義肢装具|第61回 作業療法士国家試験(5問)

第61回作業療法士国家試験の義肢装具分野(全5問)です。正答とNetwork-Primer独自解説(正答の理由・各選択肢の○×)を載せています。各問の問番号から、その問題だけのページ(設問文・選択肢つき)に移動できます。200問を通しで解きたいときは第61回 OT 全問ページ(演習モード・自己採点つき)へ。

概要

項目数値
出題数5問
実地問題2問(6点)
一般・共通問題3問(3点)
推定配点9点

正答一覧

問番号から、その問題だけのページ(設問文・選択肢・正答・解説)に移動します。

時間帯区分何を問うた設問か正答
問4午前実地頸髄損傷残存筋に合う自助具選択3
問7午前実地上腕能動義手の適合不良の原因3
問36午前専門一般上肢装具と使用目的の組合せ3
問39午前専門一般筋電義手の特徴と適応3
問35午後専門一般倍動肘ヒンジ継手の適応切断レベル3

解説

午前 問4(実地・正答 3) この問題のページ →

三角筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋がMMT4で、それより遠位(手関節・手指)が機能しないC5レベルの頸髄損傷。肩・肘の残存筋を活用し、手指の把持機能を代償する食事支援用具(BFOや万能カフ+長柄スプーン等)が適切で、選択肢3の用具がこれに該当する。

  • 1:手指の把持や手関節の機能を前提とする用具で、C5残存では使用できない。
  • 2:手内在筋や手関節背屈を要する用具で不適。
  • 3:肩・肘の残存筋を活用し、手指把持を代償する食事支援用具(C5レベルに適合)。
  • 4:手指・手関節機能を要し、C5では活用できない。
  • 5:C6以下の残存機能を前提とする用具で不適。

午前 問7(実地・正答 3) この問題のページ →

能動フックが完全に開かない原因は、フックを開く力(肩甲帯外転・肩屈曲の力)を伝えるハーネス系の張力不足。残存肢の肩甲帯筋力低下で牽引力が不足すると手先具が十分開かない。

  • 1:フックのゴムが弱いとむしろ開きやすくなる(閉じる力が弱い)。
  • 2:ケーブルハウジングが短いと動作効率に影響するが、開かない主因は筋力。
  • 3:肩甲帯筋力低下で牽引力が不足し、手先具が完全に開かない。
  • 4:前腕支持部トリミング不良は上腕義手では該当しにくい。
  • 5:肩回旋制限は手先具開大の直接原因ではない。

午前 問36(専門一般・正答 3) この問題のページ →

指用ナックルベンダー(PIP用)はPIP関節を屈曲方向に補助する装具。ゴムの張力でPIP屈曲を促す。

  • 1:ウェブスペーサは母指内転拘縮の予防で、母指外転筋短縮予防ではない。
  • 2:Thomasスプリントは手関節背屈保持で中間位固定ではない。
  • 3:指用ナックルベンダーはPIP関節の屈曲を補助する。
  • 4:肘屈曲型アームスリングは麻痺側上肢保持で肩外転位保持ではない。
  • 5:フレクサーヒンジ・スプリントは手関節背屈を利用した把持で、屈曲機能利用ではない。

午前 問39(専門一般・正答 3) この問題のページ →

筋電義手は電動モーターで手先具を駆動するため、体の力で操作する能動義手に比べて把持力が強い。

  • 1:筋電義手は小児にも使用される。
  • 2:筋電義手にも作業用手先具は存在する。
  • 3:筋電義手はモーター駆動のため能動義手より把持力が強い。
  • 4:筋電(前腕)義手は自己懸垂式でハーネスは不要。
  • 5:前腕切断の方が多く、前腕義手の症例が上腕義手より多い。

午後 問35(専門一般・正答 3) この問題のページ →

倍動肘ヒンジ継手は、前腕極短断端で肘の可動域が制限される場合に、義手側の肘屈曲角を増幅して機能的可動域を確保するために用いる。

  • 1:上腕切断標準断端では肘継手そのものが必要(倍動ヒンジではない)。
  • 2:肘離断では側方肘継手を用いる。
  • 3:前腕極短断端は肘屈曲可動域が制限されるため、倍動肘ヒンジ継手で可動域を増幅する。
  • 4:前腕短断端は倍動ほどの増幅は不要。
  • 5:前腕長断端は可動域が保たれ通常のヒンジで足りる。

関連ページ


出典:「第61回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成。科目分類・要旨・解説はNetwork-Primerが独自に作成したものです。

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出典:「第58回〜第61回 理学療法士国家試験、作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(第61回の公表ページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-09-10

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)。PT・OT共通問題(問51〜100)の解説を監修しています。作業療法士専門分野の解説は当社が独自に作成したもので、作業療法士による監修は受けていません。

本コンテンツは、職員の受験支援用に作成し、実際に社内で使っている教材を公開しています。

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