報でもCとする見解が示されたが、厚生労働省の公式正答はBであり、複数正答・採点除外の扱いにもなっていない。試験対策としては公式正答Bを覚えつつ、VAC陽性=運動不全という国際基準の原則も併せて押さえておきたい。
  • ×4. Dは運動不全のうち神経学的高位より下位のkey muscleの半数以上がMMT3以上のもの。下肢筋0の本例は該当しない。
  • ×5. Eは全てのkey muscleとkey sensory pointが正常な状態である。四肢の麻痺と感覚脱失がある本例は該当しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問19)
PM問20実地
正答4

75 歳の男性。体重 75 kg。慢性心不全。運動療法中の心電図(別冊No. 3)を別に 示す。A は運動開始前、B は自転車エルゴメーター30 W 負荷の運動療法中である。 正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、心電図Bでは30W負荷中にST低下が出現していると考えられる。軽負荷で生じるST低下は労作誘発性の心筋虚血を示唆し、運動を中止して医師に報告すべき所見である。

  • ×1. 陰性T波は心筋虚血や心筋障害を示す所見だが、公式正答から運動開始前のAでは認められないと考えられる。
  • ×2. Aの心拍数が60/分未満なら徐脈だが、公式正答からAの心拍数は60/分以上であると考えられる。
  • ×3. Lown分類Ⅲは多形性(多源性)心室期外収縮を指す。公式正答からAにはその所見はないと考えられる。
  • 4. 30Wという軽い負荷でST低下が出現するのは心筋虚血を示唆する。運動を中止し、医師への報告と負荷量の再検討が必要。
  • ×5. 30W程度の軽負荷で心拍数が120/分以上に達することは通常なく、公式正答からBは120/分未満と考えられる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問20)
PM問21一般2つ選べ
正答1・4

CBR マトリクスに含まれる項目はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

WHOのCBRガイドラインが示すCBRマトリックスは、保健・教育・生計・社会・エンパワメントの5要素からなり、各要素がさらに5つの構成項目をもつ。選択肢のうちこの5要素に該当するのは教育とエンパワメントである。

  • 1. 教育はCBRマトリックスの5要素の一つで、就学前教育・初等教育・中等教育・高等教育・生涯学習を含む。
  • ×2. 人生の質(QOL)はCBRが最終的に目指す成果の概念だが、マトリックスの構成要素としては挙げられていない。
  • ×3. バリアフリーは物理的・社会的障壁を除く考え方で、CBRマトリックスの要素名ではない。
  • 4. エンパワメントは5要素の一つで、アドボカシーとコミュニケーション、地域動員、政治参加、自助グループ、障害者団体を含む。
  • ×5. ユニバーサルデザインは製品や環境を誰もが使えるよう設計する理念で、CBRマトリックスの構成要素ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問21)
PM問22一般
正答1

要介護者を対象としたケアプラン第 1 表に記載される項目はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

居宅サービス計画書のうち第1表には、利用者及び家族の生活に対する意向、認定情報、総合的な援助の方針などを記載する。第2表がニーズと目標・援助内容、第3表が週間サービス計画表、第4表が担当者会議の要点、第5表が支援経過である。

  • 1. 総合的な援助の方針は第1表の記載欄で、援助の全体的な方向性や緊急時の連絡先などを記載する。
  • ×2. 生活全般の解決すべき課題〈ニーズ〉は第2表(居宅サービス計画書(2))の左端欄に記載する項目である。
  • ×3. 週間サービスの内容は第3表の週間サービス計画表に記載し、1週間の予定と主な日常生活上の活動を一覧化する。
  • ×4. サービス担当者会議の要点は第4表に記載する。検討した項目、結論、残された課題を書く。
  • ×5. 支援経過は第5表(居宅介護支援経過)に日付順で記録するもので、第1表の項目ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問22)
PM問23一般
正答1

国際疾病分類はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ICD(国際疾病分類)はWHOが定める疾病及び関連保健問題の国際統計分類で、死因統計や疾病統計に用いられる。WHOが公表している最新版はICD-11(2019年WHO総会承認、2022年発効)である。なお日本国内の統計への適用は現在も準備段階で、人口動態統計等ではICD-10(2013年版)が用いられている。他の選択肢はいずれも生活機能や医療行為を対象とする別系統の分類である。

  • 1. ICDはInternational Classification of Diseasesの略で、国際疾病分類にあたる。正しい。
  • ×2. ICFは国際生活機能分類。心身機能・身体構造、活動、参加と環境因子を扱い、疾病そのものの分類ではない。
  • ×3. ICF-CYはICFの児童・青少年版で、発達期の生活機能を詳細化した派生分類。疾病分類ではない。
  • ×4. ICHIは国際保健医療行為分類で、処置や介入などの医療行為を分類するもの。疾病分類ではない。
  • ×5. ICIDHはICFの前身の国際障害分類で、機能障害・能力低下・社会的不利の3レベルを扱った。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問23)
PM問24一般
正答1

診療報酬は通常何年ごとに改定されるか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

診療報酬は原則として2年に1度、西暦偶数年度に改定される。一方、介護報酬と障害福祉サービス等報酬は3年ごとであり、6年に1度は診療報酬と介護報酬の同時改定となる。

  • 1. 正しい。診療報酬改定は原則2年ごとに行われ、近年は施行時期が年度当初から6月へ移行している。
  • ×2. 3年ごとは介護報酬および障害福祉サービス等報酬の改定周期であり、診療報酬の周期ではない。
  • ×3. 4年を改定周期とする公的な報酬制度はなく、診療報酬の周期としても誤りである。
  • ×4. 5年ごとという周期は診療報酬にはあてはまらない。医療計画は6年、介護保険事業計画は3年を単位とする。
  • ×5. 6年は診療報酬と介護報酬の同時改定が重なる間隔であって、診療報酬そのものの改定周期ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問24)
PM問25一般
正答3

短下肢装具で自立歩行が可能な二分脊椎児。 該当する機能残存レベルの上限はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

二分脊椎の移動能力はSharrardらの機能残存レベル分類で整理される。L4レベルでは大腿四頭筋が働き膝伸展位を保てるため、短下肢装具(AFO)で自立歩行が可能となる。よって該当する上限レベルはL4である。

  • ×1. L2レベルは股関節屈曲・内転がわずかに残る程度で膝伸展ができず、骨盤帯付き長下肢装具などを要する。
  • ×2. L3レベルは大腿四頭筋の働きが不十分で膝折れを生じやすく、原則として長下肢装具(KAFO)が必要となる。
  • 3. L4レベルは大腿四頭筋が機能して膝伸展位を保てるため、短下肢装具で自立歩行が可能となる上限レベル。
  • ×4. L5レベルは前脛骨筋なども働き歩行能力はさらに良好。短下肢装具で歩行可能だが上限レベルではない。
  • ×5. S1レベルは下腿三頭筋が一部機能し、装具なしないし軽度の装具で歩行できることが多く上限ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問25)
PM問26一般
正答2

褥瘡の危険因子でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

褥瘡は骨突出部への持続的な圧迫やずれに、低栄養、体動低下、湿潤、加齢などの因子が加わって発生する。血圧は低下すると局所の組織灌流が損なわれ危険因子となるため、血圧の上昇は危険因子とはいえない。

  • ×1. 低栄養(低アルブミン血症など)は皮膚組織の耐久性を下げ創傷治癒も遅らせる代表的な危険因子である。
  • 2. 血圧上昇は組織灌流を保つ方向に働くため危険因子ではない。むしろ低血圧・末梢循環不全が危険因子となる。
  • ×3. 体動の減少は同一部位への圧迫が持続する原因となり、褥瘡発生の中心的な危険因子である。
  • ×4. 局所的な圧迫は毛細血管を閉塞させ組織を虚血に陥らせる、褥瘡発生の直接的要因である。
  • ×5. 骨の突出部位は圧が集中しやすく、仙骨部や踵部、大転子部などが好発部位となる危険因子である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問26)
PM問27一般
正答2

腰椎椎間板ヘルニアの疼痛誘発テストはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Bragardテストは下肢伸展挙上(SLR)で疼痛が出る角度からわずかに下ろし、足関節を背屈させて坐骨神経を伸張し疼痛が再現されるかをみる検査で、腰椎椎間板ヘルニアによる神経根症状の誘発テストである。

  • ×1. Adsonテストは頸部を伸展・患側回旋させ橈骨動脈拍動の減弱をみる、胸郭出口症候群の検査である。
  • 2. Bragardテストは腰椎椎間板ヘルニアの疼痛誘発テスト。SLRに足関節背屈を加え坐骨神経を伸張する。
  • ×3. Eichhoffテストは母指を握り込んで手関節を尺屈させる、de Quervain病(狭窄性腱鞘炎)の検査である。
  • ×4. Thomsenテストは手関節背屈に抵抗を加え外側上顆の疼痛をみる、上腕骨外側上顆炎の検査である。
  • ×5. Yergasonテストは肘屈曲位で前腕回外に抵抗を加える、上腕二頭筋長頭腱障害の検査である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問27)
PM問28一般
正答2

関節可動域測定(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995 年)に基づく関節角度測定の運動方向と参考可動域角度の組合せで正しいのはどれ か。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

参考可動域角度は、頸部屈曲60度、胸腰部屈曲45度、肩伸展50度、股外転45度、足関節屈曲(底屈)45度である。したがって正しい組合せは胸腰部屈曲45度のみ。これらの値は2022年4月改訂版でも変更されていない。

  • ×1. 頸部屈曲(前屈)の参考可動域は60度であり、80度は誤り。なお頸部伸展(後屈)も50度である。
  • 2. 胸腰部屈曲(前屈)の参考可動域は45度で正しい。胸腰部伸展(後屈)は30度である。
  • ×3. 肩伸展(後方挙上)の参考可動域は50度であり、30度は誤り。肩屈曲(前方挙上)は180度である。
  • ×4. 股外転の参考可動域は45度であり、25度は誤り。股内転は20度である。
  • ×5. 足関節屈曲(底屈)の参考可動域は45度であり、60度は誤り。伸展(背屈)は20度である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問28)
PM問29一般
正答3

Parkinson 病でみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Parkinson病は黒質線条体ドパミン系の変性による錐体外路障害で、安静時振戦・筋強剛(固縮)・無動/寡動・姿勢反射障害の四徴を示す。錐体路徴候である痙縮、腱反射亢進、病的反射は原則としてみられない。

  • ×1. 痙縮は錐体路障害による速度依存性の筋緊張亢進。Parkinson病では速度に依存しない歯車様・鉛管様固縮を示す。
  • ×2. 分回し歩行は脳卒中片麻痺でみられる。Parkinson病では小刻み歩行、すくみ足、加速歩行が特徴である。
  • 3. 姿勢反射障害は四徴の一つ。立ち直り反応が低下し、後方突進現象や転倒を生じやすくなる。
  • ×4. 膝蓋腱反射亢進は錐体路障害を示す所見。Parkinson病では深部腱反射は原則として正常である。
  • ×5. Babinski反射陽性は錐体路障害を示す病的反射であり、Parkinson病では原則として陰性である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問29)
PM問30一般
正答2

SF-36 の下位尺度に含まれないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

SF-36は健康関連QOLを測る包括的尺度で、身体機能、日常役割機能(身体)、体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能、日常役割機能(精神)、心の健康の8下位尺度からなる。栄養状態は含まれない。

  • ×1. 活力(VT)は8下位尺度の一つで、元気さや疲労感の程度を評価する項目群である。
  • 2. 栄養状態はSF-36の下位尺度に含まれない。栄養評価にはMNA-SFやCONUTなど別の指標を用いる。
  • ×3. 体の痛み(BP)は8下位尺度の一つで、痛みの強さと日常生活への支障の程度を評価する。
  • ×4. 社会生活機能(SF)は8下位尺度の一つで、身体・心理的問題が社会活動を妨げた程度を評価する。
  • ×5. 全体的健康観(GH)は8下位尺度の一つで、自分の健康状態に対する主観的な評価を扱う。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問30)
PM問31一般複数正解
正答1・2・4いずれも正解

Down 症候群に特徴的な二次障害はどれか。

厚生労働省の発表により、複数の選択肢(1・2・4)がいずれも正解として採点されます。
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢1・2・4のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢1・2・4のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。Down症候群では全身の靱帯弛緩と筋緊張低下を背景に、環軸関節亜脱臼・股関節脱臼・側弯といった二次障害が生じる。

  • 1. 靱帯弛緩と低緊張により脊柱の支持性が低下し、体幹の側弯を生じやすい二次障害である。
  • 2. 関節弛緩性のため股関節の支持性が乏しく、亜脱臼・脱臼を生じることがある。
  • ×3. 足部は内反変形ではなく、扁平足や外反扁平足を呈することが多い。内反変形は特徴的でない。
  • 4. 環軸関節亜脱臼は代表的な二次障害。横靱帯の弛緩や歯突起低形成により頸髄症のリスクとなる。
  • ×5. 膝は関節弛緩により反張膝や膝蓋骨脱臼を生じやすく、屈曲拘縮は特徴的な二次障害ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問31)
PM問32一般
正答1

アミロイドの沈着がみられるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Alzheimer病では老人斑としてアミロイドβが脳実質に沈着し、リン酸化タウによる神経原線維変化を伴う。他の選択肢はポリグルタミン、タウ/TDP-43、ビタミンB1欠乏、脱髄と病態機序が異なる。

  • 1. Alzheimer病ではアミロイドβが老人斑として沈着する。脳血管壁への沈着(脳アミロイド血管症)も伴う。
  • ×2. Huntington病は異常伸長ポリグルタミン鎖をもつハンチンチンの蓄積が本態で、線条体が変性する。
  • ×3. Pick病(前頭側頭葉変性症)ではタウを含むPick球がみられ、アミロイドの沈着は特徴ではない。
  • ×4. Wernicke脳症はビタミンB1欠乏による乳頭体・視床などの病変で、アミロイド沈着はみられない。
  • ×5. 多発性硬化症は中枢神経の脱髄を主体とする疾患であり、アミロイド沈着とは関係しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問32)
PM問33一般
正答1

原発性骨粗鬆症の診断基準に含まれる脆弱性骨折の部位はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度改訂版)における脆弱性骨折の部位は、椎体、大腿骨近位部、肋骨、骨盤、上腕骨近位部、橈骨遠位端、下腿骨である。うち椎体と大腿骨近位部は骨密度によらず診断できる主要な部位とされる。

  • 1. 椎体は主要な脆弱性骨折部位。椎体骨折があれば骨密度値にかかわらず原発性骨粗鬆症と診断できる。
  • ×2. 上腕骨は近位部が該当部位であり、遠位部は診断基準に挙げられていない。
  • ×3. 橈骨は遠位端(Colles骨折など)が該当部位であり、近位部は含まれない。
  • ×4. 大腿骨は近位部(頸部・転子部)が該当部位で、遠位部は診断基準に含まれない。
  • ×5. 距骨は診断基準の脆弱性骨折部位として挙げられておらず、該当しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問33)
PM問34一般2つ選べ
正答2・5

運動軸が 1 つの関節はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動軸が1つ(1軸性)の関節は蝶番関節・らせん関節と車軸関節である。距腿関節は背屈と底屈のみを行うらせん(蝶番)関節、下橈尺関節は回内・回外を行う車軸関節で、いずれも1軸性である。

  • ×1. 顎関節は下顎頭と下顎窩がつくる楕円(顆状)関節で、蝶番運動に加え前後・側方の滑走も行う多軸性の複合関節。
  • 2. 距腿関節は背屈・底屈のみを行う1軸性のらせん(蝶番)関節である。
  • ×3. 椎間関節は上下の関節突起がつくる平面関節で、滑り運動により複数方向へ動く。1軸性ではない。
  • ×4. 腕橈関節は上腕骨小頭と橈骨頭がつくる球関節で、肘の屈伸に加え前腕の回内外にも関与する多軸性関節。
  • 5. 下橈尺関節は尺骨頭を軸として橈骨が回旋する車軸関節で、回内・回外の1軸性運動を行う。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問34)
PM問35一般
正答5

末梢動脈疾患で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

末梢動脈疾患(PAD)は下肢を中心とする動脈の狭窄・閉塞で、原因の大半は閉塞性動脈硬化症。男性・喫煙者・糖尿病患者に多く、間欠性跛行から安静時痛、潰瘍・壊疽へと進み、重症例では下肢切断に至る。

  • ×1. PADは女性より男性に多い。喫煙、糖尿病、高血圧、脂質異常症、加齢が主な危険因子である。
  • ×2. 足関節上腕血圧比(ABI)は高いのではなく低下し、0.9以下で下肢動脈の狭窄・閉塞が疑われる。
  • ×3. 間欠性跛行はPADの代表的症状で、一定距離の歩行で下肢痛が出現し、休息により軽減する。
  • ×4. 閉塞性動脈硬化症はPADの原因として最も頻度が高く、低いという記述は誤りである。
  • 5. 重症下肢虚血に進み潰瘍・壊疽をきたすと、救肢が困難な場合には下肢切断が必要となることがある。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問35)
PM問36一般
正答1

糖尿病患者に対する運動療法で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動療法は骨格筋での糖取り込みを高め、継続によりインスリン抵抗性を改善する。ただし著明な高血糖やケトーシス、シックデイ、増殖網膜症などでは中止・制限が必要で、無条件に推奨されるものではない。

  • 1. 運動により筋のGLUT4が細胞膜へ移行して糖取り込みが増え、継続でインスリン抵抗性が改善する。
  • ×2. 空腹時血糖250mg/dL以上や尿ケトン陽性など著明な高血糖時は運動を控える。血糖値に関わらず、は誤り。
  • ×3. 運動療法の目的は骨格筋での糖利用促進と代謝改善であり、尿中への糖排泄を目的とするものではない。
  • ×4. 有酸素運動はBorg指数11〜13(楽である〜ややきつい)が目安。17は「かなりきつい」で強度が高すぎる。
  • ×5. シックデイ(発熱・下痢・食欲不振時)は脱水や血糖の不安定を招くため、運動は原則として中止する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問36)
PM問37一般
正答2

急性心筋梗塞の胸痛の特徴で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

急性心筋梗塞の胸痛は30分以上持続する強い絞扼感・圧迫感で、冷汗、悪心・嘔吐、顔面蒼白などの自律神経症状を伴うことが多い。硝酸薬では消失せず、左肩や下顎などへの放散痛もしばしばみられる。

  • ×1. 数分以内に消失するのは労作性狭心症の胸痛。心筋梗塞では30分以上持続することが多い。
  • 2. 冷汗は交感神経緊張による代表的な随伴症状で、悪心・嘔吐や顔面蒼白を伴うことも多い。
  • ×3. 感冒様の前駆症状は急性心筋炎に特徴的な所見であり、急性心筋梗塞の胸痛の特徴ではない。
  • ×4. 左肩・左上肢・下顎・心窩部などへの放散痛はしばしばみられる、重要な特徴である。
  • ×5. 硝酸薬で速やかに消失するのは狭心症。心筋梗塞は冠動脈が閉塞しており硝酸薬の効果は乏しい。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問37)
PM問38一般
正答3

患者との面接時における開かれた質問はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

開かれた質問は「はい/いいえ」や一語では答えられず、患者が自由に語れる問いかけをいう。選択肢のうち3のみが応答内容を限定しない開かれた質問で、他はすべて可否や有無を問う閉じられた質問である。

  • ×1. 「右膝は痛みますか」は、はい・いいえで答えられる閉じられた質問である。
  • ×2. 「朝食を食べましたか」も、はい・いいえで答えが完結する閉じられた質問である。
  • 3. 「退院後は何をしますか」は答えの内容が限定されず、患者が自由に語れる開かれた質問である。
  • ×4. 「昨晩は熟睡できましたか」は睡眠の可否を問う閉じられた質問で、自由な語りは引き出せない。
  • ×5. 「椅子から立ち上がれますか」も可否を問う閉じられた質問であり、開かれた質問ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問38)
PM問39一般
正答4

ステロイドの副作用で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ステロイドの長期投与では、大腿骨頭壊死、骨粗鬆症、易感染性、高血糖(ステロイド糖尿病)、高血圧、満月様顔貌、消化性潰瘍、ステロイドミオパチーなどが生じる。電解質異常としては低カリウム血症をきたす。

  • ×1. 筋固縮はParkinson病など錐体外路障害の徴候。ステロイドでは近位筋優位の筋力低下(ミオパチー)を生じる。
  • ×2. 鉱質コルチコイド作用によりNa貯留と体液量増加が起こるため、低血圧ではなく高血圧をきたす。
  • ×3. 糖新生の促進とインスリン抵抗性の増大により、低血糖ではなく高血糖(ステロイド糖尿病)となる。
  • 4. 大腿骨頭壊死は代表的な副作用で、骨内の血流障害により生じ、股関節痛や歩行障害の原因となる。
  • ×5. 鉱質コルチコイド作用で尿中へのカリウム排泄が促されるため、高カリウムではなく低カリウム血症となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問39)
PM問40一般
正答5

正常成人の立位姿勢で持続的に活動している筋はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

正常成人の静止立位では重心線が足関節のやや前方を通るため、身体が前方へ倒れないよう下腿三頭筋(特にヒラメ筋)が持続的に活動する。他の下肢筋は動揺に応じた間欠的な活動にとどまる。

  • ×1. 腸腰筋は股関節屈筋。重心線は股関節のやや後方を通り腸骨大腿靱帯が支持するため、持続的活動は不要。
  • ×2. 大殿筋は股関節伸筋で、安静立位では持続的活動を示さず、立ち上がりや階段昇段などで働く。
  • ×3. 大腿四頭筋は重心線が膝関節のやや前方を通り膝が伸展位に保たれるため、持続的な活動を要さない。
  • ×4. 大腿二頭筋を含むハムストリングスは動揺の制御に間欠的に働く程度で、持続的には活動しない。
  • 5. ヒラメ筋は重心線が足関節前方を通ることによる前傾モーメントに抗し、持続的に活動する抗重力筋である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問40)
PM問41一般2つ選べ
正答4・5

大腿義足歩行の立脚中期で体幹の義足側への側屈がみられた。 原因はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

立脚中期に体幹が義足側へ側屈する外側動揺は、ソケットが断端・骨盤を外側から支えきれず、股関節外転筋の作用が発揮できないときに生じる。ソケット外側壁の高さ不足と義足側股関節外転筋群の筋力低下が代表的な原因である。

  • ×1. 前額面で荷重線が足部の内側寄りを通る配置自体は許容範囲のアライメントであり、立脚中期に体幹を義足側へ倒す直接の原因とはならない。外側動揺の主因は、ソケット外側壁による大転子部の支持不足(肢4)と股関節外転筋の筋力低下(肢5)である。
  • ×2. 義足が長すぎると分回し歩行や伸び上がり歩行を生じる。義足側への体幹側屈を招くのは、むしろ義足が短すぎる場合である。
  • ×3. 初期内転角が大きすぎる場合は内転位が強まり外転筋は働きやすくなる。側屈の原因となるのは内転角の不足で外壁の支持が得られないときである。
  • 4. 外側壁が低いと大転子部を外側から支持できず、立脚中期に骨盤が非義足側へ落ち、その代償として体幹が義足側へ側屈する。
  • 5. 中殿筋など股関節外転筋群が弱いと立脚中期に骨盤を水平に保てず、Trendelenburg様に体幹を義足側へ倒して代償する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問41)
PM問42一般
正答1

災害リハビリテーション支援で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

災害リハビリテーション支援は、平時からの備えに始まり、発災直後の急性期から避難所での生活不活発病予防、生活再建期まで切れ目なく行われる。復興期になってから活動を開始するものではない。

  • 1. 誤りの記述であり本問の正答。理学療法士は発災直後の避難所支援などから関与する。復興期からの開始では廃用や生活機能低下を防げない。
  • ×2. 正しい記述。被災者自身が体操や活動量の確保で廃用症候群を防げるよう指導・支援することは災害リハビリテーションの中心的役割である。
  • ×3. 正しい記述。研修や資機材整備、関係機関との連携体制づくりなど平時からの対策が迅速な初動につながる。
  • ×4. 正しい記述。避難所や仮設住宅での生活が長期化する規模の災害では、数か月に及ぶ継続的な支援が必要となる。
  • ×5. 正しい記述。JRATは関連職能団体・学会が参画する災害リハビリテーションの支援統括組織である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問42)
PM問43一般
正答1

神経伝導検査で F 波の潜時延長と出現率減少がみられる疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

F波は運動神経を逆行性に伝わった刺激が脊髄前角細胞を再興奮させて生じる遅発反応で、神経根など近位部の状態を反映する。脱髄が神経根から始まるGuillain-Barré症候群では、早期からF波の潜時延長と出現率低下がみられる。

  • 1. 脱髄が神経根・近位部から始まるため、発症早期からF波の潜時延長や出現率低下が出現し、診断上有用な所見となる。
  • ×2. Parkinson病は黒質線条体系の変性による中枢性疾患で、末梢神経の伝導は保たれF波は正常である。
  • ×3. 重症筋無力症は神経筋接合部の障害で、反復刺激試験での漸減現象が特徴。神経伝導速度やF波潜時は保たれる。
  • ×4. 進行性核上性麻痺は中脳被蓋や基底核の変性による中枢性疾患で、末梢神経伝導検査は基本的に正常である。
  • ×5. 多系統萎縮症は小脳・線条体・自律神経系の変性が主体であり、F波の異常を特徴とする疾患ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問43)
PM問44一般
正答3

神経筋疾患と理学療法の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

ジストニアでは、不随意に過剰収縮する筋の活動を視覚・聴覚情報として本人に返す筋電図バイオフィードバックが用いられ、収縮の抑制を学習させる。他の組合せは疾患特性に反する運動負荷や物理療法であり不適切である。

  • ×1. Böhler体操は脊椎圧迫骨折後などに腰背筋・殿筋を強化する体操で、末梢神経障害であるGuillain-Barré症候群には用いられない。
  • ×2. ALSでは過用性筋力低下を招くため重錘負荷は避ける。疲労を残さない範囲の運動と装具・補助具の活用が基本である。
  • 3. 過剰に収縮している筋の筋電図をフィードバックして活動を自覚させ、抑制を学習させる方法で、ジストニアへの介入手段として用いられる。
  • ×4. 重症筋無力症は易疲労性が特徴で、漸増抵抗運動のような高負荷は症状を悪化させる。低負荷で休息を挟む実施が原則である。
  • ×5. 多発性硬化症は体温上昇で症状が悪化するUhthoff現象があり、温浴を含む交代浴は原則として勧められない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問44)
PM問45一般
正答3

髄膜刺激徴候を誘発しやすい体位はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

髄膜刺激徴候は髄膜や神経根が伸張される肢位で誘発される。股関節屈曲位のまま膝関節を伸展する長座位は、Kernig徴候と同じ機序で脊髄硬膜と神経根を強く伸張するため、疼痛や座位保持困難が現れやすい。

  • ×1. 側臥位そのものは髄膜を伸張しない。側臥位で頸部や下肢を他動的に屈曲させて初めて徴候が誘発される。
  • ×2. 端座位では膝関節が屈曲するため坐骨神経・神経根の伸張が弱く、髄膜刺激徴候は誘発されにくい。
  • 3. 股関節屈曲位で膝を伸展したまま座るため髄膜と神経根が伸張され、疼痛で上肢を後方について支える三脚徴候などがみられる。
  • ×4. 背臥位は下肢が伸展し股関節も屈曲しないため伸張刺激が少なく、むしろ症状が軽減しやすい安静肢位である。
  • ×5. 腹臥位では脊柱が伸展位となり髄膜の伸張は生じないため、髄膜刺激徴候の誘発肢位とはならない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問45)
PM問46一般複数正解
正答2・4いずれも正解

脳の領域と機能の組合せで正しいのはどれか。

厚生労働省の発表により、複数の選択肢(2・4)がいずれも正解として採点されます。
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢2・4のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢2・4のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。

  • ×1. 角回は読字・書字・計算などに関与しGerstmann症候群の責任病巣となる。情動を担うのは扁桃体などの辺縁系である。
  • 2. 縁上回は頭頂連合野に属し空間的な構成や身体図式に関与する。損傷により構成障害や失行が生じる。
  • ×3. Broca野は下前頭回にある運動性言語中枢で発語の運動プログラムを担う。聴覚を担うのは上側頭回の横側頭回である。
  • 4. 前頭前野は遂行機能や情動・行動の抑制を担い、損傷では脱抑制や社会的行動障害が生じる。
  • ×5. Wernicke野は上側頭回後部の感覚性言語中枢で言語理解を担う。運動のプログラミングは運動前野や補足運動野の働きである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問46)
PM問47一般
正答5

顔面の皮膚感覚を支配する脳神経はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

顔面の皮膚感覚は三叉神経(第Ⅴ脳神経)が眼神経・上顎神経・下顎神経の3枝に分かれて支配する。顔面神経(第Ⅶ脳神経)は表情筋の運動を担う神経であり、顔面の皮膚感覚は支配しない点に注意する。

  • ×1. 第Ⅰ脳神経は嗅神経で嗅覚を伝える特殊感覚の神経であり、皮膚感覚には関与しない。
  • ×2. 第Ⅱ脳神経は視神経で視覚を伝える純感覚性の神経であり、顔面の皮膚感覚は担わない。
  • ×3. 第Ⅲ脳神経は動眼神経で、外眼筋の運動と瞳孔括約筋・毛様体筋への副交感支配を担う運動性の神経である。
  • ×4. 第Ⅳ脳神経は滑車神経で上斜筋のみを支配する運動性の神経であり、感覚線維をもたない。
  • 5. 第Ⅴ脳神経は三叉神経で、3枝が顔面から前頭部にかけての皮膚感覚を支配する。下顎神経は咀嚼筋の運動も担う。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問47)
PM問48一般
正答4

Wernicke-Mann 肢位の特徴で正しい組合せはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Wernicke-Mann肢位は脳卒中片麻痺でみられる典型的な痙性肢位で、上肢は肩内転・内旋、肘屈曲、前腕回内、手指屈曲をとり、下肢は股関節伸展・内転、膝関節伸展、足関節底屈・内反をとる。よって膝関節伸展位が正しい。

  • ×1. 肩関節は内転・内旋位をとるのが特徴で、外転位はWernicke-Mann肢位に含まれない。
  • ×2. 上肢は屈筋優位となるため肘関節は屈曲位、前腕は回内位をとる。伸展位ではない。
  • ×3. 手指は屈曲して握り込み、母指は内転して手掌に入り込む。伸展位ではない。
  • 4. 下肢は伸筋優位の痙性となり、股関節伸展・内転とともに膝関節は伸展位をとる。遊脚時の分回し歩行の一因となる。
  • ×5. 足関節は底屈・内反した尖足内反位をとる。背屈位ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問48)
PM問49一般
正答4

診療記録で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

診療録は医師法第24条により完結の日から5年間の保存が定められる(理学療法の実施記録など診療に関する諸記録は、医療法施行規則で2年、療養担当規則で3年と根拠法令により異なる)。改ざん防止のため消えない筆記具で診療の都度記載する。個人情報保護法に基づき、患者本人は自身の診療記録の開示を請求できる。

  • ×1. 1年間ではない。医師法第24条により診療録は完結の日から5年間の保存が義務づけられている(理学療法の実施記録など診療に関する諸記録は医療法施行規則で2年、療養担当規則で3年)。いずれにせよ1年ではない。
  • ×2. SOAPのPはPlan(計画)である。Problem(問題点)は問題リストとして別に整理される。
  • ×3. 鉛筆は消去や改ざんが可能なため用いない。黒のボールペンなど消えない筆記具で記載する。
  • 4. 個人情報保護法により、本人は保有個人データである診療記録の開示を求めることができ、医療機関は原則としてこれに応じる。
  • ×5. 診療記録は診療の都度、遅滞なく記載するのが原則である。後日まとめての記載は正確性を欠き認められない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問49)
PM問50一般
正答1

感染症対策で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

使用後の手袋は外面が汚染されているため、汚染面を内側に包み込むように裏返しながら外して廃棄する。標準予防策は感染症の有無にかかわらず全患者に適用し、手袋を外した後も手指衛生を行う。

  • 1. 汚染された外面を内側に包み込むように裏返して外し廃棄することで、手指や周囲環境への汚染の拡大を防げる。
  • ×2. 手袋にはピンホールがあり、脱ぐ際にも手指が汚染されうるため、外した後も必ず手指衛生を行う。
  • ×3. 標準予防策は感染症の有無を問わず、すべての患者の血液・体液・分泌物・粘膜を感染性とみなして実施する。
  • ×4. 手掌で覆うと手指が汚染され接触感染源となる。ティッシュや上腕内側(肘の内側)で覆うのが咳エチケットである。
  • ×5. 空気感染予防では病原体を室外に出さないよう陰圧に設定する。陽圧室は易感染患者を守る目的で用いる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問50)
PM問51共通
正答1

骨代謝で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

骨芽細胞は間葉系幹細胞に由来し、自ら産生した骨基質に埋め込まれて骨細胞となる。破骨細胞は造血幹細胞(単球・マクロファージ系)由来で、骨吸収が骨形成を上回ると骨粗鬆症となる。

  • 1. 骨芽細胞は自らつくった類骨に埋没して骨細胞へ分化し、突起で連絡網をつくって力学的刺激の感知を担う。
  • ×2. 破骨細胞は造血幹細胞から単球・マクロファージ系を経て分化する。間葉系幹細胞に由来するのは骨芽細胞である。
  • ×3. 骨粗鬆症は骨吸収が骨形成を上回って骨量が減少した状態である。骨形成が優位であれば骨量は保たれる。
  • ×4. 副甲状腺ホルモンは持続的に作用すると破骨細胞を介した骨吸収を促進し、血中カルシウム濃度を上げる。
  • ×5. 力学的負荷は骨細胞を介して骨形成を促進する。負荷が減る不動・臥床時にこそ骨吸収が亢進する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問51)
PM問52共通
正答1

関節と構造の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

腕尺関節は運動軸がらせん状に走るらせん関節(蝶番関節の一種)である。手根間関節は平面関節、肩甲上腕関節は球関節、橈骨手根関節は楕円関節、母指手根中手関節は鞍関節であり、他の組合せはいずれも誤り。

  • 1. 上腕骨滑車と尺骨の滑車切痕からなり、運動軸がらせん状のためらせん関節に分類される。屈伸に伴いわずかな回旋を伴う。
  • ×2. 手根間関節は手根骨どうしが平坦な面で接する平面関節(半関節)で、可動域はごくわずかである。
  • ×3. 肩甲上腕関節は上腕骨頭と関節窩からなる球関節で、3軸性の大きな可動域をもつ。楕円関節ではない。
  • ×4. 橈骨手根関節は橈骨下端と近位手根骨列からなる楕円関節で、屈伸と橈屈・尺屈の2軸性である。
  • ×5. 母指手根中手関節は大菱形骨と第1中手骨底からなる鞍関節で、母指の対立運動を可能にする。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問52)
PM問53共通複数正解
正答2・3いずれも正解

味覚を支配する脳神経はどれか。

厚生労働省の発表により、複数の選択肢(2・3)がいずれも正解として採点されます。
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は、厚生労働省の正答値表で選択肢2・3のいずれもが正答として認められた問題(複数正答)です。採点除外(その問題が採点対象から外れ、満点が減る扱い)ではありません。選択肢2・3のいずれかを選んだ場合が正解、それ以外を選んだ場合は不正解として採点されます。

  • ×1. 三叉神経は舌前2/3の触覚・痛覚など一般体性感覚を伝えるが味覚は伝えない。同部の味覚は顔面神経(鼓索神経)が担う。
  • 2. 舌咽神経は舌後1/3の味覚を支配し、同部の一般感覚も担っている。
  • 3. 迷走神経は喉頭蓋や咽頭など舌根より後方にある味蕾からの味覚を伝える。
  • ×4. 副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する運動神経であり、味覚には関与しない。
  • ×5. 舌下神経は舌筋を支配する運動神経で、感覚線維をもたず味覚も伝えない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問53)
PM問54共通
正答1

胃で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

幽門には輪状筋が肥厚した幽門括約筋と、粘膜が突出してできた幽門弁があり、胃内容の十二指腸への流出を調節する。位置は噴門が第11胸椎、幽門が第1腰椎の高さである。

  • 1. 幽門部には幽門括約筋とともに粘膜が突出した幽門弁があり、内容物の急速な排出や逆流を防いでいる。
  • ×2. 胃底は噴門の左上方に膨隆した部分であり、噴門より上部に位置する。下部ではない。
  • ×3. 噴門は第11胸椎の高さにある。第1腰椎の高さにあるのは幽門である。
  • ×4. 幽門は第1腰椎の高さにある。第11胸椎の高さにあるのは噴門である。
  • ×5. 胃切痕(角切痕)は小彎の遠位部にみられるくびれであり、大彎には存在しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問54)
PM問55共通
正答1

平衡聴覚器で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

蝸牛は側頭骨錐体内の内耳(骨迷路)にあり聴覚を司る。骨迷路と膜迷路の間を外リンパ、膜迷路内を内リンパが満たし両者は交通しない。骨半規管は3つで、鼓膜に付着する耳小骨はツチ骨である。

  • 1. 内耳は蝸牛・前庭・骨半規管からなる。蝸牛にはコルチ器があり、音の振動を電気信号へ変換する。
  • ×2. 内リンパは膜迷路の内部、外リンパは膜迷路と骨迷路の間を満たし、イオン組成も異なり互いに交通しない。
  • ×3. 耳管は中耳(鼓室)と咽頭を結び鼓室内の圧を調節する。内耳と咽頭をつなぐものではない。
  • ×4. 骨半規管は前・後・外側の3つで構成され、互いにほぼ直交して回転加速度を感知する。
  • ×5. 鼓膜に付着している耳小骨はツチ骨である。キヌタ骨はツチ骨とアブミ骨の間に位置する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問55)
PM問56共通2つ選べ
正答2・4

母指を橈側外転させた右手を図に示す。 矢印の腱はどれか。 2 つ選べ。

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あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図は母指を橈側外転させた際に手関節橈背側に浮き出る解剖学的嗅ぎタバコ入れの橈側縁をなす2本の腱を指していると考えられる。この橈側縁は長母指外転筋腱と短母指伸筋腱で構成される。

  • ×1. 短母指外転筋は母指球を構成する筋で、その腱は母指基節骨へ向かう。手関節部で索状に浮き出る腱としては観察されない。
  • 2. 短母指伸筋腱は長母指外転筋腱とともに嗅ぎタバコ入れの橈側縁をつくり、母指の伸展・外転で明瞭に浮き出る。
  • ×3. 長橈側手根伸筋腱は第2中手骨底に停止し、嗅ぎタバコ入れの底部を走るため橈側縁をなす腱には該当しない。
  • 4. 長母指外転筋腱は第1中手骨底に停止し、橈側外転時に最も橈側で短母指伸筋腱と並んで触知できる。
  • ×5. 長母指伸筋腱は嗅ぎタバコ入れの尺側縁をつくる腱であり、橈側縁の2本には含まれない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問56)
PM問57共通
正答2

筋とその停止部の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

小円筋は肩甲骨外側縁から起こり上腕骨大結節の下部に停止する回旋筋腱板の一つである。他は肩甲挙筋が肩甲骨上角、上腕筋が尺骨粗面、半膜様筋が脛骨内側顆、前脛骨筋が内側楔状骨と第1中足骨底に停止する。

  • ×1. 肩甲挙筋は肩甲骨上角から内側縁上部に停止する。肩甲切痕は上肩甲横靱帯が張り肩甲上神経が通る部位である。
  • 2. 小円筋は棘下筋とともに大結節に停止し、肩関節の外旋と骨頭の求心位保持に働く回旋筋腱板の一つである。
  • ×3. 上腕筋は尺骨粗面(鉤状突起)に停止する。橈骨粗面に停止するのは上腕二頭筋である。
  • ×4. 半膜様筋は脛骨内側顆の後面に停止する。腓骨頭に停止するのは大腿二頭筋である。
  • ×5. 前脛骨筋は内側楔状骨と第1中足骨底に停止する。第2中足骨底ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問57)
PM問58共通
正答3

皮質脊髄路に含まれるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

皮質脊髄路は中心前回などの皮質から放線冠、内包後脚、中脳の大脳脚、橋底部を経て延髄錐体に至り脊髄へ下行する。選択肢のうちこの経路上にある構造は大脳脚である。

  • ×1. 海馬は側頭葉内側にある辺縁系の構造で記憶に関与し、随意運動の下行路には含まれない。
  • ×2. 視床は主に感覚の中継核である。皮質脊髄路は視床の外側にある内包後脚を通過し、視床内は通らない。
  • 3. 皮質脊髄路は中脳腹側の大脳脚を通過する。この部位の障害では動眼神経麻痺を伴う交代性片麻痺(Weber症候群)を生じる。
  • ×4. 中心後回は一次体性感覚野で上行性感覚路の終着点である。皮質脊髄路の主な起始は中心前回の一次運動野である。
  • ×5. 皮質脊髄路が通るのは内包後脚である。内包前脚を通るのは前頭橋路や視床前放線である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問58)
PM問59共通
正答2

内頸動脈の分枝はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

内頸動脈は頸部では分枝を出さずに頭蓋内へ入り、眼動脈・後交通動脈・前脈絡叢動脈を分枝したのち前大脳動脈と中大脳動脈に分かれる。顎動脈・舌動脈・顔面動脈はいずれも外頸動脈の枝である。

  • ×1. 顎動脈は外頸動脈の終枝の一つで、咀嚼筋や上下顎、硬膜などに分布する。
  • 2. 眼動脈は内頸動脈が海綿静脈洞を出た直後に分枝し、視神経管を通って眼窩内へ入る。
  • ×3. 舌動脈は外頸動脈から分枝し、舌および舌下部に分布する血管である。
  • ×4. 顔面動脈は外頸動脈の枝で、下顎骨下縁を回り込んで顔面の表層に分布する。
  • ×5. 椎骨動脈は鎖骨下動脈の枝であり、頭蓋内で左右が合流して脳底動脈となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問59)
PM問60共通
正答4

門脈に流入する血管はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

門脈は消化管や脾臓からの静脈血を肝臓へ運ぶ血管で、上腸間膜静脈と脾静脈が膵頭部の後方で合流して形成される。下腸間膜静脈は通常脾静脈に注ぐ。他の選択肢はいずれも大静脈系に属する。

  • ×1. 肝静脈は肝臓から出て直接下大静脈に注ぐ流出路であり、門脈へ流入することはない。
  • ×2. 奇静脈は胸壁や後腹壁の血液を集めて上大静脈に注ぐ血管で、門脈系には属さない。
  • ×3. 腎静脈は下大静脈へ直接注ぐ。腎は門脈系に含まれない臓器である。
  • 4. 脾静脈は脾臓や膵臓、下腸間膜静脈からの血液を集め、上腸間膜静脈と合流して門脈をつくる。
  • ×5. 総腸骨静脈は下肢と骨盤の血液を集め、左右が合流して下大静脈となる。門脈には注がない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問60)
PM問61共通
正答3

心筋で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

心筋は横紋筋でありながら不随意筋で、細胞どうしが介在板で連結される。介在板にあるギャップ結合を通じて隣接細胞間を活動電位が直接伝わるため、心筋全体が機能的合胞体として同期して収縮する。

  • ×1. 心筋はアクチンとミオシンが規則的に配列した横紋筋である。不随意筋である点が平滑筋と共通するにすぎない。
  • ×2. 多核なのは骨格筋線維である。心筋細胞は原則として単核(一部二核)で、細胞どうしが介在板で連結される。
  • 3. 介在板にあるギャップ結合が隣接細胞の細胞質をつなぎ、興奮が直接伝播する。これにより心筋は同期して収縮する。
  • ×4. 心筋は持続的に働くため好気性代謝が主体でミトコンドリアに富み、脂肪酸や乳酸も酸化してATPを産生する。
  • ×5. 心筋の収縮は洞房結節の自動能によって始まる。運動神経の支配は受けず、自律神経は心拍数や収縮力を調節するにとどまる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問61)
PM問62共通2つ選べ
正答1・3

筋紡錘の求心性線維はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

筋紡錘は錘内筋線維の伸張を感知する受容器で、一次終末からはⅠa線維、二次終末からはⅡ線維が出る。Ⅰb線維はゴルジ腱器官の求心性線維であり、混同しやすいので区別しておきたい。

  • 1. 筋紡錘の一次終末(らせん終末)から出る太い有髄線維で、筋の伸張とその速度に鋭敏に反応し伸張反射を起こす。
  • ×2. ゴルジ腱器官から出る求心性線維で、筋の張力を感知する。受容器は腱にあり筋紡錘ではない。
  • 3. 筋紡錘の二次終末(散在終末)から出る線維で、主に筋の長さ(静的な伸張の程度)の情報を伝える。
  • ×4. 細い有髄線維で、圧・温度や鋭い痛みを伝える。筋では代謝受容器や侵害受容に関与し、筋紡錘由来ではない。
  • ×5. 無髄線維で、鈍い痛みや温度、化学的刺激を伝える。筋紡錘の求心性線維ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問62)
PM問63共通
正答1

体温で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

熱放散は放射・伝導・対流・蒸発によって行われる。蒸発には発汗のほか不感蒸泄が含まれ、加温・加湿された呼気とともに熱が失われる。熱産生は安静時には肝臓、運動時には骨格筋の寄与が大きい。

  • 1. 呼気は体温近くまで加温され水蒸気で飽和して排出されるため、気道からの蒸発(不感蒸泄)として熱が放散される。
  • ×2. 骨格筋に次いで熱産生が大きい臓器は肝臓である。心臓の熱産生量は臓器としては大きくない。
  • ×3. 激しい運動時には直腸温が40℃を超えることがあり、暑熱環境下では熱中症の危険が高まる。
  • ×4. 腹腔内臓や脊髄、脳(視索前野)にも深部温度受容器があり、体温調節中枢へ情報を送っている。
  • ×5. 体温が1℃上昇すると基礎代謝は約13%増加するとされ、約1%ではない。発熱時の代謝亢進の根拠となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問63)
PM問64共通
正答4

嫌気性解糖で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

嫌気性解糖(乳酸系)は細胞質基質で酸素を用いずにATPを供給する経路である。グルコースは解糖でピルビン酸となり、酸素供給が不足すると乳酸脱水素酵素によって乳酸へ変換される。

  • ×1. TCA回路はミトコンドリアで働く好気的代謝の経路であり酸素を必要とする。嫌気性解糖では利用されない。
  • ×2. 嫌気性解糖は細胞質基質(サイトゾル)で行われる。ミトコンドリア内で行われるのはTCA回路と電子伝達系である。
  • ×3. 約15秒程度とされるのはATP-クレアチンリン酸系。乳酸系の供給持続はおよそ30秒〜1分程度である。
  • 4. 解糖によりグルコースはピルビン酸となり、酸素が不足すると乳酸脱水素酵素の働きで乳酸へ変換される。
  • ×5. 解糖の過程で4分子のATPが生成されるが2分子を消費するため、正味で得られるのは2分子である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問64)
PM問65共通2つ選べ
正答2・3

副交感神経の作用で分泌が促進されるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

副交感神経は涙腺と唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)の分泌を促進する。汗腺は交感神経のコリン作動性線維に支配され、レニン分泌やノルアドレナリン放出も交感神経の作用であり副交感神経ではない。

  • ×1. 汗腺は交感神経支配である。伝達物質がアセチルコリンである点が例外的なだけで、副交感神経支配ではない。
  • 2. 顔面神経の副交感成分(大錐体神経から翼口蓋神経節を経る経路)が涙腺を支配し、涙液分泌を促進する。
  • 3. 顔面神経の副交感成分(鼓索神経から顎下神経節を経る経路)が舌下腺・顎下腺を支配し、唾液分泌を促進する。
  • ×4. レニンは腎交感神経のβ1受容体刺激や腎灌流圧低下により傍糸球体細胞から分泌される。副交感神経の作用ではない。
  • ×5. ノルアドレナリンは交感神経節後線維の伝達物質で、副腎髄質からも交感神経刺激で放出される。副交感神経は関与しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問65)
PM問66共通
正答1

アルカローシスをきたすのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

嘔吐では胃液中の塩酸が失われ、水素イオンの喪失により代謝性アルカローシスをきたす。これに対し下痢は重炭酸イオンの喪失による代謝性アシドーシス、換気障害は二酸化炭素貯留による呼吸性アシドーシスとなる。

  • 1. 胃液中の水素イオンと塩化物イオンが失われ、血中の重炭酸イオンが相対的に増加して代謝性アルカローシスとなる。
  • ×2. 飢餓では糖の利用が減り脂肪分解が進んでケトン体が蓄積し、ケトアシドーシス(代謝性アシドーシス)となる。
  • ×3. 腸液に多く含まれる重炭酸イオンが便とともに失われるため、代謝性アシドーシスをきたす。
  • ×4. 重症の喘息発作では気道閉塞により肺胞低換気となり二酸化炭素が貯留し、呼吸性アシドーシスとなる。
  • ×5. 高度の二酸化炭素貯留により意識障害を生じた病態で、呼吸性アシドーシスを呈する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問66)
PM問67共通
正答2

体液性免疫で作動するのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

免疫は体液性免疫と細胞性免疫に大別される。体液性免疫はB細胞が抗原刺激を受けて形質細胞へ分化し、抗体(免疫グロブリン)を産生して抗原を排除する機構である。

  • ×1. 単球は血中の食細胞で、組織に移行してマクロファージとなる。自然免疫の貪食が主で抗体は産生しない。
  • 2. B細胞は抗原刺激により形質細胞へ分化して抗体を産生する。この抗体を介した免疫が体液性免疫である。
  • ×3. 好中球は自然免疫の中心となる食細胞で、細菌を貪食・殺菌する。抗体産生には関与しない。
  • ×4. NK細胞は抗体に依存せずウイルス感染細胞や腫瘍細胞を傷害する自然免疫のリンパ球で、細胞傷害性の防御を担う。
  • ×5. マクロファージは貪食と抗原提示を行い細胞性免疫を助けるが、抗体そのものは産生しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問67)
PM問68共通
正答5

排便中枢はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

排便反射の脊髄中枢は第2〜4仙髄にある。骨盤内臓神経(副交感神経)を介して直腸を収縮させ内肛門括約筋を弛緩させる。排尿中枢も同じ高さにあり、外肛門括約筋を随意制御する陰部神経もここから出る。

  • ×1. 第1〜3胸髄は心臓や上肢に向かう交感神経の起始に相当する高さで、排便の反射中枢ではない。
  • ×2. 第5〜7胸髄は大内臓神経など上腹部内臓に向かう交感神経が出る高さで、排便中枢ではない。
  • ×3. 第10〜12胸髄は下腹部内臓へ向かう交感神経の起始に近く蓄便側に働くが、排便反射の中枢ではない。
  • ×4. 第3〜5腰髄は主に下肢の筋を支配する高さであり、排便中枢は存在しない。
  • 5. 第2〜4仙髄が排便中枢。骨盤内臓神経を介する副交感性の反射で直腸が収縮し内肛門括約筋が弛緩する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問68)
PM問69共通
正答2

肩甲骨の筋と運動の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

肩甲骨の運動は挙上・下制、外転(前方突出)・内転、上方回旋・下方回旋に整理される。僧帽筋下部線維は肩甲骨を下制するとともに、上部線維や前鋸筋とフォースカップルを形成して上方回旋に働く。

  • ×1. 僧帽筋上部線維は肩甲骨の挙上と上方回旋に働く。外転(前方突出)の主動作筋は前鋸筋である。
  • 2. 僧帽筋下部線維は肩甲骨の下制に加え、上部線維や前鋸筋とともに上方回旋を起こす。
  • ×3. 菱形筋は肩甲骨の内転・挙上・下方回旋に働く。下制の主動作筋は僧帽筋下部線維や小胸筋である。
  • ×4. 前鋸筋は肩甲骨の外転と上方回旋に働き、下方回旋ではない。麻痺すると翼状肩甲を生じる。
  • ×5. 小胸筋は烏口突起を前下方に引き、肩甲骨の下制・前傾・下方回旋に働く。挙上ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問69)
PM問70共通
正答5

膝関節で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

膝関節の屈曲は初期に大腿骨顆部の転がり運動が主体で、可動域の終わりに向かうほど滑り運動の割合が増す。また伸展終末では脛骨が外旋する終末強制回旋運動(screw home movement)がみられる。

  • ×1. 脛骨の関節面は外側顆より内側顆の方が広く浅い凹面をなす。外側は小さく、可動性が大きい。
  • ×2. 前十字靱帯は脛骨の前方移動と膝の過伸展を制動する。屈曲を制限する靱帯ではない。
  • ×3. 屈曲位から伸展していくと下腿は外旋する(終末強制回旋運動)。内旋ではない。
  • ×4. 大腿骨と脛骨の長軸は一直線ではなく、外側にみて約170〜175°の生理的外反をなす。
  • 5. 屈曲初期は転がり運動が主体だが、最終可動域に近づくにつれ滑り運動が優位となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問70)
PM問71共通
正答3

体幹の伸展運動を図に示す。 伸展を制動する靱帯はどれか。

図・写真は公式PDF(別冊)で確認 →
あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

公式正答と選択肢の内容から、図は体幹を後方に反らす伸展運動を示していると考えられる。伸展では椎体の前面が離開するため、椎体前面を縦走する前縦靱帯が緊張して伸展を制動する。後方に位置する靱帯群は逆に屈曲時に緊張する。

  • ×1. 棘上靱帯は棘突起の先端どうしを連結し、屈曲時に緊張して屈曲を制動する。伸展では弛緩する。
  • ×2. 棘間靱帯は隣接する棘突起の間を結び、棘上靱帯とともに屈曲を制動する靱帯である。
  • 3. 前縦靱帯は椎体前面を上下に走行し、伸展で伸張されて伸展を制動する。脊柱で最も強靱な靱帯の一つ。
  • ×4. 後縦靱帯は椎体後面(脊柱管の前壁)を走り屈曲を制動する。骨化すると脊髄症の原因となる。
  • ×5. 横突間靱帯は隣接する横突起の間を結び、主に反対側への側屈を制動する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問71)
PM問72共通
正答3

努力性呼気時に働く筋で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

安静時の呼気は肺と胸郭の弾性による受動的な過程だが、努力性呼気では腹筋群や内肋間筋・肋下筋などが働いて胸郭を引き下げる。外肋間筋は肋骨を挙上して胸郭を広げる吸気筋であり、呼気筋ではない。

  • ×1. 腹直筋は腹圧を高めて横隔膜を押し上げ、胸郭を引き下げる。努力性呼気に働く筋である。
  • ×2. 肋下筋は胸郭内面で肋骨を下方に引き、内肋間筋とともに呼気を助ける筋である。
  • 3. 外肋間筋は肋骨を挙上して胸郭を拡大する吸気筋であり、努力性呼気時に働く筋ではない。よって誤り。
  • ×4. 内腹斜筋は他の腹筋群とともに腹圧を高めて横隔膜を押し上げ、努力性呼気に働く。
  • ×5. 内肋間筋の後方(骨間部)は肋骨を引き下げて胸郭を狭め、努力性呼気に働く。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問72)
PM問73共通
正答2

上肢の筋と運動の組合せで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

上腕二頭筋は橈骨粗面に停止するため肘屈曲だけでなく強力な前腕回外筋として働き、肘屈曲位で回外力が最大となる。烏口腕筋は肩の屈曲・内転、上腕筋と腕橈骨筋は肘屈曲に働く。

  • ×1. 烏口腕筋は烏口突起から上腕骨内側面に付き、肩関節の屈曲と内転に働く。伸展作用はない。
  • 2. 上腕二頭筋は橈骨粗面に停止し、肘屈曲とともに前腕を回外させる。回外筋と並ぶ主要な回外筋である。
  • ×3. 上腕筋は上腕骨前面から尺骨粗面に停止し、前腕の肢位にかかわらず肘を屈曲させる。伸展ではない。
  • ×4. 腕橈骨筋は橈骨遠位に停止し、前腕中間位での肘屈曲に働く。橈骨神経支配だが伸展作用はない。
  • ×5. 長橈側手根伸筋は第2中手骨底に停止し、手関節の背屈と橈屈に働く。前腕回内には関与しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問73)
PM問74共通
正答1

運動学習で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

運動学習は認知段階・連合段階・自動化段階を経て進む。誤差の検出と修正、内部モデルの形成には小脳が中心的に関与し、大脳基底核とともに技能の自動化(手続き記憶)を担う。

  • 1. 小脳は運動の誤差検出と修正、内部モデルの形成を通じて運動学習に関与する。大脳基底核も自動化に関与する。
  • ×2. 手続き記憶が確立するのは反復練習を重ねた自動化段階である。初期段階は言語的・認知的な処理が主体となる。
  • ×3. 覚醒レベルとパフォーマンスは逆U字型の関係にあり、過度の覚醒はかえって成績を低下させる。比例関係ではない。
  • ×4. 習熟するとフィードフォワード制御が主体となる。フィードバック制御に依存するのは学習の初期段階である。
  • ×5. 学習曲線は初期に急速に向上し次第に頭打ちとなる形を示すことが多く、逆U字型ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問74)
PM問75共通
正答5

免疫反応で最初に産生されるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

初回の抗原刺激(一次応答)ではまずIgMが産生され、遅れてクラススイッチによりIgGが主体となる。IgMは五量体で補体活性化能が強く、感染初期の血清診断にも利用される。

  • ×1. IgAは分泌型として粘膜面や初乳に多く局所免疫を担うが、最初に産生される抗体ではない。
  • ×2. IgDはB細胞表面に抗原受容体として存在する。血中濃度はごく微量で、初期に産生される主抗体ではない。
  • ×3. IgEは肥満細胞や好塩基球に結合しⅠ型アレルギーに関与する。感染初期に最初に産生される抗体ではない。
  • ×4. IgGは血清中で最も多く胎盤も通過するが、一次応答ではIgMに遅れて出現し、二次応答で主体となる。
  • 5. IgMは一次応答で最初に産生される五量体の抗体で、補体活性化能が強い。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問75)
PM問76共通
正答4

過形成で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

過形成は刺激に応じて細胞の数が増え、組織や臓器が大きくなる可逆的な適応反応である。慢性的な刺激やホルモンの持続作用によって生じ、その刺激が除かれれば増殖は停止する。細胞の容積が増すのは肥大である。

  • ×1. 過形成では細胞分裂により細胞数が増加する。細胞数が一定のまま大きくなるのは肥大である。
  • ×2. 過形成は持続的・慢性的な刺激やホルモン作用によって生じる。急性刺激で直ちに生じるものではない。
  • ×3. 個々の細胞容積が増大するのは肥大の特徴である。過形成の本態は細胞数の増加である。
  • 4. 過形成は制御された適応反応であり、原因となる刺激が消失すれば増殖は停止し可逆性を示す。
  • ×5. 細胞数が増えるため臓器のサイズは増大する。前立腺の過形成(前立腺肥大症)などが代表例である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問76)
PM問77共通
正答4

リンパ浮腫への対応で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

リンパ浮腫の治療は複合的治療(用手的リンパドレナージ、圧迫療法、圧迫下での運動、スキンケア)が基本となる。蜂窩織炎の予防が重要で、皮膚を清潔に保ち保湿して乾燥や小さな傷を防ぐことが求められる。

  • ×1. リンパ浮腫は蛋白濃度の高い間質液の貯留であり、利尿薬は原則として無効で長期使用は推奨されない。
  • ×2. 水分摂取の制限は浮腫の改善につながらず、脱水を招くおそれがあるため行わない。
  • ×3. 剃刀での剃毛は皮膚を傷つけ蜂窩織炎の誘因となる。除毛が必要な場合は電気シェーバーを用いる。
  • 4. 乾燥や亀裂は感染の入口となるため、保湿を含むスキンケアが複合的治療の柱の一つとされる。
  • ×5. 患肢は心臓より高い位置に挙上して還流を促す。低い位置に保つのは浮腫を悪化させる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問77)
PM問78共通
正答3

アポトーシスで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

アポトーシスは遺伝子に制御された能動的な細胞死で、単一の細胞が散在性に起こる。細胞は縮小し、核はクロマチン凝縮と断片化を示す。細胞はアポトーシス小体としてマクロファージに貪食されるため炎症を伴わない。

  • ×1. アポトーシスでは核は濃縮・断片化する。核が融解するのはネクローシス(壊死)の特徴である。
  • ×2. アポトーシスでは細胞は縮小する。細胞が膨化して破裂するのはネクローシスである。
  • 3. アポトーシスは個々の細胞に散在性・単発性に生じる。細胞が集団で連続的に死ぬのはネクローシスである。
  • ×4. アポトーシスはカスパーゼが働く能動的でプログラムされた細胞死である。受動的な細胞死はネクローシス。
  • ×5. 細胞内容物は膜に包まれたアポトーシス小体として貪食され外に漏れないため、周囲に炎症を起こさない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問78)
PM問79共通
正答2

無意識のなかに抑え込まれた欲動が精神症状として現れると想定し、その葛藤を 明らかにすることによって症状の改善を目指すのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

精神分析療法はフロイトが創始した治療法で、無意識に抑圧された欲動や葛藤が症状として現れると考える。自由連想や夢分析、転移の解釈を通じて無意識の葛藤を意識化し、洞察を得ることで症状の改善を目指す。

  • ×1. 支持的精神療法は傾聴・保証・助言により患者の適応力を支え不安を和らげる。無意識の葛藤の解明は目指さない。
  • 2. 自由連想や夢分析、転移の解釈により無意識の葛藤を意識化させ、洞察を通じて症状の改善を図る。
  • ×3. 認知行動療法は出来事の受け取り方(認知)と行動に働きかける。扱うのは無意識ではなく意識できる認知である。
  • ×4. 森田療法は不安をあるがままに受け入れ、目的本位の行動を促す日本発の治療法で、主に神経症に用いられる。
  • ×5. 来談者中心療法はロジャーズが提唱し、受容・共感・自己一致により自己成長を促す。解釈は行わない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問79)
PM問80共通
正答4

数字の順唱によって評価できる記憶で最も適切なのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

記憶は保持時間により即時記憶・近時記憶・遠隔記憶に分けられる。数字の順唱は提示直後に干渉を挟まずそのまま再生させる課題であり、即時記憶(記銘力の保持範囲)の評価に用いられる。

  • ×1. 遠隔記憶は数年以上前の出来事や知識の記憶で、生育歴や過去の社会的出来事を尋ねて評価する。
  • ×2. 近時記憶は数分から数日の間、干渉を挟んで保持される記憶で、三単語の遅延再生などで評価する。
  • ×3. 作動記憶は情報を保持しながら操作する能力で、数唱では逆唱が該当する。順唱は操作を伴わない。
  • 4. 即時記憶は提示直後に干渉を挟まず再生する記憶で、数字の順唱がその代表的な検査である。
  • ×5. 手続き記憶は技能や習慣として身につく非陳述記憶であり、数字の復唱課題では評価できない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問80)
PM問81共通
正答1

Erikson の心理・社会的発達論で高齢者が克服すべきなのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Eriksonの心理・社会的発達論は生涯を8段階に分け、各段階に固有の心理社会的危機を置く。高齢期(老年期)の課題は「統合(自我統合)対 絶望」であり、自らの人生を意味あるものとして受け入れられるかが問われる。

  • 1. 老年期の課題である自我統合にあたる。人生を振り返り受容できれば統合が得られ、失敗すると絶望に陥る。
  • ×2. 自発性(積極性)対 罪悪感は幼児後期(およそ3〜6歳)の課題であり、高齢期の課題ではない。
  • ×3. 自律性対 恥・疑惑は幼児期前期(およそ1〜3歳)の課題で、排泄など自己コントロールの獲得が中心となる。
  • ×4. 同一性(アイデンティティ)対 役割拡散は青年期の課題で、自分は何者かという自己定義の確立が問われる。
  • ×5. 基本的信頼対 不信は乳児期の課題で、養育者との安定した関係を通じて世界への信頼を築く段階である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問81)
PM問82共通
正答4

深部感覚障害で陽性となるのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

深部感覚(位置覚・振動覚)は脊髄後索を上行する。立位で閉眼し視覚代償を断つと動揺が著明に増強するRomberg徴候は、後索障害による深部感覚性失調で陽性となる代表的な徴候である。

  • ×1. Barré徴候は上肢・下肢の軽度の錐体路障害を検出する徴候で、深部感覚障害で陽性となるものではない。
  • ×2. Kernig徴候は髄膜刺激徴候であり、髄膜炎やくも膜下出血で陽性となる。深部感覚とは関係しない。
  • ×3. Lasègue徴候(下肢伸展挙上)は坐骨神経の伸張による疼痛をみる検査で、腰椎椎間板ヘルニアなどで陽性となる。
  • 4. 閉眼で動揺が増強するRomberg徴候陽性は、後索障害による深部感覚性失調を示す。前庭障害でも陽性となりうる。
  • ×5. カーテン徴候は発声時に咽頭後壁が健側へ引かれる所見で、舌咽神経・迷走神経の麻痺を示す。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問82)
PM問83共通2つ選べ
正答1・3

小脳障害でみられる症候はどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

小脳は運動の協調と筋緊張の調節を担う。障害では筋緊張低下、測定障害(ジスメトリー)、企図振戦、変換運動障害、失調性歩行などがみられ、錐体路徴候や感覚障害は原則として伴わない。

  • 1. 小脳障害では伸張反射の調節が障害され筋緊張が低下する。振り子様の膝蓋腱反射がみられることがある。
  • ×2. 静止時振戦はParkinson病など基底核(錐体外路)障害の症状である。小脳性の振戦は動作時の企図振戦。
  • 3. ジスメトリー(測定障害)は目標に対し行き過ぎたり届かなかったりする運動距離の調節障害で、代表的な小脳症状。
  • ×4. 深部感覚障害は脊髄後索や末梢神経の障害で生じる。小脳自体の障害では感覚は保たれる。
  • ×5. Babinski徴候などの病的反射は錐体路障害で陽性となるもので、小脳障害では原則としてみられない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問83)
PM問84共通
正答4

嚥下機能で反回神経麻痺により障害される期はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

反回神経は声帯を動かす喉頭筋を支配する。麻痺すると声門閉鎖が不十分となり、嚥下時の気道防御が働かず誤嚥を生じる。声門閉鎖と喉頭挙上が必要なのは食塊が咽頭を通過する咽頭期である。

  • ×1. 先行期は食物を視覚などで認知し、食べ方やペースを判断する段階で、高次脳機能が関与する。
  • ×2. 準備期は口に取り込んだ食物を咀嚼し食塊を形成する段階で、三叉神経支配の咀嚼筋などが働く。
  • ×3. 口腔期は舌で食塊を咽頭へ送り込む段階で、主に舌下神経支配の舌運動が関与する。
  • 4. 咽頭期は嚥下反射により喉頭挙上と声門閉鎖で気道を守る段階で、反回神経麻痺では声門閉鎖不全から誤嚥をきたす。
  • ×5. 食道期は食道の蠕動運動で食塊を胃へ送る不随意の段階で、反回神経は関与しない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問84)
PM問85共通
正答4

出生後、消失するのが最も遅いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

原始反射の消失時期は、交叉性伸展反射が生後1〜2か月、Galant反射が2〜3か月、吸啜反射と手掌把握反射が4〜6か月頃であるのに対し、足底把握反射は9〜12か月頃と最も遅く、起立・歩行の獲得に伴って消失する。

  • ×1. 吸啜反射は口唇への刺激で吸う運動が生じる反射で、生後4〜6か月頃に随意的な吸啜へ移行して消失する。
  • ×2. Galant反射は脊柱の側方を刺激すると体幹が同側へ側屈する反射で、生後2〜3か月頃に消失する。
  • ×3. 手掌把握反射は手掌の圧刺激で手指が屈曲する反射で、生後4〜6か月頃に消失し随意的な把握へ移行する。
  • 4. 足底把握反射は足底の刺激で足趾が屈曲する反射で、生後9〜12か月頃、起立・歩行の開始に伴い消失し、選択肢中で最も遅い。
  • ×5. 交叉性伸展反射は一側下肢への刺激で対側下肢が伸展する反射で、生後1〜2か月頃に消失する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問85)
PM問86共通
正答5

多発性硬化症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

多発性硬化症は脳・脊髄・視神経など中枢神経の脱髄疾患で、20〜30歳代の女性に好発する。MRIのT2高信号病巣により病巣の空間的・時間的多発を示すことができ、McDonald基準でも診断の中心となる。

  • ×1. 男性より女性に多く、男女比はおよそ1対2〜3とされる。好発年齢は20〜30歳代である。
  • ×2. 単一遺伝子による遺伝性疾患ではなく、遺伝素因に環境因子が加わって発症する多因子疾患と考えられている。
  • ×3. 体温上昇で症状が一過性に悪化するUhthoff現象があるため、高温での温熱療法や入浴は原則として避ける。
  • ×4. 脱髄が生じるのは中枢神経の髄鞘である。末梢神経の脱髄疾患はGuillain-Barré症候群やCIDPが代表。
  • 5. MRIは中枢神経白質の脱髄病巣の検出に優れ、病変の多発性の証明に有用で診断基準に組み込まれている。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問86)
PM問87共通2つ選べ
正答2・3

AED による電気的除細動の適応となるのはどれか。 2 つ選べ。

あなたの解答(2つ選ぶ)
解説を読む(Network-Primer独自解説)

AEDが電気ショックの適応と判定するのは心室細動と無脈性心室頻拍である。心静止や無脈性電気活動はショックの適応がなく、直ちに質の高い胸骨圧迫を継続する。

  • ×1. 心静止は心電図が平坦で心筋の電気活動がなく、除細動の適応はない。胸骨圧迫と薬物投与で対応する。
  • 2. 心室細動は心室が無秩序に細かく興奮し拍出が失われる致死的不整脈で、除細動の絶対的な適応である。
  • 3. 心室頻拍のうち脈を触れない無脈性心室頻拍は除細動の適応で、AEDもこれをショック適応と判定する。
  • ×4. 洞性頻脈は洞結節からの正常な調律が速いだけであり、除細動の適応はなく原因の是正を行う。
  • ×5. 房室ブロックは刺激伝導の遅延・途絶であり、高度例ではペーシングが必要で、除細動の適応ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問87)
PM問88共通
正答2

神経ブロックで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

星状神経節ブロックは頸部で交感神経節を遮断する手技で、近傍を走る反回神経が薬液の影響を受けると一過性の嗄声を生じる。ほかにHorner徴候、嚥下障害、血腫、気胸などの合併症がある。

  • ×1. 三叉神経痛には三叉神経ブロック(Gasser神経節ブロックなど)を行う。硬膜外ブロックは脊髄神経領域の疼痛が対象。
  • 2. 反回神経が近接するため一過性の嗄声は代表的な合併症である。Horner徴候や嚥下障害を伴うこともある。
  • ×3. 作用部位は神経筋接合部で、運動神経終末からのアセチルコリン放出を阻害する。筋内の神経幹を遮断するものではない。
  • ×4. 効果は投与後数日で現れ、持続はおよそ3〜4か月である。約3日というのは著しく短すぎる。
  • ×5. Lambert-Eaton症候群は神経筋接合部のアセチルコリン放出障害であり、症状を増悪させるため投与は避ける。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問88)
PM問89共通
正答1

女性に有病率の高い疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

関節リウマチは30〜50歳代の女性に好発する自己免疫性の多発関節炎で、男女比はおよそ1対3〜4と女性に有病率が高い。他の選択肢はいずれも男性に多い疾患である。

  • 1. 女性は男性の約3〜4倍で有病率が高い。朝のこわばりと対称性の関節腫脹・疼痛を特徴とする。
  • ×2. 強直性脊椎炎は10〜20歳代の男性に多く、HLA-B27陽性率が高い脊椎関節炎である。
  • ×3. 大腿骨頭すべり症は思春期の、肥満傾向のある男児に多く発生する。
  • ×4. 特発性大腿骨頭壊死はステロイド投与や多量飲酒が誘因となり、30〜50歳代の男性に多い。
  • ×5. 腰椎椎間板ヘルニアは20〜40歳代に好発し、男女比はおよそ2〜3対1で男性に多い。女性に多い疾患ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問89)
PM問90共通
正答5

腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

腰椎椎間板ヘルニアでは、後縦靱帯を破って脱出した髄核がマクロファージの貪食や血管新生を介して縮小・吸収されることがあり、多くは保存療法で症状が軽快する。

  • ×1. 好発年齢は20〜40歳代で、小児期の発生はまれである。加齢に伴う椎間板の変性が基盤にある。
  • ×2. 正中に大きく脱出して馬尾が圧迫されると、膀胱直腸障害や会陰部の感覚障害を生じ、手術適応となる。
  • ×3. 有病率は人口の1%前後とされ、約15%というのは過大である。腰痛全体の頻度と混同しないこと。
  • ×4. Myerson徴候(眉間叩打反射の減衰消失なし)はParkinson病でみられる所見で、本症とは関係しない。
  • 5. 脱出髄核はマクロファージによる貪食などで吸収・縮小することがあり、自然経過で症状が改善する例がある。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問90)
PM問91共通
正答2

くも膜下出血の早期診断で優先度の高い検査はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

くも膜下出血が疑われる場合、まず単純頭部CTを行う。発症早期には脳底槽やシルビウス裂の血液が高吸収域として描出され、短時間・非侵襲的で緊急対応の判断に直結する。

  • ×1. 腰椎穿刺はCTで出血が確認できないが疑いが残る場合の補助的検査であり、脳ヘルニアの危険もあり第一選択ではない。
  • 2. 単純頭部CTが第一選択。発症直後の感度が高く、迅速に施行できるため早期診断で最も優先度が高い。
  • ×3. 頭部X線検査では頭蓋骨は写るが、くも膜下腔の出血や脳実質の病変は描出できない。
  • ×4. 脳血管造影は破裂脳動脈瘤など出血源の同定に有用だが侵襲的で、通常はCTで出血を確認した後に行う。
  • ×5. 脳血流シンチグラフィは脳循環の評価に用いる検査で、急性期の出血の有無の判定には適さない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問91)
PM問92共通
正答1

脳血管障害のうち、日本で 2021 年以降に発症数が最も多いのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

わが国の脳血管障害は脳梗塞が最も多く、全体のおよそ4分の3を占める。高血圧管理の普及により脳出血は減少しており、近年も脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の順で多い。

  • 1. 脳梗塞が最多で脳卒中のおおむね7割以上を占める。心原性脳塞栓症、アテローム血栓性、ラクナ梗塞に大別される。
  • ×2. 脳出血は脳卒中の2割程度で、以前に比べ減少している。脳梗塞の発症数には及ばない。
  • ×3. くも膜下出血は脳卒中の数%程度にとどまり、脳梗塞よりはるかに少ない。
  • ×4. 脳静脈血栓症は静脈側の閉塞によるまれな病態で、発症数は脳梗塞に遠く及ばない。
  • ×5. 慢性硬膜下血腫は高齢者に多いが軽微な頭部外傷を契機とする病態で、脳血管障害として最多ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問92)
PM問93共通
正答1

Duchenne 型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

Duchenne型筋ジストロフィーはX連鎖潜性(劣性)遺伝で、ジストロフィン遺伝子の変異により筋線維が壊死・変性する遺伝性疾患である。主に男児が2〜5歳頃に発症する。

  • 1. X染色体上のジストロフィン遺伝子の変異による遺伝性疾患である。約3分の1は新生突然変異とされる。
  • ×2. X連鎖潜性遺伝のためほぼ男児に発症し、女性は多くが保因者にとどまる。
  • ×3. 発症は2〜5歳頃で、転びやすさや動揺性歩行、登はん性起立(Gowers徴候)で気づかれることが多い。
  • ×4. 感染が発症の契機となることはない。原因は遺伝子変異によるジストロフィンの欠損である。
  • ×5. かつては20歳前後であったが、呼吸・心機能管理の進歩で30歳代以降まで延長した。約60歳ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問93)
PM問94共通
正答2

尿毒症で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

尿毒症は腎不全が高度に進行し、老廃物の蓄積と酸・電解質の調節障害が生じた状態である。不揮発性酸の排泄障害により代謝性アシドーシスを示し、高カリウム血症や血清クレアチニンの上昇を伴う。

  • ×1. 腎機能が高度に低下した末期に出現する。腎不全の初期は自覚症状に乏しいことが多い。
  • 2. 腎からの酸排泄と重炭酸イオンの再吸収が低下し、アニオンギャップの開大した代謝性アシドーシスを呈する。
  • ×3. 尿中へのカリウム排泄が低下するため、低カリウム血症ではなく高カリウム血症を生じやすい。
  • ×4. 透析患者の死因は心不全など心血管系疾患が最も多く、次いで感染症である。
  • ×5. 糸球体濾過量の低下により排泄が滞るため、血清クレアチニン濃度は低下ではなく上昇する。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問94)
PM問95共通
正答4

周術期の肺塞栓症で誤っているのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

周術期の肺塞栓症は下肢や骨盤の深部静脈血栓が遊離して肺動脈を閉塞する病態である。予防は早期離床と下肢の自動運動、弾性ストッキングや間欠的空気圧迫法であり、安静臥床は静脈うっ滞を招き血栓形成を助長する。

  • ×1. 肺動脈が閉塞して換気血流不均衡と低酸素血症を生じ、突然の呼吸困難や胸痛が出現する。正しい記述である。
  • ×2. 広範囲の塞栓では急性右心不全やショックから突然死に至ることがあり、リスクは高い。正しい記述である。
  • ×3. 臥床後の初回起立や歩行開始時に血栓が遊離しやすく、離床の場面での発症が多い。正しい記述である。
  • 4. 誤りはこれ。安静臥床は静脈うっ滞を強め血栓形成を促す。予防は早期離床、下肢運動、弾性ストッキング、間欠的空気圧迫である。
  • ×5. 原因の多くは下肢・骨盤の深部静脈血栓症であり、術後は特にその発生リスクが高い。正しい記述である。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問95)
PM問96共通
正答1

自殺危険率の高いうつ病患者の特徴でないのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

うつ病患者の自殺の危険因子には、自殺企図の既往、精神科入院歴(特に退院直後)、アルコールや薬物の乱用・依存、不安障害などの併存、男性、高齢、独居、社会的孤立などがある。

  • 1. 自殺企図は女性に多い一方、自殺既遂の危険は男性で高い。女性であること自体は危険率を高める特徴とはされない。
  • ×2. 精神科入院歴は重症度を反映し、特に退院直後は自殺の危険が高まる時期であり危険因子となる。
  • ×3. 自殺企図の既往は最も強い危険因子の一つで、企図の反復により既遂に至る危険が高い。
  • ×4. 不安障害の合併は焦燥や不眠を強め、衝動的な自殺行動の危険を高める。
  • ×5. アルコールや薬物の依存は判断力を低下させ衝動性を高めるため、自殺の危険因子となる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問96)
PM問97共通
正答1

常染色体のトリソミーで引き起こされる疾患はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

トリソミーは特定の染色体が3本になる状態をいう。Down症候群は21番染色体が3本となる21トリソミーが原因で、常染色体トリソミーの代表的疾患である。

  • 1. 21番染色体が3本となる21トリソミーによる。特徴的顔貌、筋緊張低下、知的障害、心奇形などを伴う。
  • ×2. Klinefelter症候群は性染色体が47,XXYなどとなる疾患で、常染色体のトリソミーではない。
  • ×3. Turner症候群は女性のX染色体が1本(45,X)となる性染色体のモノソミーで、トリソミーではない。
  • ×4. von Recklinghausen病(神経線維腫症1型)は常染色体顕性(優性)遺伝の単一遺伝子疾患で、染色体数の異常ではない。
  • ×5. フェニルケトン尿症は酵素欠損による常染色体潜性(劣性)遺伝の代謝疾患で、染色体数の異常ではない。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問97)
PM問98共通採点除外
正答採点除外

統合失調症の陽性症状はどれか。 2 つ選べ。

厚生労働省の発表により、この問題は採点対象から除外されています(得点計算に含まれません)。
解説を読む(Network-Primer独自解説)

本問は採点除外となった問題です。採点除外は全員に得点が与えられるのではなく、その問題自体が採点対象から外れ、満点(分母)が減る扱いです(第60回理学療法士は採点除外3問により満点280点→273点、実地120点→114点となりました)。幻覚が陽性症状であることに異論はありませんが、連合弛緩は陽性症状に含める分類と、注意の障害などとともに「解体(まとまりのなさ)」として別に扱う分類があり、用いる分類によって2つに絞れないため一意の正答を定められなかったと考えられます。

  • ×1. 快感消失(アンヘドニア)は興味や喜びを感じられない状態で、意欲低下とともに陰性症状に分類される。
  • ×2. 会話の貧困は発語量や内容が乏しくなる状態で、思考の貧困として陰性症状に分類される。
  • ×3. 幻覚は幻聴を中心とする知覚の異常で、妄想とともに代表的な陽性症状である。採点除外のため○は付かない。
  • ×4. 注意の障害は認知機能障害に位置づけられ、陰性症状あるいは解体症状として扱われることが多い。
  • ×5. 連合弛緩は思考のつながりが緩む思考障害で、陽性症状に含める分類と解体症状として区別する分類がある。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問98)
PM問99共通
正答5

うつ病の症状はどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

うつ病では抑うつ気分や興味・喜びの減退に加え、自分には価値がないという無価値感や罪責感、思考制止(考えが進まない)がみられる。これらはDSMのうつ病エピソードの診断項目に含まれる。

  • ×1. 観念奔逸は次々と考えが浮かんで話題が飛ぶ状態で、躁病(躁状態)でみられる思考の障害である。
  • ×2. 誇大妄想は自分を過大に評価する妄想で躁状態に多い。うつ病では貧困妄想などの微小妄想が典型である。
  • ×3. 思考奪取は自分の考えが誰かに抜き取られると感じる自我障害で、統合失調症でみられる。
  • ×4. 思考途絶は思考が突然途切れる症状で統合失調症にみられる。うつ病で目立つのは思考制止である。
  • 5. 無価値感は自分には価値がないと感じる状態で、うつ病の中核的な症状の一つである。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問99)
PM問100共通
正答5

強迫症〈強迫性障害〉の症状で正しいのはどれか。

あなたの解答
解説を読む(Network-Primer独自解説)

強迫症では、強迫観念が自分自身の考えであり、ばかげている・過剰であると自覚(自我違和的)しながらも抑えられず、不安を打ち消すために強迫行為を反復する。病識は原則として保たれる。

  • ×1. 強迫行為は意識清明のもとで自覚しながら行われ、記憶にも残る。解離性障害のような健忘は生じない。
  • ×2. 確認を代行させたり保証を繰り返し求めたりと、家族を巻き込むこと(家族の巻き込み)はまれではなく多い。
  • ×3. 強迫観念は覚醒時の思考であり、睡眠中も持続することはない。入眠困難の原因にはなりうる。
  • ×4. 幻聴に命じられて行為に至る場合は統合失調症を疑う。強迫観念はあくまで自分の考えとして体験される。
  • 5. 不合理・過剰と自覚しつつ抑えられない点が特徴で、自我違和的である。病識の乏しい例もあるが原則は保たれる。
厚生労働省の公式PDFで見る(PM 問100)

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