整形外科(17問)

概要

項目数値
出題数17問
実地問題9問(配点27点)
一般問題8問(配点8点)
図表問題4問
配点合計35点

出題一覧

#時間帯区分問題(要約)正答
問8午前実地60歳の男性。右足部の開放骨折→右足関節離断術が施行された。製作すべき義足はどれか。4
問13午前実地17歳の男子。左大腿直筋の平滑筋肉腫。左大腿四頭筋の広範囲切除術後。左膝ROM屈曲120°、伸展-1...3
問15午前実地64歳の男性。頸椎脱臼骨折。Zancolli C6B1完全麻痺の頸髄損傷。目標として設定する動作で...1
問17午前実地75歳の男性。右変形性股関節症。歩行時床反力の垂直分力(両側)を図に示す。右大腿直筋が活動する期はど...1,5
問20午前実地75歳の女性。右大腿骨頸部骨折に対して人工骨頭置換術。T字杖を用いて50m以上歩行可能。階段昇降は4...採点除外
問25午前一般6〜12歳におけるGMFCSレベルと動作能力の組合せで正しいのはどれか。2
問41午前一般前十字靱帯損傷で正しいのはどれか。2つ選べ。2,5
問50午前一般三次予防にあたるのはどれか。4
問90午前一般肩関節周囲炎で正しいのはどれか。4
問93午前一般高齢者にみられる病態のうち、低栄養と関連が少ないのはどれか。4
問3午後実地この時期の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。3,5
問7午後実地30歳の男性。右腱板損傷の修復術後6か月。図に示す方法で等張性筋力増強運動を行っている。このトレーニ...2
問13午後実地15歳の女子。検診で体幹前屈による肋骨の突出。Cobb角30度。処方された体幹装具を図に示す。この装...3
問18午後実地77歳の女性。右大腿骨頸部骨折。人工骨頭置換術後。右足関節背屈筋MMT 0。右足関節背屈筋力低下に対...5
問25午後一般短下肢装具で自立歩行が可能な二分脊椎児。該当する機能残存レベルの上限はどれか。3
問31午後一般Down症候群に特徴的な二次障害はどれか。1,2,4
問33午後一般原発性骨粗鬆症の診断基準に含まれる脆弱性骨折の部位はどれか。1

重要問題の解説

午前 問8(正答:4)

60歳の男性。右足部の開放骨折→右足関節離断術が施行された。製作すべき義足はどれか。

正答の理由:足関節離断(Syme切断に相当)では、サイム義足が適応となる。断端末での荷重が可能で、義足の構造もこのレベルに特化している。

  • ❌ ×:PTB式下腿義足は下腿切断(膝下)に適応。足関節離断には不適切。
  • ❌ ×:TSB式も下腿切断用。全面接触ソケットの下腿義足。
  • ❌ ×:吸着式下腿義足も下腿切断用。
  • ✅ ○:サイム義足は足関節離断に対する標準的な義足。断端末荷重が可能で歩行効率が高い。
  • ❌ ×:足根中足義足はChopart離断やLisfranc離断に適応。足関節離断よりも遠位の切断レベル。

午前 問13(正答:3)

17歳の男子。左大腿直筋の平滑筋肉腫。左大腿四頭筋の広範囲切除術後。左膝ROM屈曲120°、伸展-10°。MMT屈曲4、伸展3。最も適切な補装具はどれか。

正答の理由:大腿四頭筋広範囲切除後で膝伸展MMT3、伸展-10°の拘縮あり。膝の不安定性を補うため両側金属支柱付膝装具が最適。

  • ❌ ×:車椅子は歩行を断念することになり、17歳の社会参加を考慮すると優先度は低い。
  • ❌ ×:PTB式免荷装具は下腿の免荷用。大腿の問題には不適切。
  • ✅ ○:膝伸展筋力MMT3と伸展制限あり。膝の安定性確保のため両側支柱付膝装具で膝折れを防止し歩行可能。
  • ❌ ×:短下肢装具は足関節の問題に使用。膝の問題には対応できない。
  • ❌ ×:長下肢装具は膝から足関節までカバーするが、本症例は膝のみの問題で過剰な装具となる。

午前 問15(正答:1)

64歳の男性。頸椎脱臼骨折。Zancolli C6B1完全麻痺の頸髄損傷。目標として設定する動作で最も適切なのはどれか。

正答の理由:Zancolli C6B1は手関節背屈が部分的に可能なレベル。起き上がり動作と自力での車椅子駆動が目標となる。

  • ✅ ○:C6B1レベルでは肘屈曲・手関節背屈(部分的)が可能。テノデーシスを利用した動作、起き上がり、ベッド上動作が目標。車椅子駆動も可能。
  • ❌ ×:C6B1で屋内車椅子駆動は可能だが、これだけでは目標が低すぎる。起き上がり動作も含めるべき。
  • ❌ ×:電動車椅子はC4-C5レベルの目標。C6B1では手動車椅子が可能。
  • ❌ ×:側方アプローチ移乗はC7以上で目標。C6B1では前方アプローチが適切。
  • ❌ ×:床から車椅子への移乗はC7以上の機能が必要。C6B1では困難。

午前 問17(正答:1,5)

75歳の男性。右変形性股関節症。歩行時床反力の垂直分力(両側)を図に示す。右大腿直筋が活動する期はどれか。

正答の理由:床反力垂直分力の第1ピーク(荷重応答期)で大腿直筋が最も活動する。膝折れ防止のため。

  • ❌ ×:①は右脚の第1ピーク。大腿四頭筋は活動するが「大腿直筋が最も活動」は荷重応答期全体。
  • ❌ ×:②は右脚の谷(立脚中期)。この時期は大腿直筋の活動は低下。
  • ❌ ×:③は左脚の第1ピーク。大腿直筋は活動するが問われているのは右脚。
  • ✅ ○:荷重応答期(第1ピーク付近)で大腿直筋は膝伸展モーメントを発生させ膝折れを防ぐ。
  • ❌ ×:⑤は遊脚期に相当し床反力なし。大腿直筋活動は減少。

午前 問20(正答:採点除外)

75歳の女性。右大腿骨頸部骨折に対して人工骨頭置換術。T字杖を用いて50m以上歩行可能。階段昇降は4段まで可能。その他のADLはすべて自立。FIM運動項目の得点はどれか。

正答の理由:脳梗塞後のベッドサイドリハで適切なのは良肢位保持とROM訓練。急性期は低負荷で開始。

  • ❌ ×:歩行練習は急性期初日には過負荷。段階的離床が原則。
  • ✅ ○:良肢位保持は拘縮予防の基本。発症直後から実施すべき。
  • ❌ ×:重錘を使った筋力増強は急性期には過負荷。
  • ❌ ×:トレッドミル歩行は回復期以降の練習。急性期には不適切。
  • ✅ ○:他動的ROM訓練は急性期から実施可能で拘縮予防に有効。

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出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-07-27

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)

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