解剖学(109問)

概要

項目数値
出題数109問
実地問題29問(配点87点)
一般問題80問(配点80点)
図表問題14問
配点合計167点

出題一覧

#時間帯区分問題(要約)正答
問2午前実地80歳の男性。間質性肺疾患の急性増悪で入院中。酸素化が不良で気管切開による人工呼吸管理を受けている。...4
問3午前実地その後、人工呼吸器を離脱して気管切開孔を閉鎖したが、右肺に気胸を生じ、経鼻酸素療法中である。この時...採点除外
問5午前実地65歳の男性。脳出血による弛緩性右片麻痺で肩関節に2横指の亜脱臼がある。関節可動域測定法に従って右肩...4
問6午前実地6歳の男児。Duchenne型筋ジストロフィーと診断された。四肢体幹筋は萎縮しており、MMTで両側下...2
問7午前実地22歳の男性。右上肢の投球動作時の違和感。図に示す手法で伸長される筋はどれか。5
問8午前実地60歳の男性。右足部の開放骨折→右足関節離断術が施行された。製作すべき義足はどれか。4
問9午前実地32歳の男性。右上肢の筋力低下。右上肢を前方挙上して壁を押させた時に右肩甲骨の内側縁全体が胸郭から離...4
問13午前実地17歳の男子。左大腿直筋の平滑筋肉腫。左大腿四頭筋の広範囲切除術後。左膝ROM屈曲120°、伸展-1...3
問15午前実地64歳の男性。頸椎脱臼骨折。Zancolli C6B1完全麻痺の頸髄損傷。目標として設定する動作で...1
問16午前実地70歳の男性。COVID-19による肺炎で入院。PaO2は背臥位では60mmHg、腹臥位では100m...2
問17午前実地75歳の男性。右変形性股関節症。歩行時床反力の垂直分力(両側)を図に示す。右大腿直筋が活動する期はど...1,5
問18午前実地55歳の男性。1か月前に急性心筋梗塞。退院後の全身持久力運動で正しいのはどれか。3
問19午前実地関節可動域測定法を図に示す。正しいのはどれか。[図問題 - 別冊参照]4
問20午前実地75歳の女性。右大腿骨頸部骨折に対して人工骨頭置換術。T字杖を用いて50m以上歩行可能。階段昇降は4...採点除外
問27午前一般スワンネック変形で過伸展となるのはどれか。3
問33午前一般フレイルの判定要件はどれか。2つ選べ。4,5
問39午前一般血液検査項目と疾患の組合せで正しいのはどれか。2
問40午前一般筋力増強運動で正しいのはどれか。3
問41午前一般前十字靱帯損傷で正しいのはどれか。2つ選べ。2,5
問43午前一般脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018に示されている集中リハビリテーションの転帰指標は...1
問44午前一般登はん性起立を示すのはどれか。4
問45午前一般正常歩行周期で膝関節伸展モーメントが最も作用するのはどれか。2
問47午前一般自律神経障害の症状はどれか。2つ選べ。3,4
問50午前一般三次予防にあたるのはどれか。4
問51午前一般左大腿中央部の横断面を図に示す。aの筋はどれか。1
問52午前一般関節唇を有するのはどれか。2つ選べ。1,3
問53午前一般運動神経線維のみの脳神経はどれか。5
問54午前一般尺骨神経の支配を受けるのはどれか。2
問55午前一般食道で正しいのはどれか。4
問57午前一般視覚器で正しいのはどれか。2
問58午前一般動脈とその触診部位の組合せで誤っているのはどれか。1
問59午前一般脊髄で運動神経の細胞体が主に存在する部位はどれか。3
問60午前一般被殻の支配動脈を分枝するのはどれか。2
問62午前一般タイプⅡ筋線維と比較した場合のタイプⅠ筋線維の特徴はどれか。1
問63午前一般自律神経で正しいのはどれか。5
問64午前一般呼吸の調節機構で正しいのはどれか。5
問65午前一般心臓の刺激伝導系で正しいのはどれか。5
問69午前一般運動単位で正しいのはどれか。2つ選べ。4,5
問71午前一般頭頸部の屈曲と伸展の両方に作用する筋はどれか。4
問72午前一般健常者の股関節で正しいのはどれか。2つ選べ。2,3
問73午前一般立位姿勢が安定しているのはどれか。3
問74午前一般正常歩行で正しいのはどれか。2
問83午前一般長期間の安静臥床で増加するのはどれか。4
問84午前一般関節リウマチのSteinbrockerのステージⅣの特徴はどれか。2
問85午前一般加齢で低下するのはどれか。1
問86午前一般末梢神経伝導検査が診断に有用なのはどれか。2
問87午前一般股関節屈曲拘縮を調べるのはどれか。5
問89午前一般肘離断性骨軟骨炎で誤っているのはどれか。5
問90午前一般肩関節周囲炎で正しいのはどれか。4
問92午前一般Guillain-Barré症候群の初期症状で特徴的なのはどれか。5
問93午前一般高齢者にみられる病態のうち、低栄養と関連が少ないのはどれか。4
問2午後実地6歳の男児。右股関節痛を訴えている。疑うべき疾患はどれか。1
問3午後実地この時期の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。3,5
問4午後実地70歳の女性。急性心筋梗塞で入院。低左心機能(LVEF<40%)。安静時心拍数70/分。Karvon...3
問5午後実地関節可動域測定法に従って図のように背臥位で右股関節の可動域を測定する。正しいのはどれか。3
問7午後実地30歳の男性。右腱板損傷の修復術後6か月。図に示す方法で等張性筋力増強運動を行っている。このトレーニ...2
問8午後実地32歳の男性。交通事故で4週前に右大腿骨を遠位部で切断した。切断側の身体計測で正しいのはどれか。2つ...3,5
問9午後実地20歳の男性。1か月前に転倒し、右膝関節の不安定感がある。実施した検査を図に示す。この検査の対象はど...2
問10午後実地70歳の男性。食道癌術後に集中治療室に入室中。積極的に離床を行ってもよいのはどの場合か。4
問12午後実地58歳の男性。胸髄の脊髄腫瘍摘出術後。深部感覚に重度鈍麻。閉眼するとふらつく。踵打歩行が認められる。...3
問13午後実地15歳の女子。検診で体幹前屈による肋骨の突出。Cobb角30度。処方された体幹装具を図に示す。この装...3
問14午後実地75歳の男性。間質性肺疾患で入院中。安静時も頻呼吸で、頸部の呼吸補助筋活動が亢進。最も適切な理学療法...4
問15午後実地25歳の女性。右の手足に一時的な脱力。脳血管造影検査を示す。疑う疾患はどれか。3
問16午後実地75歳の男性。糖尿病性腎症のため維持血液透析中。運動耐容能を評価する検査はどれか。5
問18午後実地77歳の女性。右大腿骨頸部骨折。人工骨頭置換術後。右足関節背屈筋MMT 0。右足関節背屈筋力低下に対...5
問19午後実地62歳の男性。脊髄損傷。key muscleのMMTは両側三角筋4、肘屈筋5、肘伸筋2、手関節背屈筋...2
問26午後一般褥瘡の危険因子でないのはどれか。2
問27午後一般腰椎椎間板ヘルニアの痛み誘発テストはどれか。2
問28午後一般関節角度測定の運動方向と参考可動域角度の組合せで正しいのはどれか。2
問29午後一般Parkinson病でみられるのはどれか。3
問31午後一般Down症候群に特徴的な二次障害はどれか。1,2,4
問33午後一般原発性骨粗鬆症の診断基準に含まれる脆弱性骨折の部位はどれか。1
問34午後一般運動軸が1つの関節はどれか。2つ選べ。2,5
問35午後一般末梢動脈疾患で正しいのはどれか。5
問37午後一般急性心筋梗塞の胸痛の特徴で正しいのはどれか。2
問39午後一般ステロイドの副作用で正しいのはどれか。4
問40午後一般正常成人の立位姿勢で持続的に活動している筋はどれか。5
問41午後一般大腿義足歩行の立脚中期で体幹の義足側への側屈がみられた。原因はどれか。2つ選べ。4,5
問43午後一般神経伝導検査でF波の潜時延長と出現率減少がみられる疾患はどれか。1
問44午後一般神経筋疾患と理学療法の組合せで正しいのはどれか。3
問47午後一般顔面の皮膚感覚を支配する脳神経はどれか。5
問48午後一般Wernicke-Mann肢位の特徴で正しい組合せはどれか。4
問51午後一般骨代謝で正しいのはどれか。1
問52午後一般関節と構造の組合せで正しいのはどれか。1
問53午後一般味覚を支配する脳神経はどれか。2,3
問55午後一般平衡聴覚器で正しいのはどれか。1
問56午後一般母指を橈側外転させた右手を図に示す。矢印の腱はどれか。2つ選べ。2,4
問57午後一般筋とその停止部の組合せで正しいのはどれか。2
問58午後一般皮質脊髄路に含まれるのはどれか。3
問59午後一般内頸動脈の分枝はどれか。2
問60午後一般門脈に流入する血管はどれか。4
問61午後一般心筋で正しいのはどれか。3
問62午後一般筋紡錘の求心性線維はどれか。2つ選べ。1,3
問63午後一般体温で正しいのはどれか。1
問65午後一般副交感神経の作用で分泌が促進されるのはどれか。2つ選べ。2,3
問69午後一般肩甲骨の筋と運動の組合せで正しいのはどれか。2
問70午後一般膝関節で正しいのはどれか。5
問71午後一般体幹の伸展運動を図に示す。伸展を制動する靱帯はどれか。3
問72午後一般努力性呼気時に働く筋で誤っているのはどれか。3
問73午後一般上肢の筋と運動の組合せで正しいのはどれか。2
問83午後一般小脳障害でみられる症候はどれか。2つ選べ。1,3
問84午後一般嚥下機能で反回神経麻痺により障害される期はどれか。4
問86午後一般多発性硬化症で正しいのはどれか。5
問88午後一般神経ブロックで正しいのはどれか。2
問89午後一般女性に有病率の高い疾患はどれか。1
問90午後一般腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。5
問92午後一般脳血管障害のうち、日本で2021年以降に発症数が最も多いのはどれか。1
問93午後一般Duchenne型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。1
問95午後一般周術期の肺塞栓症で誤っているのはどれか。4

重要問題の解説

午前 問2(正答:4)

80歳の男性。間質性肺疾患の急性増悪で入院中。酸素化が不良で気管切開による人工呼吸管理を受けている。肺炎は認めないが血圧変動が大きい。理学療法で最も適切なのはどれか。

正答の理由:人工呼吸管理中で血圧変動が大きい重症患者では、積極的な運動は禁忌。関節可動域運動(ROM運動)は最も低侵襲で、拘縮予防を目的に安全に実施可能。

  • ❌ ×:咳嗽練習は気管切開中で自発呼吸が不十分なため不適切。人工呼吸器管理下では咳嗽の効果が得られにくい。
  • ❌ ×:歩行練習は人工呼吸管理中の患者には過負荷。血行動態が不安定(血圧変動大)なため禁忌。
  • ❌ ×:移乗動作練習も歩行と同様に過負荷。人工呼吸器装着中は安全に実施困難。
  • ✅ ○:関節可動域運動は他動的に実施可能で、心肺への負荷が最小限。ICUでの早期リハの基本として推奨。
  • ❌ ×:等尺性筋力増強運動はバルサルバ効果により血圧変動を助長するリスクがあり、血圧不安定な本症例では不適切。

午前 問3(正答:採点除外)

その後、人工呼吸器を離脱して気管切開孔を閉鎖したが、右肺に気胸を生じ、経鼻酸素療法中である。この時期の理学療法で最も適切なのはどれか。

正答の理由:不適切問題として採点除外。気胸の存在下での理学療法の原則を問う問題。

  • ❌ 気胸があっても酸素療法下で段階的な離床は可能な場合がある。一律に床上安静は過度な制限。
  • ❌ 気胸側の胸郭拡張は気胸を悪化させるため禁忌。呼吸理学療法は健側を中心に行う。
  • ❌ 修正Borgスケール9以上は「非常にきつい」であり、気胸患者には過負荷で危険。
  • ❌ 呼吸筋力低下があれば吸気筋トレーニングは検討されるが、気胸急性期は慎重に。
  • ❌ f/TV≧150は人工呼吸器離脱困難の指標(RSBI)。この値以上では運動は推奨されない。

午前 問5(正答:4)

65歳の男性。脳出血による弛緩性右片麻痺で肩関節に2横指の亜脱臼がある。関節可動域測定法に従って右肩関節外転の関節可動域検査を行う際に正しいのはどれか。

正答の理由:肩関節外転の参考可動域は180度。90度以上の外転では前腕を回外させることで、前腕の回旋による代償を防ぎ、純粋な肩関節外転を測定できる。

  • ❌ ×:肩関節外転の基本軸は肩峰を通る床への垂直線であり、体幹ではない。
  • ❌ ×:肘関節は伸展位で計測するのが原則。屈曲位にする必要はない。
  • ❌ ×:肩関節外転の測定では肩甲骨の動きも含めて計測する。肩甲骨を固定するのは肩甲上腕関節の運動のみを評価する場合。
  • ✅ ○:90度以上の外転時に前腕を回外することで、上腕骨の外旋を促し、大結節と肩峰のインピンジメントを回避できる。
  • ❌ ×:亜脱臼があっても牽引を加えての測定は標準的な方法ではない。脱臼悪化のリスクもある。

午前 問6(正答:2)

6歳の男児。Duchenne型筋ジストロフィーと診断された。四肢体幹筋は萎縮しており、MMTで両側下肢の近位筋が2、遠位筋が3である。屋内は四つ這いで移動し、車椅子で通学している。機能障害度のステージで正しいのはどれか。

正答の理由:厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類で、ステージ5は「歩行不能だが四つ這い可能」に該当。本症例は屋内四つ這い移動、車椅子通学。

  • ❌ ×:ステージ4は歩行可能(介助なしで階段昇降不能)。本症例は歩行不能。
  • ✅ ○:ステージ5は歩行不能、四つ這い移動可能。本症例の状態と一致する。
  • ❌ ×:ステージ6はいざり移動のみ可能。本症例は四つ這いが可能。
  • ❌ ×:ステージ7は座位保持可能だが移動不能。
  • ❌ ×:ステージ8はベッド上生活。

午前 問7(正答:5)

22歳の男性。右上肢の投球動作時の違和感。図に示す手法で伸長される筋はどれか。

正答の理由:図では水平内転方向へのストレッチが示されている。水平内転で伸長されるのは水平外転に作用する筋で、大円筋が該当。

  • ❌ ×:棘下筋は外旋筋であり、内旋方向のストレッチで伸長される。
  • ❌ ×:棘上筋は外転の初期に作用し、水平内転では主に伸長されない。
  • ❌ ×:小円筋は外旋筋。内旋方向で伸長。
  • ❌ ×:前鋸筋は肩甲骨の前方突出に作用。水平内転ストレッチの主対象ではない。
  • ✅ ○:大円筋は内転・内旋・伸展に作用。水平内転方向のストレッチで伸長される。

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出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-07-27

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)

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