循環器|第61回 理学療法士国家試験(4問)
第61回理学療法士国家試験の循環器分野(全4問)。問題文は著作権に配慮して掲載せず、正答とNetwork-Primer独自解説(正答理由・各選択肢の○×)を掲載しています。各問の「問題を見る」リンクから第61回 PT 全問ページの該当問題(厚生労働省の公式PDFへの導線つき)に移動できます。
概要
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 出題数 | 4問 |
| 実地問題 | 2問(6点) |
| 一般・共通問題 | 2問(2点) |
| 推定配点 | 8点 |
正答一覧
問番号をクリックすると、全問ページの該当問題(解説・PDFリンク)に移動します。
解説
午前 問7(実地・正答 4) 問題を見る →
β遮断薬内服中の心不全患者。心電図でP波があり整だが心拍数が遅い波形=洞性徐脈。β遮断薬は洞結節を抑制し徐脈を来す。
- ❌ 心室期外収縮は幅広いQRSが早期に出現する。
- ❌ 心房細動はP波消失+RR不整。
- ❌ 心房粗動は鋸歯状のF波。
- ⭕ β遮断薬による洞性徐脈。P波は正常でRR間隔が延長し規則的。
- ❌ Ⅲ度房室ブロックはP波とQRSが完全に解離する。
午前 問14(実地・正答 3) 問題を見る →
末梢動脈疾患FontaineⅡ度(間欠性跛行)の連続歩行能力改善には、監視下運動療法(トレッドミル歩行練習)が第一選択でエビデンスが高い。
- ❌ 寒冷療法は末梢循環を悪化させ禁忌。
- ❌ 足底挿板は変形のない本例には適応が薄い。
- ⭕ 監視下トレッドミル歩行練習が間欠性跛行の歩行距離延長に最も有効。
- ❌ コンプレッションポンプは静脈・リンパ系の治療で動脈疾患には不適。
- ❌ 他動ROMは歩行能力改善に寄与しない。
午前 問41(一般・正答 1) 問題を見る →
大動脈解離のリハ開始基準で基準範囲内なのはRASS -1(軽い鎮静、呼びかけで開眼)。他は逸脱値。
- ⭕ RASS -1(傾眠傾向、10秒以上の開眼・アイコンタクト)は開始可能な鎮静レベル。
- ❌ 体温38.8℃は発熱で基準を逸脱(通常38℃未満)。
- ❌ 呼吸数38回/分は頻呼吸で基準外(目安<30回/分)。
- ❌ SaO2 85%は低酸素で基準外(目安≥90%)。
- ❌ FiO2 0.7は高濃度酸素依存で基準外(目安≤0.6)。
午前 問43(一般・正答 5) 問題を見る →
起立性低血圧の予防にはヘッドアップ(ギャッチアップ)座位で徐々に頭位を上げ、起立耐性を高めるのが正しい。
- ❌ 筋萎縮の予防は運動(筋収縮)で、ポジショニングのみでは不十分。
- ❌ 骨萎縮の予防は荷重・運動で、弾性ストッキングは静脈血栓予防。
- ❌ 関節拘縮の予防はROM運動が主で、下肢外転枕は脱臼予防等。
- ❌ 静脈血栓症の予防は弾性ストッキング・早期離床・薬物で、斜面台立位は起立性低血圧対策。
- ⭕ 起立性低血圧の予防にはギャッチアップ座位で段階的に頭位を上げ起立耐性を養う。
出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成
※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。
最終更新:2026-07-27
監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)
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