午前 共通問題(問21-100)

1問1点 PT共通

問21

正答: 4,5

解説

ノーマライゼーションは「障害者も健常者と同じ生活条件を享受する権利がある」という理念。障害者の自己決定権はこの概念の核心。


問22

正答: 1,5

解説

要支援1では原則として車椅子・特殊寝台・移動用リフト等は給付対象外。歩行補助つえのうちウォーカーケインは給付対象。T字杖は福祉用具貸与の対象外(購入対象)。


問23

正答: 1

解説

ICFの環境因子は個人を取り巻く外的要因。制度・サービス・政策は環境因子の第5章に分類される。


問24

正答: 3

解説

2013年に障害者自立支援法が障害者総合支援法に改正された際、新たに難病患者が支援対象に追加された。


問25

正答: 3

解説

GMFCS(粗大運動能力分類システム)レベルⅡの6-12歳は、屋内外で歩行可能だが走ったり跳んだりする能力に制限がある。装具なしで歩行可能。


問26

正答: 5

解説

日本における65歳以上のMCI有病率は約13〜18%とされ、約15%が最も近い値。


問27

正答: 2

解説

スワンネック変形はPIP関節の過伸展+DIP関節の屈曲を特徴とする。関節リウマチでよくみられる。


問28

正答: 1,4

解説

慢性炎症性疾患では炎症性サイトカインの持続的産生により基礎代謝量が上昇する。


問29

正答: 4

解説

UPDRS Version 3.0のPart III(運動能力検査)には固縮(rigidity)の評価項目が含まれる。


問30

正答: 3

解説

FMAの満点は226点(運動機能100点+バランス14点+感覚24点+関節可動域/疼痛88点)。Brunnstrom法ステージの考え方を基盤とし共通する評価項目がある。


問31

正答: 4

解説

WeeFIMは小児版FIMで、社会的交流の項目で「遊び」への参加を評価する点がFIMと異なる特徴。


問32

正答: 3,5

解説

認知症の中核症状は認知機能の障害そのもの。失認(認知機能障害)と見当識障害が中核症状に該当。


問33

正答: 3

解説

Friedのフレイル判定基準は①体重減少②疲労感③筋力低下④歩行速度の低下⑤身体活動量の減少の5項目。


問34

正答: 5

解説

Functional Reach Testは静止立位から前方へ最大限リーチした際の水平移動距離を測定する。動的バランスの指標。


問35

正答: 2,4

解説

在宅酸素療法(HOT)では酸素濃縮器が最も一般的に使用される。電気で室内空気から酸素を濃縮して供給。


問36

正答: 4

解説

口すぼめ呼吸はCOPD患者に対する代表的な呼吸法指導。呼気時に気道内圧を保ち、気道の虚脱を防ぐ。


問37

正答: 5

解説

MRC sum scoreは6筋群の両側合計(60点満点)で筋力を評価。ICU-AWの診断基準として48点未満が使用される。


問38

正答: 5

解説

社会的情報は家族構成・職業・住居環境・趣味など社会的背景に関する情報。体重は身体的情報(医学的情報)に該当。


問39

正答: 5

解説

D-ダイマーは血栓の分解産物(フィブリン分解産物)で、深部静脈血栓症(DVT)の除外診断に使用される重要な検査項目。


問40

正答: 3

解説

等張性収縮には求心性収縮(短縮性収縮)と遠心性収縮(伸張性収縮)の2種類がある。


問41

正答: 3

解説

ACL損傷ではLachman testが最も感度が高い検査。ハムストリングスは脛骨後方引き出し作用がありACLの機能を補助。


問42

正答: 5

解説

日本初のPT養成校は1963年(昭和38年)に国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院として開設。1960年代。


問43

正答: 1

解説

SARA(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia)は脊髄小脳変性症の運動失調を定量評価する尺度で、集中リハの転帰指標として推奨。


問44

正答: 4

解説

登はん性起立(Gowers徴候)はDuchenne型筋ジストロフィーの特徴的所見。下肢近位筋の筋力低下により、床から立ち上がる際に手で膝や大腿を押して体を起こす。


問45

正答: 1

解説

荷重応答期(loading response)では体重を受け止めるため膝関節の伸展モーメントが最大となる。大腿四頭筋の求心性収縮で膝折れを防ぐ。


問46

正答: 3

解説

錐体交叉は錐体路(皮質脊髄路)の構造であり、錐体外路には含まれない。錐体外路は大脳基底核を中心とする運動制御系。


問47

正答: 3

解説

自律神経障害では循環調節障害(起立性低血圧=血圧低下)や不整脈が生じる。


問48

正答: 2,4

解説

小脳梗塞では眼振と運動失調が特徴的。小脳は運動の協調性と平衡機能を制御。


問49

正答: 4

解説

無作為化比較試験(RCT)は被験者をランダムに介入群と対照群に割り付けるため、交絡因子の影響を最小化できる。


問50

正答: 4

解説

三次予防は疾病発症後のリハビリテーション・社会復帰支援。脳卒中患者の職場復帰支援が該当。


問51

正答: 1

解説

左大腿中央部の横断面で、内側に位置する細長い筋はaは薄筋。


問52

正答: 1,3

解説

関節唇は関節窩を深くして安定性を高める線維軟骨。肩関節と股関節に存在。


問53

正答: 5

解説

副神経(第XI脳神経)は運動神経線維のみを含む。僧帽筋と胸鎖乳突筋を支配。


問54

正答: 2

解説

母指内転筋は尺骨神経深枝に支配される。


問55

正答: 4

解説

食道は左主気管支と大動脈弓により圧迫を受ける(生理的狭窄部の一つ)。


問56

正答: 3,4

解説

下垂体後葉からはオキシトシンとバソプレシン(ADH)が分泌される。


問57

正答: 2

解説

黄斑は網膜の中心で、錐体(色覚・明所視)が密集する視力の最も鋭い部位。


問58

正答: 1

解説

内頸動脈の触診部位は顎角の高さの胸鎖乳突筋前縁。鎖骨内側1/3は鎖骨下動脈の触診部位であり誤り。


問59

正答: 3

解説

脊髄前角には下位運動ニューロン(α運動ニューロン・γ運動ニューロン)の細胞体が存在する。


問60

正答: 2

解説

被殻は中大脳動脈のレンズ核線条体動脈(外側線条体動脈)から血液供給を受ける。被殻出血は高血圧性脳出血で最多。


問61

正答: 5

解説

ミトコンドリアは酸化的リン酸化によりATPを大量に産生する細胞小器官。細胞のエネルギー工場。


問62

正答: 1

解説

タイプⅠ線維(遅筋・赤筋)はタイプⅡ(速筋・白筋)より発生張力が小さいが持久力に優れる。


問63

正答: 5

解説

節前線維の末端からはアセチルコリン(ACh)が放出される。交感・副交感とも節前線維はACh。


問64

正答: 5

解説

肺の伸展受容器(Hering-Breuer反射)は迷走神経を介して延髄の呼吸中枢に吸気抑制のシグナルを伝える。


問65

正答: 5

解説

房室結節の興奮はHis束→左脚・右脚→Purkinje線維を経て心室筋に伝わる。


問66

正答: 3

解説

血小板の主要機能は止血(一次止血)。損傷した血管壁に粘着・凝集して血栓を形成。


問67

正答: 1

解説

胆汁はpH7.6〜8.6のアルカリ性。肝臓で産生され、胆嚢で濃縮・貯蔵され、十二指腸に分泌。


問68

正答: 1

解説

分泌期は約14日間。月経周期の後半(排卵後〜月経開始まで)で、プロゲステロンの作用により子宮内膜が分泌期変化を示す。10日間は誤り。


問69

正答: 4,5

解説

運動単位の定義と基本性質を問う問題。


問70

正答: 2,3

解説

肺胞換気量=1回換気量−死腔換気量。この2つの肺気量分画で算出。


問71

正答: 4

解説

胸鎖乳突筋は両側同時収縮で頸部屈曲、片側収縮で同側側屈+対側回旋。頭部が前方にある場合は伸展にも作用する。


問72

正答: 2,3

解説

頸体角120-130°は正常値。恥骨大腿靱帯は伸展位で緊張しスクリューホームメカニズムに関与。


問73

正答: 3

解説

重心線が膝関節中心の前方を通ると、大腿四頭筋を使わずに膝を伸展位でロックでき安定。


問74

正答: 2

解説

正常歩行では重心は立脚中期で最も側方(支持脚側)へ移動する。片脚支持で体重を支えるため。


問75

正答: 3

解説

紫外線は電磁波の一種で物理的要因。日光曝露による皮膚障害・皮膚癌のリスク因子。


問76

正答: 1,3

解説

慢性炎症では血管新生(増殖)と組織の線維化が特徴的。急性炎症では好中球集積と血漿蛋白浸出が主体。


問77

正答: 4

解説

悪性腫瘍は細胞異型性が強く、核分裂像が多い、浸潤性増殖、転移するなどの特徴がある。


問78

正答: 3

解説

社会生活技能訓練(SST)はLibermanが開発した精神科リハビリテーション技法。


問79

正答: 3

解説

展望記憶は「将来行うべき行動を覚えておく記憶」。予定を思い出すのは展望記憶の機能。


問80

正答: 1

解説

Piagetの認知発達理論で、0-2歳は感覚運動期。感覚と運動を通じて外界を理解する段階。


問81

正答: 2

解説

TAT(主題統覚検査)は絵を見せて物語を作らせる投影法。被検者の欲求・葛藤が投影される。


問82

正答: 4

解説

②ノーマライゼーション(1950年代)→③IL運動(1970年代)→①国際障害者年(1981年)の順。


問83

正答: 4

解説

長期臥床では関節の結合組織(靱帯・関節包・腱)のコラーゲン架橋形成が進み拘縮が進行。


問84

正答: 2

解説

SteinbrockerステージⅣは関節強直(fibrous/bony ankylosis)が特徴。最も進行した段階。


問85

正答: 1

解説

加齢により骨塩量(骨密度)は低下する。特に閉経後の女性で急速に低下。


問86

正答: 2

解説

手根管症候群は正中神経の手根管内での圧迫。神経伝導検査で遠位潜時延長・伝導速度低下が診断に有用。


問87

正答: 5

解説

Thomasテストは背臥位で対側股関節を最大屈曲し、検査側の股関節屈曲拘縮を評価する検査。


問88

正答: 3

解説

胃全摘後はビタミンB12の吸収に必要な内因子(胃壁細胞産生)が喪失し、B12欠乏性の悪性貧血を生じる。


問89

正答: 5

解説

学童期の野球選手における肘離断性骨軟骨炎の有病率は約2-3%程度。20-30%は過大な数値で誤り。


問90

正答: 4

解説

肩関節周囲炎(五十肩)では結髪動作(外転・外旋)が困難になるのが特徴的な臨床所見。


問91

正答: 2

解説

Parkinson病はドパミン不足が原因。L-ドーパは体内でドパミンに変換される治療薬の基本。


問92

正答: 5

解説

GBSの初期症状は四肢遠位から始まる対称性の筋力低下と感覚障害。下肢遠位から上行性に進行。


問93

正答: 4

解説

変形性膝関節症は加齢・肥満・力学的負荷が主因で、低栄養との関連は他の選択肢より少ない。


問94

正答: 4

解説

Ⅱ度20%の熱傷は中等症以上であり、体液喪失に対する初期輸液(Baxter公式等)が必要。


問95

正答: 2

解説

高齢者の歩行では歩幅(ストライド長)が減少する。安定性確保のため歩幅を狭めて歩く。


問96

正答: 2

解説

Korsakoff症候群はアルコール長期摂取によるビタミンB1欠乏が原因。Wernicke脳症の後遺症として発症。


問97

正答: 1

解説

統合失調症の前駆期(発症前段階)では自生思考(勝手に考えが浮かぶ)等の軽微な思考障害がみられる。


問98

正答: 3

解説

てんかん発作中の患者には危険物の除去で安全確保が最優先。無理に押さえたり口に物を入れてはいけない。


問99

正答: 1

解説

ASD児は表情変化が乏しく、非言語コミュニケーションの困難が特徴。


問100

正答: 3

解説

ADHD児への環境調整では刺激を減らすことが重要。雑談しながらの作業は注意散漫を助長し不適切。


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出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-07-27

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)

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