脊髄損傷|第61回 理学療法士国家試験(4問)

第61回理学療法士国家試験の脊髄損傷分野(全4問)です。正答とNetwork-Primer独自解説(正答の理由・各選択肢の○×)を載せています。各問の問番号から、その問題だけのページ(設問文・選択肢つき)に移動できます。200問を通しで解きたいときは第61回 PT 全問ページ(演習モード・自己採点つき)へ。

概要

項目数値
出題数4問
実地問題2問(6点)
一般・共通問題2問(2点)
推定配点8点

正答一覧

問番号から、その問題だけのページ(設問文・選択肢・正答・解説)に移動します。

時間帯区分何を問うた設問か正答
問13午前実地頸髄損傷の自律神経過反射への対応4
問90午前共通外傷性脊髄損傷の疫学的特徴3
問13午後実地Key muscleと感覚からAIS判定1
問51午後共通Brown-Séquard症候群の対側症状3

解説

午前 問13(実地・正答 4) この問題のページ →

T6以上の脊髄損傷で頭痛・顔面紅潮・発汗・著明な高血圧=自律神経過反射。誘因の多くは膀胱充満・便秘。排尿・排便状況の確認が適切。

  • 1:自律神経過反射では徐脈を来すことが多い(頻脈ではない)。
  • 2:臥位ではなく座位(頭を高く)にして血圧を下げる。
  • 3:脳出血など重篤な合併症を生じうる緊急事態。
  • 4:最多の誘因である膀胱充満・便秘を確認し原因を除去する。
  • 5:一般にT6以上の損傷で生じ、腰髄損傷では起きにくい。

午前 問90(共通・正答 3) この問題のページ →

外傷性脊髄損傷は近年、高齢者の転倒による受傷(特に頸髄損傷)が増加している。

  • 1:男性に多い(女性ではない)。
  • 2:頸髄損傷が最も多い(腰髄ではない)。
  • 3:高齢者の転倒による受傷が増加している。
  • 4:労働災害の受傷は減少傾向(高齢者の転倒が増加)。
  • 5:発生頻度は人口100万人当たり約40-50人/年程度(100人は過大)。

午後 問13(実地・正答 1) この問題のページ →

肛門の随意収縮なし・肛門深部圧覚なし・肛門周囲感覚消失=仙髄領域(S4-5)の機能が完全消失。運動・感覚とも最下位仙髄まで完全麻痺=AIS A(完全損傷)。

  • 1:肛門随意収縮・深部圧覚・仙髄感覚がすべて消失=完全損傷でAIS A。
  • 2:AIS Bは仙髄領域の感覚が残存する不全損傷。本例は感覚も消失。
  • 3:AIS Cは損傷レベル以下の運動が半分以上MMT3未満で残存する不全損傷。
  • 4:AIS Dは運動が半分以上MMT3以上で残存。
  • 5:AIS Eは正常。

午後 問51(共通・正答 3) この問題のページ →

Brown-Séquard症候群(脊髄半側切断)では、損傷レベル以下の対側に温痛覚障害(外側脊髄視床路の交叉による)が出現する。同側は深部覚・運動麻痺。

  • 1:筋強剛は錐体外路症状で本症候群の主症状ではない。
  • 2:運動麻痺は損傷と同側(錐体路は延髄で交叉済み)。
  • 3:対側に温痛覚障害が出現する(脊髄視床路が脊髄で交叉するため)。
  • 4:深部覚障害は同側(後索は延髄まで同側上行)。
  • 5:手袋靴下型感覚障害は末梢神経障害の所見。

関連ページ


出典:「第61回理学療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成。科目分類・要旨・解説はNetwork-Primerが独自に作成したものです。

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出典:「第58回〜第61回 理学療法士国家試験、作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(第61回の公表ページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-09-10

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)

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