循環器(10問)
概要
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 出題数 | 10問 |
| 実地問題 | 5問(配点15点) |
| 一般問題 | 5問(配点5点) |
| 図表問題 | 2問 |
| 配点合計 | 20点 |
出題一覧
| # | 時間帯 | 区分 | 問題(要約) | 正答 |
|---|---|---|---|---|
| 問3 | 午前 | 実地 | その後、人工呼吸器を離脱して気管切開孔を閉鎖したが、右肺に気胸を生じ、経鼻酸素療法中である。この時... | 採点除外 |
| 問18 | 午前 | 実地 | 55歳の男性。1か月前に急性心筋梗塞。退院後の全身持久力運動で正しいのはどれか。 | 3 |
| 問39 | 午前 | 一般 | 血液検査項目と疾患の組合せで正しいのはどれか。 | 2 |
| 問47 | 午前 | 一般 | 自律神経障害の症状はどれか。2つ選べ。 | 3,4 |
| 問65 | 午前 | 一般 | 心臓の刺激伝導系で正しいのはどれか。 | 5 |
| 問4 | 午後 | 実地 | 70歳の女性。急性心筋梗塞で入院。低左心機能(LVEF<40%)。安静時心拍数70/分。Karvon... | 3 |
| 問16 | 午後 | 実地 | 75歳の男性。糖尿病性腎症のため維持血液透析中。運動耐容能を評価する検査はどれか。 | 5 |
| 問20 | 午後 | 実地 | 75歳の男性。慢性心不全。運動療法中の心電図を示す。Aは運動開始前、Bは30W負荷中。正しいのはど... | 4 |
| 問36 | 午後 | 一般 | 糖尿病患者に対する運動療法で正しいのはどれか。 | 1 |
| 問37 | 午後 | 一般 | 急性心筋梗塞の胸痛の特徴で正しいのはどれか。 | 2 |
重要問題の解説
午前 問3(正答:採点除外)
その後、人工呼吸器を離脱して気管切開孔を閉鎖したが、右肺に気胸を生じ、経鼻酸素療法中である。この時期の理学療法で最も適切なのはどれか。
正答の理由:不適切問題として採点除外。気胸の存在下での理学療法の原則を問う問題。
- ❌ 気胸があっても酸素療法下で段階的な離床は可能な場合がある。一律に床上安静は過度な制限。
- ❌ 気胸側の胸郭拡張は気胸を悪化させるため禁忌。呼吸理学療法は健側を中心に行う。
- ❌ 修正Borgスケール9以上は「非常にきつい」であり、気胸患者には過負荷で危険。
- ❌ 呼吸筋力低下があれば吸気筋トレーニングは検討されるが、気胸急性期は慎重に。
- ❌ f/TV≧150は人工呼吸器離脱困難の指標(RSBI)。この値以上では運動は推奨されない。
午前 問18(正答:3)
55歳の男性。1か月前に急性心筋梗塞。退院後の全身持久力運動で正しいのはどれか。
正答の理由:心筋梗塞後の退院後運動療法ではBorg指数11〜13(楽である〜ややきつい)が推奨される。中等度の運動強度で安全に心肺機能を改善できる。
- ❌ ×:心臓リハビリテーションでは週3〜5回が推奨。週2回以内では不十分。
- ❌ ×:1回20〜60分が推奨。10分以下では効果が乏しい。
- ✅ ○:Borg指数11〜13は中等度の運動強度に相当し、心筋梗塞後の安全な運動強度として推奨される。
- ❌ ×:拡張期血圧120mmHgは高血圧であり運動は控えるべき。運動中止基準に該当。
- ❌ ×:最高酸素摂取量の40〜60%が推奨。10〜20%では運動効果が不十分。
午前 問39(正答:2)
血液検査項目と疾患の組合せで正しいのはどれか。
正答の理由:D-ダイマーは血栓の分解産物(フィブリン分解産物)で、深部静脈血栓症(DVT)の除外診断に使用される重要な検査項目。
- ❌ ×:CK-MBは心筋逸脱酵素で心筋梗塞の診断に使用。PADではABIが有用。
- ✅ ○:D-ダイマー上昇はDVTを示唆。陰性であればDVTの除外に有用。
- ❌ ×:eGFRは腎機能の指標(糸球体濾過量)。COPDの評価には使用しない。
- ❌ ×:NT-proBNPは心不全のバイオマーカー。ILDの診断には使用しない(KL-6やSP-Dが有用)。
- ❌ ×:SP-Dは間質性肺疾患のバイオマーカー。CHFではBNP/NT-proBNPが使用。
午前 問47(正答:3,4)
自律神経障害の症状はどれか。2つ選べ。
正答の理由:自律神経障害では循環調節障害(起立性低血圧=血圧低下)や不整脈が生じる。
- ❌ ×:振戦は錐体外路症状であり自律神経障害ではない。
- ❌ ×:複視は動眼神経等の体性運動神経障害。自律神経障害ではない。
- ✅ ○:不整脈は心臓の自律神経支配の障害により生じる。
- ✅ ○:血圧低下(起立性低血圧)は交感神経の血管収縮機能障害による典型的な自律神経障害症状。
- ❌ ×:視力低下は視神経や網膜の障害であり自律神経障害ではない。
午前 問65(正答:5)
心臓の刺激伝導系で正しいのはどれか。
正答の理由:房室結節の興奮はHis束→左脚・右脚→Purkinje線維を経て心室筋に伝わる。
- ❌ ×:洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近にある。左心房ではない。
- ❌ ×:心筋細胞はNa+の流入で脱分極する。K+流入ではない(K+流出で再分極)。
- ❌ ×:P波は心房の興奮(脱分極)に対応。心室はQRS波。
- ❌ ×:副交感神経(迷走神経)が興奮すると心拍数は減少する。
- ✅ ○:房室結節→His束→脚→Purkinje線維→心室筋と刺激が伝導。
出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成
※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。
最終更新:2026-07-27
監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)
本コンテンツは、職員の受験支援用に作成し、実際に社内で使っている教材を公開しています。
落ちた年を、「空白の1年」にしない。
内定が取り消しになっても、同期が先に働き始めても——ここでは正社員として現場に立ちながら、翌年の合格を目指せます。
不合格の春に入社し、翌年合格した先輩がいます。先輩メンターと、この無料教材のすべてがあなたのものです。