制度・地域(16問・推定16点)

介護保険・障害者総合支援法・就労支援・チーム医療・EBMなど

概要

項目数値
出題数16問
実地問題0問(0点)
一般問題16問(16点)
推定配点16点(全体の6%)

配点の内訳

実地(0点)0点
一般(16点)16点

トピック別の出題数

トピック出題数主な内容
介護保険3問特定疾病(Parkinson病○、脳性麻痺×)、通所リハ=老健で実施、福祉用具貸与
障害者総合支援法2問訓練等給付=就労移行支援、介護給付=施設入所
就労支援2問トライアル雇用=ハローワーク、ACT=自宅外にも訪問
診療報酬・ICF2問15分1単位、算定日数上限あり、ICFの活動と参加
感染対策・個人情報2問ガウン着用(便汚染)、苦情は医療相談窓口
その他5問災害リハ、医療観察法(地裁)、ハラスメント、チーム医療(OT=住環境評価)

全問題・解説

午前

問21(一般 1点) ⚠️2つ選べ|診療報酬の疾患別リハビリテーションで正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ⚪ 診療報酬改定は3年に1度行われる
  2. ⚪ 療法士のみで算定できる
  3. ⚪ 15分1単位で算定する
  4. 🟢 実施記録には実施時刻を記載する
  5. 🟢 算定日数上限がある

正答:4,5

解説を表示

疾患別リハの診療報酬。15分1単位の算定と算定日数上限は正しい。

  • ❌ ×:診療報酬改定は2年に1度(偶数年)。3年ではない。
  • ❌ ×:疾患別リハ料は医師の指示のもと算定。療法士のみではない。
  • ❌ ×(正しくは○):15分1単位で算定は正しい。
  • ✅ ○:実施記録には実施時刻を正確に記載する必要がある。
  • ✅ ○:疾患別リハ料には算定日数上限がある(脳血管150日等)。

問22(一般 1点) ⚠️2つ選べ|ICFの構成要素「活動と参加」に分類されるのはどれか。2つ選べ。

  1. 🟢 意思決定
  2. ⚪ 睡眠の質
  3. ⚪ 社会的態度
  4. ⚪ 複雑な計算
  5. 🟢 基本的な対人関係

正答:1,5

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ICFの「活動と参加」に含まれるのは意思決定(d177)と基本的な対人関係(d710)。

  • ✅ ○:意思決定はICFの活動と参加の第1章「学習と知識の応用」。
  • ❌ ×:睡眠の質は心身機能(b134)。
  • ❌ ×:社会的態度は環境因子(e460)。
  • ❌ ×:複雑な計算は活動と参加に含まれるが、正答は1,5の組合せ。
  • ✅ ○:基本的な対人関係はICFの活動と参加の第7章。

問23(一般 1点)|推測統計量に含まれるのはどれか。

  1. 🟢 期待値
  2. ⚪ 最大値
  3. ⚪ 中央値
  4. ⚪ 平均値
  5. ⚪ 標準偏差

正答:1

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推測統計量(推定統計量)に含まれるのは期待値。母集団のパラメータを推測するための統計量。

  • ✅ ○:期待値は確率変数の平均的な値を表す推測統計量。
  • ❌ ×:最大値は記述統計量。
  • ❌ ×:中央値は記述統計量。
  • ❌ ×:平均値はサンプルの記述統計量。母集団の期待値とは区別される。
  • ❌ ×:標準偏差は記述統計量。

問24(一般 1点)|エビデンスレベルが最も高いのはどれか。

  1. ⚪ 横断研究
  2. ⚪ コホート研究
  3. 🟢 メタアナリシス
  4. ⚪ 無作為化比較試験(RCT)
  5. ⚪ ケースコントロール研究

正答:3

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エビデンスレベルの階層:メタアナリシス>RCT>コホート>ケースコントロール>横断研究。

  • ❌ ×:横断研究は最もエビデンスレベルが低い観察研究。
  • ❌ ×:コホート研究はRCTより低い。
  • ✅ ○:メタアナリシスは複数のRCTを統合分析し、最もエビデンスレベルが高い。
  • ❌ ×:RCTは高いがメタアナリシスには劣る。
  • ❌ ×:ケースコントロール研究はコホートより低い。

問25(一般 1点)|二次予防はどれか。

  1. ⚪ 骨折予防指導
  2. ⚪ 健康高齢者への運動指導
  3. 🟢 糖尿病患者への食事指導
  4. ⚪ リウマチ患者への生活指導
  5. ⚪ ワクチン接種

正答:3

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二次予防は疾病の早期発見・早期治療。糖尿病患者への食事指導は疾病の悪化予防=二次予防。

  • ❌ ×:骨折予防指導は一次予防(発症予防)。
  • ❌ ×:健康高齢者への運動指導は一次予防。
  • ✅ ○:糖尿病患者への食事指導は既に発症した疾患の悪化防止=二次予防。
  • ❌ ×:リウマチ患者への生活指導は三次予防(機能維持・社会復帰)。
  • ❌ ×:ワクチン接種は一次予防。

問26(一般 1点)|災害時の作業療法士の対応で優先度が低いのはどれか。

  1. ⚪ 避難所での感染予防対策
  2. ⚪ 避難所の状況把握
  3. ⚪ 生活不活発病予防
  4. ⚪ 動線整備
  5. 🟢 個別の筋力増強訓練

正答:5

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災害時の優先度:感染予防、状況把握、生活不活発病予防、動線整備は高い。個別の筋力増強訓練は急性期では優先度が低い。

  • ❌ ×(高優先):避難所での感染予防対策は最優先。
  • ❌ ×(高優先):避難所の状況把握は初動で必要。
  • ❌ ×(高優先):生活不活発病予防はOTの重要な役割。
  • ❌ ×(高優先):動線整備はバリアフリー確保のため重要。
  • ✅ ○(低優先):個別の筋力増強訓練は避難直後の段階では優先度が低い。集団への介入が先。

問27(一般 1点)|介護保険の第二号被保険者で要介護認定の対象となる疾病はどれか。

  1. ⚪ 脳性麻痺
  2. 🟢 Parkinson病
  3. ⚪ 外傷性頸髄損傷
  4. ⚪ ポストポリオ症候群
  5. ⚪ Guillain-Barre症候群

正答:2

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介護保険第二号被保険者(40-64歳)の特定疾病にParkinson病は含まれる。16疾病が指定。

  • ❌ ×:脳性麻痺は加齢関連疾患ではなく特定疾病に含まれない。
  • ✅ ○:Parkinson病は特定疾病に含まれる。
  • ❌ ×:外傷性頸髄損傷は加齢関連ではなく特定疾病に含まれない。
  • ❌ ×:ポストポリオ症候群は特定疾病に含まれない。
  • ❌ ×:GBSは急性疾患で特定疾病に含まれない。

問50(一般 1点)|うつ病スクリーニングの感度を求める問題。

  1. ⚪ 20%
  2. ⚪ 25%
  3. ⚪ 75%
  4. 🟢 80%
  5. ⚪ 98%

正答:4

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感度=真陽性/(真陽性+偽陰性)=16/(16+4)=16/20=0.8=80%。

  • ❌ ×:20%は偽陰性率に相当。
  • ❌ ×:25%は計算誤り。
  • ❌ ×:75%は計算誤り。
  • ✅ ○:感度=16/20=80%。うつ病20名中16名を正しく陽性と判定。
  • ❌ ×:98%は特異度に近い値。

午後

問31(一般 1点)|障害者総合支援法で市町村の訓練等給付に含まれるのはどれか。

  1. ⚪ 移動支援
  2. ⚪ 施設入所支援
  3. 🟢 就労移行支援
  4. ⚪ 地域相談支援
  5. ⚪ 重度障害者等包括支援

正答:3

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障害者総合支援法の訓練等給付に含まれるのは就労移行支援。自立訓練・就労継続支援等も訓練等給付。

  • ❌ ×:移動支援は地域生活支援事業。訓練等給付ではない。
  • ❌ ×:施設入所支援は介護給付。訓練等給付ではない。
  • ✅ ○:就労移行支援は訓練等給付の一つ。2年間の利用期限で一般就労を目指す。
  • ❌ ×:地域相談支援は地域相談支援給付。訓練等給付ではない。
  • ❌ ×:重度障害者等包括支援は介護給付。訓練等給付ではない。

問34(一般 1点)|感染対策で正しいのはどれか。

  1. ⚪ 吐物にはアルコール消毒を行う
  2. ⚪ ノロウイルス患者は陰圧室に収容する
  3. 🟢 便で汚染した衣類の交換時はガウンを着用する
  4. ⚪ 患者に直接接触しなければ手指衛生は不要である
  5. ⚪ インフルエンザは解熱直後に訓練室を使用できる

正答:3

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感染対策で便で汚染した衣類の交換時はガウン着用が正しい。標準予防策として体液曝露防止。

  • ❌ ×:吐物にはまず流水と石鹸で手洗い。ノロウイルスにアルコールは無効。
  • ❌ ×:ノロウイルスは接触・飛沫感染。空気感染ではないため陰圧室は不要。
  • ✅ ○:便で汚染した衣類の交換時はガウン(防護衣)を着用し、体液曝露を防ぐ。標準予防策。
  • ❌ ×:患者に直接接触しなくても環境表面からの間接接触があるため手指衛生は必要。
  • ❌ ×:インフルエンザは解熱後も24-48時間は感染力が残る。解熱直後の訓練室使用は不適切。

問35(一般 1点)|医療現場におけるハラスメントで誤っているのはどれか。

  1. ⚪ 非常勤職員もハラスメント対策の対象である
  2. ⚪ ハラスメント対策は事業主の義務である
  3. 🟢 「職場」は事業所内に限られる
  4. ⚪ セクハラの対象に性別は関係ない
  5. ⚪ 部下から上司へのパワハラも該当する

正答:3

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ハラスメントで「職場」は事業所内に限られるのは誤り。出張先・移動中・飲食の場なども「職場」に含まれる。

  • ❌ ×:非常勤職員もハラスメント対策の対象。正しい。
  • ❌ ×:ハラスメント対策は事業主の義務。労働施策総合推進法で規定。正しい。
  • ✅ ○:「職場」は事業所内に限定されない。業務遂行に関連する場所すべてが「職場」に該当。誤りの選択肢。
  • ❌ ×:セクハラの対象に性別は関係ない。男性も被害者になりうる。正しい。
  • ❌ ×:部下から上司へのパワハラ(逆パワハラ)も該当する。正しい。

問37(一般 1点)|病院で患者の個人情報を取り扱う上で適切なのはどれか。

  1. ⚪ 親族には即座に診療録を開示する
  2. 🟢 個人情報に関する苦情は医療相談窓口で対応する
  3. ⚪ 見舞い客に病状を回答する
  4. ⚪ 個人情報の発表は病院長の同意で足りる
  5. ⚪ 実習中の個人情報取扱いは事後に説明する

正答:2

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患者の個人情報に関する苦情申し立てに医療相談窓口で対応するのは適切。個人情報保護法で苦情処理体制の整備が求められている。

  • ❌ ×:親族でも即座の診療録開示は不適切。本人の同意確認が必要。
  • ✅ ○:個人情報に関する苦情は医療相談窓口で適切に対応。法律に基づく苦情処理。
  • ❌ ×:患者の同意なしで見舞い客に病状を回答するのは個人情報保護違反。
  • ❌ ×:個人情報の発表には患者本人の同意が必要。病院長の同意だけでは不十分。
  • ❌ ×:実習中の個人情報取扱いは事前に患者に説明・同意を得るべき。事後説明は不適切。

問38(一般 1点)|介護保険における通所リハビリテーションで正しいのはどれか。

  1. ⚪ 入浴支援が主な目的である
  2. 🟢 介護老人保健施設で実施できる
  3. ⚪ 利用期間に上限がある
  4. ⚪ 要介護2以上が対象である
  5. ⚪ 施設サービスに分類される

正答:2

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介護保険の通所リハビリテーションは介護老人保健施設、病院、診療所で実施可能。

  • ❌ ×:入浴支援は通所介護(デイサービス)の主な目的。通所リハの主目的はリハビリテーション。
  • ✅ ○:介護老人保健施設は通所リハビリテーションの実施事業所の一つ。正しい。
  • ❌ ×:利用期間に上限はない(要介護認定の有効期間内)。
  • ❌ ×:要支援1から利用可能。要介護2以上の制限はない。
  • ❌ ×:通所リハは居宅サービスの一つ。施設サービスではない。

問49(一般 1点)|精神障害者のトライアル雇用の助成金申請窓口はどれか。

  1. ⚪ 就労継続支援A型事業所
  2. ⚪ 就労定着支援事業所
  3. ⚪ 障害者就業・生活支援センター
  4. ⚪ 地域障害者職業センター
  5. 🟢 ハローワーク

正答:5

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トライアル雇用の助成金申請窓口はハローワーク(公共職業安定所)。事業主がハローワークに申請。

  • ❌ ×:就労継続支援A型事業所は障害者の就労の場。助成金申請窓口ではない。
  • ❌ ×:就労定着支援事業所は定着支援を行う。助成金申請窓口ではない。
  • ❌ ×:障害者就業・生活支援センターは相談支援。助成金申請窓口ではない。
  • ❌ ×:地域障害者職業センターは職業リハの実施機関。助成金申請はハローワーク。
  • ✅ ○:ハローワークがトライアル雇用助成金の申請窓口。事業主が対象労働者を雇用後に申請。

問50(一般 1点)|地域での精神科リハビリテーション実践の説明で正しいのはどれか。

  1. ⚪ IPSは事前訓練後に就労する
  2. 🟢 ACTは自宅外の生活の場にも訪問を行う
  3. ⚪ 両立支援の主な対象は統合失調症である
  4. ⚪ 認知症初期集中支援チームの設置主体は都道府県である
  5. ⚪ DPATの派遣は災害の種類で決定される

正答:2

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ACT(包括型地域生活支援プログラム)は自宅外の生活の場にも訪問を行う。利用者の生活する場に出向くアウトリーチが特徴。

  • ❌ ×:IPSは事前訓練なし(place then train)が原則。事前訓練後ではない。
  • ✅ ○:ACTは自宅だけでなく、グループホーム等の生活の場にも訪問支援を行う。
  • ❌ ×:両立支援の対象はがんや難病等の治療と仕事の両立。統合失調症は主な対象ではない。
  • ❌ ×:認知症初期集中支援チームの設置主体は市町村。都道府県ではない。
  • ❌ ×:DPATの派遣は被災地の精神保健ニーズにより決定。災害の種類だけで決まるわけではない。

学習戦略

  1. 介護保険 — 特定疾病16疾病の暗記、貸与 vs 購入の区別
  2. 障害者総合支援法 — 介護給付 vs 訓練等給付の分類
  3. 医療観察法 — 処遇決定=地裁、実施=指定入院医療機関
  4. 感染対策 — 標準予防策、ノロ=塩素消毒(アルコール無効)
  5. 16問で16点 — 全て1点だが数が多い。制度の正確な暗記で確実に得点

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出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

最終更新:2026-07-27

監修:永岡誠司・津川義弘・田村和久(やしまリハビリステーション)・前田匡史(せと)(いずれも理学療法士・当社勤務)

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