病理学|第61回 作業療法士国家試験(8問)

第61回作業療法士国家試験の病理学分野(全8問)です。正答とNetwork-Primer独自解説(正答の理由・各選択肢の○×)を載せています。各問の問番号から、その問題だけのページ(設問文・選択肢つき)に移動できます。200問を通しで解きたいときは第61回 OT 全問ページ(演習モード・自己採点つき)へ。

概要

項目数値
出題数8問
実地問題0問(0点)
一般・共通問題8問(8点)
推定配点8点

正答一覧

問番号から、その問題だけのページ(設問文・選択肢・正答・解説)に移動します。

時間帯区分何を問うた設問か正答
問75午前共通再生能力が最も高い組織2
問76午前共通病因のうち物理的要因の識別1・2
問77午前共通急性炎症初期にみられない徴候1
問65午後共通アナフィラキシーに関与する細胞4
問76午後共通経口感染する病原体の同定3
問78午後共通末梢血管抵抗が上昇するショック1
問84午後共通TNM分類の内容の理解4
問87午後共通陽圧空調とする室の感染対策4

解説

午前 問75(共通・正答 2) この問題のページ →

骨髄(造血組織)は再生能力が非常に高い(labile cells)。角膜上皮も再生するが、選択肢中で最も再生能力が高いのは骨髄。

  • 1:角膜(実質)の再生能力は限定的。角膜上皮は再生するが骨髄ほどではない。
  • 2:骨髄(造血細胞)は再生能力が最も高い。
  • 3:心筋は再生能力がほとんどない(永久細胞)。
  • 4:神経(中枢)は再生能力が極めて低い。
  • 5:横紋筋(骨格筋)は衛星細胞による一定の再生能力はあるが骨髄ほど高くない。

午前 問76(共通・正答 1・2) この問題のページ →

病因の物理的要因は騒音(物理的エネルギー)と紫外線(電磁波)。フグ毒・ウイルスは生物学的、一酸化炭素は化学的要因。

  • 1:騒音は物理的要因(音響エネルギー)。
  • 2:紫外線は物理的要因(電磁波・放射線)。
  • 3:フグ毒(テトロドトキシン)は生物学的(化学的)要因。
  • 4:ウイルスは生物学的要因。
  • 5:一酸化炭素は化学的要因。

午前 問77(共通・正答 1) この問題のページ →

急性炎症の初期徴候は発赤・腫脹・熱感・疼痛(・機能障害)の5徴。壊疽は組織が壊死・腐敗した状態で急性炎症初期にはみられない。

  • 1:壊疽は組織の壊死・腐敗で、急性炎症初期の徴候ではない。
  • 2:腫脹は急性炎症の徴候。
  • 3:疼痛は急性炎症の徴候。
  • 4:熱感は急性炎症の徴候。
  • 5:発赤は急性炎症の徴候。

午後 問65(共通・正答 4) この問題のページ →

アナフィラキシーショック(I型アレルギー)は肥満細胞(マスト細胞)がIgEを介してヒスタミン等を放出することで生じる。

  • 1:B細胞は抗体産生に関与するが即時型反応の主体ではない。
  • 2:好中球は細菌貪食が主。
  • 3:NK細胞はウイルス感染細胞・腫瘍細胞を攻撃。
  • 4:肥満細胞がIgEを介しヒスタミン等を放出しアナフィラキシーを起こす。
  • 5:マクロファージは貪食・抗原提示が主。

午後 問76(共通・正答 3) この問題のページ →

ノロウイルスは汚染された食品・水を介して経口感染する(食中毒・胃腸炎)。

  • 1:結核菌は空気(飛沫核)感染。
  • 2:破傷風菌は創傷からの経皮感染(土壌中の芽胞)。
  • 3:ノロウイルスは経口感染(食品・水・糞口)する。
  • 4:コロナウイルスは飛沫・接触感染。
  • 5:B型肝炎ウイルスは血液・体液を介した感染。

午後 問78(共通・正答 1) この問題のページ →

失血性ショック(循環血液量減少性)では、代償性に交感神経が緊張し末梢血管が収縮して末梢血管抵抗が上昇する。

  • 1:失血性ショックでは代償性血管収縮で末梢血管抵抗が上昇する(cold shock)。
  • 2:神経原性ショックは血管拡張で抵抗低下(warm shock)。
  • 3:敗血症性ショックは血管拡張で抵抗低下。
  • 4:副腎機能低下性も血管拡張傾向。
  • 5:アナフィラキシーショックは血管拡張で抵抗低下。

午後 問84(共通・正答 4) この問題のページ →

TNM分類は多くの固形がんに共通して用いる病期分類の枠組みで、臓器特異的ではない(T・N・Mの基準は臓器ごとに定義される)。「臓器に特異的な分類」は誤り。

  • 1:(正しい):TNMはがんの病期分類である。
  • 2:(正しい):T(腫瘍の大きさ・進展)を含める。
  • 3:(正しい):M(遠隔転移の有無)を含める。
  • 4:(誤り):TNMは多くのがんに共通の枠組みで、臓器特異的な分類ではない。
  • 5:(正しい):N(リンパ節転移の有無)を含める。

午後 問87(共通・正答 4) この問題のページ →

集中治療室(ICU)や手術室は、外部からの汚染空気の流入を防ぐため室内を陽圧に調整する(清浄度保持)。

  • 1:一般病室は特別な圧調整はしない。
  • 2:外来待合室も圧調整はしない。
  • 3:機能訓練室も圧調整はしない。
  • 4:集中治療室は清浄度保持のため陽圧に調整される。
  • 5:感染症隔離室(結核等)は病原体の外部拡散を防ぐため陰圧に調整する。

関連ページ


出典:「第61回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成。科目分類・要旨・解説はNetwork-Primerが独自に作成したものです。

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出典:「第58回〜第61回 理学療法士国家試験、作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(第61回の公表ページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-09-10

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)。PT・OT共通問題(問51〜100)の解説を監修しています。作業療法士専門分野の解説は当社が独自に作成したもので、作業療法士による監修は受けていません。

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