内部障害(5問)
概要
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 出題数 | 5問 |
| 実地問題 | 1問(配点3点) |
| 一般問題 | 4問(配点4点) |
| 図表問題 | 0問 |
| 配点合計 | 7点 |
出題一覧
| # | 時間帯 | 区分 | 問題(要約) | 正答 |
|---|---|---|---|---|
| 問84 | 午前 | 一般 | 関節リウマチのSteinbrockerのステージⅣの特徴はどれか。 | 2 |
| 問94 | 午前 | 一般 | 成人の熱傷で正しいのはどれか。 | 4 |
| 問16 | 午後 | 実地 | 75歳の男性。糖尿病性腎症のため維持血液透析中。運動耐容能を評価する検査はどれか。 | 5 |
| 問36 | 午後 | 一般 | 糖尿病患者に対する運動療法で正しいのはどれか。 | 1 |
| 問89 | 午後 | 一般 | 女性に有病率の高い疾患はどれか。 | 1 |
重要問題の解説
午前 問84(正答:2)
関節リウマチのSteinbrockerのステージⅣの特徴はどれか。
正答の理由:SteinbrockerステージⅣは関節強直(fibrous/bony ankylosis)が特徴。最も進行した段階。
- ❌ ×:腱鞘炎はRA初期でもみられる。ステージⅣ特異的ではない。
- ✅ ○:ステージⅣは関節強直。線維性または骨性強直で関節運動が消失。
- ❌ ×:骨粗鬆症はステージⅡの所見。
- ❌ ×:軟骨下骨の破壊はステージⅢの所見。
- ❌ ×:筋萎縮はどのステージでも進行性にみられる。
午前 問94(正答:4)
成人の熱傷で正しいのはどれか。
正答の理由:Ⅱ度20%の熱傷は中等症以上であり、体液喪失に対する初期輸液(Baxter公式等)が必要。
- ❌ ×:化学損傷には大量の水で洗浄が最優先。
- ❌ ×:重症熱傷では蛋白異化が亢進する(高代謝状態)。低下ではない。
- ❌ ×:創傷被覆材は早期から使用して感染予防と疼痛緩和を図る。
- ✅ ○:Ⅱ度20%は初期輸液の適応。Baxter公式:4ml×体重×熱傷面積%。
- ❌ ×:広範囲熱傷の壊死組織は早期デブリードマンと植皮が推奨。
午後 問16(正答:5)
75歳の男性。糖尿病性腎症のため維持血液透析中。運動耐容能を評価する検査はどれか。
正答の理由:運動耐容能の評価には心肺運動負荷試験(CPX)が最も正確。最高酸素摂取量やAT等を測定。
- ❌ ×:CAVI(心臓足首血管指数)は動脈硬化の評価。運動耐容能ではない。
- ❌ ×:HOMA-Rはインスリン抵抗性の指標。
- ❌ ×:HRV(心拍変動)は自律神経機能の評価。
- ❌ ×:ABIは末梢動脈疾患のスクリーニング。
- ✅ ○:CPXは運動中の呼気ガス分析でVO2peak・ATを測定し、運動耐容能を客観的に評価。
午後 問36(正答:1)
糖尿病患者に対する運動療法で正しいのはどれか。
正答の理由:肩関節の腱板は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4筋で構成される。大円筋は含まれない。
- ❌ ×:棘上筋は腱板を構成する(上面)。
- ✅ ○:大円筋は腱板を構成しない。肩関節の内転・内旋に作用するが回旋筋腱板のメンバーではない。
- ❌ ×:棘下筋は腱板を構成する(後面)。
- ❌ ×:小円筋は腱板を構成する(後下面)。
- ❌ ×:肩甲下筋は腱板を構成する(前面)。
午後 問89(正答:1)
女性に有病率の高い疾患はどれか。
正答の理由:骨粗鬆症の診断にはDEXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)が最も正確。腰椎と大腿骨頸部を測定。
- ❌ ×:X線撮影では骨密度の定量評価は困難。骨量30%以上減少しないとX線変化は見えない。
- ✅ ○:DEXA法は骨密度測定のゴールドスタンダード。若年成人平均値の70%以下で骨粗鬆症と診断。
- ❌ ×:CTでも骨密度測定は可能(QCT法)だがDEXAが標準。
- ❌ ×:MRIは軟部組織の評価に優れるが骨密度測定には不向き。
- ❌ ×:超音波は踵骨等の簡易スクリーニングに使用されるがゴールドスタンダードではない。
出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成
※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。
最終更新:2026-07-27
監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)
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