科目別出題分布(第58〜61回)
第58回から第61回までの作業療法士国家試験800問を、当社の分類ルール第2版で19科目に分けた集計です。1問は必ず1科目にだけ数えているので、各科目の問数を足すと800問になります。4年分を同じ基準で分類しているため、年をまたいだ比較ができます。
科目別の出題数(4年通算800問)
上位3科目は「精神医学」「生理学」「評価・ADL」で、合わせて285問(全体の36%)です。国家試験は疾患別の応用より、基礎医学と評価技術の比重が高い構成になっています。
配点ベースの重要度
実地問題(問1〜20)は1問3点、専門一般(問21〜50)と共通(問51〜100)は1問1点です。同じ問数でも、実地を多く含む科目のほうが配点は重くなります。
| 科目 | 4年計 | うち実地 | 推定配点 | 1問あたり |
|---|---|---|---|---|
| 精神医学 | 121問 | 37問 | 195点 | 1.6点 |
| 評価・ADL | 79問 | 26問 | 131点 | 1.7点 |
| 生理学 | 85問 | 0問 | 85点 | 1.0点 |
| 解剖学 | 79問 | 1問 | 81点 | 1.0点 |
| 作業療法学 | 43問 | 19問 | 81点 | 1.9点 |
| 制度・社会 | 61問 | 4問 | 69点 | 1.1点 |
| 発達・小児 | 42問 | 12問 | 66点 | 1.6点 |
| 脳血管障害 | 33問 | 14問 | 61点 | 1.8点 |
| 神経筋疾患 | 39問 | 7問 | 53点 | 1.4点 |
| 整形外科 | 33問 | 8問 | 49点 | 1.5点 |
| 義肢装具 | 23問 | 13問 | 49点 | 2.1点 |
| 内部障害 | 35問 | 5問 | 45点 | 1.3点 |
| 運動学 | 43問 | 0問 | 43点 | 1.0点 |
| 循環器 | 23問 | 6問 | 35点 | 1.5点 |
| 病理学 | 29問 | 1問 | 31点 | 1.1点 |
| 呼吸器 | 8問 | 4問 | 16点 | 2.0点 |
| 脊髄損傷 | 8問 | 3問 | 14点 | 1.8点 |
| 研究法・統計 | 9問 | 0問 | 9点 | 1.0点 |
| 老年期 | 7問 | 0問 | 7点 | 1.0点 |
問数の順位と配点の順位は一致しません。たとえば「義肢装具」は23問で49点、1問あたり2.1点と最も配点効率が高い科目です。問数だけを見て後回しにすると、実地の失点として跳ね返ります。
実地問題の科目分布(4年で160問・480点)
実地問題は総得点280点のうち120点前後を占め、合格には総得点とは別に実地だけで約35%の得点が必要です。上位3科目「精神医学」「評価・ADL」「作業療法学」で実地の51%を占めるので、ここは最優先になります。
専門問題から出るか、共通問題から出るか
問1〜50はOT専門、問51〜100はPT・OTで同一の共通問題です。同じ科目名でも、どちらから出るかで問われ方が変わります。
| 科目 | 専門(問1〜50) | 共通(問51〜100) | 共通の割合 |
|---|---|---|---|
| 精神医学 | 80問 | 41問 | 34% |
| 生理学 | 5問 | 80問 | 94% |
| 評価・ADL | 62問 | 17問 | 22% |
| 解剖学 | 2問 | 77問 | 97% |
| 制度・社会 | 55問 | 6問 | 10% |
| 作業療法学 | 43問 | 0問 | 0% |
| 運動学 | 3問 | 40問 | 93% |
| 発達・小児 | 26問 | 16問 | 38% |
| 神経筋疾患 | 16問 | 23問 | 59% |
| 内部障害 | 13問 | 22問 | 63% |
| 脳血管障害 | 24問 | 9問 | 27% |
| 整形外科 | 14問 | 19問 | 58% |
| 病理学 | 3問 | 26問 | 90% |
| 義肢装具 | 22問 | 1問 | 4% |
| 循環器 | 12問 | 11問 | 48% |
| 研究法・統計 | 9問 | 0問 | 0% |
| 呼吸器 | 6問 | 2問 | 25% |
| 脊髄損傷 | 3問 | 5問 | 62% |
| 老年期 | 2問 | 5問 | 71% |
「作業療法学」「研究法・統計」は専門問題からしか出ていません。共通から出る科目は、PT・OTのどちらの受験生も同じ問題を解くことになります。
年ごとの推移
| 科目 | 第58回 | 第59回 | 第60回 | 第61回 | 4年計 | 傾向 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 精神医学 | 29 | 29 | 32 | 31 | 121問 | 横ばい |
| 生理学 | 18 | 21 | 23 | 23 | 85問 | 増加傾向 |
| 評価・ADL | 22 | 19 | 21 | 17 | 79問 | 減少傾向 |
| 解剖学 | 19 | 21 | 18 | 21 | 79問 | 横ばい |
| 制度・社会 | 8 | 20 | 16 | 17 | 61問 | 増加傾向 |
| 作業療法学 | 13 | 9 | 7 | 14 | 43問 | 横ばい |
| 運動学 | 12 | 11 | 10 | 10 | 43問 | 横ばい |
| 発達・小児 | 11 | 10 | 10 | 11 | 42問 | 横ばい |
| 神経筋疾患 | 10 | 10 | 12 | 7 | 39問 | 横ばい |
| 内部障害 | 10 | 7 | 9 | 9 | 35問 | 横ばい |
| 脳血管障害 | 13 | 8 | 7 | 5 | 33問 | 減少傾向 |
| 整形外科 | 6 | 7 | 10 | 10 | 33問 | 増加傾向 |
| 病理学 | 6 | 7 | 8 | 8 | 29問 | 横ばい |
| 義肢装具 | 6 | 8 | 4 | 5 | 23問 | 横ばい |
| 循環器 | 8 | 5 | 5 | 5 | 23問 | 横ばい |
| 研究法・統計 | 2 | 2 | 3 | 2 | 9問 | 横ばい |
| 呼吸器 | 4 | 2 | 0 | 2 | 8問 | 横ばい |
| 脊髄損傷 | 2 | 3 | 1 | 2 | 8問 | 横ばい |
| 老年期 | 1 | 1 | 4 | 1 | 7問 | 横ばい |
4年という短い期間の増減なので、傾向は参考程度に見てください。増えているのは「生理学」「制度・社会」「整形外科」、減っているのは「評価・ADL」「脳血管障害」です。残りの科目は年による振れの範囲内で、学習の優先順位を年ごとに変える必要はありません。
PT国試とOT国試の比較(4年通算)
共通問題100問は完全に同一なので、差はすべて専門問題50問から生まれます。最も差が大きいのは「精神医学」で、OTが76問多くなっています。OT志望であれば、この差の大きい科目から手をつけるのが効率的です。
関連ページ
- OT国試 科目別インデックス(第58〜61回) — 科目ごとの出題一覧へ
- 科目別出題数データベース(第58〜61回) — 1,600問すべての問題別データ(CSV配布つき)
- 第58〜61回 難所分析 — 採点除外・複数正答から見た難所
出典:「第58回〜第61回 作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成。科目分類はNetwork-Primerが独自に行ったものです。推定配点は、実地問題1問3点・その他1問1点として計算した当社の推定です。
出典:「第58回〜第61回 理学療法士国家試験、作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(第61回の公表ページ)を加工して作成
※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。
最終更新:2026-09-10
監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)。PT・OT共通問題(問51〜100)の解説を監修しています。作業療法士専門分野の解説は当社が独自に作成したもので、作業療法士による監修は受けていません。
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