発達・小児|第61回 理学療法士国家試験(7問)

第61回理学療法士国家試験の発達・小児分野(全7問)です。正答とNetwork-Primer独自解説(正答の理由・各選択肢の○×)を載せています。各問の問番号から、その問題だけのページ(設問文・選択肢つき)に移動できます。200問を通しで解きたいときは第61回 PT 全問ページ(演習モード・自己採点つき)へ。

概要

項目数値
出題数7問
実地問題3問(9点)
一般・共通問題4問(4点)
推定配点13点

正答一覧

問番号から、その問題だけのページ(設問文・選択肢・正答・解説)に移動します。

時間帯区分何を問うた設問か正答
問11午前実地低出生体重児のポジショニング3・5
問35午前専門一般Down症候群乳児への家族指導1
問85午前共通遠城寺式で最も早く獲得する項目4
問12午後実地四つ這い座位時期の姿勢反射3・4
問19午後実地二分脊椎L5で優先する筋力増強筋3
問91午後共通アテトーゼ型脳性麻痺の特徴5
問98午後共通ASDを示唆する患者の発言4

解説

午前 問11(実地・正答 3・5) この問題のページ →

低出生体重児のポジショニングは屈曲位・正中位指向が基本。肩甲帯前方突出位と股関節内外転中間位で、子宮内姿勢に近い安定した屈曲肢位を作る。

  • 1:頭部伸展位は反り返りを助長し不適。
  • 2:体幹伸展位は屈曲優位の発達を妨げる。
  • 3:肩甲帯前方突出位は上肢を体幹前方にまとめ、正中位指向を促す。
  • 4:肩関節外転位は肢を開き不安定にする。
  • 5:股関節内外転中間位は生理的な屈曲・中間位で安定する。

午前 問35(専門一般・正答 1) この問題のページ →

Down症候群乳児は筋緊張低下が特徴で、関節拘縮は生じにくい。よって関節拘縮予防の優先度が最も低い。摂食・抱き方・コミュニケーション・家族支援が優先。

  • 1:Down症候群は低緊張が特徴で拘縮を生じにくく、拘縮予防の優先度は最も低い。
  • 2:哺乳・摂食の問題が多く、離乳食の摂食指導は重要。
  • 3:家族のストレス対処は育児支援として重要。
  • 4:低緊張のため姿勢の安定を促す抱き方の指導は重要。
  • 5:発達支援としてコミュニケーションの取り方指導は重要。

午前 問85(共通・正答 4) この問題のページ →

遠城寺式発達検査で最も早く獲得するのは人見知り(生後6-7か月頃)。走る(2歳)、2語文(2歳)、排尿予告(1歳半-2歳)、積み木2つ(1歳-1歳半)より早い。

  • 1:走るのは約2歳。
  • 2:2語言えるのは約1歳。
  • 3:排尿予告は約1歳半〜2歳。
  • 4:人見知りは生後6-7か月頃で最も早く獲得する。
  • 5:積み木を2つ重ねるのは約1歳〜1歳半。

午後 問12(実地・正答 3・4) この問題のページ →

四つ這いから座位へ安全に戻る動作には、姿勢を保つ立ち直り反応系(背屈反応)と、バランスを崩した際に手を突いて身体を守る側方パラシュート反応(保護伸展反応)が必要である。

  • 1:自動歩行は新生児期の原始反射で、生後2か月頃までに消失する。
  • 2:背屈反応は立ち直り反応の一つだが、この動作の正答組合せには含まれない。
  • 3:足底の支持反応(立ち直り・支持機構)がこの姿勢変換で観察される。
  • 4:側方パラシュート反応(保護伸展反応)は座位バランスの保持に必要で観察される。
  • 5:非対称性緊張性頸反射(ATNR)は原始反射で生後4〜6か月に消失する。

午後 問19(実地・正答 3) この問題のページ →

二分脊椎L5レベルでは中殿筋(股外転・骨盤安定:L4-S1)の機能が不十分でTrendelenburg歩行を呈しやすい。歩行安定には中殿筋の強化が最優先。

  • 1:腸腰筋(L1-3)はL5レベルでは保たれている。
  • 2:大殿筋(L5-S2)も重要だが、立脚期の骨盤水平保持には中殿筋が最優先。
  • 3:中殿筋強化で立脚期の骨盤傾斜(Trendelenburg)を防ぎ、歩行を安定させる。
  • 4:大腿四頭筋(L2-4)はL5レベルで保たれている。
  • 5:前脛骨筋(L4-5)も関与するが、歩行の左右不安定の主因は中殿筋不全。

午後 問91(共通・正答 5) この問題のページ →

アテトーゼ型脳性麻痺は錐体外路(大脳基底核)障害で、不随意運動(アテトーゼ)が特徴的。痙直型は錐体路障害で痙縮が主。

  • 1:視覚障害は両型でみられ、アテトーゼ型に特異的ではない。
  • 2:知的障害はむしろ痙直型で合併しやすい。
  • 3:てんかんは痙直型で合併が多い。
  • 4:歩行障害は両型でみられる。
  • 5:不随意運動(アテトーゼ)はアテトーゼ型に特徴的。

午後 問98(共通・正答 4) この問題のページ →

自閉スペクトラム症は、予定変更など環境の変化への適応困難(こだわり・柔軟性の欠如)が特徴。突然の予定変更で感情が乱れる発言がこれを強く示唆。

  • 1:発作が心配で移動できないのはパニック症・広場恐怖。
  • 2:何度も確認するのは強迫症。
  • 3:現実感がないのは離人・現実感消失症。
  • 4:予定変更に対応できず感情が乱れるのはASDの柔軟性欠如・こだわりを示唆。
  • 5:人前で緊張して話せないのは社交不安症。

関連ページ


出典:「第61回理学療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成。科目分類・要旨・解説はNetwork-Primerが独自に作成したものです。

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出典:「第58回〜第61回 理学療法士国家試験、作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(第61回の公表ページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-09-10

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)

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