身体障害|作業療法士(OT)国家試験 過去問まとめ

作業療法士国家試験の身体障害分野を、複数年分まとめて対策できるページです。脳血管障害・整形外科疾患(骨折・関節疾患)・脊髄損傷・切断など、身体障害領域は作業療法士国家試験で最大級のボリュームを占める分野です。(神経難病は別ページ「神経筋疾患」に収録)

問題文は著作権に配慮して掲載せず、正答番号(厚生労働省が公表する事実データ)と、Network-Primer独自の解説(正答理由・各選択肢の○×)を掲載しています。問題文は各年の全問ページからリンクする厚生労働省の公式PDFでご確認ください。

収録状況

年度実施身体障害 出題数収録
第61回2026年2月17問✅ 解説あり
第60回2025年2月18問✅ 解説あり
第59回2024年2月18問✅ 解説あり
第58回2023年2月21問✅ 解説あり
第57回2022年2月順次追加

頻出テーマ(複数年で押さえたい論点)

  • 脳血管障害:片麻痺のADL・上肢機能、高次脳機能障害
  • 整形外科:骨折・人工関節後のリハ、手の外科
  • 脊髄損傷:損傷高位別のADL(別途「脊髄損傷」も参照)
  • 切断・義肢:義手の種類と操作
  • 高次脳機能障害:失行・失認・半側空間無視

第61回(2026年2月実施)

身体障害として17問が出題されました(実地5問・一般/共通12問、推定配点27点)。全問の正答・解説は 第61回 OT 全問ページ でも確認できます。

時間帯区分何を問うた設問か正答
問2午前実地頭部CT所見から出現症状を推定1
問32午前専門一般出血性ショックを来す骨折部位3
問34午前専門一般慢性腰痛の生活指導の内容5
問38午前専門一般関節リウマチの病態と対応1
問89午前共通成人男性に好発する骨壊死疾患2
問90午前共通外傷性脊髄損傷の疫学的特徴3
問93午前共通骨軟部腫瘍の診断確定に必要な検査2
問2午後実地右頭頂葉病変で観察される症状3
問3午後実地半側空間無視に適した治療法5
問7午後実地人工骨頭置換術後のADL指導2
問9午後実地変形性膝関節症患者への運動指導4
問21午後専門一般脳卒中急性期の作業療法の原則3
問32午後専門一般高次脳機能障害各症状の特徴5
問51午後共通Brown-Séquard症候群の対側症状3
問88午後共通アキレス腱断裂の臨床所見3
問89午後共通偽関節を生じやすい骨折部位2
問93午後共通転移性脊椎腫瘍の安定性の部位5

午前 問2(実地・正答 1) 問題を見る →

ポイント:突然発症の頭痛でCT異常(くも膜下出血等)。左半球(右利きで優位半球)病変では失算(Gerstmann症候群の一徴)等の症状がみられる。

  • 1:左頭頂葉(角回)病変で失算が生じる(Gerstmann症候群)。
  • 2:運動失語は左前頭葉(Broca野)病変だが、本症例のCT所見に対応する主症状は失算。
  • 3:着衣失行は右頭頂葉病変。
  • 4:身体部位失認は頭頂葉病変だが優位半球の失算が該当。
  • 5:左半側視空間失認は右頭頂葉病変で生じる(左病変では非典型)。

午前 問32(専門一般・正答 3) 問題を見る →

ポイント:骨盤骨折は後腹膜腔の大血管損傷を伴いやすく、大量出血→出血性ショックのリスクが最も高い。

  • 1:橈骨遠位端骨折の出血量は少ない。
  • 2:腰椎圧迫骨折の出血リスクは低い。
  • 3:骨盤骨折は後腹膜出血で大量出血→出血性ショックのリスクが高い。
  • 4:大腿骨頸部骨折も出血するが骨盤骨折ほどではない。
  • 5:足関節骨折の出血量は少ない。

午前 問34(専門一般・正答 5) 問題を見る →

ポイント:慢性腰痛では、重い荷物を体に近づけて持ち上げることで腰椎への負担(モーメント)を減らす。

  • 1:安静臥床は慢性腰痛ではむしろ推奨されず、適度な活動が有効。
  • 2:踵の高い靴は腰椎前弯を強め腰痛を悪化させる。
  • 3:中腰での持続作業は腰部負担が大きい。
  • 4:あぐら座位は骨盤後傾で腰椎に負担。適切な座位姿勢が重要。
  • 5:荷物を体に近づけて持つとモーメントが減り腰部負担が軽減する。

午前 問38(専門一般・正答 1) 問題を見る →

ポイント:関節リウマチは滑膜炎が病態の中心で、滑膜細胞が増殖しパンヌスを形成して関節を破壊する。

  • 1:RAでは滑膜細胞が増殖(パンヌス形成)し関節を破壊する。
  • 2:渦流浴(温熱)は禁忌ではなく、非活動期には有用。
  • 3:朝はこわばりが強いため、家事は午後が適する(午前は不適)。
  • 4:RAは手指の小関節(MCP・PIP)に初発することが多い(大関節初発は非典型)。
  • 5:疼痛・変形に対して装具(スプリント)を使用する。

午前 問89(共通・正答 2) 問題を見る →

ポイント:Kienböck病(月状骨軟化症)は成人男性(20-40歳の手をよく使う労働者)に好発する。

  • 1:本問の選択肢は原本の表記どおり「Ferinberg病」としているが、正しくはFreiberg病(フライバーグ病)で、原本の誤植と考えられる。Freiberg病は第2・第3中足骨頭の骨端症で、10歳代の女性に好発する。
  • 2:Kienböck病は成人男性に好発する月状骨壊死。
  • 3:Osgood-Schlatter病は成長期のスポーツ少年(10代)に多い。
  • 4:Perthes病(大腿骨頭壊死)は小児(4-8歳男児)に多い。
  • 5:Sever病(踵骨骨端症)は成長期の小児に多い。

午前 問90(共通・正答 3) 問題を見る →

ポイント:外傷性脊髄損傷は近年、高齢者の転倒による受傷(特に頸髄損傷)が増加している。

  • 1:男性に多い(女性ではない)。
  • 2:頸髄損傷が最も多い(腰髄ではない)。
  • 3:高齢者の転倒による受傷が増加している。
  • 4:労働災害の受傷は減少傾向(高齢者の転倒が増加)。
  • 5:発生頻度は人口100万人当たり約40-50人/年程度(100人は過大)。

午前 問93(共通・正答 2) 問題を見る →

ポイント:悪性骨軟部腫瘍の確定診断には生検(組織診)が最も重要。画像は補助的で、確定は病理組織学的検査による。

  • 1:PET-CTは病期診断・転移検索に有用だが確定診断ではない。
  • 2:生検(組織診)が悪性腫瘍の確定診断に最も重要。
  • 3:血液検査は補助的(腫瘍マーカー等)。
  • 4:骨密度測定は骨粗鬆症の評価。
  • 5:超音波検査はスクリーニング的。

午後 問2(実地・正答 3) 問題を見る →

ポイント:右頭頂葉病変で左半側空間無視が生じる。車椅子駆動時に無視側(左)によくぶつかるのが典型的な観察所見。

  • 1:無視側は左なので皿の左側を残す(右側ではない)。
  • 2:左半側空間無視では左側への注意が向かず、左からの起き上がりが困難。
  • 3:左半側空間無視により車椅子駆動時に左側の物にぶつかる。
  • 4:左側からの誘導には反応が悪い(無視側のため)。
  • 5:人が多いと無視側(左)でなく健側(右)に注意がそれる。

午後 問3(実地・正答 5) 問題を見る →

ポイント:半側空間無視に対しては、プリズム適応療法(プリズム眼鏡で視空間をずらし順応させる)が有効な訓練法として知られる。

  • 1:ペグ法は記憶障害への外的補助。
  • 2:間隔伸長法は記憶障害の訓練法。
  • 3:自己教示法は遂行機能・注意障害への言語的自己制御法。
  • 4:問題解決訓練は遂行機能障害向け。
  • 5:プリズム適応療法は半側空間無視の改善に有効。

午後 問7(実地・正答 2) 問題を見る →

ポイント:後方進入法による人工骨頭置換術後は、脱臼肢位である股関節の過屈曲・内転・内旋を避けるADL動作を指導する。選択肢2の図が、これら禁忌肢位を回避した正しい動作方法を示している。

  • 1:股関節の過屈曲や内転・内旋を伴い、後方脱臼の危険がある動作。
  • 2:股関節の過屈曲・内転・内旋を避けた、脱臼肢位をとらない正しい動作。
  • 3:深くしゃがむ・脚を組むなど脱臼肢位をとる危険な動作。
  • 4:患側を内旋・内転させる動作で後方脱臼のリスクがある。
  • 5:股関節90度を超える過屈曲を伴う動作で脱臼の危険がある。

午後 問9(実地・正答 4) 問題を見る →

ポイント:変形性膝関節症(X線で関節裂隙狭小化)。関節への荷重負担が少なく運動できる水中歩行が推奨される。

  • 1:安静は筋力低下・廃用を招き推奨されない。
  • 2:正座は膝関節を深屈曲し負担が大きく不適。
  • 3:階段昇降は膝への荷重負担が大きい。
  • 4:水中歩行は浮力で膝への荷重を減らしつつ運動でき推奨される。
  • 5:ジョギングは膝への衝撃が大きく不適。

午後 問21(専門一般・正答 3) 問題を見る →

ポイント:脳卒中急性期でも早期離床により廃用症候群(筋萎縮・関節拘縮・起立性低血圧等)を予防することが重要。

  • 1:生活歴の情報収集は目標設定に必要で不要ではない。
  • 2:点滴中でも状態が安定していれば作業療法は開始できる。
  • 3:早期離床で廃用症候群を予防する。
  • 4:ベッド上ADL訓練は急性期でも適応があり禁忌ではない。
  • 5:弛緩性麻痺でも関節可動域訓練は拘縮予防に必要。

午後 問32(専門一般・正答 5) 問題を見る →

ポイント:観念運動失行では、口頭命令や模倣で「敬礼」等の意味ある動作を行えない(道具なしの単一動作の障害)。

  • 1:遂行機能障害では計画立案が障害される(保たれるは誤り)。
  • 2:半側空間無視は視野欠損とは異なる(視野は保たれうる)。
  • 3:視覚失認では物品を視覚的に呼称できない(色の濃淡は本質でない)。
  • 4:観念失行では道具の一連の操作(系列動作)が障害される(可能は誤り)。
  • 5:観念運動失行では検者の「敬礼」の模倣ができない。

午後 問51(共通・正答 3) 問題を見る →

ポイント:Brown-Séquard症候群(脊髄半側切断)では、損傷レベル以下の対側に温痛覚障害(外側脊髄視床路の交叉による)が出現する。同側は深部覚・運動麻痺。

  • 1:筋強剛は錐体外路症状で本症候群の主症状ではない。
  • 2:運動麻痺は損傷と同側(錐体路は延髄で交叉済み)。
  • 3:対側に温痛覚障害が出現する(脊髄視床路が脊髄で交叉するため)。
  • 4:深部覚障害は同側(後索は延髄まで同側上行)。
  • 5:手袋靴下型感覚障害は末梢神経障害の所見。

午後 問88(共通・正答 3) 問題を見る →

ポイント:アキレス腱断裂ではThompsonテスト(腓腹筋を握っても足が底屈しない)が陽性となる。

  • 1:断裂するとつま先立ち(片脚)は困難になる。
  • 2:中年のスポーツ愛好者に多い(学童期ではない)。
  • 3:Thompsonテスト陽性(下腿三頭筋把持で底屈が起こらない)。
  • 4:足関節底屈位(尖足位)でギプス固定する(背屈位は断端を離開させ禁忌)。
  • 5:陳旧例は腱の短縮・退縮のため端々縫合が困難で、腱移植・補強術が必要。

午後 問89(共通・正答 2) 問題を見る →

ポイント:手の舟状骨骨折は血行が遠位から近位への逆行性で乏しく、近位骨片が阻血性壊死・偽関節を生じやすい。

  • 1:鎖骨遠位部は偽関節を生じることもあるが舟状骨ほど高頻度ではない。
  • 2:手の舟状骨は血行の特性から偽関節・阻血性壊死を生じやすい。
  • 3:橈骨遠位端は血行が豊富で癒合しやすい。
  • 4:中手骨骨幹部は癒合しやすい。
  • 5:上腕骨骨幹部は偽関節もあるが舟状骨ほどではない。

午後 問93(共通・正答 5) 問題を見る →

ポイント:仙骨(S2-S5)は骨盤輪の一部で可動性が少なく、荷重も分散されるため転移時も相対的に安定性が高い。

  • 1:C7-T2(頸胸椎移行部)は可動性が大きく不安定になりやすい。
  • 2:T11-L1(胸腰椎移行部)は力学的負荷が集中し不安定。
  • 3:L2・L3(腰椎)は荷重負荷が大きい。
  • 4:L5・S1(腰仙椎移行部)は負荷が集中。
  • 5:S2-S5(仙骨下部)は可動性が少なく安定性が高い。

第60回(2025年2月実施)

身体障害として18問が出題されました(実地8問・一般/共通10問、推定配点34点)。全問の正答・解説は 第60回 OT 全問ページ でも確認できます。

時間帯区分何を問うた設問か正答
問2午前実地頸髄損傷の残存機能を判定2
問3午前実地ワイピング訓練の目的を問う3・5
問9午前実地慢性硬膜下血腫のCT同定4
問10午前実地半側空間無視への訓練法3
問38午前専門一般脳卒中GLの推奨グレード5
問84午前共通関節リウマチのステージⅣ所見2
問89午前共通肘離断性骨軟骨炎の特徴5
問90午前共通肩関節周囲炎の臨床像4
問2午後実地手指外傷の画像から骨折を診断3
問4午後実地先天性上肢欠損の二次性障害3
問5午後実地関節リウマチの作業療法優先度1
問6午後実地片麻痺上肢への訓練選択4
問22午後専門一般CRPSの臨床的特徴を問う5
問28午後専門一般橈骨遠位端骨折外固定中の運動3
問89午後共通女性に有病率が高い運動器疾患1
問90午後共通腰椎椎間板ヘルニアの特徴5
問91午後共通くも膜下出血の早期診断検査2
問92午後共通脳血管障害の病型別発症数1

午前 問2(実地・正答 2) 問題を見る →

ポイント:頸椎椎間板ヘルニアを基礎に転倒で生じた急性頸髄損傷。AIS Bは損傷高位以下が運動完全麻痺で感覚のみ残存する状態である。別冊のMR画像は本解説では参照していないが、経過・選択肢の内容・公式正答から損傷高位はC4〜C5付近と考えられ、上肢・手指の随意運動は失われる。

  • 1:横隔膜は横隔神経(C3〜C5、主にC4)支配で、横隔膜が完全に麻痺して人工呼吸管理を要するのはC3より高位の損傷である。本例の損傷高位はC4〜C5付近と考えられ、横隔膜の機能は保たれるため麻痺があるとはいえない。
  • 2:僧帽筋上部線維の運動は脳神経である副神経(Ⅺ)が支配しており、頸髄損傷の高位にかかわらず機能が残りやすい。肩甲挙筋(C3〜C4)も損傷高位と同高位ないし上位で保たれるため、肩をすくめる動作は可能である。
  • 3:AIS Bは損傷高位以下で感覚が残存する状態を指す。頸部は損傷高位より上位の皮膚分節にあたるため、頸部そのものの感覚障害は認めない。
  • 4:スプーンを握るにはC8支配の手指屈筋群が必要。AIS Bは損傷高位以下が運動完全麻痺のため、握って食事することはできない。
  • 5:棚の上の物をとるにはC5支配の三角筋・棘上筋による肩関節の挙上が必要だが、運動完全麻痺のため上肢を持ち上げられない。

午前 問3(実地・正答 3・5) 問題を見る →

ポイント:Brunnstrom法ステージ上肢Ⅳ・手指Ⅲで表在感覚は鈍麻。机上の布を用いたワイピングは、手を置いて滑らせながら肘の屈伸と肩甲帯の前方突出を引き出す近位部の課題であり、把持や手指の細かい操作は求められない。

  • 1:ワイピングは布の上に手を置いて滑らせる運動で、物を握り込む抵抗運動を伴わないため握力の増強にはつながらない。
  • 2:手指はステージⅢで随意的な分離運動が乏しく、ワイピングは手指の個別運動を用いないため巧緻性改善の課題にならない。
  • 3:机上を前後に拭く動作は肘の屈曲・伸展を屈筋共同運動から切り離して反復するため、肘の分離運動の改善につながる。
  • 4:布に接するのは手掌側で手背ではない。また感覚入力は加わるが、表在感覚そのものの改善を主目的とする訓練ではない。
  • 5:前方へ拭き伸ばすときに肩甲骨が外転して前方突出するため、共同運動から分離した肩甲帯の前方突出運動の改善が図れる。

午前 問9(実地・正答 4) 問題を見る →

ポイント:2か月前の頭部打撲の後、緩徐に進行する歩行障害を呈し、穿頭血腫ドレナージ術で症状が改善した経過は慢性硬膜下血腫に典型的である。公式正答と病態から、④は頭蓋骨内面に沿う三日月型(凹レンズ状)の血腫と正中構造の偏位を示す画像と考えられる。

  • 1:公式正答から外れており、①は本例と異なる病変(脳梗塞や正常所見など)を示す画像と考えられる。
  • 2:②も正答ではなく、頭蓋骨内面に沿う三日月型の硬膜下貯留とは異なる所見の画像と考えられる。
  • 3:③も正答外であり、慢性硬膜下血腫に特徴的な一側性の三日月型貯留と正中偏位を示さない画像と考えられる。
  • 4:公式正答から、④は一側の頭蓋骨内面に沿う三日月型の血腫と正中構造の偏位を示し、慢性硬膜下血腫に合致すると考えられる。
  • 5:⑤も正答に含まれず、凸レンズ型を示す急性硬膜外血腫など別の病態を表す画像と考えられる。

午前 問10(実地・正答 3) 問題を見る →

ポイント:右中大脳動脈領域の梗塞で、BITは通常検査49点、行動検査47点といずれもカットオフ(131点、68点)を大きく下回り、左半側空間無視が明らかである。車椅子での姿勢の偏りも無視を示唆し、左方への探索を促す訓練が最も適切となる。

  • 1:PQRST法は文章を段階的に読み込んで記銘を高める記憶障害への方略であり、半側空間無視の改善を目的とした方法ではない。
  • 2:間隔伸長法は想起までの間隔を徐々に延ばして記憶の定着を図る記憶障害の訓練法で、無視に対する治療法ではない。
  • 3:視覚走査法は左方向へ意識的に視線を向けて探索させる訓練で、半側空間無視に対する代表的なアプローチである。
  • 4:遮断除去法は失語症に対し他の感覚経路を利用して言語機能を引き出す方法であり、半側空間無視への対応ではない。
  • 5:視覚イメージ法は覚える対象を心的イメージに変換して記銘を助ける記憶障害の内的方略で、無視の訓練ではない。

午前 問38(専門一般・正答 5) 問題を見る →

ポイント:脳卒中治療ガイドライン2021では、軽度から中等度の上肢麻痺に対するCI療法(麻痺側上肢の強制使用)が推奨度A・エビデンスレベル高とされ、選択肢の中で最も高い推奨となっている。

  • 1:脳卒中後の運動障害そのものに対する薬物療法は有効性の根拠が乏しく、推奨度は高くない。
  • 2:半側空間無視に対する鏡像を用いた訓練は有効性の根拠が限定的で、推奨度はCI療法に及ばない。
  • 3:中枢性疼痛に対する反復性経頭蓋磁気刺激は効果が一定せず、推奨度はCI療法より低い。
  • 4:摂食嚥下障害に対するバルーンカテーテル訓練は輪状咽頭筋弛緩不全など適応が限られ、推奨度は高くない。
  • 5:軽度から中等度の上肢麻痺に対するCI療法は推奨度A・エビデンスレベル高であり、最も高い。

午前 問84(共通・正答 2) 問題を見る →

ポイント:Steinbrockerのステージは関節リウマチの関節破壊の程度をX線所見で4段階に分類する。Ⅰは骨粗鬆症のみ、Ⅱは軟骨下骨の破壊や関節裂隙狭小化、Ⅲは骨と軟骨の破壊・変形、Ⅳは線維性または骨性の強直を伴う末期である。

  • 1:腱鞘炎は病期を問わず早期からみられる滑膜炎の症状で、ステージ分類の指標ではない。
  • 2:線維性または骨性の強直はステージⅣの定義そのもので、関節破壊が最も進行した末期像である。
  • 3:関節周囲の骨粗鬆症のみでX線上の破壊を認めない段階は、ステージⅠに相当する。
  • 4:軽度の軟骨下骨の破壊や関節裂隙の狭小化はステージⅡの所見であり、Ⅳの特徴ではない。
  • 5:関節周囲の筋萎縮はステージⅡからみられる所見で、Ⅳに特徴的とはいえない。

午前 問89(共通・正答 5) 問題を見る →

ポイント:上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎(外側型野球肘)は投球動作の反復による肘外側への圧迫・剪断力で生じ、10歳前後から10代に好発する。学童期の野球選手を対象とした検診報告での有病率は数%(おおむね1〜4%程度)で、20〜30%という高率ではない。

  • 1:発育期の軟骨に繰り返し負荷が加わって生じ、10代前半を中心とした若年者に多く正しい。
  • 2:肘外側に圧迫力が繰り返し加わる投球動作が主因で、野球など投球競技に最も多く正しい。
  • 3:透亮期などの初期は投球中止による保存療法で修復が期待でき、第一選択であり正しい。
  • 4:超音波は被曝がなく野球肘検診でも用いられ、初期の小頭の不整の検出に有用で正しい。
  • 5:検診報告での有病率は数%程度にとどまり、20〜30%は明らかに高すぎるためこれが誤り。

午前 問90(共通・正答 4) 問題を見る →

ポイント:肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)は40〜60歳代に好発する非感染性の疾患で、関節包の炎症と拘縮により疼痛と可動域制限をきたす。多くは保存療法で1〜2年かけて軽快し、結髪・結帯動作の障害が典型的である。

  • 1:中高年、とくに40〜60歳代に多い疾患であり、若年者に多いとはいえない。
  • 2:経過は長期に及ぶが多くは自然軽快が期待でき、予後は比較的良好とされる。
  • 3:関節包や腱板周囲の非感染性の炎症・変性が主体であり、感染性疾患ではない。
  • 4:屈曲・外転・外旋が制限されるため、髪を結ぶ結髪動作や結帯動作が行いにくくなる。
  • 5:運動療法や消炎鎮痛薬、注射などの保存療法が基本で、手術は難治例に限られる。

午後 問2(実地・正答 3) 問題を見る →

ポイント:指先にボールが当たって末節が屈曲位となり自動伸展できなくなるのが槌指である。公式正答と選択肢の内容から、写真はDIP関節の屈曲変形を、単純エックス線写真は末節骨基部背側の剥離骨折などを示すと考えられる。

  • 1:母指中手骨基部の関節内脱臼骨折で、母指に軸圧が加わって生じる。DIP関節の伸展不能を主徴とする本例の病態とは異なる。
  • 2:DIP関節に生じる変形性関節症による骨性の結節で、中高年女性に多い。外傷を契機に急性に伸展不能となるものではない。
  • 3:終止腱の断裂や末節骨基部の剥離骨折によりDIP関節が屈曲位となり、自動伸展できなくなる。球技で指先を突く受傷機転が典型である。
  • 4:屈筋腱腱鞘炎により腱の通過障害が生じ、屈伸の途中で弾発現象を起こすもの。使いすぎが原因で外傷による急性発症ではない。
  • 5:拳で殴打した際に生じる第5中手骨頸部骨折で、中手骨頭の落ち込みや手背の腫脹を呈する。受傷機転も部位も本例と異なる。

午後 問4(実地・正答 3) 問題を見る →

ポイント:先天性上肢欠損では出生時から左右非対称な姿勢や動作を続けるため、脊柱側弯などの二次的変形が生じやすい。一方、切断に伴う合併症は先天性欠損では起こりにくく、両者の違いを対比させる問題である。

  • 1:幻肢は失った四肢が存在するように感じる現象で、後天性切断に多い。身体像が初めから欠損した形で形成される先天性欠損では生じにくい。
  • 2:断端神経腫は切離された神経の断端で軸索が増殖して生じる。神経を切離していない先天性欠損では原則として生じない。
  • 3:片側上肢がないため体幹の使い方が左右非対称となり、代償姿勢が長年続くことで側弯が二次的に進行しやすい。
  • 4:断端浮腫は切断術後の急性期に生じる循環障害で、断端管理の対象となる。術創のない先天性欠損では問題にならない。
  • 5:骨断端の過成長は小児が骨幹部で切断された際に骨だけが伸び皮膚を突き上げる現象で、切断歴のない先天性欠損では生じない。

午後 問5(実地・正答 1) 問題を見る →

ポイント:疼痛はないが動揺性と変形が進みつつあり、しっかり使えば変形が進まないという誤った認識をもっている点が問題である。過度な使用は関節破壊を促すため、まず正しい関節保護の知識を伝えることが最優先となる。

  • 1:関節を過度に使えば変形は進む。誤った認識を修正し、大きな関節で支える・力を分散するなどの原則を指導することが最優先である。
  • 2:等張性運動は関節運動を伴うため、動揺性のある手指関節に負担をかける。関節リウマチでは等尺性運動を基本とする。
  • 3:関節リウマチでは朝のこわばりが強く、午前中に家事を集中させると負担が大きい。こわばりが軽減してから行うよう配分する。
  • 4:柔らかいマットレスは身体が沈み込み、寝返りや起き上がりの際に関節への負担が増す。適度な硬さのものを選ぶ。
  • 5:スワンネック変形へのリングスプリントは有効だが、痛みもなく右小指1指のみであり、誤った認識の修正より優先度は低い。

午後 問6(実地・正答 4) 問題を見る →

ポイント:選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。Brunnstrom法上肢Ⅲ・手指Ⅲは共同運動が随意的に出現し痙縮が最も強い時期で分離運動は未出現のため、共同運動の範囲で遂行できる課題が適切と考えられる。※解答が分かれた問題

  • 選択肢が図版のため、全問ページと公式PDFでご確認ください。

午後 問22(専門一般・正答 5) 問題を見る →

ポイント:CRPS(複合性局所疼痛症候群)は外傷や手術を契機に、もとの損傷の程度に不釣り合いな疼痛が遷延し、浮腫・皮膚色や発汗の変化・可動域制限などを伴う病態である。女性に多く、若年〜中年成人に好発する。

  • 1:CRPSは女性に多く、男女比はおよそ1対2〜1対3と報告される。男性に多いというのは誤りである。
  • 2:好発するのは若年から中年の成人であり、高齢者に特に多い疾患ではない。
  • 3:手根背屈変形はCRPSに特有の変形ではない。CRPSでみられるのは浮腫や拘縮による手関節・手指の可動域制限であり、一定の変形を必発するものではない。
  • 4:骨折後のCRPS発症率は報告に幅があるが、おおむね数%程度とされ、80%という高率ではない。
  • 5:正しい。原因となった外傷や疾病の程度から予測される範囲を超えて持続する疼痛は、CRPSの中核となる診断項目(ブダペスト基準)である。

午後 問28(専門一般・正答 3) 問題を見る →

ポイント:橈骨遠位端骨折の外固定期間中は、固定されていない関節の拘縮と手指浮腫の予防が最優先となる。手指・肘・肩の自動運動を早期から行い、骨折部に負荷をかけて転位を招く運動や使用は避ける。

  • 1:温熱療法は受傷早期の腫脹を助長するおそれがあり、外固定下では適用も限られるため最優先とはならない。
  • 2:母指を内転位で保持すると母指の内転拘縮(水かき拘縮)を招く。外固定中は母指の外転・対立位を保ち、自動運動を行う。
  • 3:正しい。手指の屈伸自動運動は浮腫の軽減と腱の癒着・関節拘縮の予防に有効で、外固定期間中に最優先で行う。
  • 4:前腕から外固定されているため回内外運動は制限される。前腕回内外は外固定の除去後に開始する。
  • 5:外固定中に患肢をADLで積極的に使用すると骨折部に負荷がかかり転位の危険がある。重い物の把持や体重支持は避ける。

午後 問89(共通・正答 1) 問題を見る →

ポイント:関節リウマチは30〜50歳代に好発し、男女比はおよそ1対3〜4で女性に多い自己免疫疾患である。他の選択肢はいずれも男性(男児)に多く、性差の方向が逆である。

  • 1:有病率は人口の約0.5〜1%で、女性が男性の3〜4倍多い。中年女性に好発する。
  • 2:強直性脊椎炎は若年男性に多く、HLA-B27との関連が知られる脊椎関節炎である。
  • 3:大腿骨頭すべり症は思春期前後の、肥満傾向のある男児に多く発症する。
  • 4:特発性大腿骨頭壊死はステロイドや多量飲酒が誘因となり、男性にやや多い。
  • 5:腰椎椎間板ヘルニアは20〜40歳代に好発し、男性が女性の約2〜3倍と男性に多い。

午後 問90(共通・正答 5) 問題を見る →

ポイント:脱出した髄核はマクロファージによる貪食や新生血管を介して自然に縮小・吸収されることがあり、保存療法が第一選択とされる根拠の一つである。好発は20〜40歳代で、馬尾が高度に圧迫されれば膀胱直腸障害を生じうる。

  • 1:好発年齢は20〜40歳代であり、小児期の発症はまれである。
  • 2:正中に大きく脱出して馬尾が圧迫されると膀胱直腸障害を生じ、緊急手術の適応となる。
  • 3:有病率は人口の約1%程度とされ、15%という数値は大きすぎる。
  • 4:Myerson徴候(眉間叩打反射の消退がない所見)はParkinson病でみられ、本疾患とは関係しない。
  • 5:脱出髄核はマクロファージに貪食されて縮小・消失しうる。多くは保存療法で軽快する。

午後 問91(共通・正答 2) 問題を見る →

ポイント:くも膜下出血が疑われる場合は、まず単純頭部CTを行う。発症直後は脳底槽や脳溝に沿った高吸収域として出血を高い感度で描出でき、非侵襲的かつ短時間で施行できる。CTで確定できない場合に腰椎穿刺やMRI、血管造影を追加する。

  • 1:腰椎穿刺は血性髄液やキサントクロミーの確認に有用だが、CT陰性例に対する次の段階の検査である。
  • 2:単純頭部CTが第一選択。発症直後の感度が高く、迅速に出血の有無を判定できる。
  • 3:頭部X線検査では頭蓋内の出血を描出できず、早期診断には役立たない。
  • 4:脳血管造影は動脈瘤など出血源の同定には有用だが侵襲的で、出血の有無の初期診断はCTが優先される。
  • 5:脳血流シンチグラフィは脳循環の評価法であり、急性期の出血の診断には用いない。

午後 問92(共通・正答 1) 問題を見る →

ポイント:日本の脳血管障害では脳梗塞が最も多く、全体のおよそ4分の3を占める。次いで脳出血、くも膜下出血の順である。高血圧管理の普及で脳出血が減少し、高齢化に伴い脳梗塞の割合が増えている。

  • 1:脳卒中の約70〜75%を占め発症数が最も多い。アテローム血栓性・心原性塞栓症・ラクナ梗塞に大別される。
  • 2:脳出血は脳卒中の約2割で脳梗塞より少ない。高血圧が最大の危険因子である。
  • 3:くも膜下出血は脳卒中の1割弱で、脳動脈瘤の破裂が主な原因である。
  • 4:脳静脈血栓症はまれな病態であり、発症数は他の脳血管障害に比べて著しく少ない。
  • 5:慢性硬膜下血腫は軽微な頭部外傷後に生じる病態で、一般に脳卒中の発症統計には含めない。

第59回(2024年2月実施)

身体障害として18問が出題されました(実地6問・一般/共通12問、推定配点30点)。全問の正答・解説は 第59回 OT 全問ページ でも確認できます。

時間帯区分何を問うた設問か正答
問1午前実地エックス線像から手関節骨折を診断4
問7午前実地Zancolli分類で残存機能レベル判定採点除外
問8午前実地脳梗塞後の高次脳機能障害の同定5
問84午前共通脳卒中後嚥下障害の栄養管理5
問86午前共通頭部MRIによる脳梗塞の診断4
問88午前共通背臥位での褥瘡好発部位1・3
問89午前共通外傷性脊髄損傷の疫学2
問90午前共通骨粗鬆症の疫学と骨折部位3
問3午後実地視床出血後の半側空間無視への対応3
問8午後実地心原性脳塞栓症の再発予防薬3
問13午後実地関節リウマチの関節保護と作業療法5
問21午後専門一般症状から失語症の型を同定1
問29午後専門一般高次脳機能障害への訓練技法1・4
問76午後共通前頭葉損傷で生じる高次脳機能障害2・5
問88午後共通変形性股関節症の疫学と危険因子5
問89午後共通後縦靱帯骨化症の特徴3
問90午後共通骨粗鬆症の危険因子2
問94午後共通転移性骨腫瘍の特徴と対応5

午前 問1(実地・正答 4) 問題を見る →

ポイント:転倒して手をついた際に生じる手関節部の骨折。公式正答と選択肢の内容から、画像は橈骨遠位端で遠位骨片が背側へ転位した骨折(フォーク状変形)を示すものと考えられる。受傷機転と年齢からColles骨折が該当する。

  • 1:橈骨遠位端の関節内骨折で、掌側または背側の関節縁が骨片となり手根骨が亜脱臼する。関節面の破綻を伴う点が異なる。
  • 2:第1中手骨基部の関節内脱臼骨折で、母指に軸圧が加わって生じる。手をついた転倒による手関節部の損傷とは部位が異なる。
  • 3:拳で殴打した際に生じる第5中手骨頸部骨折。手をついた受傷機転では起こりにくく、部位も手関節部ではない。
  • 4:手をついた転倒で橈骨遠位端が骨折し、遠位骨片が背側・橈側へ転位する。高齢者に多く、本例の受傷機転と年齢に合致する。
  • 5:Rolando骨折は第1中手骨基部のT字・Y字型の関節内粉砕骨折。母指の損傷であり、本例の部位とは異なる。

午前 問7(実地・採点除外) 問題を見る →

ポイント:本問は採点除外となった問題です。採点除外は全員に得点が与えられるのではなく、その問題自体が採点対象から外れ、満点(分母)が減る扱いです。作業療法士は午前7問(実地問題)1問が除外され、満点280点→277点、実地は120点→117点となりました。論点はZancolli分類のC6レベルの細分です。同分類では手関節背屈が強ければC6B、そのうち円回内筋が機能し上腕三頭筋を欠けばC6BⅡとされ、記載の大半はC6BⅡに合致します。しかし設問は「手関節背屈は強い」としながら「橈側手根伸筋の機能は認めない」と述べており、手関節背屈を担う筋がないことになって所見が両立しません。手関節背屈ができないレベルであるC6Aとも読めてしまうため、一意の正解を定められなかったと考えられます。

  • 1:C6Aは手関節背屈ができない(弱い)レベル。橈側手根伸筋の機能がないという記載とは整合するが、背屈が強いという記載とは矛盾する。
  • 2:C6BⅠは手関節背屈は強いが円回内筋・橈側手根屈筋・上腕三頭筋を欠くレベル。本例は円回内筋が機能しており該当しない。
  • 3:C6BⅡは手関節背屈が強く円回内筋が機能し上腕三頭筋を欠くレベルで記載の大半に合うが、橈側手根伸筋がないとの記載と矛盾する。
  • 4:C6BⅢは円回内筋に加え橈側手根屈筋と上腕三頭筋が機能するレベル。本例は上腕三頭筋の機能がなく該当しない。
  • 5:C7Aは総指伸筋などが働き尺側指の伸展が可能になるレベル。本例は手指の完全伸展が不可能で該当しない。

午前 問8(実地・正答 5) 問題を見る →

ポイント:連合型視覚失認は、形の知覚そのもの(模写や同じ形の照合)は保たれているのに、見た対象が何であるかがわからない状態である。公式正答から、図は物品を見せられて模写はできるが名称や用途を言えない場面を示すものと考えられる。

  • 1:観念失行は物品の使い方や一連の動作手順が障害される。対象が何かはわかるため、視覚的な意味理解の障害とは異なる。
  • 2:拮抗失行は脳梁離断でみられ、一方の手が他方の手の意図に反する動作をして互いに干渉する。左右の手の葛藤が特徴である。
  • 3:相貌失認は顔から個人を同定できない障害で、声や名前、服装からは判別できる。障害の対象が顔に限られる点が異なる。
  • 4:脳梁失行は脳梁損傷により、言語命令に対して左手だけが目的動作を遂行できない状態。視覚的な意味理解の障害ではない。
  • 5:形態の知覚や模写は可能だが、見たものが意味に結びつかない。触覚や言語的説明では同定でき、公式正答である。

午前 問84(共通・正答 5) 問題を見る →

ポイント:経鼻胃管は挿入が容易で急性期には有用だが、鼻咽頭の不快感や潰瘍、嚥下運動の妨げ、自己抜去などの問題があり長期管理には向かない。おおむね4週間以上の管理が見込まれる場合は胃瘻などへの移行を検討する。

  • 1:水分は咽頭を流れる速度が速く誤嚥しやすいため、嚥下障害では原則としてとろみをつけて粘度を調整する。
  • 2:胃瘻造設は経口摂取の禁止を意味しない。嚥下機能を評価しながら、楽しみレベルの摂取や経口移行を目指すのが標準的である。
  • 3:経鼻胃管は咽頭を通過する管が嚥下運動を妨げ、胃内容の逆流による誤嚥も起こるため、誤嚥の危険がないとはいえない。
  • 4:末梢輸液のみでは必要エネルギー量・蛋白量を満たせないことが多く、点滴でも投与内容と量の把握は必須である。
  • 5:正しい。経鼻胃管は長期留置による鼻咽頭潰瘍・不快感・嚥下阻害などがあり、長期的栄養管理には適さない。

午前 問86(共通・正答 4) 問題を見る →

ポイント:拡散強調画像〈DWI〉は水分子の拡散制限を捉える撮像法で、細胞性浮腫を生じた発症数十分〜数時間の脳梗塞を高信号として描出できる。急性期・超急性期の脳梗塞診断に最も有用である。

  • 1:T2強調画像では水成分が高信号となるため、髄液は高信号(白く)描出される。低信号となるのはT1強調画像である。
  • 2:MRIは骨によるアーチファクトを受けにくく、後頭蓋窩や脳幹の病巣描出はCTより優れている。
  • 3:脳梗塞巣は組織の水分増加により、発症数時間以降にT2強調画像で高信号を示す。
  • 4:正しい。DWIは発症間もない脳梗塞を高信号として検出でき、急性期診断に有用である。
  • 5:急性期の脳出血の検出は単純CTが第一選択で、迅速性と確実性に優れる。MRIは撮像時間が長く緊急時には不利である。

午前 問88(共通・正答 1・3) 問題を見る →

ポイント:背臥位では体重が背面の骨突出部に集中する。仙骨部が最も頻度が高く、次いで踵部、さらに後頭部・肩甲骨部・肘頭・脊柱棘突起が好発部位となる。

  • 1:正しい。踵部は背臥位で床面に接する骨突出部で、仙骨部に次いで褥瘡が生じやすい。
  • 2:膝窩部は骨突出がなく軟部組織に覆われているため、背臥位で持続的な圧が集中する部位ではない。
  • 3:正しい。仙骨部は背臥位における最も頻度の高い褥瘡好発部位である。
  • 4:内果部は下肢を交差させた側臥位などで圧を受ける部位であり、背臥位で持続的に圧迫される部位ではない。
  • 5:大転子部は側臥位における代表的な好発部位で、背臥位では床面に接しない。

午前 問89(共通・正答 2) 問題を見る →

ポイント:日本脊髄障害医学会の全国調査(2018〜2019年)では、外傷性脊髄損傷のうち頸髄損傷が88.1%を占めた。男女比は約3:1で男性に多く、受傷時平均年齢は66.5歳で70歳代にピークがあり、原因は平地転倒が最多である。

  • 1:男女比は約3:1で男性に多い。高所作業や交通事故など受傷機会の性差が背景にある。
  • 2:正しい。頸髄損傷が約88%を占め、胸腰髄損傷より圧倒的に多い。高齢者の骨傷のない頸髄損傷が増加している。
  • 3:最も多い原因は平地転倒(約39%)で、交通事故は約20%である。かつては交通事故が最多だったが高齢化により逆転した。
  • 4:受傷時の平均年齢は66.5歳で、ピークは70歳代である。20歳代にも小さな山はあるが最多ではない。
  • 5:近年はFrankel D・Cの不完全麻痺が約8割を占め、完全麻痺(Frankel A)は約11%と少ない。

午前 問90(共通・正答 3) 問題を見る →

ポイント:骨粗鬆症は閉経後骨粗鬆症・老人性骨粗鬆症などの原発性が大半を占め、ステロイド性や内分泌疾患による続発性は少数である。日本の推計患者数は約1,280万人(40歳以上の近年の推計では約1,590万人)で、骨折は椎体が最も多い。

  • 1:閉経に伴うエストロゲン低下が主因となるため女性に圧倒的に多く、40歳以上の推計でも女性約1,180万人に対し男性約410万人である。
  • 2:最大骨量や骨質には遺伝的要因の関与が大きく、家族歴(特に母親の大腿骨近位部骨折歴)は重要な危険因子である。
  • 3:正しい。閉経後・老人性などの原発性骨粗鬆症が大半を占め、続発性より多い。
  • 4:最も多いのは椎体(脊椎)圧迫骨折である。大腿骨近位部骨折はそれより少ないが、ADL・生命予後への影響が大きい。
  • 5:推計患者数は約1,280万人(近年の推計では約1,590万人)とされ、約100万人では桁が異なる。

午後 問3(実地・正答 3) 問題を見る →

ポイント:右視床出血後で座位は右へ重心が偏り頸部も右回旋しています。公式正答と経過から、図は左半側空間無視を示す検査所見(線分抹消や模写での左側の見落としなど)と考えられます。無視側である左空間への注意と探索を促す介入が基本になります。

  • 1:右からの声掛けは非無視側への注意の偏りをさらに助長します。左から声を掛けるのが適切です。
  • 2:左から右への移動は無視側から離れる方向で、左空間の探索を促しません。右から左へ運ばせます。
  • 3:頸部を左に回旋させると視線と注意が左空間へ向き、無視側の探索が促されるため最も適切です。
  • 4:改善を待つ必要はなく、ADL訓練を並行して行い実場面で左への注意を促すほうが有用です。
  • 5:左が壁だと左空間の刺激と探索がさらに乏しくなります。左側に人や刺激が来るよう配置します。

午後 問8(実地・正答 3) 問題を見る →

ポイント:糖尿病のある高齢者に急性の意識障害と構音障害が出現しています。公式正答から、心電図は心房細動、拡散強調像は急性期の脳梗塞を示すと考えられ、心原性脳塞栓症と判断されます。再発予防の中心は抗凝固療法です。

  • 1:硝酸薬は冠血管を拡張して狭心症に用いる薬剤で、心房細動による血栓形成を防ぐ作用はありません。
  • 2:β遮断薬は心房細動の心拍数調整に用いますが、塞栓源となる左房内血栓の形成自体は抑えません。
  • 3:DOACやワルファリンにより左房内血栓の形成を抑え、心原性脳塞栓症の再発予防の第一選択となります。
  • 4:ステロイド薬は脳梗塞の再発予防としての有効性が示されておらず、血糖上昇の点でも糖尿病例に不利です。
  • 5:抗てんかん薬は脳梗塞後の症候性てんかんに用いる薬で、梗塞そのものの再発を予防しません。

午後 問13(実地・正答 5) 問題を見る →

ポイント:Steinbrockerのステージ3・クラス3の関節リウマチで、肩・股の可動域制限と後頸部・両膝の痛みがあります。関節保護と姿勢変換のしやすさが課題であり、立ち座りでの股・膝への負担を減らす工夫が適切です。

  • 1:意欲の高い趣味は作業療法の資源です。関節保護の工夫をして継続すればよく、中止する必要はありません。
  • 2:柔らかいマットレスは沈み込みで寝返りや起き上がりをさらに困難にします。硬めのものを勧めます。
  • 3:高い枕は頸椎を前屈させ後頸部痛や環軸椎への負担を増すため、低めの枕を勧めます。
  • 4:等張性収縮は関節運動を伴い炎症関節への負担が大きいため、原則として等尺性収縮で筋力を維持します。
  • 5:座面が高いと股・膝の屈曲角度が小さくなり立ち座りが容易で、関節への負担も減るため適切です。

午後 問21(専門一般・正答 1) 問題を見る →

ポイント:聴理解と読解が保たれるのに復唱だけが選択的に障害されるのは伝導失語の特徴。音韻性錯語を伴い、音韻処理に依存する平仮名の書字が漢字より障害されやすい点も合致する。

  • 1:○。復唱が選択的に不良で聴理解・読解は良好、仮名の書字が漢字より困難という所見に合致する。
  • 2:感覚性(Wernicke)失語は聴理解が著しく障害される。聴理解良好という条件に合わない。
  • 3:失名詞失語は喚語困難が主体で復唱は保たれる。復唱が障害されるという所見に合わない。
  • 4:超皮質性運動失語は復唱が良好で発話が非流暢となる。復唱障害の説明にならない。
  • 5:超皮質性感覚失語は復唱良好だが聴理解が障害される。本例とはちょうど逆の所見である。

午後 問29(専門一般・正答 1・4) 問題を見る →

ポイント:間隔伸張法は記憶障害に対する代表的な訓練法であり、社会的行動異常では周囲の人々に症状の理解と対応法を促すことが有効である。PQRST法は記憶、APTは注意障害に用いる手法である。

  • 1:○。想起までの間隔を徐々に延ばして記銘の定着を図る間隔伸張法は、記憶障害に用いる。
  • 2:PQRST法は文章を段階的に読んで記銘を高める記憶障害の訓練法で、遂行機能障害用ではない。
  • 3:注意障害では刺激を減らした静かな環境設定が原則で、刺激の多い環境はかえって注意を妨げる。
  • 4:○。社会的行動異常では本人への働きかけに加え、家族や周囲に症状の理解を促すことが重要である。
  • 5:APTは注意の各要素を段階的に訓練する注意障害向けのプログラムで、半側空間無視には用いない。

午後 問76(共通・正答 2・5) 問題を見る →

ポイント:前頭葉の損傷では、左下前頭回(Broca野)の障害によるBroca失語や、中心前回・運動前野の障害による肢節運動失行が生じる。視覚失調と触覚失認は頭頂葉、相貌失認は後頭側頭葉の障害による症状である。

  • 1:視覚失調(視覚性運動失調)は頭頂葉後部(背側視覚路)の障害で生じ、Bálint症候群の一徴候である。前頭葉ではない。
  • 2:肢節運動失行は中心前回・運動前野など前頭葉の障害で生じ、麻痺がないのに手指の動きが拙劣になる。正答。
  • 3:触覚失認は頭頂葉(体性感覚連合野)の障害で、触覚は保たれるのに触れた物を同定できなくなる症状である。
  • 4:相貌失認は後頭側頭葉腹側(紡錘状回)の障害で生じ、顔から人物を同定できなくなる。前頭葉損傷では生じない。
  • 5:Broca失語は左下前頭回(Broca野)を含む前頭葉損傷で生じる非流暢性の失語である。正答。

午後 問88(共通・正答 5) 問題を見る →

ポイント:変形性股関節症は、日本では寛骨臼形成不全に続発する二次性が大半を占め、女性に多い。重量物の運搬など股関節に大きな機械的負荷がかかる職業は、発症のリスク要因として知られる。

  • 1:寛骨臼形成不全には家族集積性が知られており、遺伝的素因は発症に関与する。
  • 2:日本では男性より女性の有病率が高く、女性に多い疾患である。
  • 3:日本では寛骨臼形成不全などによる二次性が大半を占め、一次性の頻度はより低い(欧米では一次性が多い)。
  • 4:跛行や下肢アライメントの変化により膝関節への負担が増えるため、変形性膝関節症の合併リスクはむしろ高い。
  • 5:重量物の運搬や長時間の立位など、股関節に高い機械的負荷がかかる職業は発症の危険因子である。

午後 問89(共通・正答 3) 問題を見る →

ポイント:後縦靱帯骨化症は日本人を含む東アジアに多く、頸椎に好発する指定難病である。骨化巣が脊髄を圧迫すると錐体路が障害され、進行すれば四肢の痙性麻痺や巧緻運動障害、痙性歩行を生じる。

  • 1:欧米人より日本人を含む東アジア人に多い疾患で、日本人の有病率は数%程度と報告されている。
  • 2:頸椎に最も多く発生し、次いで胸椎であり、腰椎での発生は比較的少ない。
  • 3:骨化巣による脊髄圧迫で錐体路が障害され、進行すると四肢の痙性麻痺や歩行障害をきたす。
  • 4:家族内発症が多く関連遺伝子も報告されており、遺伝的素因の関与が指摘されている。
  • 5:男性が女性の約2倍とされ、男性に多い疾患である。有病率は女性の方が高いとする記述は誤りである。

午後 問90(共通・正答 2) 問題を見る →

ポイント:骨粗鬆症の危険因子には、長期臥床などの不動、閉経によるエストロゲン低下、副腎皮質ステロイドの長期投与、原発性副甲状腺機能亢進症、低体重、喫煙などがある。ビタミンAは不足ではなく過剰摂取が骨折リスクを高めるとされ、「不足」を危険因子とするのは誤りである。

  • 1:不動により骨吸収が亢進し骨密度が低下するため、長期臥床は骨粗鬆症の危険因子である。
  • 2:危険因子とされるのはビタミンAの過剰摂取であり、不足ではない。骨のために不足が問題となるのはビタミンD・Kやカルシウムである。
  • 3:エストロゲンは骨吸収を抑制するため、閉経などによる減少は骨量低下を招く代表的な危険因子である。
  • 4:副甲状腺ホルモンの過剰分泌により骨吸収が亢進し、続発性骨粗鬆症の原因となる。
  • 5:グルココルチコイドは骨形成を抑制し骨吸収を促すため、ステロイド性骨粗鬆症の原因となる。

午後 問94(共通・正答 5) 問題を見る →

ポイント:転移性骨腫瘍は脊椎・骨盤・肋骨・大腿骨近位部など体幹に近い赤色髄の多い骨に好発する。前立腺癌は造骨性転移が特徴で、造骨性転移では骨が硬化するため、溶骨性転移に比べ病的骨折は少ない。

  • 1:好発部位は脊椎(特に胸腰椎)、骨盤、肋骨、大腿骨近位部などであり、頭蓋骨は好発部位ではない。
  • 2:前立腺癌は代表的な造骨性(硬化性)転移をきたす癌である。溶骨性が多いのは肺癌・腎癌・甲状腺癌などである。
  • 3:骨破壊やPTHrPの作用により高カルシウム血症をきたす。低カルシウム血症ではない。
  • 4:疼痛管理の第一選択は鎮痛薬(オピオイドを含む)や放射線治療であり、腫瘍部位への温熱療法は原則として行わない。
  • 5:造骨性転移では骨が硬化するため、骨が破壊される溶骨性転移に比べ病的骨折の頻度は少ない。

第58回(2023年2月実施)

身体障害として21問が出題されました(実地6問・一般/共通15問、推定配点33点)。全問の正答・解説は 第58回 OT 全問ページ でも確認できます。

時間帯区分何を問うた設問か正答
問1午前実地模写検査から半側空間無視を解釈2
問2午前実地人工股関節置換術後のADL指導5
問8午前実地頸髄損傷の神経因性膀胱の排尿管理3
問31午前専門一般慢性疼痛患者のリハビリ治療方針3
問40午前専門一般高次脳機能障害の一般的特徴5
問42午前専門一般数唱の誤りが示す認知機能障害5
問88午前共通Perthes病の好発と原因3・5
問89午前共通Colles骨折の特徴と合併症4
問90午前共通発症2時間の脳梗塞の画像所見5
問7午後実地くも膜下出血後の記憶障害と復職支援5
問10午後実地頭部CTから再発病巣の症状推定2
問13午後実地片麻痺上肢の分離運動促通訓練5
問23午後専門一般感覚脱失の片麻痺への生活指導3
問32午後専門一般片麻痺上肢訓練の課題の段階付け3
問36午後専門一般病巣部位と高次脳機能障害の対応5
問77午後共通頭部CTで低吸収を示す病変2
問82午後共通脳卒中の歩行自立の予後因子5
問83午後共通C6残存での上肢可能動作3・4
問88午後共通関節リウマチの手指変形4
問89午後共通CRPS type Ⅰに該当する病態3・4
問90午後共通脳梗塞の原因と病態3

午前 問1(実地・正答 2) 問題を見る →

ポイント:右中大脳動脈領域の脳梗塞で、頸部右回旋や食事での左側の見落としから左半側空間無視が疑われる。模写では左側が完全に脱落するとは限らず、公式正答と選択肢の内容から、図は左側の要素も部分的に描かれ、左方への探索が残っている結果と考えられる。

  • 1:模写は見本を見ながら写す課題で記憶の保持を要さないため、この結果から記憶障害の有無は判断できない。
  • 2:○。公式正答から、図は左側の対象も部分的に描かれた結果と考えられ、左方への探索が残存していると解釈できる。
  • 3:模写課題そのものは指示に沿って実施できたと考えられ、この結果から理解力の低下を判断する根拠にはならない。
  • 4:食事で左側の見落としがあり、左空間への選択的注意はむしろ障害されていると考えられる。
  • 5:左方への探索が一部残っていると考えられ、左半側空間無視を「重度」と断定する根拠に乏しい。

午前 問2(実地・正答 5) 問題を見る →

ポイント:人工股関節置換術の後方アプローチでは、股関節の過屈曲・内転・内旋が脱臼肢位となり、原則としてこれらを避ける指導を行う。階段は昇るときは健側から、降りるときは患側から下ろすのが基本である。

  • 1:割り座(女の子座り)は股関節内旋位となり、後方アプローチ後の脱臼肢位にあたるため避ける。
  • 2:椅子座位で床の物を拾うと股関節が90°を超えて屈曲し、内転・内旋も加わりやすく危険である。
  • 3:体育座りは股関節の深屈曲位となり、後方への脱臼の危険が高いため避けるべき肢位である。
  • 4:足を組む動作は術側股関節の内転・内旋を強制する典型的な脱臼肢位であり、指導としては不可。
  • 5:○。降段は患側の右足を先に下ろすことで、健側で体重を支えながら術側の負担と過屈曲を抑えられる。

午前 問8(実地・正答 3) 問題を見る →

ポイント:C7機能残存の完全頸髄損傷では手関節伸展と肘伸展が使え、自助具を併用すれば自己導尿の自立が期待できる。核上型(排尿筋過活動と排尿筋括約筋協調不全)では膀胱内圧が高く、低圧で残尿をなくす管理が求められる。

  • 1:圧迫排尿は核上型では膀胱内圧をさらに高め、膀胱尿管逆流や水腎症を招く恐れがあり原則避ける。
  • 2:骨盤底筋訓練は随意収縮が可能な腹圧性尿失禁などに用いる方法で、脊髄損傷の核上型膀胱には無効。
  • 3:○。清潔間欠自己導尿は残尿と膀胱内圧を減らし尿路感染や腎機能低下を防ぐ方法で、この患者では自立が見込める。
  • 4:尿道カテーテル留置は尿路感染や尿道損傷の危険があり、長期の排尿管理としては望ましくない。
  • 5:膀胱瘻は自己導尿が困難な場合などに検討する侵襲的手段で、この患者の第一選択にはならない。

午前 問31(専門一般・正答 3) 問題を見る →

ポイント:慢性疼痛は生物心理社会モデルで捉え、運動療法と認知行動療法を軸に活動性を高める集学的アプローチが推奨される。安静や受動的治療への依存は廃用と痛みの遷延を招くため避ける。

  • 1:運動療法は慢性腰痛などの慢性疼痛に対しガイドラインで推奨される中心的な治療であり、推奨されないは誤り。
  • 2:慢性腰痛では安静ではなく、活動性の維持と早期の日常生活復帰が推奨されている。
  • 3:認知行動療法は破局的思考や恐怖回避的な行動を修正し、疼痛による生活障害の改善に有効である。
  • 4:患部への積極的なマッサージは受動的治療への依存を強めやすく、慢性疼痛の中心的治療とはならない。
  • 5:疼痛の程度にかかわらず活動性の維持・向上が目標であり、ADL訓練が不要になるわけではない。

午前 問40(専門一般・正答 5) 問題を見る →

ポイント:高次脳機能障害は身体障害を伴わないことも多く外見からわかりにくい「見えない障害」である。原因疾患は脳血管障害と外傷性脳損傷が大半で、若年では外傷が、60歳以上の高齢層では脳血管障害が多くを占める。

  • 1:前頭葉の損傷などで脱抑制や意欲低下といった社会的行動障害が生じ、性格の変化としてみられることがある。
  • 2:身体的な麻痺を伴わない例も多く、外見からは障害の存在を判断しにくいことが問題となる。
  • 3:損傷部位により失語、半側空間無視、記憶障害、遂行機能障害など症状は異なり、一定ではない。
  • 4:一般に注意障害は比較的改善が得られやすく、記憶障害のほうが残存しやすいとされる。
  • 5:60歳以上では脳梗塞や脳出血などの脳血管障害を原因とするものが多く、正しい記述である。

午前 問42(専門一般・正答 5) 問題を見る →

ポイント:数唱の逆唱に近い課題である。提示された数列を一時的に保持しながら順序を並べ替える「保持+操作」が求められ、ここでの誤りは短期的な情報の保持と操作を担うワーキングメモリの障害を示唆する。

  • 1:見当識障害は時・場所・人の把握が困難になる状態で、日付や場所を尋ねて確かめる。数の並べ替えの誤りは説明できない。
  • 2:意味記憶障害は語や物の意味・一般知識が失われる状態。数の大小という知識自体は保たれており、この課題の誤りとは異なる。
  • 3:言語流暢性障害は制限時間内に語を想起して列挙する能力の低下で、語想起課題で評価する。本課題は語の想起を求めていない。
  • 4:巧緻運動機能障害は手指の細かい運動の障害。本課題は口頭で提示し口頭で答えるもので、運動要素は関与しない。
  • 5:数列を頭の中に保ちながら小さい順に並べ替える操作を要する課題であり、保持と操作を担うワーキングメモリの障害が考えられる。

午前 問88(共通・正答 3・5) 問題を見る →

ポイント:Perthes病は大腿骨頭(近位骨端部)の血行障害による阻血性壊死で、4〜9歳ごろの活発な男児に多い。男女比は約4:1で、両側例は1割程度と少なく大部分は片側性である。装具や免荷により骨頭の適合性を保ちながら再生を待つ。

  • 1:男児に多く、男女比は約4:1とされる。女児に多いという記載は誤りで、小柄で活発な男児に好発する点が特徴である。
  • 2:原因は大腿骨頭への血行障害だが、その誘因は明らかでない。外傷が原因として確立しているわけではなく、誘因とはいえない。
  • 3:正しい。両側に発症するのは約10%程度で、大部分は片側性である。両側例も左右で発症時期がずれることが多い。
  • 4:好発年齢は4〜9歳で7歳前後にピークがある。12歳以降の発症は少なく、この年代では大腿骨頭すべり症などを考える。
  • 5:正しい。大腿骨近位骨端部(大腿骨頭)の血行が途絶えて阻血性壊死に陥り、圧潰・変形をきたすのが本症の本態である。

午前 問89(共通・正答 4) 問題を見る →

ポイント:Colles骨折は転倒時に手をついて生じる橈骨遠位端骨折で、遠位骨片が背側へ転位しフォーク状変形を呈する。骨粗鬆症のある高齢女性に多い。腫脹や手根管内圧上昇により正中神経麻痺を合併しうる点が要注意である。

  • 1:骨粗鬆症を背景にした高齢女性に多い骨折である。小児では若木骨折や骨端線損傷の形をとることが多く、小児に多いわけではない。
  • 2:橈骨遠位端の骨折である。尺骨茎状突起骨折を合併することはあるが、骨折の本体は尺骨ではなく橈骨遠位端である。
  • 3:遠位骨片は背側に転位し、側面でフォーク状変形を呈する。掌側に転位するのは逆のSmith骨折(掌側Barton型を含む)である。
  • 4:正しい。腫脹や転位による手根管内圧の上昇で正中神経が圧迫され、急性期にも遅発性にも正中神経麻痺を生じうる。
  • 5:Garden分類は大腿骨頸部骨折の分類である。橈骨遠位端骨折にはFrykman分類やAO分類などが用いられる。

午前 問90(共通・正答 5) 問題を見る →

ポイント:超急性期脳梗塞の画像診断。拡散強調像(DWI)は細胞性浮腫による水分子の拡散制限を反映し、発症数分から1時間以内に高信号として描出される。単純CTやT2強調像で明らかな変化が出るのはより後になる。

  • 1:単純CTの高吸収域は出血や石灰化を示す。超急性期には閉塞血管がhyperdense MCA signとして高吸収を呈しうるが、虚血に陥った脳実質自体が高吸収になることはない。
  • 2:単純CTの明瞭な低吸収域は通常6〜24時間以降に出現する。超急性期には早期虚血変化がわずかに見える程度で典型所見とはいえない。
  • 3:T1強調像では急性期梗塞はむしろ等〜低信号を示す。高信号となるのは亜急性期の出血や脂肪、メラニンなどである。
  • 4:T2強調像やFLAIRの高信号は血管性浮腫を反映し、おおむね数時間以降に明瞭化する。発症2時間では描出されにくい。
  • 5:正しい。DWIは細胞性浮腫による拡散制限を捉え、発症直後から高信号を示すため超急性期脳梗塞の診断に最も有用である。

午後 問7(実地・正答 5) 問題を見る →

ポイント:BIT141点で半側空間無視は認めず、ADLも自立している一方、RBMT標準プロフィール14点で記憶障害、BADS総プロフィール8点で遂行機能低下、TMT-A・Bの延長で注意機能の低下が示唆される。復職支援ではまず外的補助手段による代償の確立が要点となる。

  • 1:記憶・遂行機能・注意の低下があり、臨機応変な対人折衝を要する営業職への即時復職を勧めるのは時期尚早である。
  • 2:記憶障害があるため翌日には課題自体を想起できない。誤りはその場でフィードバックし修正する方が効果的である。
  • 3:スタッフの固定は混乱の強い時期には有効だが、復職を目指す段階では多様な人や場面へ般化させる必要があり最適ではない。
  • 4:復職に向けては個別訓練から集団や実際の職場に近い場面へ広げるのが順序で、個別へ戻す方向は適切でない。
  • 5:メモリーノートは記憶障害と遂行機能低下を補う代表的な外的代償手段で、使用を習慣化できれば職場でも活用でき最も適切。

午後 問10(実地・正答 2) 問題を見る →

ポイント:初発時と再発時の頭部CTを比較する問題である。復職できるまで回復していた点から初発の障害は軽度であり、公式正答が2であることから、再発巣は初発と対側の被殻など基底核領域にあり、両側性の病変となって構音障害が新たに加わったと考えられる。

  • 1:昏睡は覚醒も反応も失われた重篤な意識障害である。仕事中の再発で受診できており、また公式正答とも一致しない。
  • 2:両側の皮質延髄路が障害されると偽性球麻痺として構音障害が生じる。初発と対側の再発により新たに出現したと考えられ最も妥当。
  • 3:被殻や視床の出血でも血腫が視放線に及べば同名半盲は生じうるが、限局した血腫では必発ではなく、新たな症状として最も考えられるのは構音障害である。
  • 4:回転性めまいは小脳や脳幹の病変で生じる症状であり、大脳の病変が想定される本例の再発症状としては考えにくい。
  • 5:Gerstmann症候群は失書・失算・手指失認・左右失認からなり、左角回など頭頂葉の障害で生じる。基底核の病変では出現しない。

午後 問13(実地・正答 5) 問題を見る →

ポイント:選択肢は別冊の図版のため、公式PDFをご参照ください。Brunnstrom法ステージⅢは共同運動が随意的に行える段階で、屈筋共同運動が優位である。分離運動の促通には、肩・肘・前腕を共同運動パターンから外して組み合わせる課題が有効で、健側の介助を用いて安全に行える形が自主訓練に適する。公式正答は5である。

  • 選択肢が図版のため、全問ページと公式PDFでご確認ください。

午後 問23(専門一般・正答 3) 問題を見る →

ポイント:顔面と上下肢の感覚脱失では、熱さ・痛み・刃物の当たり具合が分からず熱傷や切創を起こしやすい。安全を確保する用具や環境への配慮を行いつつ、麻痺手の使用自体はむしろ促す指導が適切である。

  • 1:片麻痺では両手駆動は困難で、感覚脱失のある麻痺手ではハンドリムへの巻き込みなどの外傷にも気づきにくい。
  • 2:スリッパは脱げやすく躓きやすい。感覚脱失で足底からの情報も得にくく、転倒リスクが高いため不適切である。
  • 3:正しい。顔面の感覚脱失では刃の当たり方や出血に気づけないため、切創を防げる電動カミソリが安全である。
  • 4:使用を控えると学習性不使用を助長する。安全面に配慮しつつ麻痺手を生活場面に取り入れる指導が望ましい。
  • 5:温度覚が脱失した麻痺側で湯呑を持つと熱傷を起こしやすく、把持の緩みで落とす危険もあり勧められない。

午後 問32(専門一般・正答 3) 問題を見る →

ポイント:運動学習の原則として、課題は単純なものから複雑なものへと段階づける。運動も粗大から巧緻へ、共同運動から分離運動へ、ゆっくりから速くへ、短時間から長時間へと進めるのが基本であり、正答以外はいずれも順序が逆である。

  • 1:順序が逆である。まず粗大運動で安定した運動を獲得し、その後に手指の巧緻運動へと進めるのが原則である。
  • 2:順序が逆である。速い運動は制御が難しいため、ゆっくりした運動で正確性を高めてから速度を上げていく。
  • 3:正しい。単純な課題から始めて成功体験を確保し、徐々に要素の多い複雑な課題へ段階づけるのが適切である。
  • 4:順序が逆である。片麻痺の回復は共同運動から分離運動へ進むため、訓練課題もその方向に沿って進める。
  • 5:順序が逆である。短時間で行える課題から始め、耐久性や集中力の向上に応じて所要時間を延ばしていく。

午後 問36(専門一般・正答 5) 問題を見る →

ポイント:後頭葉から後頭側頭葉腹側の視覚連合野が障害されると、視力は保たれているのに見たものが何か分からない視覚失認を生じる。他の肢は責任病巣と高次脳機能障害の対応が誤っている。

  • 1:失読失書は左角回(頭頂葉)の障害で生じるもので、前頭葉の障害によるものではない。
  • 2:聴覚失認は両側の側頭葉(上側頭回・横側頭回)の障害で生じ、前頭葉の障害ではない。
  • 3:運動性(Broca)失語は左前頭葉の下前頭回後部の障害による。頭頂葉の障害ではない。
  • 4:着衣失行は主に右頭頂葉の障害で生じる症状であり、後頭葉の障害によるものではない。
  • 5:正しい。視覚失認は後頭葉の視覚連合野の障害で生じ、触れば分かる・音を聞けば分かるのが特徴である。

午後 問77(共通・正答 2) 問題を見る →

ポイント:頭部単純CTでは、X線吸収の高い新鮮血液・石灰化・骨は高吸収域(白)に、水分が多い組織や陳旧化した梗塞巣は低吸収域(黒)に描出される。脳梗塞は慢性期に壊死組織が吸収・嚢胞化して水分が増えるため、明瞭な低吸収域となる。

  • 1:くも膜下出血では脳槽や脳溝に血液が広がり、急性期には高吸収域として描出される。
  • 2:○ 脳梗塞慢性期は壊死組織が吸収され嚢胞化して水分が増えるため、低吸収域として描出される。
  • 3:脳出血急性期は凝血塊のX線吸収が高く、明瞭な高吸収域(白)として描出される。
  • 4:急性硬膜下血腫は頭蓋骨内面に沿う三日月状の高吸収域として描出されるのが典型である。
  • 5:脈絡叢の石灰化はカルシウムによりX線吸収が高く、高吸収域として描出される。

午後 問82(共通・正答 5) 問題を見る →

ポイント:脳卒中後の歩行自立には、下肢の運動麻痺や深部感覚に加え、注意機能や半側空間無視といった高次脳機能が関与する。失語症は言語の障害であり、歩行動作の遂行そのものへの直接の影響は最も少ない。

  • 1:半側空間無視があると無視側の障害物を見落とし、進行方向が偏るため歩行自立を妨げやすい。
  • 2:両側性片麻痺では左右の下肢とも支持性と振り出しが低下し、歩行の自立は大きく妨げられる。
  • 3:深部覚障害では下肢の位置や荷重が把握できず立脚が不安定となり、視覚代償が必要で自立を妨げる。
  • 4:注意障害では周囲の状況や二重課題への対応が困難となり、転倒リスクが高まり歩行自立を妨げる。
  • 5:失語症は言語の理解・表出の障害であり、歩行動作の遂行能力自体には直接関与しにくく、関連は最も少ない。

午後 問83(共通・正答 3・4) 問題を見る →

ポイント:第6頸髄節まで機能残存では、C5レベルの三角筋・上腕二頭筋に加えC6支配の長・短橈側手根伸筋が働く。手関節背屈による腱固定作用(テノデーシスアクション)で把持が可能となる。手内在筋(C8〜T1)は働かない。

  • 1:小指外転筋はC8〜T1支配の手内在筋であり、C6残存では機能せず小指の外転はできない。
  • 2:母指内転筋はC8〜T1支配の手内在筋であり、C6残存では機能せず母指の内転はできない。
  • 3:長・短橈側手根伸筋はC6支配で機能するため手関節背屈が可能となり、テノデーシスによる把持の基礎となる。
  • 4:上腕二頭筋・腕橈骨筋はC5〜C6支配であり、C6残存では肘関節屈曲は十分に可能である。
  • 5:中指DIP関節を屈曲する深指屈筋はC8支配であり、C6残存では働かない。

午後 問88(共通・正答 4) 問題を見る →

ポイント:関節リウマチでは滑膜炎による関節破壊と靱帯・腱バランスの破綻から特徴的な変形が生じる。フォーク状変形はColles骨折(橈骨遠位端骨折)の外観を表す用語で、関節リウマチの変形ではない。

  • 1:オペラグラス変形はムチランス型で骨吸収により指が短縮し皮膚がたるむ変形で、関節リウマチで起こりうる。
  • 2:尺側偏位はMP関節で手指が尺側に偏る関節リウマチの代表的変形で、手指機能を大きく損なう。
  • 3:スワンネック変形はPIP過伸展・DIP屈曲を示す関節リウマチの典型的な手指変形である。
  • 4:フォーク状変形はColles骨折でみられる手関節部の外観を指す用語で、関節リウマチでは起こりにくい。
  • 5:ボタン穴変形はPIP屈曲・DIP過伸展を示し、中央索の障害により関節リウマチで生じる典型的変形である。

午後 問89(共通・正答 3・4) 問題を見る →

ポイント:CRPSは明らかな神経損傷を伴わないものをtypeⅠ(旧称 反射性交感神経性ジストロフィー)、主要神経の損傷を伴うものをtypeⅡ(旧称 カウザルギー)とする。肩手症候群とSudeck骨萎縮は神経損傷を伴わない病態でtypeⅠに含まれる。

  • 1:幻肢痛は切断後に失われた四肢に感じる痛みで、CRPSの分類には含まれない別の病態である。
  • 2:視床痛は視床病変による中枢性疼痛であり、末梢の病態であるCRPSには分類されない。
  • 3:肩手症候群は脳卒中後などに肩と手の疼痛・腫脹・可動域制限を生じ、神経損傷を伴わないためtypeⅠに分類される。
  • 4:Sudeck骨萎縮は外傷後の疼痛と斑状の骨萎縮を示す病態で、神経損傷を伴わずtypeⅠに分類される。
  • 5:帯状疱疹後神経痛は水痘・帯状疱疹ウイルスによる神経障害性疼痛であり、CRPSには分類されない。

午後 問90(共通・正答 3) 問題を見る →

ポイント:心房細動では左房内に血栓が形成され、これが遊離して脳動脈を閉塞すると心原性脳塞栓症を起こす。脳梗塞では病型に応じて抗血小板薬と抗凝固薬を使い分ける点も重要である。

  • 1:脳動脈瘤は破裂するとくも膜下出血の原因となる病変であり、脳梗塞に合併が多いわけではない。
  • 2:わが国の死因第1位は悪性新生物で、脳血管疾患は近年第4位である。脳梗塞単独ではさらに下位となる。
  • 3:心房細動により左房内にできた血栓が飛び、脳動脈を閉塞して心原性脳塞栓症を起こす。代表的な原因である。
  • 4:くも膜下出血の急性期死亡率は脳梗塞より高い。脳梗塞のほうが高いとする記述は誤りである。
  • 5:心原性脳塞栓症では原則として抗凝固薬を用いる。原因を問わず抗血小板薬とするのは誤りである。

この解説について

本コンテンツは教育目的で無償公開しています。正答番号は厚生労働省が公表する事実データ、解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。

出典:「第58回〜第61回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成。


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出典:「第58回〜第61回 理学療法士国家試験、作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(第61回の公表ページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-09-10

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)。PT・OT共通問題(問51〜100)の解説を監修しています。作業療法士専門分野の解説は当社が独自に作成したもので、作業療法士による監修は受けていません。

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