脳血管障害|第61回 作業療法士国家試験(5問)

第61回作業療法士国家試験の脳血管障害分野(全5問)です。正答とNetwork-Primer独自解説(正答の理由・各選択肢の○×)を載せています。各問の問番号から、その問題だけのページ(設問文・選択肢つき)に移動できます。200問を通しで解きたいときは第61回 OT 全問ページ(演習モード・自己採点つき)へ。

概要

項目数値
出題数5問
実地問題3問(9点)
一般・共通問題2問(2点)
推定配点11点

正答一覧

問番号から、その問題だけのページ(設問文・選択肢・正答・解説)に移動します。

時間帯区分何を問うた設問か正答
問2午前実地頭部CT所見から出現症状を推定1
問2午後実地右頭頂葉病変で観察される症状3
問3午後実地半側空間無視に適した治療法5
問21午後専門一般脳卒中急性期の作業療法の原則3
問32午後専門一般高次脳機能障害各症状の特徴5

解説

午前 問2(実地・正答 1) この問題のページ →

突然発症の頭痛でCT異常(くも膜下出血等)。左半球(右利きで優位半球)病変では失算(Gerstmann症候群の一徴)等の症状がみられる。

  • 1:左頭頂葉(角回)病変で失算が生じる(Gerstmann症候群)。
  • 2:運動失語は左前頭葉(Broca野)病変だが、本症例のCT所見に対応する主症状は失算。
  • 3:着衣失行は右頭頂葉病変。
  • 4:身体部位失認は頭頂葉病変だが優位半球の失算が該当。
  • 5:左半側視空間失認は右頭頂葉病変で生じる(左病変では非典型)。

午後 問2(実地・正答 3) この問題のページ →

右頭頂葉病変で左半側空間無視が生じる。車椅子駆動時に無視側(左)によくぶつかるのが典型的な観察所見。

  • 1:無視側は左なので皿の左側を残す(右側ではない)。
  • 2:左半側空間無視では左側への注意が向かず、左からの起き上がりが困難。
  • 3:左半側空間無視により車椅子駆動時に左側の物にぶつかる。
  • 4:左側からの誘導には反応が悪い(無視側のため)。
  • 5:人が多いと無視側(左)でなく健側(右)に注意がそれる。

午後 問3(実地・正答 5) この問題のページ →

半側空間無視に対しては、プリズム適応療法(プリズム眼鏡で視空間をずらし順応させる)が有効な訓練法として知られる。

  • 1:ペグ法は記憶障害への外的補助。
  • 2:間隔伸長法は記憶障害の訓練法。
  • 3:自己教示法は遂行機能・注意障害への言語的自己制御法。
  • 4:問題解決訓練は遂行機能障害向け。
  • 5:プリズム適応療法は半側空間無視の改善に有効。

午後 問21(専門一般・正答 3) この問題のページ →

脳卒中急性期でも早期離床により廃用症候群(筋萎縮・関節拘縮・起立性低血圧等)を予防することが重要。

  • 1:生活歴の情報収集は目標設定に必要で不要ではない。
  • 2:点滴中でも状態が安定していれば作業療法は開始できる。
  • 3:早期離床で廃用症候群を予防する。
  • 4:ベッド上ADL訓練は急性期でも適応があり禁忌ではない。
  • 5:弛緩性麻痺でも関節可動域訓練は拘縮予防に必要。

午後 問32(専門一般・正答 5) この問題のページ →

観念運動失行では、口頭命令や模倣で「敬礼」等の意味ある動作を行えない(道具なしの単一動作の障害)。

  • 1:遂行機能障害では計画立案が障害される(保たれるは誤り)。
  • 2:半側空間無視は視野欠損とは異なる(視野は保たれうる)。
  • 3:視覚失認では物品を視覚的に呼称できない(色の濃淡は本質でない)。
  • 4:観念失行では道具の一連の操作(系列動作)が障害される(可能は誤り)。
  • 5:観念運動失行では検者の「敬礼」の模倣ができない。

関連ページ


出典:「第61回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成。科目分類・要旨・解説はNetwork-Primerが独自に作成したものです。

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出典:「第58回〜第61回 理学療法士国家試験、作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(第61回の公表ページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-09-10

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)。PT・OT共通問題(問51〜100)の解説を監修しています。作業療法士専門分野の解説は当社が独自に作成したもので、作業療法士による監修は受けていません。

本コンテンツは、職員の受験支援用に作成し、実際に社内で使っている教材を公開しています。

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