第58回 傾向分析(作業療法士)
第58回作業療法士国家試験(2023年2月実施・全200問)の出題傾向です。200問すべてを1問ずつ読み、当社の分類ルール第2版で19科目のいずれか1つに分類しました。1問を複数の科目に数えていないので、科目の問数を足すと200問になります。
基本データ
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 合格率 | 83.8% |
| 合格基準(総得点) | 168/279点 |
| 実地問題基準 | 43/120点 |
| 採点除外 | 1問(午前問96) |
| 複数正答 | 3問(午前問55、午前問63、午前問86) |
採点除外はその問題自体が採点対象から外れる扱いで、全員に点が入るのではなく満点が減ります。複数正答は示されたどの選択肢を選んでも正解になり、こちらは採点対象に残ります。
出題区分の内訳
実地問題は1問3点。40問×3点=120点分で、総得点(279点)の約4割を占めます。実地の基準点(43/120点)を下回ると、総得点に関わらず不合格です。
正答番号の分布
選択肢1〜5がそれぞれ何回正答になったかです(採点除外と、組合せの複数正答を除く)。「2つ選べ」の問題は選ばれた2つをそれぞれ1回と数えています。
最も多い正答4が62回、最も少ない正答1が33回。偏りはあるものの、迷ったときに特定の番号を選ぶ根拠になるほどの差ではありません。消去法と知識で解く前提の作問です。
科目別の出題数
全200問を1問1科目で分類(採点除外の問題も、設問の内容にもとづいて分類に含めています)。
| 科目 | 出題数 | うち実地 | 推定配点 |
|---|---|---|---|
| 精神医学 | 29問 | 11問 | 51点 |
| 評価・ADL | 22問 | 5問 | 32点 |
| 作業療法学 | 13問 | 4問 | 21点 |
| 脳血管障害 | 13問 | 4問 | 21点 |
| 解剖学 | 19問 | 0問 | 19点 |
| 発達・小児 | 11問 | 4問 | 19点 |
| 生理学 | 18問 | 0問 | 18点 |
| 神経筋疾患 | 10問 | 3問 | 16点 |
| 義肢装具 | 6問 | 4問 | 14点 |
| 運動学 | 12問 | 0問 | 12点 |
| 循環器 | 8問 | 2問 | 12点 |
| 内部障害 | 10問 | 0問 | 10点 |
| 制度・社会 | 8問 | 0問 | 8点 |
| 整形外科 | 6問 | 1問 | 8点 |
| 病理学 | 6問 | 0問 | 6点 |
| 呼吸器 | 4問 | 1問 | 6点 |
| 脊髄損傷 | 2問 | 1問 | 4点 |
| 研究法・統計 | 2問 | 0問 | 2点 |
| 老年期 | 1問 | 0問 | 1点 |
問数の順位と配点の順位は一致しません。実地問題を多く含む科目は、同じ問数でも配点が重くなります。第58回で配点が最も大きかったのは「精神医学」で、29問・推定51点(うち実地11問)でした。
実地問題(1問3点)の科目分布
実地40問のうち、上位3科目「精神医学」「評価・ADL」「作業療法学」で20問(50%)を占めました。
難所(採点除外・複数正答)が起きた区分
第58回の難所は計4問で、最も多かったのは共通(4問)でした。4年分をまとめた傾向は 第58〜61回 難所分析 にあります。
関連ページ
出典:「第58回 理学療法士国家試験、作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成。科目分類と推定配点はNetwork-Primerが独自に行ったものです。
出典:「第58回〜第61回 理学療法士国家試験、作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(第61回の公表ページ)を加工して作成
※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。
最終更新:2026-07-29
監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)。PT・OT共通問題(問51〜100)の解説を監修しています。作業療法士専門分野の解説は当社が独自に作成したもので、作業療法士による監修は受けていません。
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