午前 一般問題(問21-99)

配点:1問1点 | ✅ 正答は厚労省公式発表と照合済み

問21|ノーマライゼーションで正しいのはどれか。

  1. ⚪ 医学的モデルに基づいた概念である。
  2. ⚪ 日本からはじまった社会理念である。
  3. 🟢 障害者が自己決定権を有することである。
  4. ⚪ 福祉サービスを利用せずに生活することである。
  5. ⚪ 身体機能の改善によって生活を正常化させることである。

正答:3

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ノーマライゼーションは「障害者も健常者と同じ生活条件を享受する権利がある」という理念。障害者の自己決定権はこの概念の核心。

  • ×:ノーマライゼーションは社会モデルに基づく概念であり、医学的モデルではない。
  • ×:デンマークのBank-Mikkelsen が1950年代に提唱。日本発祥ではない。
  • ○:ノーマライゼーションの核心は障害者が社会の中で普通に生活し、自己決定権を持つこと。
  • ×:福祉サービスを利用しながらでも社会の中で普通に生活することがノーマライゼーション。サービスを使わないという意味ではない。
  • ×:身体機能の改善は医学的モデルの考え方。ノーマライゼーションは社会環境の整備を重視。

問22|介護保険制度における福祉用具貸与で、要支援1の者が給付対象となる福祉用具はどれか。

  1. ⚪ T字杖
  2. 🟢 ウォーカーケイン
  3. ⚪ 車椅子
  4. ⚪ 特殊寝台
  5. ⚪ 移動用リフト

正答:2

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要支援1では原則として車椅子・特殊寝台・移動用リフト等は給付対象外。歩行補助つえのうちウォーカーケインは給付対象。T字杖は福祉用具貸与の対象外(購入対象)。

  • ×:T字杖は介護保険の福祉用具貸与の対象品目に含まれない。一般購入品。
  • ○:ウォーカーケイン(歩行器の一種)は福祉用具貸与の対象。要支援1でも利用可能。
  • ×:車椅子は原則要介護2以上が対象。要支援1は対象外。
  • ×:特殊寝台も原則要介護2以上が対象。
  • ×:移動用リフトは原則要介護2以上が対象。

問23|ICFの分類で環境因子に含まれるのはどれか。

  1. ⚪ 移動
  2. ⚪ 疾患
  3. ⚪ 職業
  4. 🟢 制度
  5. ⚪ 既往歴

正答:4

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ICFの環境因子は個人を取り巻く外的要因。制度・サービス・政策は環境因子の第5章に分類される。

  • ×:移動は活動(activity)に分類される。
  • ×:疾患は健康状態(health condition)に該当。ICFの構成要素ではあるが環境因子ではない。
  • ×:職業は参加(participation)に関連。
  • ○:制度はICFの環境因子に含まれる。サービス・制度・政策は環境因子の第5章。
  • ×:既往歴は個人因子に該当。

問24|障害者自立支援法が障害者総合支援法になったことに伴い新たに支援対象として追加されたのはどれか。

  1. 🟢 難病
  2. ⚪ 身体障害
  3. ⚪ 精神障害
  4. ⚪ 知的障害
  5. ⚪ 高次脳機能障害

正答:1

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2013年に障害者自立支援法が障害者総合支援法に改正された際、新たに難病患者が支援対象に追加された。

  • ○:難病(治療方法が確立されていない疾病その他の特殊の疾病)が新たに対象として追加。
  • ×:身体障害は元から支援対象。
  • ×:精神障害は元から支援対象。
  • ×:知的障害は元から支援対象。
  • ×:高次脳機能障害は精神障害の範疇で元から対象。

問25|6〜12歳におけるGMFCSレベルと動作能力の組合せで正しいのはどれか。

  1. ⚪ Ⅰ 階段で手すり使用
  2. 🟢 Ⅱ 装具なしで歩行
  3. ⚪ Ⅲ 不整地の歩行
  4. ⚪ Ⅳ 通常の椅子で座位保持
  5. ⚪ Ⅴ 四つ這い移動可能

正答:2

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GMFCS(粗大運動能力分類システム)レベルⅡの6-12歳は、屋内外で歩行可能だが走ったり跳んだりする能力に制限がある。装具なしで歩行可能。

  • ×:レベルⅠは制限なく歩行可能。階段も手すりなしで可能。
  • ○:レベルⅡは装具なしで歩行可能だが、不整地や長距離では制限がある。
  • ×:レベルⅢは歩行補助具を使用して歩行。不整地歩行は困難。
  • ×:レベルⅣは自力移動に制限があり、車椅子を使用。通常の椅子では座位保持が困難な場合がある。
  • ×:レベルⅤは重度の運動制限。四つ這い移動は困難。

問26|我が国の65歳以上の高齢者における軽度認知障害〈MCI〉の有病率で適切なのはどれか。

  1. ⚪ 5%
  2. 🟢 15%
  3. ⚪ 35%
  4. ⚪ 55%
  5. ⚪ 75%

正答:2

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日本における65歳以上のMCI有病率は約13〜18%とされ、約15%が最も近い値。

  • ×:5%は過少評価。
  • ○:約15%が疫学データと一致。高齢者の約7人に1人がMCI。
  • ×:35%は認知症とMCIの合計に近い値で、MCI単独では過大。
  • ×:55%は過大評価。
  • ×:75%は過大評価。

問27|スワンネック変形で過伸展となるのはどれか。

  1. ⚪ 遠位指節間関節
  2. ⚪ 遠位橈尺関節
  3. 🟢 近位指節間関節
  4. ⚪ 手根中手関節
  5. ⚪ 中手指節間関節

正答:3

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スワンネック変形はPIP関節の過伸展+DIP関節の屈曲を特徴とする。関節リウマチでよくみられる。

  • ×:DIP関節は屈曲位となる(過伸展ではない)。
  • ×:遠位橈尺関節はスワンネック変形とは無関係。
  • ○:PIP関節(近位指節間関節)が過伸展となるのがスワンネック変形の特徴。
  • ×:手根中手関節はスワンネック変形と無関係。
  • ×:MP関節はスワンネック変形では通常屈曲位。

問28|基礎代謝量で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 体温上昇に伴い低くなる。
  2. 🟢 慢性炎症性疾患では高くなる。
  3. ⚪ 除脂肪体重が少ないと高くなる。
  4. ⚪ 思春期以降は加齢とともに高くなる。
  5. ⚪ 同一年齢では男性のほうが女性より低い。

正答:2

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慢性炎症性疾患では炎症性サイトカインの持続的産生により基礎代謝量が上昇する。

  • ×:体温上昇1℃で基礎代謝は約13%増加する。低くなるのではなく高くなる。
  • ○:慢性炎症ではTNF-α、IL-6等の炎症性サイトカインが代謝を亢進させ基礎代謝量が上昇。
  • ×:除脂肪体重(筋肉量)が少ないと基礎代謝は低くなる。筋肉は代謝が活発な組織。
  • ×:基礎代謝は思春期をピークに加齢とともに低下する。
  • ×:同年齢では男性の方が筋肉量が多いため基礎代謝は高い。

問29|UPDRS Version 3.0の運動能力検査の項目はどれか。

  1. ⚪ 嚥下
  2. 🟢 固縮
  3. ⚪ 転倒
  4. ⚪ 寝返り
  5. ⚪ 歩行中のすくみ

正答:2

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UPDRS Version 3.0のPart III(運動能力検査)には固縮(rigidity)の評価項目が含まれる。

  • ×:嚥下はPart IIの日常生活動作に含まれる。
  • ○:固縮(rigidity)はPart IIIの運動能力検査の項目。頸部・上肢・下肢の固縮を評価。
  • ×:転倒はPart IIに含まれる。
  • ×:寝返りはPart IIに含まれる。
  • ×:歩行中のすくみはPart IIに含まれる。

問30 ⚠️2つ選べ|Fugl-Meyer Assessmentで正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ⚪ 評価は4段階で行う。
  2. 🟢 満点は226点である。
  3. ⚪ 感覚は痛覚を評価する。
  4. ⚪ 評価項目は4つである。
  5. 🟢 Brunnstrom法ステージと共通する評価項目がある。

正答:2,5

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FMAの満点は226点(運動機能100点+バランス14点+感覚24点+関節可動域/疼痛88点)。Brunnstrom法ステージの考え方を基盤とし共通する評価項目がある。

  • ×:評価は3段階(0/1/2点)で行う。4段階ではない。
  • ○:満点は226点。運動・感覚・バランス・関節可動域/疼痛の総合評価。
  • ×:感覚は触覚と位置覚を評価する。痛覚ではない。
  • ×:評価項目は5つ(運動機能・感覚・バランス・関節可動域・疼痛)。4つではない。
  • ○:FMAはBrunnstromの回復段階の概念を基盤としており、共同運動パターンの評価など共通点がある。

問31|WeeFIMで正しいのはどれか。

  1. ⚪ できる活動を評価する。
  2. ⚪ 検査項目は15項目である。
  3. ⚪ 適応年齢は8歳以上である。
  4. ⚪ 介助の程度に応じて6段階で評価する。
  5. 🟢 社会的交流として、遊びへの参加を評価する。

正答:5

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WeeFIMは小児版FIMで、社会的交流の項目で「遊び」への参加を評価する点がFIMと異なる特徴。

  • ×:WeeFIMは「している活動」(実行状況)を評価する。「できる活動」ではない。
  • ×:WeeFIMの検査項目は18項目(FIMと同数)。15項目ではない。
  • ×:適応年齢は6か月〜7歳が主な対象。8歳以上ではない。
  • ×:FIMと同様に7段階評価。6段階ではない。
  • ○:WeeFIMの社会的交流項目では、成人のFIMと異なり「遊びへの参加」を評価する。

問32 ⚠️2つ選べ|認知症の中核症状はどれか。2つ選べ。

  1. 🟢 失認
  2. ⚪ 徘徊
  3. ⚪ 妄想
  4. ⚪ 抑うつ
  5. 🟢 見当識障害

正答:1,5

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認知症の中核症状は認知機能の障害そのもの。失認(認知機能障害)と見当識障害が中核症状に該当。

  • ○:失認は中核症状。脳の器質的変化による認知機能障害。
  • ×:徘徊はBPSD(行動・心理症状=周辺症状)。
  • ×:妄想もBPSD(周辺症状)。
  • ×:抑うつもBPSD(周辺症状)。
  • ○:見当識障害は中核症状。時間・場所・人物の見当識が障害される。

問33 ⚠️2つ選べ|フレイルの判定要件はどれか。2つ選べ。

  1. ⚪ 骨密度の減少
  2. ⚪ 柔軟性の低下
  3. ⚪ 肺活量の低下
  4. 🟢 歩行速度の低下
  5. 🟢 身体活動量の減少

正答:4,5

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Friedのフレイル判定基準は①体重減少②疲労感③筋力低下④歩行速度の低下⑤身体活動量の減少の5項目。

  • ×:骨密度の減少はフレイルの判定要件に含まれない。骨粗鬆症の指標。
  • ×:柔軟性の低下はフレイルの判定要件に含まれない。
  • ×:肺活量の低下はフレイルの判定要件に含まれない。
  • ○:歩行速度の低下はフレイルの5項目の1つ。
  • ○:身体活動量の減少はフレイルの5項目の1つ。

問34|Functional Reach Testで正しいのはどれか。

  1. ⚪ 歩行速度の簡易予測に用いる。
  2. ⚪ リーチ時に踵を浮かせてよい。
  3. 🟢 リーチ距離の水平成分を測定する。
  4. ⚪ 両上肢をそろえて前方にリーチさせる。
  5. ⚪ SPPB検査の一部である。

正答:3

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Functional Reach Testは静止立位から前方へ最大限リーチした際の水平移動距離を測定する。動的バランスの指標。

  • ×:歩行速度の予測ではなくバランス能力の評価。転倒リスクの予測に使用。
  • ×:踵を浮かせてはいけない。足底を床に固定した状態で行う。
  • ○:リーチ距離の水平成分(水平方向の移動距離)を測定する。
  • ×:片手でリーチする。両上肢ではない。
  • ×:SPPBにはFunctional Reach Testは含まれない。SPPBはバランス・歩行速度・椅子立ち上がりの3項目。

問35|酸素療法機器で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 鼻カニュラは高流量系である。
  2. ⚪ 高流量系機器は加湿不要である。
  3. ⚪ 医療ガスの酸素ボンベは緑色である。
  4. ⚪ ベンチュリマスクは低流量系である。
  5. 🟢 在宅酸素療法では酸素濃縮器を用いる。

正答:5

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在宅酸素療法(HOT)では酸素濃縮器が最も一般的に使用される。電気で室内空気から酸素を濃縮して供給。

  • ×:鼻カニュラは低流量系。酸素流量1〜6L/minで使用。
  • ×:高流量系機器は加湿が必要。高流量のため乾燥した酸素は気道粘膜を傷害する。
  • ×:医療ガスの酸素ボンベは黒色(日本)。緑色は手術室の笑気ガス等。
  • ×:ベンチュリマスクは高流量系。吸入気酸素濃度を正確に設定できる。
  • ○:在宅酸素療法では酸素濃縮器が標準的に使用される。携帯用には液体酸素も使用。

問36|口すぼめ呼吸の指導で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 吸気を延長させる。
  2. ⚪ 呼吸数を増加させる。
  3. 🟢 COPD患者に適用する。
  4. ⚪ 機能的残気量を増加させる。
  5. ⚪ 頰を膨らませるように指導する。

正答:3

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口すぼめ呼吸はCOPD患者に対する代表的な呼吸法指導。呼気時に気道内圧を保ち、気道の虚脱を防ぐ。

  • ×:口すぼめ呼吸では呼気を延長させる(吸気ではない)。
  • ×:呼吸数は減少する方向に作用。ゆっくり呼出するため。
  • ○:COPD患者の呼気時気道虚脱を防ぐ目的で指導。呼気終末の陽圧(auto-PEEP)効果。
  • ×:機能的残気量は減少する。呼気を十分に行うことで肺の過膨張を軽減。
  • ×:頰を膨らませるのではなく、唇をすぼめて呼出する。頰を膨らませると効果が減弱。

問37|MRC sum scoreで評価できるのはどれか。

  1. 🟢 ICU-AW
  2. ⚪ 意識障害
  3. ⚪ 嚥下障害
  4. ⚪ 入院関連能力低下〈HAD〉
  5. ⚪ 抑うつ

正答:1

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MRC sum scoreは6筋群の両側合計(60点満点)で筋力を評価。ICU-AWの診断基準として48点未満が使用される。

  • ○:ICU-AW(ICU獲得性筋力低下)の診断にMRC sum score < 48点が使用される。
  • ×:意識障害の評価にはGCSやJCSを使用。MRC sum scoreは筋力評価。
  • ×:嚥下障害の評価にはVE/VF等を使用。
  • ×:HADの評価にMRC sum scoreは使用しない。
  • ×:抑うつの評価にはBDI、HAM-D等を使用。

問38|理学療法評価における社会的情報に該当しないのはどれか。

  1. ⚪ 趣味
  2. ⚪ 職業
  3. 🟢 体重
  4. ⚪ 配偶者の有無
  5. ⚪ 家屋内の段差の有無

正答:3

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社会的情報は家族構成・職業・住居環境・趣味など社会的背景に関する情報。体重は身体的情報(医学的情報)に該当。

  • ×:趣味は社会的情報。生活背景の把握に重要。
  • ×:職業は社会的情報。職場復帰計画に必要。
  • ○:体重は身体的・医学的情報であり社会的情報ではない。
  • ×:配偶者の有無は社会的情報。介護力の評価に重要。
  • ×:家屋内の段差は社会的情報(環境情報)。退院計画に必要。

問39|血液検査項目と疾患の組合せで正しいのはどれか。

  1. ⚪ CK-MB 末梢動脈疾患〈PAD〉
  2. 🟢 Dダイマー 深部静脈血栓症〈DVT〉
  3. ⚪ eGFR 慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉
  4. ⚪ NT-proBNP 間質性肺疾患〈ILD〉
  5. ⚪ SP-D 慢性心不全〈CHF〉

正答:2

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D-ダイマーは血栓の分解産物(フィブリン分解産物)で、深部静脈血栓症(DVT)の除外診断に使用される重要な検査項目。

  • ×:CK-MBは心筋逸脱酵素で心筋梗塞の診断に使用。PADではABIが有用。
  • ○:D-ダイマー上昇はDVTを示唆。陰性であればDVTの除外に有用。
  • ×:eGFRは腎機能の指標(糸球体濾過量)。COPDの評価には使用しない。
  • ×:NT-proBNPは心不全のバイオマーカー。ILDの診断には使用しない(KL-6やSP-Dが有用)。
  • ×:SP-Dは間質性肺疾患のバイオマーカー。CHFではBNP/NT-proBNPが使用。

問40|筋力増強運動で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 高齢者では高負荷低頻度で実施するのがよい。
  2. ⚪ 運動の効果には対象者の運動経験は影響しない。
  3. 🟢 等張性収縮には求心性収縮と遠心性収縮がある。
  4. ⚪ 筋力維持には最大筋力の40〜50%以上の負荷が必要である。
  5. ⚪ 等速性収縮の角速度高速域での運動は筋出力効果が増大する。

正答:3

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等張性収縮には求心性収縮(短縮性収縮)と遠心性収縮(伸張性収縮)の2種類がある。

  • ×:高齢者でも段階的に負荷を上げることが推奨。一律に高負荷低頻度は筋骨格系の障害リスクがある。
  • ×:運動経験(トレーニング歴)は筋力増強の効果に影響する。初心者では神経系の適応が大きい。
  • ○:等張性収縮は一定の張力で筋長が変化する収縮で、求心性(筋短縮)と遠心性(筋伸長)に分類。
  • ×:筋力維持には最大筋力の20〜30%程度でも可能とされる。40〜50%は筋力増強の最低ライン。
  • ×:等速性収縮の高速域では筋出力は低下する。低速域ほど大きな筋出力が発揮できる(力-速度関係)。

問41 ⚠️2つ選べ|前十字靱帯損傷で正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ⚪ 単独損傷が8割以上である。
  2. 🟢 Lachman testが陽性となる。
  3. ⚪ 再建術は受傷後1年以降が推奨されている。
  4. ⚪ 受傷前レベルへのスポーツ復帰率は9割以上である。
  5. 🟢 ハムストリングスの収縮により損傷部位の緊張は低下する。

正答:2,5

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ACL損傷ではLachman testが最も感度が高い検査。ハムストリングスは脛骨後方引き出し作用がありACLの機能を補助。

  • ×:ACL損傷は約7割が他の構造(半月板・MCL等)との複合損傷。単独損傷は少ない。
  • ○:Lachman testはACL損傷の最も感度が高い徒手検査。膝軽度屈曲位で前方引き出しを評価。
  • ×:再建術は急性炎症が治まった後(通常受傷後3〜6か月以内)が推奨。1年以降では関節の変性リスク。
  • ×:受傷前レベルへの完全復帰率は約6〜7割。9割以上は過大評価。
  • ○:ハムストリングスは脛骨を後方へ引く作用があり、前方偏位(ACL機能不全)を代償する。

問42|日本で最初の理学療法士養成教育機関が開設された時期はどれか。

  1. ⚪ 1950年代
  2. 🟢 1960年代
  3. ⚪ 1970年代
  4. ⚪ 1980年代
  5. ⚪ 1990年代

正答:2

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日本初のPT養成校は1963年(昭和38年)に国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院として開設。1960年代。

  • ×:1950年代は理学療法士の法制度もまだ整っていない時期。
  • ○:1963年に開設。1965年に理学療法士及び作業療法士法が制定。
  • ×:1970年代は既に複数の養成校が存在。
  • ×:1980年代は養成校の増加期。
  • ×:1990年代はさらに養成校が増加した時期。

問43|脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018に示されている集中リハビリテーションの転帰指標はどれか。

  1. 🟢 SARA
  2. ⚪ 筋力
  3. ⚪ 咳嗽力
  4. ⚪ 深部感覚
  5. ⚪ 関節可動域

正答:1

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SARA(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia)は脊髄小脳変性症の運動失調を定量評価する尺度で、集中リハの転帰指標として推奨。

  • ○:SARAは歩行・立位・座位・言語・指追い等8項目で運動失調を評価。ガイドラインで推奨。
  • ×:筋力はSCD/MSAの主要な障害ではない。
  • ×:咳嗽力は呼吸機能評価であり転帰指標としては不適切。
  • ×:深部感覚障害はSCDで生じるが、転帰指標としてはSARAが優先。
  • ×:関節可動域はSCD/MSAの主要な転帰指標ではない。

問44|登はん性起立を示すのはどれか。

  1. ⚪ 筋強直性ジストロフィー
  2. ⚪ 肢帯型筋ジストロフィー
  3. ⚪ 先天型筋ジストロフィー
  4. 🟢 Duchenne型筋ジストロフィー
  5. ⚪ 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー

正答:4

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登はん性起立(Gowers徴候)はDuchenne型筋ジストロフィーの特徴的所見。下肢近位筋の筋力低下により、床から立ち上がる際に手で膝や大腿を押して体を起こす。

  • ×:筋強直性ジストロフィーは遠位筋優位の筋力低下と筋強直(ミオトニア)が特徴。
  • ×:肢帯型は近位筋力低下を示すが、登はん性起立はDuchenne型が典型的。
  • ×:先天型は出生時から筋緊張低下。登はん性起立は通常みられない。
  • ○:Duchenne型は近位筋力低下が進行し、3-5歳頃からGowers徴候が出現。最も典型的。
  • ×:顔面肩甲上腕型は顔面筋・肩甲帯の筋力低下が特徴。下肢近位筋中心ではない。

問45|正常歩行周期で膝関節伸展モーメントが最も作用するのはどれか。

  1. ⚪ 初期接地
  2. 🟢 荷重応答期
  3. ⚪ 立脚終期
  4. ⚪ 前遊脚期
  5. ⚪ 遊脚中期

正答:2

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荷重応答期(loading response)では体重を受け止めるため膝関節の伸展モーメントが最大となる。大腿四頭筋の求心性収縮で膝折れを防ぐ。

  • ×:初期接地は踵接地の瞬間で、まだ膝伸展モーメントは最大ではない。
  • ○:荷重応答期で床反力が急増し、膝屈曲モーメントに対抗する膝伸展モーメントが最大。
  • ×:立脚終期は膝関節が伸展位で固定され、伸展モーメントは減少。
  • ×:前遊脚期は膝屈曲が進行する時期。伸展モーメントは小さい。
  • ×:遊脚中期は下肢が振り出される時期で荷重なし。

問46|錐体外路に含まれないのはどれか。

  1. ⚪ 黒質
  2. ⚪ 視床下核
  3. 🟢 錐体交叉
  4. ⚪ 線条体
  5. ⚪ 淡蒼球

正答:3

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錐体交叉は錐体路(皮質脊髄路)の構造であり、錐体外路には含まれない。錐体外路は大脳基底核を中心とする運動制御系。

  • ×:黒質は錐体外路系の重要な構成要素。ドパミン産生。
  • ×:視床下核(STN)は大脳基底核回路の構成要素で錐体外路に含まれる。
  • ○:錐体交叉は延髄にある錐体路の交叉部位であり、錐体外路ではなく錐体路の構造。
  • ×:線条体(尾状核+被殻)は大脳基底核の主要構成要素で錐体外路に含まれる。
  • ×:淡蒼球は大脳基底核の出力核で錐体外路に含まれる。

問47 ⚠️2つ選べ|自律神経障害の症状はどれか。2つ選べ。

  1. ⚪ 振戦
  2. ⚪ 複視
  3. 🟢 不整脈
  4. 🟢 血圧低下
  5. ⚪ 視力低下

正答:3,4

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自律神経障害では循環調節障害(起立性低血圧=血圧低下)や不整脈が生じる。

  • ×:振戦は錐体外路症状であり自律神経障害ではない。
  • ×:複視は動眼神経等の体性運動神経障害。自律神経障害ではない。
  • ○:不整脈は心臓の自律神経支配の障害により生じる。
  • ○:血圧低下(起立性低血圧)は交感神経の血管収縮機能障害による典型的な自律神経障害症状。
  • ×:視力低下は視神経や網膜の障害であり自律神経障害ではない。

問48 ⚠️2つ選べ|小脳梗塞でみられるのはどれか。2つ選べ。

  1. 🟢 眼振
  2. ⚪ 球麻痺
  3. 🟢 運動失調
  4. ⚪ 同名半盲
  5. ⚪ 遂行機能障害

正答:1,3

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小脳梗塞では眼振と運動失調が特徴的。小脳は運動の協調性と平衡機能を制御。

  • ○:眼振は小脳障害の典型的所見。特に注視方向性眼振が出現。
  • ×:球麻痺は延髄(脳幹下部)の障害。小脳梗塞単独では通常生じない。
  • ○:運動失調は小脳障害の主症状。四肢の測定障害、歩行失調等。
  • ×:同名半盲は後頭葉や視放線の障害。小脳障害では生じない。
  • ×:遂行機能障害は前頭葉障害。小脳障害の直接的症状ではない。

問49|無作為化比較試験で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 観察研究である。
  2. 🟢 交絡因子の影響を小さくできる。
  3. ⚪ インフォームドコンセントは不要である。
  4. ⚪ 因子間の相互関係を調べることが目的である。
  5. ⚪ 診療録に記載してある過去の記録で調査できる。

正答:2

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無作為化比較試験(RCT)は被験者をランダムに介入群と対照群に割り付けるため、交絡因子の影響を最小化できる。

  • ×:RCTは介入研究であり、観察研究ではない。
  • ○:無作為割り付けにより、既知・未知の交絡因子が群間で均等に分布し、その影響を小さくできる。
  • ×:RCTでは倫理委員会の承認とインフォームドコンセントが必須。
  • ×:因子間の相互関係を調べるのは相関研究。RCTは介入効果の検証が目的。
  • ×:過去の記録で調査するのは後ろ向き研究。RCTは前向き介入研究。

問50|三次予防にあたるのはどれか。

  1. ⚪ 高血圧患者の薬物療法
  2. ⚪ 高齢者の骨折予防指導
  3. ⚪ 乳癌のマンモグラフィ検診
  4. 🟢 脳卒中患者の職場復帰支援
  5. ⚪ インフルエンザワクチンの接種

正答:4

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三次予防は疾病発症後のリハビリテーション・社会復帰支援。脳卒中患者の職場復帰支援が該当。

  • ×:高血圧の薬物療法は一次予防(疾病の発症予防)。
  • ×:骨折予防指導は一次予防。
  • ×:マンモグラフィ検診は二次予防(早期発見・早期治療)。
  • ○:脳卒中患者の職場復帰支援は三次予防(機能回復・社会復帰)。
  • ×:ワクチン接種は一次予防。

問51|左大腿中央部の横断面を図に示す。aの筋はどれか。

  1. 🟢 薄筋
  2. ⚪ 縫工筋
  3. ⚪ 大内転筋
  4. ⚪ 短内転筋
  5. ⚪ 長内転筋

正答:1

解説を表示

左大腿中央部の横断面で、内側に位置する細長い筋はaは薄筋。

  • ○:薄筋は大腿内側の最表層で細長い筋。恥骨から脛骨内側(鵞足)に付着。
  • ×:縫工筋は大腿前面の最表層を斜めに走行。aの位置より前方。
  • ×:大内転筋は内転筋群で最大。aより深部に位置。
  • ×:短内転筋は深層の小さい筋。aの位置とは異なる。
  • ×:長内転筋はaより前内側に位置する。

問52 ⚠️2つ選べ|関節唇を有するのはどれか。2つ選べ。

  1. 🟢 肩関節
  2. ⚪ 肘関節
  3. 🟢 股関節
  4. ⚪ 膝関節
  5. ⚪ 足関節

正答:1,3

解説を表示

関節唇は関節窩を深くして安定性を高める線維軟骨。肩関節と股関節に存在。

  • ○:肩関節の関節窩(関節唇=labrum)が肩甲骨関節窩を深くする。
  • ×:肘関節に関節唇はない。蝶番関節。
  • ○:股関節の関節唇(臼蓋唇)が寛骨臼を深くし大腿骨頭を被覆。
  • ×:膝関節には半月板があるが関節唇ではない。
  • ×:足関節に関節唇はない。

問53|運動神経線維のみの脳神経はどれか。

  1. ⚪ 動眼神経
  2. ⚪ 三叉神経
  3. ⚪ 顔面神経
  4. ⚪ 舌咽神経
  5. 🟢 副神経

正答:5

解説を表示

副神経(第XI脳神経)は運動神経線維のみを含む。僧帽筋と胸鎖乳突筋を支配。

  • ×:動眼神経は運動線維に加え副交感神経線維(瞳孔括約筋・毛様体筋)を含む。
  • ×:三叉神経は感覚線維(顔面の感覚)と運動線維(咀嚼筋)を含む混合神経。
  • ×:顔面神経は運動・感覚・副交感の混合神経。
  • ×:舌咽神経も混合神経。
  • ○:副神経は純粋な運動神経。僧帽筋と胸鎖乳突筋を支配。

問54|尺骨神経の支配を受けるのはどれか。

  1. ⚪ 長母指屈筋
  2. 🟢 母指内転筋
  3. ⚪ 第1虫様筋
  4. ⚪ 短母指外転筋
  5. ⚪ 短母指屈筋浅頭

正答:2

解説を表示

母指内転筋は尺骨神経深枝に支配される。

  • ×:長母指屈筋は前骨間神経(正中神経の枝)支配。
  • ○:母指内転筋は尺骨神経深枝支配。Froment徴候で評価。
  • ×:第1虫様筋は正中神経支配(第1・2虫様筋が正中、第3・4が尺骨)。
  • ×:短母指外転筋は正中神経(反回枝)支配。
  • ×:短母指屈筋浅頭は正中神経支配。深頭は尺骨神経。

問55|食道で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 長さは約35cmである。
  2. ⚪ 甲状軟骨下縁から始まる。
  3. ⚪ 生理的狭窄部は4か所ある。
  4. 🟢 左主気管支により圧迫される。
  5. ⚪ 下部の60%は横紋筋からなる。

正答:4

解説を表示

食道は左主気管支と大動脈弓により圧迫を受ける(生理的狭窄部の一つ)。

  • ×:食道の長さは約25cm。35cmは過大。
  • ×:輪状軟骨下縁から始まる(甲状軟骨ではない)。
  • ×:生理的狭窄部は3か所(食道入口部・気管分岐部・横隔膜貫通部)。4か所ではない。
  • ○:左主気管支が食道の前面を横切り、食道を圧迫する。
  • ×:食道上部1/3が横紋筋、下部1/3が平滑筋、中部が混合。下部60%が横紋筋は誤り。

問56 ⚠️2つ選べ|下垂体後葉から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ。

  1. ⚪ グレリン
  2. ⚪ エストロゲン
  3. 🟢 オキシトシン
  4. 🟢 バソプレシン
  5. ⚪ アルドステロン

正答:3,4

解説を表示

下垂体後葉からはオキシトシンとバソプレシン(ADH)が分泌される。

  • ×:グレリンは胃から分泌される食欲促進ホルモン。
  • ×:エストロゲンは卵巣から分泌。
  • ○:オキシトシンは下垂体後葉から分泌。子宮収縮・射乳作用。
  • ○:バソプレシン(ADH)は下垂体後葉から分泌。抗利尿作用。
  • ×:アルドステロンは副腎皮質から分泌。

問57|視覚器で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 杆体は色を感知する。
  2. 🟢 網膜の黄斑には錐体が多い。
  3. ⚪ 角膜には神経は分布していない。
  4. ⚪ 網膜の中心窩は視野に盲点を生じる。
  5. ⚪ 硝子体は屈折率の変化により焦点距離を調整する。

正答:2

解説を表示

黄斑は網膜の中心で、錐体(色覚・明所視)が密集する視力の最も鋭い部位。

  • ×:杆体は明暗を感知する。色を感知するのは錐体。
  • ○:黄斑(特に中心窩)には錐体が高密度に存在し、視力が最も鋭い。
  • ×:角膜には三叉神経の知覚神経が豊富に分布。角膜反射の求心路。
  • ×:中心窩は視力が最も良い部位。盲点を生じるのは視神経乳頭。
  • ×:焦点距離を調整するのは水晶体(毛様体筋の作用)。硝子体ではない。

問58|動脈とその触診部位の組合せで誤っているのはどれか。

  1. 🟢 内頸動脈 鎖骨内側1/3
  2. ⚪ 上腕動脈 上腕二頭筋腱内側
  3. ⚪ 橈骨動脈 橈側手根屈筋腱外側
  4. ⚪ 大腿動脈 上前腸骨棘と恥骨結節を結ぶ中点
  5. ⚪ 足背動脈 長母指伸筋腱外側

正答:1

解説を表示

内頸動脈の触診部位は顎角の高さの胸鎖乳突筋前縁。鎖骨内側1/3は鎖骨下動脈の触診部位であり誤り。

  • ○(誤りの選択肢):内頸動脈は鎖骨内側1/3では触知できない。正しくは顎角付近。
  • ×(正しい組合せ):上腕動脈は上腕二頭筋腱内側で触知。
  • ×(正しい組合せ):橈骨動脈は橈側手根屈筋腱外側で触知。
  • ×(正しい組合せ):大腿動脈は鼠径靱帯の中点で触知。
  • ×(正しい組合せ):足背動脈は長母指伸筋腱外側で触知。

問59|脊髄で運動神経の細胞体が主に存在する部位はどれか。

  1. ⚪ 後角
  2. ⚪ 後索
  3. 🟢 前角
  4. ⚪ 前索
  5. ⚪ 側索

正答:3

解説を表示

脊髄前角には下位運動ニューロン(α運動ニューロン・γ運動ニューロン)の細胞体が存在する。

  • ×:後角には感覚ニューロンの二次ニューロンが存在。
  • ×:後索は上行性の感覚線維(深部感覚)の通路。
  • ○:前角に運動ニューロンの細胞体が集まる。前角細胞の障害で弛緩性麻痺。
  • ×:前索は上行・下行線維の通路。
  • ×:側索は皮質脊髄路(外側)などの線維の通路。

問60|被殻の支配動脈を分枝するのはどれか。

  1. ⚪ 前大脳動脈
  2. 🟢 中大脳動脈
  3. ⚪ 後大脳動脈
  4. ⚪ 脳底動脈
  5. ⚪ 椎骨動脈

正答:2

解説を表示

被殻は中大脳動脈のレンズ核線条体動脈(外側線条体動脈)から血液供給を受ける。被殻出血は高血圧性脳出血で最多。

  • ×:前大脳動脈は前頭葉内側面や尾状核頭部を灌流。
  • ○:中大脳動脈の穿通枝(レンズ核線条体動脈)が被殻を灌流。
  • ×:後大脳動脈は後頭葉・視床を灌流。
  • ×:脳底動脈は脳幹・小脳を灌流。
  • ×:椎骨動脈は延髄・小脳下面を灌流。

問61|ATP産生に関わる細胞小器官はどれか。

  1. ⚪ 中心小体
  2. ⚪ Golgi装置
  3. ⚪ 滑面小胞体
  4. ⚪ リボソーム
  5. 🟢 ミトコンドリア

正答:5

解説を表示

ミトコンドリアは酸化的リン酸化によりATPを大量に産生する細胞小器官。細胞のエネルギー工場。

  • ×:中心小体は細胞分裂時の紡錘体形成に関与。
  • ×:Golgi装置は蛋白質の修飾・分泌に関与。
  • ×:滑面小胞体は脂質合成・薬物代謝に関与。
  • ×:リボソームは蛋白質合成の場。
  • ○:ミトコンドリアはTCA回路と電子伝達系でATPを産生。1分子のグルコースから約36-38ATPを生成。

問62|タイプⅡ筋線維と比較した場合のタイプⅠ筋線維の特徴はどれか。

  1. 🟢 発生張力が弱い。
  2. ⚪ 筋線維の径が太い。
  3. ⚪ 酸化酵素活性が低い。
  4. ⚪ ミオグロビン量が少ない。
  5. ⚪ ミトコンドリア密度が低い。

正答:1

解説を表示

タイプⅠ線維(遅筋・赤筋)はタイプⅡ(速筋・白筋)より発生張力が小さいが持久力に優れる。

  • ○:タイプⅠは収縮速度が遅く、最大発生張力も小さい。持久力が高い。
  • ×:タイプⅠの筋線維径はタイプⅡより細い。
  • ×:タイプⅠは酸化酵素活性が高い(有酸素代謝が主体)。
  • ×:タイプⅠはミオグロビンが豊富(赤筋と呼ばれる理由)。
  • ×:タイプⅠはミトコンドリア密度が高い。

問63|自律神経で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 節後線維は有髄線維である。
  2. ⚪ 随意的に内臓の機能を調節する。
  3. ⚪ 断続的に臓器へインパルスを発する。
  4. ⚪ 汗腺は交感神経と副交感神経の二重支配である。
  5. 🟢 節前線維の末端からアセチルコリンが放出される。

正答:5

解説を表示

節前線維の末端からはアセチルコリン(ACh)が放出される。交感・副交感とも節前線維はACh。

  • ×:節後線維は無髄線維(C線維)。有髄ではない。
  • ×:自律神経は不随意的に内臓機能を調節する。随意的ではない。
  • ×:自律神経は持続的にインパルスを発している(トーヌス)。断続的ではない。
  • ×:汗腺は交感神経のみの支配。二重支配ではない(例外的にAChが伝達物質)。
  • ○:交感・副交感神経とも節前線維の伝達物質はアセチルコリン。

問64|呼吸の調節機構で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 呼吸中枢は視床下部にある。
  2. ⚪ 末梢の化学受容器は椎骨動脈にある。
  3. ⚪ 横隔膜や肋間筋は随意的に収縮できない。
  4. ⚪ 末梢の化学受容器は酸素分圧の上昇により興奮する。
  5. 🟢 肺の伸展受容器の興奮は迷走神経を介して呼吸中枢に伝わる。

正答:5

解説を表示

肺の伸展受容器(Hering-Breuer反射)は迷走神経を介して延髄の呼吸中枢に吸気抑制のシグナルを伝える。

  • ×:呼吸中枢は延髄と橋にある。視床下部ではない。
  • ×:末梢化学受容器は頸動脈体と大動脈体にある。椎骨動脈ではない。
  • ×:横隔膜・肋間筋は随意的にも収縮できる(意識的呼吸制御が可能)。
  • ×:末梢化学受容器は酸素分圧の低下で興奮する(上昇ではない)。
  • ○:肺伸展受容器→迷走神経→呼吸中枢(Hering-Breuer反射で吸気を抑制)。

問65|心臓の刺激伝導系で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 洞房結節は左心房にある。
  2. ⚪ 心筋細胞はK+の流入によって脱分極する。
  3. ⚪ 心電図のP波は心室の興奮に対応している。
  4. ⚪ 副交感神経が興奮すると心拍数は増加する。
  5. 🟢 房室結節の興奮はHis束を経て心室に伝わる。

正答:5

解説を表示

房室結節の興奮はHis束→左脚・右脚→Purkinje線維を経て心室筋に伝わる。

  • ×:洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近にある。左心房ではない。
  • ×:心筋細胞はNa+の流入で脱分極する。K+流入ではない(K+流出で再分極)。
  • ×:P波は心房の興奮(脱分極)に対応。心室はQRS波。
  • ×:副交感神経(迷走神経)が興奮すると心拍数は減少する。
  • ○:房室結節→His束→脚→Purkinje線維→心室筋と刺激が伝導。

問66|血球と機能の組合せで正しいのはどれか。

  1. ⚪ 単球 抗体産生
  2. ⚪ 顆粒球 酸素運搬
  3. 🟢 血小板 止血
  4. ⚪ 赤血球 細胞性免疫
  5. ⚪ リンパ球 細菌貪食

正答:3

解説を表示

血小板の主要機能は止血(一次止血)。損傷した血管壁に粘着・凝集して血栓を形成。

  • ×:単球はマクロファージに分化し貪食作用を担う。抗体産生はB細胞。
  • ×:顆粒球(好中球等)は細菌貪食が主機能。酸素運搬は赤血球。
  • ○:血小板は血管損傷部位に凝集して一次止血栓を形成。
  • ×:赤血球はヘモグロビンによる酸素運搬が主機能。細胞性免疫はT細胞。
  • ×:リンパ球(T細胞・B細胞)は免疫反応の中心。細菌貪食は好中球・マクロファージ。

問67|胆汁で正しいのはどれか。

  1. 🟢 アルカリ性である。
  2. ⚪ 胆囊で産生される。
  3. ⚪ 蛋白質を分解する。
  4. ⚪ リパーゼが含まれる。
  5. ⚪ 主に大腸で再吸収される。

正答:1

解説を表示

胆汁はpH7.6〜8.6のアルカリ性。肝臓で産生され、胆嚢で濃縮・貯蔵され、十二指腸に分泌。

  • ○:胆汁はアルカリ性(pH約8)。脂肪の乳化に作用。
  • ×:胆汁は肝臓で産生される。胆嚢は貯蔵・濃縮の場。
  • ×:胆汁は蛋白質を分解しない。脂肪の乳化が主な作用。蛋白分解はペプシン・トリプシン。
  • ×:リパーゼは膵液に含まれる。胆汁にはリパーゼは含まれない。
  • ×:胆汁酸は小腸(回腸末端)で再吸収される(腸肝循環)。大腸ではない。

問68|月経で誤っているのはどれか。

  1. 🟢 分泌期は10日間である。
  2. ⚪ 月経血は非凝固性である。
  3. ⚪ 月経期は黄体の退縮により生じる。
  4. ⚪ エストロゲンは子宮内膜の再生に作用する。
  5. ⚪ プロゲステロンは子宮内膜の分泌活動に作用する。

正答:1

解説を表示

分泌期は約14日間。月経周期の後半(排卵後〜月経開始まで)で、プロゲステロンの作用により子宮内膜が分泌期変化を示す。10日間は誤り。

  • ○(誤りの選択肢):分泌期は約14日間であり10日間は誤り。
  • ×(正しい):月経血にはフィブリノリジンが含まれ非凝固性。
  • ×(正しい):黄体退縮→プロゲステロン低下→子宮内膜の脱落→月経。
  • ×(正しい):エストロゲンは増殖期に子宮内膜の増殖・再生を促進。
  • ×(正しい):プロゲステロンは分泌期に子宮内膜の分泌腺活動を促進。

問69 ⚠️2つ選べ|運動単位で正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ⚪ 運動単位には求心性線維が含まれる。
  2. ⚪ 神経支配比が大きいほど精密な動きができる。
  3. ⚪ 活動電位の大きな運動単位が先に活動を始める。
  4. 🟢 同じ運動単位に属する筋線維は同期して興奮する。
  5. 🟢 運動ニューロンとそれに支配される筋線維群を運動単位という。

正答:4,5

解説を表示

運動単位の定義と基本性質を問う問題。

  • ×:運動単位は遠心性(運動)線維と筋線維で構成。求心性線維は含まない。
  • ×:神経支配比が小さいほど精密な動きが可能(眼筋は支配比が小さい)。
  • ×:サイズの原則により、活動電位の小さい運動単位が先に動員される。
  • ○:同一運動単位に属する全ての筋線維は同時に興奮する(all-or-none)。
  • ○:運動単位=1つのα運動ニューロン+それが支配する全ての筋線維。定義そのもの。

問70 ⚠️2つ選べ|肺気量分画のうちの2つを用いて肺胞換気量を算出する場合、使用するのはどれか。2つ選べ。

  1. ⚪ 残気量
  2. 🟢 1回換気量
  3. 🟢 死腔換気量
  4. ⚪ 予備吸気量
  5. ⚪ 予備呼気量

正答:2,3

解説を表示

肺胞換気量=1回換気量−死腔換気量。この2つの肺気量分画で算出。

  • ×:残気量は肺胞換気量の計算に不要。
  • ○:1回換気量は肺胞換気量の計算に必要。
  • ○:死腔換気量は肺胞換気量の計算に必要。VA=VT-VD。
  • ×:予備吸気量は不要。
  • ×:予備呼気量は不要。

問71|頭頸部の屈曲と伸展の両方に作用する筋はどれか。

  1. ⚪ 前斜角筋
  2. ⚪ 前頭直筋
  3. ⚪ 頭板状筋
  4. 🟢 胸鎖乳突筋
  5. ⚪ 脊柱起立筋

正答:4

解説を表示

胸鎖乳突筋は両側同時収縮で頸部屈曲、片側収縮で同側側屈+対側回旋。頭部が前方にある場合は伸展にも作用する。

  • ×:前斜角筋は頸部屈曲のみ。伸展作用なし。
  • ×:前頭直筋は頭部屈曲のみ(環椎後頭関節)。
  • ×:頭板状筋は伸展のみ。屈曲作用なし。
  • ○:胸鎖乳突筋は付着部の関係から、頸部の屈曲と伸展の両方に関与しうる。
  • ×:脊柱起立筋は伸展のみ。屈曲作用なし。

問72 ⚠️2つ選べ|健常者の股関節で正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ⚪ 鞍関節である。
  2. 🟢 頸体角は120〜130度である。
  3. 🟢 恥骨大腿靱帯は伸展運動で緊張する。
  4. ⚪ 大腿骨の垂直軸に対する運動軸は約15度である。
  5. ⚪ 大腿骨頭の前方は寛骨臼に完全に被覆されている。

正答:2,3

解説を表示

頸体角120-130°は正常値。恥骨大腿靱帯は伸展位で緊張しスクリューホームメカニズムに関与。

  • ×:股関節は臼状関節(球関節の一種)。鞍関節ではない。
  • ○:頸体角は120-130°が正常。外反股では増加、内反股では減少。
  • ○:恥骨大腿靱帯は股関節伸展・外転で緊張する。
  • ×:前捻角は約15°(垂直軸ではなく水平面での角度)。
  • ×:大腿骨頭の前方は寛骨臼に被覆されておらず、前方脱臼のリスクがある。

問73|立位姿勢が安定しているのはどれか。

  1. ⚪ 支持基底面が狭い。
  2. ⚪ 重心の位置が高い。
  3. 🟢 重心線は膝関節中心の前方を通る。
  4. ⚪ 床と足底の接触面の摩擦抵抗が小さい。
  5. ⚪ 重心線の位置が支持基底面の中心から離れている。

正答:3

解説を表示

重心線が膝関節中心の前方を通ると、大腿四頭筋を使わずに膝を伸展位でロックでき安定。

  • ×:支持基底面が広いほど安定。狭いと不安定。
  • ×:重心が低いほど安定。高いと不安定。
  • ○:重心線が膝関節前方を通ると膝伸展モーメントが生じ、ロック機構で安定。
  • ×:摩擦が大きいほど安定。摩擦が小さいと滑りやすい。
  • ×:重心線が支持基底面の中心に近いほど安定。

問74|正常歩行で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 立脚相の後半は抑制期である。
  2. 🟢 重心は立脚中期で最も側方へ移動する。
  3. ⚪ 前額面において遊脚側の骨盤は上方傾斜する。
  4. ⚪ 歩行速度が速くなると遊脚相の比率は低下する。
  5. ⚪ 遊脚相で下肢が体幹の後方にある時期を減速期という。

正答:2

解説を表示

正常歩行では重心は立脚中期で最も側方(支持脚側)へ移動する。片脚支持で体重を支えるため。

  • ×:立脚相後半は推進期。抑制期は荷重応答期。
  • ○:立脚中期は片脚支持のため、重心は支持脚側に最大偏位する。
  • ×:遊脚側の骨盤は下方傾斜する(中殿筋で制御)。上方ではない。
  • ×:速度増加で遊脚相の比率は増加(両脚支持期が短縮)。
  • ×:加速期は遊脚初期〜中期で下肢が前方にある時期。

問75|疾病発症の外因のうち、物理的要因はどれか。

  1. ⚪ 鉛
  2. ⚪ 喫煙
  3. 🟢 紫外線
  4. ⚪ 肺炎球菌
  5. ⚪ アルコール

正答:3

解説を表示

紫外線は電磁波の一種で物理的要因。日光曝露による皮膚障害・皮膚癌のリスク因子。

  • ×:鉛は化学的要因。
  • ×:喫煙は化学的要因(有害化学物質の吸入)。
  • ○:紫外線は物理的要因(電磁波)。
  • ×:肺炎球菌は生物学的要因(病原体)。
  • ×:アルコールは化学的要因。

問76 ⚠️2つ選べ|急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか。2つ選べ。

  1. 🟢 血管の増殖
  2. ⚪ 好中球の集積
  3. 🟢 組織の線維化
  4. ⚪ 血漿蛋白の浸出
  5. ⚪ 血管内皮細胞の損傷

正答:1,3

解説を表示

慢性炎症では血管新生(増殖)と組織の線維化が特徴的。急性炎症では好中球集積と血漿蛋白浸出が主体。

  • ○:慢性炎症では新生血管が増殖し肉芽組織を形成。
  • ×:好中球集積は急性炎症の特徴。慢性ではリンパ球・マクロファージが主体。
  • ○:組織の線維化は慢性炎症の特徴。コラーゲン沈着による瘢痕形成。
  • ×:血漿蛋白の浸出は急性炎症の特徴(血管透過性亢進)。
  • ×:血管内皮細胞の損傷は急性炎症の初期反応。

問77|良性腫瘍と比較した場合の悪性腫瘍の特徴はどれか。

  1. ⚪ 核分裂が少ない。
  2. ⚪ 出血は稀である。
  3. ⚪ 発育速度が遅い。
  4. 🟢 細胞の異型性が強い。
  5. ⚪ 周囲との境界が明瞭である。

正答:4

解説を表示

悪性腫瘍は細胞異型性が強く、核分裂像が多い、浸潤性増殖、転移するなどの特徴がある。

  • ×:悪性腫瘍は核分裂が多い(活発に増殖)。
  • ×:悪性腫瘍は出血や壊死を伴うことが多い。
  • ×:悪性腫瘍は発育速度が速い。
  • ○:悪性腫瘍は細胞の異型性(正常との形態の違い)が強い。
  • ×:悪性腫瘍は境界不明瞭で浸潤性に増殖する。

問78|正しい組合せはどれか。

  1. ⚪ オペラント条件づけ A.Beck
  2. ⚪ 自動思考 J.Kabat-Zinn
  3. 🟢 社会生活技能訓練 R.Liberman
  4. ⚪ 動機づけ I.Pavlov
  5. ⚪ マインドフルネス W.Miller

正答:3

解説を表示

社会生活技能訓練(SST)はLibermanが開発した精神科リハビリテーション技法。

  • ×:オペラント条件づけはSkinner。BeckはうつBeckの認知療法。
  • ×:自動思考はBeckの認知療法の概念。Kabat-Zinnはマインドフルネス。
  • ○:SSTはR.Libermanが体系化。精神障害者の社会生活能力を向上させる技法。
  • ×:動機づけ面接はW.Miller。Pavlovは古典的条件づけ。
  • ×:マインドフルネスはJ.Kabat-Zinn。W.Millerは動機づけ面接。

問79|「明日朝9時に会議に出席する」と決めた。翌朝になると会議の予定が思い出せるのはどれか。

  1. ⚪ 意味記憶
  2. ⚪ 作動記憶
  3. 🟢 展望記憶
  4. ⚪ 手続き記憶
  5. ⚪ エピソード記憶

正答:3

解説を表示

展望記憶は「将来行うべき行動を覚えておく記憶」。予定を思い出すのは展望記憶の機能。

  • ×:意味記憶は一般的な知識・概念の記憶。
  • ×:作動記憶は情報を一時的に保持・操作する記憶(暗算等)。
  • ○:展望記憶=将来の行動予定の記憶。会議に出席するという予定の想起。
  • ×:手続き記憶は技能・動作の記憶(自転車の乗り方等)。
  • ×:エピソード記憶は個人的な体験の記憶。

問80|Piagetの発達論で0〜2歳ころはどれか。

  1. 🟢 感覚運動期
  2. ⚪ 具体的操作期
  3. ⚪ 形式的操作期
  4. ⚪ 潜在期
  5. ⚪ 前操作期

正答:1

解説を表示

Piagetの認知発達理論で、0-2歳は感覚運動期。感覚と運動を通じて外界を理解する段階。

  • ○:0-2歳は感覚運動期。対象の永続性の獲得が課題。
  • ×:具体的操作期は7-11歳。論理的思考の発達。
  • ×:形式的操作期は11歳以降。抽象的思考の発達。
  • ×:潜在期はFreudの発達論(6-12歳)。Piagetではない。
  • ×:前操作期は2-7歳。象徴的思考の発達。

問81|投影法の人格検査はどれか。

  1. ⚪ MMPI
  2. 🟢 TAT
  3. ⚪ TEG
  4. ⚪ Y-G性格検査
  5. ⚪ 内田クレペリン精神検査

正答:2

解説を表示

TAT(主題統覚検査)は絵を見せて物語を作らせる投影法。被検者の欲求・葛藤が投影される。

  • ×:MMPIは質問紙法。550問の質問に回答する客観的検査。
  • ○:TATは投影法。曖昧な絵画を提示し自由に物語を作らせる。
  • ×:TEG(東大式エゴグラム)は質問紙法。
  • ×:Y-G性格検査は質問紙法。
  • ×:内田クレペリン精神検査は作業検査法。

問82|取り組みが始まった時期の年代順で正しいのはどれか。①国際障害者年、②ノーマライゼーション、③自立生活運動〈IL運動〉

  1. ⚪ ①→②→③
  2. ⚪ ①→③→②
  3. ⚪ ②→①→③
  4. 🟢 ②→③→①
  5. ⚪ ③→①→②

正答:4

解説を表示

②ノーマライゼーション(1950年代)→③IL運動(1970年代)→①国際障害者年(1981年)の順。

  • ×
  • ×
  • ×
  • ○:②1950年代→③1970年代→①1981年の年代順。
  • ×

問83|長期間の安静臥床で増加するのはどれか。

  1. ⚪ 骨密度
  2. ⚪ 筋持久性
  3. ⚪ 腸管蠕動運動
  4. 🟢 関節の結合組織
  5. ⚪ 最大酸素摂取量

正答:4

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長期臥床では関節の結合組織(靱帯・関節包・腱)のコラーゲン架橋形成が進み拘縮が進行。

  • ×:骨密度は低下する(廃用性骨粗鬆症)。
  • ×:筋持久性は低下する。
  • ×:腸管蠕動運動は低下する(便秘の原因)。
  • ○:関節周囲の結合組織は架橋形成により硬化・肥厚し増加する→拘縮。
  • ×:最大酸素摂取量は低下する(心肺機能の低下)。

問84|関節リウマチのSteinbrockerのステージⅣの特徴はどれか。

  1. ⚪ 腱鞘炎
  2. 🟢 関節強直
  3. ⚪ 骨粗鬆症
  4. ⚪ 軟骨下骨の破壊
  5. ⚪ 関節周囲の筋萎縮

正答:2

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SteinbrockerステージⅣは関節強直(fibrous/bony ankylosis)が特徴。最も進行した段階。

  • ×:腱鞘炎はRA初期でもみられる。ステージⅣ特異的ではない。
  • ○:ステージⅣは関節強直。線維性または骨性強直で関節運動が消失。
  • ×:骨粗鬆症はステージⅡの所見。
  • ×:軟骨下骨の破壊はステージⅢの所見。
  • ×:筋萎縮はどのステージでも進行性にみられる。

問85|加齢で低下するのはどれか。

  1. 🟢 骨塩量
  2. ⚪ 肺残気量
  3. ⚪ 自己抗体形成
  4. ⚪ 末梢血管抵抗
  5. ⚪ 炎症性サイトカイン

正答:1

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加齢により骨塩量(骨密度)は低下する。特に閉経後の女性で急速に低下。

  • ○:骨塩量は加齢で低下。骨吸収>骨形成となる。
  • ×:肺残気量は加齢で増加する(肺の弾性収縮力低下)。
  • ×:自己抗体形成は加齢で増加する傾向。
  • ×:末梢血管抵抗は加齢で増加する(動脈硬化)。
  • ×:炎症性サイトカインは加齢で増加する(inflammaging)。

問86|末梢神経伝導検査が診断に有用なのはどれか。

  1. ⚪ Parkinson病
  2. 🟢 手根管症候群
  3. ⚪ 多系統萎縮症
  4. ⚪ 筋ジストロフィー
  5. ⚪ 閉塞性動脈硬化症

正答:2

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手根管症候群は正中神経の手根管内での圧迫。神経伝導検査で遠位潜時延長・伝導速度低下が診断に有用。

  • ×:Parkinson病は中枢神経疾患。末梢神経伝導検査は正常。
  • ○:手根管症候群では正中神経の手関節部での伝導速度低下・遠位潜時延長が診断根拠。
  • ×:多系統萎縮症は中枢神経変性疾患。
  • ×:筋ジストロフィーは筋疾患。神経伝導は正常。
  • ×:閉塞性動脈硬化症は血管疾患。ABIが有用。

問87|股関節屈曲拘縮を調べるのはどれか。

  1. ⚪ Allisテスト
  2. ⚪ McMurrayテスト
  3. ⚪ Patrickテスト
  4. ⚪ Simmondsテスト
  5. 🟢 Thomasテスト

正答:5

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Thomasテストは背臥位で対側股関節を最大屈曲し、検査側の股関節屈曲拘縮を評価する検査。

  • ×:Allisテストは脚長差の評価。
  • ×:McMurrayテストは半月板損傷の検査。
  • ×:Patrickテストは股関節疾患のスクリーニング(仙腸関節含む)。
  • ×:Simmondsテストはアキレス腱断裂の検査。
  • ○:Thomasテストは股関節屈曲拘縮の検出法。対側屈曲で腰椎前弯を消すと拘縮が顕在化。

問88|胃全摘出術後の悪性貧血に関与するのはどれか。

  1. ⚪ ビタミンB1
  2. ⚪ ビタミンB2
  3. 🟢 ビタミンB12
  4. ⚪ ビタミンC
  5. ⚪ ビタミンD

正答:3

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胃全摘後はビタミンB12の吸収に必要な内因子(胃壁細胞産生)が喪失し、B12欠乏性の悪性貧血を生じる。

  • ×:B1欠乏は脚気やWernicke脳症。
  • ×:B2欠乏は口角炎・口内炎。
  • ○:B12は内因子と結合して回腸で吸収。胃全摘で内因子が消失→B12吸収障害→悪性貧血。
  • ×:ビタミンC欠乏は壊血病。
  • ×:ビタミンD欠乏は骨軟化症・くる病。

問89|肘離断性骨軟骨炎で誤っているのはどれか。

  1. ⚪ 10〜20代に多い。
  2. ⚪ 投球を伴うスポーツで多い。
  3. ⚪ 初期では保存療法が第一選択である。
  4. ⚪ 超音波画像は初期診断に有用である。
  5. 🟢 学童期の野球選手の有病率は20〜30%である。

正答:5

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学童期の野球選手における肘離断性骨軟骨炎の有病率は約2-3%程度。20-30%は過大な数値で誤り。

  • ×(正しい):10-20代の成長期に多い。
  • ×(正しい):投球動作の反復で外側型の離断性骨軟骨炎が生じる。
  • ×(正しい):初期(安定型)は投球禁止等の保存療法が第一選択。
  • ×(正しい):超音波検査は非侵襲的で初期病変の検出に有用。
  • ○(誤り):有病率は約2-3%であり、20-30%は過大評価。

問90|肩関節周囲炎で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 若年者に多い。
  2. ⚪ 予後不良である。
  3. ⚪ 感染性疾患である。
  4. 🟢 結髪動作が困難になる。
  5. ⚪ 手術療法が優先される。

正答:4

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肩関節周囲炎(五十肩)では結髪動作(外転・外旋)が困難になるのが特徴的な臨床所見。

  • ×:40-60歳に多い。若年者には稀。
  • ×:多くは自然治癒傾向がある。予後は比較的良好。
  • ×:肩関節周囲炎は非感染性の炎症性疾患。
  • ○:結髪動作(手を頭の後ろに回す)は外転・外旋を含み、拘縮で困難になる代表的動作。
  • ×:保存療法(運動療法・物理療法)が第一選択。手術は最終手段。

問91|Parkinson病の治療薬はどれか。

  1. ⚪ β遮断薬
  2. 🟢 L-ドーパ
  3. ⚪ インスリン
  4. ⚪ カルシウム拮抗薬
  5. ⚪ ペニシリン系抗菌薬

正答:2

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Parkinson病はドパミン不足が原因。L-ドーパは体内でドパミンに変換される治療薬の基本。

  • ×:β遮断薬は高血圧・不整脈の薬。PDには無効。
  • ○:L-ドーパ(レボドパ)はPDの第一選択薬。血液脳関門を通過しドパミンに変換。
  • ×:インスリンは糖尿病の薬。
  • ×:カルシウム拮抗薬は高血圧の薬。
  • ×:ペニシリンは抗菌薬。

問92|Guillain-Barré症候群の初期症状で特徴的なのはどれか。

  1. ⚪ 体重減少
  2. ⚪ 激しい関節痛
  3. ⚪ 突然の視覚喪失
  4. ⚪ 皮膚の色素沈着
  5. 🟢 遠位中心の筋力低下

正答:5

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GBSの初期症状は四肢遠位から始まる対称性の筋力低下と感覚障害。下肢遠位から上行性に進行。

  • ×:体重減少はGBSの初期症状ではない。
  • ×:関節痛は主症状ではない。
  • ×:視覚喪失はGBSでは通常みられない。
  • ×:色素沈着はGBSとは無関係。
  • ○:遠位中心の筋力低下が特徴。先行感染後1-3週で四肢遠位から筋力低下が上行性に進行。

問93|高齢者にみられる病態のうち、低栄養と関連が少ないのはどれか。

  1. ⚪ 褥瘡
  2. ⚪ 貧血
  3. ⚪ サルコペニア
  4. 🟢 変形性膝関節症
  5. ⚪ 大腿骨頸部骨折

正答:4

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変形性膝関節症は加齢・肥満・力学的負荷が主因で、低栄養との関連は他の選択肢より少ない。

  • ×:褥瘡は低栄養の代表的合併症。創傷治癒遅延。
  • ×:貧血は低栄養(鉄・B12・葉酸不足)で生じる。
  • ×:サルコペニアは低栄養と密接に関連(蛋白質不足→筋量減少)。
  • ○:変形性膝関節症は力学的ストレスが主因であり低栄養との直接関連は低い。
  • ×:大腿骨頸部骨折は低栄養による骨粗鬆症がリスク因子。

問94|成人の熱傷で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 化学損傷には洗浄は避ける。
  2. ⚪ 重症熱傷では蛋白質の異化は低下する。
  3. ⚪ 受傷後早期には創傷被覆材は使用しない。
  4. 🟢 Ⅱ度20%の熱傷には初期輸液が行われる。
  5. ⚪ 広範囲熱傷の壊死組織に対して早期手術は行わない。

正答:4

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Ⅱ度20%の熱傷は中等症以上であり、体液喪失に対する初期輸液(Baxter公式等)が必要。

  • ×:化学損傷には大量の水で洗浄が最優先。
  • ×:重症熱傷では蛋白異化が亢進する(高代謝状態)。低下ではない。
  • ×:創傷被覆材は早期から使用して感染予防と疼痛緩和を図る。
  • ○:Ⅱ度20%は初期輸液の適応。Baxter公式:4ml×体重×熱傷面積%。
  • ×:広範囲熱傷の壊死組織は早期デブリードマンと植皮が推奨。

問95|高齢者の歩行の特徴で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 歩隔の減少
  2. 🟢 歩幅の減少
  3. ⚪ 歩行率の増加
  4. ⚪ 遊脚期の延長
  5. ⚪ 両脚支持期の短縮

正答:2

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高齢者の歩行では歩幅(ストライド長)が減少する。安定性確保のため歩幅を狭めて歩く。

  • ×:歩隔は増加する傾向(安定性確保のため足幅を広げる)。
  • ○:歩幅の減少は高齢者歩行の最も特徴的な変化。
  • ×:歩行率(ケイデンス)は低下する傾向。
  • ×:遊脚期は短縮する傾向(両脚支持期が延長)。
  • ×:両脚支持期は延長する(安定性確保のため)。

問96|アルコール離脱症状の後遺症はどれか。

  1. ⚪ Kleine-Levin症候群
  2. 🟢 Korsakoff症候群
  3. ⚪ Lennox-Gastaut症候群
  4. ⚪ Rett症候群
  5. ⚪ 悪性症候群

正答:2

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Korsakoff症候群はアルコール長期摂取によるビタミンB1欠乏が原因。Wernicke脳症の後遺症として発症。

  • ×:Kleine-Levin症候群は周期性傾眠症。アルコールと無関係。
  • ○:Korsakoff症候群は記銘力障害・作話・見当識障害を特徴。Wernicke-Korsakoff症候群。
  • ×:Lennox-Gastaut症候群は小児のてんかん症候群。
  • ×:Rett症候群は女児の神経発達障害。
  • ×:悪性症候群は抗精神病薬の副作用。

問97|統合失調症の前駆期にみられるのはどれか。

  1. 🟢 自生思考
  2. ⚪ 滅裂思考
  3. ⚪ 奇異な妄想
  4. ⚪ 感情の平板化
  5. ⚪ 緊張病症候群

正答:1

解説を表示

統合失調症の前駆期(発症前段階)では自生思考(勝手に考えが浮かぶ)等の軽微な思考障害がみられる。

  • ○:自生思考は前駆期にみられる初期症状。意図しない考えが自発的に浮かぶ。
  • ×:滅裂思考は活動期(急性期)の症状。
  • ×:奇異な妄想は活動期の陽性症状。
  • ×:感情の平板化は慢性期の陰性症状。
  • ×:緊張病症候群は活動期の重症症状。

問98|複雑部分発作〈焦点意識減損発作〉を起こして自宅室内を徘徊しているてんかん患者に対して、まず行うのはどれか。

  1. ⚪ 救急搬送を要請する。
  2. ⚪ 室内に一人きりにする。
  3. 🟢 周囲の危険物を取り除く。
  4. ⚪ 身体を押さえて保護する。
  5. ⚪ タオルを嚙ませる。

正答:3

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てんかん発作中の患者には危険物の除去で安全確保が最優先。無理に押さえたり口に物を入れてはいけない。

  • ×:意識減損発作は通常数分で収束。直ちに救急搬送は不要。
  • ×:一人にすると転倒・外傷のリスク。見守りが必要。
  • ○:周囲の危険物を取り除き安全を確保することが最優先対応。
  • ×:身体を押さえると怪我のリスク。発作は自然に収束を待つ。
  • ×:口にタオルを入れるのは窒息リスクがあり禁忌。

問99|自閉スペクトラム症児にみられる特徴はどれか。

  1. 🟢 表情変化に乏しい。
  2. ⚪ 共感性が豊かである。
  3. ⚪ 図鑑を見るより物語を好む。
  4. ⚪ 想像力を必要とする遊びを好む。
  5. ⚪ 暗黙のルールの理解が良好である。

正答:1

解説を表示

ASD児は表情変化が乏しく、非言語コミュニケーションの困難が特徴。

  • ○:表情変化の乏しさはASDの特徴。感情表出が限定的。
  • ×:共感性の乏しさがASDの特徴。豊かではない。
  • ×:ASD児は物語より図鑑を好む傾向(体系的情報への関心)。
  • ×:想像力の限定がASDの特徴。ごっこ遊びが苦手。
  • ×:暗黙のルールの理解が困難なのがASDの特徴。

出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-07-27

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)

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