第60回 作業療法士国家試験 午前 問15

実地(3点)精神医学2025年2月実施

次の文により、14、15の問いに答えよ。34歳の女性。中学校教諭。既婚で4歳と6歳の子どもがいる。半年前に学年主任になった頃から不眠が続き、欠勤が多くなった。3か月前から食欲不振、焦燥感および不安感が出現し、「死にたい」と訴えたため精神科を受診した。診察の結果、休職して入院治療を受けることになった。入院後、食欲は改善し、焦燥感と不安の訴えは少なくなったが、意欲低下の状態が続き、対人交流が苦痛であると訴えた。入院3週目に意欲の向上を目的に作業療法が開始された。作業療法開始から5週後、安定して作業療法に参加し意欲的に活動に取り組むようになったため、家庭復帰と職場復帰が検討された。しかし、本人は家事や育児などの日常生活に対する不安を訴えている。この時点での作業療法士の対応で適切でないのはどれか。

  1. 1現職復帰にむけた OJT を計画する。
  2. 2小グループでの家事訓練を計画する。
  3. 3退院後の生活スケジュールを検討する。
  4. 4退院後の外来作業療法での支援を検討する。
  5. 5退院前訪問指導による生活場面の把握を行う。

正答1

厚生労働省の公式PDFで問題を見る(第60回 OT 午前 問15)→

解説(Network-Primer独自)

作業療法に安定して参加できるようになり、家庭復帰・職場復帰を検討する段階だが、本人は家事・育児といった日常生活そのものに不安を訴えている。まず生活の再構築を段階的に進める時期で、いきなり職場での実務訓練を組むのは時期尚早である。

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出典:「第60回 理学療法士国家試験、作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成。

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で無償公開しています。

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)。PT・OT共通問題の解説を監修しています。作業療法士専門分野の解説は当社が独自に作成したもので、作業療法士による監修は受けていません。

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