研究法・統計(5問)
概要
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 出題数 | 5問 |
| 実地問題 | 1問(配点3点) |
| 一般問題 | 4問(配点4点) |
| 図表問題 | 0問 |
| 配点合計 | 7点 |
出題一覧
| # | 時間帯 | 区分 | 問題(要約) | 正答 |
|---|---|---|---|---|
| 問11 | 午前 | 実地 | Parkinson病患者30名にリズミカルな運動を導入。1週後の歩行速度の変化で有意差(p<0.05... | 1 |
| 問26 | 午前 | 一般 | 我が国の65歳以上の高齢者における軽度認知障害〈MCI〉の有病率で適切なのはどれか。 | 2 |
| 問49 | 午前 | 一般 | 無作為化比較試験で正しいのはどれか。 | 2 |
| 問89 | 午前 | 一般 | 肘離断性骨軟骨炎で誤っているのはどれか。 | 5 |
| 問89 | 午後 | 一般 | 女性に有病率の高い疾患はどれか。 | 1 |
重要問題の解説
午前 問11(正答:1)
Parkinson病患者30名にリズミカルな運動を導入。1週後の歩行速度の変化で有意差(p<0.05)を認めた。歩行速度のデータは正規分布を示す。適切な統計処理はどれか。
正答の理由:同一群の介入前後の比較で、対応のある2群間の差の検定。データが正規分布を示すため、パラメトリック検定のPaired-t検定が適切。
- ✅ ○:対応のある2群(介入前後)、正規分布を示すデータ→Paired-t検定が最適。
- ❌ ×:一元配置分散分析は3群以上の比較に使用。本問は2群(前後)のみ。
- ❌ ×:Kruskal-Wallis検定はノンパラメトリックの3群以上の比較。正規分布データには不適切。
- ❌ ×:Mann-Whitney U検定は対応のない2群のノンパラメトリック検定。対応があり正規分布なので不適切。
- ❌ ×:Wilcoxon符号順位検定は対応のあるノンパラメトリック検定。正規分布の場合はPaired-tが優先。
午前 問26(正答:2)
我が国の65歳以上の高齢者における軽度認知障害〈MCI〉の有病率で適切なのはどれか。
正答の理由:日本における65歳以上のMCI有病率は約13〜18%とされ、約15%が最も近い値。
- ❌ ×:5%は過少評価。
- ✅ ○:約15%が疫学データと一致。高齢者の約7人に1人がMCI。
- ❌ ×:35%は認知症とMCIの合計に近い値で、MCI単独では過大。
- ❌ ×:55%は過大評価。
- ❌ ×:75%は過大評価。
午前 問49(正答:2)
無作為化比較試験で正しいのはどれか。
正答の理由:無作為化比較試験(RCT)は被験者をランダムに介入群と対照群に割り付けるため、交絡因子の影響を最小化できる。
- ❌ ×:RCTは介入研究であり、観察研究ではない。
- ✅ ○:無作為割り付けにより、既知・未知の交絡因子が群間で均等に分布し、その影響を小さくできる。
- ❌ ×:RCTでは倫理委員会の承認とインフォームドコンセントが必須。
- ❌ ×:因子間の相互関係を調べるのは相関研究。RCTは介入効果の検証が目的。
- ❌ ×:過去の記録で調査するのは後ろ向き研究。RCTは前向き介入研究。
午前 問89(正答:5)
肘離断性骨軟骨炎で誤っているのはどれか。
正答の理由:学童期の野球選手における肘離断性骨軟骨炎の有病率は約2-3%程度。20-30%は過大な数値で誤り。
- ❌ ×(正しい):10-20代の成長期に多い。
- ❌ ×(正しい):投球動作の反復で外側型の離断性骨軟骨炎が生じる。
- ❌ ×(正しい):初期(安定型)は投球禁止等の保存療法が第一選択。
- ❌ ×(正しい):超音波検査は非侵襲的で初期病変の検出に有用。
- ✅ ○(誤り):有病率は約2-3%であり、20-30%は過大評価。
午後 問89(正答:1)
女性に有病率の高い疾患はどれか。
正答の理由:骨粗鬆症の診断にはDEXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)が最も正確。腰椎と大腿骨頸部を測定。
- ❌ ×:X線撮影では骨密度の定量評価は困難。骨量30%以上減少しないとX線変化は見えない。
- ✅ ○:DEXA法は骨密度測定のゴールドスタンダード。若年成人平均値の70%以下で骨粗鬆症と診断。
- ❌ ×:CTでも骨密度測定は可能(QCT法)だがDEXAが標準。
- ❌ ×:MRIは軟部組織の評価に優れるが骨密度測定には不向き。
- ❌ ×:超音波は踵骨等の簡易スクリーニングに使用されるがゴールドスタンダードではない。
出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成
※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。
最終更新:2026-07-27
監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)
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