生理学(48問)

概要

項目数値
出題数48問
実地問題13問(配点39点)
一般問題35問(配点35点)
図表問題3問
配点合計74点

出題一覧

#時間帯区分問題(要約)正答
問2午前実地80歳の男性。間質性肺疾患の急性増悪で入院中。酸素化が不良で気管切開による人工呼吸管理を受けている。...4
問3午前実地その後、人工呼吸器を離脱して気管切開孔を閉鎖したが、右肺に気胸を生じ、経鼻酸素療法中である。この時...採点除外
問12午前実地70歳の女性。脳出血による右片麻痺。Brunnstrom法ステージ上肢Ⅳ、下肢Ⅳ。歩行時にふらつき、...1
問14午前実地56歳の男性。肺癌の外来化学療法中。呼吸困難が増悪し緊急入院。両肺の癌性胸膜炎。SpO2 95%(r...4
問16午前実地70歳の男性。COVID-19による肺炎で入院。PaO2は背臥位では60mmHg、腹臥位では100m...2
問18午前実地55歳の男性。1か月前に急性心筋梗塞。退院後の全身持久力運動で正しいのはどれか。3
問28午前一般基礎代謝量で正しいのはどれか。2
問35午前一般酸素療法機器で正しいのはどれか。5
問36午前一般口すぼめ呼吸の指導で正しいのはどれか。3
問39午前一般血液検査項目と疾患の組合せで正しいのはどれか。2
問40午前一般筋力増強運動で正しいのはどれか。3
問41午前一般前十字靱帯損傷で正しいのはどれか。2つ選べ。2,5
問47午前一般自律神経障害の症状はどれか。2つ選べ。3,4
問50午前一般三次予防にあたるのはどれか。4
問56午前一般下垂体後葉から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ。3,4
問64午前一般呼吸の調節機構で正しいのはどれか。5
問65午前一般心臓の刺激伝導系で正しいのはどれか。5
問66午前一般血球と機能の組合せで正しいのはどれか。3
問67午前一般胆汁で正しいのはどれか。1
問69午前一般運動単位で正しいのはどれか。2つ選べ。4,5
問70午前一般肺気量分画のうちの2つを用いて肺胞換気量を算出する場合、使用するのはどれか。2つ選べ。2,3
問83午前一般長期間の安静臥床で増加するのはどれか。4
問86午前一般末梢神経伝導検査が診断に有用なのはどれか。2
問4午後実地70歳の女性。急性心筋梗塞で入院。低左心機能(LVEF<40%)。安静時心拍数70/分。Karvon...3
問6午後実地5歳の男児。脳性麻痺による痙直型四肢麻痺。背臥位で図のような姿勢を示す。影響しているのはどれか。5
問10午後実地70歳の男性。食道癌術後に集中治療室に入室中。積極的に離床を行ってもよいのはどの場合か。4
問14午後実地75歳の男性。間質性肺疾患で入院中。安静時も頻呼吸で、頸部の呼吸補助筋活動が亢進。最も適切な理学療法...4
問16午後実地75歳の男性。糖尿病性腎症のため維持血液透析中。運動耐容能を評価する検査はどれか。5
問19午後実地62歳の男性。脊髄損傷。key muscleのMMTは両側三角筋4、肘屈筋5、肘伸筋2、手関節背屈筋...2
問20午後実地75歳の男性。慢性心不全。運動療法中の心電図を示す。Aは運動開始前、Bは30W負荷中。正しいのはど...4
問26午後一般褥瘡の危険因子でないのはどれか。2
問29午後一般Parkinson病でみられるのはどれか。3
問35午後一般末梢動脈疾患で正しいのはどれか。5
問36午後一般糖尿病患者に対する運動療法で正しいのはどれか。1
問39午後一般ステロイドの副作用で正しいのはどれか。4
問43午後一般神経伝導検査でF波の潜時延長と出現率減少がみられる疾患はどれか。1
問51午後一般骨代謝で正しいのはどれか。1
問60午後一般門脈に流入する血管はどれか。4
問61午後一般心筋で正しいのはどれか。3
問63午後一般体温で正しいのはどれか。1
問67午後一般体液性免疫で作動するのはどれか。2
問75午後一般免疫反応で最初に産生されるのはどれか。5
問77午後一般リンパ浮腫への対応で正しいのはどれか。4
問83午後一般小脳障害でみられる症候はどれか。2つ選べ。1,3
問85午後一般出生後、消失するのが最も遅いのはどれか。4
問94午後一般尿毒症で正しいのはどれか。2
問95午後一般周術期の肺塞栓症で誤っているのはどれか。4
問97午後一般常染色体のトリソミーで引き起こされる疾患はどれか。1

重要問題の解説

午前 問2(正答:4)

80歳の男性。間質性肺疾患の急性増悪で入院中。酸素化が不良で気管切開による人工呼吸管理を受けている。肺炎は認めないが血圧変動が大きい。理学療法で最も適切なのはどれか。

正答の理由:人工呼吸管理中で血圧変動が大きい重症患者では、積極的な運動は禁忌。関節可動域運動(ROM運動)は最も低侵襲で、拘縮予防を目的に安全に実施可能。

  • ❌ ×:咳嗽練習は気管切開中で自発呼吸が不十分なため不適切。人工呼吸器管理下では咳嗽の効果が得られにくい。
  • ❌ ×:歩行練習は人工呼吸管理中の患者には過負荷。血行動態が不安定(血圧変動大)なため禁忌。
  • ❌ ×:移乗動作練習も歩行と同様に過負荷。人工呼吸器装着中は安全に実施困難。
  • ✅ ○:関節可動域運動は他動的に実施可能で、心肺への負荷が最小限。ICUでの早期リハの基本として推奨。
  • ❌ ×:等尺性筋力増強運動はバルサルバ効果により血圧変動を助長するリスクがあり、血圧不安定な本症例では不適切。

午前 問3(正答:採点除外)

その後、人工呼吸器を離脱して気管切開孔を閉鎖したが、右肺に気胸を生じ、経鼻酸素療法中である。この時期の理学療法で最も適切なのはどれか。

正答の理由:不適切問題として採点除外。気胸の存在下での理学療法の原則を問う問題。

  • ❌ 気胸があっても酸素療法下で段階的な離床は可能な場合がある。一律に床上安静は過度な制限。
  • ❌ 気胸側の胸郭拡張は気胸を悪化させるため禁忌。呼吸理学療法は健側を中心に行う。
  • ❌ 修正Borgスケール9以上は「非常にきつい」であり、気胸患者には過負荷で危険。
  • ❌ 呼吸筋力低下があれば吸気筋トレーニングは検討されるが、気胸急性期は慎重に。
  • ❌ f/TV≧150は人工呼吸器離脱困難の指標(RSBI)。この値以上では運動は推奨されない。

午前 問12(正答:1)

70歳の女性。脳出血による右片麻痺。Brunnstrom法ステージ上肢Ⅳ、下肢Ⅳ。歩行時にふらつき、転倒への不安。通所リハ利用。転倒リスク評価で適切なのはどれか。

正答の理由:TUG(Timed Up and Go)は高齢者の動的バランス・歩行能力・転倒リスクを簡便に評価できる検査。通所リハでの転倒リスク評価に最適。

  • ✅ ○:TUGは椅子からの起立→3m歩行→方向転換→着座の時間を計測。転倒リスクの評価に広く使用。13.5秒以上で転倒リスク高い。
  • ❌ ×:NIHSS(NIH Stroke Scale)は脳卒中の重症度評価。転倒リスク評価ではない。
  • ❌ ×:UPDRS(Unified Parkinson's Disease Rating Scale)はParkinson病の評価。本症例は脳出血。
  • ❌ ×:modified Tardieu scaleは痙縮の評価。転倒リスク評価ではない。
  • ❌ ×:PCI(Physiological Cost Index)は歩行の生理的コスト指標。転倒リスクの直接評価ではない。

午前 問14(正答:4)

56歳の男性。肺癌の外来化学療法中。呼吸困難が増悪し緊急入院。両肺の癌性胸膜炎。SpO2 95%(room air)。痰の喀出量が多く努力性の咳嗽が出現。理学療法の方針で適切なのはどれか。

正答の理由:癌性胸膜炎で痰が多い患者。安静時呼吸困難があるため有酸素運動は困難。ハフィングは気道クリアランスの有効な手技。

  • ❌ ×:背臥位は胸水により呼吸困難を増悪させる。起座位やファウラー位が推奨。
  • ❌ ×:安静時でも呼吸困難があり、有酸素運動は過負荷。
  • ❌ ×:痰の喀出困難に対する呼吸理学療法は必要。中止は不適切。
  • ✅ ○:ハフィングは声門を開いた状態での強制呼出。努力性咳嗽より負荷が少なく、効率的に痰を喀出できる。
  • ❌ ×:口すぼめ呼吸はCOPD等の閉塞性疾患に有効。痰の喀出促進が主目的の本症例では優先度が低い。

午前 問16(正答:2)

70歳の男性。COVID-19による肺炎で入院。PaO2は背臥位では60mmHg、腹臥位では100mmHgに改善。PaO2の改善に最も大きく影響した要因はどれか。

正答の理由:腹臥位でPaO2が改善した主因は換気血流比(V/Q比)の改善。背臥位では背側肺(重力依存部位)に血流が集中し、同部位の無気肺により換気が不十分→V/Qミスマッチ。腹臥位で背側肺が上になり換気が改善。

  • ❌ ×:肺拡散能は体位変換では大きく変わらない。
  • ✅ ○:腹臥位にすることで背側(重力依存部位)の肺が上になり換気が改善し、V/Q比が是正される。ARDS/重症肺炎の腹臥位療法の原理。
  • ❌ ×:解剖学的死腔は体位変換では変化しない。
  • ❌ ×:肺動静脈奇形は構造的問題で体位変換では改善しない。
  • ❌ ×:吸入気酸素濃度は同じマスク同じ流量なら体位では変わらない。

ダッシュボードに戻る

出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-07-27

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)

本コンテンツは、職員の受験支援用に作成し、実際に社内で使っている教材を公開しています。

国家試験リベンジ採用

落ちた年を、「空白の1年」にしない。

内定が取り消しになっても、同期が先に働き始めても——ここでは正社員として現場に立ちながら、翌年の合格を目指せます。

不合格の春に入社し、翌年合格した先輩がいます。先輩メンターと、この無料教材のすべてがあなたのものです。