小児(7問)
概要
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 出題数 | 7問 |
| 実地問題 | 1問(配点3点) |
| 一般問題 | 6問(配点6点) |
| 図表問題 | 1問 |
| 配点合計 | 9点 |
出題一覧
| # | 時間帯 | 区分 | 問題(要約) | 正答 |
|---|---|---|---|---|
| 問25 | 午前 | 一般 | 6〜12歳におけるGMFCSレベルと動作能力の組合せで正しいのはどれか。 | 2 |
| 問31 | 午前 | 一般 | WeeFIMで正しいのはどれか。 | 5 |
| 問80 | 午前 | 一般 | Piagetの発達論で0〜2歳ころはどれか。 | 1 |
| 問99 | 午前 | 一般 | 自閉スペクトラム症児にみられる特徴はどれか。 | 1 |
| 問6 | 午後 | 実地 | 5歳の男児。脳性麻痺による痙直型四肢麻痺。背臥位で図のような姿勢を示す。影響しているのはどれか。 | 5 |
| 問81 | 午後 | 一般 | Eriksonの心理・社会的発達論で高齢者が克服すべきなのはどれか。 | 1 |
| 問90 | 午後 | 一般 | 腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。 | 5 |
重要問題の解説
午前 問25(正答:2)
6〜12歳におけるGMFCSレベルと動作能力の組合せで正しいのはどれか。
正答の理由:GMFCS(粗大運動能力分類システム)レベルⅡの6-12歳は、屋内外で歩行可能だが走ったり跳んだりする能力に制限がある。装具なしで歩行可能。
- ❌ ×:レベルⅠは制限なく歩行可能。階段も手すりなしで可能。
- ✅ ○:レベルⅡは装具なしで歩行可能だが、不整地や長距離では制限がある。
- ❌ ×:レベルⅢは歩行補助具を使用して歩行。不整地歩行は困難。
- ❌ ×:レベルⅣは自力移動に制限があり、車椅子を使用。通常の椅子では座位保持が困難な場合がある。
- ❌ ×:レベルⅤは重度の運動制限。四つ這い移動は困難。
午前 問31(正答:5)
WeeFIMで正しいのはどれか。
正答の理由:WeeFIMは小児版FIMで、社会的交流の項目で「遊び」への参加を評価する点がFIMと異なる特徴。
- ❌ ×:WeeFIMは「している活動」(実行状況)を評価する。「できる活動」ではない。
- ❌ ×:WeeFIMの検査項目は18項目(FIMと同数)。15項目ではない。
- ❌ ×:適応年齢は6か月〜7歳が主な対象。8歳以上ではない。
- ❌ ×:FIMと同様に7段階評価。6段階ではない。
- ✅ ○:WeeFIMの社会的交流項目では、成人のFIMと異なり「遊びへの参加」を評価する。
午前 問80(正答:1)
Piagetの発達論で0〜2歳ころはどれか。
正答の理由:Piagetの認知発達理論で、0-2歳は感覚運動期。感覚と運動を通じて外界を理解する段階。
- ✅ ○:0-2歳は感覚運動期。対象の永続性の獲得が課題。
- ❌ ×:具体的操作期は7-11歳。論理的思考の発達。
- ❌ ×:形式的操作期は11歳以降。抽象的思考の発達。
- ❌ ×:潜在期はFreudの発達論(6-12歳)。Piagetではない。
- ❌ ×:前操作期は2-7歳。象徴的思考の発達。
午前 問99(正答:1)
自閉スペクトラム症児にみられる特徴はどれか。
正答の理由:ASD児は表情変化が乏しく、非言語コミュニケーションの困難が特徴。
- ✅ ○:表情変化の乏しさはASDの特徴。感情表出が限定的。
- ❌ ×:共感性の乏しさがASDの特徴。豊かではない。
- ❌ ×:ASD児は物語より図鑑を好む傾向(体系的情報への関心)。
- ❌ ×:想像力の限定がASDの特徴。ごっこ遊びが苦手。
- ❌ ×:暗黙のルールの理解が困難なのがASDの特徴。
午後 問6(正答:5)
5歳の男児。脳性麻痺による痙直型四肢麻痺。背臥位で図のような姿勢を示す。影響しているのはどれか。
正答の理由:背臥位で頭部回旋に伴い顔側が伸展、後頭側が屈曲する非対称パターンはATNR(非対称性緊張性頸反射)の影響。
- ❌ ×:Moro反射は突然の刺激で上肢を外転・伸展する反射。
- ❌ ×:陽性支持反射は足底刺激で下肢を伸展する反射。
- ❌ ×:緊張性迷路反射は頭部の位置(前屈/後屈)で四肢の筋緊張が変化。左右非対称パターンではない。
- ❌ ×:対称性緊張性頸反射は頭部前屈で上肢屈曲・下肢伸展(またはその逆)。左右対称のパターン。
- ✅ ○:ATNRは頭部回旋により顔側が伸展、後頭側が屈曲する非対称パターン。痙直型四肢麻痺で残存しやすい。
出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成
※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。
最終更新:2026-07-27
監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)
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