OT基礎・評価(10問・推定14点)
ROM・MMT・作業分析・自助具・MTDLP・福祉用具など基礎技術
概要
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 出題数 | 10問 |
| 実地問題 | 2問(6点) |
| 一般問題 | 8問(8点) |
| 推定配点 | 14点(全体の5%) |
配点の内訳
トピック別の出題数
| トピック | 出題数 | 主な内容 |
|---|---|---|
| ROM・MMT | 3問 | ROM基本軸/移動軸、MMT段階2=重力除去位(肩甲骨挙上=腹臥位、股外転=背臥位) |
| 作業分析 | 2問 | 籐かご編み=視覚運動協応、作業と機能の組合せ |
| 自助具・義手 | 2問 | 万力=固定、前腕能動義手の部品名、BFO |
| MTDLP・ロコモ | 2問 | MTDLP(採点除外)、ロコモ度2=両脚20cm立てない |
| 福祉用具 | 1問 | トランスファーボード=貸与対象、シャワーチェア=購入対象 |
全問題・解説
午前
問1(実地 3点) ⚠️2つ選べ|ROM測定法の基本軸と移動軸で正しいのはどれか。2つ選べ。
正答:1,5
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ROM測定の基本軸と移動軸の正しい組合せを選ぶ問題。図から正しい組合せを2つ選択する。
問28(一般 1点) ⚠️2つ選べ|Danielsらの徒手筋力テスト(段階2)の検査と検査肢位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
- 🟢 肩甲骨挙上 — 腹臥位
- ⚪ 肩屈曲 — 座位
- ⚪ 肘伸展 — 側臥位
- 🟢 股外転 — 背臥位
- ⚪ 膝伸展 — 腹臥位
正答:1,4
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MMT段階2は重力除去位で全可動域運動。肩甲骨挙上は腹臥位、股外転は背臥位が正しい重力除去位。
- ✅ ○:肩甲骨挙上の段階2は腹臥位(重力の影響を除去)。
- ❌ ×:肩屈曲の段階2は側臥位。座位は段階3以上。
- ❌ ×:肘伸展の段階2は座位で前腕を水平面で支持。側臥位ではない。
- ✅ ○:股外転の段階2は背臥位(重力の影響を除去)。
- ❌ ×:膝伸展の段階2は側臥位。腹臥位ではない。
問30(一般 1点)|成人健常者の背臥位姿勢で体圧が最も小さい部位はどれか。
- ⚪ 後頭骨
- ⚪ 肩甲骨
- 🟢 第3腰椎
- ⚪ 仙骨
- ⚪ 踵骨
正答:3
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背臥位で体圧が最も小さい部位は第3腰椎。腰椎部は生理的前弯のため体圧がかかりにくい。
- ❌ ×:後頭骨は体圧がかかる部位。
- ❌ ×:肩甲骨は面積が大きく体圧が集中しやすい。
- ✅ ○:第3腰椎付近は腰椎前弯のため接触面積が小さく体圧が最も低い。
- ❌ ×:仙骨は背臥位で最も体圧が集中する部位(褥瘡好発部位)。
- ❌ ×:踵骨も体圧が集中しやすい部位。
問32(一般 1点) ⚠️2つ選べ|金銭管理が含まれている評価法はどれか。2つ選べ。
- ⚪ FAI
- ⚪ SF-36
- 🟢 老研式活動能力指標
- ⚪ 興味・関心チェックリスト
- 🟢 基本チェックリスト
正答:3,5
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金銭管理を評価項目に含むのは老研式活動能力指標と介護予防事業の基本チェックリスト。
- ❌ ×:FAI(Frenchay Activities Index)は社会的活動を評価するが金銭管理は直接含まない。
- ❌ ×:SF-36はQOL評価。金銭管理は含まない。
- ✅ ○:老研式活動能力指標は手段的自立の下位項目に「自分で預貯金の管理ができるか」を含む。
- ❌ ×:興味・関心チェックリストは活動への興味を調査。金銭管理の評価ではない。
- ✅ ○:基本チェックリストのIADL項目に「預貯金の出し入れをしていますか」が含まれる。
問33(一般 1点)|前腕能動義手を図に示す。名称で正しいのはどれか。
正答:3
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前腕能動義手の図で示された部品名を問う問題。ベースプレートは義手のソケットに取り付ける基盤部品。
午後
問25(一般 1点)|チーム医療推進において作業療法士の役割で最も適切なのはどれか。
- ⚪ 義肢製作
- ⚪ 生体検査
- ⚪ 疼痛管理
- ⚪ 薬剤調整
- 🟢 住環境評価
正答:5
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チーム医療における作業療法士の役割は住環境評価。退院支援での住宅改修提案はOTの専門性。
- ❌ ×:義肢製作は義肢装具士の役割。
- ❌ ×:生体検査は臨床検査技師の役割。
- ❌ ×:疼痛管理は医師・看護師の主な役割。
- ❌ ×:薬剤調整は薬剤師の役割。
- ✅ ○:住環境評価は作業療法士の専門性。ADLに基づく住宅改修提案はOTの重要な役割。
問26(一般 1点)|作業と改善が期待される機能の組合せで最も適切なのはどれか。
- 🟢 籐のかご編み — 視覚運動協応
- ⚪ 機織りの整経 — 手指巧緻性
- ⚪ たたら作り — 構成能力
- ⚪ ちぎり絵 — 記憶力
- ⚪ フィンガーペインティング — 手指筋力増強
正答:1
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作業と機能改善の組合せ。籐のかご編みは目と手の協調が必要な作業で、視覚運動協応の改善が期待される。
- ✅ ○:籐のかご編みは視覚で材料を追いながら手を操作する作業。視覚運動協応の改善に適切。
- ❌ ×:機織りの整経は計画性・手順の理解が必要。手指巧緻性よりも認知面。
- ❌ ×:たたら作りは粘土を均等に伸ばす作業。構成能力よりも運動機能。
- ❌ ×:ちぎり絵は色彩感覚や配置の工夫。記憶力の改善とは直結しない。
- ❌ ×:フィンガーペインティングは触覚入力・情緒表出。手指筋力増強ではない。
問27(一般 1点) ⚠️採点除外|MTDLPでインテーク面接後の次の段階で用いるのはどれか。
正答:採点除外
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不適切問題として採点除外。受験者全員に得点が付与された。
問29(一般 1点)|ICUでの早期リハにおける作業療法士の役割で最も適切なのはどれか。
- ⚪ 栄養管理
- ⚪ 摂食嚥下機能の治療
- ⚪ スタッフ配置の判断
- ⚪ 医療機器の整備
- 🟢 退院後の日常生活機能の早期予測
正答:5
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ICUでの早期リハにおけるOTの役割は、退院後の日常生活機能を早期より予測すること。ICU段階から退院後のADLを見据えた介入計画。
- ❌ ×:栄養管理は管理栄養士・医師の役割。
- ❌ ×:摂食嚥下機能の治療は言語聴覚士の主な役割。
- ❌ ×:スタッフ配置の判断は看護管理者の役割。
- ❌ ×:医療機器の整備は臨床工学技士の役割。
- ✅ ○:退院後の日常生活機能の早期予測はOTの専門性。ICUから退院支援を見据える。
問30(一般 1点)|ロコモティブシンドロームのロコモ度と判定基準の組合せで正しいのはどれか。
- ⚪ ロコモ度1 — 片脚で30cmから立てない
- ⚪ ロコモ度1 — 2ステップ値0.9以上1.1未満
- 🟢 ロコモ度2 — 両脚で20cmから立てない
- ⚪ ロコモ度2 — 2ステップ値1.1以上1.3未満
- ⚪ ロコモ度3 — 2ステップ値1.3以上1.5未満
正答:3
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ロコモ度2の立ち上がりテストは「両脚で20cmの高さから立つことができない」が該当。
- ❌ ×:ロコモ度1の立ち上がりテストは「片脚で40cmから立てない」。30cmではない。
- ❌ ×:ロコモ度1の2ステップ値は1.1以上1.3未満。0.9以上1.1未満ではない。
- ✅ ○:ロコモ度2は「両脚で20cmの高さから立つことができない」が判定基準の一つ。
- ❌ ×:ロコモ度2の2ステップ値は0.9以上1.1未満。1.1以上1.3未満ではない。
- ❌ ×:ロコモ度3の2ステップ値は0.9未満。1.3以上1.5未満ではない。
問32(一般 1点)|自助具作製の道具と目的の組合せで正しいのはどれか。
- ⚪ 錐 — 厚さを測る
- ⚪ 電動ボール盤 — 針金を切る
- ⚪ ノギス — 穴をあける
- ⚪ ペンチ — 木材を削る
- 🟢 万力 — 材料を固定する
正答:5
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自助具作製の道具と目的。万力は材料を固定するための工具。作業台に材料を固定して加工する際に使用。
- ❌ ×:錐(きり)は穴をあける工具。厚さを測るのはノギス。
- ❌ ×:電動ボール盤は穴をあける機械。針金を切るのはニッパー。
- ❌ ×:ノギスは長さ・径を正確に測定する計測器具。穴をあけるのはドリル。
- ❌ ×:ペンチは針金を曲げたり切ったりする工具。木材を削るのは鉋やヤスリ。
- ✅ ○:万力は材料を挟んで固定する工具。加工時の材料固定に使用。
問33(一般 1点)|介護保険サービスで貸与できる福祉用具はどれか。
- ⚪ 簡易浴槽
- ⚪ シャワーチェア
- ⚪ 入浴用介助ベルト
- ⚪ ポータブルトイレ
- 🟢 トランスファーボード
正答:5
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介護保険で貸与できる福祉用具にトランスファーボードが含まれる。移動関連用具として貸与対象。
- ❌ ×:簡易浴槽は特定福祉用具販売の対象(購入)。貸与ではない。
- ❌ ×:シャワーチェアは特定福祉用具販売の対象。貸与ではない。
- ❌ ×:入浴用介助ベルトは特定福祉用具販売の対象。貸与ではない。
- ❌ ×:ポータブルトイレは特定福祉用具販売の対象。貸与ではない。
- ✅ ○:トランスファーボードは移動用リフトの付属品として福祉用具貸与の対象。
学習戦略
- MMT — 段階2の重力除去位を全関節暗記
- 作業分析 — 作業種目と改善機能の対応を暗記
- BFO — 上肢抗重力筋力不足の患者に適応(多発性筋炎等)
- MTDLP — 生活行為向上マネジメント、OT固有の計画ツール
出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成
※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。
最終更新:2026-07-27
監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)
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