老年期(12問)

概要

項目数値
出題数12問
実地問題3問(配点9点)
一般問題9問(配点9点)
図表問題2問
配点合計18点

出題一覧

#時間帯区分問題(要約)正答
問12午前実地70歳の女性。脳出血による右片麻痺。Brunnstrom法ステージ上肢Ⅳ、下肢Ⅳ。歩行時にふらつき、...1
問26午前一般我が国の65歳以上の高齢者における軽度認知障害〈MCI〉の有病率で適切なのはどれか。2
問29午前一般UPDRS Version 3.0の運動能力検査の項目はどれか。2
問32午前一般認知症の中核症状はどれか。2つ選べ。1,5
問33午前一般フレイルの判定要件はどれか。2つ選べ。4,5
問40午前一般筋力増強運動で正しいのはどれか。3
問50午前一般三次予防にあたるのはどれか。4
問93午前一般高齢者にみられる病態のうち、低栄養と関連が少ないのはどれか。4
問95午前一般高齢者の歩行の特徴で正しいのはどれか。2
問9午後実地20歳の男性。1か月前に転倒し、右膝関節の不安定感がある。実施した検査を図に示す。この検査の対象はど...2
問17午後実地介護予防事業におけるスクリーニングテストを図に示す。確認可能なのはどれか。5
問81午後一般Eriksonの心理・社会的発達論で高齢者が克服すべきなのはどれか。1

重要問題の解説

午前 問12(正答:1)

70歳の女性。脳出血による右片麻痺。Brunnstrom法ステージ上肢Ⅳ、下肢Ⅳ。歩行時にふらつき、転倒への不安。通所リハ利用。転倒リスク評価で適切なのはどれか。

正答の理由:TUG(Timed Up and Go)は高齢者の動的バランス・歩行能力・転倒リスクを簡便に評価できる検査。通所リハでの転倒リスク評価に最適。

  • ✅ ○:TUGは椅子からの起立→3m歩行→方向転換→着座の時間を計測。転倒リスクの評価に広く使用。13.5秒以上で転倒リスク高い。
  • ❌ ×:NIHSS(NIH Stroke Scale)は脳卒中の重症度評価。転倒リスク評価ではない。
  • ❌ ×:UPDRS(Unified Parkinson's Disease Rating Scale)はParkinson病の評価。本症例は脳出血。
  • ❌ ×:modified Tardieu scaleは痙縮の評価。転倒リスク評価ではない。
  • ❌ ×:PCI(Physiological Cost Index)は歩行の生理的コスト指標。転倒リスクの直接評価ではない。

午前 問26(正答:2)

我が国の65歳以上の高齢者における軽度認知障害〈MCI〉の有病率で適切なのはどれか。

正答の理由:日本における65歳以上のMCI有病率は約13〜18%とされ、約15%が最も近い値。

  • ❌ ×:5%は過少評価。
  • ✅ ○:約15%が疫学データと一致。高齢者の約7人に1人がMCI。
  • ❌ ×:35%は認知症とMCIの合計に近い値で、MCI単独では過大。
  • ❌ ×:55%は過大評価。
  • ❌ ×:75%は過大評価。

午前 問29(正答:2)

UPDRS Version 3.0の運動能力検査の項目はどれか。

正答の理由:UPDRS Version 3.0のPart III(運動能力検査)には固縮(rigidity)の評価項目が含まれる。

  • ❌ ×:嚥下はPart IIの日常生活動作に含まれる。
  • ✅ ○:固縮(rigidity)はPart IIIの運動能力検査の項目。頸部・上肢・下肢の固縮を評価。
  • ❌ ×:転倒はPart IIに含まれる。
  • ❌ ×:寝返りはPart IIに含まれる。
  • ❌ ×:歩行中のすくみはPart IIに含まれる。

午前 問32(正答:1,5)

認知症の中核症状はどれか。2つ選べ。

正答の理由:認知症の中核症状は認知機能の障害そのもの。失認(認知機能障害)と見当識障害が中核症状に該当。

  • ✅ ○:失認は中核症状。脳の器質的変化による認知機能障害。
  • ❌ ×:徘徊はBPSD(行動・心理症状=周辺症状)。
  • ❌ ×:妄想もBPSD(周辺症状)。
  • ❌ ×:抑うつもBPSD(周辺症状)。
  • ✅ ○:見当識障害は中核症状。時間・場所・人物の見当識が障害される。

午前 問33(正答:4,5)

フレイルの判定要件はどれか。2つ選べ。

正答の理由:Friedのフレイル判定基準は①体重減少②疲労感③筋力低下④歩行速度の低下⑤身体活動量の減少の5項目。

  • ❌ ×:骨密度の減少はフレイルの判定要件に含まれない。骨粗鬆症の指標。
  • ❌ ×:柔軟性の低下はフレイルの判定要件に含まれない。
  • ❌ ×:肺活量の低下はフレイルの判定要件に含まれない。
  • ✅ ○:歩行速度の低下はフレイルの5項目の1つ。
  • ✅ ○:身体活動量の減少はフレイルの5項目の1つ。

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出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-07-27

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)

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